JP6822347B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

本発明は、複数の気筒を有する内燃機関に適用される内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、ディザ制御の実施によって排気通路に設けられている触媒を昇温させる内燃機関の制御装置の一例が記載されている。ディザ制御では、複数の気筒のうちの一部の気筒が、理論空燃比よりも混合気の空燃比がリッチとなるリッチ燃焼気筒とされ、複数の気筒のうちの残りの気筒が、理論空燃比よりも混合気の空燃比がリーンとなるリーン燃焼気筒とされる。また、当該ディザ制御では、リッチ燃焼気筒とリーン燃焼気筒とを含む全ての気筒内における混合気の空燃比の平均値が目標空燃比となるように、各気筒内への燃料供給量が調整される。こうしたディザ制御が実施されている場合、排気通路では、リーン燃焼気筒から排出された排気に含まれる酸素によって、リッチ燃焼気筒から排出された排気に含まれる未燃燃料成分及び不完全燃焼成分が酸化される。これにより、触媒を昇温させることができる。
なお、ディザ制御が実施されるようになると、ディザ制御の実施前と比較し、内燃機関の出力トルクが低下する。そのため、ディザ制御が実施されているときには、こうした出力トルクの低下を補償するために、スロットルバルブの開度であるスロットル開度、すなわち吸入空気量を増大補正するディザ時補正制御が実施されることがある。このようなディザ時補正制御をディザ制御とともに実施することにより、ディザ制御の実施に伴う内燃機関の出力トルクの低下を抑制することができる。
また、車両走行中にあっては、車両の運転者による車両操作や車両への外乱の入力によって、車両のサスペンションよりも車体側の振動である、いわゆるばね上振動が発生することがある。特許文献2には、こうしたばね上振動を抑制するばね上制振制御を実施する内燃機関の制御装置の一例が記載されている。このばね上制振制御では、内燃機関の出力トルクをばね上振動に合わせて補正することで、ばね上振動を抑制するようにしている。なお、ばね上制振制御の実施中において内燃機関の出力トルクを補正する方法としては、例えば、吸入空気量を調整する方法を挙げることができる。
特開2004−218541号公報 特許第5099231号公報
ところで、ディザ制御及びばね上制振制御の双方が実施されると、ディザ制御とともに実施されるディザ時補正制御による吸入空気量の補正と、ばね上制振制御による吸入空気量の補正とが重複することとなる。この場合、2つの吸入空気量の補正が互いに干渉し、当該吸入空気量が急変することがある。このように吸入空気量が急変すると、各気筒内での混合気の空燃比が変動し、各気筒内での混合気の燃焼が不安定になるおそれがある。
上記課題を解決するための内燃機関の制御装置は、内燃機関の複数の気筒のうちの一部の気筒が、理論空燃比よりも混合気の空燃比がリッチとなるリッチ燃焼気筒となり、各気筒のうちのリッチ燃焼気筒とは別の気筒が、理論空燃比よりも混合気の空燃比がリーンとなるリーン燃焼気筒となるように、各気筒内への燃料供給量を調整するディザ制御を実施するディザ制御部と、吸入空気量の目標値である吸気量目標値を算出する吸気量目標値算出部と、を備えている。吸気量目標値算出部は、ディザ制御が実施されているときには、同ディザ制御が実施されていないときよりも吸気量目標値が大きくなるように、同吸気量目標値を算出するディザ時補正制御と、車両のばね上振動に応じて吸気量目標値を補正するばね上制振制御と、を実施するようになっている。そして、同制御装置は、ディザ制御及びばね上制振制御の何れか一方の制御が実施されているときには、他方の制御の実施を禁止する、又は、同他方の制御に制限を設ける。
上記構成によれば、ディザ制御が実施されている場合、ディザ時補正制御の実施によって、ディザ制御が実施されていない場合よりも吸入空気量が増大される。このように吸入空気量を増大させることにより、内燃機関の出力トルクを増大させることができる。すなわち、ディザ制御の実施に伴う出力トルクの低下を補償することができる。
また、ばね上制振制御が実施されている場合、ばね上振動に合わせて吸入空気量が補正される。これにより、ばね上振動に合わせ、車輪で発生するトルクが調整されるようになるため、当該ばね上振動を抑制することができる。
上記構成では、ディザ制御及びばね上制振制御の何れか一方の制御が実施されているときには、他方の制御の実施が禁止される、又は、他方の制御に制限が設けられる。他方の制御の実施を禁止することにより、ディザ制御とともに実施されるディザ時補正制御による吸入空気量の補正と、ばね上制振制御による吸入空気量の補正とが互いに干渉することを防止できる。その結果、吸入空気量が急変することが抑制される。したがって、各気筒内での混合気の空燃比の変動を抑制でき、ひいては各気筒内での混合気の燃焼が不安定になることを抑制できるようになる。
