JP6829106B2 - 電子部品実装用基板、電子部品実装用パッケージおよび電子装置 - Google Patents

電子部品実装用基板、電子部品実装用パッケージおよび電子装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子部品が実装される電子部品実装用基板およびこれを用いた電子部品実装用パッケージと電子装置に関する。
近年、高速通信に対する需要が急激に増加しており、高速大容量な情報伝送に関する研究開発が進められている。とりわけ、光通信装置を用いて光信号を受発信する半導体装置等の電子装置の高速化が注目されている。この高速通信に対応した、筐体と、フレキシブル基板と、筐体に固定されてフレキシブル基板に接合された端子とを備えた電子部品実装用パッケージが開示されている(特許文献1参照)。
特開2014−165289号公報
特許文献1では、電子部品実装用パッケージの筐体1の下面に切り欠き部1bが設けられた構成が開示されている。高速通信に対応させるため、フレキシブル基板7を筐体1に位置させる際には、高精度な位置決めが求められている。このため、フレキシブル基板7を筐体1に位置させる際に、切り欠き部1bを用いている。しかしながら、特許文献1に開示された技術では、フレキシブル基板7の側面と切り欠き部1bの内壁面との距離が近い。このため、電子部品8の発熱や使用環境の寒暖差などの影響により、筐体1の下面が熱膨張することで筐体1からフレキシブル基板7に応力が集中する虞があった。
本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板は、上面に電子部品が実装される実装領域と、下面に平面状の側壁を有する切欠き部と切欠き部の側壁と連続している凹部とを有する基板と、切欠き部内に位置しており、切欠き部の側壁と当接する板状の接続部材と、基板に固定されているとともに、接続部材に接合されており、電子部品と電気的に接続される端子を有している。基板は、基板の下面から上面にかけて位置するとともに、平面視において切欠き部の外方に配置された、少なくとも2つのねじ孔を更に有している。凹部は、接続部材の側面が当接する切欠き部の側壁に設けられている。凹部は、平面視において2つのねじ孔同士を結ぶ仮想線上に位置している。枠体は、電子部品実装用基板を構成する基板の上面に位置している。
本発明の一実施形態に係る電子部品実装用パッケージは、上記構成の電子部品実装用基板と、枠体とを備えている。
本発明の一実施形態に係る電子装置は、上記構成の電子部品実装用パッケージと、電子部品実装用基板の実装領域に実装された電子部品と、電子部品の上面を覆うとともに、電子部品実装用パッケージの枠体の上面に接合された蓋体とを有している。
本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板は、上述した構成であることによって、熱膨張による基板から接続部材への応力を凹部により緩和することができる。また、本発明の一実施形態に係る電子部品実装用パッケージおよび電子装置は、上述した電子部品実装用基板を備えていることによって、電子部品の劣化を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る電子装置を外部基板に設置した上面からの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電子装置を外部基板に設置した上面からの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板を示す上面からの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板を示す下面からの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板を示す下面からの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板を示す下面からの平面図である。 図6に示した本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板におけるA−A線での断面図である。 図6に示した本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板におけるB−B線での断面図である。 本発明の一実施形態に係る電子部品実装用パッケージを示す上面からの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電子部品実装用パッケージを示す下面からの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電子部品実装用パッケージを示す上面からの平面図である。 