JP4717957B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置に関する。
図1に、4個の画像形成ユニットM、C、Y、Bkを備えた4色フルカラーの画像形成装置の概略構成を示す。それぞれの感光ドラム11M、11C、11Y、11Bk上に形成されたマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色のトナー像は、搬送ベルト30上に担持された記録材P上に、各転写ニップ部Tにおいて、順次に転写されて記録材P上で重ね合わされる。その後、記録材Pは、定着器40によって加熱、加圧されて表面に4色のトナー像が定着される。
一般に、電子写真方式のフルカラーの画像形成装置は、使用する環境の変化、プリント枚数(画像形成枚数)等の諸条件によって、画像濃度が変動すると、本来の正しい色調が得られなくなってしまう。
そこで、従来から各色のトナーで濃度検知用のトナー像(パッチ)を感光ドラム又は搬送ベルト上などに試験的にそれぞれ作製し、これらのパッチの光学特性を光学センサで検知し、これを露光量、現像バイアス等の像形成条件にフイードバックする画像濃度制御を行うことで安定した画像を得ていた。
図1に示す画像形成装置では、搬送ベルト30の回転方向に沿っての画像形成ユニットBkの下流側に、光学センサ21を配設して、パッチの濃度を検出するようにしている。
また、上述のような画像形成装置では、記録材Pとして、普通紙の外に、厚紙やトランスペアレンシーといったものも用いられる。この場合、定着性、透過性を確保するために、定着スピード(定着時の記録材Pの搬送速度)を普通紙のときの1/2や1/3に低下させる方法がしばしばとられる。ところが、図1に示す画像形成装置のように、最終の転写位置(ブラックの画像形成ユニットBkにおける転写ニップ部T)から定着器40までの距離が、記録材Pの搬送方向長さよりも短い場合には定着だけでなく、帯電、現像、転写といったすべてのスピードを落とす必要がある。つまりプロセススピードを落とすことが必要となる。このような方法においてはプロセススピードが変わるとプロセス条件の最適値が変わってしまうため、それぞれのプロセススピードにおいて前記画像濃度制御を行って常に最適なプロセス条件でプリントできるようにしている。
特開2000−75568号公報
しかしながら、前述したように、プロセススピードを落としたときの画像濃度制御は制御時間が長いという問題点があった。一般に、画像濃度制御は画像形成装置の電源が投入された場合や、スリープ状態からの復帰時等のユーザーがすぐにプリントを行いたい場合に行うことが多い。したがって、できるだけ画像濃度制御に要する時間を短くするのが好ましい。
本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであり、プロセススピードを落としたときの画像濃度制御の制御時間を短縮するようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上述の目的を達成するための請求項1に係る本発明は、所定部材上に濃度検出用のトナー像を形成し、このトナー像の濃度を光学センサによって検出し、その検出結果に基づいて画像形成条件を制御する画像形成装置において、前記所定部材の移動速度が、第1の移動速度と、前記第1の移動速度よりも遅い第2の移動速度とに切り替え可能であり、前記所定部材の移動速度が、前記第1の移動速度である場合よりも前記第2の移動速度である場合の方が、前記濃度検出用のトナー像の移動方向の長さが短く、前記光学センサのスポット径をr、前記光学センサのサンプリング周期をTs、前記光学センサのサンプリング数をN、前記所定部材の移動速度をVp、前記濃度検出用のトナー像の移動方向の長さをAとした場合に、A≧r+Ts×(N−1)×Vpを満たす、ことを特徴とする。
請求項2に係る本発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記濃度検出用のトナー像が前記所定部材上に複数形成され、前記所定部材の移動速度が、前記第1の移動速度である場合よりも前記第2の移動速度である場合の方が、前記複数の濃度検出用のトナー像の間隔が短い、ことを特徴とする。
