JP6828659B2 - 固体電解質 - Google Patents

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Description

本開示は、フッ化物イオン電池に使用可能な新規の固体電解質に関する。
高電圧かつ高エネルギー密度な電池として、例えばLiイオン電池が知られている。Liイオン電池は、Liイオンをキャリアとして用いるカチオンベースの電池である。一方、アニオンベースの電池として、フッ化物イオンをキャリアとして用いるフッ化物イオン電池が知られている。
フッ化物イオン電池に用いられる電解質として、固体電解質を用いる場合がある。例えば、特許文献1には、固体状態のフッ化物イオン伝導体からなる電解質を有する二次ソリッドステート電流源が開示されている。さらに、特許文献1には、固体電解質として、CaF、SrF、BaFが例示されている。また、非特許文献1には、CaF等の蛍石構造を有する固体電解質(フッ化物イオン伝導体)が開示されている。
特表2008−537312号公報
J.B. BOYCE et al., "SUPERIONIC CONDUCTORS: TRANSITIONS, STRUCTURES, DYNAMICS", Physics Reports 51, No. 4 (1979) 189-265
例えば、フッ化物イオン電池の性能向上のため、フッ化物イオン電池に使用可能な新規の固体電解質が求められている。本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、フッ化物イオン電池に使用可能な新規の固体電解質(フッ化物イオン伝導体)を提供することを主目的とする。
上記課題を達成するために、本開示においては、フッ化物イオン電池に用いられる固体電解質であって、ASiF結晶相(Aは、K、NaおよびLiのうちの少なくとも一つである)を有する、固体電解質を提供する。
本開示によれば、ASiF結晶相(Aは、K、NaおよびLiのうちの少なくとも一つである)を有する固体電解質が、フッ化物イオン伝導体として機能することを見出した。
本開示においては、フッ化物イオン電池に使用可能な新規の固体電解質を提供することができるという効果を奏する。
本開示のフッ化物イオン電池の一例を示す概略断面図である。 実施例1における固体電解質に対するXRD測定の結果である。 実施例2における固体電解質に対するXRD測定の結果である。 実施例3における固体電解質に対するXRD測定の結果である。 比較例における固体電解質に対するXRD測定の結果である。 実施例1で得られた評価用ペレットに対するフッ化物イオン伝導度測定(200℃)の結果である。 実施例2で得られた評価用ペレットに対するフッ化物イオン伝導度測定(200℃)の結果である。 比較例で得られた評価用ペレットに対するフッ化物イオン伝導度測定(200℃)の結果である。 実施例3で得られた評価用ペレットに対するフッ化物イオン伝導度測定(80℃)の結果である。 比較例で得られた評価用ペレットに対するフッ化物イオン伝導度測定(80℃)の結果である。 CaFおよびKSiFの結晶構造を示す斜視図である。 実施例1で得られた評価用ペレットに対するCV測定の結果である。 実施例2で得られた評価用ペレットに対するCV測定の結果である。 実施例3で得られた評価用ペレットに対するCV測定の結果である。 比較例で得られた評価用ペレットに対するCV測定の結果である。
本開示の固体電解質は、フッ化物イオン電池に用いられ、ASiF結晶相(Aは、K、NaおよびLiのうちの少なくとも一つである)を有する。
本開示によれば、所定の結晶相を有する固体電解質が、フッ化物イオン伝導体として機能することを見出した。フッ化物イオン伝導体として機能する理由は、完全には明らかではないが、後述するように、単位格子内に存在する空サイトをフッ化物イオン(F)が伝導するためであると推測される。
固体電解質は、ASiF結晶相(Aは、K、NaおよびLiのうちの少なくとも一つである)を有する。ASiF結晶相は、KSiF結晶相であってもよく、NaSiF結晶相であってもよく、LiSiF結晶相であってもよい。また、ASiF結晶相は、A元素として、K元素、Na元素およびLi元素のうちの二種以上の元素を有していてもよい。例えば、KSiF結晶相のK元素の一部が、NaおよびLiの少なくとも一方で置換されていてもよい。
固体電解質は、ASiF結晶相を一種のみを有していてもよく、二種以上を有していてもよい。例えば、固体電解質は、ASiF結晶相として、KSiF結晶相、NaSiF結晶相およびLiSiF結晶相のうちの一種のみを有していてもよく、ASiF結晶相として、KSiF結晶相、NaSiF結晶相およびLiSiF結晶相のうちの二種以上を有していてもよい。
