JP6823395B2 - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

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本発明は、水中油型乳化化粧料に関する。
日焼け止め化粧料は、近年、日常使用に適したさっぱりとしたみずみずしい感触が求められてきている。このため、水中油型乳化型の剤形を採用した日焼け止め化粧料が主流となってきている。
紫外線防御効果を高めるため、水中油型乳化化粧料に水溶性紫外線吸収剤を含有させた場合、水溶性紫外線吸収剤の塩の影響によって製剤の乳化性能が低下し、経時安定性に劣るものとなるなどの問題があった。かかる問題に対し、水溶性紫外線吸収剤と共に、リン脂質、HLB10以上の非イオン性界面活性剤及び/又はアニオン性界面活性剤、油溶性紫外線吸収剤、水及び微生物産生多糖類を含有する水中油型化粧料とすることで、経時安定性、使用感(みずみずしさ)を改善することが提案されている(特許文献1参照)。
特開2005-255669号公報
しかしながら、特許文献1に記載の水中油型乳化化粧料にアクリル酸系増粘剤を含有させた場合、皮膚に塗布する際に塗膜のヨレ(化粧料の凝集物又は塗布ムラ)が発生し、化粧料の塗布後の仕上がりに大きな問題があった。また、この水中油型乳化化粧料に使用されるリン脂質製剤は、本来さっぱりとした感触を特長とするが、水溶性紫外線吸収剤に由来するべたつきが強く感じられてしまい、改善の余地があった。
本発明は、紫外線防御効果に優れ、塗布後の仕上がりが良好で、べたつきがなく、乳化安定性に優れた水中油型乳化化粧料に関する。
本発明者は、種々の製剤を検討した結果、成分(A)〜(F)を含有する水中油型乳化化粧料とすることで、紫外線防御効果に優れ、塗布後の仕上がりが良好で、べたつきがなく、乳化安定性に優れるものとなることを見いだした。
すなわち本発明は、下記成分(A)〜(F)を含有する水中油型乳化化粧料を提供するものである。
(A) リン脂質
(B) ステロールエステル
(C) 炭素数10以上24以下の高級アルコール
(D) エステル油、炭化水素油、エーテル油、シリコーン油及びフッ素油からなる群より選ばれる液状油剤(ただし、成分(B)に該当するエステル油を除く)
(E) スルホン酸基を有する紫外線吸収剤又はその塩
(F) アクリル酸系増粘剤
本発明の水中油型乳化化粧料は、紫外線防御効果に優れ、塗布後の仕上がりが良好で、べたつきがなく、乳化安定性に優れる。
〔成分(A):リン脂質〕
成分(A)のリン脂質としては、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点より、ホスファチジルコリン含量が60質量%以上、更には64質量%以上、更には68質量%以上、更には75質量%以上であるものが好ましい。ホスファチジルコリン以外のリン脂質成分としては、ホスファチジン酸、ホスファチジルセリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロールなどが挙げられる。
本発明に用いられるリン脂質は、動植物から抽出、精製した天然物であっても、化学合成したものであってもよく、水素添加、水酸化処理などの加工を施したものであってもよい。天然物としては、経時安定性を向上させ、皮膚刺激を低減させる観点から、大豆又は卵黄からの抽出物又はその精製物であるリン脂質が好ましく、より好ましいリン脂質としては水素添加又は水酸化処理されたリン脂質である。具体的には、大豆レシチン水素添加物及び/又は卵黄レシチン水素添加物が好適に挙げられる。
リン脂質中のホスファチジルコリンの含有率は、薄層クロマトグラフィー(TLC)や高速液体クロマトフラフィー(HPLC)、イアトロスキャン(ヤトロン社製)等を用いた方法で分析することができる。例えば、特開2001-186898号公報に記載されるリン脂質が含まれる有機溶媒をTLCにスポットしてクロロホルム:メタノール:酢酸=65:25:10で展開し、50質量%硫酸エタノールを噴霧、加熱後デンシトメーターでリン脂質を分析する方法が挙げられる。前記方法以外でも、リン脂質中に含まれるホフファチジルコリンの含有量、含有率を測定、算出できる方法であれば、いずれの方法でもよい。
ホスファチジルコリンを60質量%以上含有しているリン脂質としては、コートソームNC-21(水素添加大豆リン脂質;ホスファチジルコリン90質量%以上含有;日油社製)、レシノールS-10E(水素添加大豆リン脂質;ホスファチジルコリン75〜85質量%含有;日光ケミカルズ社製)、レシノールS-10EX(水素添加大豆リン脂質;ホスファチジルコリン95質量%以上含有;日光ケミカルズ社製)、ベイシスLS-60HR(水素添加大豆リン脂質;ホスファチジルコリン60〜75質量%含有;日清オイリオ社製)、Phospholipon 85G(大豆リン脂質;ホスファチジルコリン85質量%含有;エイチ・ホルスタイン社製)、Phospholipon 90G(大豆リン脂質;94質量%以上含有;エイチ・ホルスタイン社製)、Phospholipon 75IP(大豆リン脂質;ホスファチジルコリン70質量%含有;エイチ・ホルスタイン社製)、Phospholipon 90IP(大豆リン脂質;ホスファチジルコリン90質量%以上含有;エイチ・ホルスタイン社製)、Phospholipon 80H(水素添加大豆リン脂質;ホスファチジルコリン70質量%以上含有;エイチ・ホルスタイン社製)、Phospholipon 90H(水素添加大豆リン脂質;ホスファチジルコリン90質量%以上含有;エイチ・ホルスタイン社製)、Phospholipon 75HIP(水素添加大豆リン脂質;ホスファチジルコリン70質量%以上含有;エイチ・ホルスタイン社製)、Phospholipon 90HIP(水素添加大豆リン脂質;ホスファチジルコリン90質量%以上含有;エイチ・ホルスタイン社製)、Lipoid E 80(精製卵黄リン脂質;ホスファチジルコリン80質量%以上含有;エイチ・ホルスタイン社製)、Lipoid E 80 S(精製卵黄リン脂質;ホスファチジルコリン64質量%以上含有;エイチ・ホルスタイン社製)、Lipoid E PC S(精製卵黄リン脂質;ホスファチジルコリン96質量%以上含有;エイチ・ホルスタイン社製)、Epikron 200(ホスファチジルコリン95質量%以上含有;カーギル社製)、Phospholipid PCSH70(水添リン脂質;ホスファチジルコリン約70質量%以上含有;日本精化社製)、卵黄レシチンPL-100E(ホスファチジルコリン約83質量%含有;キユーピー社製)等を挙げることができる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
水中油型乳化化粧料中における成分(A)の含有量は、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点より、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上であり、また、好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.8質量%以下、更に好ましくは1.5質量%以下である。
〔成分(B):ステロールエステル〕
