JP6121820B2 - 口唇化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は口唇化粧料に関し、更に詳細には、唇のふっくら感が得られ、保湿効果とその持続性があり、塗布膜が柔軟で負担感がなく、経時安定性に優れる口唇化粧料に関するものである。
最近の口唇化粧料の市場では、口唇をふっくらさせて健康的に見せる商品が求められており、以前からふっくらとした立体感については検討されてきている。例えば、色の視覚効果を利用し、赤色干渉色を有する光輝性粉体を赤色有機色素で被覆した複合粉体を配合して、化粧膜のツヤ感及びその持続性、奥行きを感じるふっくらとした立体感を得る技術(例えば、特許文献1参照)や、フィッシャートロプシュワックスと多分岐型トリイソステアリン酸モノ(ジ)グリセリルとフェニルシリコーンとを組み合わせ、立体性を感じるツヤ感に注目した唇のふっくらとした立体感を得る技術(例えば、特許文献2参照)が検討されてきた。
しかしながら、唇の状態が荒れていたり、時間の経過とともに唇のハリがなくなったりすると唇がやせてしわが深くなり、ふっくら感の効果が充分に発揮できないことがあることが判り、本発明者らは、保湿効果が得られるものをもちいて唇の状態を良くすることによって、さらにふっくら感の効果が向上することを考えた。
保湿効果の持続性については、アスタキサンチン類と抱水性油と固形油とを組み合わせ、固形化粧料とすることによって改善した技術(例えば、特許文献3参照)があるが、ふっくら感の効果が得られるものではなかった。
一方、固形油は、特に口唇化粧料において、液状油を結晶に取り込み、固形化し、使用時にはその結晶構造が崩れ、中から液体油が染み出し、滑らかに塗布された後、化粧膜を形成し、化粧持ちを上げる効果があるが、固形油の種類によっては、組成物を硬化させる作用があるため、特に、固形化させない組成物では、問題が生じる場合があり、溶解開始温度を限定することで、ソフトペーストで経時的に安定な粘度を有する化粧料組成物を検討した技術がある。(例えば、特許文献4参照)また、ゲル化剤との組み合わせにより、結晶を阻害する技術も検討されてきた。(例えば、特許文献5参照)
特開2008−255012 特開2008−247804 特開2007−246453 特開平8−231373 特開平6−110641
従来技術のようにアスタキサンチン類と抱水性油剤と固形油とを組み合わせた固形化粧料は、保湿効果及びその持続性は得られるものの、化粧膜に厚みがなく、化粧膜の柔軟性に乏しいため、唇をふっくらみせることができなかった。
口唇化粧料の剤型を液状〜半固形状にすることで、化粧膜を厚く塗布することができ、ふっくら感を得ることができると考えられるが、塗布後に化粧料が垂れ落ちないようにすることや厚くした化粧膜を保持できるようにしないと、塗布直後は厚く塗れても、経時で化粧膜が消失すると、ふっくら感のみならず、保湿効果も得られないものになってしまうことがある。
また、従来技術でも挙げたように、ワックス等の固形油を含有して、液状〜半固形状とするには課題があり、単に含有するだけでは、経時安定性が悪くなったり、化粧膜の保持ができなかったり、更に、化粧膜の柔軟性が損なわれて化粧膜が硬くなり、負担感を生じることもあった。
このため、唇のふっくら感が得られ、保湿効果とその持続性があり、塗布膜が柔軟で負担感がなく、経時安定性に優れる口唇化粧料の開発が望まれていた。
本発明者らは鋭意検討の結果、固形油とアスタキサンチン類とリンゴ酸ジイソステアリルとを組み合わることにより、口唇化粧料において、経時安定性に優れ、塗布時には粘度が下がり厚く塗りやすく、化粧膜を形成するとその保持性が十分得られるものの、柔軟であるため負担感を感じることはなく、保湿効果とその持続性があるため、より一層、唇のふっくら感が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下の成分(a)(b)及び(c);
(a)固形油
(b)アスタキサンチン類
(c)リンゴ酸ジイソステアリル
を含有し、30℃での粘度が1〜150Pa・sであることを特徴とする口唇化粧料である。
本発明は口唇化粧料に関し、唇のふっくら感が得られ、保湿効果とその持続性があり、塗布膜が柔軟で負担感がなく、経時安定性に優れるものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の口唇化粧料とは、常温で液状や半固形状の化粧料を指し、粘度で表すと、例えば、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(芝浦システム社製)等のブルックフィールド型粘度計を使用して30℃で測定された値が、1〜150Pa・sのものである。
