JP2020164446A - 油剤組成物及びそれを含む化粧料 - Google Patents
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Abstract
Description
口紅の折れ強度を上げるために、口紅に高融点のワックス(50℃以上の融点を持つワックス)を配合することが一般的に知られている。しかし、高融点のワックスを高濃度で配合すると感触が重くなるという課題があった。更に、口唇表面温度以上の融点を有するため口唇表面温度以下では透明性が悪く、口唇に塗布した際、口紅のツヤが悪くなるなどの課題があった。
口紅の化粧もちを向上させるために、高粘度油剤と高融点のワックス(融点が70℃以上)を同時に配合することが知られている(特開2009−73797号公報)。しかし、口紅の折れ強度やその経時安定性を向上させながらとろけるような滑らかな感触を得ることはできなかった。
つまり、口紅の化粧もちと安定性を向上させながら、べたつきの無いとろけるような滑らかな感触と透明感のあるツヤの実現は難しかった。
ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)の融点を下げるために、例えば仕込み時のアルコールの割合(B/P)を減らすことが知られている(特開2013−49633号公報)。このようにして得られた、融点20℃〜32℃のラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)が開発・販売されている。しかし、製造時の仕込み率を変えて融点を33℃以下に下げた油剤においては、口紅に使用した際、口紅の折れ強度の経時安定性を十分に高めることができなかった。更に、このようにして得られた油剤を配合した口紅スティックの滑り性と折れ強度のバランス(=スティックの折れ強度/スティックの動摩擦係数)は十分に高いものではなかった。このように、製造時の仕込み率を変えて融点を33℃以下に下げても、安定性と感触の両立は難しかった。
また、N−ラウロイル−L−グルタミン酸とフィトステリルアルコール(環状アルコール、P)及び2−オクチルドデシルアルコール(分岐アルコール、OD)の混合アルコールのエステル化合物はラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)のINCI(化粧品原料名)で開発・販売されている(特開平3−275697号公報、特開2013−49633号公報、及び特開平5−286844号公報)。しかし、これらの油剤は融点が−20℃以下であり、口紅の折れ強度を十分に向上させることができなかった。また、十分な弾性をもっておらず、口紅に使用した場合、口唇表面で口紅成分の膜が口唇の動きで簡単にずれてしまい、十分な化粧もちを得ることができなかった。
[1]融点が33℃より高いラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物、融点が20〜32℃のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物、及び融点が−20℃以下のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物からなる群より選ばれる2種以上の混合物を含む油剤組成物。
[2]前記2種以上のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物の1種が少なくとも10質量%より高い量で含まれ、別の1種が少なくとも10質量%より高い量で含まれる、[1]に記載の油剤組成物。
[3]融点が33℃より高いラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物が、N−ラウロイル−L−グルタミン酸と2種以上のアルコールを含む混合アルコールとを反応させて得られたものである、[1]又は[2]に記載の油剤組成物。
[4]前記混合アルコールが、2−オクチルドデシルアルコール又はイソステアリルアルコールと、フィトステリルアルコールと、ベヘニルアルコールとの混合アルコールである、[3]に記載の油剤組成物。
[5]融点が20〜30℃のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物が、N−ラウロイル−L−グルタミン酸と2種以上のアルコールを含む混合アルコールとを反応させて得られたものである、[1]〜[4]のいずれか1項に記載の油剤組成物。
[6]前記混合アルコールが、2−オクチルドデシルアルコール又はイソステアリルアルコールと、フィトステリルアルコールと、ベヘニルアルコールとの混合アルコールである、[5]に記載の油剤組成物。
[7]融点が−20℃以下のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物が、N−ラウロイル−L−グルタミン酸と2種以上のアルコールを含む混合アルコールとを反応させて得られたものである、[1]〜[6]のいずれか1項に記載の油剤組成物。