本発明の他の実施形態に係る電子部品実装用基板のうち基板を示す下面からの平面図である。 本発明の他の実施形態に係る電子部品実装用基板のうち基板を示す下面からの平面図である。 本発明の他の実施形態に係る電子部品実装用基板のうち基板を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電子部品実装用基板のうち基板を示す断面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子装置を外部基板に設置した上面からの斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る電子装置を外部基板に設置した上面からの分解斜視図である。図3は、本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板を示す上面からの分解斜視図である。図4は、本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板を示す下面からの分解斜視図である。図5は、本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板を示す下面からの斜視図である。図6は、本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板を示す下面からの平面図である。また、図7は、図6に示した本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板におけるA−A線での断面図であり、図8は、図6に示した本発明の一実施形態に係る電子部品実装用基板におけるB−B線での断面図である。図9は、本発明の一実施形態に係る電子部品実装用パッケージを示す上面からの分解斜視図である。図10は、本発明の一実施形態に係る電子部品実装用パッケージを示す下面からの分解斜視図である。図11は、本発明の一実施形態に係る電子部品実装用パッケージを示す上面からの平面図である。また、図12および図13は、本発明の他の実施形態に係る電子部品実装用基板のうち基板を示す下面からの平面図である。そして、図14および図15は、本発明の他の実施形態に係る電子部品実装用基板のうち基板を示す断面図である。
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態における電子装置100は、外部基板40上にねじaにより固定されている。本発明の一実施形態における電子装置100は
、電子部品実装用パッケージ10と、電子部品7と、蓋体6とを有している。電子装置100は外部基板40とねじaによって固定される。
図3および図4に示すように、本実施形態の電子部品実装用基板1は、上面と下面とを有している基板2と、端子4と、接続部材30とを有している。また、図9〜図11に示すように、本実施形態の電子部品実装用パッケージ10は、電子部品用実装基板1と、枠体3とを有している。
以下、各実施形態の電子部品実装用基板1およびこれを用いた電子部品実装用パッケージ10と電子装置100について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明中のX、Y、Zの方向は、図中の矢印を基準としている。
<電子部品実装用基板の構成>
基板2は、板状であり上面と下面とを有している。上面は、電子部品7が実装される実装領域Rを有している。下面には、X方向およびY方向の平面状の側壁23を有する切欠き部21と、切欠き部21の側壁23と連続して形成される凹部22と、ねじ孔2aとが設けられている。
基板2は、平面視における外縁の大きさが、例えば4mm×15mm〜30mm×130mmの矩形状である。また、基板2の厚みは、1mm〜10mmである。
基板2は、電子部品7を実装するための実装用基板として用いることができる。基板2は例えば、Fe−Ni−Cr合金(JIS規格のSUS304、SUS310等)、Fe−Ni−Cr−Mo合金(JIS規格のSUS303、SUS316等)等のステンレス鋼、Fe−Ni−Co合金、Cu−Zn合金等の金属材料から成る。
基板2を形成する金属材料の熱膨張係数は、例えば、SUS303(熱膨張係数14.
6×10−6/℃)、SUS304(熱膨張係数17.3×10−6/℃)、SUS310(熱膨張係数15.8×10−6/℃)、SUS316(熱膨張係数16.0×10−6/℃)等である。また、基板2と、基板2の上面に実装される電子部品7との、熱膨張係数の
差を近似させることで応力が緩和でき、電子部品7が基板2から剥がれる等の虞を低減できる。