成分(B)のステロールエステルにおけるステロールとしては、カンペステロール、カンペスタノール、ブラシカステロール、22-デヒドロカンペステロール、スチグマステロール、スチグマスタノール、β-シトステロール、22-ジヒドロスピナステロール、22-デヒドロスチグマスタノール、7-デヒドロスチグマステロール、チルカロール、オイホール、フコステロール、イソフコステロール、コジステロール、クリオナステロール、ポリフェラステロール、クレロステロール、22-デヒドロクレロステロール、フンギステロール、コンドリラステロール、アベナステロール、ベルノステロール、ポリナスタノール等の植物性ステロール;コレステロール、ジヒドロコレステロール、コレスタノール、コプロスタノール、エピコプロステロール、エピコプロスタノール、22-デヒドロコレステロール、デスモステロール、24-メチレンコレステロール、ラノステロール、24,25-ジヒドロラノステロ−ル、ノルラノステロ−ル、スピナステロール、ジヒドロアグノステロール、アグノステロール、ロフェノール、ラトステロール等の動物性ステロール;デヒドロエルゴステロール、22,23-ジヒドロエルゴステロール、エピステロール、アスコステロール、フェコステロール等の菌類性ステロール等、及びこれらの水添物が挙げられ、1種又は2種以上を用いることができるこれらのうち、ステロールエステルにおけるステロールとして、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、フィトステロール(カンペステロール、スチグマステロール及びβ-シトステロールを含む混合物)及びコレステロールから選択される1種又は2種を含むことが好ましい。
成分(B)のステロールエステルとしては、化粧品や医薬品に使用可能なものであれば特に限定されないが、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、アシルアミノ酸ステロール/高級アルコールエステル、ダイマージリノール酸ステロール/高級アルコールエステル及びステロール脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましい。
フィトステロールエステルとしては、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、アシルアミノ酸フィトステロール/高級アルコールエステル、ダイマージリノール酸フィトステロール/高級アルコールエステル及びフィトステロール脂肪酸エステルから選択される1種以上が好ましく挙げられる。
より具体的には、アシルアミノ酸フィトステロール/高級アルコールエステルとしては、前記の観点から、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)及びミリストイルメチル-β-アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)から選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましい。
ダイマージリノール酸フィトステロール/高級アルコールエステルとしては、前記の観点から、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)及びダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)から選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましい。
フィトステロール脂肪酸エステルとしては、前記の観点から、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、ラノリン脂肪酸フィトステリル、ステアリン酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、オレイン酸ジヒドロフィトステリル、リシノール酸フィトステリル、ノナン酸フィトステリル、コメヌカ油脂肪酸フィトステリル、パルミチン酸フィトステリル、2-エチルヘキサン酸フィトステリル、カプリン酸フィトステリル、ラウリン酸フィトステリル及び酪酸フィトステロールから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましい。
上記フィトステロールエステルの市販品としては、例えば、エルデュウPS-203(ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル))、エルデュウPS-304、エルデュウPS-306(ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル))、エルデュウAPS-307(ミリストイルメチル-β-アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル))(以上、味の素社製)、Plandool-MAS(マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル)、Plandool-ISS(イソステアリン酸フィトステリル)、Plandool-S、Plandool-H(ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル))、Plandool-G(ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル))、Plandool-SUN(オレイン酸フィトステリル)、LUSPLAN PI-DA(ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル))(以上、日本精化社製)、サラコス FH(ヒドロキシステアリン酸フィトステリル)(以上、日清オイリオ社製)等が挙げられる。
コレステロールエステルとしては、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、アシルアミノ酸コレステロール/高級アルコールエステル、コレステロール脂肪酸エステルから選択される1種以上が好ましく挙げられる。
より具体的には、アシルアミノ酸コレステロール/高級アルコールエステルとしては、前記の観点から、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)及びラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)からエステモールCHS選択される1種又は2種以上を含むことが好ましい。
コレステロール脂肪酸エステルとしては、前記の観点から、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ラノリン脂肪酸コレステリル、分岐脂肪酸(C12-31)コレステリル、ステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、リシノール酸コレステリル及びノナン酸コレステリルから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましい。
