JP5917043B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、保湿感の持続性に優れ、かつ、きしみ感を抑えた感触の良好な皮膚外用剤に関する。
水酸基を有するビフェニル化合物が優れたチロシナーゼ活性阻害効果、及びメラニン生成抑制効果を有するとともに安全性が高く、美白化粧料の配合成分として有用であることが知られている(特許文献1、2)。セラミド、コレステロールは細胞膜の構成や維持に必要な成分であり、これらを皮膚に適応することで、皮膚の状態を良好にすることができることが知られている。また、紫外線吸収剤は、皮膚および組成物の紫外線からのダメージを防ぐため、多くの化粧品に用いられており、近年、2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)−安息香酸へキシルエテル等のUVA紫外線吸収剤の利用が進んでいる。
しかしながら、これらの物質は、常温で粉末又は固体状であるものが多く、それ自体は安定であるが、水に対して不溶又は溶解性が低く、さらに非極性油に対する溶解性も低いという難溶性物質であることが知られている。このため、これら難溶性物質を十分な効果を奏する量配合した皮膚外用剤を得ることは困難であった。
そこで、これらの難溶性物質を、化粧料に代表される皮膚外用剤に安定に配合すべく、特定の極性油(ジカルボン酸又はその誘導体、イソステアリン酸モノグリセリル、リン酸トリアルキルエステル、乳酸アルキルエステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等)と併用することで皮膚外用剤中に安定に配合することが提案されている(特許文献3〜7参照)。
特開平6−145040号公報 特開平7−25743号公報 特開2008−7433号公報 特開2008−7434号公報 特開2008−7435号公報 特開2008−7436号公報 特開2008−31144号公報
しかしながら、これら特定の極性油と難溶性物質とを含有する皮膚外用剤は、感触的にはすべりがよく、さらさらとしているため、さっぱりとした仕上がり感が得られる反面、きしみを強く感じたり、保湿感を感じづらかったりすることが分かった。また、難溶性物質を溶解させようと、極性油を多量に皮膚外用剤に配合すると、安定性を保つことも難しくなってくることも判明した。
従って、本発明の課題は、難溶性物質を安定に配合してなり、かつ良好な保湿感と使用感を有する皮膚外用剤を提供することにある。
そこで、本発明者らは、難溶性物質の溶解性を改善し、極性油の影響による使用感の低下を改善すべく、種々の成分の検討を行った結果、難溶性物質、極性油に加え、ポリアクリルアミド化合物とリン脂質を併用して用いると、使用感がよく、さらに安定性にも優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(D)を含有することを特徴とする皮膚外用剤を提供するものである。
(A)一般式(1)又は(2)で表されるビフェニル化合物、コレステロール、フィトステロール、セラミド及び25℃で固体の紫外線吸収剤よりなる群から選択される1種以上
(B)IOB値が0.3〜0.5の極性油
(C)ポリアクリルアミド化合物
(D)リン脂質
Figure 0005917043
(式中、R1及びR2は、それぞれ水素原子又は炭素数1〜10の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を示す)
Figure 0005917043
(式中、R3及びR4は、それぞれ炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基若しくはヒドロキシアルケニル基、アルデヒド基、又はアセチル基を示す)
本発明によれば、極性油に由来するきしみ感を抑え、保湿感を感じやすくさせ、さらに難溶性物質を安定的に配合できる。特に難溶性物質を2種以上併用した場合、析出が生じやすい傾向があるが、本発明の皮膚外用剤では、難溶性物質を2種以上併用した場合においても、良好な感触を維持しつつ、安定性に優れた皮膚外用剤を提供することができる。
本発明で用いられる(A)下記一般式(1)又は(2)で表されるビフェニル化合物、セラミド、コレステロール、フィトステロール及び25℃で固体の紫外線吸収剤から選ばれる1種又は2種以上は、25℃で固体であり、水に対して不溶又は溶解性が低く、さらに非極性油に対する溶解性も低い物質として知られている。
下記一般式(1)又は(2)で表されるビフェニル化合物は、常温で粉末状の物質で、優れたチロシナーゼ活性阻害効果及びメラニン生成抑制効果を有することが知られている公知の物質である。例えばジクレオソール、テトラヒドロジオイゲノール、テトラヒドロマグノロール等を挙げることができる。これらのビフェニル化合物は、常法により合成して用いることもでき、また、植物などから得たものを水添して用いることもできる。
Figure 0005917043
(式中、R1及びR2は、それぞれ水素原子又は炭素数1〜10の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を示す)
Figure 0005917043
(式中、R3及びR4は、それぞれ炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基若しくはヒドロキシアルケニル基、アルデヒド基、又はアセチル基を示す)