本発明における成分(a)固形油は、口唇化粧料に適切な粘性を付与し、口唇上で化粧膜を構成し、保湿効果の持続性を高め、口唇の柔軟性を演出するものであり、通常化粧料に使用できるものであればいずれも使用できる。固形油とは、25℃で固形を呈する油であり、合成炭化水素系、天然及び合成ロウ系、硬化油系、高級脂肪酸系、高級アルコール、デキストリン脂肪酸エステル、金属石鹸、多糖脂肪酸エステル、油性ゲル化剤のいずれでも良い。具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ビーズワックス、ライスワックス、モクロウ、ゲイロウ、ジロウ、モンタンワックス、ステアリル変性メチルポリシロキサン、ベヘニル変性メチルポリシロキサン、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、フィトステロール、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)デキストリン、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖パルミチン酸エステル、フラクトオリゴ糖ステアリン酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。
成分(b)(c)との組み合わせにより、塗布時には粘度が下がり塗りやすく、化粧膜を形成するとその保持性を高くできる点において、この中でも、合成炭化水素系、天然及び合成ロウ系の固形油が好ましく、特にポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、ビーズワックスが、化粧膜を形成し保湿効果の持続性を高め、負担感を感じない点においてより好ましい。
本発明における成分(a)固形油の含有量は、口唇化粧料中に0.1〜15質量%(以下、単に「%」と示す。)が好ましく、更に好ましくは1〜10%である。口唇化粧料に適度な粘度を付与することができ、化粧膜の柔軟性を演出することで口唇への負担感のなさを演出できるとともに、化粧膜に適度な厚みを付与し、唇のふっくら感を演出する点において上記範囲が好ましい。
本発明の成分(b)アスタキサンチン類としては、植物類、藻類及びバクテリアや菌類のいずれのものから抽出、精製されたものも含まれる。また天然由来のものに限定されず、常法に従って得られるものであればいずれのものも使用できる。口唇化粧料の保湿効果とその持続性を付与するだけでなく、唇の状態を良くして、唇のふっくら感を向上させることができる。
狭義でのアスタキサンチンは、476nm(エタノール)、468nm(ヘキサン)に吸収極大を持つ赤色の色素で化学構造は3,3’−dihydroxy−β,β−carotene−4,4’−dione(C4052、分子量596.82)である。
このアスタキサンチンは、分子の両端に存在する環構造の3(3’)−位の水酸基の立体配置により3S,3S’−体、3S,3R’−体(meso−体)、3R,3R’−体の三種の異性体が存在する。さらに分子中央の共役二重結合のcis−、trans−の異性体も存在する。例えば全cis−、9−cis体と13−cis体などの如くである。本発明においてはいずれのものであっても用いることができる。
ここで3,3’−位の水酸基は脂肪酸とエステルを形成することができる。オキアミから得られるアスタキサンチンは、脂肪酸二個結合したジエステル体、H. pluvialisから得られるものは3S,3S’−体で、脂肪酸一個結合したモノエステル体が多く含まれている
。Phaffia Rhodozymaより得られるアスタキサンチンは、3R,3R’−体で通常天然に見出される3S,3S’−体と反対の構造を持っている。
本発明においては、特に断らない限り、成分(b)のアスタキサンチン類はアスタキサンチン及びアスタキサンチンエステル等の誘導体を含む。さらに、誘導体とは上記の天然由来アスタキサンチンエステル以外にも、適宜合成したアスタキサンチンの塩、酸化体、還元体、幾何異性体、光学異性体、配糖体、エステル体などが挙げられ、これらを含めて「アスタキサンチン類」と称し、いずれのものも使用することができる。
アスタキサンチン類の誘導体としては、例えば、グリシン、アラニン等のアミノ酸エステル類、酢酸エステル、クエン酸エステル等のカルボン酸エステル及びその塩類、リン酸エステル、硫酸エステル等の無機酸エステル及びその塩類、グルコシド等の配糖体類、またはエイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸等の高度不飽和脂肪酸、オレイン酸やリノール酸等の不飽和脂肪酸またはパルミチン酸やステアリン酸等の飽和脂肪酸から選択される脂肪酸エステル類から選択されるモノエステル体及び同種または異種のジエステル体等が挙げられる。
