JP6824016B2 - 屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾール、及び屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法 - Google Patents

屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾール、及び屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法 Download PDF

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Description

本発明は、屋外飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強ならびに植物に対する薬害軽減方法に関するものである。
屋外で使用される飛翔害虫防除用エアゾールには、使用法からみて、(1)屋外空間を飛翔する害虫をめがけて噴霧する直撃タイプ、(2)木の茂みや葉の裏、もしくは物陰に隠れている害虫の防除を目的として植物体もしくは物陰、あるいはその近傍一体空間に噴霧するタイプ、(3)外壁や窓ガラス、地面等の固相表面にエアゾール殺虫剤を予め噴霧塗布しておき害虫を待ち伏せるタイプがある。基本的には、(1)の直撃タイプは速効性を必要とするため殺虫成分として速効的なピレスロイド系殺虫成分であるフタルスリン等が汎用され、一方、(3)の待ち伏せタイプでは、残効性が求められることから、蒸気圧が低く揮散性の乏しい殺虫成分を使用することが多い。
これに対し、近年、アウトドアライフと称して余暇を屋外で過ごしたり、家庭園芸や庭仕事等に携わる人が増加している。それに伴い、木の茂みや物陰等の近辺で飛翔害虫、特にヤブ蚊に代表される蚊類に悩まされる機会が多くなり、上記(2)のタイプの害虫防除用エアゾールを求めるニーズが高まっている。
上記(2)のタイプに関連して、比較的蒸気圧の高い殺虫成分を含有する薬剤担持体を害虫が飛翔する環境の固相面上に散布し、殺虫成分バリヤーを形成して飛翔害虫から人を予防的に防除しようとする試みがある。例えば、特許文献1(特開2002−234804号公報)には、トランスフルトリン0.1重量%、灯油系溶剤4.78重量%、界面活性剤0.79重量%、水59.43重量%、液化石油ガス35重量%からなるエアゾール剤を、ヤブ蚊の発生している屋外で、地面、塀、草木に対して噴霧塗布したところ、人に飛来したヤブ蚊数が抑えられたことが記載されている。
しかしながら、特許文献1のエアゾール剤は、(a)二液性で使用前に振らなければならないこと、(b)殺虫成分バリヤーの持続効果が短いこと、(c)植物体に対して少なからず薬害が認められるなど、改善すべき課題が多い。
また、特許文献2(特開2000−178101号公報)は、殺虫成分、溶剤、溶解補助剤、水、及び噴射剤からなるエアゾール製剤を噴射量が1.5mL/秒以上かつ噴霧粒子の平均粒子径が20〜100μmとなるよう噴霧する屋外の蚊の防除方法を開示する。そして、この噴霧方法によれば、水性エアゾール製剤を使用するので植物に悪影響を与えることがなく、また、屋外用に適切な噴射量としているため、蚊の潜んでいそうな茂み、物陰等の場所を処理することが可能である旨記載している。
しかしながら、特許文献2は屋外用水性エアゾール製剤に適した噴射量や噴霧粒子径を開示するに留まり、エアゾール製剤の構成成分が害虫防除効力や植物体に対してどのように影響するかについて十分な検討がなされていない。例えば、構成成分のうち溶解補助剤の記載はあるものの、屋外飛翔害虫防除用エアゾールに好適な防除効力増強剤に関する言及は全くない。更に、水性エアゾール製剤は油性エアゾール製剤に較べて植物に悪影響を与えにくいとしているが、用いる界面活性剤の種類や配合量によっては水性エアゾール製剤といえども重度な薬害を生じえるし、他方、植物に対する薬害軽減剤を配合することによって影響を極力抑えた油性エアゾール製剤の調製も可能であることに触れていない。
これら特許文献1や特許文献2に示されるように、上記(2)のタイプの害虫防除用エアゾールについては未だ満足のいくものが開発されておらず、多くの検討課題が残されているのが現状である。
特開2002−234804号公報 特開2000−178101号公報
本発明は、植物体もしくは物陰、あるいはその近傍一体空間に噴霧する油性エアゾールタイプの屋外飛翔害虫防除用エアゾールにおいて、有用な助剤を配合することにより、当該害虫防除用エアゾールの防除効力増強ならびに植物に対する薬害軽減方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成が上記目的を達成するために優れた効果を奏することを見出したものである。
(1)30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgである常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とから構成される屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールにおいて、
前記有機溶剤は、沸点が160℃〜280℃の飽和脂肪族炭化水素であり、
前記エアゾール原液に、更に、常温液状で沸点が180℃以上であって炭素数の総数が15〜21の範囲の高級脂肪酸エステルを配合し、
