JP2009073797A - 口唇用化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧持ちに優れるとともに、塗布時のツヤに優れた口唇用組成物を提供する。
【解決手段】融点が30〜52℃のペースト状油分の一種又は二種以上を合計量で30〜80質量%含み、融点が70℃以上のワックス分を除く混合油分全体の粘度が30℃で2,000〜100,000mPa・sであること。口唇用化粧料は口紅であることが好ましく、スティック状であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は口唇用化粧料に関し、さらに詳しくは、化粧持ちと塗布時のツヤに優れた口唇用化粧料に関する。
従来、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップペンシル等の口唇用化粧料として、油性タイプのものが知られているが、これは液状油分(例えば、ヒマシ油、ホホバ油、スクワラン、ラノリン、各種合成エステル油、流動パラフィン)と、ワックス(固形剤:例えば、カルナバロウ、キャンデリラロウ、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、硬化動物油、硬化植物油、ミツロウ)との混合物に、粉体を分散したものである。
一方近年、口紅塗布時のツヤが強く求められるようになり、その実現のために、ポリブテンなどの高粘度液状油が使用されてきた。しかしながら、高粘度液状油を高配合したものでは、経時で色落ちしてしまい、化粧持ちが悪いという問題点があった。塗布時のツヤと化粧持ちの両方に優れた口唇用化粧料は、市場の長年の要望があり、多くの研究者による開発努力がなされている。
例えば、アルキルメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸のような各種シリコーンや、非水系ポリマーディスパージョン等を被膜形成成分として用いた口紅が提案されている(例えば、特許文献1〜6参照)。またペースト状油分として、精製したワセリンを使用することで、のびがよく、べたつき感の少ないリップクリームも開示されている(特許文献7参照)。
特開平5−178722号公報 特開平6−298623号公報 特開平7−33622号公報 特公昭61−12884号公報 特開平8−225432号公報 特開平10−59827号公報 特開2004−345979号公報
しかしながら、被膜形成成分を配合した口紅は、つやや化粧持ちの点ではある程度の機能を有してはいるものの、原料の被膜形成成分に起因する口唇上での被膜感を生じてしまうため、使用感触の点で問題があった。一方で、被膜形成成分の配合量を減らした場合には、口唇上の被膜感は良好であるものの、化粧持ちの向上効果が十分に得られず、両者の機能を同時に果たすことは非常に難しい問題であった。またペースト状油分として、ワセリンを高配合すると、塗布時のツヤが損なわれるという問題があった。
本発明は前述の課題に鑑み行われたものであり、化粧持ちに優れるとともに、塗布時のツヤに優れた口唇用組成物を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、融点30〜52℃のペースト状油分の一種又は二種以上を合計量で30〜80質量%を配合して、油分の粘度を30℃で2,000mPa・s以上にすることで、塗布時のツヤと化粧持ちを両立させることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、融点が30〜52℃のペースト状油分の一種又は二種以上を合計量で30〜80質量%含み、融点が70℃以上のワックス分を除く混合油分全体の粘度が30℃で2,000〜100,000mPa・sであることを特徴とする口唇用化粧料である。
本発明によれば、化粧持ちに優れるとともに、塗布時のツヤに優れた口唇用組成物を提供することができる。
以下に、本発明の最良の実施の形態について説明する。
本発明に用いるペースト状油は、融点が30〜52℃であり、さらに好ましくは30〜45℃である。融点が30℃より低い室温で液状のものは、化粧持ちに劣り、融点が52℃を超えるものは、塗布した場合のツヤに劣る。
なお本発明でいうペースト状油分とは、25℃における硬度が0.1〜10Nである半固形状のものを指す。この硬度の測定には、レオテック社製レオメーターで、感圧軸5φ、針入速度2cm/min、針入度3mmで測定した値を用いた。したがって、ポリブテンなどの高粘度液状油や、硬化ヒマシ油、硬質ラノリンのような室温で硬い油剤は含まれない。