本発明に用いられるアスタキサンチン類は、例えば、オキアミ、サケ、マス、福寿草、赤色酵母、ヘマトコッカス藻等の天然物から抽出したものや合成品を用いることができるが、ヘマトコッカス藻から抽出されたもの(以下、ヘマトコッカス藻抽出物ともいう)が、品質、生産性の点から特に好ましい。天然物からアスタキサンチン類を得る場合の抽出溶媒については、水系溶媒でも有機溶媒であってもよい。有機溶媒としてはメタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、酢酸エチル、エーテル、ヘキサン等を用いることができる。また、超臨界状態の二酸化炭素等を用いることもできる。これらの溶媒は単独で用いてもよいし2種類以上を混合して用いてもよい。
本発明に使用できるヘマトコッカス藻抽出物の由来としては、具体的には、ヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pluvialis)、ヘマトコッカス・ラキュストリス(Haematococcus lacustris)、ヘマトコッカス・カペンシス(Haematococcus capensis)、ヘマトコッカス・ドロエバゲンシス(Haematococcus droebakensis)、ヘマトコッカス・ジンバビエンシス(Haematococcus zimbabwiensis)等が挙げられる。また、広く市販されているヘマトコッカス藻抽出物を用いることができ、例えば、武田紙器社製のASTOTS−S、同−5O、同−10O等、富士化学工業社製のアスタリールオイル50F、同5F等、オリザ油化社製のアスタキサンチン−5C、同20C、バイオジェニック社製のAstabio(登録商標)AR1、AR5等が挙げられる。
また、例えば、オキアミ科オキアミ(Euphausia similis G.O.等)に抽出溶媒を加え抽出し、この抽出液を濾別して得られるアスタキサンチン類抽出エキスや、この抽出エキスから更に抽出溶媒を留去し、必要に応じて水素添加や加水分解等の化学反応を行った後、分子蒸留、あるいはカラムコロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等の手段を用いて脱臭、精製を行った精製アスタキサンチン類を用いることができる。上記抽出溶媒としては、アセトン、エーテル、クロロフォルム及びアルコール(エタノール、メタノール等)等の有機溶媒を用いることができ、また、これらの混合溶媒を用いることもできる。あるいは、超臨界状態の二酸化炭素を用いてもよい。市販品としては、マリン大王社製のASTAX-S等が挙げられる。

本発明における成分(b)アスタキサンチン類の含有量は、口唇化粧料中に0.00001〜1%が好ましく、更に好ましくは、0.0005〜0.5%であり、特に好ましくは0.0005〜0.1%である。口唇化粧料の保湿効果とその持続性及び、厚みのある化粧膜において、唇のふっくら感を増加させる効果の点で、上記範囲であると好ましい。
本発明における成分(c)リンゴ酸ジイソステアリルは、リンゴ酸とイソステアリルアルコールとのジエステルであり、口唇化粧料を塗布した際に膜厚な化粧膜を形成させることができ、また、成分(a)の固形油と組み合わせて使用することにより、経時安定性が良く、化粧膜は柔軟性があり唇への負担感を感じることがなく、成分(b)の保湿効果を発揮させることができるものである。
本発明における成分(c)リンゴ酸ジイソステアリルの含有量は、0.1〜60%が好ましく、更に好ましくは5〜50%である。経時安定性が良く、塗布した際に膜厚な化粧膜を形成させ、唇のふっくら感を増加させる効果、及び唇への負担感のなさの点で、上記範囲であると好ましい。
本発明の口唇化粧料には、さらに成分(d)抱水性油剤を使用することにより、保湿効果及びその持続性の向上、また化粧膜の柔軟性を向上させ、唇への負担感のなさをより顕著に演出することができる。
本発明における成分(d)抱水性油剤とは、以下の試験法により抱水力100以上のものである。
試験法:50℃に加熱した油剤10gを200mlビーカーに秤り取り、デスパーミキサーにて3000rpmで攪拌しながら50℃の水を徐々に添加し、水が排液しない最大限(質量g)を測定し、この数値を10で除し、100倍して抱水力とした。
本発明における成分(d)抱水性油剤は、通常化粧料に使用できるものであればいずれのものも使用でき、例えば、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)等のアミノ酸系エステル油剤、ヒマシ油、シア脂、ヘキサグリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、(アジピン酸/2−エチルヘキサン酸/ステアリン酸)グリセリルオリゴエステル等の多価アルコール脂肪酸エステル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビスイソステアリル等のダイマー酸誘導体、(12−ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリトール、(12−ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリトール等の脂肪酸ジペンタエリスリトール、コレステロール、コレスタノール、フィトステロール、デヒドロコレステロール、ラノリン脂肪酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、リシノール酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、マカデミアンナッツ油脂肪酸フィトステリル等のコレステロール誘導体やフィトステロール誘導体、ラノリン、吸着精製ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸等のラノリン誘導体及びそれらをポリオキシアルキレンで変性したものが挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。この中でも、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、シア脂、デカグリセリン脂肪酸エステル、フィトステロール誘導体、液状ラノリン、酢酸ラノリンが、保湿効果の持続性を高め、負担感を感じない点においてより好ましい。
市販品としては、エルデュウPS−203、エルデュウPS−304、エルデュウPS−306(味の素社製)、コスモール168ARV(日清オイリオグループ社製)、ACELAN SP(クローダジャパン社製)、ビオデルマ SX−19<E>(一丸ファルコス社製)等が挙げられる。
本発明における成分(d)抱水性油剤の含有量は、0.01〜30%が好ましく、0.5〜20%が保湿効果及びその持続性の向上、また化粧膜の柔軟性を向上させ、唇への負担感のなさをより顕著に演出する点で更に好ましい。
本発明の口唇化粧料には、さらに成分(e)煙霧状無水ケイ酸を使用することにより、化粧膜に厚みを与えることができ、唇のふっくら感をより顕著に演出することができる。
本発明における成分(e)煙霧状無水ケイ酸は、微細な非晶質の無水ケイ酸であり、例えば、四塩化ケイ素を水素と酸素炎中で加水分解して得られるものが挙げられる。また、前記煙霧状無水ケイ酸は、疎水化処理してもよく、その処理方法としては、例えば、トリメチルシリルクロライドやヘキサメチルジシラザンによるトリメチルシロキシ処理、オクチルシラン化処理、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いたコーティング焼き付け処理、金属石鹸によるコーティング等が挙げられる。市販品としては、AEROSIL 200、AEROSIL 300、AEROSIL 380、AEROSIL R−972、AEROSIL R−974、AEROSIL R−976(日本アエロジル社製)、タラノックス500(タルコ社製)、キャボジルTS−530(キャボット社製)等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。またこれらの煙霧状無水ケイ酸の一次粒子の平均粒子径は、化粧膜に厚みを与え、唇のふっくら感をより顕著に演出する点で5〜50nmが好ましく、5〜20nmが特に好ましい。(電子顕微鏡観察による測定)
本発明における成分(e)煙霧状無水ケイ酸の含有量は、0.01〜8%が好ましく、0.1〜5%が化粧膜に厚みを与え唇のふっくら感をより顕著に演出する点で更に好ましい。
本発明の口唇化粧料は、上記の成分(a)〜(e)の他に、通常化粧料に使用される成分、油性成分、無機顔料、有機顔料及び色素等の粉体およびそれらのシリコーン処理物やフッ素化合物処理物、界面活性剤、繊維、多価アルコール、水溶性高分子、水溶性皮膜形成性樹脂、保湿剤等の水性成分、糖類、紫外線吸収剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。
油性成分としては、成分(a)(b)(c)(d)以外のものであり、通常化粧料に用いられる油であれば特に制約なく使用することができ、動物油、植物油、合成油等の起源や半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、フッ素系油類等を使用することができる。具体的には、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテンの炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ホホバ油、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等のエステル類、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、油溶性美容成分等が挙げられる。