[8]前記混合アルコールが、2−オクチルドデシルアルコール又はイソステアリルアルコールと、フィトステリルアルコールとの混合アルコールである、[7]に記載の油剤組成物。
[9]33℃における複素粘性率が1〜25000Pa・sである、[1]〜[8]のいずれか1項に記載の油剤組成物。
[10][1]〜[9]のいずれか1項に記載の油剤組成物を含み、更に顔料及び色素の少なくとも1種を含む化粧料。
[11]口唇表面で使用可能な[10]に記載の化粧料。
[12][1]〜[9]のいずれか1項に記載の油剤組成物を含み、更に融点が40℃以上の油ゲル化剤を含むスティック状化粧料。
[13]更に顔料及び色素の少なくとも1種を含む[12]に記載のスティック状化粧料。
[14]口唇表面で使用可能な[12]又は[13]に記載のスティック状化粧料。
融点が33℃より高いラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物の具体例としては、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(イソステアリル/フィトステリル/ベヘニル)などが挙げられ、好ましくはラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(イソステアリル/フィトステリル/ベヘニル)などである。
融点が20〜32℃のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物の具体例としては、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(イソステアリル/フィトステリル/ベヘニル)などが挙げられ、好ましくはラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(イソステアリル/フィトステリル/ベヘニル)などである。
融点が−20℃以下のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物の具体例としては、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジヘキシルデシル、ラウロイルグルタミン酸ジイソステアリル、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)などが挙げられ、好ましくはラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル)である。
植物性ワックスとしては、コメヌカロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックスなどが挙げられ、動物性ワックスとしては、ミツロウ、ゲイロウなどが挙げられ、鉱物性ワックス及び合成ワックスとしては、セレシン、固形パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ポリオレフィンワックスなどが挙げられる。鉱物性ワックス及び合成ワックスの中でも融点が100℃以上のポリエチレンワックス、分子量300〜1000の直鎖型合成炭化水素ワックスなど、融点が100℃より低く90℃以上のポリエチレンワックス、セレシンワックス、分子量300〜1000の直鎖型合成炭化水素ワックスなど、融点が90℃より低く80℃以上のポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、セレシンワックス、分子量300〜1000の直鎖型合成炭化水素ワックス、パラフィンワックスなど、融点が80℃より低く70℃以上のポリエチレンワックス、セレシンワックス、分子量300〜1000の直鎖型合成炭化水素ワックス、パラフィンワックスなど、融点が70℃より低く60℃以上のセレシンワックス、分子量300〜1000の直鎖型合成炭化水素ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなど、融点が60℃より低いセレシンワックス、分子量300〜1000の直鎖型合成炭化水素ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。中でも、融点が70℃以上77℃より低いセレシンワックス、融点が65℃以下の精製パラフィンワックス、融点が60℃のマイクロクリスタリンワックス、融点が85℃以上のポリエチレンワックス、融点が77℃以上85℃より低い分子量300〜1000の直鎖型合成炭化水素ワックスが好ましい。