また、他方の制御に制限を設けることにより、ディザ制御とともに実施されるディザ時補正制御による吸入空気量の補正と、ばね上制振制御による吸入空気量の補正との干渉度合いを低減することができる。その結果、他方の制御に制限を設けない場合と比較し、吸入空気量が急変することが抑制される。したがって、各気筒内での混合気の空燃比の変動を抑制でき、ひいては各気筒内での混合気の燃焼が不安定になることを抑制できるようになる。
内燃機関の制御装置の第1の実施形態である制御装置を備える内燃機関と、変速機と、車輪とを示す構成図。 同第1の実施形態における制御装置の機能構成を示すブロック図。 同第1の実施形態において、駆動トルク変換部が実行する処理ルーチンを説明するフローチャート。 同第1の実施形態において、要求値算出部が実行する処理ルーチンを説明するフローチャート。 同第1の実施形態において、ばね上制振制御が実施されている状況下でディザ制御の実施条件が成立した場合のタイミングチャート。 第2の実施形態において、駆動トルク変換部が実行する処理ルーチンを説明するフローチャート。 同第2の実施形態において、要求値算出部が実行する処理ルーチンを説明するフローチャート。
以下、内燃機関の制御装置の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1には、本実施形態の制御装置20を備える内燃機関10と、内燃機関10の出力トルクが入力される変速機100と、変速機100の出力トルクが入力される車輪101とが図示されている。
図1に示すように、内燃機関10は、複数(本実施形態では、4つ)の気筒#1,#2,#3,#4と、各気筒#1〜#4の燃焼室11内に導入する空気が流通する吸気通路12と、気筒数と同数の燃料噴射弁13とを備えている。吸気通路12には、吸入空気量GAを調整すべく作動するスロットルバルブ14が設けられている。各燃料噴射弁13は、燃焼室11に燃料を供給すべくそれぞれ駆動するようになっている。
各燃焼室11では、吸気通路12から導入された空気と、燃料噴射弁13の駆動によって供給された燃料とを含む混合気が、点火装置15の火花放電によって燃焼される。燃焼に供された混合気は、排気として、各燃焼室11から排気通路16に排出される。なお、排気通路16には、排気を浄化対象とする三元触媒17が設けられている。
内燃機関10の運転にかかる各種制御は、制御装置20により行われる。制御装置20は、各種の機関制御を実施するCPU21と、同機関制御に必要な情報が記憶されるメモリ22とを有している。内燃機関10には、空燃比センサSE1、クランク角センサSE2、エアフロメータSE3、アクセルセンサSE4及び車輪速センサSE5などの各種のセンサから検出信号が入力される。
空燃比センサSE1は、排気通路16における三元触媒17よりも上流側に配置されており、排気通路16を流通する排気の酸素濃度に応じた信号を出力する。制御装置20では、空燃比センサSE1からの検出信号を基に、空燃比の検出値である空燃比検出値AFが算出される。
クランク角センサSE2は、機関出力軸の回転速度である機関回転速度NEに応じた信号を出力する。エアフロメータSE3は、吸気通路12に設けられており、吸入空気量GAに応じた信号を出力する。アクセルセンサSE4は、アクセルペダルの操作量であるアクセル操作量ACCPに応じた信号を出力する。
車輪速センサSE5は、車輪101の回転速度に応じた信号を出力する。制御装置20では、車輪速センサSE5からの信号を基に車輪101の回転速度が算出され、この車輪101の回転速度及び半径を基に車輪速度VWが算出される。
制御装置20では、機関制御の一部として、ばね上制振制御、ディザ制御及びディザ時補正制御を実施する。ばね上制振制御とは、車両のばね上振動を抑制すべく内燃機関10の出力トルクを補正する制御である。ディザ制御とは、排気通路16に設けられている三元触媒17の温度を上昇させるための制御である。ディザ時補正制御とは、ディザ制御の実施に伴う内燃機関10の出力トルクの低下を補償するための制御である。
ここで、ばね上振動とは、路面から車輪101への外乱の入力により、サスペンションを介して車体に発生する振動のことをいう。このばね上振動には、車両のピッチング方向又は車両上下方向の成分が含まれている。
図2に示すように、制御装置20は、ばね上制振制御、ディザ制御及びディザ時補正制御を実施するための機能部として、要求トルク設定部M10、ばね上制振用補正トルク算出部M20、目標空燃比設定部M30、スロットル開度目標値算出部M40、スロットルバルブ制御部M50、ベース噴射量算出部M60、空燃比制御部M70、ディザ制御部M80及び噴射弁制御部M90を有している。
<要求トルク設定部M10>