粉体成分としては、成分(e)以外の成分であり、化粧料に一般に使用される粉体として用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末、デキストリン粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、セルロース等の維等が挙げられる。これらはフッ素化合物、シリコ−ン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等で表面処理されていてもよい。これらの粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ水等の植物抽出液が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等、例えば、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等をあげることができる。
酸化防止剤としては、例えばトコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、1,2−ペンタジオール等が挙げられる。
本発明の口唇化粧料は、常温で液状や半固形状の化粧料を指し、粘度で表すと、例えば、その粘度を、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(芝浦システム社製)等のブルックフィールド型粘度計を使用して30℃で測定した場合、値が1〜150Pa・sであるものである。この範囲であれば、保湿効果及びその持続性、また唇のふっくら感を効果的に演出することができる。
また、油性口唇化粧料が好ましく、ここで油性とは、液状、半固形状又は固形状の油剤や油溶性化合物である油性成分を連続相とする化粧料で水を含め水性成分を含有する場合は油性成分中に分散しているものである。
本発明の口唇化粧料としては、口紅、リップグロス、口紅オーバーコート、口紅下地、リップクリーム、リップエッセンス等が挙げられる。特に保湿効果とその持続性が高いことから、リップグロスやリップクリーム、リップエッセンスに好適に用いられる。
本発明の口唇化粧料の製造方法は特に限定されるものではないが、成分(a)〜(c)、必要に応じて成分(d)を含む他の油性成分を高温で加熱溶解した後、必要に応じて成分(e)を含む他の成分をロールミル等で混練しながら冷却することにより得ることができる。また、更に、固形油の融点以下で再加熱して得ることもできる。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜8及び比較例1〜3:リップエッセンス
下記表1に示す処方のリップエッセンスを調製し、イ.保湿効果、ロ.保湿効果の持続性、ハ.負担感のなさ、ニ.唇のふっくら感、ホ.経時安定性について下記評価方法により評価した。その結果も併せて表に示す。尚、()内に平均点を記載した。
Figure 0006121820
*1:ポリブテンHV−100F(SB)(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*2:アスタキサンチン5−C(オリザ油化社製、アスタキサンチン類を5%含む)
*3:エルデュウPS−304(味の素社製)
*4:AEROSIL 380(日本アエロジル社製)
*5:チミロンスーパーレッド(メルク社製)2%ジメチルポリシロキサン処理
(製造方法)
A:成分(1)〜(8)を110℃にて均一に加熱溶解する。
B:Aに成分(9)〜(13)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bをチューブ容器に充填する。
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.保湿効果
ロ.保湿効果の持続性
ハ.負担感のなさ
ニ.唇のふっくら感
ホ.経時安定性
イ〜ニの項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人が下記評価基準1にて7段階に評価し評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準1により判定した。尚、評価項目イ、ハ、ニは試料を唇に塗布した後、2時間後に評価、評価項目ロは、パネルに通常の生活をしてもらい、8時間後に評価を行った。
ホの経時安定性は、50℃にて1ヶ月放置した後、各試料の外観を下記評価基準2により評価し、その平均値を算出し、判定基準2により判定した。
<評価基準1>
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
<判定基準1>
(判定):(評点の平均点) :(評価)
◎ :5点を超える :非常に良好
○ :3.5点を超え5点以下 :良好
△ :1点を超え3.5点以下 :やや不良
× :1点以下 :不良
<評価基準2>
5:均一で変化がない。
4:表面に僅かに分離が見られる。
3:表面に僅かに分離が見られ、粘度変化が少し見られるが、使用に問題ない。
2:表面に明らかに分離が見られ、かなり粘度変化が見られる。