また、基板2は、基板2を形成する金属材料のインゴットを圧延加工、打ち抜き加工等の金属加工法を施すことによって所定の形状に製作される。また、その表面に耐蝕性に優れ、かつ、ろう材との濡れ性に優れる金属を被着させるのがよい。具体的には厚さ0.5μm〜9μmのNi層と厚さ0.5μm〜9μmのAu層とを順次めっき法により被着させておくのがよい。めっきを施すことによって、基板2が酸化腐食するのを有効に抑制することができる。さらに、基板2の上面に設けられる実装領域Rに電子部品7をろう材等の接合材により接合する際に、めっきにより実装領域Rと電子部品7との接合をより強固にすることができる。
図3に示すように、基板2は、実装領域Rを有する上面から、下面に設けられる切欠き部21にかけて貫通孔2bが形成される。図8に示すように、貫通孔2b内には後述する封止材5により固定されている端子4が位置している。端子4は、基板2の上面から上方へ突出している上端と、基板2の切欠き部21内の下面から突出している下端とを有している。端子4の上端は、電子部品7に設けられる貫通孔7b内を貫通してろう材等の接合材により貫通孔7bに固定される。この結果、端子4の上端と電子部品7とが電気的に接続される。
封止材5は、ガラス、セラミックなどの絶縁性の無機材料から成る。これにより、端子4と基板2との絶縁性を確保するとともに、端子4を基板2の貫通孔2b内に固定することができる。このような封止材5のガラスの一例としては、ホウケイ酸ガラス,ソーダガラス等がある。これらのガラスには、封止材5の熱膨張係数、比誘電率を調整するためのセラミックフィラーを加えたものが挙げられ、インピーダンスマッチングのためにその比誘電率に適した材料を適宜選択する。比誘電率を低下させるフィラーとしては、酸化リチウム等が挙げられる。例えば、特性インピーダンスを50Ωとするには、貫通孔2bの内径が1.75mmで端子4の外径が0.2mmの場合であれば、封止材5の比誘電率が6.8であるものを用いればよい。また、貫通孔2bの内径が1.65mmで端子4の外径が0.25mmの場合であれば、封止材5の比誘電率が5であるものを用いればよい。
端子4を貫通孔2bに充填された封止材5を貫通して固定するには、例えば、封止材5がガラスから成る場合は、粉体プレス法、押し出し成形法等を用いてガラス粉末を成形する。封止材5の内径は、端子4の外径に合わせ、外径を貫通孔2bの内径に合わせた筒状の成形体を作製する。この封止材5の成形体は、貫通孔2bに挿入され、さらに端子4をこの封止材5の孔に挿通する。しかる後、所定の温度に加熱して封止材5を溶融させた後、冷却して固化させることにより端子4を固定することができる。これにより、封止材5により貫通孔2bが気密に封止される。さらに、封止材5によって端子4が基板2と絶縁されて固定され、端子4を中心導体とする同軸線路が形成される。
端子4は、例えばFe−Ni−Co合金、Fe−Ni合金等の金属から成る。端子4がFe−Ni−Co合金から成る場合は、この合金のインゴット(塊)に圧延加工、打ち抜き加工等の金属加工方法を施すことによって、長さが1.5mm〜22mm、直径が0.1mm〜0.5mmの線状に製作される。
端子4の直径を0.1mm〜0.5mmとすることで、端子4に曲げようとする力が加わった場合においても、変形等を低減することができる。また、端子4の長さおよび直径を変化させることで、端子4と基板2の貫通孔2bとの距離が変化することで、インピーダンス整合を調整することができる。
接続部材30は、基板2の下面に設けられている切欠き部21内に位置している。接続部材30は、基板2の切欠き部21内の下面から突出した端子4の下端とろう材等の接合材により接合される。これにより、接続部材30は、端子4と接合される電子部品7と電気的に接続する。また、図5および図6に示すように、接続部材30は全体が切欠き部21内に位置していなくともよい。
接続部材30は、例えば、フレキシブル基板、リジット基板、プリント基板等の板状の接続基板を有しており、外部からの入出力信号を電子部品7に電気的に伝達することができる。これらの接続部材30は、電子部品実装用パッケージ10を使用する環境により適宜選択する。例えば、使用環境において、振動が発生する場所および端子4との接続時に加わる衝撃を緩和したい場合においては、柔軟性を有するフレキシブル基板が用いられるとよい。また、電子部品実装用パッケージ10が配置された外部基板40の裏側にノイズを発生する素子が実装された場合には、内部にノイズシールドが形成されているプリント基板を用いるとよい。これにより、ノイズを発生する素子とプリント基板内部のノイズシールドとの空間に静電容量が形成される。その結果、素子からの外来ノイズがプリント基板のノイズシールドを流れグランドに落とし込まれ、ノイズによる電子部品7への影響を抑制することができる。