要求トルク設定部M10には、ベース要求トルク算出部M11とディザ時補正トルク算出部M12とが設けられている。ベース要求トルク算出部M11は、アクセル操作量ACCPを基に、ベース要求トルクTrqBを算出する。ベース要求トルクTrqBは、アクセル操作量ACCPに応じて定まる車輪101(駆動輪)のためのトルクと、オルタネータや空調装置のコンプレッサなどの補機のためのトルク(負荷トルク)との和となる。そのため、ベース要求トルク算出部M11は、オルタネータやコンプレッサなどの補機の操作量を加味し、ベース要求トルクTrqBを算出する。
ディザ時補正トルク算出部M12は、後述するディザ制御部M80の要求値算出部M81で算出された噴射量補正要求値αを基に、ディザ時トルク補正量TrqDを算出する。ディザ時補正トルク算出部M12は、噴射量補正要求値αが「0」と等しいとき(すなわち、ディザ制御を実施していないとき)にはディザ時トルク補正量TrqDを「0」と等しくする。一方、ディザ時補正トルク算出部M12は、噴射量補正要求値αが「0」よりも大きいときには、噴射量補正要求値αが大きいほどディザ時トルク補正量TrqDが大きくなるようにディザ時トルク補正量TrqDを算出する。
また、要求トルク設定部M10には、ベース要求トルク算出部M11によって算出されたベース要求トルクTrqBと、ディザ時補正トルク算出部M12によって算出されたディザ時トルク補正量TrqDとの和を要求トルクTrqとして算出する加算器M13が設けられている。さらに、要求トルク設定部M10には、加算器M13によって算出された要求トルクTrqと、ばね上制振用補正トルク算出部M20によって算出された制振用トルク補正量TrqSとの和を補正後の要求トルクTrqとして算出する加算器M14が設けられている。すなわち、本実施形態では、ディザ時トルク補正量TrqDや制振用トルク補正量TrqSによってベース要求トルクTrqBを補正することで、要求トルクTrqを算出することができる。
<ばね上制振用補正トルク算出部M20>
ばね上制振用補正トルク算出部M20は、要求トルク設定部M10の加算器M13で算出された要求トルクTrqを、車輪101(駆動輪)で発生させるトルクの要求値である要求車輪トルクWTrq0に換算する車輪トルク換算部M21を含んでいる。車輪トルク換算部M21は、変速機100で選択されている変速比を加味し、要求トルクTrqを要求車輪トルクWTrq0に換算する。
また、ばね上制振用補正トルク算出部M20は、各車輪101の車輪速度VWの平均値を基に、駆動輪で発生しているトルクの推定値である車輪トルク推定値WTrqEを算出する車輪トルク推定部M22を含んでいる。車輪101に外乱が入力されている場合、外乱の入力によって車輪速度VWが変わるため、車輪トルク推定値WTrqEには車輪101に入力された外乱の成分が含まれている。
また、ばね上制振用補正トルク算出部M20には、要求車輪トルクWTrq0及び車輪トルク推定値WTrqEが入力される制振用補正量算出部M23が設けられている。この制振用補正量算出部M23は、車体の運動モデルを有している。そのため、制振用補正量算出部M23は、要求車輪トルクWTrq0及び車輪トルク推定値WTrqEを基に、外乱に対する要求トルクTrqの補正分である制振用車輪トルク補正量WTrq1を導出することができる。
また、ばね上制振用補正トルク算出部M20には、制振用補正量算出部M23によって導出された制振用車輪トルク補正量WTrq1を、内燃機関10の出力トルクの補正量である制振用トルク補正量TrqSに変換する駆動トルク変換部M24が設けられている。この駆動トルク変換部M24は、変速機100で選択されている変速比を加味し、制振用車輪トルク補正量WTrq1を制振用トルク補正量TrqSに変換する。そして、駆動トルク変換部M24は、導出した制振用トルク補正量TrqSを要求トルク設定部M10の加算器M14に出力する。
なお、ばね上振動を抑制するための制振用トルク補正量TrqSの算出は、所定のばね上制振制御の実施条件が成立したときに行われる。例えば、ばね上制振制御の実施条件は、以下に示す3つの条件を含んでいる。
(条件1−1)後述する空燃比制御部M70による空燃比フィードバック制御(以下、「空燃比F/B制御」という。)によって導出される空燃比フィードバック補正値(以下、「空燃比F/B補正値」という。)FAFの絶対値が規定値未満であること。
(条件1−2)空燃比制御部M70による空燃比学習制御によって、空燃比の学習が完了していること。
(条件1−3)パージガスの濃度が所定値未満であること。
そして、ばね上制振制御の実施条件が成立している場合、駆動トルク変換部M24は、上記のように制振用トルク補正量TrqSを導出し、この制振用トルク補正量TrqSを要求トルク設定部M10に出力する。これにより、要求トルクTrqが、制振用トルク補正量TrqSによって補正される。一方、ばね上制振制御の実施条件が成立していない場合、駆動トルク変換部M24は、制振用トルク補正量TrqSを「0」と等しくし、この制振用トルク補正量TrqS(=0)を要求トルク設定部M10に出力する。この場合、要求トルクTrqは、制振用トルク補正量TrqSによって補正されない。
