JPH0612233Y2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JPH0612233Y2
JPH0612233Y2 JP4064988U JP4064988U JPH0612233Y2 JP H0612233 Y2 JPH0612233 Y2 JP H0612233Y2 JP 4064988 U JP4064988 U JP 4064988U JP 4064988 U JP4064988 U JP 4064988U JP H0612233 Y2 JPH0612233 Y2 JP H0612233Y2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等内燃機関の空燃比制御装置に係り、
詳しくは加速時に気筒別に空燃比を補正する空燃比制御
装置に関する。
〔従来の技術〕
近時、自動車等内燃機関に対する要求が高度化してお
り、有害な排出ガスの低減、高出力、低燃費等の互いに
相反する課題について何れも高レベルでその達成が求め
られる傾向にある。また、このような要求は加速時につ
いても同様であり、加速安定度の向上が望まれる。
従来のこの種の内燃機関の空燃比制御装置としては、例
えば昭和63年3月発行の内燃機関84頁〜85頁に記載のも
のがある。この装置では絞弁上流側に設けたエアフロー
メータの出力からエンジンの単位回転当たりの要求負荷
を求め、これから燃料噴射量を演算している。また、過
渡時には燃料噴射量を補正することで、対処している。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の内燃機関の空燃比制御
装置にあっては、加速時のトルク要求に対して空燃比が
全気筒共一律に変化する構成となっていたため、レスポ
ンスのよいエンジンでは加速ショックやガクガク振動力
が大きく、運転性が損わなれるという問題点があった。
すなわち、第12図に加速時のタイミングチャートを示す
ように、加速時に絞弁開度TVOがステップ的に変化す
ると、やや遅れて空気量Qaが増大し燃料が増大する。
このとき、空燃比は一時的にリーンとなるが(空気流量
の増大が先に訪れるから)、燃料の増大に伴いその後全
気筒共一律に目標空燃比に移行し、シリンダの燃焼圧力
Piは急激に増加する。これにより、発生トルクが急激
に立ち上がって変動し、加速ショックいわゆるガクガク
振動が発生する。また、加速直後に壁流やコントロール
ユニットの演算遅れにより空燃比が全気筒共一時的にリ
ーンになると、燃料の性状あるいはデポジットの付着に
より失火することもあり得る。さらに、リーンになった
場合、三元触媒ではNOxが転化せず、エミッション特
性が悪化する。
〔考案の目的〕
そこで本考案は、エンジンが所定の加速状態に移行する
と、負荷変化量が大きくなるに従って相対的にリッチ側
の気筒の空燃比と相対的にリーン側の気筒の空燃比との
差が大きくなるように基準燃料供給量を補正し、その補
正された燃料供給量に基づいて所定間隔で気筒毎に空燃
比を相対的にリッチ側または相対的にリーン側に切り換
えることにより、加速時における全気筒一律のトルクや
空燃比の急激な変動を抑えて、運転性および排気特性を
向上させることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案による内燃機関の空燃比制御装置は上記目的達成
のため、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手
段aと、エンジンの運転状態および目標空燃比に基づい
て気筒毎の基準燃料供給量を演算する基準燃料量演算手
段bと、エンジンが所定の加速状態に移行すると、負荷
変化量が大きくなるに従って相対的にリッチ側の気筒の
空燃比と相対的にリーン側の気筒の空燃比との差が大き
くなるように基準燃料供給量を補正する複数の補正係数
を演算する補正係数演算手段cと、エンジンが所定の加
速状態に移行すると、前記基準燃料供給量を複数の補正
係数に基づいて補正し、その補正された燃料供給量に基
づいて所定間隔で気筒毎に相対的にリッチ側または相対
的にリーン側に切り換える供給演算手段dと、供給演算
手段dの出力に基づいて気筒別に燃料を供給する燃料供
給手段eと、を備えている。
(作用) 本考案では、エンジンが所定の加速状態に移行すると、
負荷変化量が大きくなるに従って相対的にリッチ側の気
筒の空燃比と相対的にリーン側の気筒の空燃比との差が
大きくなるように基準燃料供給量が補正され、その補正
された燃料供給量に基づいて所定間隔で気筒毎に空燃比
が相対的にリッチ側または相対的にリーン側に切り換え
られる。
したがって、加速時における全気筒一律のトルクや空燃
比の急激な変動が抑えられ、運転性および排気特性が向
上する。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第2〜11図は本考案に係る内燃機関の空燃比制御装置の
一実施例を示す図である。まず、構成を説明する。第2
