JP6121820B2 - 口唇化粧料 - Google Patents
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Description
しかしながら、唇の状態が荒れていたり、時間の経過とともに唇のハリがなくなったりすると唇がやせてしわが深くなり、ふっくら感の効果が充分に発揮できないことがあることが判り、本発明者らは、保湿効果が得られるものをもちいて唇の状態を良くすることによって、さらにふっくら感の効果が向上することを考えた。
保湿効果の持続性については、アスタキサンチン類と抱水性油と固形油とを組み合わせ、固形化粧料とすることによって改善した技術(例えば、特許文献3参照)があるが、ふっくら感の効果が得られるものではなかった。
口唇化粧料の剤型を液状〜半固形状にすることで、化粧膜を厚く塗布することができ、ふっくら感を得ることができると考えられるが、塗布後に化粧料が垂れ落ちないようにすることや厚くした化粧膜を保持できるようにしないと、塗布直後は厚く塗れても、経時で化粧膜が消失すると、ふっくら感のみならず、保湿効果も得られないものになってしまうことがある。
また、従来技術でも挙げたように、ワックス等の固形油を含有して、液状〜半固形状とするには課題があり、単に含有するだけでは、経時安定性が悪くなったり、化粧膜の保持ができなかったり、更に、化粧膜の柔軟性が損なわれて化粧膜が硬くなり、負担感を生じることもあった。
このため、唇のふっくら感が得られ、保湿効果とその持続性があり、塗布膜が柔軟で負担感がなく、経時安定性に優れる口唇化粧料の開発が望まれていた。
(a)固形油
(b)アスタキサンチン類
(c)リンゴ酸ジイソステアリル
を含有し、30℃での粘度が1〜150Pa・sであることを特徴とする口唇化粧料である。
本発明の口唇化粧料とは、常温で液状や半固形状の化粧料を指し、粘度で表すと、例えば、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(芝浦システム社製)等のブルックフィールド型粘度計を使用して30℃で測定された値が、1〜150Pa・sのものである。
成分(b)(c)との組み合わせにより、塗布時には粘度が下がり塗りやすく、化粧膜を形成するとその保持性を高くできる点において、この中でも、合成炭化水素系、天然及び合成ロウ系の固形油が好ましく、特にポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、ビーズワックスが、化粧膜を形成し保湿効果の持続性を高め、負担感を感じない点においてより好ましい。
このアスタキサンチンは、分子の両端に存在する環構造の3(3’)−位の水酸基の立体配置により3S,3S’−体、3S,3R’−体(meso−体)、3R,3R’−体の三種の異性体が存在する。さらに分子中央の共役二重結合のcis−、trans−の異性体も存在する。例えば全cis−、9−cis体と13−cis体などの如くである。本発明においてはいずれのものであっても用いることができる。
。Phaffia Rhodozymaより得られるアスタキサンチンは、3R,3R’−体で通常天然に見出される3S,3S’−体と反対の構造を持っている。
本発明においては、特に断らない限り、成分(b)のアスタキサンチン類はアスタキサンチン及びアスタキサンチンエステル等の誘導体を含む。さらに、誘導体とは上記の天然由来アスタキサンチンエステル以外にも、適宜合成したアスタキサンチンの塩、酸化体、還元体、幾何異性体、光学異性体、配糖体、エステル体などが挙げられ、これらを含めて「アスタキサンチン類」と称し、いずれのものも使用することができる。
アスタキサンチン類の誘導体としては、例えば、グリシン、アラニン等のアミノ酸エステル類、酢酸エステル、クエン酸エステル等のカルボン酸エステル及びその塩類、リン酸エステル、硫酸エステル等の無機酸エステル及びその塩類、グルコシド等の配糖体類、またはエイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸等の高度不飽和脂肪酸、オレイン酸やリノール酸等の不飽和脂肪酸またはパルミチン酸やステアリン酸等の飽和脂肪酸から選択される脂肪酸エステル類から選択されるモノエステル体及び同種または異種のジエステル体等が挙げられる。
本発明における成分(b)アスタキサンチン類の含有量は、口唇化粧料中に0.00001〜1%が好ましく、更に好ましくは、0.0005〜0.5%であり、特に好ましくは0.0005〜0.1%である。口唇化粧料の保湿効果とその持続性及び、厚みのある化粧膜において、唇のふっくら感を増加させる効果の点で、上記範囲であると好ましい。
本発明における成分(d)抱水性油剤とは、以下の試験法により抱水力100以上のものである。