固体電解質は、A元素(Aは、K、NaおよびLiのうちの少なくとも一つである)、Si元素およびF元素を少なくとも含有する。固体電解質は、A元素(Aは、K、NaおよびLiのうちの少なくとも一つである)、Si元素およびF元素のみを含有していてもよく、これらの元素に加えて、他の元素を含有していてもよい。この場合、固体電解質を構成する全ての元素に対する、A元素(Aは、K、NaおよびLiのうちの少なくとも一つである)、Si元素およびF元素の合計の割合は、例えば80mol%以上であり、90mol%以上であってもよい。また、固体電解質は、ASi(Aは、K、NaおよびLiのうちの少なくとも一つである。また、1.5≦x≦2.5、0.5≦y≦1.5、5≦z≦7である。)の組成を有することが好ましい。なお、xは2であってもよい。また、yは1であってもよい。さらにzは5.5以上6.5以下であってもよい。一方、zは6であってもよい。
SiF結晶相は、K元素、Si元素およびF元素を含有する。また、KSiF結晶相は、CuKα線を用いたX線回折測定において、2θ=19.05°、31.21°、36.77°、38.49°、44.52°、50.22°、55.28°、58.95°、64.78°、68.15°、73.68°、77.83°の位置に、典型的なピークを有することが好ましい。なお、これらのピークの位置は、組成等の変化により(結晶格子の変化により)、±1.00°の範囲で前後する場合がある。各ピークの位置は、±0.50°の範囲内であってもよく、±0.30°の範囲内であってもよい。
NaSiF結晶相は、Na元素、Si元素およびF元素を含有する。また、NaSiF結晶相は、CuKα線を用いたX線回折測定において、2θ=17.68°、20.18°、21.16°、26.90°、29.27°、35.64°、39.61°、40.51°、44.71°、47.56°、55.19°57.94°、62.84°、67.03°、77.74°の位置に、典型的なピークを有することが好ましい。なお、これらのピークの位置は、組成等の変化により(結晶格子の変化により)、±1.00°の範囲で前後する場合がある。各ピークの位置は、±0.50°の範囲内であってもよく、±0.30°の範囲内であってもよい。
LiSiF結晶相は、Li元素、Si元素およびF元素を含有する。また、LiSiF結晶相は、CuKα線を用いたX線回折測定において、2θ=19.48°、21.65°、23.19°、29.28°、31.91°、37.93°、39.53°、42.99°、47.36°、50.40°、55.93°、60.67°、63.27°、68.52°、71.26°、74.11°の位置に、典型的なピークを有することが好ましい。なお、これらのピークの位置は、組成等の変化により(結晶格子の変化により)、±1.00°の範囲で前後する場合がある。各ピークの位置は、±0.50°の範囲内であってもよく、±0.30°の範囲内であってもよい。
固体電解質は、ASiF結晶相(Aは、K、NaおよびLiのうちの少なくとも一つである)を多く含有することが好ましい。固体電解質に含まれる全結晶相に対するASiF結晶相の割合は、例えば50重量%以上であり、70重量%以上であってもよく、90重量%以上であってもよい。なお、結晶相の割合は、例えば、放射光XRDにより測定することができる。
固体電解質は、フッ化物イオン伝導性を有する。200℃におけるフッ化物イオン伝導度は、例えば1×10−7S/cm以上であり、1×10−6S/cm以上であることが好ましい。一方、80℃におけるフッ化物イオン伝導度は、例えば1×10−9S/cm以上であり、1×10−8S/cm以上であることが好ましい。固体電解質のフッ化物イオン伝導度は、例えば、交流インピーダンス法により測定できる。
固体電解質の形状は、特に限定されないが、例えば粒子状が挙げられる。固体電解質の平均粒径(D50)は、例えば0.1μm以上であり、1μm以上であってもよい。一方、上記平均粒径は、例えば50μm以下であり、20μm以下であってもよい。平均粒径は、例えば、レーザー回折散乱法による粒度分布測定の結果から求めることができる。