このような構成により、端子4と接続部材30とが接続される場合に、端子4の長手と同じZ方向に接続時の応力が加わることになる。これにより、端子4への応力が発生しに
くいものとなり、封止材5にクラックが発生するのを抑制できる。この結果、電子部品実装用パッケージ10の気密信頼性が向上されるものとなる。
基板2は、図4に示すように、下面から上面にかけて基板2の厚み内に設けられるねじ孔2aを有している。ねじ孔2aは、後述する電子装置100を外部基板40にねじaにより固定する際に用いることができる。ねじ孔2aは、切削、転造等の加工方法により形成される。また、ねじ孔2aは基板2の厚み内に設けられていると記載したが、基板2の下面から上面に延びる貫通孔としてもよい。これにより、基板2によるねじaの接触面積が大きくなるため、より強固に電子装置100を外部基板40に固定することができる。
図6に示すように、ねじ孔2aの直径は、例えば1mm〜5mmの円形状である。ねじ孔2aの直径は、ねじaの直径より小さく形成するのがよい。これにより、電子装置100と、外部基板40との固定をより強固とすることができる。
図2に示すように、ねじaを用いて外部基板40と電子装置100とを固定することで、より強固に固定することができる。さらに、図4〜図6に示された、基板2に形成されたねじ孔2aと外部基板40に設けられたねじ孔40aとにより、外部基板40上に電子装置100を位置させる際の位置決めとしても用いることができる。
図4〜図6に示すように、基板2の下面には、平面状の側壁23を有する切欠き部21と、切欠き部21の側壁23に連続している凹部22とが設けられている。図4〜図6に示すように、接続部材30は、接続部材30の側面31を切欠き部21のY方向に位置している側壁23に当接させることで、切欠き部21内の所定の場所に位置することができる。これにより、接続部材30のY方向への位置決めが可能となるため、基板2の切欠き部21内の下面から突出する端子4の下端と接続部材30に形成された貫通孔30bとの位置決め精度を高めることができる。
また、切欠き部21のY方向に位置している側壁23に接続部材30を当接させると記載したが、これに限定されない。切欠き部21のX方向に位置した側壁23の一方または両方に接続部材30を当接させてもよい。これにより、X方向への接続部材30の位置決めを行うことができる。さらに、切欠き部21のX方向およびY方向に位置する側壁23に接続部材30の側面31を当接させることで、さらに高精度に位置決めを行うことができる。
切欠き部21の形状は、図6に示すように、矩形状に形成されており、矩形状の角は湾曲している。切欠き部21の側壁23の大きさは、例えば2mm×8mm〜15mm×45mmの矩形状である。また、基板2の厚み方向の切欠き部21の深さは、0.3mm〜3mmである。
また、切欠き部21の側壁23と接続部材30との当接面に凹凸があった場合、接続部材30を切欠き部21内に位置させる際の位置決めが安定しないためよくない。そのため、切欠き部21のY方向に位置する側壁23と接続部材30の側面31とが当接している当接面が平坦状であり、かつ当接面がX方向にまっすぐに延びているのがよい。これにより、接続部材30のY方向の位置決め誤差がより小さくなるため安定する。
切欠き部21は、基板2と同様の金属材料から成る。切欠き部21は、基板2を切削等により加工することで形成される。
また、図6に示すように、切欠き部21の形状は矩形状と説明したが、これに限定されない。基板2の下面からの下面視において、切欠き部21の側壁23に、接続部材30の
側面31と当接する平面状の側壁23があれば、当接面以外の切欠き部21の側壁23が湾曲してもよい。また、基板2の下面からの下面視において、切欠き部21のX方向の両側から切欠き部21の内部に突出する側壁23があってもよい。この場合、接続部材30のX方向に切欠き部21の内部に突出する側壁23に対応する凹凸部を設けてもよい。これにより、作業者の手によって、接続部材30を切欠き部21内に位置させる際に、Y方向に力が加わった場合でも、接続部材30の凹凸部が切欠き部21の内部に突出する側壁23に引っかかることで抜けるのを抑制できる。
図6に示すように、基板2の下面に設けられる凹部22は、切欠き部21との仮想境界線22dと、溝部24を有していてもよい。凹部22は、基板2の上面に設けられた実装領域Rに実装により固定される電子部品7の作動による発熱により、基板2から接続部材30に応力が集中するのを分散することができる。