上記コレステロールエステルの市販品としては、例えば、エルデュウCL-301(ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル))、エルデュウCL-202(ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル))(以上、味の素社製)、サラコス HS(ヒドロキシステアリン酸コレステリル)(日清オイリオ社製)、YOFCO-MAC(マカデミアナッツ脂肪酸コレステリル)、YOFCO CLE-S(ラノリン脂肪酸コレステリル)、YOFCO CLE-NH(分岐脂肪酸(C12-31)コレステリル)(以上、日本精化社製)等が挙げられる。
以上のステロールエステルのなかでも、乳化安定性、塗布時の仕上がりを向上させ、塗布時のべたつきを抑制する観点から、成分(B)として、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、ラノリン脂肪酸コレステリル及び分岐脂肪酸(C12-31)コレステリルから選択される1種以上を含むことが好ましく、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、分岐脂肪酸(C12-31)コレステリル及びラノリン脂肪酸コレステリルから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましい。
水中油型乳化化粧料中における成分(B)の含有量は、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつき、塗布後の仕上がりを良好とする観点から、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは3.5質量%以上、更に好ましくは4質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは16質量%以下、更に好ましくは12質量%以下、更に好ましくは8質量%以下である。
また、成分(A)に対する成分(B)の含有質量比〔(B)/(A)〕は、乳化安定性を向上させ、塗布時のべたつきを抑制し、塗布後の仕上がりを良好にする観点から、好ましくは3以上、より好ましくは3.5以上、更に好ましくは4以上、更に好ましくは4.5以上であり、また好ましくは25以下、より好ましくは20以下、更に好ましくは16以下、更に好ましくは14以下である。
〔成分(C):炭素数10以上24以下の高級アルコール〕
成分(C)は炭素数10以上24以下の高級アルコールである。成分(C)の炭素数は、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつき、塗布時のヨレを抑制して塗布後の仕上がりを良好にする観点から、好ましくは12以上24以下、より好ましくは14以上24以下、更に好ましくは20以上24以下である。また、成分(C)は、直鎖及び分岐鎖のいずれであってもよく、飽和及び不飽和のいずれであってもよいが、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、直鎖又は分岐鎖の飽和高級アルコールであることが好ましく、直鎖飽和高級アルコールであることがより好ましい。
具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナービルアルコール等が挙げられ、いずれかを単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらのうち、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつき、塗布時のヨレを抑制して塗布後の仕上がりを良好にする観点から、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール及びベヘニルアルコールから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、アラキルアルコール及びベヘニルアルコールから選択される1種又は2種を含むことがより好ましく、ベヘニルアルコールを含むことが更に好ましい。
水中油型乳化化粧料中における成分(C)の含有量は、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつき、塗布時のヨレを抑制して塗布後の仕上がりを良好にする観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、更に好ましくは1.2質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3.5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
〔成分(D):エステル油、炭化水素油、エーテル油、シリコーン油及びフッ素油からなる群より選ばれる液状油〕
成分(D)は、成分(B)以外のエステル油、炭化水素油、エーテル油、シリコーン油及びフッ素油から選ばれる液状油である。なお、本発明において、液状とは、米国材料試験協会規格「ASTM D 4359−90:Standard Test Method for Determining Whether a Material is a Liquid or Solid」による液体−固体の判定試験で、液体に判定されるものである。同様に固体とは、同判定試験により、固体に判定されるものである。
液状のエステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ジ2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、ナフタレンジカルボン酸ジエチルヘキシル、安息香酸(炭素数12〜15)アルキル、セテアリルイソノナノエート、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、(ジカプリル酸/カプリン酸)ブチレングリコール、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリヤシ油脂肪酸グリセリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジエチルヘキシル、ミリスチン酸2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール等のほか、液状の紫外線吸収剤であるパラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2-エトキシエチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、パラジメチルアミノ酸安息香酸アミル、パラジメチルアミノ酸安息香酸2-エチルヘキシル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸2-エチルヘキシル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、オクトクリレン等が挙げられる。