本発明によると、所定部材の移動速度が、前記第1の移動速度である場合よりも前記第2の移動速度である場合に、濃度検出用のトナー像の移動方向の長さが短くして、濃度検出に要する時間を短くすることができる。
本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。 光学センサ(濃度検出手段)の構成を示す拡大縦断面図である。 (a)は実施の形態1において、搬送ベルトの移動速度が速いときの濃度検出用のトナー像(パッチ)を示す図である。(b)は実施の形態1において、搬送ベルトの移動速度が遅いときの濃度検出用のトナー像(パッチ)を示す図である。 (a)は実施の形態2において、搬送ベルトの移動速度が速いときの濃度検出用のトナー像(パッチ)を示す図である。(b)は実施の形態2において、搬送ベルトの移動速度が遅いときの濃度検出用のトナー像(パッチ)を示す図である。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
〈実施の形態1〉
本実施の形態は、プロセススピードに応じて検知用のトナー像の大きさを変えることを特徴とする。
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例を示す。同図に示す画像形成装置は、4ドラム方式の電子写真方式のフルカラーの画像形成装置である。
同図に示す画像形成装置は、4個の画像形成ユニット、すなわちマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色の画像形成ユニットM、C、Y、Bkを備えている。そして、これらの画像形成ユニットM、C、Y、Bkを縦貫するようにして、記録材搬送手段である搬送ベルト(搬送部材)30が配設されている。各画像形成ユニットM、C、Y、Bkには、それぞれ静電潜像担持体としての円筒型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)11M、11C、11Y、11Bkが、矢印a方向へ回転可能に支持されている。感光ドラム11M、11C、11Y、11Bkは、例えば、円筒状の、アルミニウムなどの導電性基体の外周面に、感光層としてOPC(有機光半導体)を設けたものを使用することができる。
各感光ドラム11M、11C、11Y、11Bkの周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、帯電手段としての一次帯電器12M、12C、12Y、12Bk、露光手段としての露光器13M、13C、13Y、13Bk、現像手段としての現像器14M、14C、14Y、14Bk、転写手段としての転写ローラ15M、15C、15Y、15Bk、クリーニング手段としてのクリーニング器16M、16C、16Y、16Bkが配設されている。
一次帯電器12M、12C、12Y、12Bkは、それぞれ感光ドラム11M、11C、11Y、11Bkと所定の間隔を持って配設されており、感光ドラム11M、11C、11Y、11Bk表面を所定の極性・電位に均一に帯電するものである。
露光器13M、13C、13Y、13Bkとしては、例えば、レーザ露光器が使用される。露光器13M、13C、13Y、13Bkは、帯電後の感光ドラム11M、11C、11Y、11Bk表面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成するものである。
現像器14M、14C、14Y、14Bkは、それぞれマゼンタ、シアン、イエロー、ブラック色のトナーを収納した現像容器14aと、感光ドラム11M、11C、11Y、11Bkに対向配置されて感光ドラム11M、11C、11Y、11Bk上の静電潜像にトナーを付着させる現像スリーブ14bとを有している。
搬送ベルト30は、駆動ローラ31と従動ローラ32とに掛け渡された無端状のベルトであり、感光ドラム11M、11C、11Y、11Bkに下方から当接するように配置されている。搬送ベルト30は、その表面に、給紙カセット(不図示)に収納されて供給ローラ20によって供給された紙等の記録材Pを担持し、駆動ローラ31により、矢印b方向に移動(回転駆動)される。これにより、感光ドラム11M、11C、11Y、11Bkと搬送ベルト30表面との間には、転写ニップ部Tが形成される。