前記有機溶剤の配合量(A)の前記高級脂肪酸エステルの配合量(B)に対する質量比(A)/(B)は、5.0〜50の範囲であることを特徴とする屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
(2)前記常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分は、トランスフルトリン、メトフルトリン、及びプロフルトリンから選ばれた1種又は2種以上である(1)に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
(3)前記常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分は、トランスフルトリンである(2)に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
(4)前記有機溶剤は、沸点が160℃〜280℃の飽和脂肪族炭化水素である(1)ないし(3)のいずれか一に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
(5)前記高級脂肪酸エステルは、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸メチル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピルから選ばれる少なくとも1種である(1)ないし(4)のいずれか一に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
(6)25℃、噴射距離15cmにおける平均噴霧粒子径が、50〜150μmの範囲に調整されている(1)ないし(5)のいずれか一に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
(7)屋外の蚊防除用エアゾールである(1)ないし(6)のいずれか一に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
(8)30℃における蒸気圧が2×10 −4 〜1×10 −2 mmHgである常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とから構成される屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールにおいて、
前記有機溶剤は、沸点が160℃〜280℃の飽和脂肪族炭化水素であり、
前記エアゾール原液に、更に、常温液状で沸点が180℃以上であって炭素数の総数が15〜21の範囲の高級脂肪酸エステルを配合し、
前記有機溶剤の配合量(A)の前記高級脂肪酸エステルの配合量(B)に対する質量比(A)/(B)は、5.0〜50の範囲であることを特徴とする屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾール。
本発明の屋外飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強ならびに植物に対する薬害軽減方法によれば、当該エアゾールを、植物体もしくは物陰、あるいはその近傍一体空間に噴霧することに伴って、その害虫防除効力が増強されるとともに、植物に対する薬害が軽減されるので極めて実用的である。
本発明の屋外飛翔害虫防除用エアゾールは、30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgである常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分を含有する。ピレスロイド系殺虫成分としては、例えば、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、エムペントリン、フラメトリン、テラレスリン、ジメフルトリン、メパフルトリン、ヘプタフルトリン等があげられる。これらのうち、常温揮散性、殺虫効力、安定性、化合物の入手性等を考慮すると、トランスフルトリン、メトフルトリン、及びプロフルトリンが好ましく、トランスフルトリンがより好ましい。上掲のピレスロイド系殺虫成分は、単独で使用してもいし、複数種を混合した状態で使用してもよい。また、ピレスロイド系殺虫成分において、酸部分やアルコール部分に不斉炭素に基づく光学異性体や幾何異性体が存在する場合、それら各々や任意の混合物も本発明で使用可能なピレスロイド系殺虫成分に含まれる。
本発明で用いる常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分は、飛翔害虫に対して直撃効果、接触効果を示しつつ、噴霧処理面から徐々に揮散して環境空間に殺虫成分バリヤーを形成し、飛翔害虫の予防的防除に寄与するところが大きい。なお、本発明では、殺虫効果、ノックダウン効果、忌避効果、害虫飛来抑止効果等を総合的に含めて害虫防除効力と称するが、上記ピレスロイド系殺虫成分は、飛翔害虫だけでなく匍匐害虫に対しても相応の害虫防除効力を期待しえるものである。
また、屋外飛翔害虫防除用エアゾール中に配合されるピレスロイド系殺虫成分の含有量は、使用目的や使用期間等を考慮して適宜決定すればよいが、当該エアゾール中に0.01〜5.0w/v%程度が適当である。0.01w/v%未満であると所望の効果が得られないし、一方、5.0w/v%を超えるとエアゾール内容液の液性安定化の点で困難を伴う。
