JP2008115110A - 肌の柔軟化のための化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 べたつきを感じさせずに、肌の柔軟性を高める作用を有する化粧料を製造する技術を提供する。
【解決手段】 1)硬化菜種油及び/又はN−アシルグルタミン酸ジエステルと、2)パルミチン酸セチルとを、乳化剤形の化粧料に含有させる。前記硬化菜種油は、沃素価が45〜15のものが好ましく、前記N−アシルグルタミン酸ジエステルは、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)又はN−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)が好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、皮膚の柔らかさを向上させるのに有用な、乳化剤形の化粧料に関する。
化粧料に於いて、その使用によって、肌の柔軟性が増加することは、好ましい現象であり、化粧料の有益な作用の一つに数えられている。この様な肌の柔軟性を測定する手段としても、公知の方法が存し、且つ、既にこの方法を利用した、市販の機器が存する。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)しかしながら、どのような化粧料がこの様に肌を柔軟にする作用に優れているのかは全く知られておらず、その要因もつかめていないのが現状であった。即ち、これらの因子の少なくとも一部を明らかにし、趣旨に添った肌を柔軟化する作用を有する化粧料を設計する手段の開発が望まれていたと言える。肌の柔軟性を向上させることは、肌の表面を滑らかにすることとはことなる。
一方、硬化菜種油、N−アシルグルタミン酸ジエステル、パルミチン酸セチルは化粧料の原料であるが(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6を参照)、これらを組み合わせることによりべたつきを感じさせずに、肌の柔軟性を高める作用を有する化粧料が製造できることは全く知られていない。
特開2006−6541号公報 特開2005−348991号公報 特開2005−220084号公報 特開2005−220119号公報 特開2005−336106 特開2004−300105号公報 特開2000−199753号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、べたつきを感じさせずに、肌の柔軟性を高める作用を有する化粧料を製造する技術を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、べたつきを感じさせずに、肌の柔軟性を高める作用を有する化粧料を製造する技術を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)硬化菜種油及び/又はN−アシルグルタミン酸ジエステルと、2)パルミチン酸セチルとを含有する、乳化剤形の化粧料がその様な作用を有していることを見いだし、発明を完成させるに至った。尚、本発明において、化粧料とは、皮膚に外用で投与する組成物であって、医薬を除くものを意味し、医薬部外品は包含する。本願は以下の内容に関する。
(1)1)硬化菜種油及び/又はN−アシルグルタミン酸ジエステルと、2)パルミチン酸セチルとを含有することを特徴とする、乳化剤形の化粧料。
(2)前記硬化菜種油は、沃素価が45〜15のものであることを特徴とする、(1)に記載の乳化剤形の化粧料。
(3)前記N−アシルグルタミン酸ジエステルは、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)又はN−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)であることを特徴とする、(2)又は(3)に記載の乳化剤形の化粧料。
(4)肌の柔軟性向上用の化粧料であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5)ジグリセリン及び/又はソルビトールを含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
(6)有効成分として、グリチルレチン酸誘導体、オトギリソウ抽出物、ローヤルゼリー抽出物、クジン抽出物、ソウハクヒ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、ツボクサ抽出物、イガイ抽出物、真珠抽出物、ダイズ抽出物、チョウジ抽出物、バクモンドウ抽出物、マルバハギ抽出物、コウキ抽出物、シラカバ抽出物、ローズマリー抽出物、セージ抽出物、ジンセン抽出物、セイヨウトチノキ抽出物、油溶性カンゾウ抽出物、ビタミンE並びにその誘導体、アルブチン、ビタミンC並びにその誘導体及びベニバナ抽出物から選択されるものを含有することを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の化粧料。