転写ローラ15M、15C、15Y、15Bkは、搬送ベルト30の移動方向(矢印b方向)の上流側から順に各感光ドラム11M、11C、11Y、11Bkとの間に搬送ベルト30を挟むようにして各転写位置に配設されている。
クリーニング器16M、16C、16Y、16Bkは、トナー像転写後に感光ドラム11M、11C、11Y、11Bk上に残ったトナー(転写残トナー)等を除去して感光ドラム11M、11C、11Y、11Bkの表面を清掃するものである。
ベルトクリーナ33は、駆動ローラ31近傍において、搬送ベルト30表面に対向するように配置されている。ベルトクリーナ33は、搬送ベルト30表面に付着した不要なトナー等を除去して搬送ベルト30表面を清掃するものである。
記録材Pの搬送方向に沿っての最下流側の画像形成ユニットBkのさらに下流側には、定着手段としての定着器40が配設されている。定着器40は、定着ローラ41と、この定着ローラ41に下方から押圧された加圧ローラ42とを有しており、両ローラの間に定着ニップ部を形成している。
以上のように構成された画像形成装置の動作について、画像形成ユニットMを例にして説明する。
感光ドラム11Mは、駆動手段(不図示)によって矢印a方向に回転駆動され、その表面が、一次帯電器12Mにより所定の極性・電位に均一に帯電される。その後、露光器13Mにより画像情報に応じた露光が行われて、その画像情報に対応した静電潜像が形成される。現像器14Mは、マイナス帯電したマゼンタ色のトナーを用いて静電潜像にトナーを付着させて、静電潜像をトナー像として現像する。こうして感光ドラム11M表面に形成されたトナー像は、このトナー像に同期するようにして供給ローラ20から供給された記録材Pに、転写ローラ15Mによって転写される。トナー像転写後の感光ドラム11Mは、記録材Pに転写されないで感光ドラムM表面に残ったトナーがクリーニング器16Mによって除去され、次の画像形成に供される。
上述と同様の動作を、マゼンタの画像形成ユニットM以外の他の3色の画像形成ユニットC、Y、Bkについても所定のタイミングで行う。これにより、各画像形成ユニットM、C、Y、Bkにおいて感光ドラム11M、11C、11Y、11Bk上に形成されたトナー像は、搬送ベルト30表面に担持されて移動する記録材P上に、順次に重ね合わされる。なお、フルカラーモードの場合は、記録材Pに対してマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの順で転写され、また、単色や、2〜3色モードの場合も同様にこの順で、必要な色のトナーが記録材P上に多重転写される。
トナー像が転写された記録材Pは、搬送ベルト30によって定着器40に搬送される。そして、定着ニップ部Nを通過する際に、定着ローラ41、加圧ローラ42によって加熱、加圧されて、表面に4色のトナー像が定着される。これにより、4色フルカラーの画像が形成される。
なお、記録材Pを定着器40に供給し終えた搬送ベルト30は、ベルトクリーナ33によってその表面が清掃される。
一般に、電子写真方式のフルカラーの画像形成装置は、使用する環境の変化、プリント枚数(画像形成枚数)等の諸条件によって、画像濃度が変動すると、本来の正しい色調が得られなくなってしまう。
そこで、従来から各色のトナーで濃度検知用のトナー像(パッチ)を感光ドラム又は搬送ベルト上などに試験的にそれぞれ作製し、これらのパッチの光学特性を光学センサ(濃度検知手段)で検知し、これを露光量、現像バイアス等の像形成条件にフイードバックする画像濃度制御を行うことで安定した画像を得ていた。
図1に示す画像形成装置では、搬送ベルト30の回転方向に沿っての画像形成ユニットBkの下流側に、光学センサ21を配設して、パッチの濃度を検出するようにしている。光学センサ21は、図2に示すように、LEDなどの発光素子22と、フォトダイオード、CdSなどの受光素子23と、これらを支持するホルダ24とを有している。例えば、搬送ベルト30上にパッチSを作製した場合は、発光素子22からの光をパッチSに照射し、そこからの反射光を受光素子23で受けることによりパッチSの光学特性を測定する。ここで、光学特性とは、濃度、反射率、又は反射率から推定されるトナー量等が考えられる。