図は本装置の全体的構成を示す図である。第2図におい
て、1はエンジンであり、吸入空気はエアクリーナ2か
ら吸気管3を通り、燃料は噴射信号Siに基づきインジ
ェクタ(燃料供給手段)4から噴射される。そして、気
筒内で燃焼した排気は排気管5を通して触媒コンバータ
6に導入され、触媒コンバータ6内で排気中の有害成分
(CO、HC、NOx)を三元触媒により清浄化して排
出される。
吸入空気の流量Qaはホットワイヤ式のエアフローメー
タ7により検出され、吸気管3内の絞弁8によって制御
される。なお、エアフローメータ7のタイプとしては、
ホットフィルム式でもよく、要は吸入空気の流量を測定
するものであればよい。フラップ式のものでもよいが、
負圧センサは除かれる。
絞弁8の開度TVOは絞弁開度センサ(加速検出手段)
9により検出され、エンジン1の回転数Nはクランク角
センサ10により検出される。また、ウオータジャケット
を流れる冷却水の温度Twは水温センサ11により検出さ
れ、排気中の酸素濃度は酸素センサ12により検出され
る。酸素センサ12は理論空燃比でその出力Vsが急変す
る特性をもつもの等が用いられる。さらに、変速機のニ
ュートラル状態はニュートラルスイッチ13により検出さ
れる。
上記エアフローメータ7、クランク角センサ10、水温セ
ンサ11、酸素センサ12およびアイドルスイッチ13は運転
状態検出手段14を構成しており、運転状態検出手段14お
よび絞弁開度センサ9からの出力はコントロールユニッ
ト20に入力される。
コントロールユニット20は基準燃料量演算手段、補正係
数演算手段および供給演算手段としての機能を有し、C
PU21、ROM22、RAM23およびI/Oポート24によ
り構成される。CPU21はROM22に書き込まれている
プログラムに従ってI/Oポート24より必要とする外部
データを取り込んだり、またRAM23との間でデータの
授受を行ったりしながら噴射制御に必要な処理値を演算
処理し、必要に応じて処理したデータをI/Oポート24
へ出力する。I/Oポート24にはセンサ群14、9からの
信号が入力されるとともに、I/Oポート24からは噴射
信号Siが出力される。ROM22はCPU21における演
算プログラムを格納しており、RAM23は演算に使用す
るデータをマップ等の形で記憶している。
次に、作用を説明する。
本実施例のメインプログラムは第5図のように示される
が、このメインプログラムにおいて演算されるAvTp
はサブルーチンで演算される。説明の都合上、最初にA
vTpを求めるサブルーチンから述べる。
第3図は平滑噴射量AvTpを求めるサブルーチンであ
る。まず、P1でエアフローメータ7の出力を読み込ん
で吸入空気量Qaを求める。これは、例えばテーブルル
ックアップによる。次いで、P2で次式に従って平滑
前具体パルス幅Tpoを演算する。
次いで、P3でTpoを加重平均して基本パルス幅Tp
を演算する。これにより、エアフローメータ7の出力に
基づく脈動が平滑化される。P4では次式に従ってフ
ラット修正基本パルス幅TrTpを求める。
TrTp=Tp×Kflat…… 式において、KflatはフラットA/F補正係数で
あり、回転数Nとα−N流量Qhoとにより割り付けら
れたマップから補間計算付きで求める。なお、α−N流
量とは絞弁開度TVOと回転数Nから空気流量を求める
ものであり、既に公知のものである。
次いで、P5でTrTpを所定の最大リミット値Tpmax
と比較し、TrTp>TpmaxのときはP6でTrTpを
pmaxに制限してP7に進み、TrTp≦Tpmaxのとき
はP6をジャンプしてP7に進む。P7ではα−N先取り
補正パルス幅としての遅れ修正パルス幅THSTPを求
める。これは、α−N流量Qhoに基づき補間計算付き
テーブルからルックアップした値THSTPの10ms毎
の変化量として求める。但し、該変化量が補正判定レベ
ル以下であれば、THSTP=0とし、変化量が負(減
速)の場合は変化量に所定の減速補正率を乗じて求め
る。THSTPは絞弁8の変化を先取りして噴射量を応
答性良く補正する項である。次いで、P8で次式に従
って平滑噴射量AvTp(平滑吸気量に対応)を求め
る。
AvTp=TrTp×FLOAD+AvTp-1 ×(1−FLOAD)+THSTP …… 式において、FLOADは加重平均係数であり、FL
OAD=TFLOAD+K2D(減速のみ)によって与
えられる。TFLOADは吸気ボリウムのみの関数とす
るため、絞弁8によって決まる流路面積AAと(排気量
×回転数)NVMとからマップにより求める。したがっ
て、式の第1項および2項はエアフローメータ7の出
力を脈動修正した値に基づいて演算されたフラット修正
基本パルス幅TrTpについて、FLOADを用いて荷
重平均した値、言い換えれば、TrTpの一次遅れを計
算により(ソフトにより)算出する部分に相当する。ま
た、式の第3項は絞弁開度TVOによる先取り補正の
部分であり、この部分は、本実施例で初めて開示するも
のである。
このような第3項のTHSTPを加えた効果は第4図の