これらのうち、その美白効果と安定性の点から、一般式(1)においてR1及びR2としては、水素原子、又は炭素数1〜10の直鎖のアルキル基が好ましく、炭素数1〜8の直鎖のアルキル基がより好ましい。一般式(2)においてR3及びR4としては、炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基、アルデヒド基、又はアセチル基が好ましく、炭素数1〜3の直鎖のアルキル基がより好ましい。さらに好ましくは、2,2’−ジヒドロキシ−5,5’−ジ−n−プロピルビフェニル(一般式(1):R1及びR2がC25)であることが好ましい。
一般式(1)において、R1及びR2の具体例としては、それぞれH、CH3、C25、C37、C49、C511、C613、C715、C817等から選択される1種が挙げられる。一般式(2)において、R3及びR4の具体例としては、それぞれCH3、C25、C37、CH2OH、C36OH、CHO、COCH3、CH2CH=CH2等から選択される1種が挙げられる。
セラミドとしては、一般にタイプ1〜タイプ6と言われる各種構造のセラミドを挙げることができる。スフィンゴシンあるいはフィトスフィンゴシンのいずれかを骨格とし、アミド結合により、脂肪酸、α−ヒドロキシ酸あるいはω−ヒドロキシ酸が結合している。これには、脂肪酸の炭素数及び不飽和度の異なるいくつかの化合物がある。いずれも結晶性が高く、融点も高いので、製剤中に安定的に配合するのが難しい物質である。これらのうち、市場での入手し易さから、好ましくは、(2S,3R)−2−オクタデカノイルアミノオクタデカン−1,3−ジオール(以下セラミド2と表す)、N−2−ヒドロキシステアロイルフィトスフィンゴシン(以下セラミド6と表す)である。これらは、動植物からの抽出あるいは合成によって得られるが、これらに限定するものではない。
具体的には、N−ステアロイルフィトスフィンゴシン(日光ケミカルズ社製)、セラミドHO3(クローダジャパン社製)、セラミド2(高砂香料工業社製TIC−001)等が挙げられる。
コレステロールやフィトステロールは、ステロール骨格を有し、水には溶解せず、油剤にも溶解しにくい物質である。フィトステロールとしては、β−シトステロール、スチグマステロール及びカンペステロールを含有する物質を挙げることができる。
市販されているものとしては、Presome C−I(日本精化株式会社)、Presome CSII−101(日本精化株式会社)、Phytopresome(日本精化株式会社)等を挙げることができる。
25℃で固体の紫外線吸収剤としては、2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸へキシルエステル、2,4,6−トリス〔4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ〕−1,3,5−トリアジン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、4−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン等を挙げることができる。
これらは市販されており、UVINUL A PLUS(2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸へキシルエステル;BASF社製)、UVINUL T−150(2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン;BASF社製)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾンはUVASORB HEB(3V GROUP社製)等が挙げられる。
前記(A)成分のうち、一般式(1)又は(2)で表されるビフェニル化合物、セラミド、コレステロール、フィトステロール、2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン及び4−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタンから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。本発明では、これらの成分の2種以上を含有する場合であっても、安定に配合でき、かつ良好な保湿感と使用感が得られる。
本発明皮膚外用剤における(A)成分の含有量は、安定性、官能特性の点から、皮膚外用剤総量に対して、0.01〜8質量%が好ましく、より好ましくは0.05〜5質量%、さらに好ましくは0.1〜3質量%である。
本発明における(B)極性油は、IOB値が0.3〜0.5の油性成分である。IOB値とは、Inorganic/Organic Balance(無機性/有機性比)の略であって、化合物の有機値に対する化合物の無機値の比に対応する値であり、有機化合物の極性の度合いを示す指標である。具体的には、IOB値=無機性値/有機性値として表される。
ここで、「無機性値」、「有機性値」のそれぞれについては、例えば、分子中の炭素原子1個について「有機性値」が20、同水酸基1個について「無機性値」が100といったように、各種原子又は官能基に応じた「無機性値」、「有機性値」が設定されており、有機化合物中の全ての原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することによって、当該有機化合物のIOB値が算出される(例えば、甲田善生 著、「有機概念図―基礎と応用―」11頁〜17頁、三共出版 1984年発行 参照)。
(B)IOB値が0.3〜0.5の極性油としては、安定性と保湿感の点から、(i)有機性値が700以下でIOB値が0.3〜0.5の極性油、及び(ii)有機性値が1000以上でIOB値が0.3〜0.5のN−アシルアミノ酸エステルから選ばれる極性油が好ましい。より好ましくは、(i)有機性値が200〜600でIOB値が0.3〜0.5の極性油、及び(ii)有機性値が1100〜1300でIOB値が0.3〜0.5のN−アシルアミノ酸エステルから選ばれる極性油であり、さらに好ましくは(i)有機性値が250〜450でIOB値が0.3〜0.5の極性油、及び(ii)有機性値が1150〜1250でIOB値が0.3〜0.5のN−アシルアミノ酸エステルから選ばれる極性油である。