本発明では、飛翔害虫に対する直撃効果を期待する場面でこれを補強するために、前記常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分に加え、他の殺虫成分を適宜配合してもよい。そのような殺虫成分としては、フタルスリン、レスメトリン、シフルトリン、フェノトリン、ぺルメトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アレスリン、プラレトリン、イミプロトリン、モンフルオロトリン、エトフェンプロックス等の難揮散性ピレスロイド系化合物、シラフルオフェン等のケイ素系化合物、ジクロルボス、フェニトロチオン等の有機リン系化合物、プロポクスル等のカーバメート系化合物、ジノテフラン、イミダクロプリド、クロチアニジン等のネオニコチノイド系化合物等があげられる。このうち、速効性と安全性の点から難揮散性ピレスロイド系化合物に該当するフタルスリン、プラレトリンやモンフルオロトリンの併用が好ましい。
本発明の屋外飛翔害虫防除用エアゾールに配合される有機溶剤としては、ノルマルパラフィン、イソパラフィン等の飽和脂肪族炭化水素、ナフテン系炭化水素、エタノール、イソプロパノール等の炭素数2〜3のアルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール等の炭素数3〜6のグリコール、これらのグリコールエーテル、ケトン系溶剤、エステル系溶剤等があげられる。
試験の結果、沸点(初留点)が160℃〜280℃の飽和脂肪族炭化水素系溶剤が好ましいことが認められた。飽和脂肪族炭化水素系では、ノルマルパラフィンがより好ましい。具体的な飽和脂肪族炭化水素を例示すると、ノルマルパラフィンとして、中央化成株式会社製のネオチオゾール[沸点:219℃]、新日本石油株式会社製のソルベントM[沸点:219℃]及びソルベントH[沸点:244℃]、ジャパンエナジー株式会社製のN12[沸点: 209℃]、N13[沸点:226℃]及びN14[沸点:243℃]等があげられる。
また、イソパラフィンとしては、出光興産株式会社製のIPソルベント1620[沸点:166℃]、IPソルベント2028[沸点:213℃]及びIPソルベント2835[沸点:277℃]、エクソンモービル株式会社製のアイソパーL[沸点:184℃]、アイソパーM[沸点:229℃]及びアイソパーH[沸点:276℃]、新日本石油株式会社製のアイソゾール300[沸点:173℃]及びアイソゾール400[沸点:210℃]等があげられるが、これらに限定されない。
なお、これらの飽和脂肪族炭化水素のうち、沸点が160℃〜230℃のものが、害虫防除効力はもとより、植物体への影響を考慮するとより好適であった。植物体に付着した飽和脂肪族炭化水素は、沸点が低くなるほど植物体からの蒸散が速まり、植物体への影響が緩和されるものと考えられる。
本発明で用いる有機溶剤は、上記飽和脂肪族炭化水素を主体としたものであれば性能上問題なく、必要に応じて他の種類の溶剤を適宜配合しても構わない。
有機溶剤のエアゾール中の配合量は、20〜80w/v%の範囲で決定すればよいが、火気に対する安全性を考慮すると20〜60w/v%が好ましい。なお、20w/v%未満の場合、噴射剤の配合量が多くなって噴霧粒子の粒子径が小さくなる傾向を生じ、特に屋外使用では噴霧粒子が飛散してしまう割合が高まりやすい。
本発明は、屋外飛翔害虫防除用エアゾールにおいて、前記常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分の防除効力増強剤ならびに植物に対する薬害軽減剤として、常温液状で沸点が180℃以上である高級脂肪酸エステルを配合することに基づき、屋外飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強ならびに植物に対する薬害軽減方法を提供したことに特徴を有する。
このような高級脂肪酸エステルが、ゴキブリ等を対象とした屋内用匍匐害虫防除用エアゾール剤にしばしば配合され、当該エアゾール剤に有効成分として含まれる難揮散性のピレスロイド系殺虫成分の残効性を高めるうえで有用なことはこれまで知られていた。
しかるに本発明者らは、今般、難揮散性のピレスロイド系殺虫成分ではなく、常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分を用いた屋外飛翔害虫防除用エアゾールを開発するにあたり、常温液状で沸点が180℃以上である高級脂肪酸エステルの作用を鋭意検討した。その結果、当該高級脂肪酸エステルを配合することに基づき、常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分の害虫防除効力についてその持続性を加味しつつ増強し得ることを見出したが、これは、当該高級脂肪酸エステルが当該ピレスロイド系殺虫成分との相乗効果のみならず、植物体もしくは物陰に付着、あるいはその近傍一体空間に噴霧された当該ピレスロイド系殺虫成分の過度な揮散を抑え、効率的な作用発現に寄与したものと推察される。そればかりか、本発明の屋外飛翔害虫防除用エアゾールは、後記するように、植物に対する薬害を軽減し得ることをも知見し、本発明を完成するに至ったのである。
