JP6823382B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
タイルの製造工程は、一般的に、原料の土がプレス成型され、珪酸ジルコニウム等の上薬がかけられた後に絵柄印刷が行われ、その後、100度から200度程度で乾燥され、上薬がけによって仮コーティングされ、施釉によって本コーティングされた後に、炉内で1200度程度の高温で焼成される。
しかしながら、このデカール印刷方式は手作業によるところが多く、作業効率が悪いとう問題がある。
なお、図1は、筐体内の画像形成機構部が視えるように示している。
本発明の実施例に係る画像形成装置1は、画像形成対象物Bの表面に画像を形成するものであり、画像形成対象物Bの表面に画像を形成する画像形成機構部10と、画像形成対象物Bを搬送する搬送部40と、画像形成対象物Bを検出する検出部70と、画像情報等の加工情報を入力するための入力部80と、画像形成装置1の各部の動作を制御する制御部90と、有してなる。
なお、この実施例では、画像形成対象物Bは、矩形状の外郭をなすセラミック製の板状部材である。この画像形成対象物Bは、表面が画像が形成される画像形成面となり、裏面が搬送部の後述する搬送ローラ41に載置される凹凸状の搬送面になっている。
この実施例で示す画像形成機構部10は、本特許出願人らにより提案されたものである。画像形成対象物Bは、中間転写体が一つで構成される通常のものと異なり、後述する中間転写ベルト21、および、中間転写ローラ31の二つの中間転写体を有してなる。
なお、4つ色別対応ユニット11は、トナーの色が異なる以外はいずれも略同じ構成であるため、個々の説明については省略する。
露光部12によって感光体13の表面に形成された潜像は、この現像部15によって現像され、顕像となる。
第一中間転写部20は、中間転写ベルト21と、ベルト駆動ローラ22と、複数のベルトテンションローラ23と、一次転写ローラ24と、ベルトクリーナ25と、を有してなる。
この実施例では、中間転写ベルト21は、ポリイミド材からなり、厚さ90μm、体積抵抗10の10乗[Ω・cm](10V印加時)であるものを用いている。
なお、中間転写ベルト21の材質、厚さ、体積抵抗はこれに限定されない。
この中間転写ベルト21は、ベルト駆動ローラ22と、ベルトテンションローラ23と、一次転写ローラ24と、に掛け回されることによって張架される。
この実施例では、ベルト駆動ローラ22は、1000Vのバリスタを介して接地されている。
この実施例は、ベルトテンションローラ23aは、1000Vのバリスタを介して接地されている。
表面層の被覆材32aは、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PFA:polytetrafluoroethylene)からなる高い絶縁性を有する被覆材からなる。
この表面層の被覆材32aは、10の9乗[Ω/□]以上の表面抵抗を有するものを用いるのがよい。
これにより中間転写ローラ31の表面抵抗が高くなり、二次転写導電ローラ33に印加されたバイアスと後述する三次転写導電ローラ34に印加されたバイアスとが干渉されることを防止することができる。
また、中間転写ローラ31の表面抵抗が高くなることによって、中間転写ローラ31には、高電圧を印加されたとしても、電流が殆ど流れなくなるため、後述する内層の被覆材32cに電子伝導タイプの発泡ゴムを用いることが可能になる。
なお、内層の被覆材32cの表面抵抗は、表面層の被覆材32aの表面抵抗以下にするとよい。
なお、中間層の被覆材32bの表面抵抗は、内層の被覆材32cの表面抵抗以上で、且つ表面層の被覆材32aの表面抵抗以下にするとよい。
また、中間転写ローラ31は、中間層の被覆材32bが発泡ゴムの空隙を塞ぎ空隙のない密な表面を形成するようになっている。これにより、発泡ゴムの空隙が原因となって発生する異常放電を防止し、結果的に、異常放電によって点状に発生する転写ヌケの発生を防止できる。