これらのうち、水中油型乳化系を形成し、経時安定性、肌収まりを向上させる観点から、セバシン酸ジイソプロピル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸2-エチルヘキシル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル及びトリヤシ油脂肪酸グリセリルから選択される1種又は2種以上が好ましく、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジイソプロピル及びパラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルから選択される1種又は2種以上がより好ましく、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸2-エチルヘキシル及びパラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルから選択される1種又は2種以上が更に好ましい。
エステル油は動植物油由来であってもよく、その動植物の産地や種類、抽出部位や圧搾部位、抽出方法や圧搾方法等は特に限定なく使用できる。動植物由来のエステル油としては、例えばオリーブ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、ヒマシ油、紅花油、ヒマワリ油、アボカド油、キャノーラ油、キョウニン油、米胚芽油、米糠油、シアバターなどが挙げられる。これらのうち、経時安定性、肌収まりを向上させる観点から、オリーブ油、メドウフォーム油、マカデミアナッツ油、米糠油及びシアバターから選択される1種又は2種以上が好ましく、マカデミアナッツ油、米糠油及びシアバターから選択される1種又は2種以上がより好ましく、マカデミアナッツ油及びシアバターから選択される1種又は2種が更に好ましい。
液状の炭化水素油としては、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、シクロパラフィン、α-オレフィンオリゴマー、スクワラン等が挙げられる。
液状のエーテル油としては、ジアルキルエーテルが挙げられ、具体的には、ジヘキシルエーテル、ジカプリリルエーテル、セチル-1,3-ジメチルブチルエーテル等が挙げられる。
液状のシリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン等のほか、液状の紫外線吸収剤であるジメチコジエチルベンザルマロネート(ポリシリコーン-15)が挙げられる。
液状のフッ素油としては、パーフルオロデカリン、パーフルオロアダマンタン、パーフルオロブチルテトラハイドロフラン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオロペンタン、パーフルオロデカン、パーフルオロドデカン、パーフルオロポリエーテル等が挙げられる。
水中油型乳化化粧料中における成分(D)の含有量は、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは6質量%以上、更に好ましくは7質量%以上、更に好ましくは8質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、更に好ましくは12質量%以下である。
また、紫外線防御効果を高めつつ、塗布後のべたつきを抑制し、乳化安定性を良好にする観点から、成分(D)の総量に対する液状の紫外線吸収剤の含有質量比〔(液状の有機紫外線吸収剤)/(液状油)〕は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.25以上、更に好ましくは0.5以上である。同様の観点から、液状の紫外線吸収剤として、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、サリチル酸2-エチルヘキシル、サリチル酸ホモメンチル、オクトクリレン及びジメチルジエチルベンザルマロネートから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、オクトクリレン及びジメチルジエチルベンザルマロネートから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましく、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルを含むことが更に好ましい。
更に、成分(C)に対する成分(D)の含有質量比〔(D)/(C)〕は、乳化安定性を向上させ、塗布時のべたつきを抑制する観点から、好ましくは1.2以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは1.8以上、更に好ましくは2以上であり、また好ましくは20以下、より好ましくは12以下、更に好ましくは8以下、更に好ましくは5以下である。
〔成分(E):スルホン酸基を有する紫外線吸収剤又はその塩〕
成分(E)のスルホン酸基を有する紫外線吸収剤は、具体的には、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸等が挙げられる。これらは市販されており、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸としては、ユビナールMS40(BASF社製)、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸としては、Eusolex 232(Merck社製)、Neo Heliopan Hydro(Symrise社製)、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸としては、Neo Heliopan AP(Symrise社製)、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸としては、Mexoryl SX(Chimex社製)等が挙げられる。これらのうち、生体安全性に優れ、良好な紫外線防御効果が得られる観点から、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸及び/又はフェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸を含むことが好ましく、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸を含むことがより好ましい。
成分(E)は、未中和の状態で水への溶解性が低い紫外線吸収剤であるが、塩基性物質によって中和、又は生理学的に許容される塩とすることで水溶性の高いものとなる。成分(E)の中和に用いられる塩基性物質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリエチルアミン、アミノメチルプロパノール、トリスヒドロキシメチルアミノメタン等の有機アミン;アンモニア;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸が好ましく例示できる。また、スルホン酸基を有する紫外線吸収剤の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属水酸化物塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属水酸化物塩;トリエタノールアミン塩、モノエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩、アミノメチルプロパノール塩、トリスヒドロキシメチルアミノメタン塩等の有機アミン塩;アンモニウム塩;アルギニン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩が好ましく例示できる。