(B)IOB値が0.3〜0.5の極性油の含有量は、皮膚外用剤総量に対して、安定性官能性の点から、1〜40質量%が好ましく、より好ましくは1〜15質量%であり、さらに好ましくは3〜13質量%である。
(B)IOB値が0.3〜0.5の極性油は、1種でも2種以上を混合して用いてもよいが、安定性と保湿感の点から、(i)有機性値が700以下でIOB値が0.3〜0.5の極性油と、(ii)有機性値が1000以上でIOB値が0.3〜0.5のN−アシルアミノ酸エステルを併用することが好ましい。より好ましくは、(i)有機性値が200〜600でIOB値が0.3〜0.5の極性油と、(ii)有機性値が1100〜1300でIOB値が0.3〜0.5のN−アシルアミノ酸エステルを併用するものであり、さらに好ましくは(i)有機性値が250〜450でIOB値が0.3〜0.5の極性油と、(ii)有機性値が1150〜1250でIOB値が0.3〜0.5のN−アシルアミノ酸エステルを併用するものである。
(B)(i)有機性値が700以下のIOB値で0.3〜0.5の極性油としては、高級脂肪酸多価アルコールエステル、ジカルボン酸エステル、高級脂肪酸エステル、高級アルコール及び乳酸エステルから選ばれる有機性値が700以下でIOB値が0.3〜0.5の極性油が挙げられる。具体的にはイソステアリン酸プロピレングリコール(無機性値:166、有機性値:410、IOB値:0.4)、オレイン酸プロピレングリコール(無機性値:162、有機性値:420、IOB値:0.39)、ジオクタン酸エチレングリコール(無機性値:120、有機性値:340、IOB値:0.35)、ジカプリン酸ジエチレングリコール(無機性値:195、有機性値:480、IOB値:0.41)、ジカプロン酸プロピレングリコール(無機性値:120、有機性値:300、IOB値:0.4)、ジミリスチン酸グリセリル(無機性値:220、有機性値:620、IOB値:0.35)、ジヤシ油脂肪酸グリセリル(無機性値:220、有機性値:540、IOB値:0.41)、ジラウリン酸グリセリル(無機性値:220、有機性値:540、IOB値:0.41)、ジラウリン酸ジエチレングリコール(無機性値:195、有機性値:560、IOB値:0.35)、ジラウリン酸ポリエチレングリコール(無機性値:270、有機性値:600、IOB値:0.45)、ジ酢酸モノステアリン酸グリセリル(無機性値:180、有機性値:500、IOB値:0.36)、セスキオレイン酸グリセリル(無機性値:243、有機性値:600、IOB値:0.41)、セバシン酸ジイソプロピル(無機性値:120、有機性値:300、IOB値:0.4)、セバシン酸ジエチル(無機性値:120、有機性値:280、IOB値:0.43)、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル(無機性値:180、有機性値:540、IOB値:0.33)、トリ2−エチルへキサン酸グリセリル(無機性値:180、有機性値:510、IOB値:0.35)、トリオクタン酸トリメチロールプロパン(無機性値:180、有機性値:550、IOB値:0.33)、トリカプリル酸グリセリル(無機性値:180、有機性値:540、IOB値:0.33)、パルミチン酸エチレングリコール(無機性値:160、有機性値:360、IOB値:0.44)、ヒマシ油脂肪酸メチル(無機性値:162、有機性値:380、IOB値:0.43)、ミリスチルアルコール(無機性値:100、有機性値:280、IOB値:0.36)、モノオレイン酸エチレングリコール(無機性値:162、有機性値:400、IOB値:0.41)、モノステアリン酸エチレングリコール(無機性値:160、有機性値:400、IOB値:0.4)、モノステアリン酸プロピレングリコール(無機性値:160、有機性値:420、IOB値:0.38)、ヤシ油アルコール(無機性値:100、有機性値:240、IOB値:0.42)、ラウリルアルコール(無機性値:100、有機性値:240、IOB値:0.42)、乳酸オクチルドデシル(無機性値:160、有機性値:450、IOB値:0.36)、乳酸オレイル(無機性値:162、有機性値:420、IOB値:0.39)、乳酸セチル(無機性値:160、有機性値:380、IOB値:0.42)等を例示することができる。
これらのうち、特に溶解性の高さや、乳化後の製剤の安定性の点から、好ましくはセバシン酸ジエチル、イソステアリン酸プロピレングリコール、乳酸オクチルドデシル、ジカプリン酸プロピレングリコール、セバシン酸ジイソプルであり、さらに好ましくは乳酸オクチルドデシル、ジカプリン酸プロピレングリコール、セバシン酸ジイソプロピルである。
(B)(i)有機性値が700以下のIOB値が0.3〜0.5の極性油の含有量は、皮膚外用剤総量に対し、安定性、官能特性の点から、1〜30質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜10質量%であり、さらに好ましくは3〜10質量%である。