従来、油性エアゾール製剤は、水性エアゾール製剤に較べると害虫防除効力的にはより効果的であるものの、植物に薬害を生じやすいと言われてきた。これは、農業用マシン油による薬害発生に関連づけられるところもあるが、必ずしも一般的とは言えない。なぜなら、水性エアゾール製剤といえども用いる界面活性剤の種類や配合量によっては重度な薬害を生じえるし、他方、本発明が開示するように、前記高級脂肪酸エステルを配合するなど、油性エアゾール製剤処方を改良することによって植物に対する影響を極力抑えることが可能となる。
このように、本発明が提供する油性エアゾールタイプの屋外飛翔害虫防除用エアゾールは、有用な助剤の検討結果に基づき達成されたもので、害虫防除効力的に優れる一方、植物に対する影響が殆どない、極めて実用的なエアゾール製品といえる。
常温液状で沸点が180℃以上である高級脂肪酸エステルとしては、炭素数の総数が15〜21の範囲であるものが好ましく、具体的にはミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸メチル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピル等があげられるが、これらに限定されない。なかでも、総合的にみてミリスチン酸イソプロピルが好適で使い易い。
かかる高級脂肪酸エステルは、エアゾール中に0.5〜5.0w/v%配合されるのが適当であり、前記有機溶剤の配合量(A)の当該高級脂肪酸エステルの配合量(B)に対する質量比(A)/(B)は、5.0〜50の範囲、特には15〜40の範囲に設定すれば良好な結果を得ることができる。
本発明の屋外飛翔害虫防除用エアゾールは、油性エアゾール製剤処方をベースとするものであるが、本発明の趣旨を妨げない限りにおいて、若干量の水と若干量の非イオン系界面活性剤を添加することができる。このような、非イオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアミノエーテル類などのエーテル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類などの脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンスチレン化フェノール、脂肪酸のポリアルカロールアミド等を例示できる。
本発明では、前記各成分に加え、殺ダニ剤、忌避剤、カビ類、菌類等を対象とした防カビ剤、抗菌剤や殺菌剤、あるいは、安定剤、消臭剤、帯電防止剤、消泡剤、香料、賦形剤等を適宜配合してエアゾール原液を構成しても構わない。
殺ダニ剤としては、5−クロロ−2−トリフルオロメタンスルホンアミド安息香酸メチル、サリチル酸フェニル、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート等があり、忌避剤としては、N,N−ジエチルトルアミド、イカリジン、IR3535、あるいはテルピネオール、ゲラニオール等のテルペン系虫よけ香料等があげられる。また、防カビ剤、抗菌剤や殺菌剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−(4−チアゾリル)ベンツイミダゾール、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、トリホリン、3−メチル−4−イソプロピルフェノール、オルト−フェニルフェノール等を例示できる。
本発明の屋外飛翔害虫防除用エアゾールは、上記したエアゾール原液をエアゾール容器に入れた後、噴射剤を充填して調製される。噴射剤としては、ジメチルエーテル、液化石油ガス(LPG)、圧縮ガス(窒素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素、圧縮空気等)等があげられ、そのうちの一種または二種以上を適宜採用することができるが、本発明ではLPGを主体としたものが使い易い。なお、エアゾール原液と噴射剤の比率は、使用用途等に応じて、30/70〜70/30(V/V)の範囲で適宜調整すればよい。
本発明では、屋外空間を飛翔する害虫をめがけて直撃噴霧するよりも、木の茂みや葉の裏、もしくは物陰に隠れている屋外飛翔害虫、特にヤブ蚊で代表される蚊類の防除を目的として植物体もしくは物陰、あるいはその近傍一体空間に噴霧する使い方が主体となる。
従って、飛翔害虫が潜む木の茂みの奥、葉の裏までエアゾール内容液を行きわたらせるために、粗めの平均噴霧粒子径、即ち、25℃、噴射距離15cmにおいて測定した時の平均粒子径が50〜150μm、好ましくは60〜100μmの範囲になるような粒子設計を採用し、適宜バルブ、噴口、ノズル等の形状を選択するのが適当である。
常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分の害虫防除効力発現のメカニズムとしては、当該殺虫成分が噴霧処理面から徐々に揮散して、植物体もしくは物陰の近傍一体空間に形成される殺虫成分バリヤーによるところが大きいが、もちろん、植物体もしくは物陰の噴霧処理面に付着した当該殺虫成分に飛翔害虫が飛来・接触して防除効力が発現する場面も多々ありうる。そして、上記の噴霧粒子径範囲であれば、噴霧粒子径が細かい場合よりも飛散してしまう割合が少なく、植物体もしくは物陰に効率的に付着するとともに効果的なバリヤー形成に寄与し、その結果、飛翔害虫の予防的防除が一層顕著になることが確認されている。