水中油型乳化化粧料中におけるスルホン酸換算した成分(E)の含有量は、乳化安定性及び紫外線防御効果を向上させ、塗布時のヨレを抑制する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。ここで、スルホン酸換算した成分(E)の含有量とは、スルホン酸基が未中和の状態のもの、又は塩をスルホン酸基がSO3Hのままの状態の化合物に換算した場合の含有量である。
〔成分(F):アクリル酸系増粘剤〕
成分(F)のアクリル酸系増粘剤としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリレート若しくは(メタ)アクリルアミドのホモポリマー、又はこれらを含むコポリマーであればよく、乳化安定性を向上させ、塗布時の仕上がりを良好にする観点から、(1)カルボキシビニルポリマー、(2)アルキル変性カルボキシビニルポリマー、(3)ポリアクリルアミド、及び(4)アクリルアミド及び/又はアクリロイルジメチルタウリンを構成単位として含むコポリマーから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましい。
(1)カルボキシビニルポリマーとしては、カーボポール940、カーボポール941、カーボポール980、カーボポール981(以上、Noveon Inc.社)、AQPEC HV-501E(住友精化株式会社)、シンタレンK、シンタレンL(和光純薬工業社製)等が挙げられる。
(2)アルキル変性カルボキシビニルポリマーとしては、ペムレンTR-1、ペムレンTR-2、カーボポールEDT2020、カーボポール1382(以上、ルーブリゾール社製)等のアクリル酸とメタクリル酸アルキル(好ましくはアルキル基の炭素数8〜30)との共重合体が挙げられる。
(3)ポリアクリルアミドとしては、セピゲル305(セピック社製)等が挙げられる。
(4)アクリルアミド及び/又はアクリロイルジメチルタウリンを構成単位として含むコポリマーとしては、アクリルアミドとアクリル酸塩との共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリン塩との共重合体、アクリル酸塩とアクリロイルジメチルタウリン塩との共重合体、アクリル酸とアクリルアミドとアクリル酸塩とアクリロイルジメチルタウリン塩の共重合体(ポリアクリレート-13)等を挙げることができる。
アクリルアミドとアクリル酸塩との共重合体としては、セピプラス265(セピック社製)、アクリル酸ヒドロキシエチルとアクリロイルジメチルタウリン塩との共重合体としては、シマルゲルFL、シマルゲルNS、セピプラスS、セピノブEMT 10(以上、セピック社製)、アクリル酸塩とアクリロイルジメチルタウリン塩との共重合体としては、シマルゲルEG(セピック社製)、アクリル酸とアクリルアミドとアクリル酸塩とアクリロイルジメチルタウリン塩の共重合体(ポリアクリレート-13)としては、(セピプラス400;セピック社製)等が挙げられる。
これらのうち、塗布時の伸びの良さ、さっぱりとした感触を向上させる観点から、(1)カルボキシビニルポリマー、(2)アルキル変性カルボキシビニルポリマー、及び(4)アクリルアミド及び/又はアクリロイルジメチルタウリンを構成単位として含むコポリマーから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、(1)カルボキシビニルポリマー及び(2)アルキル変性カルボキシビニルポリマーから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましい。
これらアクリル酸系増粘剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。水中油型乳化化粧料中における成分(F)の含有量は、乳化安定性を向上させ、塗布時のべたつきを抑え、塗布時のヨレを抑制して塗布後の仕上がりを良好にする観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.2質量%以上であり、また、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.8質量%以下、更に好ましくは0.6質量%以下である。なお、上記成分(F)の含有量は、市販原料中に含まれる有効成分(前記ポリマー自体)の含有量(純分量)である。
また、成分(F)に対する成分(B)の含有質量比〔(B)/(F)〕は、乳化安定性を向上させ、塗布時のべたつきを抑制し、塗布時のヨレを抑制して塗布後の仕上がりを良好にする観点から、好ましくは2以上、より好ましくは4以上、更に好ましくは6以上、更に好ましくは8以上であり、また好ましくは80以下、より好ましくは60以下、更に好ましくは40以下、更に好ましくは25以下である。
〔成分(G):油溶性固形紫外線吸収剤〕
本発明の水中油型乳化化粧料には、紫外線防御効果をより高めるため、更に成分(G)として油溶性固形紫外線吸収剤を含有させることができる。油溶性固形紫外線吸収剤としては、具体的には、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(ユビナールA PLUS、BASF社製)、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(TINOSORB S、BASF社製)、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール(TINOSORB M、BASF社製)、エチルヘキシルトリアゾン(ユビナールT-150、BASF社製)、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル(ソフトシェードDH、味の素社製)、及びt-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(パルソール1789、DSMニュートリッション社製)から選択される1種又は2種以上を含有することができる。
これらのうち、乳化安定性、紫外線防御効果を向上させる観点から、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン及びt-ブチルメトキシジベンゾイルメタンから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましい。
水中油型乳化化粧料中における成分(G)の含有量は、紫外線防御効果を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.6質量%以上、更に好ましくは0.7質量%以上、更に好ましくは0.8質量%以上であり、また、好ましくは8質量%以下、より好ましくは7質量%以下、更に好ましくは6質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
〔成分(H):炭素数10以上24以下の高級脂肪酸〕