(B)(ii)有機性値が1000以上のIOB値が0.3〜0.5のN−アシルアミノ酸エステルは、N−アシルアミノ酸とアルコール類とのエステルである。N−アシルアミノ酸部分としては特に限定されないが、N−アシルアスパラギン酸又はN−アシルグルタミン酸であるN−アシル酸性アミノ酸であることが望ましく、さらに望ましくは、N−アシルグルタミン酸のものが用いられる。これらのアミノ酸構造は光学活性体又はラセミ体のいずれであってもよい。アシル基としては炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸より誘導されるアシル基であることが望ましく、例えばラウリン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,オレイン酸等の単一組成の脂肪酸によるアシル基の他に、ヤシ油脂肪酸,牛脂脂肪酸,硬化牛脂脂肪酸等の天然より得られる混合脂肪酸あるいは合成により得られる脂肪酸(分枝脂肪酸を含む)のアシル基であってもよい。
エステル生成残基としては、特に限定されないが、ステロール、炭素数8〜30の液状高級アルキル若しくはアルケニルアルコール、炭素数12〜38の固形状高級アルキルアルコールなどが望ましく用いられる。N−アシル酸性アミノ酸エステルの場合、モノエステル体であってもジエステル体であっても構わないが、2つのエステル生成残基のうち少なくとも一方がステロール残基であるジエステル体であることが特に望ましい。ステロールとしては、動物由来のものであっても植物由来のものであってもよく、例えばコレステロール、フィトステロール又はこれらの水添物等を挙げることができる。また、炭素数8〜30の液状高級アルキル若しくはアルケニルアルコールは炭素数8〜30の天然又は合成脂肪族アルコールでかつ常温で液状を呈するものであり、例えば2−オクチルドデシルアルコール等の分枝アルコール、オレイルアルコール等の不飽和アルコールなどが挙げられる。炭素数12〜38の固形状高級アルキルアルコールは炭素数12〜38の飽和一価アルコールでかつ常温で固形状を呈するもので、例えばセチルアルコール,ベヘニルアルコールなどが挙げられる。
これらのN−アシルアミノ酸エステルは、1種又は2種以上を組み合わせて用いられ、好ましくはエステル残基としてステロール残基を有するものを含むことが望ましい。
具体的には、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)(無機性値:369、有機性値:1214、IOB値:0.3)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)(無機性値:369、有機性値:1218、IOB値:0.3)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)(無機性値:369、有機性値:1198、IOB値:0.3)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)(無機性値:369、有機性値:1236、IOB値:0.3)等を挙げることができる。これらのうち、特に好ましくはN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)である。
これらの(B)(ii)N−アシルアミノ酸エステルは、一般に市販されており、味の素株式会社より販売されている「エルデュウPS203」(N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルデシル))、「エルデュウCL−301」(N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル))、「エルデュウCl−202」(N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル))、「エルデュウPS−304」(N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル))、「エルデュウPS−306」などが例示できる。
(B)(ii)N−アシルアミノ酸エステルは単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。(B)(ii)N−アシルアミノ酸エステルの含有量は、皮膚外用剤総量に対して、安定性、官能特性の点から、0.05〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%、さらに好ましくは0.1〜3質量%である。
本発明における(C)ポリアクリルアミド化合物は、アクリルアミドならびにそれらの誘導体のホモポリマーまたはコポリマーの群から選ばれる1種又は2種以上のポリマーである。ポリアクリルアミド化合物には、ポリアクリルアミド、アクリルアミドコポリマーが含まれる。ポリアクリルアミドコポリマーとしては、アクリルアミド及び/又はアクリロイルジメチルタウリンを構成単位として含むコポリマーが挙げられる。
ポリアクリルアミド及びそのコポリマーとしては、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸Na、(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマー等が挙げられる。
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーとしては、例えばSEPPIC社のセピノブEMT10もしくは複合原料であるSEPPIC社のSIMULGEL NS((アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、スクワラン、ポリソルベート60、水;(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーを35〜40質量%含有)を用いることができる。