油を透明に固化させることができる素材としては、例えばデキストリン誘導体からなるゲル化剤、アミド結合を複数有する低分子ゲル化剤、高分子重合体又はその誘導体からなるゲル化剤などが挙げられる。デキストリン誘導体からなるゲル化剤としては、(パルミチン酸/ヘキシルデカン酸)デキストリン、パルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/エチルヘキシル酸)デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸イヌリンなどが挙げられる。アミド結合を複数有する低分子ゲル化剤としては、ジブチルラウロイルグルタミド、N−2−エチルヘキサノイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドなどが挙げられ、高分子重合体又はその誘導体からなるゲル化剤としては、ポリアミド−3、ポリアミド−8、ポリアミド−5などが挙げられる。
液状油剤としては、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール;イソステアリン酸などの高級脂肪酸; 流動パラフィン、水添(水素添加)ポリイソブテン、スクワラン、スクワレンなどの直鎖又は分枝の炭化水素油;シア脂、アーモンド油、ホホバ油、オリーブ油、ホホバ種子油、トウモロコシ胚芽油、小麦胚芽油、メドウフォーム油、ヒマワリ油、マカデミアナッツ油などの植物油;液状ラノリンなどの動物性油脂;ビスジグリセリルポリアシルアジペート−2、リンゴ酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソステアリン、トリエチルヘキサノインなどの脂肪酸エステル及び多価アルコール脂肪酸エステルなどのエステル油;ラウロイルサルコシンイソプロピル(エルデュウ(登録商標)SL−205)、ミリストイルメチルアミノプロピオン酸ヘキシルデシル、ラウロイルグルタミン酸ビス(ヘキシルデシル/オクチルドデシル)、ステアロイルグルタミン酸ジオクチルドデシルなどのアシルアミノ酸エステル類;シクロペンタシロキサン、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン、ビスフェニルプロピルジメチコンなどのシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーンなどのフッ素油などの液状油剤が挙げられる。
半固体状油剤としては、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカダミアナッツ油脂肪酸コレステリルなどのコレステロールエステル類;ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル または オレイン酸フィトステリル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ミリストイルメチル−β−アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ステアリン酸フィトステリルなどのフィトステロールエステル類;ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット、ロジン酸ジペンタエリトリットなどのジペンタエリトリット脂肪酸エステル類;トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル/カプリン/ミリスチン/ステアリン酸)グリセリドなどのトリグリセリド類;硬化油などの部分的に水素添加されたトリグリセリド類;精製ラノリン、ラノステロール、水添ラノリンなどの動物性油脂類;ステアリン酸、ベヘン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸などの高級脂肪酸;ワセリンなどが挙げられる。
ノニオン系乳化剤の中でも、油との相溶性の観点から通常HLB2〜16のノニオン系乳化剤が好ましい。中でもテトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル(HLB2)、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン 酸/ロジン酸ジペンタエリスリチル(HLB2)、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2(HLB2)、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル(HLB2)、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル(HLB3)、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2(HLB3)、ポリグリセリル−3ミツロウ(HLB3)、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−3(HLB5)、オレイン酸ポリグリセリル−2(HLB6)、ジステアリン酸ポリグリセリル−6(HLB9)、ポリグリセリル−3ミツロウ(HLB10)ジオレイン酸ポリグリセリル−10(HLB12)が特に好ましい。