本発明において、融点の測定法は、化粧品原料基準記載の第3法によるものである。すなわち、まず試料をよくかき混ぜながら徐々に90〜92℃まで加熱して融解し、加熱を止め、試料を融点より8〜10℃高い温度まで放冷する。ついで、温度計(日本工業規格B7410に規定するペトロラタム融点用温度計)を5℃に冷却した後、ろ紙で水分をふきとって水銀球の半分を試料中に差し込み、直ちに抜きとり、垂直に保って放冷し、付着した試料が混濁してきたとき、16℃以下の温度の水中に5分間浸す。次に、試験管(25×100mm)に温度計を挿入し、温度計の下端と試験管の底との間部15mmになるようにコルクを用いて温度計を固定する。この試験管を、約16℃の水を入れた500mLのビーカー中に試験管の底とビーカーの底との距離を15mmになるように固定し、浴の温度が30℃になるまでは1分間に2℃上がるように加熱する。ついで、1分間に1℃上がるように加熱を続け、温度計から試料の1滴が離れたときの温度を測定する。この試験を3回行い、測定値の差が1℃未満のときはその平均値をとり、1℃以上のときは、5回測定してその平均値をとり、融点とする。
融点が30〜52℃であるペースト状油分としては、通常化粧品に使用されるラノリン、シア脂,部分水添ヤシ油など植物脂、部分水添ホホバ油などの他、市販品を用いることが出来る。具体的には、下記市販品が使用される。
「コスモール168EV/M/AR」(以上日清オイリオ社製)、「YOFCO−MAS」、「プランドゥール−S/H/G」(以上日本精化社製)、「SOFTISAN649」(サソール社製)、「エルデュウPS−304」(味の素社製)などが挙げられる。
ペースト状油分の配合量は、口唇用化粧料全量に対して、通常30〜80質量%、好ましくは30〜60質量%、さらに好ましくは30〜50質量%である。
また融点が70℃以上のワックス分を除いたペースト状油分を含む油分の粘度は、2,000mPa・s以上、好ましくは2,000〜100,000mPa・s、さらに好ましくは2,000〜50,000mPa・sであればよい。粘度が2,000mPa・s以下では、化粧持ちが悪化し、100,000mPa・s以上では、塗布時のツヤに劣る。
すなわち本発明においては、融点が30〜52℃のペースト状油分が30質量%以上であり、それを含む油分(前記ワックス以外)の粘度が2,000mPa・s以上であれば、その効果を発揮する。
ここで、粘度は30℃におけるB型粘度計(回転数12rpm、「ビスメトロン粘度計VS−L型」 芝浦システム(株)製)での測定値による。
本発明でいう融点70℃以上のワックスには、以下のようなものがあげられる。例えば、セレシン、オゾケライト、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、キャンデリラロウ、カルナバロウ、モクロウ、コメヌカロウ、水添ホホバ油などである。また通常言われるワックスではないが、油分のゲル化剤として知られているパルミチン酸デキストリンや、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリルなども同様な考えのもと、使用することができる。
本発明の口唇用化粧料は、融点30〜52℃のペースト状油分の一種又は二種以上を合計量で30〜80質量%含み、ワックス分以外の混合油分全体の粘度が30℃で2,000〜100,000mPa・sにすることによりその効果が発現するが、ワックス分以外の粘度が重要である理由については、以下のように推察される。
多くの口唇化粧料には、保型性のためにワックス分が含まれる。本発明の口唇用化粧料でも、ワックスの微細結晶が網目状に互いにつながりあって骨格をなしている。その骨格中に液状油分が包含され、全体が固形状に保たれている。それを唇に塗布することによって、結晶構造が破壊して、液状油分が染み出てくる。この油分、すなわちワックス以外の油分状態が化粧持ちとツヤに影響していると考えられる。これが粘度の低い液状であった場合、経時とともに流動してしまい、化粧持ちを悪くしてしまう。また堅い固体であった場合は、流動性はないが、塗布表面の平滑性に欠けるため、ツヤが損なわれる。ところで、唇の表面温度は33℃程度とされているが、この近辺に融点を持つペースト状油分を配合した口唇用化粧料を唇に塗布すると、表面温度で半融解状態となり、その塗布表面は平滑でありながら、完全に液状化していないため、流動性も高くはなく、化粧持ちがよいと考えられる。また融点が唇表面温度よりやや高めでもよいのは、上記のようなペースト状油分の融点はブロードである場合が多く、33℃の唇表面温度でもその一部が融解し始めることによるものと考えられる。
本発明では、通常化粧料に使用される油分を配合できる。好ましい液状油分は以下である。
