JP2005247776A - 液状口唇化粧料 - Google Patents

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英子 田村
Masafumi Shibata
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Abstract

【課題】 刺激感や荒れが生じず、唾液の付着などによる臭いが発生しにくい液状口唇化粧料の提供。
【解決手段】 (A)重質流動イソパラフィンを30〜90質量%含む油性成分 70〜99.9質量%、及び(B)シス−6−ヘキサデセン酸 0.005〜10質量%を含有する液状口唇化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、唇への刺激や荒れが生じず、唾液の付着などによる臭いが発生しにくい液状口唇化粧料に関する。
口唇化粧料には、唇から水分を飛びにくくし、乾燥や荒れを防止するために、各種エキス等の有効成分や、グリセリン、ムコ多糖類等の保湿成分、エモリエント効果を有する油剤などが配合されている。
ところで、長期にわたって口唇化粧料を使用すると、当該口唇化粧料に唾液が付着、混入し、これに由来する臭いが発生しやすいという問題があり、特に、液状の口唇化粧料において顕著である。このような臭いの発生を抑制するためには、パラベン等の防腐剤を増量することが効果的であるが、防腐剤を増量すると刺激感を生じやすく、唇の乾燥や荒れも生じやすくなるという問題が生じる。このように、口唇化粧料において、唇での刺激感や荒れを生じさせずに、唾液由来の臭いの発生を抑制することは困難であった。
一方、6−ヘキサデセン酸は、黄色ブドウ球菌の増殖を阻害することが知られている(特許文献1)。また、特許文献2には、敏感肌やアトピー性皮膚炎等を改善するために、セラミド類とシス−6−ヘキサデセン酸を併用することが記載されている。
特開2001−172176号公報 特開2001−64150号公報
本発明の目的は、唇での刺激感や荒れが生じず、唾液の付着などによる臭いが発生しにくい口唇化粧料を提供することにある。
本発明者らは、重質流動イソパラフィンとシス−6−ヘキサデセン酸を特定の割合で用いることにより、刺激感や荒れが生じず、唾液の付着などによる臭いが発生しにくい液状口唇化粧料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、(A)重質流動イソパラフィンを30〜90質量%含む油性成分 70〜99.9質量%、及び(B)シス−6−ヘキサデセン酸 0.005〜10質量%を含有する液状口唇化粧料を提供するものである。
本発明の口唇化粧料は、唇での刺激感や荒れが生じず、唾液の付着などによる臭いが発生しにくいものである。
本発明で用いる重質流動イソパラフィンは、イソブテンとn−ブテンの共重合体において、末端の二重結合も含め水素添加した側鎖を有する飽和タイプの長鎖状炭化水素の混合物である。重合条件を変えることにより、種々の重合度のものを得ることができ、平均分子量500〜3000、特に1000付近のものが、入手性や粘度等の点から好ましい。
また、パールリーム18、パールリーム24、パールリーム46(以上、日本油脂)として市販されているものを使用することができる。
重質流動イソパラフィンは、成分(A)の油性成分中に30〜90質量%、好ましくは40〜80質量%含有される。この範囲内であると、良好な使用感が得られる。30質量%未満では十分な効果が得られず、90質量%を超えると塗布時の感触が重くなる傾向にある。
また、重質流動イソパラフィンは、全組成中に10〜85質量%、特に20〜70質量%含有されるのが、刺激が少なく、使用感が良好で、つや感を有する化粧料が得られるので好ましい。
重質流動イソパラフィン以外の油性成分としては、25℃で液体、固体又は半固体のいずれのものも用いることができ、2種以上を組合わせて用いることもできる。
25℃で液体の油性成分としては、例えば流動パラフィン、スクワラン等の前記以外の炭化水素油;リンゴ酸ジイソステアリル、イソノナン酸イソトリデシル、ジミリスチン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ミリスチン酸・イソステアリン酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ヒマシ油、マカデミアンナッツ油、ホホバ油等のエステルやトリグリセライド類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン油などが挙げられる。
25℃で固体又は半固体の油性成分としては、炭化水素系ワックス、天然ワックス、合成又は改質ワックス、高級脂肪酸等、及びこれらの誘導体が含まれる。具体的には、固体パラフィン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、低分子ポリエチレン、低分子ポリオレフィン、ワセリン等の炭化水素系ワックス類;ラノリン、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス類;ラノリン脂肪酸、硬化ヒマシ油、12−ヒドロキシステアリン酸、ショ糖脂肪酸エステル、デキストリン脂肪酸エステル等の合成又は改質ワックス;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸;ジアルキルリン酸アルミニウム、ジステアリン酸アルミニウム等のアルキルリン酸塩などが挙げられる。油性成分中の固体又は半固体成分の含有量は、50質量%以下であるのが好ましい。
更に、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、一般式(1)で表されるフッ素油等を用いることもできる。
Figure 2005247776
(式中、R1、R3、R4及びR5は同一又は異なって、フッ素原子、パーフルオロアルキル基又はパーフルオロアルキルオキシ基を示し、R2はフッ素原子又はパーフルオロアルキル基を示し、a、b及びcは重量平均分子量が500〜100,000となる0以上の数を示す。ただし、a=b=c=0となることはない。ここで、カッコ内に示される各パーフルオロアルキレンオキシ基は、この順で並んでいる必要はなく、またランダム重合でもブロック重合でも構わない)
成分(A)の油性成分は、重質流動イソパラフィンを含めた合計で、全組成中に70〜99.9質量%、好ましくは80〜95質量%含有される。70質量%未満では、塗布時の感触に劣る。