各種添加剤としては、例えば、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、イソロイシン、ロイシン、バリンなどのアミノ酸類;ピロリドンカルボン酸及びそのナトリウム又は亜鉛塩、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸を含むポリアミノ酸及びその塩、アラビアゴム類、アルギン酸塩、キサンタンガム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸塩、キチン、キトサン、水溶性キチン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム、ポリビニルピロリドン誘導体、四級アンモニウムカチオン化プロテイン、コラーゲン分解物及びその誘導体、アシル化タンパクなどの水溶性高分子;マンニトールなどの糖アルコール及びそのアルキレンオキシド付加物;動植物抽出物、核酸、ビタミン、酵素、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、制汗剤、顔料、色素、酸化染料、pH調整剤、パール剤、湿潤剤、1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコールなどを挙げることができる。
本発明の油剤組成物、油ゲル化剤、抗酸化剤及び防腐剤等の基剤成分を加熱融解し、均一に混合する。これに、着色剤を加え、ロールミールなどの混練機にて混練し、均一に分散させる。次いで、再融解して香料を加え、脱泡してから型に流し込み、急冷して固化させる。固化物を型から取り出し、容器に充填して、必要に応じてフレーミング処理する。
攪拌機、温度計、及びガス導入管を備えた反応容器に、N−ラウロイル−L−グルタミン酸1モル及び混合アルコール(フィトステリルアルコール、2−オクチルドデシルアルコール及びベヘニルアルコール)2モルを仕込み、これにトルエンを600ml加えた。ついで加熱攪拌し、硫酸を1ml加え、窒素気流下125℃で約8時間程度加熱攪拌を続け反応させた。この間、副生する水分を充分に除去した。反応終了後、苛性カリ水溶液で中和し、トルエンを留去し、目的のエステル混合物を得た。得られたエステル混合物の一部を水酸化カリウム・エタノール試液中で1時間攪拌加熱し、エステル混合物を完全に加水分した。各種アルコールの含有量を調べ、その割合を決定した。フィトステリルアルコール(環状アルコール、P)、2−オクチルドデシルアルコール(分岐アルコール、OD)及びベヘニルアルコール(直鎖アルコール、B)の質量率の割合はB:OD:P=39:31:30であり、得られたラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物の融点は35℃であった。
攪拌機、温度計、及びガス導入管を備えた反応容器に、N−ラウロイル−L−グルタミン酸1モル及び混合アルコール(フィトステリルアルコール、2−オクチルドデシルアルコール及びベヘニルアルコール)2モルを仕込み、これにトルエンを600ml加えた。ついで加熱攪拌し、パラトルエンスルホン酸・一水和物5g加え、窒素気流下125℃で約8時間程度加熱攪拌を続け反応させた。この間、副生する水分を充分に除去した。反応終了後、苛性カリ水溶液で中和し、トルエンを留去し、目的のエステル混合物を得た。得られたエステル混合物の一部を水酸化カリウム・エタノール試液中で1時間攪拌加熱し、エステル混合物を完全に加水分した。各種アルコールの含有量を調べ、その割合を決定した。フィトステリルアルコール(環状アルコール、P)、2−オクチルドデシルアルコール(分岐アルコール、OD)及びベヘニルアルコール(直鎖アルコール、B)の質量率の割合はB:OD:P=19.4:51.6:29であり、得られたラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物の融点は26.3℃であった。
攪拌機、温度計、及びガス導入管を備えた反応容器に、N−ラウロイル−L−グルタミン酸1モル及び混合アルコール(フィトステリルアルコール及び2−オクチルドデシルアルコール)2モルを仕込み、これにトルエンを600ml加えた。ついで加熱攪拌し、パラトルエンスルホン酸・一水和物5g加え、窒素気流下125℃で約8時間程度加熱攪拌を続け反応させた。この間、副生する水分を充分に除去した。反応終了後、苛性カリ水溶液で中和し、トルエンを留去し、目的のエステル混合物を得た。得られたエステル混合物の一部を水酸化カリウム・エタノール試液中で1時間攪拌加熱し、エステル混合物を完全に加水分した。各種アルコールの含有量を調べ、その割合を決定した。フィトステリルアルコール(環状アルコール、P)及び2−オクチルドデシルアルコール(分岐アルコール、OD)の質量率の割合はOD:P=75.5:24.5であり、得られたラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物の融点は−24℃より低かった。