凹部22は、切欠き部21のY方向に位置している側壁23と、接続部材30の側面31とが当接している面に一つのみ設けられている。凹部22に設けられた仮想境界線22dの両端は、切欠き部21のY方向に位置する側壁23の両端から離れて位置している。また、凹部22の仮想境界線22dの中央部は、切欠き部21のY方向に位置している側壁23のX方向の両端間の長さの中心部に位置している。また、凹部22は、切欠き部21のY方向への側壁23と、接続部材30とが当接する当接面に、一つのみ設けられていると記載したが、これに限定されない。切欠き部21の側壁23と接続部材30との当接面であれば、二つ以上あってもよい。これにより、基板2の応力をより分散することができる。
また、図6に示すように、前述したねじ孔2aは、切欠き部21および凹部22の近しい部分に設けられている。ねじ孔2a同士を互いに仮想線Kで結び、その仮想線Kに近い部分に凹部22の仮想境界線22dの中心部が位置されてもよい。これにより、基板2の下面に凹部22を形成させるための印を設けることなく、凹部22の位置を特定することができる。
図6に示すように、凹部22の外縁形状は半円形状となっている。また、X方向の切欠き部21の距離における、凹部22の仮想境界線22dが占める割合は、例えば5%〜40%である。また、X方向において、切欠き部21の片端から凹部22の片端までの長さは、例えば3.5mm〜20mmである。凹部22と切欠き部21との仮想境界線22dの長さは、例えば1mm〜10mmである。また、凹部22のY方向の大きさは0.5mm〜5mmである。図7に示すように、基板2の厚み方向の凹部22の深さは、切欠き部21と同様であり、同一平面状となっている。
また、凹部22の外縁形状は円状(半円形状、楕円形状)であることで、基板2の熱膨張による応力が接続部材30に加わった場合でも、凹部22により応力を分散させることができる。さらに、凹部22の湾曲部分により応力を均等に分散することができる。この結果、凹部22により切欠き部21のY方向に位置する側壁23に当接する接続部材30の破損リスクを低減させることができる。また、凹部22は、切欠き部21を形成させる際に、同時に設けられる。
また、凹部22の外縁形状を半円形状と記載したが、これに限定されない。これらの凹部22の外縁形状は、用途により適宜選択する。例えば、生産性を高めたい場合または加工を容易にしたい場合においては、図12に示すように、基板2の下面からの平面視において、凹部22の形状を矩形状としてもよい。これにより、凹部22の形成、加工が容易となり、生産性および経済性に寄与することができる。また、応力の分散が目的であれば凹部22を湾曲した形状および、図13に示すように凹部22の形状をY方向に向かって
細くなる形状にしてもよい。これにより、応力の分散が均等になり、基板2や接続部材30の破損リスクと低減させることができる。
また、図7に示すように、凹部22の深さは切欠き部21の深さと同様であると記載したが、これに限定されない。図14に示すように、凹部22の深さは、切欠き部21の深さよりも深く形成されてもよい。また、凹部22の深さは、切欠き部21の深さよりも浅く形成されてもよい。
また、図7に示すように凹部22の断面形状は矩形状であるが、これに限定されない。図15に示すように、凹部22はY方向において切欠き部21に向かうにつれて傾斜をつけるように形成されてもよい。これにより、凹部22の基板2の厚みが厚くなるため、基板2の剛性を維持することができ、外圧等による基板2の破損リスクを低減させることができる。
凹部22の内部には溝部24が設けられている。溝部24は、接続部材30の切欠き部21内のX方向の位置決めとして用いることができる。溝部24は、凹部22の仮想境界線22dの中心部を通りY方向に延びている溝となっている。また、溝部24は溝として記載したが、これに限定されない。凹部22から突出しない範囲であれば、凸部として形成されてもよい。また、凹部22の仮想境界線22dの中心部に点による凹みを設けてもよい。さらに、マーカー等を用いて凹部22の表面に印をつけた場合でも接続部材30の位置決めに使用できるのでよい。溝部24は、プレス加工、切削加工等の金属加工法を施すことによって所定の形状に形成される。
また、基板2の上面に設けられた実装領域Rに実装された電子部品7は、作動により発熱することがある。基板2に熱膨張による応力が発生した場合においても、凹部22により切欠き部21から接続部材30に応力が加わるのを緩和させることができる。さらに、前述した外部基板40と基板2とをねじaにより固定した際の応力も、凹部22により分散することができる。
本発明の実施形態に係る電子部品実装用基板は、上述した構成であることによって、電子部品7の作動による発熱での基板2への応力を凹部22で分散することができる。さらに、凹部22により電子装置100を外部基板40にねじaにより固定する際の基板2への応力も緩和することができる。これらにより、凹部22は、基板2から接続部材30への応力を緩和でき、接続部材30および基板2の破損リスクを低減できる。その結果、高速通信への対応においても、切欠き部21により接続部材30の位置決めが高精度にできるとともに、凹部22により基板2の応力も緩和することができる。