本発明は、こうして得られた屋外飛翔害虫防除用エアゾールを、植物体もしくは物陰、あるいはその近傍一体空間あたり、常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分の処理量が0.5mg/m2以上、好ましくは0.5〜30mg/m2になるように噴霧して、常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分を噴霧処理面に付着させ、もしくはそれのバリア空間を形成させ、その結果、飛翔害虫の飛来を6時間以上にわたり阻止しうる当該害虫防除用エアゾールの防除効力増強ならびに植物に対する薬害軽減方法を提供するものである。
なお、本発明が適用される具体的な場面としては、上記以外に、庭先でのガーデニング等のアウトドアライフ、キャンプでのテントの出入り、野外バーベキュー、ピクニックでの昼食場面、テラス、ベランダの出入りや洗濯物干し、玄関の出入り等があげられるが、勿論これらに限定されない。また、バリア空間とは、環境条件によって変動しうるものであるが、概ね噴霧処理面をゼロとしてそこから2〜2.5m程度までの高さをカバーする空間をいうものとする。
本発明の屋外飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強ならびに植物に対する薬害軽減方法が有効な害虫としては、飛翔し、屋外において人に被害や不快感を与える害虫、例えば、一般にヤブ蚊と称されるヒトスジシマカ、アカイエカ、チカイエカ等の蚊類、ユスリカ類、イエバエ、チョウバエ、ブユ類、アブ類、ハチ類、ヨコバイ類などの各種飛翔害虫があげられるが、これらの害虫に限定されるものではない。なお、アリ類、ダンゴムシ、ワラジムシなどの匍匐害虫に対しても害虫防除効果が期待されるものである。
つぎに具体的実施例ならびに試験例に基づいて、本発明の屋外飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強ならびに植物に対する薬害軽減方法を更に詳細に説明する。
屋外飛翔害虫防除用エアゾール全体量(450mL)に対してトランスフルトリン0.07w/v%、及びミリスチン酸イソプロピル1.3w/v%を含有する混合物にネオチオゾール(沸点:219℃)を加えて270mLとし、これをエアゾール容器に入れた。該容器にバルブ部分を取付け、該バルブ部分を通じて、液化石油ガス(LPG)180mL(約98g)を加圧充填して、本発明で用いる屋外飛翔害虫防除用エアゾールを得た。
このエアゾールの、25℃、噴射距離15cmにおいて測定した平均噴霧粒子径は90μmであった。
屋外のヤブ蚊の発生している庭(10×10mの矩形範囲)で、庭木の茂み、草木、置石の陰などに対して、得られたエアゾールを6.0〜10.0mL/m2(トランスフルトリンとして4.2〜7.0mg/m2)の割合で噴霧処理し、ヤブ蚊の飛来数を調査した。その結果、処理前の10分あたりの飛来数は15匹であったが、処理直後から8時間経過した時点でもヤブ蚊の飛来数はゼロであった。また、庭木の葉や草木に対して萎縮や変色などの悪影響を生じることはなかった。
実施例1に準じて表1に示す各種エアゾールを調製し、下記に示す試験を行った。
(1)飛翔害虫に対する防除効力試験
蚊の発生している屋外で試験開始前に10分間留まり、寄ってきた蚊を数えた。次に、蚊の潜んでいそうな茂みや物陰に向けて供試エアゾールを1mの距離から2秒/m2あたり噴霧した。噴霧から6時間、10時間、及び24時間後、噴霧地点近傍に10分間留まり、寄ってきた蚊を計数した。結果を表2に示す。
(2)植物に対する影響試験
各供試植物に向けて供試エアゾールを1mの距離から2秒間噴霧した。7日後に植物への影響の発生状況を調査し、植物への影響評価基準に従ってランク付けを行った。結果を表2に示す。
[植物への影響評価基準(ランク)]
0:影響なし。
1:軽微;葉に軽度の委縮や変色、しみ状の小さい壊死を生じるが外観上全く問題ない程度。
2:軽度;葉に委縮や変色及び壊死を生じるが、葉1、2枚の一部に発生する程度で目立たず、外観上問題ない程度。
3:重度;葉に著しい委縮や変色及び壊死を生じ、外観上問題となる。または、植物全体に広がっているが対象植物の生育に影響しない程度のもの。
4:激甚;重度より更に進行した薬害で、委縮や変色及び壊死が大きく、植物全体に広がっており生育に影響するような被害を生じているもの。
試験の結果、常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とから構成される屋外飛翔害虫防除用エアゾールにおいて、常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分の防除効力増強剤ならびに植物に対する薬害軽減剤として、常温液状で沸点が180℃以上である高級脂肪酸エステルを配合することに基づき、極めて有用な屋外飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強ならびに植物に対する薬害軽減方法を提供し得ることが明らかとなった。そして、表1及び表2の試験データから、常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分としてはトランスフルトリンがより有効で、有機溶剤としては沸点が160℃〜280℃、好ましくは沸点が160℃〜230℃の飽和脂肪族炭化水素が好適であることが認められた。また、防除効力増強剤ならびに植物に対する薬害軽減剤として効果的な高級脂肪酸エステルは、炭素数の総数が15〜21の範囲であって、なかんずくミリスチン酸イソプロピルが有効であった。