表1a及び表1bに記載のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物を記載通りの質量率で測り取り、60℃で加温しながらスターラーを用いて10分間攪拌し、均一に混合した。得られた油剤混合物をグラス製の透明な容器に充填し、25℃において24時間冷却した。各油剤混合物の、融点、粘度、透明性、弾性、及びツヤについて、以下の通り評価した。結果を表1a及び表1bに示す。
各油剤混合物の融点を高感度示差走査熱量計(日立ハイテクサイエンス社製DSC−6200)で測定した。表1aの各油剤混合物10mgを所定のセルに測り取り、60℃から−20℃まで2℃/分の速度で放温しながら熱量の測定行った。各油剤混合物の放熱量が極大値になる温度をその油剤混合物の融点として求めた。下記の基準に基づき、融点が適切であるかどうか評価した。なお、実施例1−1−4の油剤組成物については、−20℃から60℃まで2℃/分の速度で加温しながら熱量の測定行い、吸熱量が極大値になる温度を融点とした。
融点が20℃より高く33℃以下:とても好ましい(A)
融点が−20℃より高く20度℃以下:好ましい(B)
融点が33℃より高い又は−20℃以下:好ましくない(C)
各油剤混合物の複素粘性率をAR−G2装置(TAインスツルメント社製)を用いて評価した。装置の台の温度を33℃に設定し、台の上に0.5gの油剤混合物を載せ周波数1Hzで0.01〜100%歪みを与えた際の、油剤混合物の粘性(G”)と弾性(G’)値を連続的に測定した。G”及びG’値が急激変化しない最大の%歪みを求め、この%歪みで各種油剤混合物に角周波数0.1〜100rad/sの振動応力を与え、測定を行った。測定後、従来の手順による解析をおこない、各油剤混合物の複素粘性率を求めた。
表1の各油剤混合物を50℃の恒温槽に12時間保管した後、33℃の恒温槽に24時間静置した。各油剤混合物を恒温槽から取り出した直後にサンプルの透明性を目視で確認し、9段階で評価をし、透明性の最も高い油剤混合物を5点、透明性の最も低い油剤混合物を1点として点数を付けた。この点数を元に下記の基準に基づき透明性の評価を行った。
透明性の点数が2.0以上:とても好ましい(A)
透明性の点数が1.5以上〜2.0より少ない:好ましい(B)
透明性の点数が1.5より少ない:好ましくない(C)
各油剤混合物の粘弾性をAR−G2装置(TAインスツルメント社製)を用いて評価した。装置の台に、0.5gの油剤混合物を載せ、35℃で油剤混合物に対して0.001〜100の歪みを与えた際の、油剤混合物の粘性(G”)と弾性(G’)値を連続的に測定し、その比(tanδ=G”/G’)を求めた。歪みが1の際のtanδ値を元に油剤混合物が化粧もちに必要な十分な弾性を有するか評価した。なお、比較例1−1−1、実施例1−1−4及び実施例1−1−13の油剤混合物の粘弾性のプロファイルを図1に示した。
tanδが10以下:とても好ましい(A)
tanδが10より大きく100以下:好ましい(B)
tanδが100より大きい:好ましくない(C)
各油剤混合物のツヤの評価はグロースインデックス測定機(HORIBA製Gloss Checkers IG−331)で油のグロースインデックスを測定することで行った。30mgの各油剤混合物を黒色のバイオスキンプレート(Beaulax社製)に直径3cmの円形上に塗布した後、バイオスキンの表面温度が33℃になるように、バイオスキンをホットプレート上で10分間温めた。10分後、グロースインデックス測定機を用いて油のグロースインデックスを測定した。得られたグロースインデックス値を元に、下記の基準に従って油のツヤの評価を行った。
グロースインデックスが75以上:ツヤがとても高く、とても好ましい(A)
グロースインデックスが65以上で75よりも少ない:ツヤが高く、好ましい(B)
グロースインデックスが50以上で65よりも少ない:ツヤがあまり高くなく、あまり好ましくない(C)
グロースインデックスが50よりも少ない:ツヤが低く、全く好ましくない(D)
[口紅スティックの作成]
セレシンワックス(日興リカ社製)を15質量率、低粘度油剤のイソノナン酸イソトリデシル(日清オイリオグループ社製)を40質量率及び表2記載の油剤混合物を45質量率測り取り、90℃で加温しながらスターラーを用いて20分間攪拌し、均一に混合した。得られた混合物を径10mmのプラスチック製のリップ容器に充填し、25℃において24時間冷却し、それぞれの口紅スティックを得た。得られた口紅スティックについて、使用感と安定性のバランスを以下の通り評価した。結果を表2に示す。