本発明における成分(d)抱水性油剤は、通常化粧料に使用できるものであればいずれのものも使用でき、例えば、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)等のアミノ酸系エステル油剤、ヒマシ油、シア脂、ヘキサグリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、(アジピン酸/2−エチルヘキサン酸/ステアリン酸)グリセリルオリゴエステル等の多価アルコール脂肪酸エステル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビスイソステアリル等のダイマー酸誘導体、(12−ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリトール、(12−ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリトール等の脂肪酸ジペンタエリスリトール、コレステロール、コレスタノール、フィトステロール、デヒドロコレステロール、ラノリン脂肪酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、リシノール酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、マカデミアンナッツ油脂肪酸フィトステリル等のコレステロール誘導体やフィトステロール誘導体、ラノリン、吸着精製ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導体及びそれらをポリオキシアルキレンで変性したものが挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。この中でも、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、シア脂、デカグリセリン脂肪酸エステル、フィトステロール誘導体、液状ラノリン、酢酸ラノリンが、保湿効果の持続性を高め、負担感を感じない点においてより好ましい。
市販品としては、エルデュウPS−203、エルデュウPS−304、エルデュウPS−306(味の素社製)、コスモール168ARV(日清オイリオグループ社製)、ACELAN SP(クローダジャパン社製)、ビオデルマ SX−19<E>(一丸ファルコス社製)等が挙げられる。
本発明における成分(e)煙霧状無水ケイ酸は、微細な非晶質の無水ケイ酸であり、例えば、四塩化ケイ素を水素と酸素炎中で加水分解して得られるものが挙げられる。また、前記煙霧状無水ケイ酸は、疎水化処理してもよく、その処理方法としては、例えば、トリメチルシリルクロライドやヘキサメチルジシラザンによるトリメチルシロキシ処理、オクチルシラン化処理、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いたコーティング焼き付け処理、金属石鹸によるコーティング等が挙げられる。市販品としては、AEROSIL 200、AEROSIL 300、AEROSIL 380、AEROSIL R−972、AEROSIL R−974、AEROSIL R−976(日本アエロジル社製)、タラノックス500(タルコ社製)、キャボジルTS−530(キャボット社製)等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。またこれらの煙霧状無水ケイ酸の一次粒子の平均粒子径は、化粧膜に厚みを与え、唇のふっくら感をより顕著に演出する点で5〜50nmが好ましく、5〜20nmが特に好ましい。(電子顕微鏡観察による測定)
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ水等の植物抽出液が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等、例えば、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等をあげることができる。
酸化防止剤としては、例えばトコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等が挙げられる。
また、油性口唇化粧料が好ましく、ここで油性とは、液状、半固形状又は固形状の油剤や油溶性化合物である油性成分を連続相とする化粧料で水を含め水性成分を含有する場合は油性成分中に分散しているものである。
本発明の口唇化粧料としては、口紅、リップグロス、口紅オーバーコート、口紅下地、リップクリーム、リップエッセンス等が挙げられる。特に保湿効果とその持続性が高いことから、リップグロスやリップクリーム、リップエッセンスに好適に用いられる。
本発明の口唇化粧料の製造方法は特に限定されるものではないが、成分(a)〜(c)、必要に応じて成分(d)を含む他の油性成分を高温で加熱溶解した後、必要に応じて成分(e)を含む他の成分をロールミル等で混練しながら冷却することにより得ることができる。また、更に、固形油の融点以下で再加熱して得ることもできる。
実施例1〜8及び比較例1〜3:リップエッセンス
下記表1に示す処方のリップエッセンスを調製し、イ.保湿効果、ロ.保湿効果の持続性、ハ.負担感のなさ、ニ.唇のふっくら感、ホ.経時安定性について下記評価方法により評価した。その結果も併せて表に示す。尚、()内に平均点を記載した。
*2:アスタキサンチン5−C(オリザ油化社製、アスタキサンチン類を5%含む)
*3:エルデュウPS−304(味の素社製)
*4:AEROSIL 380(日本アエロジル社製)
*5:チミロンスーパーレッド(メルク社製)2%ジメチルポリシロキサン処理
A:成分(1)〜(8)を110℃にて均一に加熱溶解する。
B:Aに成分(9)〜(13)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bをチューブ容器に充填する。