<目標空燃比設定部M30>
目標空燃比設定部M30は、空燃比の目標値である目標空燃比AFTを設定する。
<スロットル開度目標値算出部M40>
スロットル開度目標値算出部M40は、吸入空気量GAの目標値である吸気量目標値GATを算出する吸気量目標値設定部M41を含んでいる。この吸気量目標値設定部M41は、要求トルク設定部M10の加算器M14で算出された要求トルクTrqと、目標空燃比設定部M30で設定された目標空燃比AFTと、機関回転速度NEとを基に、吸気量目標値GATを算出する。このとき、吸気量目標値設定部M41は、要求トルクTrqが大きいほど吸気量目標値GATが大きくなるように、吸気量目標値GATを算出する。そのため、ディザ時トルク補正量TrqDによって要求トルクTrqが増大補正されている場合、吸気量目標値GATは、ディザ時トルク補正量TrqDが大きいほど大きくなる。すなわち、ディザ制御が実施されているために噴射量補正要求値αが「0」よりも大きいときには、ディザ制御が実施されていないために噴射量補正要求値αが「0」と等しいときよりも、ディザ時トルク補正量TrqDが「0」よりも大きい分、吸気量目標値GATが大きくなる。よって、本実施形態では、このようにディザ時トルク補正量TrqDが「0」ではない状況下での吸気量目標値GATの算出を、「ディザ時補正制御」という。つまり、吸気量目標値設定部M41は、ディザ時補正制御を実施可能である。
また、制振用トルク補正量TrqSによって要求トルクTrqが補正されている場合、吸気量目標値GATは、制振用トルク補正量TrqSが大きいほど大きくなる。すなわち、制振用トルク補正量TrqSが「0」よりも大きいときには、制振用トルク補正量TrqSが「0」と等しいときよりも、吸気量目標値GATが大きくなる。よって、本実施形態では、このように制振用トルク補正量TrqSで補正した要求トルクTrqに基づいた吸気量目標値GATの算出を、「ばね上制振制御」という。つまり、吸気量目標値設定部M41は、ばね上制振制御を実施可能である。
また、スロットル開度目標値算出部M40には、吸気量目標値GATが入力される逆エアモデルM42が設けられている。この逆エアモデルM42には、機関回転速度NEも入力される。そして、逆エアモデルM42は、吸気量目標値GATと機関回転速度NEとを基に、機関負荷率KLを算出する。また、逆エアモデルM42は、算出した機関負荷率KLを基に、スロットルバルブ14の開度であるスロットル開度TAの目標値であるスロットル開度目標値TATを算出する。
<スロットルバルブ制御部M50>
スロットルバルブ制御部M50には、スロットル開度目標値算出部M40の逆エアモデルM42で算出されたスロットル開度目標値TATにスロットル開度TAが近づくように、スロットルバルブ14の作動を制御する。
<ベース噴射量算出部M60>
ベース噴射量算出部M60には、スロットル開度目標値算出部M40の逆エアモデルM42で算出された機関負荷率KLを基にベース噴射量QBを算出する。ベース噴射量QBは、規定の満充填時理論噴射量QTHに機関負荷率KLを乗算することで導出される。満充填時理論噴射量QTHとして、機関負荷率KLが「100%」であり、且つ空燃比検出値AFが目標空燃比AFTと等しいときにおける燃料噴射量の算出値が設定されている。
<空燃比制御部M70>
空燃比制御部M70は、空燃比検出値AFと目標空燃比AFTとの偏差が小さくなるように空燃比F/B補正値FAFを更新する空燃比F/B制御を実施する。また、空燃比制御部M70は、空燃比F/B補正値FAFの絶対値が小さくなるように、空燃比学習値KGを更新する空燃比学習制御を実施する。空燃比制御部M70は、空燃比F/B補正値FAFの絶対値が規定値以上にならないようになると、空燃比の学習が完了したと判定することができる。
そして、空燃比制御部M70は、ベース噴射量算出部M60によって算出されたベース噴射量QBを、空燃比F/B補正値FAFと空燃比学習値KGとを用いて補正することで、各気筒#1〜#4内への要求供給量である要求噴射量QBFを導出する。例えば、以下に示す関係式(式1)を用い、要求噴射量QBFを算出することができる。
QBF=QB・(1+FAF)・KG ・・・(式1)
<ディザ制御部M80>
ディザ制御部M80は、所定のディザ制御の実施条件が成立したときに、ディザ制御を実施する。例えば、ディザ制御の実施条件は、三元触媒17の昇温が要求されていること、及び、目標空燃比AFTが理論空燃比と等しいことを含んでいる。
本実施形態で実施されるディザ制御では、以下のような条件を満たすように空燃比制御部M70によって算出された要求噴射量QBFがそれぞれ補正される。
(条件2−1)第1の気筒#1が、目標空燃比AFT(すなわち、理論空燃比)よりも混合気の空燃比がリッチとなるリッチ燃焼気筒となり、第1の気筒#1以外の他の気筒#2〜#4が、目標空燃比AFT(すなわち、理論空燃比)よりも混合気の空燃比がリーンとなるリーン燃焼気筒となること。