口紅スティックの折れ強度をFUDOHレオメーター(レオテック社製)を用いて評価した。口紅スティックを15mm繰り出した後固定し、25℃にて、歯形押棒の冶具にて測定を行った。6cm/minの速さで冶具が深さ10mmまで到達したときの最大荷重値を折れ強度とした。
口紅スティックの滑り性をトライボマスター(トリニティーラボ社製)を用いて評価した。口紅スティックを3mm繰り出した後、サンプルを装置上部に固定し、人工皮革の上を2mm/sの速さで滑らせ測定を行った。50cmの距離を2往復したときの動摩擦係数の平均値を測定した。
口紅スティックの折れ強度が大きい程、口紅が折れにくく安定性はよいとされる。一方、口紅スティックの動的摩擦係数が低い程、滑り性がよく滑らかな感触の口紅であると判断できる。つまり、それぞれの口紅スティックの折れ強度値を口紅スティックの動摩擦係数で割った値が大きい程、口紅の安定性がよく、使用感がよいと判断できる。口紅スティックの折れ強度値/口紅スティックの動摩擦係数の値に基づき、口紅スティックの使用感と安定性のバランスを次のように評価した。
口紅スティックの折れ強度値/口紅スティックの動摩擦係数の値が
1550以上の場合:バランスがとても良い(A)
1550より少なく1500以上の場合:バランスがあまりよくない(B)
1500よりも少ない場合:バランスが悪い(C)
[口紅スティックの作成]
セレシンワックス(日興リカ社製)を15質量率、低粘度油剤のイソノナン酸イソトリデシル(日清オイリオグループ社製)を40質量率及び表3記載の油剤混合物を45質量率測り取り、90℃で加温しながらスターラーを用いて20分間攪拌し、均一に混合した。得られた混合物を径10mmのプラスチック製のリップ容器に充填し、25℃において24時間冷却し、それぞれの口紅スティックを得た。得られた口紅スティックについて、経時安定性を下記の通り評価した。結果を表3に示す。
得られた口紅スティックについて、試験例2と同様に折れ強度を測定した(初期の折れ強度値)。次いで、口紅スティックを50℃の恒温槽に1週間保管し、恒温槽から取り出した後25℃で24時間静置した。静置後の口紅スティックの折れ強度を測定した(高温保管後の折れ強度値)。下記の式から経時的な口紅の折れ強度の低下率を求めた。
折れ強度の低下率=100×(初期の折れ強度値−高温保管後の折れ強度値)/初期の折れ強度値
下記の評価基準に従って、折れ強度の低下率から口紅の経時安定性を評価した。
折れ強度の低下率10%以下:経時安定性がとても良い(A)
折れ強度の低下率10%より大きく、14%より小さい:経時安定性があまり良くない(B)
折れ強度の低下率14%以上:経時安定性が悪い(C)
専門パネラー4名により、各油剤混合物の伸びの良さ及びべたつきのなさを下記基準により評価した。
<肌への密着感>
1)密着感がとても良い・・・・・4点
2)密着感が良い・・・・・・・・3点
3)密着感があまり良くない・・・2点
4)密着感が全く良くない・・・・1点
<滑り感>
1)滑り感がとても良い・・・・・4点
2)滑り感が良い・・・・・・・・3点
3)滑り感があまり良くない・・・2点
4)滑り感が全く良くない・・・・1点
<べたつきのなさ>
1)全くべたつかない・・・・・4点
2)べたつかない・・・・・・・3点
3)少しべたつく・・・・・・・2点
4)とてもべたつく・・・・・・1点
専門パネラー4名の評価の平均点を基に以下のように判断した。結果を表4に示す。
評価平均点3.5以上:とても好ましい(A)
評価平均点2.5以上3.5未満:やや好ましい(B)
評価平均点1.5以上2.5未満:あまり好ましくない(C)
評価平均点1.5未満:全く好ましくない(D)
[口紅スティックの作成]
表5a及び表5bに記載の成分を90℃で加温しながらスターラーを用いて20分間攪拌し、均一に混合した。得られた混合物をロールミールを用いて均一に混合・分散した。分散物を更に90℃で加熱し、液状にした後径10mmのプラスチック製のリップ容器に充填し、25℃において24時間冷却し、それぞれの口紅スティックを得た。
専門パネラー4名により、実施例4の伸びの良さ及びべたつきのなさを下記基準により評価してもらった。
<とろけるような滑らかな感触>
1)滑らかな感触がとても良い・・・・・4点
2)滑らかな感触が良い・・・・・・・・3点
3)滑らかな感触があまり良くない・・・2点
4)滑らかな感触が全く良くない・・・・1点
<口唇表面への均一な広がり>
1)均一な広がりがとても良い・・・・・4点
2)均一な広がりが良い・・・・・・・・3点
3)均一な広がりがあまり良くない・・・2点
4)均一な広がりが全く良くない・・・・1点
<透明感のあるツヤ>
1)透明感のあるツヤがとても良い・・・・・4点
2)透明感のあるツヤがりが良い・・・・・・・・3点
3)透明感のあるツヤがりがあまり良くない・・・2点
4)透明感のあるツヤが全く良くない・・・・1点
<化粧もち・持続性>