本発明の水中油型乳化化粧料には、乳化安定性を向上させ、厚みのある塗布感触を得るため、更に成分(H)として炭素数10以上24以下の高級脂肪酸を含有させることができる。成分(H)の高級脂肪酸の炭素数は、乳化安定性、厚みのある塗布感触を得る観点から、好ましくは12以上、より好ましくは14以上であり、また、好ましくは22以下、より好ましくは20以下である。また、成分(H)は、直鎖及び分岐鎖のいずれであってもよく、飽和及び不飽和のいずれであってもよいが、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、直鎖又は分岐鎖の飽和高級アルコールであることが好ましい。
具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸等が挙げられ、いずれかを単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらのうち、乳化安定性を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びイソステアリン酸から選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、ステアリン酸及びイソステアリン酸から選択される1種又は2種を含むことがより好ましく、イソステアリン酸を含むことが更に好ましい。
水中油型乳化化粧料中における成分(H)の含有量は、乳化安定性、塗布後のべたつき抑制の観点より、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上、更に好ましくは0.04質量%以上、更に好ましくは0.06質量%以上であり、また、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.7質量%以下、更に好ましくは0.4質量%以下、更に好ましくは0.2質量%以下である。
〔成分(I):ステロール〕
本発明の水中油型乳化化粧料には、乳化安定性を高めるため、更に成分(I)としてステロールを含有させることができる。ステロールとしては、カンペステロール、カンペスタノール、ブラシカステロール、22-デヒドロカンペステロール、スチグマステロール、スチグマスタノール、β-シトステロール、22-ジヒドロスピナステロール、22-デヒドロスチグマスタノール、7-デヒドロスチグマステロール、チルカロール、オイホール、フコステロール、イソフコステロール、コジステロール、クリオナステロール、ポリフェラステロール、クレロステロール、22-デヒドロクレロステロール、フンギステロール、コンドリラステロール、アベナステロール、ベルノステロール、ポリナスタノール等の植物性ステロール;コレステロール、ジヒドロコレステロール、コレスタノール、コプロスタノール、エピコプロステロール、エピコプロスタノール、22-デヒドロコレステロール、デスモステロール、24-メチレンコレステロール、ラノステロール、24,25-ジヒドロラノステロ−ル、ノルラノステロ−ル、スピナステロール、ジヒドロアグノステロール、アグノステロール、ロフェノール、ラトステロール等の動物性ステロール;デヒドロエルゴステロール、22,23-ジヒドロエルゴステロール、エピステロール、アスコステロール、フェコステロール等の菌類性ステロール等、並びにこれらの水添物及びこれらの配合物等が挙げられ、1種又は2種以上を用いることができる。動植物からの抽出等によって得られるステロールの混合物を用いてもよい。これらのうち、前記の観点から、コレステロール及びフィトステロール(カンペステロール、スチグマステロール及びβ−シトステロールを含む混合物)から選択される1種又は2種を含むことが好ましい。
水中油型乳化化粧料中における成分(I)の含有量は、乳化安定性、塗布後のべたつき抑制の観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下、更に好ましくは0.6質量%以下である。
〔成分(J):多価アルコール〕
本発明の水中油型乳化化粧料には、保湿効果を高めるため、更に成分(J)として、多価アルコールを含有させることができる。
多価アルコールとしては、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、ヘキシレングリコール、トリメチロールプロパン、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マンニトール、グルコース、スクロース、フルクトース、キシリトール、ラクトース、マルチトール、トレハロース等が挙げられる。
これらのうち、保湿効果を向上させ、塗布後のべたつきを抑制する観点から、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン及びジグリセリンから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリンがより好ましく、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン及びジグリセリンから選択される1種又は2種以上を含むことが更に好ましい。これらは単独で又は2種以上を用いることができる。
更に、前記の観点から、これらの多価アルコールのうち、グリセリン及び/又はジグリセリンと、2価アルコールの1種又は2種以上とを含むことが好ましく、グリセリン及び/又はジグリセリンと、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、ヘキシレングリコール及びジプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種以上とを含むことがより好ましく、グリセリン及び/又はジグリセリンと、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、プロピレングリコール、イソプレングリコール及びジプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種以上とを含むことが更に好ましく、グリセリンと、1,3-ブチレングリコール及びジプロピレングリコールから選ばれる1種又は2種を含むことが更に好ましい。
水中油型乳化化粧料中における成分(J)の含有量は、乳化安定性、塗布後のべたつき、きしみの抑制の観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%以上、更に好ましくは3質量%以上、更に好ましくは5質量%以上であり、また、好ましくは28質量%以下、より好ましくは23質量%以下、更に好ましくは21質量%以下、更に好ましくは18質量%以下である。
〔成分(K):水〕
本発明の水中油型乳化化粧料には、成分(K)として水を含有する。水中油型乳化化粧料中における成分(K)の含有量は、乳化安定性、塗布時のみずみずしさの観点から、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上、更に好ましくは50質量%以上、更に好ましくは55質量%以上であり、また好ましくは90質量%以下、より好ましくは85質量%以下、更に好ましくは80質量%以下、更に好ましくは75質量%以下である。
〔その他の任意成分〕