(条件2−2)リッチ燃焼気筒とリーン燃焼気筒とを含む全ての気筒#1〜#4内における混合気の空燃比の平均値が目標空燃比AFTと等しくなること。
ディザ制御部M80には、噴射量補正要求値αを算出する要求値算出部M81が設けられている。要求値算出部M81は、ディザ制御を実施しないときには噴射量補正要求値αを「0」と等しくする一方、ディザ制御を実施するときには噴射量補正要求値αを「0」よりも大きい値とする。なお、前述したように、噴射量補正要求値αは、ディザ時補正トルク算出部M12のディザ時トルク補正量TrqDの算出でも用いられる。
また、ディザ制御部M80は、リッチ燃焼気筒用の噴射量補正要求値βiを算出するリッチ用補正要求値算出部M82と、リーン燃焼気筒用の噴射量補正要求値βdを算出するリーン用補正要求値算出部M83とを含んでいる。リッチ用補正要求値算出部M82は、要求値算出部M81によって算出された噴射量補正要求値αに「1」を加算した和をリッチ燃焼気筒用の噴射量補正要求値βiとする。リーン用補正要求値算出部M83は、要求値算出部M81によって算出された噴射量補正要求値αに「−1/N」を乗算した積に「1」を加算した和をリーン燃焼気筒用の噴射量補正要求値βdとする。なお、「N」は、リーン燃焼気筒の数であり、本実施形態では「3」となる。
また、ディザ制御部M80は、リッチ燃焼気筒用の噴射量指令値QBFiを算出するリッチ用補正処理部M84と、リーン燃焼気筒用の噴射量指令値QBFdを算出するリーン用補正処理部M85とを有している。リッチ用補正処理部M84は、空燃比制御部M70によって算出された要求噴射量QBFにリッチ燃焼気筒用の噴射量補正要求値βi(=1+α)を乗算した積をリッチ燃焼気筒用の噴射量指令値QBFiとする。リーン用補正処理部M85は、要求噴射量QBFにリーン燃焼気筒用の噴射量補正要求値βd(=1−α/N)を乗算した積をリーン燃焼気筒用の噴射量指令値QBFdとする。
<噴射弁制御部M90>
噴射弁制御部M90は、第1の気筒#1用の燃料噴射弁13から噴射される燃料の量がリッチ燃焼気筒用の噴射量指令値QBFiと等しくなるように、第1の気筒#1用の燃料噴射弁13を駆動させる。また、噴射弁制御部M90は、第1の気筒#1以外の他の気筒#2〜#4用の燃料噴射弁13から噴射される燃料の量がリーン燃焼気筒用の噴射量指令値QBFdと等しくなるように、各気筒#2〜#4用の燃料噴射弁13を駆動させる。
次に、図3を参照し、駆動トルク変換部M24が繰り返し実行する処理ルーチンについて説明する。
図3に示すように、本処理ルーチンにおいて、駆動トルク変換部M24は、ばね上制振制御の実施条件が成立しているか否かを判定する(S11)。すなわち、駆動トルク変換部M24は、上記の条件1−1、条件1−2及び条件1−3の何れもが成立しているときには、実施条件が成立していると判定する。一方、駆動トルク変換部M24は、条件1−1、条件1−2及び条件1−3のうち少なくとも1つの条件が成立していないときには、実施条件が成立していると判定しない。そして、実施条件が成立していない場合(S11:NO)、駆動トルク変換部M24は、その処理を後述するステップS14に移行する。
一方、ばね上制振制御の実施条件が成立している場合(S11:YES)、駆動トルク変換部M24は、上記のディザ制御の実施条件が成立しているか否かを判定する(S12)。ディザ制御の実施条件が成立している場合(S12:YES)、ディザ制御が実施されるため、駆動トルク変換部M24は、その処理を後述するステップS14に移行する。一方、ディザ制御の実施条件が成立していない場合(S12:NO)、駆動トルク変換部M24は、制振用補正量算出部M23によって導出された制振用車輪トルク補正量WTrq1を制振用トルク補正量TrqSに変換することで、制振用トルク補正量TrqSを導出する(S13)。そして、駆動トルク変換部M24は、本処理ルーチンを一旦終了する。
ステップS14において、駆動トルク変換部M24は、制振用トルク補正量TrqSを「0」と等しくする。その後、駆動トルク変換部M24は、本処理ルーチンを一旦終了する。
次に、図4を参照し、要求値算出部M81が繰り返し実行する処理ルーチンについて説明する。
図4に示すように、本処理ルーチンにおいて、要求値算出部M81は、上記のディザ制御の実施条件が成立しているか否かを判定する(S21)。実施条件が成立していない場合(S21:NO)、要求値算出部M81は、本処理ルーチンを一旦終了する。一方、実施条件が成立している場合(S21:YES)、要求値算出部M81は、ばね上制振制御が未だ実施されているか否かを判定する(S22)。ばね上制振制御が未だ実施されている場合(S22:YES)、要求値算出部M81は、ばね上制振制御の実施が終了するまでステップS22の判定を繰り返す。