また、油性成分のうち、固体又は半固体の油性成分は、全油性成分中に20質量%以下、特に1〜10質量%以下であるのが、塗布時の感触が良好であり好ましい。
本発明で用いる成分(B)のシス−6−ヘキサデセン酸は、分子内にひとつの二重結合を有する炭素数16の脂肪酸である。ヘキサデセン酸構造を有する化合物の中で、特に、シス構造を有するものが、荒れ防止効果が高く、また、類似物質であるオレイン酸やリノール酸等の脂肪酸では、臭いの発生を抑制する顕著な効果を得ることはできない。
シス−6−ヘキサデセン酸は、例えばメタセシス反応や微生物を用いる方法(特開平1−144982号、特開平1−144983号)により製造することができる。また、蔓性植物のやはずかずら(ツンベルギアアラータ)から抽出して用いてもよい。当該やはずかずらの抽出物は、やはずかずらの全草、茎、花、葉又は種子を適当な抽出溶媒と共に浸漬又は加熱還流した後、適宜濾過、濃縮、凍結乾燥等し、濃縮エキスや乾燥粉末等として得ることができる。
抽出溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エーテル油、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、酢酸エチル、アセトン、トルエン、ジクロロエタン、クロロホルム等の一般に用いられる有機溶媒、及び水等を挙げることができ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
抽出方法としては、一般的な植物からの抽出方法を用いることができ、例えば3〜100℃程度の温度で数時間〜数週間抽出すれば良く、常法によって行うことができる。更に抽出物をゲル濾過、カラムクロマトグラフィー、精密蒸留等で精製して用いることもできる。
シス−6−ヘキサデセン酸は、全組成中に0.005〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%含有される。0.005質量%未満では、臭いの抑制効果が得られず、10質量%を超えると、感触が悪くなる。
また、油性成分中の液状油に対する(B)シス−6−ヘキサデセン酸の比率、(B)成分/液状成分は、0.0001〜5、特に0.001〜1、更に0.001〜0.5となるように配合するのが、臭いの抑制効果を有しかつ良好な使用感を得るために好ましい。
本発明の口唇化粧料は、更に、(C)パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)を含有することができ、臭いの抑制効果をより向上させることができる。パラオキシ安息香酸エステルとしては、例えばパラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸イソブチル等が挙げられる。
パラオキシ安息香酸エステルは、全組成中に0.005〜0.5質量%、特に0.05〜0.3質量%含有されるのが、臭いの抑制効果及び使用感の点で好ましい。
また、(B)シス−6−ヘキサデセン酸に対する(C)パラオキシ安息香酸エステルの比率は、(C)/(B)=5/1〜1/500、特に1/1〜1/100となるように配合するのが、臭いの抑制効果がさらに向上しかつ良好な使用感を得るために好ましい。
本発明の口唇化粧料には、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えばタール系色素、天然色素等の有機色素;酸化チタン、酸化鉄等の無機顔料;シリカ、ナイロン、PMMA等の体質顔料;ブチレングリコール、グリセリン、水等の水性成分;界面活性剤、酸化防止剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤等を含有させることができる。
本発明の口唇化粧料は、例えば、室温又は加熱状態で、攪拌機やロールミルを用いて全成分が均一になるまで混合し、これを加熱溶解状態で容器に流し込み、冷却することにより製造することができる。
本発明の口唇化粧料は、液状のものである。液状とは、25℃で流動性を有するもので、クリーム状やペースト状のものを含むものである。例えば、ブラシ等が内蔵された筒状容器や、チューブ、ジャーなどの容器に充填された形態のものが含まれる。
本発明の口唇化粧料は、液状で唇に使用する化粧料であれば特に限定されず、例えば、口紅、リップクリーム、リップグロス、口紅用下地、口紅オーバーコートなどとして適用することができる。
実施例1〜3、比較例1〜3
表1に示す組成の液状口紅を製造し、臭いの変化、刺激感及び水分蒸散抑制効果を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製法)
全成分を70℃で加熱しながらホモミキサーで撹拌し、顔料や粉体が均一に分散されたことを確認した後、脱泡し、これを円筒状プラスチック製の容器に流し込み、室温まで冷却して、液状口紅を得た。その後、蓋部分と一体化したリップブラシを内容物に挿入した。
(評価方法)
(1)臭いの変化及び刺激感:
女性パネル20名が、容器に内蔵されたリップブラシを用いて、1日2回唇に塗布することを2週間繰返した。2週間後、内容物に唾液由来の臭いの変化があったと判断したパネルの人数を調べた。また、使用中に、一度でも刺激感などの違和感を感じたパネルの人数を調べた。結果を、それぞれの人数で示した。
(2)水分蒸散抑制効果:
容器に内蔵されたチップを用いて液状口紅を唇に0.05g塗布した。塗布は、1回塗布するごとに液状口紅の入った容器の重量減少を測定して、0.05gになるまで繰り返した。水晶湿度センサーを用いた微細水分量測定装置(遠藤ら,表面技術,52,p.708-712(2001);Skicon-200、IBS社)を用い、唇から蒸散する水分量を、30℃、30%RHの条件で直接測定する。口紅を塗布した場合と塗布しない場合の水分蒸散量をそれぞれ測定し、下記式により、水分蒸散抑制率を求めた。
Figure 2005247776
Figure 2005247776

Claims (2)

  1. (A)重質流動イソパラフィンを30〜90質量%含む油性成分 70〜99.9質量%、及び(B)シス−6−ヘキサデセン酸 0.005〜10質量%を含有する液状口唇化粧料。
  2. 更に、(C)パラオキシ安息香酸エステル 0.005〜0.5質量%を含有する請求項1記載の液状口唇化粧料。
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