その他、本発明の水中油型乳化化粧料には、成分(A)以外の界面活性剤、成分(F)以外の増粘剤、炭素数1〜3の1価アルコール、金属酸化物、セラミド類、セラミド類似構造物質、金属イオン封鎖剤、中和剤、pH調整剤、酸化防止剤、抗菌剤、防腐剤、制汗剤、薬剤、香料、各種の抽出液等の通常化粧料に用いられる各種の原料を含有することができる。なお、これらの各剤は、各剤としての用途に限られず、目的に応じて他の用途、例えば、制汗剤を香料として使用したり、他の用途との併用として、例えば、制汗剤と香料としての効果を奏するものとして使用することができる。
成分(A)以外の界面活性剤は、経時安定性の向上のために含有させることができ、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、及び成分(A)以外の両性界面活性剤等、公知のものが使用できるが、皮膚刺激及びべたつきの抑制の観点から、水中油型乳化化粧料中における成分(A)以外の界面活性剤の含有量は、1質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下が更に好ましく、実質的に含有しないことが更に好ましい。
また、成分(A)1質量部に対する成分(A)以外の界面活性剤の含有比率は、皮膚刺激及びべたつきの抑制の観点から、0.2質量部以下が好ましく、0.1質量部以下がより好ましく、0.05質量部以下が更に好ましい。
成分(F)以外の増粘剤は、塗り心地、伸びの良さを調製するために含有させることができる。成分(F)以外の増粘剤としては、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアーガム、カラギーナンが好ましく、キサンタンガム、カラギーナンがより好ましく、キサンタンガムが更に好ましい。
成分(F)1質量部に対する成分(F)以外の増粘剤の含有質量比は、伸びの良さ、べたつきの抑制の観点から、好ましくは0.05質量部以上、より好ましくは0.1質量部以上、更に好ましくは0.15質量部以上であり、また、好ましくは0.5質量部以下、より好ましくは0.4質量部以下、更に好ましくは0.35質量部以下である。
炭素数1〜3の1価アルコールは、塗布時のさっぱり感を向上させるために含有させることができる。炭素数1〜3の1価アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等が挙げられ、炭素数1〜3の飽和1価アルコールが好ましく、エチルアルコールがより好ましい。
水中油型乳化化粧料中における炭素数1〜3の1価アルコールの含有量は、乳化安定性、塗布時のヨレの抑制の観点から、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、1質量%以下が更に好ましく、0.1質量%以下が更に好ましい。
金属酸化物は、紫外線吸収効果を高めるために含有させることができ、二酸化チタン、低次酸化チタン、酸化亜鉛、二酸化珪素(無水珪酸)、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化鉄、酸化タングステン、酸化セリウム等が挙げられる。水中油型乳化化粧料中における金属酸化物の含有量は、乳化安定性、きしみ感及び塗布時のヨレの抑制の観点から、3質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下が更に好ましく、実質的に含有しないことが更に好ましい。
〔用途、形態〕
本発明の水中油型乳化化粧料は、塗布後のべたつき感がなく、塗布仕上がりの良い水中油型乳化化粧料であることから、皮膚化粧料として好適に使用することができ、好ましくは頭皮を除く皮膚、より好ましくは顔、身体、手足等のいずれかに塗布して使用することができる。本発明の水中油型乳化化粧料の剤形は任意であり、ローション、乳液、美容液、クリーム、下地料等として調製される。また、本発明の水中油型乳化化粧料は紫外線防御効果に優れていることから、日焼け止め用化粧料とすることが好ましい。
〔製造方法〕
本発明の水中油型乳化化粧料は、
成分(A)〜(D)を含む油相成分、必要により更に成分(G)〜(I)及びその他の任意の油性成分を含む油相を加熱し、攪拌して調製物を得る工程1と、
成分(E)、成分(F)及び成分(K)、必要により更に成分(J)及びその他の任意の水性成分を含む水相を加熱し、攪拌して調製物を得る工程2と、
工程1で得られた調製物と、工程2で得られた調製物とを加熱下で均一に分散させて乳化物を得る工程3、及び
工程3で得られた乳化物を常温(25℃)まで冷却する工程4を含む方法により製造することができる。
工程1、工程2及び工程3における加熱温度は、油相又は水相中の成分を十分に溶解させる観点から、好ましくは50℃以上、より好ましくは55℃以上であり、また、好ましくは90℃以下、より好ましくは85℃以下である。
工程2において、攪拌時に均一な混合状態を維持する観点から、あらかじめ成分(E)を塩基性物質で中和させた後に、成分(F)及び成分(K)、必要により更に成分(J)及びその他の任意の水性成分と混合することが好ましい。
また、製造時における調製物の過度の粘度上昇を抑えるため、あらかじめ乳化物を調製した後に成分(F)を添加する方法も挙げられる。具体的には、成分(A)〜(D)を含む油相成分、必要により更に成分(G)〜(I)及びその他の任意の油性成分を含む油相を加熱し、攪拌して調製物を得る工程Aと、
成分(E)及び成分(K)、必要により更に成分(J)及びその他の任意の水性成分を含む水相を加熱し、攪拌して調製物を得る工程Bと、
工程Aで得られた調製物と、工程Bで得られた調製物とを加熱下で均一に分散させて乳化物を得る工程C、及び
工程Cで得られた乳化物に成分(F)を添加し、攪拌して調製物を得る工程D、及び工程Dで得られた調製物を常温(25℃)まで冷却する工程Eを含む方法により製造することができる。
工程A、工程B及び工程Cにおける加熱温度は、油相又は水相中の成分を十分に溶解させる観点から、好ましくは50℃以上、より好ましくは55℃以上であり、また、好ましくは90℃以下、より好ましくは85℃以下である。
工程Bにおいて、攪拌時に均一な混合状態を維持する観点から、あらかじめ成分(E)を塩基性物質で中和させた後に、成分(K)、必要により更に成分(J)及びその他の任意の水性成分と混合することが好ましい。
実施例1〜26、比較例1〜9
下記製造方法に従って、表1〜4に示す水中油型乳化化粧料を調製し、各種評価を行った。
なお、実施例18〜20及び26は参考例である。
〔製造方法〕
1:成分1〜26を混合し、80℃に加熱し、よく攪拌して調製物Aを得る。
2:成分27、成分33〜35、成分36の一部(成分27を中和する量、成分27に対して成分36は0.5〜0.6質量倍)及び成分39の一部(成分27に対して2〜3質量倍)を混合し、よく攪拌して溶解させて調製物Bを得る。
3:成分36の残量、成分37、成分38、成分39の残量及び調製物Bを混合し、80℃に加熱し、よく攪拌させて調製物Cを得る。
4:調製物Cを80℃の加熱下にて攪拌しながら、調製物Aを添加し、その後、ホモミキサーで均一に分散させて調製物Dを得る。
5:調製物Dを自然冷却し、調製物Dが50℃となった際に成分28〜32を添加し、よく攪させて調製物Eを得る。
6:調製物Eを室温まで自然冷却する。
〔評価方法〕
(乳化安定性)