(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーとしては、例えば、SEPPIC社の複合原料であるSIMULGEL EG((アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー、イソヘキサデカン、ポリソルベート80、水;(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマーを37.5質量%含有)、SIMULGEL EPG((アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー、ポリイソブテン、(カプリリル/カプリル)グルコシド、水)等を用いることができる。
ポリアクリルアミドとしては、例えば2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマーが挙げられ、例えばSEPPIC社の複合原料であるセピゲル305(ポリアクリルアミド、水添ポリイソブテン、ラウレス−7、水;ポリアクリルアミドを40質量%含有)、セピゲル501(ポリアクリルアミド、ポリソルベート85、ミネラルオイル、イソパラフィン;ポリアクリルアミドを20質量%含有)を用いることができる。
(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマーとしてはSEPPIC社の複合原料であるSEPIPLUS 265((アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマー、ポリイソブテン、ポリソルベート20、水)等を用いることができる。
これらの(C)ポリアクリルアミド化合物としては、より好ましくはポリアクリルアミド又はアクリルアミドコポリマーであり、特に好ましくは(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー、ポリアクリルアミドである。これらを用いると、溶出イオンによる影響を受けにくく、安定性に優れる。
(C)ポリアクリルアミド化合物の含有量は、皮膚外用剤総量に対して、安定性、官能特性の点から、0 .05〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜4質量%であり、さらに好ましくは0.15〜2.5質量%である。
前記成分(B)と成分(C)の含有質量比〔(B):(C)〕は、べたつき感、きしみ感の抑制の点から、50:1〜2:1が好ましく、より好ましくは20:1〜5:1である。
本発明における(D)リン脂質としては、リン脂質中ホスファチジルコリン含量が60質量%以上であるリン脂質を使用するのが好ましい。より好ましくはホスファチジルコリン含量が65質量%以上のリン脂質、さらに好ましくはホスファチジルコリン含量が70質量%以上のリン脂質である。ホスファチジルコリン以外のリン脂質成分としては、ホスファチジン酸、ホスファチジルセリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロールなどが挙げられる。
本発明に用いられるリン脂質は、動植物から抽出、精製した天然物であっても、化学合成したものであっても良く、水素添加、水酸化処理などの加工を施しても良い。天然物としては、大豆又は卵黄等からの抽出・精製物であるレシチンが、市販品の入手が容易であり、好ましい。より好ましいリン脂質としては、エマルションの安定性向上の点から、水素添加又は水酸化処理されたリン脂質であり、大豆レシチン水素添加物、卵黄レシチン水素添加物が好適に挙げられる。
リン脂質中のホスファチジルコリンの含有率は、薄層クロマトグラフィー(TLC)や高速液体クロマトフラフィー(HPLC)、イアトロスキャン(ヤトロン社製)等を用いた方法で分析することができる。例えば、特開2001−186898号公報に記載されるリン脂質が含まれる有機溶媒をTLCにスポットしてクロロホルム:メタノール:酢酸=65:25:10で展開し、50wt%硫酸エタノールを噴霧、加熱後デンシトメーターでリン脂質を分析する方法が挙げられる。前記方法以外でも、リン脂質中に含まれるホフファチジルコリンの含有量、含有率を測定、算出できる方法であれば、いずれの方法でも良い。
ホスファチジルコリンを60質量%以上含有しているリン脂質としては、コートソームNC−21(水素添加大豆レシチン;日油社製)、レシノールS−10E、レシノールS−10EX(水素添加大豆レシチン;日光ケミカルズ社製)等を挙げることができる。
(D)リン脂質は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。(D)リン脂質の含有量は、皮膚外用剤総量に対して、安定性、官能特性の点から、0.0001〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.001〜15質量%、さらに好ましくは0.01〜12質量%、さらに好ましくは0.01〜5質量%である。
本発明皮膚外用剤では、さらなる良好な感触を得る点から、さらに(E)質量平均分子量が1000〜20000の高重合ポリエチレングリコールを含有することが好ましい。好ましくは質量平均重合度が2000〜11000であり、より好ましくは質量平均重合度が3000〜6000のものである。
<質量平均分子量の測定>
質量平均分子量(Mw)は、高速液体クロマトグラフィーを使用し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によって測定することができる。この場合、標準サンプルとして分子量106、194、440、600、1470、4100、7100、10300、12600、23000の10種のポリエチレングリコールを用いて較正曲線を求め、その較正曲線を基に、ポリエチレングリコールの質量平均分子量(Mw)を求めることができる。