本発明によれば、べたつきを感じさせずに、肌の柔軟性を高める作用を有する化粧料を製造する技術を提供することができる。
(1)本発明の皮膚外用剤の必須成分である硬化菜種油、N−アシルグルタミン酸ジエステル
本発明の化粧料は硬化菜種油及び/又はN−アシルグルタミン酸ジエステルを必須成分として含有することを特徴とする。硬化菜種油、N−アシルグルタミン酸ジエステルはどちらかを含有することも出来るし、両者をともに含有することも出来る。両者をともに含有する形態が特に好ましい。かかる油剤は、化粧料成分と、肌の柔軟性向上との関係を研究した結果として得られたものである。即ち、これまでは肌の柔軟性の向上に寄与する要因は主として多価アルコール類などの保湿成分であると言われてきた。本願発明者は、種々の油性成分の、肌の柔軟性向上作用への影響を調査したが、この結果、驚くべきことに、油性成分も肌の柔軟性向上に大きな寄与をしており、その肌柔軟性向上作用の大きさは油剤の種類により大きく異なることが判明した。その一例を以下に示す。
<試験例1>
パネラー1名を用い、上腕内側部に部位を設け、無処置の状態でヴィーナストロンを用いて、肌の柔軟性を測定した。AXIOM社製の「ヴィーナストロン」(Venustron)は、プローブからある一定の周波数(Hz)を出し、物体に接触した時の周波数の差Δfで柔らかさを評価する。具体的には、柔らかいものに触れると周波数が低くなるのでΔfがマイナスに、硬いもの触れると周波数が高くなるのでΔfがプラスになる。これを用いて、処置前のΔfを計測し、しかる後に、前記部位(3cm×3cm)に検体30μLを塗布し、5分おいた後、処置後のΔfを計測した。これらの値を用いて、処置後の測定値から処置前の測定値を減じた値を算出した。この値が負の数であって、その絶対値の大きさが大きいほど、肌への柔軟性付与効果がおおきいと鑑別できる。この結果を表1に示す。参考のために、油剤の他に保湿性が高いと言われるグリセリンも同様に計測した。この表より、硬化菜種油と、N−アシル化グルタミン酸ジエステルが特にこの様な作用に優れることがわかる。この特に優れた作用を有する硬化菜種油と、N−アシル化グルタミン酸ジエステルとが本発明の化粧料の必須成分である。
Figure 2008115110
必須成分の油剤の内、硬化菜種油は、ナノハナ科ナノハナの種子より、抽出或いは圧搾などにより得られる菜種油を触媒の存在下水素添加し得られたものであり、沃素価が45〜15、より好ましくは40〜20のものである。これは沃素価が下限値を下回っても、上回っても、水酸化レシチンなどのリン脂質との相互作用による、肌の柔軟化作用が減じ、効果が充分でない場合が存するためである。この様な硬化菜種油としては、既に市販されているものが存し、この様な市販品を購入し、利用することが出来る。好ましい市販品としては、例えば、「菜種硬化油HR−35」(横関油脂工業株式会社製)等が例示できる。かかる成分は、後記のN−アシルグルタミン酸ジエステルと同様に、肌の柔軟性を向上せしめる作用を有する。又、これらの油剤の有する使用後のべたつき感は、後記のパルミチン酸セチルとともに用いることにより、抑制できる。かかる成分の好ましい含有量は、硬化菜種油総量で、皮膚外用剤全量に対し、0.1〜15質量%であり、より好ましくは1〜10質量%である。この様な肌柔軟化はリン脂質との相互作用も存するため、リン脂質をともに含有する形態が好ましい。前記リン脂質としては、通常化粧料等で使用されるものであれば特段の限定はなく、例えば、レシチン、フォスファチジン酸、フォスファチジルグリセロール、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチジルセリン或いはこれらの水酸化体や水素添加物が好ましく例示でき、これらの中ではレシチンの二重結合を酸化してジヒドロキシ体とした、水酸化レシチンが特に好ましい。これらのリン脂質は、ダイズ、鶏卵の卵黄、哺乳動物の脳などから抽出、精製することによって得ることが出来る。この様なものには既に化粧料原料として市販しているものが存し、かかる市販品を購入して利用することが出来る。例えば、水酸化レシチンであれば、ダイズを基源とする、水酸化レシチンとグリセリンの等量混合物である、「NIKKOL レシノール SH50」(日本サーファクタント工業株式会社製)等が好ましく例示できる。かかるリン脂質は、総量で化粧料全量に対し、0.01〜2質量%含有することが好ましく、0.05〜1質量%含有することがより好ましい。