一方、ばね上制振制御が実施されていない場合(S22:NO)、要求値算出部M81は、噴射量補正要求値αが「0」よりも大きくなるように、噴射量補正要求値αを算出する(S23)。続いて、要求値算出部M81は、ディザ制御の終了条件が成立しているか否かを判定する(S24)。ディザ制御の終了条件としては、例えば、三元触媒17の昇温が完了したことを挙げることができる。
ディザ制御の終了条件が成立していない場合(S24:NO)、要求値算出部M81は、その処理を前述したステップS23に移行する。すなわち、ディザ制御の実施が継続される。一方、終了条件が成立している場合(S24:YES)、要求値算出部M81は、噴射量補正要求値αを「0」に向けて徐減させる徐減処理を実施する(S25)。噴射量補正要求値αが「0」と等しくなり徐減処理が完了すると、要求値算出部M81は、本処理ルーチンを一旦終了する。すなわち、ディザ制御の実施が終了される。
次に、図5を参照し、車両走行中にディザ制御の実施を開始する際の作用を効果とともに説明する。なお、前提として、目標空燃比AFTは理論空燃比と等しいものとする。
図5に示すタイミングt1以前では、ディザ制御の実施条件が成立していない一方で、ばね上制振制御の実施条件が成立している。そのため、図5に示すように、タイミングt1以前では、ディザ制御が実施されていない一方で、ばね上制振制御が実施されている。これにより、ばね上振動が発生する期間では、ばね上制振制御の実施による吸気量目標値GATの補正によって、スロットル開度TAが補正される。
図5に示すタイミングチャートのうち、ばね上振動の推移を示すタイミングチャートでは、実線は、ディザ制御の実施条件が成立していないときにはばね上制振制御を実施することのできる本実施形態におけるばね上振動の推移を示している。一方、破線は、ばね上制振制御を実施しない比較例におけるばね上振動の推移を示している。また、図5に示すタイミングチャートのうち、スロットル開度TA(吸入空気量GA)の推移を示すタイミングチャートでは、実線は、本実施形態におけるスロットル開度TA(吸入空気量GA)の推移を示している。一方、破線は、ばね上制振制御及びディザ制御及びディザ時補正制御を実施しない比較例におけるスロットル開度TA(吸入空気量GA)の推移を示している。
タイミングt1以前では、ばね上制振制御の実施によってスロットル開度TAを補正することで、車輪101(駆動輪)で発生させる車輪トルクが補正される。これにより、ばね上振動を抑制することができる。ただし、ばね上振動が発生する期間は、非常に短い。このように非常に短い期間でスロットル開度TA、すなわち吸入空気量GAを補正することにより、全ての気筒#1〜#4内における混合気の空燃比の平均値でもある空燃比の中心が大きく変動することがある。
その後、タイミングt1でディザ制御の実施条件が成立する。すると、ばね上制振制御の実施が終了される。そして、その上で、ディザ制御の実施が開始される。ディザ制御が実施されると、内燃機関10の出力トルクが低下傾向を示す。
そのため、ディザ制御が実施されると、ディザ時補正制御もまた実施される。すなわち、ディザ時トルク補正量TrqDが「0」よりも大きくなるため、スロットル開度TA、すなわち吸入空気量GAが増大補正される。これにより、ディザ制御の実施中における内燃機関10の出力トルクの低下を抑制することができる。
本実施形態では、ディザ制御及びディザ時補正制御が実施されているときには、ばね上制振制御の実施が禁止される。ディザ制御及びディザ時補正制御を実施するときには、ばね上制振制御の実施を禁止することにより、ディザ時補正制御による吸入空気量GAの補正と、ばね上制振制御による吸入空気量GAの補正とが互いに干渉することを防止できる。その結果、吸入空気量GAが急変することが抑制される。したがって、ディザ制御の実施中では、各気筒#1〜#4内での混合気の空燃比の変動を抑制でき、ひいては各気筒#1〜#4内での混合気の燃焼が不安定になることを抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、内燃機関の制御装置の第2の実施形態を図6及び図7に従って説明する。第2の実施形態では、ばね上制振制御を実施するときにはディザ制御及びディザ時補正制御の実施を禁止する点が第1の実施形態と相違している。そこで、以下の説明においては、第1の実施形態と相違している部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図6を参照し、駆動トルク変換部M24が繰り返し実行する処理ルーチンについて説明する。