これらの高重合ポリエチレングリコールとしては、具体的には、POLYOX WSR N−10、POLYOX WSR N−12K(Amerchol社製)、RITA PEO−1、RITA PEO−2(Rita社製)、PEG#2000、PEG#4000、PEG#6000(日油社製)の商品名で市販されている。これら高重合ポリエチレングリコールの中から、一種又は二種以上を適宜選択して用いることができる
(E)高重合ポリエチレングリコールの含有量は、皮膚外用剤総量に対して、安定性、官能特性の点から、0.1〜5質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜3質量%であり、さらに好ましくは0.5〜2質量%である。
本発明の皮膚外用剤には上記の成分の他に、水;水溶性色素;パラベン、フェノキシエタノールなどの防腐剤;セチル硫酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸塩などの陰イオン界面活性剤;多価アルコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、変性シリコーン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;テトラアルキルアンモニウム塩などの陽イオン界面活性剤;ベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ酸型などの両性界面活性剤;セレブロシドなどの天然系界面活性剤;ジブチルヒドロキシトルエンなどの抗酸化剤;塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、等の無機塩類;クエン酸、クエン酸ナトリウム、酢酸カリウム、琥珀酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カルニチン塩、ガンマアミノ酪酸、リポ酸等の有機酸塩類;塩酸エタノールアミン、硝酸アンモニウム、塩酸アルギニン等の塩類、エデト酸等のキレート剤;水酸化カリウム、ジイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン等の中和剤;コラーゲン等の生体高分子;胎盤抽出物;ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルフォン酸塩等の紫外線吸収剤;パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、テトライソステアリン酸アスコルビルなどの油溶性ビタミンC誘導体;キサンタンガム、ベータグルカン、オーツ麦、白きくらげ等から抽出される多糖類、カラギーナンやアルギン酸、寒天などのような海藻より抽出されるもの、カルボキシビニルポリマー、ペクチン、アルキル変性カルボキシビニルポリマーなどの水溶性高分子等を配合することができる。
本発明の皮膚外用剤には、さらに植物、海藻又は菌体の抽出物を用いることができ、例えばアーティチョーク、アイ、アルニカ、アロエ、アルテア、アシタバ、アセロラ、アンズ、アーモンド、アマチャ、アケビ、アニス、アボカド、インチンコウ、イラクサ、イチゴ、ウイキョウ、ウコン、ウチワサボテン、ウーロン茶、ウスベニアオイ、エイジツ、エチナシ、エンバク、エンメイソウ、エーデルワイス、オランダカラシ、オウバク、オウゴン、オウレン、オオバナサルスベリ、オトギリソウ、オレンジ、オクラ、オリーブ葉、カシス、カノコソウ、柿、火棘、カミツレ、カムカム、カロット、カワラヨモギ、カラスムギ、甘草、キュウカンバー、キョウニン、キウイ、キナ、キラヤ、キズタ、ギャバ茶、木苺、クララ、クマザサ、クワ、クルミ、グレープフルーツ、ゲンノショウコ、ゲンチアナ、ゲツトウ、コヒラタムブツ、ゴボウ、コンフリー、小麦胚芽、サクラ、サボンソウ、サルビア、サンザシ、サイシン、サイタイ、サンシシ、シモツケソウ、ジュウヤク、シチヘンゲ、ショウブ、ショウガ、シコン、シソ、シラカバ、シャクヤク、ジオウ、シーカーサー、シモン、スギナ、スターフルーツ、ゼニアオイ、センキュウ、セイヨウサンザシ、セイヨウキズタ、セイヨウナシ、セイヨウシロヤナギ、セージ、センブリ、ダイズ、ダイダイ、タイム、タチバナ、タチジャコウソウ、タマリンド、茶、チョウジ、チンピ、椿、ドクダミ、トウキ、トウニン、トウヒ、トマト、トウキセンカ、藤茶、トルメンチラ、トウモロコシ、ニーム、ニガハッカ、ニワトコ、ニンニク、ニンジン、ノバラ、パプアメース、ハイビスカス、パセリ、バナナ、バラ、ハトムギ、ハウチワマメ、ピーカンナッツ、ヒノキ、ヒソップ、ヒマラヤンラズベリー、ヒメフウロ、ビャクダン、ビルベリー、ビワ、プルーン、ブドウ、フサザキスイセン、フサフジウツギ、フトモモ、ペパーミント、ベニバナ、ヘチマ、ヘラオオバコ、ホワイトジェネピ、ホウノキ、菩提樹、ボタンボウフウ、ボタン、ホップ、ホホバ、マルメロ、マイカイカ、マロニエ、マツ、ミカン、ムクロジ、メリッサ、メマツヨイグサ、モモ、モミジ、ヤグルマソウ、ユキノシタ、ユーカリ、ユリ、柚、ヨクイニン、ヨモギ、ラン、ライム、ラベンダーレタス、リンゴ、リュウキュウヨモギ、ルイボス、レンゲソウ、レモン、レモンバーム、ローズヒップ、ローズマリー、緑藻、紅藻、褐藻、ブクリョウ、シイタケ、クリタケ、サルノコシカケ、シロキクラゲ、レイシ、冬虫夏草、酵母、乳酸菌、根粒菌の全草、葉、茎、根、果実、種子、花、子実体、菌体から水、あるいはグリセリン、プロピレングリコール、エタノール、ブチレングリコール等の有機溶媒、或いはその混液等で抽出された抽出物である。葉緑素も植物抽出物に該当する。また生乳、果汁、合成培地、半合成培地を用いた乳酸菌、酵母の培養液を菌体の除去の有無に関わらず用いることができる。