また、上述のような画像形成装置では、記録材Pとして、普通紙の外に、厚紙やトランスペアレンシーといったものも用いられる。この場合、定着性、透過性を確保するために、定着スピード(定着時の記録材Pの搬送速度)を普通紙のときの1/2や1/3に低下させる方法がしばしばとられる。ところが、図1に示す画像形成装置のように、最終の転写位置(ブラックの画像形成ユニットBkにおける転写ニップ部T)から定着器40までの距離が、記録材Pの搬送方向長さよりも短い場合には定着だけでなく、帯電、現像、転写といったすべてのスピードを落とす必要がある。つまりプロセススピードを落とすことが必要となる。このような方法においてはプロセススピードが変わるとプロセス条件の最適値が変わってしまうためそれぞれのプロセススピードにおいて前記画像濃度制御を行って常に最適なプロセス条件でプリントできるようにしている。
しかし、前述したように、プロセススピードを落としたときの画像濃度制御は制御時間が長いという問題点があった。一般に、画像濃度制御は画像形成装置の電源が投入された場合や、スリープ状態からの復帰時等のユーザーがすぐにプリントを行いたい場合に行うことが多い。したがって、できるだけ画像濃度制御に要する時間を短くするのが好ましい。
そこで、本実施の形態では、プロセススピードを落としたときの画像濃度制御の制御時間を以下のようにして短縮している。
本実施の形態では、プロセススピードに応じて、濃度検知用のトナー像(以下適宜「パッチS」という。)の大きさを変えるようにしている。画像濃度制御においてパッチSの大きさを決定する主な要因は、光学センサ21のスポット径、サンプリング周期、サンプリング数、及びパッチSを作製する際のプロセススピードである。
すなわち、本実施の形態では、このプロセススピードは、搬送ベルト30の走行速度に該当する。光学センサ21のスポット径及びサンプリング周期は、光学センサ21の特性に依存する。ここで、光学センサ21のスポット径をr(mm)、サンプリング周期をTs(s)、サンプリング数をN(個)、プロセススピードをVp(mm/s)、パッチSの移動方向(搬送ベルト30の移動方向)の大きさ(長さ)をA(mm)とすると、これらの値を次式(1)を満足するように設定する必要がある。
A≧r+Ts×(N−1)×Vp……(1)
すなわち、パッチSの大きさAの最小値はプロセススピードVpに依存する。したがって、プロセススピードVpに応じて、常にパッチSの大きさを最小値に設定することによりプロセススピードVpを落とした場合にも最短の時間で画像濃度制御を行うことができる。
本実施の形態においては、画像濃度制御は、各色について順次に現像バイアスを変えた8個のパッチSを搬送ベルト30の移動方向に沿って作製し、それぞれのパッチSの濃度を光学センサ21で検知し、最適な現像バイアスを選択するものである。ここで、光学センサ21は、図2に示したものと同様のものを用いた。この光学センサ21は、スポット径r=4mm、サンプリング周期Ts=0.01sが最適であり、またサンプリング数Nは10個に設定した。なお、本実施の形態では、プロセススピードVpは100mm/sと50mm/sの2種類が用意されている。
まず、プロセススピードVpが100mm/sの場合の画像濃度制御で用いられるパッチSを図3(a)に示す。なお、矢印bは、搬送ベルト30の搬送方向を示している。この場合、パッチSの大きさAは17mmに設定した。これは、上式(1)から検知に必要な最小値は13(=4+0.01×9×100)mmと算出されるが、現像特性によりパッチSのエッジ部のトナー量が増加してしまうのでパッチSのうちの上側の2mmと下側の2mmとは、測定対象外にするため、これらの部分の4mmを追加して17mmに設定したものである。また、2個の隣接するパッチS間の間隔は5mmに設定した。これは、現像バイアスを切り替えるために必要な時間を確保するためである。したがって、1色の画像濃度制御には171(=17×8+5×7)mmを使用し、1.71sでこの制御を行っている。これを、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色について行うため全色の画像濃度制御に必要な時間は6.84(=1.71×4)sである。