更に、有機溶剤の配合量(A)の前記高級脂肪酸エステルの配合量(B)に対する質量比(A)/(B)は、5.0〜50の範囲、特には15〜40の範囲が好ましく、一方、平均噴霧粒子径としては50〜150μmの範囲、特には60〜100μmの範囲であればより良好な結果が得られることが確認された。
これに対し、30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgの範囲外のdl,d−T80−アレスリンは(比較1)は害虫防除効果の持続性に乏しく、また、比較2及び比較3の如く、本発明が防除効力増強剤ならびに植物に対する薬害軽減剤として特定する高級脂肪酸エステルを配合しないエアゾールは、害虫防除効果の持続性、ならびに植物に対する影響の点で本発明品に較べて劣ることが認められた。更に、比較4に示すように、水性エアゾールタイプが必ずしも植物に対してやさしいわけではなかった。
従って、本発明の屋外飛翔害虫防除用エアゾールは、飛翔害虫、特にヤブ蚊に代表される蚊類に対して、持続性が加味された高い害虫防除効果を奏し、植物に対する薬害の点でも殆ど問題を生じないので、本発明が極めて有用な防除効力増強ならびに植物に対する薬害軽減方法を提供することは明らかである。
本発明の屋外飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強ならびに植物に対する薬害軽減方法は、屋外飛翔害虫だけでなく広範な害虫防除を目的として利用することが可能である。

Claims (8)

  1. 30℃における蒸気圧が2×10−4〜1×10−2mmHgである常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とから構成される屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールにおいて、
    前記有機溶剤は、沸点が160℃〜280℃の飽和脂肪族炭化水素であり、
    前記エアゾール原液に、更に、常温液状で沸点が180℃以上であって炭素数の総数が15〜21の範囲の高級脂肪酸エステルを配合し、
    前記有機溶剤の配合量(A)の前記高級脂肪酸エステルの配合量(B)に対する質量比(A)/(B)は、5.0〜50の範囲であることを特徴とする屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
  2. 前記常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分は、トランスフルトリン、メトフルトリン、及びプロフルトリンから選ばれた1種又は2種以上である請求項1に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
  3. 前記常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分は、トランスフルトリンである請求項2に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
  4. 前記有機溶剤は、沸点が160℃〜280℃の飽和脂肪族炭化水素である請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
  5. 前記高級脂肪酸エステルは、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸メチル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソプロピルから選ばれる少なくとも1種である請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
  6. 25℃、噴射距離15cmにおける平均噴霧粒子径が、50〜150μmの範囲に調整されている請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
  7. 屋外の蚊防除用エアゾールである請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールの防除効力増強方法。
  8. 30℃における蒸気圧が2×10 −4 〜1×10 −2 mmHgである常温揮散性ピレスロイド系殺虫成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とから構成される屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾールにおいて、
    前記有機溶剤は、沸点が160℃〜280℃の飽和脂肪族炭化水素であり、
    前記エアゾール原液に、更に、常温液状で沸点が180℃以上であって炭素数の総数が15〜21の範囲の高級脂肪酸エステルを配合し、
    前記有機溶剤の配合量(A)の前記高級脂肪酸エステルの配合量(B)に対する質量比(A)/(B)は、5.0〜50の範囲であることを特徴とする屋外で用いる飛翔害虫防除用エアゾール。
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