本開示においては、正極活物質を含有する正極活物質と、負極活物質を含有する負極活物質層と、上記正極活物質層および上記負極活物質層の間に形成された電解質層と、を有し、上記正極活物質層、上記負極活物質層および上記電解質層の少なくとも一つが、上述した固体電解質を含有するフッ化物イオン電池を提供することもできる。図1は、フッ化物イオン電池の一例を示す概略断面図である。図1に示されるフッ化物イオン電池10は、正極活物質を含有する正極活物質層1と、負極活物質を含有する負極活物質層2と、正極活物質層1および負極活物質層2の間に形成された電解質層3と、正極活物質層1の集電を行う正極集電体4と、負極活物質層2の集電を行う負極集電体5と、これらの部材を収納する電池ケース6とを有する。
正極活物質層は、少なくとも正極活物質を含有する層である。正極活物質としては、例えば、金属単体、合金、金属酸化物、およびこれらのフッ化物が挙げられる。正極活物質に含まれる金属元素としては、例えば、Cu、Ag、Ni、Co、Pb、Ce、Mn、Au、Pt、Rh、V、Os、Ru、Fe、Cr、Bi、Nb、Sb、Ti、Sn、Znが挙げられる。また、正極活物質の他の例としては、炭素材料、およびそのフッ化物が挙げられる。また、正極材料としては、例えば、黒鉛、コークス、カーボンナノチューブが挙げられる。また、正極活物質のさらに他の例として、ポリマー材料が挙げられる。ポリマー材料としては、例えば、ポリアニリン、ポリピロ−ル、ポリアセチレン、ポリチオフェンが挙げられる。
正極活物質層における正極活物質の含有量は、例えば25重量%以上であり、50重量%以上であることが好ましく、75重量%以上であることがより好ましい。また、正極活物質層の厚みは、電池の構成によって大きく異なるものであり、特に限定されない。正極活物質層は、正極活物質の他に、固体電解質、導電化材および結着材の少なくとも一つをさらに含有していてもよい。特に、本開示においては、正極活物質層が、上述した固体電解質を含有することが好ましい。
負極活物質層は、少なくとも負極活物質を含有する層である。負極活物質として、正極活物質よりも低い電位を有する任意の活物質が選択され得る。負極活物質としては、例えば、金属単体、合金、金属酸化物、およびこれらのフッ化物が挙げられる。負極活物質に含まれる金属元素としては、例えば、La、Ca、Al、Eu、Li、Si、Ge、Sn、In、V、Cd、Cr、Fe、Zn、Ga、Ti、Nb、Mn、Yb、Zr、Sm、Ce、Mg、Pbが挙げられる。
負極活物質層における負極活物質の含有量は、容量の観点からはより多いことが好ましく、例えば、25重量%以上であり、50重量%以上であることが好ましく、75重量%以上であることがより好ましい。また、負極活物質層の厚みは、電池の構成によって大きく異なるものであり、特に限定されない。負極活物質層は、負極活物質の他に、固体電解質、導電化材および結着材の少なくとも一つをさらに含有していてもよい。特に、本開示においては、負極活物質層が、上述した固体電解質を含有することが好ましい。
電解質層は、正極活物質層および負極活物質層の間に形成される層である。電解質層を構成する電解質は、液体電解質(電解液)であってもよく、固体電解質であってもよい。すなわち、電解質層は、液体電解質層であってもよく、固体電解質層であってもよい。特に、本開示においては、電解質層が、上述した固体電解質を含有する固体電解質層であることが好ましい。
フッ化物イオン電池は、正極活物質層の集電を行う正極集電体、および負極活物質層の集電を行う負極集電体を有することが好ましい。また、フッ化物イオン電池は、一次電池であってもよく、二次電池であってもよいが、中でも二次電池であることが好ましい。繰り返し充放電でき、例えば車載用電池として有用だからである。なお、二次電池には、二次電池の一次電池的使用(充電後、一度の放電だけを目的とした使用)も含まれる。また、フッ化物イオン電池の形状としては、例えば、コイン型、ラミネート型、円筒型および角型等が挙げられる。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示の技術的範囲に包含される。
以下に実施例を示して本開示をさらに具体的に説明する。
[実施例1]
固体電解質としてKSiF(森田化学工業株式会社製)を0.1g秤量し、直径1cmのペレット状に成型した。さらに、得られたペレットの両面にPt箔を配置し、評価用ペレットを得た。
[実施例2]
固体電解質としてNaSiF(キシダ化学株式会社製、製品コード:020-72835)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用ペレットを得た。
[実施例3]
固体電解質としてLiSiF(Alfa Aesar製、CAS.NO:17347-95-4)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用ペレットを得た。
[比較例]