また、中間転写ローラ31は、表面層の被覆材32aによって表面抵抗が高くなり、二次転写導電ローラ33に印加されたバイアスと後述する三次転写導電ローラ34に印加されたバイアスとが干渉されることを防止することができる。
また、中間転写ローラ31は、金属製の軸芯31aが接地されている。これにより、除電し易いようになっている。
この二次転写導電ローラ33は、中間転写ローラ31に対して中間転写ベルト21を間にして対向配置され、トナーの帯電極性と同極性のバイアスが印加されることによって、中間転写ベルト21から中間転写ローラ31にトナー像が転写されるようにしている。
この三次転写導電ローラ34は、図6に示すように、交流電源、抵抗、ツェナーダイオードを用いた回路構成によって、トナーの帯電電極と異なる極性のバイアスが印加されるようになっている。
このクリーニング部36は、ブラシローラ36aと、ブレード36bと、を有してなる。
ブラシローラ36aは、導電性ブラシ部分36aaを有し、金属製の軸芯が接地されたローラである。
このブラシローラ36aは、図示しない駆動部によって軸を中心として回転されながら、ブラシ部分36aaを中間転写ローラ31に接触させることによって、中間転写ローラ31に残留したトナー、あるいは、異物を除去すると共に、中間転写ローラ31の表面を除電又は帯電するものである。
ブレード36bは、例えば、ポリウレタンゴムからなり、片持ち支持された自由端側を中間転写ローラ31に接触させることによって、ブラシローラ36aでは除去されずに中間転写ローラ31に残留したトナー、あるいは、異物を除去するものである。
この昇降機構部37は、中間転写ローラ31の昇降によって変化した中間転写ベルト21の張力を一定に保持するためベルトテンションローラ23bの位置も中間転写ローラ31の昇降に応じて自動で調整する不図示の張力調整機構を含む構成になっている。
搬送部40は、搬送方向A1に並べられた複数の搬送ローラ41と、搬送ローラ41を駆動する不図示のローラ駆動部と、複数の搬送ローラ41を回転可能に支持する支持部50と、画像形成対象物Bを搬送方向A1に位置決めする位置決め機構部60と、を有してなる。
なお、摩擦小ローラ41Aは、例えば、オールステンレス製のローラであり、摩擦大ローラ41Bは、ステンレス等の金属材からなる軸芯42の外周にシリコン、ウレタン、あるいは、導電性のゴム等の摩擦係数が大きい材料が被覆されたローラである。
以下、搬送ローラ41を、摩擦小ローラ41Aと摩擦大ローラ41Bとで区別しない場合、総称して搬送ローラ41という。
より具体的には、各搬送ローラ41は、画像形成対象物Bが搬送ローラ41によって搬送されながら位置決め機構部60の後述するガイドベルト61側に漸次寄るように軸に直交する向きA2が画像形成対象物の搬送方向A1に対して斜めに傾斜されている。
これによって、画像形成対象物Bが一側部をガイドベルト61に向けて突き当てて搬送方向A1に位置決めされながら、上流側から下流側に搬送される。
なお、各搬送ローラ41の軸芯42に直交する向きの搬送方向A1に対する傾斜角度は、画像形成対象物Bのワークサイズの種類等に対応して適宜調整するとよい。
より具体的には、搬送部40は、中間転写ローラ31から画像形成対象物Bにトナー像が転写される位置P4を中心とした上流側の区間L、および、下流側の区間Lの範囲で摩擦大ローラ41Bが配置され、その他の区間で摩擦小ローラが配置されるようになっている。
これにより、中間転写ローラ31から画像形成対象物Bにトナー像が転写される位置P4を中心とした搬送方向上流側および下流側の区間で、全ワークサイズの画像形成対象物Bが摩擦大ローラ41Bによって安定して搬送される。
これにより、画像形成対象物Bが三次転写導電ローラ34(41)と、その下流側の隣に配置された摩擦大ローラ41との二箇所のローラによって、トナーの帯電極性と異なる極性に帯電されるため、画像形成対象物Bの凹凸によって搬送がガタツク等して不安定になったとしても、画像形成対象物Bをより確実にトナーの帯電極性と異なる極性に帯電させることができるようになっている。