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.保湿効果
ロ.保湿効果の持続性
ハ.負担感のなさ
ニ.唇のふっくら感
ホ.経時安定性
イ〜ニの項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人が下記評価基準1にて7段階に評価し評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準1により判定した。尚、評価項目イ、ハ、ニは試料を唇に塗布した後、2時間後に評価、評価項目ロは、パネルに通常の生活をしてもらい、8時間後に評価を行った。
ホの経時安定性は、50℃にて1ヶ月放置した後、各試料の外観を下記評価基準2により評価し、その平均値を算出し、判定基準2により判定した。
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
(判定):(評点の平均点) :(評価)
◎ :5点を超える :非常に良好
○ :3.5点を超え5点以下 :良好
△ :1点を超え3.5点以下 :やや不良
× :1点以下 :不良
5:均一で変化がない。
4:表面に僅かに分離が見られる。
3:表面に僅かに分離が見られ、粘度変化が少し見られるが、使用に問題ない。
2:表面に明らかに分離が見られ、かなり粘度変化が見られる。
1:亀裂が見られ、表面に分離が見られるか、硬化して塗布しづらい。
(判定):(評点の平均点) :(評価)
◎ :4点以上 :非常に良好
○ :3点以上4点未満:良好
△ :2点以上3点未満:やや不良
× :2点未満 :不良
尚、実施例について、粘度を測定したところ、最も低い実施例2は、9.36Pa・s、最も高い実施例3は15.78Pa・sであり、1〜150Pa・sにはいるものであった。
粘度測定は、試料を外径45mm、内径38mm、高さ82mmのガラス製ビンにエアスペースが生じないように充填し、ふたをして30℃恒温槽にて一昼夜放置する。翌日、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(登録商標)(芝浦システム社製)にて、付属の1〜4号ローターを用い、0.3〜30回転で1分後の測定値を読み取り、各々の乗数を乗し、粘度値を得た。
一方、成分(a)固形油を含有せず、代わりに、煙霧状シリカで剤型を保持した比較例1では、使用直後には化粧膜に厚みがあるものの、2時間後では化粧膜の厚みが足らないため、唇のふっくら感の点で満足のいくものが得られなかった。
また、成分(b)のリンゴ酸ジイソステアリルが含有されていない比較例2では、化粧膜が薄くなり、保湿効果の持続性、唇のふっくら感の点で満足のいくものが得られなかった。
さらに、成分(c)アスタキサンチン類の配合されていない比較例3では、化粧膜の保湿感に欠け、保湿効果と保湿効果の持続の点で劣り、見た目にはふっくら感にも影響し、良いものが得られなかった。
(成分) (%)
1.パルミチン酸デキストリン*6 1
2.エチレン・プロピレンコポリマー*7 5
3.マイクロクリスタリンワックス*8 3
4.重質流動イソパラフィン*9 10
5.酢酸液状ラノリン*10 10
6.リンゴ酸ジイソステアリル 30
7.アスタキサンチン*2 0.5
8.流動パラフィン 10
9.トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 5
10.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル) 5
11.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
12.2,6−ジ−ターシャリーブチル−パラクレゾール 0.1
13.シリル化処理無水ケイ酸*11 1
14.赤色202号 0.05
15.酸化チタン 1
16.酸化チタン被覆ホウケイ酸(Ca/Al)*12 3
17.雲母チタン*13 1
18.ベンガラ被覆雲母チタン*14 5
19.セラミド処理扁平セルロース*15 2
20.天然ビタミンE 0.1
21.香料 0.1
*6:レオパール KL2(千葉製粉社製)
*7:EP−700(ニューフェーズテクノロジー社製)
*8:MULTIWAX W445(SONNEBORN社製)
*9:パールリーム18(日油社製)
*10:ACELAN SP(クローダジャパン社製)
*11:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
*12:メタシャイン1080RC−R(日本板硝子社製)
*13:TIMICA EXTRA BRIGHT 1500(BASF社製)
*14:クロイゾネルージュフランベ(BASF社製)2%パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
*15:スノーリーフCL−セラミド(2)
(製造方法)
A:成分(1)〜(12)を90℃にて均一に加熱溶解する。
B:Aに成分(13)〜(21)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bを塗布体つき容器に充填する。
実施例9の口紅は、保湿効果、保湿効果の持続性、負担感のなさ、唇のふっくら感及び経時安定性にも優れるものであった。粘度も1〜150Pa・sにはいるものであった。