<電子部品実装用パッケージの構成>
次に、本発明の実施形態に係る電子部品実装用パッケージについて、図面を用いて詳細に説明する。図9〜図11に示すように、電子部品実装用パッケージ10は上述した電子部品実装用基板1と、枠体3とを備えている。電子部品実装用パッケージ10は、電子部品実装用基板1の上面に枠体3をろう材等の接合材により接合される。
枠体3は、基板2の上面の外縁上に位置しており、光ファイバー等の外部入出力線等を挿入するための挿入孔3cを有している。枠体3は、基板2の上面に設けられている実装領域Rに実装されている電子部品7の側面を囲むように形成される。これにより、外部から力が加わった場合においても、枠体3により電子部品7を保護することができる。
枠体3は、基板2と同様の金属材料から成り、加工方法も基板2と同様である。また、枠体3は、基板2と一体成型することで、組立時の接合ずれを抑制することができる。
図11に示すように、枠体3の上面からの平面視における外縁の大きさは、例えば4mm×15mm〜30mm×130mmである。また、内縁の大きさは、例えば3mm×10mm〜26mm×126mmである。また、外縁と内縁との間の幅で示される枠体3の厚みは、例えば1mm〜5mmである。枠体3の高さは、例えば1.5mm〜20mmである。
枠体3は、基板2と同様の金属部材で形成されている。これにより、外来ノイズによる電子部品7の誤作動等を低減することができる。
本発明の実施形態に係る電子部品実装用パッケージは、上述した電子部品実装用基板を含む構成であることによって、基板2から接続部材30への応力を緩和でき、接続部材30および基板2の破損リスクを低減できる。さらに、枠体3により外来ノイズによる電子部品7の誤作動等を低減することができる。その結果、より信頼性の高い電子部品実装用パッケージとすることができる。
<電子装置の構成>
次に、本発明の一実施形態に係る電子装置100について、図面を用いて詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る電子装置100を示す上面からの分解斜視図である。図2に示すように、本実施形態の一実施形態に係る電子装置100は、電子部品実装用パッケージ10と、電子部品7と、蓋体6とを備えている。また、図2には、電子装置100を外部基板40に固定するためのねじaも図示される。
本発明の一実施形態に係る電子装置100においては、基板2の上面に設けられる実装領域Rに電子部品7が実装される。電子部品7は、端子4の上端が貫通孔7bを貫通し、ろう材等の接合部材により接合される。一方、端子4の下端は貫通孔30bを貫通した後、ろう材等の接合部材で接続部材30に接続されている。これにより、電子部品7と接続部材30とが電気的に接続される。よって、電子部品7は、外部へ電気信号を入出力することができる。また、電子部品7は端子4とろう材で接合されると記載したが、これに限定されない。端子4の上端と電子部品7とをワイヤーボンディングにより接続してもよい。この場合、電子部品7には、端子4の上端を貫通させるための貫通孔7bを形成させなくともよい。
電子部品7は、例えばLN変調器等の素子が実装された基板であってもよい。その場合、セラミックス製の基板とすることができる。酸化アルミニウム等の原料粉末を有機バインダ等とともに添加混合して作成したペーストをシート状に成型し、このシートを所定の形状に切断加工する。しかるのちに、焼成することによって所定の形状に基板を製作することができる。
また、セラミック製の基板が酸化アルミニウム焼結体から成る場合には、マグネシウム、シリカ、カルシア等の焼結助剤を適当量加えたアルミナ粉末に溶剤を加え混練し、脱泡させてスラリーを作製する。この後、ドクターブレード法等によってロール状のセラミックグリーンシートを形成して、適当なサイズにカットする。カットして作製したセラミックグリーンシートに配線パターン等の信号線路をスクリーン印刷する。しかるのち、約1600℃の還元雰囲気中で焼成して形成する。このとき、焼成前に複数のセラミックグリーンシートを積層してもよい。
蓋体6は、電子部品実装用パッケージ10を構成する枠体3の上面に接合され、電子部品7を封止するように設けられている。これにより、基板2、枠体3および蓋体6で囲まれた空間において電子部品7を封止することができる。このように電子部品7を封止する
ことによって、長期間の電子部品実装用パッケージ10の使用による電子部品7の劣化を抑制することができる。さらに、基板2、枠体3および蓋体6が金属材料であることで、外来ノイズを抑制でき、ノイズによる電子部品7への影響も低減することができる。