位置決め機構部60は、複数の搬送ローラ41によって搬送される画像形成対象物Bを搬送方向A1に位置決めするものである。
この位置決め機構部60は、図3に示すように、無端状のガイドベルト61と、ガイドベルト61の内側に直線状に配置された複数のガイドローラ62と、複数のガイドローラ62のうち、駆動ローラとなるガイドローラ62を駆動する不図示の駆動部と、画像形成対象物Bの複数種類のワークサイズに対応してガイドベルト61が搬送方向A1に直交する方向にスライド移動可能に複数のガイドローラ62を支持する不図示のスライド移動支持部と、を有してなる。
このような位置決め機構部60によって、複数の搬送ローラ41によって搬送された画像形成対象物Bが、搬送方向A1への移動が停止されることなくベルト直線状部分61aに突き当てられながら搬送方向A1に位置決めされるようになっている。
これにより画像形成対象物Bは、搬送ローラ41によって停止されることなく搬送されながら位置決め機構部60によってトナー像が転写される位置P4の近傍まで搬送方向A1に位置決めされる。
検出部70は、赤外線を利用したセンサーによって実現される。
この検出部70は、図3に示すように、搬送部40によって搬送される画像形成対象物Bに対して上側から交差するように設けられた取付ガイド部材53に取り付けられている。
この実施例では、3つの検出部70が取付ガイド部材53上に互いに離間して取付けられている。
なお、検出部70の数、および、取付ガイド部材53への検出部70の取付位置は、これに限らず、画像形成対象物Bのワークサイズに応じて適宜調整すればよい。
これにより、画像形成対象物Bが検出部70によって検出されてから転写位置P4に到達される前には、感光体13に形成された潜像をトナー像として転写位置P4に確実に移動させることができ、結果として、画像形成対象物Bが検出部70によって検出されてから、露光部12によって感光体13へ潜像形成開始するまでの時間の幅に余裕を持たせることができる。
入力部80は、タッチパネル、あるいは、キーボード等によって実現され、画像形成対象物Bに形成する画像情報等を入力するものである。
この画像形成位置情報は、制御部90が検出部70から出力された画像形成対象物Bの検出信号を取得してから、露光部12による感光体13への潜像形成を開始するタイミングに関する情報が含まれる。
なお、入力部70によって入力された入力情報は、制御部90のメモリに格納される。
なお、潜像形成開始制御部91は、制御部90のメモリに格納された潜像形成を開始するタイミングに関する情報に基づいて、露光部12による潜像形成開始のタイミングを制御する。
このような潜像形成開始制御部91は、タイマー機能を備えることによって、露光部12による潜像形成開始のタイミングを制御することができるようになっている。
まず、自動投入機、あるいは、作業者によって搬送部40に画像形成対象物Bが投入され、搬送部40によって搬送された画像形成対象物Bが検出部70による検出位置まで搬送される。
画像形成対象物Bが検出部70による検出位置まで搬送されると、検出部70によって画像形成対象物Bが検出され、検出部70から出力された検出信号を取得した制御部90が、メモリに格納された潜像形成を開始するタイミングに関する情報に基づいて露光部12による感光体13への潜像形成を開始する。
また、検出部70によって画像形成対象物Bが検出されると、昇降機構部37によって画像形成対象物Bの板厚に対応した位置に中間転写ローラ31が昇降移動される。
搬送部40に投入されてから位置決め機構部60によって搬送方向A1に停止されることなく位置決めされながら搬送された画像形成対象物Bは、画像形成面B1上の所定の画像形成位置が転写位置P4に到達されると、中間転写ローラ31からトナー像が転写され、装置出口に向けて搬送されることによって、処理が完了される。
なお、搬送部40には自動投入機、あるいは、作業者によって、複数の画像形成対象物Bが、搬送間隔を空けて連続的に投入され、上述した処理が繰り返し実施される。
