JP2010260795A - オイルゲル化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリブテン、ポリイソブテン、重質流動パラフィン、水酸基がアシル化されていてもよいヒドロキシステアリン酸のエステル及びN−アシルアミノ酸のエステルから選択される重質油剤と、固形パラフィン、セレシン、オゾケライト、セチルステアレート、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、ミツロウ及びカルナウバワックスから選択される固形脂から構成されるオイルゲル化粧料であって、リップカラーとして使用することが好ましい。かかる化粧料は、自然なツヤ感の演出効果に優れた特徴を有する。
【選択図】なし
Description
<1>重質油剤40〜70質量%と固形脂5〜10質量%とを含有することを特徴とする、オイルゲル化粧料。
<2>前記重質油剤は、ポリブテン、ポリイソブテン、重質流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、水酸基がアシル化されていてもよいヒドロキシステアリン酸のエステル及びN−アシルアミノ酸のエステルから選択される1種乃至は2種以上である、<1>に記載のオイルゲル化粧料。
<3>前記固形脂は、固形パラフィン、セレシン、オゾケライト、セチルステアレート、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、ミツロウ及びカルナウバワックスから選択される1種乃至は2種以上である、<1>又は<2>に記載のオイルゲル化粧料。
<4>更に、半固形脂を5〜10質量%含有することを特徴とする、<1>〜<3>何れか1項に記載のオイルゲル化粧料。
<5>更に、パール光沢顔料を0.001〜5質量%含有することを特徴とする、<1>〜<4>何れか1項に記載のオイルゲル化粧料。
<6>前記パール光沢顔料は、鱗片状ガラスであることを特徴とする、<5>に記載のオイルゲル化粧料。
<7>口唇部に塗布する化粧料であることを特徴とする、<1>〜<6>何れか1項に記載の化粧料。
<8>リップカラーであることを特徴とする、<1>〜<7>何れか1項に記載の化粧料。
本発明のオイルゲル化粧料は、重質油剤40〜70質量%を必須成分として含有することを特徴とする。重質油剤としては、ポリブテン、ポリイソブテン、重質流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、水酸基がアシル化されていてもよいヒドロキシステアリン酸のエステル及びN−アシルアミノ酸のエステルから選択される1種乃至は2種以上含有することが好ましい。本発明のオイルゲル化粧料に於ける、かかる重質油剤の好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、40〜70質量%であり、更に好ましくは、50〜60質量%である。これは多すぎても少なすぎても自然なツヤ感が消失する場合が存するからである。特に好ましい形態としては、重質流動パラフィン、水酸基がアシル化されていてもよいヒドロキシステアリン酸のエステル及びN−アシルアミノ酸のエステルを含有する形態である。かかる成分は、何れも化粧料原料であり既に市販品が存する。重質流動パラフィンとしては、「パールリーム24」(日油株式会社製)、水酸基がアシル化されていてもよいヒドロキシステアリン酸のエステルとしては、ヒドロキシステアリン酸フィトステリルである、「サラコスFH」(日清オイリオ株式会社製)、及び12−ステアロイルオキシステアリン酸オクチルドデシルである、「リソカスタODSHS」(高級アルコール工業株式会社製)、N−アシルアミノ酸のエステルとしては、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)である、「エルデュウPS−304」(味の素株式会社製)等が例示できる。
本発明のオイルゲル化粧料は、固形脂5〜10質量%を必須成分として含有することを特徴とする。固形脂としては、固形パラフィン、セレシン、オゾケライト、セチルステアレート、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、ミツロウ及びカルナウバワックスから選択される1種乃至は2種以上含有することが好ましい。本発明のオイルゲル化粧料は、重質油剤40〜70質量%と固形脂5〜10質量%とを含有することを特徴とするが、これらを組み合わせることにより、硬度の経時維持率を高くすることも可能となる。ここで、硬度の経時維持率はカードメーターを用いて測定した針入硬度値から、下記の計算式により計算される。
(ただし、放置温度条件;5℃に12時間放置したのち40℃に12時間放置する。該サイクルを繰り返し、30日間放置する。)
本発明のオイルゲル化粧料には上記の必須成分の他に、半固形脂を含有することが更に好ましい。本発明のオイルゲル化粧料の必須成分である重質油剤と固形脂をさらに均一に混合でき、品質の安定性に寄与することができる。半固形脂としては、ワセリンが好ましく例示できる。かかる成分は5〜10質量%含有することが好ましい。
下記に示す表1の処方に従って、本発明のオイルゲル化粧料である、リップカラーを作製した。即ち、処方成分を95℃で加熱溶解させ、これを均一に分散し、容器に流し入れ、冷却固化させ、本発明のオイルゲル化粧料であるリップカラー1〜5を得た。同様にして、重質油剤、固形脂それぞれの量を変動させた比較例1〜4も作製した。
実施例1〜5、比較例1〜4のリップカラーを唇に塗布した場合の使用感を評価した。すなわち熟練した評価者5名により実施例1〜5、比較例1〜4のリップカラーを使用した場合の仕上がりを以下の観点で評価し5名の平均点を評点とした。試験例1、2と合わせて、結果を表2に示す。
1.唇へのあたりのなめらかさ(ある;5 ややある;4 普通;3 ややない;2 ない;1)
2.自然なツヤ感(ある;5 ややある;4 普通;3 ややない;2 ない;1)
3.仕上がりの均一性(良い;5 やや良い;4 普通;3 やや悪い;2 悪い;1)
実施例1〜5及び比較例1〜4のリップカラーについて、カードメーター(荷重400g、5.6mmφのアタッチメント)を用いて針入硬度を測定し、前記計算式に従って硬度維持率を算出した。
実施例1〜5及び比較例1〜4のリップカラーについて、ツヤ感の違いを数値として確認するため、市販の人工皮膚である「サプラ−レ」(出光テクノファイン社製)の2cm×5cmの部位に20mgのリップカラーを塗布し、グロスメーターVGS−SENSOR(日本電色工業製)にて入射45度、受光45度のグロス値(Gs(45°))を測定した。以上、上記試験例1〜3の結果を表2にまとめた。
下記に示す表3の処方に従って、実施例1〜5と同様の方法にて、本発明のリップカラー6〜12を作製した。実施例6〜12についても試験例1〜3と同じ試験を実施した。その結果を表4に示す。
Claims (8)
- 重質油剤40〜70質量%と固形脂5〜10質量%とを含有することを特徴とする、オイルゲル化粧料。
- 前記重質油剤は、ポリブテン、ポリイソブテン、重質流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、水酸基がアシル化されていてもよいヒドロキシステアリン酸のエステル及びN−アシルアミノ酸のエステルから選択される1種乃至は2種以上である、請求項1に記載のオイルゲル化粧料。
- 前記固形脂は、固形パラフィン、セレシン、オゾケライト、セチルステアレート、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、ミツロウ及びカルナウバワックスから選択される1種乃至は2種以上である、請求項1又は2に記載のオイルゲル化粧料。
- 更に、半固形脂を5〜10質量%含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載のオイルゲル化粧料。
- 更に、パール光沢顔料を0.001〜5質量%含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載のオイルゲル化粧料。
- 前記パール剤は、鱗片状ガラスを含有することを特徴とする、請求項5に記載のオイルゲル化粧料。
- 口唇部に塗布する化粧料であることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の化粧料。
- リップカラーであることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載の化粧料。
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