45℃で3ヶ月保存した後の試料の外観変化を目視及び顕微鏡で確認し、下記基準に従って評価した。
×:目視により、明らかな外観変化(分離又は析出)が認められる。
△:目視による明らかな外観変化は認められないが、顕微鏡観察により、最大径が200μm以上の合一した乳化粒子が認められる。
○:目視による明らかな外観変化は認められないが、顕微鏡観察により、一部乳化粒子の合一が認められる。ただし、最大径が200μm以上の乳化粒子は認められない。
◎:目視及び顕微鏡観察により、外観変化は認められない。
(塗布後のべたつき感のなさ)
専門パネラー10名に塗布後のべたつき感の有無を評価させ、下記基準に基づき判定を行った。
1:専門パネラー2名以下が塗布後にべたつき感がないと認めた。
2:専門パネラー3名又は4名が塗布後にべたつき感がないと認めた。
3:専門パネラー5名又は6名が塗布後にべたつき感がないと認めた。
4:専門パネラー7名又は8名が塗布後にべたつき感がないと認めた。
5:専門パネラー9名以上が塗布後にべたつき感がないと認めた。
(紫外線防御効果)
PMMA板上に各試料を1.3mg/cm2になるように均一に塗布し、15分間自然乾燥させた。その後、試料塗布したPMMA板に一定の距離(10mm)から紫外線を照射した。その際の透過紫外線をSPFアナライザー(Optometices社)で290〜400nmの範囲でPMMA板上の10箇所以上において検出し、平均化したスペクトルを得て、SPF値を算出した。
それぞれのSPF値を比較例6と比較し、下記基準に従って評価した。
×:比較例6と同等又はSPF値の向上が17%未満
△:比較例6に対してSPF値が17〜30%未満向上
○:比較例6に対してSPF値が30〜50%未満向上
◎:比較例6に対してSPF値が50%以上向上
(塗布後の仕上がりの良さ)
専門パネラー10人が前腕部内側の肌に化粧料0.5gを塗布し、手のひらで1分間塗りこみをした際に、塗布部における凝集物又は塗布ムラの発生状況について、目視で確認した。以下の基準に従って評価し、その合計点によって判定した。
1:凝集物が多く発生した。
2:凝集物が少し発生した。
3:凝集物の発生はないが、塗布ムラが見られた
4:凝集物の発生もなく、塗布ムラも見られない
◎:合計点が35点以上
○:合計点が30点以上35点未満
△:合計点が25点以上30点未満
×:合計点が25点未満
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*1:COATSOME NC-21(日油社製)
*2:PHOSPHOLIPID PCSH70(日本精化社製)
*3:Plandool MAS(日本精化社製)
*4:YOFCO CLE-NH(日本精化社製)
*5:YOFCO CLE-S(日本精化社製)
*6:Plandool-H(日本精化社製)
*7:エルデュウPS-203(味の素社製)
*8:ユビナールMC80(BASF社製)
*9:TINOSORB S(BASF社製)
*10:EUSOLEX232(メルク社製)
*11:シンタレンK 3V(SIGMA社製)
*12:パルソールSLX(DSMニュートリション社製)
*13:ペミュレンTR-1(ルーブリゾール・アドバンスト・マテリアルズ社製)
*14:SIMULGEL EG(SEPPIC社製)
*15:ユビナールA plus(BASF社製)
*16:パルソール1789(DSMニュートリション社製)
*17:ユビナールT150(BASF社製)
以下、本発明の水中油型乳化化粧料の処方例を示す。いずれも実施例と同等の効果を奏するものである。
処方例1(水中油型乳化クリーム)
(成分) 含有量(質量%)
1.水添レシチン(ホスファチジルコリン量90%以上)(*1) 1
2.マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル(*3) 3
3.分岐脂肪酸(C12-31)コレステリル(*4) 2
4.コレステロール 0.5
5.ベヘニルアルコール 2
6.パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル(*8) 7.5
7.ポリシリコーン-15(*12) 1
8.トリイソステアリン 2
9.スクワラン 2
10.イソステアリン酸 0.5
11.ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(*9) 3
12.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(*15) 1
13.t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(*16) 1
14.エチルヘキシルトリアゾン(*17) 3
15.フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(*10) 2
16.カルボキシビニルポリマー(*11) 0.4
17.(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー(*13) 0.3
18.キサンタンガム 0.1
19.グリセリン 6
20.ジプロピレングリコール 5
21.1,3-BG 5
22.セラミド2(*18) 2
23.アルテアエキス(*19) 0.1
24.フカスセラツスエキス(*20) 0.1
25.ヒメフウロエキス(*21) 0.1
26.グリチルレチン酸ジカリウム 0.5
27.トリエタノールアミン 2.5
28.エデト酸二ナトリウム 0.05
29.フェノキシエタノール 0.5
30.クロルフェネシン 0.2
31.精製水 残量

*1、3、4、8〜13、15〜17:前記実施例と同様
*18:CERAMIDE TIC-001、高砂香料工業社製
*19:アルテア抽出液、三省製薬社製
*20:ホメオシールド、アリスタヘルスアンドニュートリションサイエンス社製
*21:プリンセスケア、一丸ファルコス社製

Claims (3)

  1. 下記成分(A)〜(F)を含有し、成分(B)の含有量が2質量%以上8質量%以下であり、成分(F)に対する成分(B)の含有質量比〔(B)/(F)〕が、8以上25以下である水中油型乳化化粧料。
    (A) リン脂質 0.1質量%以上2.5質量%以下
    (B) ステロールエステル
    (C) 炭素数10以上24以下の高級アルコール 0.5質量%以上5質量%以下
    (D) エステル油、炭化水素油、エーテル油、シリコーン油及びフッ素油からなる群より選ばれる液状油剤(ただし、成分(B)に該当するエステル油を除く) 8質量%以上25質量%以下
    (E) スルホン酸基を有する紫外線吸収剤又はその塩 0.5質量%以上3質量%以下
    (F) アクリル酸系増粘剤 0.01質量%以上2質量%以下
  2. 成分(A)の含有量が0.3質量%以上1.5質量%以下であり、成分(C)の含有量が1質量%以上3質量%以下であり、成分(F)の含有量が0.2質量%以上2質量%以下である請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 日焼け止め化粧料である請求項1又は2に記載の水中油型乳化化粧料。
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