固体電解質としてCaFを用いたこと以外は、実施例1と同様にして評価用ペレットを得た。
[評価]
(XRD測定)
実施例1〜実施例3および比較例における固体電解質に対して、X線回折測定(XRD測定)を行った。なお、線源としてCuKα線を使用した。その結果を、図2〜図5に示す。図2に示すように、実施例1では、2θ=19.05°、31.21°、36.77°、38.49°、44.52°、50.22°、55.28°、58.95°、64.78°、68.15°、73.68°、77.83°の位置にピークが確認され、KSiFが形成されていることが確認された。また、図3に示すように、実施例2では、2θ=17.68°、20.18°、21.16°、26.90°、29.27°、35.64°、39.61°、40.51°、44.71°、47.56°、55.19°57.94°、62.84°、67.03°、77.74°の位置にピークが確認され、NaSiFが形成されていることが確認された。また、図4に示すように、実施例3では、2θ=19.48°、21.65°、23.19°、29.28°、31.91°、37.93°、39.53°、42.99°、47.36°、50.40°、55.93°、60.67°、63.27°、68.52°、71.26°、74.11°の位置にピークが確認され、LiSiFが形成されていることが確認された。一方、図5に示すように、比較例では、CaFに特有のピークが確認された。
(フッ化物イオン伝導度測定)
実施例1〜実施例3および比較例で得られた評価用ペレットに対して、交流インピーダンス法によるフッ化物イオン伝導度測定を行った。測定環境は、10−3Paの真空下、200℃または80℃とした。また、インピーダンス測定は、周波数10Hz〜10−2Hzとし、電圧振幅は500mVとした。その結果を図6〜図10および表1に示す。
図6〜図8および表1に示すように、実施例1および実施例2は、比較例に比べて、フッ化物イオン伝導度(S cm−1 at 200℃)が10倍以上高かった。また、図9、図10および表1に示すように、実施例3は、比較例に比べて、フッ化物イオン伝導度(S cm−1 at 80℃)が約10倍高かった。ここで、CaFおよびKSiFの結晶構造を図11に示す。図11(a)に示すように、CaFの結晶構造は蛍石構造であり、Caイオンの副格子は面心立方(FCC)構造である。Fは四面体サイトに位置する。フッ化物イオン(F)は単位格子内に8個あり、イオン伝導は、F(1)が体心部(2)に移動することで、F(1)に空孔が発現し、その空孔を利用して他のFが伝導すると想定される。CaFは、高温(例えば1150℃)では、フッ化物イオン伝導度が高いが、その理由は、高温では、F(1)が体心部(2)に移動しやすいためであると推測される。一方、CaFは、比較的低温(例えば、200℃以下)では、フッ化物イオン伝導度が低い。その理由は、温度が低い状態では、F(1)が体心部(2)に移動しにくいためであると推測される。これに対して、図11(b)に示すKSiFは、単位格子内に空サイトを有するため、比較的低温でも、Fが伝導しやすく、結果として、フッ化物イオン伝導度が高くなると推測される。なお、ここでは、KSiFについて説明したが、NaSiF結晶相およびLiSiF結晶相についても同様の理由から、比較的低温でもフッ化物イオン伝導度が高くなると推測される。
(サイクリックボルタンメトリ測定)
実施例1〜実施例3および比較例で得られた評価用ペレットに対して、サイクリックボルタンメトリ(CV)測定を行った。挿引速度は1mV/secとし、電圧範囲は−3V(vs Pb/Pb2+)〜0V(vs Pb/Pb2+)とした。その結果を図12〜図15に示す。図12〜図14に示すように、実施例1〜実施例3では、酸化還元ピークが確認され、固体電解質として機能することが確認された。これに対し、図15に示すように、比較例では、酸化還元ピークが確認されず、固体電解質として機能しないことが確認された。なお、酸化還元ピークが確認されることは、フッ化物イオンの挿入脱離があり、フッ化物イオンが伝導していること(固体電解質として機能すること)を意味する。
1 … 正極活物質層
2 … 電解質層
3 … 負極活物質層
4 … 正極集電体
5 … 負極集電体
6 … 電池ケース
10 … フッ化物イオン電池

Claims (1)

  1. フッ化物イオン電池に用いられる固体電解質であって、
    SiF結晶相(Aは、K、NaおよびLiのうちの少なくとも一つである)を有する、固体電解質。
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