すなわち、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2―エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリ(カプリル/カプリン)酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、セバシン酸ジエチルヘキシル、オクチルドデカノール、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、オキシステアリン酸オキシステアリル、テトラ(エチルヘキサン酸/安息香酸)ペンタエリスリチル、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、オリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、ホホバ油、スクワラン、液状ラノリン、トリ(水添ロジン・イソステアリン酸)グリセリル、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ポリブテン、ポリイソブテンである。
本発明の口唇用化粧料には、液状油分の他に、必要に応じ、固形油分を併用することも出来るが、融点が52℃を超えるワセリンやミツロウなどを高配合してしまうと、塗布時のツヤが失われるので、これらは10質量%以下にすることが好ましい。
本発明の口唇用化粧料は、上記成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じて、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、高分子、界面活性剤、色素、顔料、粉末、薬剤、アルコール、溶剤、香料を適宜配合し、製品の種類に応じて常法により製造することができる。
本発明の口唇用化粧料は、液状から固形状の口唇用化粧料であれば限定されない。例えば、口紅、リップグロス、リップクリームなどの口唇用化粧料が挙げられるが、スティック状の口唇用化粧料であることが好ましい。また口唇用化粧料は、特に色材を含有する口紅が好ましい。
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限り質量%で示す。
実施例1〜5、比較例1,2
次の表1に示すような処方でポリエチレンワックス9質量%と、融点の異なるペースト状油分50〜80質量%を含有するスティック状口紅を成型し、その塗布時のツヤと化粧持ちについて、専門パネラー10名による実使用試験を実施して評価した。またそのときのワックス分を除いた油分の粘度も測定した。評価基準は以下の通りである。その結果を併せて表1に示す。表中の数字は質量%である。
(1)化粧持ち
◎:パネラー8名以上が、化粧持ちが良好であると認めた。
○:パネラー6名以上8名未満が、化粧持ちが良好であると認めた。
△:パネラー3名以上6名未満が、化粧持ちが良好であると認めた。
×:パネラー3名未満が、化粧持ちが良好であると認めた。
(2)塗布時のツヤ
◎:パネラー8名以上が、ツヤが良好であると認めた。
○:パネラー6名以上8名未満が、ツヤが良好であると認めた。
△:パネラー3名以上6名未満が、ツヤが良好であると認めた。
×:パネラー3名未満が、ツヤが良好であると認めた。
(3)光沢度
光沢度については、33℃に1時間放置したサンプルを、塩化ビニル製のシートに塗布し、JIS規格Z8741の鏡面光沢度測定法に従って、日本電色工業社製光沢計VG2000を用いて、60度鏡面光沢を測定した。なお塗布時のツヤは、この光沢度と必ずしも一致するわけではないものの、相関は強いと考えられるため、参考として表記した。
Figure 2009073797
表1の結果から明らかなように、融点が30〜52℃であるペースト状油分を含有することにより、化粧持ち、塗布時のツヤともに優れた口唇用化粧料を製造することができる。
実施例6〜9、比較例3〜5
ペースト状油分の配合量および/または他の油分を換えた以下の表2に示すサンプルを調製し、表1と同様に塗布時のツヤと化粧持ちを評価した。またそのときのワックス分を除いた油分の粘度も測定した。その結果を併せて表2に示す。表中の数字は質量%である。
Figure 2009073797
表2の結果から明らかなように、ペースト状油分を30質量%以上含有することにより、化粧持ち、塗布時のツヤともに優れた口唇用化粧料を製造することができるが、化粧持ちに関して十分な効果を得るためには、ワックス分を除いた粘度が、2,000mPa・s以上であることが必要であることが分かる。
以下に本発明の実施例をさらに挙げる。
実施例10 口紅
(1) ポリエチレンワックス 4.0 質量%
(2) マイクロクリスタリンワックス 3.0
(3) カルナバロウ 1.0
(4) SOFTISAN 649 40.0
(5) 部分水添パーム核油(融点:48℃) 15.0
(6) ヒマシ油 15.0
(7) ヒマワリ油 2.0
(8) ジメチルポリシロキサン 10.0