1:亀裂が見られ、表面に分離が見られるか、硬化して塗布しづらい。
<判定基準2>
(判定):(評点の平均点) :(評価)
◎ :4点以上 :非常に良好
○ :3点以上4点未満:良好
△ :2点以上3点未満:やや不良
× :2点未満 :不良
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜8のリップエッセンスは、比較例1〜3に比べ、保湿効果、保湿効果の持続性、負担感のなさ、唇のふっくら感、経時安定性にも優れたものであった。
尚、実施例について、粘度を測定したところ、最も低い実施例2は、9.36Pa・s、最も高い実施例3は15.78Pa・sであり、1〜150Pa・sにはいるものであった。
粘度測定は、試料を外径45mm、内径38mm、高さ82mmのガラス製ビンにエアスペースが生じないように充填し、ふたをして30℃恒温槽にて一昼夜放置する。翌日、単一円筒型回転粘度計ビスメトロン(登録商標)(芝浦システム社製)にて、付属の1〜4号ローターを用い、0.3〜30回転で1分後の測定値を読み取り、各々の乗数を乗し、粘度値を得た。
一方、成分(a)固形油を含有せず、代わりに、煙霧状シリカで剤型を保持した比較例1では、使用直後には化粧膜に厚みがあるものの、2時間後では化粧膜の厚みが足らないため、唇のふっくら感の点で満足のいくものが得られなかった。
また、成分(b)のリンゴ酸ジイソステアリルが含有されていない比較例2では、化粧膜が薄くなり、保湿効果の持続性、唇のふっくら感の点で満足のいくものが得られなかった。
さらに、成分(c)アスタキサンチン類の配合されていない比較例3では、化粧膜の保湿感に欠け、保湿効果と保湿効果の持続の点で劣り、見た目にはふっくら感にも影響し、良いものが得られなかった。
実施例9:口紅
(成分) (%)
1.パルミチン酸デキストリン*6 1
2.エチレン・プロピレンコポリマー*7 5
3.マイクロクリスタリンワックス*8 3
4.重質流動イソパラフィン*9 10
5.酢酸液状ラノリン*10 10
6.リンゴ酸ジイソステアリル 30
7.アスタキサンチン*2 0.5
8.流動パラフィン 10
9.トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 5
10.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル) 5
11.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
12.2,6−ジ−ターシャリーブチル−パラクレゾール 0.1
13.シリル化処理無水ケイ酸*11 1
14.赤色202号 0.05
15.酸化チタン 1
16.酸化チタン被覆ホウケイ酸(Ca/Al)*12 3
17.雲母チタン*13 1
18.ベンガラ被覆雲母チタン*14 5
19.セラミド処理扁平セルロース*15 2
20.天然ビタミンE 0.1
21.香料 0.1
*6:レオパール KL2(千葉製粉社製)
*7:EP−700(ニューフェーズテクノロジー社製)
*8:MULTIWAX W445(SONNEBORN社製)
*9:パールリーム18(日油社製)
*10:ACELAN SP(クローダジャパン社製)
*11:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
*12:メタシャイン1080RC−R(日本板硝子社製)
*13:TIMICA EXTRA BRIGHT 1500(BASF社製)
*14:クロイゾネルージュフランベ(BASF社製)2%パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
*15:スノーリーフCL−セラミド(2)
(製造方法)
A:成分(1)〜(12)を90℃にて均一に加熱溶解する。
B:Aに成分(13)〜(21)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bを塗布体つき容器に充填する。
実施例9の口紅は、保湿効果、保湿効果の持続性、負担感のなさ、唇のふっくら感及び経時安定性にも優れるものであった。粘度も1〜150Pa・sにはいるものであった。
実施例10:リップグロス
(成分) (%)
1.フィッシャートロプシュワックス*16 5
2.ポリブテン*17 10
3.重質流動イソパラフィン*9 10
4.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
5.リンゴ酸ジイソステアリル 25
6.N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)*3 5
7.アスタキサンチン*2 0.03
8.グリセリン 2
9.無水ケイ酸*4 4
10.ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・