図7は、制御部が行う潜像形成開始タイミング制御処理を説明するためのフローチャートである。
まず、制御部90は、検出部70によって画像形成対象物Bが検出されたか否かを判断する(ステップS101)。
ここで、制御部90は、搬送部40の上流側から搬送されてくる画像形成対象物Bが検出部70によって検出され、検出部70から出力された検出信号を取得したか否かを判断する。
次に、図8および図9を用いて、本発明の実施例に係る画像形成装置の変形例について説明する。
図8は、本発明の実施例の変形例に係る画像形成装置の概略図である。
図9は、検出部による画像形成対象物の検出位置を具体的に説明するための図である。
この変形例の画像形成装置2は、画像形成機構部100の中間転写体が一つで構成される点で実施例の画像形成装置1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
10、100 画像形成機構部
11 色別対応ユニット
12 露光部
13 感光体
14 帯電器
15 現像部
15a トナー収容部
15b 現像ローラ
16 感光体クリーナ
20 第一中間転写部
21 中間転写ベルト(中間転写体)
22 ベルト駆動ローラ
23、23a、23b、23c ベルトテンションローラ
24 一次転写ローラ
25 ベルトクリーナ
30 第二中間転写部
31 中間転写ローラ(中間転写体)
31a 軸芯
32、32a、32b、32c 被覆材
33 二次転写導電ローラ
34 三次転写導電ローラ
35 コロナ帯電器
36 クリーニング部
36a ブラシローラ
36aa ブラシ部分
36b ブレード
37 昇降機構部
40 搬送部
41 搬送ローラ
41A 摩擦小ローラ(搬送ローラ)
41B 摩擦大ローラ(搬送ローラ)
42 軸芯
43 ギア
44 ベルト
50 支持部
51 軸支部
53 取付ガイド部材
60 位置決め機構部
61 ガイドベルト
61a ベルト直線状部分
62 ガイドローラ
70 検出部
80 入力部
90 制御部
91 潜像形成開始制御部
B 画像形成対象物
B1 画像形成面
C 筐体
Claims (2)
- 露光部によって感光体に形成された潜像が中間転写体にトナー像として転写され、前記中間転写体に転写されたトナー像が搬送ローラ、あるいは、搬送ベルトを含む搬送部によって搬送された画像形成対象物に転写されることによって前記画像形成対象物に画像が形成される画像形成装置において、
前記搬送部による搬送経路上の前記画像形成対象物に前記中間転写体からトナー像が転写される位置から搬送方向上流側に向けて、前記感光体に形成された前記潜像が前記中間転写体を介して前記画像形成対象物にトナー像として転写される位置までの像の移動距離以上離間された位置で前記画像形成対象物を検出する検出部と、
前記検出部によって検出された前記画像形成対象物の検出信号に基づいて、前記露光部による前記感光体への潜像形成開始のタイミングを制御する潜像形成開始制御部と、
を有してなり、
前記搬送部は、
前記搬送ローラ、あるいは、前記搬送ベルトが、前記中間転写体から前記画像形成対象物にトナー像が転写される位置を中心とした上流側に向けた前記画像形成対象物の搬送方向最大の外形寸法の区間、および、下流側に向けた前記画像形成対象物の搬送方向最大の外形寸法の区間で、その他の搬送区間に配置される前記搬送ローラ、あるいは、前記搬送ベルトの摩擦係数に比して大きく設定されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記搬送部は、
前記画像形成対象物が停止されることなく搬送されながら前記中間転写体から前記トナー像が転写される位置の近傍まで搬送方向に位置決めされる位置決め機構部を有してなる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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