(9) 板状ヒドロキシアパタイト 3.0
(10) ベンガラ 1.0
(11) 二酸化チタン 2.0
(12) 赤色202号 0.1
(13) 赤色218号 0.02
(14) ナイロン−12 1.0
(15) トコフェロール 0.1
(16) 香料 0.1
(17) ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 残余
ペースト状油分(4)+(5)合計配合量 55%
混合油分粘度:6900mPa・s
(製法)
この例に示した各処方成分を95℃に加熱し、攪拌・混合、脱泡した後、口紅容器に充填し、5℃まで冷却して口紅を得た。この化粧料は色材凝集など製造中の問題もなく、化粧持ち、塗布時のツヤに優れていた。
実施例11 口紅
(1) セレシン 12.0 質量%
(2) マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3) ポリイソブテン 10.0
(4) 液状ラノリン 2.0
(5) プランドゥール−S 10.0
(6) コスモール168EV 15.0
(7) SOFTISAN 649 10.0
(8) リンゴ酸ジイソステアリル 20.0
(9) メトキシケイ皮酸オクチル 5.0
(10) 硫酸バリウム 1.0
(11) ベンガラ被覆雲母チタン 1.0
(12) 二酸化チタン 3.0
(13) 赤色202号 0.5
(14) 赤色201号 0.1
(15) トコフェロール 0.1
(16) 香料 0.1
(17) トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残余
ペースト状油分(5)+(6)+(7)合計配合量 35%
混合油分粘度:2870mPa・s
(製法)
この例に示した各処方成分を85℃に加熱し、攪拌・混合、脱泡した後、口紅容器に充填し、5℃まで冷却して口紅を得た。この化粧料は色材凝集など製造中の問題もなく、化粧持ち、塗布時のツヤに優れていた。
実施例12 口紅
(1) ポリエチレンワックス 6.0 質量%
(2) マイクロクリスタリンワックス 1.5
(3) キャンデリラロウ 2.0
(4) エルデュウPS−304※5 10.0
(5) ラノリン(融点:35℃) 40.0
(6) ラスプランPI−DA※6 10.0
(7) トリイソステアリン酸グリセリル 20.0
(8) トリメチルペンタフェニルトリシロキサン 5.0
(9) 酢酸トコフェロール 0.1
(10) 赤色201号 0.5
(11) 赤色202号 0.3
(12) 黄色4号 1.5
(13) 二酸化チタン 1.0
(14) カーミン被覆雲母チタン 1.0
(15) トコフェロール 0.1
(16) 香料 0.1
(17) ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 残余
ペースト状油分(4)+(5)合計配合量 50%
混合油分粘度:7920mPa・s
※5:ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)(融点:47℃)
※6:ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)(=液状油)
(製法)
この例に示した各処方成分を95℃に加熱し、攪拌・混合、脱泡した後、口紅容器に充填し、5℃まで冷却して口紅を得た。この化粧料は色材凝集など製造中の問題もなく、化粧持ち、塗布時のツヤに優れていた。
実施例13 口紅
(1) ポリエチレンワックス 6.0 質量%
(2) マイクロクリスタリンワックス 1.5
(3) 合成ワックス 1.0
(4) 合成イソパラフィン 5.0
(5) コスモール168M 40.0
(6) リンゴ酸ジイソステアリル 15.0
(7) メチルフェニルポリシロキサン 10.0
(8) オリーブ油 5.0
(9) レシチン 0.1
(10) 球状セルロース末 1.0
(11) 酸化チタン被覆ガラス末 2.5
(12) 黄酸化鉄 0.8
(13) 赤色202号 1.1
(14) 二酸化チタン 2.0
(15) 雲母チタン 1.0
(16) トコフェロール 0.1
(17) ジイソステアリン酸グリセリル 残余
ペースト状油分(5)配合量 40%
混合油分粘度:49500mPa・s
(製法)
この例に示した各処方成分を95℃に加熱し、攪拌・混合、脱泡した後、口紅容器に充填し、5℃まで冷却して口紅を得た。この化粧料は色材凝集など製造中の問題もなく、化粧持ち、塗布時のツヤに優れていた。
実施例14 口紅
(1) ポリエチレンワックス 7.0 質量%
(2) マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3) ポリブテン 10.0