図6に示すように、本処理ルーチンにおいて、駆動トルク変換部M24は、上記のばね上制振制御の実施条件が成立しているか否かを判定する(S31)。実施条件が成立していない場合(S31:NO)、駆動トルク変換部M24は、制振用トルク補正量TrqSを「0」と等しくする(S32)。その後、駆動トルク変換部M24は、本処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ばね上制振制御の実施条件が成立している場合(S31:YES)、駆動トルク変換部M24は、ディザ制御が実施されているか否かを判定する(S33)。ディザ制御が未だ実施されている場合(S33:YES)、駆動トルク変換部M24は、ディザ制御の実施が終了するまでステップS33の判定を繰り返す。一方、ディザ制御が実施されていない場合(S33:NO)、駆動トルク変換部M24は、上記のステップS13と同様に、制振用トルク補正量TrqSを導出する(S34)。その後、駆動トルク変換部M24は、本処理ルーチンを一旦終了する。
次に、図7を参照し、要求値算出部M81が繰り返し実行する処理ルーチンについて説明する。
図7に示すように、本処理ルーチンにおいて、要求値算出部M81は、上記のディザ制御の実施条件が成立しているか否かを判定する(S41)。実施条件が成立していない場合(S41:NO)、要求値算出部M81は、本処理ルーチンを一旦終了する。一方、実施条件が成立している場合(S41:YES)、要求値算出部M81は、上記のばね上制振制御の実施条件が成立しているか否かを判定する(S42)。
ばね上制振制御の実施条件が成立していない場合(S42:NO)、要求値算出部M81は、上記ステップS23と同様に、噴射量補正要求値αを算出する(S43)。続いて、要求値算出部M81は、上記ステップS24と同様に、ディザ制御の終了条件が成立しているか否かを判定する(S44)。ディザ制御の終了条件が成立していない場合(S44:NO)、要求値算出部M81は、その処理を前述したステップS42に移行する。すなわち、ばね上制振制御の実施条件が成立していない場合であれば、ディザ制御の実施が継続される。
一方、ディザ制御の終了条件が成立している場合(S44:YES)、要求値算出部M81は、上記ステップS25と同様に、噴射量補正要求値αの徐減処理を実施する(S45)。噴射量補正要求値αが「0」と等しくなり徐減処理が完了すると、要求値算出部M81は、本処理ルーチンを一旦終了する。すなわち、ディザ制御の実施が終了される。
その一方で、ステップS42において、ばね上制振制御の実施条件が成立している場合(YES)、要求値算出部M81は、その処理を前述したステップS45に移行する。すなわち、ディザ制御の実施中であっても、ばね上制振制御の実施条件が成立した場合には、ディザ制御の実施が終了される。
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
本実施形態では、ばね上制振制御が実施されるときには、ディザ制御及びディザ時補正制御の実施が禁止される。これにより、ディザ時補正制御による吸入空気量GAの補正と、ばね上制振制御による吸入空気量GAの補正とが互いに干渉することを防止できる。その結果、吸入空気量GAが急変することが抑制される。したがって、各気筒#1〜#4内での混合気の空燃比の変動を抑制でき、ひいては各気筒#1〜#4内での混合気の燃焼が不安定になることを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・第1の実施形態では、ディザ制御及びディザ時補正制御を実施するときには、ばね上制振制御を実施しないようにしている。しかし、ディザ時補正制御の実施による吸入空気量GAの補正と、ばね上制振制御の実施による吸入空気量GAの補正との干渉度合いを低減させることができるのであれば、ディザ制御の実施中でもばね上制振制御を実施させるようにしてもよい。ただし、この場合、ばね上制振制御の実施による吸入空気量GAの補正量に制限を設けることが好ましい。例えば、駆動トルク変換部M24で導出された制振用トルク補正量TrqSに所定の補正ゲイン(0よりも大きく、且つ1よりも小さい値)を乗算し、この減少補正後の制振用トルク補正量TrqSを要求トルク設定部M10の加算器M14に入力させる。これにより、要求トルクTrqの増大補正が抑制される分、ばね上制振制御の実施による吸入空気量GAの補正量を小さくすることができる。
また、駆動トルク変換部M24で導出された制振用トルク補正量TrqSと、予め設定されている制限用トルク補正値とのうちの小さい方の値を、制振用トルク補正量TrqSとして要求トルク設定部M10の加算器M14に入力させるようにしてもよい。このような制御構成を採用しても、ばね上制振制御の実施による吸入空気量GAの補正に制限を設けることができる。
このようにディザ制御及びディザ時補正制御の実施中では、ばね上制振制御に制限を設けることにより、すなわちばね上制振制御の実施による吸入空気量GAの補正に制限を設けることにより、ばね上制振制御に制限を設けない場合と比較し、吸入空気量GAが急変することが抑制される。したがって、各気筒#1〜#4内での混合気の空燃比の変動を抑制でき、ひいては各気筒#1〜#4内での混合気の燃焼が不安定になることを抑制できる。