本発明の皮膚外用剤の用途としては、特に制限がなく、化粧料、医薬品、医薬部外品等に好適に用いることができる。具体的には、洗顔料、クレンジング化粧料、ローション、乳液、美容クリーム、下地化粧料、日焼け止め化粧料、パック、マッサージ化粧料などの皮膚化粧料、各種薬剤を含有する軟膏、クリーム等の外用医薬品として好適に利用できる。特に本発明の皮膚外用剤は、保湿感の持続性に優れることから、洗い流さず、皮膚に保持するタイプの皮膚外用剤として用いることが好ましい。
本発明の皮膚外用剤の剤形は、特に制限されず、液状、エマルション、ジェル状、スプレー状、ムース状等のものとして調製される。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳細に説明するが、これらに限定されるものではない。まず、実施例及び比較例で用いた皮膚外用剤の安定性試験、官能試験、保湿性試験について下記に説明する。
なお、実施例1〜4、応用例1及び応用例2は、参考例であって、本発明の範囲に含まれるものではない。
〔安定性試験〕
各試料を恒温槽にて5℃で6ヶ月保存した後、試料を顕微鏡で観察し、結晶化の有無を確認し、安定性を評価した。また、恒温槽にて40℃で6ヶ月保存した後、試料の外観観察を行い、安定性を評価した。
〔安定性試験(5℃)評価基準〕
○:結晶なし
△:僅かに結晶あり
×:結晶あり
〔安定性試験(40℃)評価基準〕
○:外観変化なし
△:一部に油浮きが見られる
×:完全に分離している
〔官能試験〕
10名の評価パネラーに試料を使用してもらい、塗布後のべたつき感、きしみ感についてそれぞれ評価した。
〔官能試験の評価基準〕
1.べたつき感
◎:10名中9人以上がべたつきを感じないと回答
○:10名中7、8名がべたつきを感じないと回答
△:10名中5、6名がべたつきを感じないと回答
×:10名中5名未満がべたつきを感じないと回答
2.きしみ感
◎:10名中9人以上がきしみを感じないと回答
○:10名中8、9名がきしみを感じないと回答
△:10名中6、7名がきしみを感じないと回答
×:10名中5名未満がきしみを感じないと回答
〔保湿性試験〕角質層水分量の測定
10人の上腕部において、実施例及び比較例で用いた組成物を一定量塗布し、塗布前、塗布1時間後、及び3時間後の角質水分量を田上らの方法に基づきSkicon−200(IBS社製)を用いて測定し、塗布後の数値の上昇した人数にて評価を行った。
○:10名中8名以上の数値が上昇した
△:10名中5〜7名の数値が上昇した
×:10名中5名未満の数値が上昇した
実施例1〜9、比較例1〜6
実施例及び比較例で用いた組成と、前記安定性試験結果及び官能試験結果を表1に合わせて示す。
Figure 0005917043
本発明の実施例1〜9の試料は5℃6ヵ月保存後も比較的安定であった。一方、比較例1〜6では、調製直後はなめらかに調製されているが、5℃6ヵ月保存後は、結晶が確認されたり、40℃6ヶ月保管後に分離が見られたりした。また、実施例1〜9の試料は保湿感があるにもかかわらず、べたつき感及びきしみ感を感じないのに対し、一方、比較例1〜6はこれらの使用感でも劣っていた。
応用例1 乳液
1.パルミチン酸 0.1
2.水素添加大豆リン脂質 0.4
3.2’−ジヒドロキシ−5,5’−ジ−n−プロピルビフェニル
0.5
4.イソステアリン酸 0.6
5.ジプロピレングリコール 3.0
6.コレステロール 0.2
7.セバシン酸ジイソプロピル 3.0
8.ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0
9.1,3−ブチレングリコール 3.0
10.エデト酸二ナトリウム 0.02
11.カルボキシビニルポリマー 0.02
12.ケルトロール 0.03
13.フェノキシエタノール 0.3
14.エタノール 6.0
15.SEPIGEL 305(SEPPIC社製) 0.17
16.香料 0.05
17.火棘抽出物(*1) 0.1
18.キョウニンエキス(*2) 0.1
19.加水分解コンキオリン液(*3) 0.1
20.オウバクエキス(*4) 0.1
21.加水分解シルク液(*5) 0.1
22.精製水 残部
(*1)火棘(サントリー社製)
(*2)キョウニン抽出液LA(丸善製薬社製)
(*3)真珠たん白抽出液K(丸善製薬社製)
(*4)オウバク抽出液J(丸善製薬社製)
(*5)シルクプロテインエキスK(一丸ファルコス社製)
(製造方法)
(1)成分1〜9を80℃に加熱し、均一に混合する。
(2)成分10〜12および24を80℃に加熱し、均一に混合する。
(3)(1)に、(2)を80℃に加熱保持しながら、徐々に添加して均一に混合させる。
(4)(3)を40℃まで徐々に冷却し、成分13〜23を40℃で添加し、均一に混合させる。
応用例2 クリーム
1.マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 2.0
2.ベヘニルアルコール 1.5
3.フィトステロール 0.4
4.植物性スクワラン 4.0
5.ミリスチン酸オクチルドデシル 2.5
6.水素添加大豆リン脂質 0.5
7.イソステアリン酸プロピレングリコール 5.0
8.2,2’−ジヒドロキシ−5,5’−ジ−n−プロピルビフェニル
0.7
9.(2S,3R)−2−オクタデカノイルアミノオクタデカン−1,3−ジオール 0.1
10.濃グリセリン 3.0
11.1,3−ブチレングリコール 2.0
12.ジプロピレングリコール 5.0
13.エデト酸二ナトリウム 0.12
14.カルボキシビニルポリマー 0.24
15.PEG−75 2.0
16.SIMULGEL EG(SEPPIC社製) 2.56
17.サンショウ抽出液 (*6) 0.1
18.酵母エキス (*7) 0.1
19.海草エキス (*8) 0.1
20.甜茶エキス (*9) 0.1
21.チンピエキス (*10) 0.1
22.シーグラスエキス (*11) 0.1