蓋体6は、例えば、鉄、銅、ニッケル、クロム、コバルトおよびタングステンのような金属部材、あるいはこれらの金属からなる合金を用いることができる。また、枠体3と蓋体6は、例えばシーム溶接法によって接合することができる。また、枠体3と蓋体6は、例えば、金−錫はんだを用いて接合してもよい。
ねじaは、電子部品実装用パッケージ10を構成する基板2の下面と外部基板40とを固定することができる。ねじaは、外部基板40に形成されたねじ孔40aを貫通し、基板2の下面から上面に向かうねじ孔2a内で固定される。ねじaは、例えばFe−Ni−Cr合金(JIS規格のSUS304、SUS310等)、Fe−Ni−Cr−Mo合金(JIS規格のSUS303、SUS316等)等のステンレス鋼、Fe−Ni−Co合金、Cu−Zn合金等の金属材料から成る。また、基板2との熱膨張係数の差異による熱応力の発生を抑えるため、基板2と同様の材質を適用するのがよい。
<組立手順>
図2の分解斜視図を用いて、本実施形態に係る電子装置100を外部基板40に設置する際の手順について、説明する。電子部品実装用パッケージ10に電子部品7を接合したのち、基板2の切欠き部21内の下面から突出している端子4の下端と接続部材30とをろう材等の接合部材で接合する。しかるのち、蓋体6を枠体3の上面にろう材等の接合部材で接合したのちに、外部基板40に設けられたねじ孔40aと基板2の下面に設けられたねじ孔2aとがねじaにより固定される。
以上、各実施形態の電子部品実装用基板1、電子部品実装用パッケージ10およびこれを備えた電子装置100について説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更および実施形態の組み合わせを施すことは何等差し支えない。
1 電子部品実装用基板
2 基板
21 切欠き部
22 凹部
22d 仮想境界線
23 側壁
24 溝部
2a ねじ孔(40a)
K 仮想線
2b 貫通孔(7b、30b)
R 実装領域
3 枠体
3c 挿入孔
4 端子
5 封止材
6 蓋体
7 電子部品
7b 貫通孔
10 電子部品実装用パッケージ
30 接続部材
31 側面
30b 貫通孔
40 外部基板
40a ねじ孔
a ねじ
100 電子装置

Claims (8)

  1. 電子部品が実装される実装領域を有する上面と、平面状の側壁を有する切欠き部および前記切欠き部の側壁と連続している凹部が設けられた下面とを有する基板と、
    前記切欠き部内に位置しており、前記側壁と当接する板状の接続部材と、
    前記基板に固定されているとともに、前記接続部材に接合されており、前記電子部品と電気的に接続される端子とを備えており、
    前記基板は、前記基板の下面から上面にかけて位置するとともに、平面視において前記切欠き部の外方に配置された、少なくとも2つのねじ孔を更に有しており、
    前記凹部は、前記接続部材の側面が当接する前記切欠き部の側壁に設けられるとともに、前記凹部は、平面視において前記2つのねじ孔同士を結ぶ仮想線上に位置していることを特徴とする電子部品実装用基板。
  2. 前記接続部材は、フレキシブル基板であることを特徴とする請求項1記載の電子部品実装用基板。
  3. 前記基板の下面視において、前記凹部の外縁は、湾曲した形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品実装用基板。
  4. 前記基板の下面視において、前記凹部内には、溝部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電子部品実装用基板。
  5. 前記切欠き部の平面状の側壁は、前記切欠き部と重なる前記基板の外縁から離れた位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子部品実装用基板。
  6. 前記凹部と前記切欠き部との仮想境界線の両端と、前記凹部が設けられる前記平面状の側壁の両端とが互いに離れていることを特徴とする請求項5に記載の電子部品実装用基板。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の電子部品実装用基板と、
    前記電子部品実装用基板の前記基板の上面に位置した枠体とを備えることを特徴とする電子部品実装用パッケージ。
  8. 請求項7記載の電子部品実装用パッケージと、
    前記電子部品実装用基板の前記実装領域に実装された電子部品と、
    前記電子部品の上面を覆うとともに、前記電子部品実装用パッケージの前記枠体の上面に接合された蓋体とを備えることを特徴とする電子装置。
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