エポキシ積層末*18 0.5
11.ベンガラ・酸化チタン被覆ホウケイ酸(Ca/Al)*19 2
12.赤色226号 0.01
13.メチルシロキサン網状重合体*20 0.5
14.カミツレエキス 0.1
*16:CIREBELLE108(CIREBELLE社製)
*17:ポリブテン2000H(出光興産社製)
*18:アルミフレークシルバー0.15mm(角八魚鱗箔社製)
*19:メタシャイン1080TA(日本板硝子社製)
*20:トスパール2000B(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(8)を90℃にて均一に加熱溶解する。
B:Aに成分(9)〜(14)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bを塗布体つき容器に充填する。
実施例10のリップグロスは、保湿効果、保湿効果の持続性、負担感のなさ、唇のふっくら感及び経時安定性にも優れるものであった。粘度も1〜150Pa・sにはいるものであった。
実施例11:リップクリーム
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス(融点100℃) 5
2.ポリブテン*17 10
3.重質流動イソパラフィン*9 10
4.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
5.リンゴ酸ジイソステアリル 35
6.ワセリン 10
7.N−ラウロイル―L―グルタミン酸
ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)*3 5
8.アスタキサンチン*2 0.1
9.2−エチルヘキサン酸セチル 10
10.無水ケイ酸*4 4
(製造方法)
A:成分(1)〜(9)を110℃にて均一に加熱溶解する。
B:Aに成分(10)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bをジャー容器に充填する。
実施例11のリップクリームは、保湿効果、保湿効果の持続性、負担感のなさ、唇のふっくら感及び経時安定性にも優れるものであった。粘度も1〜150Pa・sにはいるものであった。
実施例12:口紅オーバーコート
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス*8 2
2.リンゴ酸ジイソステアリル 5
3.メチルフェニルポリシロキサン*21 40
4.ジメチルポリシロキサン*22 5
5.ジメチルポリシロキサン*23 15
6.デカメチルシクロペンタシロキサン 残量
7.アスタキサンチン*24 0.1
8.シリル化処理無水ケイ酸*11 8
9.アルニカエキス 0.5
10.香料 0.1
*21:シリコンKF−56(信越化学工業社製)
*22:シリコンKF96H−5万CS(信越化学工業社製)
*23:KF−96−100CS(信越化学工業社製)
*24:ASTAX−S(マリン大王社製、アスタキサンチン類を5%含む)
(製造方法)
A:成分(1)〜(7)を90℃にて均一に加熱溶解する。
B:Aに成分(8)〜(10)を加え、ロールミルにて冷却しながら均一に混合分散する。
C:Bをチューブ容器に充填する。
実施例12の口紅オーバーコートは、保湿効果、保湿効果の持続性、負担感のなさ、唇のふっくら感及び経時安定性にも優れるものであった。粘度も1〜150Pa・sにはいるものであった。

Claims (4)

  1. 次の成分(a)、(b)、及び(c);
    (a)固形油、
    (b)アスタキサンチン類、
    (c)リンゴ酸ジイソステアリル、
    を含有し、30℃での粘度が1〜150Pa・sであり、
    該成分(a)の含有量が0.1〜15質量%、該成分(b)の含有量が0.00001〜1質量%、該成分(c)の含有量が0.1〜60質量%であることを特徴とする、口唇化粧料。
  2. 成分(a)固形油がポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、オゾケライトワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、ビーズワックスから選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1に記載の口唇化粧料。
  3. さらに成分(d)抱水性油剤を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の口唇化粧料。
  4. さらに成分(e)煙霧状無水ケイ酸を含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の口唇化粧料
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