・第2の実施形態では、ばね上制振制御を実施するときには、ディザ制御及びディザ時補正制御を実施しないようにしている。しかし、ディザ時補正制御の実施による吸入空気量GAの補正と、ばね上制振制御の実施による吸入空気量GAの補正との干渉度合いを低減させることができるのであれば、ばね上制振制御の実施中でもディザ制御及びディザ時補正制御を実施させるようにしてもよい。ただし、この場合、ディザ制御に制限を設けること、すなわちディザ制御の実施時に算出される噴射量補正要求値αに制限を設けることが好ましい。例えば、要求値算出部M81によって算出された噴射量補正要求値αに所定の補正ゲイン(0よりも大きく、且つ1よりも小さい値)を乗算し、この減少補正後の噴射量補正要求値αを、リッチ用補正要求値算出部M82、リーン用補正要求値算出部M83及びディザ時補正トルク算出部M12に入力させる。この場合、ディザ時トルク補正量TrqDが大きくなりにくくなる分、ディザ時補正制御の実施による吸入空気量GAの補正量を小さくすることができる。
また、要求値算出部M81によって算出された噴射量補正要求値αと、予め設定されている制限用補正要求値とのうちの小さい方の値を、噴射量補正要求値αとしてリッチ用補正要求値算出部M82、リーン用補正要求値算出部M83及びディザ時補正トルク算出部M12に入力させるようにしてもよい。このような制御構成を採用しても、ディザ時補正制御の実施による吸入空気量GAの補正量を小さくすることができる。
このようにばね上制振制御の実施中では、ディザ制御に制限を設けることにより、すなわちディザ時補正制御の実施による吸入空気量GAの補正に制限を設けることにより、ディザ制御に制限を設けない場合と比較し、吸入空気量GAが急変することが抑制される。したがって、各気筒#1〜#4内での混合気の空燃比の変動を抑制でき、ひいては各気筒#1〜#4内での混合気の燃焼が不安定になることを抑制できる。
・上記各実施形態で実施されるディザ制御では、全ての気筒#1〜#4内における混合気の空燃比の平均値が理論空燃比と等しくなるように、リッチ燃焼気筒内への燃料供給量と、リーン燃料気筒内への燃料供給量とを調整している。しかしながら、これに限らず、ディザ制御では、リッチ燃焼気筒内における混合気の空燃比が理論空燃比よりもリッチであり、且つ、リーン燃焼気筒内における混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーンであるのであれば、全ての気筒#1〜#4内における混合気の空燃比の平均値が理論空燃比と相違していてもよい。
・上記各実施形態では、リーン燃焼気筒の数をリッチ燃焼気筒の数よりも多くしているが、これに限らない。例えば、リーン燃焼気筒の数をリッチ燃焼気筒の数と同じとしてもよいし、リーン燃焼気筒の数をリッチ燃焼気筒の数よりも少なくしてもよい。また、各気筒#1〜#4は、リーン燃焼気筒及びリッチ燃焼気筒を含んでいるのであれば、混合気の空燃比が理論空燃比と等しいストイキ燃焼気筒を含んでいてもよい。
・上記各実施形態では、リッチ燃焼気筒を第1の気筒#1で固定している例を説明しているが、ディザ制御の実施中にリッチ燃焼気筒を適宜変更するようにしてもよい。
・内燃機関10は、4気筒の内燃機関以外の他の内燃機関(例えば、6気筒の内燃機関)であってもよい。
・内燃機関10は、燃焼室11に燃料を直接噴射する燃料噴射弁13ではなく、吸気通路12に燃料を噴射する燃料噴射弁を備えたものであってもよい。また、内燃機関10は、燃焼室11に燃料を直接噴射する燃料噴射弁13と、吸気通路12に燃料を噴射する燃料噴射弁とを気筒毎に設けたものであってもよい。
10…内燃機関、20…制御装置、M41…吸気量目標値設定部、M80…ディザ制御部、#1〜#4…気筒。

Claims (1)

  1. 内燃機関の複数の気筒のうちの一部の気筒が、理論空燃比よりも混合気の空燃比がリッチとなるリッチ燃焼気筒となり、前記各気筒のうちの前記リッチ燃焼気筒とは別の気筒が、理論空燃比よりも混合気の空燃比がリーンとなるリーン燃焼気筒となるように、前記各気筒内への燃料供給量を調整するディザ制御を実施するディザ制御部と、
    吸入空気量の目標値である吸気量目標値を算出する吸気量目標値算出部と、を備え、
    前記吸気量目標値算出部は、
    前記ディザ制御が実施されているときには、同ディザ制御が実施されていないときよりも前記吸気量目標値が大きくなるように、同吸気量目標値を算出するディザ時補正制御と、
    車両のばね上振動に応じて前記吸気量目標値を補正するばね上制振制御と、を実施するようになっており、
    前記ディザ制御及び前記ばね上制振制御の何れか一方の制御が実施されているときには、他方の制御の実施を禁止する、又は、同他方の制御に制限を設ける
    内燃機関の制御装置。
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