(成分) (%)
1.フィッシャートロプシュワックス*16 5
2.ポリブテン*17 10
3.重質流動イソパラフィン*9 10
4.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
5.リンゴ酸ジイソステアリル 25
6.N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)*3 5
7.アスタキサンチン*2 0.03
8.グリセリン 2
9.無水ケイ酸*4 4
10.ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・
エポキシ積層末*18 0.5
11.ベンガラ・酸化チタン被覆ホウケイ酸(Ca/Al)*19 2
12.赤色226号 0.01
13.メチルシロキサン網状重合体*20 0.5
14.カミツレエキス 0.1
*16:CIREBELLE108(CIREBELLE社製)
*17:ポリブテン2000H(出光興産社製)
*18:アルミフレークシルバー0.15mm(角八魚鱗箔社製)
*19:メタシャイン1080TA(日本板硝子社製)
*20:トスパール2000B(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(8)を90℃にて均一に加熱溶解する。
B:Aに成分(9)〜(14)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bを塗布体つき容器に充填する。
実施例10のリップグロスは、保湿効果、保湿効果の持続性、負担感のなさ、唇のふっくら感及び経時安定性にも優れるものであった。粘度も1〜150Pa・sにはいるものであった。
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス(融点100℃) 5
2.ポリブテン*17 10
3.重質流動イソパラフィン*9 10
4.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
5.リンゴ酸ジイソステアリル 35
6.ワセリン 10
7.N−ラウロイル―L―グルタミン酸
ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)*3 5
8.アスタキサンチン*2 0.1
9.2−エチルヘキサン酸セチル 10
10.無水ケイ酸*4 4
(製造方法)
A:成分(1)〜(9)を110℃にて均一に加熱溶解する。
B:Aに成分(10)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bをジャー容器に充填する。
実施例11のリップクリームは、保湿効果、保湿効果の持続性、負担感のなさ、唇のふっくら感及び経時安定性にも優れるものであった。粘度も1〜150Pa・sにはいるものであった。
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス*8 2
2.リンゴ酸ジイソステアリル 5
3.メチルフェニルポリシロキサン*21 40
4.ジメチルポリシロキサン*22 5
5.ジメチルポリシロキサン*23 15
6.デカメチルシクロペンタシロキサン 残量
7.アスタキサンチン*24 0.1
8.シリル化処理無水ケイ酸*11 8
9.アルニカエキス 0.5
10.香料 0.1
*21:シリコンKF−56(信越化学工業社製)
*22:シリコンKF96H−5万CS(信越化学工業社製)
*23:KF−96−100CS(信越化学工業社製)
*24:ASTAX−S(マリン大王社製、アスタキサンチン類を5%含む)
(製造方法)
A:成分(1)〜(7)を90℃にて均一に加熱溶解する。
B:Aに成分(8)〜(10)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bをチューブ容器に充填する。
実施例12の口紅オーバーコートは、保湿効果、保湿効果の持続性、負担感のなさ、唇のふっくら感及び経時安定性にも優れるものであった。粘度も1〜150Pa・sにはいるものであった。
Claims (4)
- 次の成分(a)、(b)、及び(c);
(a)固形油、
(b)アスタキサンチン類、
(c)リンゴ酸ジイソステアリル、
を含有し、30℃での粘度が1〜150Pa・sであり、
該成分(a)の含有量が0.1〜15質量%、該成分(b)の含有量が0.00001〜1質量%、該成分(c)の含有量が0.1〜60質量%であることを特徴とする、口唇化粧料。 - 成分(a)固形油がポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、ビーズワックスから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1に記載の口唇化粧料。
- さらに成分(d)抱水性油剤を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の口唇化粧料。
- さらに成分(e)煙霧状無水ケイ酸を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の口唇化粧料
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