N−アシル化グルタミン酸のジアルキルエステルを構成するアシル基としては、飽和でも、不飽和でも良く、炭素数は10〜30が好ましい。この様なアシル基としては、例えば、2−エチルヘキサノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、ベヘノイル基、オレオイル基、イソステアロイル基、リノレノイル基などが好適に例示でき、特に好ましいものはラウロイル基である。又、ジアルキルエステルを構成するアルキル基としては、炭素数10〜30のものが好ましく、分岐でも、直鎖でも、環状構造を有するものでも良く、例えば、オクチル基、ラウリル基、セチル基、ステアリル基、イソステアリル基、ベヘニル基、オクチルドデシル基、カンペステリル基やシトステリル基等のフィトステリル基、コレステリル基などが好適に例示できる。具体的な化合物例としては、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)等が好適に例示でき、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)が特に好適に例示できる。かかるN−アシル化グルタミン酸ジエステルは、グルタミン酸とアシルクロリドをアルカリ存在下縮合させ、N−アシルグルタミン酸と為し、しかる後、塩基又は酸の存在下、所望により溶剤を存在させ、対応するアルコールと脱水縮合せしめ製造することが出来る。N−アシル化グルタミン酸のジエステルはこの様に合成したものを使用することも出来るが、既に化粧料原料などとして市販されているものも存し、この様な市販品を購入し利用することも出来る。特に好ましい市販品としては味の素株式会社より販売されている「エルデュウPS203」(N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルデシル))、「エルデュウCL−301」(N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル))、「エルデュウCl−202」(N−ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル))、「エルデュウPS−304」(N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル))、「エルデュウPS−306」などが例示でき、中でも、「エルデュウPS203」、「エルデュウPS−306」が特に好ましい。が例示できる。かかる成分は唯一種含有させることも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。好ましい含有量は、N−アシル化グルタミン酸ジエステル総量で、皮膚外用剤全量に対し、0.1〜15質量%であり、より好ましくは1〜10質量%である。かかる成分は、前記の硬化菜種油と同様に、肌の柔軟性を向上せしめる作用を有する。又、これらの油剤の有する使用後のべたつき感は、後記のパルミチン酸セチルとともに用いることにより、抑制できる。
(2)本発明の化粧料の必須成分であるパルミチン酸セチル
本発明の化粧料は、必須成分としてパルミチン酸セチルを含有することを特徴とする。かかる成分は、前記肌柔軟性向上作用に優れる油脂の、使用後のべたつき感という、使用性上の欠点を抑制する作用に優れる。この様な作用はパルミチン酸セチルに特異的に認められるものであり、類似構造の、ステアリン酸セチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸ミリスチル、パルミチン酸ステアリルなどのエステルではそれほど顕著には表れない。この様な効果を奏するためには、かかる成分は、前記硬化菜種油とN−アシルグルタミン酸ジエステルの総量に対して、1〜15質量%、より好ましくは、5〜10質量%であることが好ましい。
本発明の化粧料は、前記の必須成分を含有し、乳化剤形であることを特徴とする、かかる乳化剤形としては、水中油乳化剤形、油中水乳化剤形、これらの複合化した多層乳化剤形などが好ましく例示でき、水中油乳化剤形がこれらの中では特に好ましい。これは本発明の効果が、水中油乳化剤形では特に如実にあらわれるからである。
本発明の化粧料に於いては、これまで述べてきた成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を、本発明の効果を妨げない範囲で含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、硬化されていないナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;ステアリン酸セチル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。