(4) コスモール168EV 20.0
(5) SOFTISAN 649 30.0
(6) 部分水添パーム油(融点:47℃) 15.0
(7) スクワラン 5.0
(8) リン酸水素カルシウム 0.5
(9) ベンガラ 2.1
(10) 黒酸化鉄 0.1
(11) 酸化チタン 2.3
(12) 青色1号 0.2
(13) トコフェロール 0.1
(14) 流動パラフィン 残余
ペースト状油分(4)+(5)+(6)合計配合量 65%
混合油分粘度:24500mPa・s
(製法)
この例に示した各処方成分を95℃に加熱し、攪拌・混合、脱泡した後、口紅容器に充填し、5℃まで冷却して口紅を得た。この化粧料は色材凝集など製造中の問題もなく、化粧持ち、塗布時のツヤに優れていた。
実施例15 乳化口紅
乳化ベース;
(1) 精製水 1.5 質量%
(2) エデト酸三ナトリウム 0.01
(3) グリセリン 0.2
(4) マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 3.0
(5) ジメチコーンポリオール 0.5
(6) メチルフェニルポリシロキサン 10.0
油相;
(7) ポリエチレンワックス 7.0
(8) マイクロクリスタリンワックス 1.0
(9) コスモール168M 25.0
(10) プランドゥール−S 10.0
(11) エルデュウPS−304 5.0
(12) リンゴ酸ジイソステアリル 20.0
(13) ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
(14) 酢酸トコフェロール 0.1
(15) ベンガラ 2.0
(16) 二酸化チタン 4.0
(17) トコフェロール 0.1
(18) 香料 0.1
(19) トリ2−エチル酸トリメチロールプロパン 残余
ペースト状油分(9)+(10)+(11)合計配合量 40%
混合油分粘度:8500mPa・s
(製法)
まず(4)〜(6)を加熱混合(油相部)し、(2),(3)を(1)に溶解(水相部)した後、これを70℃で前記油相部に添加分散して乳化ベースを得た。次に、(7)〜(16)を加熱し、溶解・混合して、前記乳化ベースを添加して95℃で十分撹拌混合し、口紅容器に充填し、5℃まで冷却して乳化口紅を得た。この化粧料は色材凝集など製造中の問題もなく、化粧持ち、塗布時のツヤに優れていた。
実施例16 リップクリーム
(1) セレシン 12.0 質量%
(2) マイクロクリスタリンワックス 3.0
(3) コスモール168EV 10.0
(4) SOFTISAN 649 10.0
(5) プランドゥール−S 20.0
(6) ワセリン 5.0
(7) トリイソステアリン酸ジグリセリル 5.0
(8) リンゴ酸ジイソステアリル 10.0
(9) ジイソステアリン酸グリセリル 15.0
(10) 酢酸トコフェロール 0.2
(11) L−メントール 0.05
(12) トコフェロール 0.1
(13) 流動パラフィン 残余
ペースト状油分(3)+(4)+(5)合計配合量 40%
混合油分粘度:2250mPa・s
(製法)
この例に示した各処方成分を85℃に加熱し、攪拌・混合、脱泡した後、リップクリーム容器に充填し、5℃まで冷却してリップクリームを得た。この化粧料は製造中の問題もなく、化粧持ち、塗布時のツヤに優れていた。
実施例17 リップグロス
(1) パルミチン酸デキストリン 10.0 質量%
(2) プランドゥール−S 20.0
(3) コスモール168M 20.0
(4) ポリブテン 20.0
(5) スクワラン 10.0
(6) 赤色202号 0.1
(7) 二酸化チタン被覆ホウケイ酸ガラス 2.0
(8) トコフェロール 0.1
(9) 流動パラフィン 残余
ペースト状油分(2)+(3)配合量 40%
混合油分粘度:2200mPa・s
(製法)
この例に示した各処方成分を95℃に加熱し、攪拌・混合、脱泡した後、チューブ容器に充填し、5℃まで冷却してリップグロスを得た。この化粧料は色材凝集など製造中の問題もなく、化粧持ち、塗布時のツヤに優れていた。

Claims (3)

  1. 融点が30〜52℃のペースト状油分の一種又は二種以上を合計量で30〜80質量%含み、融点が70℃以上のワックス分を除く混合油分全体の粘度が30℃で2,000〜100,000mPa・sであることを特徴とする口唇用化粧料。
  2. 前記口唇用化粧料が、色材を含有する口紅であることを特徴とする請求項1に記載の口唇用化粧料。
  3. 前記口唇用化粧料が、スティック状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の口唇用化粧料。
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