1)化粧もち・持続性がとても良い・・・・・4点
2)化粧もち・持続性がりが良い・・・・・・・・3点
3)化粧もち・持続性がりがあまり良くない・・・2点
4)化粧もち・持続性が全く良くない・・・・1点
専門パネラー4名の評価の平均点を基に以下のように判断した。結果は表5a及び表5bに示した。
評価平均点3.5以上:とても好ましい(A)
評価平均点2.5以上3.5未満:やや好ましい(B)
評価平均点1.5以上2.5未満:あまり好ましくない(C)
評価平均点1.5未満:全く好ましくない(D)
表6に記載の成分を90℃で加温しながらスターラーを用いて20分間攪拌し、均一に混合した。得られた混合物をロールミールを用いて均一に混合・分散した。分散物を更に90℃で加熱し、液状にした後径10mmのプラスチック製のリップ容器に充填し、25℃において24時間冷却し、リップケアスティックを得た。得られたリップケアスティックは、ツヤがあり、安定性が向上された、滑らかな感触を有していた。
表7に記載の成分を90℃で加温しながらスターラーを用いて20分間攪拌し、均一に混合した。得られた混合物をロールミールを用いて均一に混合・分散した。分散物を更に90℃で加熱し、液状にした後径10mmのプラスチック製のリップ容器に充填し、25℃において24時間冷却し、赤色口紅スティックを得た。得られた赤色口紅スティックは、ツヤがあり、発色が高く、とろけるような感触を有していた。
Claims (14)
- 融点が33℃より高いラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物、融点が20〜32℃のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物、及び融点が−20℃以下のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物からなる群より選ばれる2種以上の混合物を含む油剤組成物。
- 前記2種以上のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物の1種が少なくとも10質量%より高い量で含まれ、別の1種が少なくとも10質量%より高い量で含まれる、請求項1に記載の油剤組成物。
- 融点が33℃より高いラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物が、N−ラウロイル−L−グルタミン酸と2種以上のアルコールを含む混合アルコールとを反応させて得られたものである、請求項1又は2に記載の油剤組成物。
- 前記混合アルコールが、2−オクチルドデシルアルコール又はイソステアリルアルコールと、フィトステリルアルコールと、ベヘニルアルコールとの混合アルコールである、請求項3に記載の油剤組成物。
- 融点が20〜30℃のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物が、N−ラウロイル−L−グルタミン酸と2種以上のアルコールを含む混合アルコールとを反応させて得られたものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の油剤組成物。
- 前記混合アルコールが、2−オクチルドデシルアルコール又はイソステアリルアルコールと、フィトステリルアルコールと、ベヘニルアルコールとの混合アルコールである、請求項5に記載の油剤組成物。
- 融点が−20℃以下のラウロイルグルタミン酸ジエステル混合物が、N−ラウロイル−L−グルタミン酸と2種以上のアルコールを含む混合アルコールとを反応させて得られたものである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の油剤組成物。
- 前記混合アルコールが、2−オクチルドデシルアルコール又はイソステアリルアルコールと、フィトステリルアルコールとの混合アルコールである、請求項7に記載の油剤組成物。
- 33℃における複素粘性率が1〜25000Pa・sである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の油剤組成物。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の油剤組成物を含み、更に顔料及び色素の少なくとも1種を含む化粧料。
- 口唇表面で使用可能な請求項10に記載の化粧料。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の油剤組成物を含み、更に融点が40℃以上の油ゲル化剤を含むスティック状化粧料。
- 更に顔料及び色素の少なくとも1種を含む請求項12に記載のスティック状化粧料。
- 口唇表面で使用可能な請求項12又は13に記載のスティック状化粧料。
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