これらの成分の内、特に好ましいものは、肌の柔軟化に好適な、コラーゲンの弾性消失の原因である、炎症を抑える、有効成分、或いは、線維芽細胞のコラーゲンの産生能を高める作用を有する、有効成分等であり、具体的には、グリチルレチン酸誘導体、オトギリソウ抽出物、ローヤルゼリー抽出物、クジン抽出物、ソウハクヒ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、ツボクサ抽出物、イガイ抽出物、真珠抽出物、ダイズ抽出物、チョウジ抽出物、バクモンドウ抽出物、マルバハギ抽出物、コウキ抽出物、シラカバ抽出物、ローズマリー抽出物、セージ抽出物、ジンセン抽出物、セイヨウトチノキ抽出物、油溶性カンゾウ抽出物、ビタミンE並びにその誘導体、アルブチン、ビタミンC並びにその誘導体及びベニバナ抽出物から選択されるものである。グリチルレチン酸誘導体としては、グリチルレチン酸ステアリルなどのグリチルレチン酸のエステル、グリチルレチン酸の配糖体の塩である、グリチルリチン酸ジカリウムなどが好ましく例示でき、その含有量は0.03〜0.3質量%が好ましい。これらはカンゾウの抽出物として含有させることも出来る。オトギリソウの抽出物はファレロールを少なくとも100μM含有する形で含有させることが好ましい。ローヤルゼリー抽出物は1)ローヤルゼリー中のタンパク質の非変性ポリアクリルアミドゲル電気泳永動において単一バンドを形成する、2)還元条件下でのSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により測定される分子量が約57キロダルトンである、蛋白を(例えば、特許文献6を参照)、総蛋白に対して少なくとも9質量%含有するものを0.001〜0.1質量%含有することが好ましい。クジン抽出物は、ソフォラフラバノンGを少なくとも100μM 含有するものを少なくとも0.001質量%含有することが好ましい。セイヨウノコギリソウはセンタウレイジンを少なくとも100μM含有するものを0.01〜1質量%含有することが好ましい。ダイズ抽出物としては、大豆蛋白を酵素加水分解したもの、ダイズイソフラボンが好ましく、かかる成分の好ましい含有量は、総量で0.01〜0.2質量%である。イガイ抽出物は、イガイの貝柱乃至はヒモのグリコーゲンを抽出したものが好ましく、その含有量は0.001〜0.2質量%が好ましい。チョウジ抽出物はオイゲノールを0.1〜1質量%含有するものが好ましく、かかる抽出物を0.01〜0.3質量%含有することが好ましい。バクモンドウはオフィオポゴナノンBを0.01〜0.1質量%含有するものを0.01〜0.2質量%含有することが好ましい。シラカバ抽出物は、ベツリン乃至はベツリン酸を200μM以上含有するものが好ましく、かかる抽出物を0.01〜0.1質量%含有することが好ましい。セイヨウトチノキ抽出物は、果実の抽出物が好ましく、中でもエスシンを0.01〜1質量%含有するものを0.01〜1質量%含有することが好ましい。油溶性カンゾウは、グラブリジンを0.01〜1質量%含有するものを0.01〜0.1質量%含有することが好ましい。ベニバナ抽出物は、カーサミンを含有すれば良く、カーサミン含有量に換算して、0.01〜0.2質量%含有することが好ましい。ローズマリーはロスマリン酸を0.001〜0.1質量%含有するものが好ましい。ビタミンCは1〜5質量%含有することが好ましく、アルブチン乃至はその塩は1〜10質量%含有することが好ましい。又、ジグリセリン及び/又はソルビトールを含有させることにより、皮膚の水分保持能も向上できるので好ましい。かかる成分の好ましい含有量は、それぞれ0.5〜5質量%であり、両者をともに含有することが好ましく、両者をともに含有する形態に於いては、ジグリセリンとソルビトールの質量比が1:2〜2:1であることが特に好ましい。
本発明の化粧料は、前記の成分を常法に従って処理することにより、製造することが出来る。斯くして得られた、本発明の化粧料は、それを塗布することにより、肌の柔軟性を向上せしめ、堅く、弾性を消失した肌を、もち肌のように柔らかい肌にリカバーする作用に優れる。
以下に、実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料である、乳液1(水中油乳化剤形)を製造した。即ち、イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘの成分をそれぞれ80℃に加熱し、溶解状態のイとロとを良く混合し、均一にさせた後、一度冷却し、しかる後に再度加熱溶解させた。これにハを加えて希釈し、これを一様に攪拌し、これをニに加え、油相を作製した。油相を、80℃に保ったまま、攪拌しながら、徐々にホを加え乳化し、ホモジナイザーで乳化粒子を整えた後に、攪拌下、徐々にヘを加え、中和し、増粘させた。これを攪拌冷却し、本発明の化粧料である、乳液1を得た。同様に、硬化菜種油を菜種油(沃素価120)に、且つ、「エルデュウPS−306」と「エルデュウPS−203」とをともに「セチオールPEEH4」に置換した比較例1、硬化菜種油を硬化ヤシ油(沃素価32)に、且つ、「エルデュウPS−306」と「エルデュウPS−203」とをともに「セチオールPEEH4」に置換した比較例2、パルミチン酸セチルをステアリン酸セチルに置換した比較例3、パルミチン酸ステアリルに置換した比較例4も同様に作製した。