23.加水分解シルク液 0.1
24.月桃葉エキス (*12) 0.1
25.N−アセチルグルコサミン (*13) 0.1
26.香料 0.05
27.フェノキシエタノール 0.4
28.エタノール 3.0
29.精製水 残部
(*6)サンショウ抽出液−J(丸善製薬社製)
(*7)サイトダイン(ブルックス インダストリー社製)
(*8)LAMINAINE−BG(Biotech Marine社製)
(*9)甜茶抽出液BGW(丸善製薬社製)
(*10)チンピエキスK65B(日油社製)
(*11)エメラス(テクノーブル社製)
(*12)月桃葉抽出液BG(丸善製薬社製)
(*13)マリンスウィートF(焼津水産化学工業社製)
(製造方法)
(1)成分1〜12を80℃に加熱し、均一に混合する。
(2)成分13〜15および31を80℃に加熱し、均一に混合する。
(3)(1)に、(2)を80℃に加熱保持しながら、徐々に添加して均一に混合させる。
(4)(3)を40℃まで徐々に冷却し、成分16〜30を40℃で添加し、均一に混合させる。
応用例3 サンスクリーン
1.エタノール 20.0
2.ミリスチン酸イソセチル 3.0
3.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
4.2,4,6−トリス〔4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ〕−1,3,5−トリアジン 2.0
5.セバシン酸ジイソプロピル 5.0
6.4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 1.0
7.水素添加大豆リン脂質 0.05
8.ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)
0.5
9.PEG−75 0.5
10.濃グリセリン 3.0
11.キサンタンガム 0.1
12.エデト酸二ナトリウム 0.02
13.茶の実エキス (*14) 0.001
14.ホエイ (*15) 0.1
15.ディオスコレアコンポジタエキス (*16) 0.1
16.シャクヤクエキス (*17) 0.1
17.トウキエキス (*18) 0.1
18.SEPIPLUS 265(SEPPIC社製) 1.5
19.香料 0.07
20.精製水 残部
(*14)茶の実抽出物(丸善製薬社製)
(*15)ホエイCPA(一丸ファルコス社製)
(*16)デイオスコレアコンポジタ根エキス(三井化学社製)
(*17)シャクヤク抽出液BG−JC(丸善製薬社製)
(*18)トウキ抽出液LA−S(丸善製薬社製)
(製造方法)
(1)成分1〜9および19を、均一に混合する。
(2)成分20〜17および20を、均一に混合する。
(3)(1)に、(2)を、徐々に添加して均一に混合させる。
(4)(3)が均一になったら、成分18を添加し、均一に混合させる。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(D)を含有し、成分(B)と成分(C)の含有質量比〔(B):(C)〕が、20:1〜5:1である皮膚外用剤。
    (A)一般式(1)又は(2)で表されるビフェニル化合物、セラミド及び25℃で固体の紫外線吸収剤よりなる群から選択される1種以上
    (B)次の(i)及び(ii)を含有するIOB値が0.3〜0.5の極性油
    (i)有機性値が700以下の極性油
    (ii)有機性値が1000以上のN−アシルアミノ酸エステル
    (C)ポリアクリルアミド化合物
    (D)リン脂質
    Figure 0005917043
    (式中、R1及びR2は、それぞれ水素原子又は炭素数1〜10の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基を示す)
    Figure 0005917043
    (式中、R3及びR4は、それぞれ炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基若しくはヒドロキシアルケニル基、アルデヒド基、又はアセチル基を示す)
  2. 成分(A)が、前記一般式(1)又は(2)で表されるビフェニル化合物、セラミド2、セラミド6、2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルエステル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン及び4−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタンから選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 成分(B)が、(i)有機性値が250〜450の極性油と、
    (ii)有機性値が1150〜1250のN−アシルアミノ酸エステルを含有するものである請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. 成分(C)が、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリン)コポリマー、及びポリアクリルアミドからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. さらに、(E)質量平均分子量が1000〜20000の高重合ポリエチレングリコールを含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の皮膚外用剤。
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