次に、プロセススピードVpが50mm/sの場合の画像濃度制御で用いられるパッチSを図3(b)に示す。この場合には、パッチSの大きさは12.5mmに設定した。これも先に説明したのと同様に検知に必要な最小値8.5mmとパッチSの上側と下側のそれぞれ2mmを加えた数値である。また、隣接するパッチS間の間隔は5mmに設定した。これより、画像濃度制御には135mmを使用し、2.7sでこの制御を行っている。したがって、全色の画像濃度制御に必要な時間は10.8sである。これに対して、パッチSの大きさAを、プロセススピードVpが100mm/sのときと同じにすると、1色当たり171mmを使用し、3.42sを使うため、全色の画像濃度制御に必要な時間は13.68sである。したがって、本実施の形態によれば制御時間を2.88(=13.68−10.8)s短縮することができた。
本実施の形態においては、現像バイアスを変化させて濃度の異なる8個のパッチSを形成したが、帯電バイアス、画像パターン等を変化させても同様である。また、現像バイアスを変化させて画像濃度制御を行った後にさらに画像パターンを変化させて画像濃度制御を行うといった複数回の画像濃度制御を行う場合には、一層、効果がある。
また、本実施の形態では搬送ベルト30上にパッチSを形成し画像濃度制御を行ったが、これに代えて感光ドラム11M、11C、11Y、11Bk上や記録材P上で画像濃度制御を行ってもほぼ同様の効果をあげることができる。
〈実施の形態2〉
本実施の形態における、画像形成装置の構成は、上述の実施の形態1の画像形成装置の構成と同じである。したがって、画像形成装置の構成及び動作についての説明は省略し、以下では、異なる点を主に説明する。
本実施の形態は、プロセススピードVpに応じて、隣接するパッチS間の間隔を変更することを特徴とする。
詳しく説明すると、一般に画像濃度制御は現像バイアスや帯電バイアスなどを変えた複数のパッチSを作製する。この場合、バイアスが切り替わり、安定するまでの時間が必要なため隣接するパッチSの間について所定の間隔を設けてパッチSを作製する。ここで、隣接する2個のパッチS間の間隔をB(mm)、バイアスが切り替わり安定するまでの時間をT(s)、プロセススピードをVp(mm/s)とすると、各値を次式(2)を満足するように設定する必要がある。
B≧T×Vp……(2)
ここで、バイアスが切り替わり安定するまでの時間Tは、高圧電源・回路の特性に依存し、プロセススピードVpにかかわらず一定の時間が必要となる。したがって、2個のパッチSの間の間隔Bの最小値はプロセススピードVpに依存する。したがって、プロセススピードVpに応じて、常にパッチSの間隔Bを最小値に設定することにより、プロセススピードVpを落とした場合にも最短の時間で画像濃度制御を行うことができる。
本実施の形態においては、前述の実施の形態1と同様、画像濃度制御は、各色について順次に現像バイアスを変えた8個のパッチSを搬送ベルト30上に形成し、それぞれの濃度を光学センサ21で検知し、最適な現像バイアスを選択するものである。ここで、光学センサ21は図2に示したものと同様のものを用いた。この光学センサ21は、スポット径r=4mm、サンプリング周期Ts=0.01sが最適であり、またサンプリング数Nは10個に設定した。
なお、本実施の形態では、プロセススピードは100mm/sと50mm/sの2種類が用意されている。
まず、プロセススピードが100mm/sの場合の画像濃度制御で用いられるパッチSを図4(a)に示す。パッチSの大きさAは17mmに設定した。また、パッチSの間隔Bは5mmに設定した。これは、現像バイアスを切り替えるために必要な時間が0.05sであったからである。したがって、1色の画像濃度制御には171mmを使用し、1.71sでこの制御を行っている。これを、4色について行うため全色の画像濃度制御に必要な時間は6.84sである。
次に、プロセススピードが50mm/sの場合の画像濃度制御で用いられるパッチSを図4(b)に示す。この場合も、パッチSの大きさAは17mmに設定した。ここで、パッチSの間隔は2.5mmに設定した。これは、現像バイアスを切り替えるために必要な時間が0.05sであったからである。これにより、画像濃度制御には153.5mmを使用し、3.07sでこの制御を行っている。したがって、全色の画像濃度制御に必要な時間は12.28sである。これに対して、パッチSをプロセススピードVpが100mm/sのときと同じ大きさで行うと、1色当たり171mmを使用し、3.42sを使うため、全色の画像濃度制御に必要な時間は13.68sである。したがって、本実施の形態によれば制御時間を1.4s短縮することができた。