Figure 2008115110
<試験例2>
乳液1、比較例1〜4を用いて、肌柔軟化作用を比較した。即ち、パネラー1群10名、計40名を用意し、Day0に「ヴィーナストロン」で肌の柔軟性を測定した後、1日朝晩2回、それぞれの化粧料で処理した。この作業を2週間連続して行った後、再度「ヴィーナストロン」で肌の柔軟性を測定した。処理後の数値から、処理前の数値を減じた値(差分)を求めた。結果を表3に示す。これより、硬化菜種油、N−アシル化グルタミン酸ジエステルにより、優れた肌の柔軟性の向上作用の具現化が行われていることがわかる。
Figure 2008115110
<試験例3>
乳液1、比較例1〜4を用いて、塗布後のべたつき度合いを調べた。即ち、パネラー(n=1)の上腕内側部に3cm×3cmの部位を作製し、この部位に検体を30μL塗布し、5分間静置した後、4種の重さの3cm×3cmの大きさの紙(質量:115mg、254mg、308mg、439mg)を軽くおき、軽く抑えた後、紙が下面に向くように腕を傾け、それぞれの紙が落下するか否かを観察した。結果を表4に示す。これより、本発明の化粧料はパルミチン酸セチルの添加効果により、硬化菜種油、N−アシル化グルタミン酸ジエステルの使用後におけるべたつきを抑制していることがわかる。
Figure 2008115110
<試験例4>
乳液1、比較例1〜4の使用感について、専門パネラーを用いて評価を行った。使用感は、塗布後のべたつきをどの程度感じるかで評価し、評価基準は、スコア5:全く感じない、スコア4:実質的に感じない、スコア3:わずかに感じるが問題ない、スコア2:少し感じるて気になる、スコア1:明瞭に感じて不快の5段階の分類を用いた。結果を表5に示す。これより、試験例3の結果と良く相関していることがわかる。これより、試験例3に代えて、専門パネラーの判定を用いることも出来ることがわかる。
Figure 2008115110
乳液1と同様に、下記の処方に従って、本発明の化粧料である乳液2を作製した。このものの試験例2の方法での評価は、−4.23±1.06であり、専門パネラーによる試験例4の方法での評価はスコア4であった。
Figure 2008115110
乳液1と同様に、下記の処方に従って、本発明の化粧料である乳液3を作製した。このものの試験例2の方法での評価は、−4.35±0.92であり、専門パネラーによる試験例4の方法での評価はスコア3であった。
Figure 2008115110
本発明は、肌の柔軟性を向上させるのに有用な化粧料に応用できる。

Claims (6)

  1. 1)硬化菜種油及び/又はN−アシルグルタミン酸ジエステルと、2)パルミチン酸セチルとを含有することを特徴とする、乳化剤形の化粧料。
  2. 前記硬化菜種油は、沃素価が45〜15のものであることを特徴とする、請求項1に記載の乳化剤形の化粧料。
  3. 前記N−アシルグルタミン酸ジエステルは、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)又はN−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)であることを特徴とする、請求項2又は3に記載の乳化剤形の化粧料。
  4. 肌の柔軟性向上用の化粧料であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
  5. ジグリセリン及び/又はソルビトールを含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
  6. 有効成分として、グリチルレチン酸誘導体、オトギリソウ抽出物、ローヤルゼリー抽出物、クジン抽出物、ソウハクヒ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、ツボクサ抽出物、イガイ抽出物、真珠抽出物、ダイズ抽出物、チョウジ抽出物、バクモンドウ抽出物、マルバハギ抽出物、コウキ抽出物、シラカバ抽出物、ローズマリー抽出物、セージ抽出物、ジンセン抽出物、セイヨウトチノキ抽出物、油溶性カンゾウ抽出物、ビタミンE並びにその誘導体、アルブチン、ビタミンC並びにその誘導体及びベニバナ抽出物から選択されるものを含有することを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の化粧料。
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