本実施の形態においては、現像バイアスを変化させてパッチSを作製したが、帯電バイアス、画像パターン等を変化させても同様である。また、現像バイアスを変化させて画像濃度制御を行った後にさらに画像パターンを変化させて画像濃度制御を行うといった複数回の画像濃度制御を行う場合には、一層、効果がある。
また、本実施の形態2を前述の実施の形態1と併用して行えば、さらに効果がある。
また、上述では、搬送ベルト30の移動速度を2段階に切り替える例について説明したが、搬送ベルト30の移動速度は、2段階に限らず、3段階以上に切り替えるようにしてもよい。この場合には、移動速度が遅くなるほど、パッチSの大きさAを小さくしたり、2個のパッチSの間の間隔Bを狭めるようにしたりする。
また、本実施の形態では搬送ベルト30上にパッチSを作製して画像濃度制御を行ったが、これに代えて感光ドラム11M、11C、11Y、11Bk上や記録材P上で画像濃度制御を行っても同様の効果がある。さらに画像形成装置が、感光ドラム11M、11C、11Y、11Bk上のトナー像が一旦転写される中間転写ベルトや中間転写ドラム等の中間転写体を備える場合には、これらの中間転写体上にパッチSを作製し、このパッチSの濃度を検出するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によると、所定部材の移動速度に応じて濃度検出用のトナー像についての移動方向の長さを変更することにより、トナー像の濃度を検出するのに要する時間を変更することができる。例えば、所定部材の移動速度が遅いほど、濃度検出用のトナー像についての移動方向の長さを短くするときは、濃度検出に要する時間を短くすることができる。
また、所定部材の移動速度に応じて前記複数の濃度検出用のトナー像の間隔を変更することにより、トナー像の濃度を検出するのに要する時間を変更することができる。例えば、所定部材の移動速度が遅いほど、複数の濃度検出用のトナー像の間隔を短くするときは、濃度検出に要する時間を短くすることができる。
なお、所定部材としては、像担持体、中間転写体、トナー像が転写される記録材を担持搬送する搬送部材、搬送部材によって担持搬送されて像担持体上のトナー像が転写される記録材などがあげられる。
11M、11C、11Y、11Bk
所定部材(感光ドラム)
21 濃度検出手段(光学センサ)
30 搬送部材(搬送ベルト)
A 濃度検出用のトナー像の移動方向の長さ
B 複数の濃度検出用のトナー像の間隔
P 記録材
S 濃度検出用のトナー像(パッチ)

Claims (2)

  1. 所定部材上に濃度検出用のトナー像を形成し、このトナー像の濃度を光学センサによって検出し、その検出結果に基づいて画像形成条件を制御する画像形成装置において、
    前記所定部材の移動速度が、第1の移動速度と、前記第1の移動速度よりも遅い第2の移動速度とに切り替え可能であり、
    前記所定部材の移動速度が、前記第1の移動速度である場合よりも前記第2の移動速度である場合の方が、前記濃度検出用のトナー像の移動方向の長さが短く、
    前記光学センサのスポット径をr、
    前記光学センサのサンプリング周期をTs、
    前記光学センサのサンプリング数をN、
    前記所定部材の移動速度をVp、
    前記濃度検出用のトナー像の移動方向の長さをAとした場合に、
    A≧r+Ts×(N−1)×Vp
    を満たす、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記濃度検出用のトナー像が前記所定部材上に複数形成され、
    前記所定部材の移動速度が、前記第1の移動速度である場合よりも前記第2の移動速度である場合の方が、前記複数の濃度検出用のトナー像の間隔が短い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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