ように示される。第4図において、あるタイミングで加
速した場合、絞弁開度の変化にやや遅れて基本パルス幅
Tpo、Tpが変化し、Tpo、Tpを修正した波形は
フラット修正基本パルス幅TrTpとして第4図のよう
に変化する。一方、α−N流量は絞弁8の開き具合に応
じてステップ的に変化しており、この開度変化量により
遅れ修正パルス幅THSTPが演算される。一方、平滑
噴射量AvTpはTrTpの一次遅れで与えられ、TH
STPなしの従来の位相制御の場合は図中の一点鎖線で
示す変化となり、応答性に欠ける。このとき、吸入負圧
は破線で示され、噴射弁部(運転状態検出手段14部)の
空気流量に略等しいが、これとて絞弁8の開度変化に遅
れなく追随できるものではない。また、吸気ボリウムに
より吸入管3の壁面への燃料付着量にも影響を与える。
これに対して、本実施例のAvTpは図中実線で示すよ
うに、THSTPなる補正項がα−Nの先取り補正(10
msの先取り補正)として加えられているから、極めて
応答性が良く、実際の空気流量変化にマッチしたものと
なる。なお、高地の例も図示している。
第5図は燃料噴射制御のメインプログラムを示すフロー
チャートであり、本プログラムは、例えば10ms毎に一
度実行される。
まず、P11で変速機がニュートラルであるか否かを判別
し、ニュートラルでないときはP17に分岐し、ニュート
ラルのときはP12に進む。P12ではニュートラルから所
定時間DNKSM〔sec〕以上経過したか否かを判別
する。これは、ギヤチェンジを考慮したものである。経
過していなければP17に分岐し、経過していればP13
回転数Nが補正上、下限値NSMU、NSMLの範囲内
にあるか否かを判別する。NSML<N≦NSMUのと
きはP14に進み、そうでないとき(この範囲外のとき)
はP17に分岐する。P14では冷却水温Twが補正下限値
LSMTW以上であるか否かを判別し、Tw≧LSMT
WのときはP15に進み、Tw<LSMTWのときはP17
分岐する。P15では平滑噴射量AvTpが補正下限値L
SAVTPを超えているか否かを判別し、AvTp>L
SAVTOのときはP16に進み、AvTp≦LSAVT
PのときはP17に分岐する。P16では負荷変化量SMQ
CYLが補正下限値LSMDQ以上であるか否かを判別
し、SMQCYL≧LSMDQのときはP18に進み、S
MQCYL<LSMDQのときはP17に分岐する。以上
のP11〜P16のステップで空燃比のリッチ・リーンの気
筒別の切換をする加速状態であるか否かが判別されるこ
とになる。
加速状態でないときはP17でスムーズトルク補正係数K
SMを1.0とし、P19で気筒別の最終噴射量Tiを演算
した後、P20でTiを出力ポートにセットし、所定の噴
射タイミングになるとP21で噴射を実行する。
ここで、スムーズトルク補正係数KSMは第6図のサブ
ルーチンで演算される。第6図において、まず、P41
負荷変化量SMQCYLを次式に従って演算する。
SMQCYL=SMQCYL-1+(AvTp− AvTp-1)−DQCYGN …… 但し、DQCYGN;減少速度 式によるSMQCYLの演算は、平滑演算量AvTp
が急激に立上がった場合に、トルクをスムーズに補正す
るために行われるものである。すなわち、SMQCYL
はAvTpの立上がりに応じて立上がり、以後はDQC
YGNなる減少速度で順次減少していく。次いで、P42
で負荷変化量SMQCYLに基づきテーブルからリッチ
側係数KSMRをルックアップする。また、P43では同
様にSMQCYLに基づきテーブルからリーン側係数K
SMLをルックアップする。
このようにスムーズトルク補正係数KSMはKSMRあ
るいはKSMLとして演算され、具体的には、この補正
係数KSMは第8図に示すように、負荷変化量が大きく
なるに従って相対的にリッチ側係数KSMRと相対的に
リーン側係数KSMLとの差が大きくなるように演算さ
れる。
一方、メインプログラムのP19では最終噴射量Tiは次
式に従って演算される。
Ti=Tip×KSM+Ts…… 但し、Ts;むだ時間 式中、Tipは全気筒一律の負荷量に相当し、第7図
に示すサブルーチンにおけるステップで次式に従って
演算される。
Tip=(AvTp×αm+KATHOS)× α+ADOHSn…… 式中、αmは混合比学習補正係数であり、αはλ制御
補正係数(空燃比のフィードバック補正係数)である。
また、KATHOSは壁流補正係数であり、ADHOS
nは気筒別の壁流補正項(nは気筒番号)である。
一方、メインプログラムの上記ステップP16からYES
分岐に従うときは、P18で今回が初めての分岐であるか
否かを判別する。初めてであるときP22でスムーズ補正
カウンタCNTSMを1にセットし、P23で回転数Nに
応じてリッチ・リーン切換フラグFLGSMを別表第1
に従って選定する。
スムーズ補正カウンタCNTSMはP11〜P16で各条件
が設立した後の全気筒分の噴射回数をカウントするもの
であり、CNTSM≧64になると、KSM=1.0とす
る。また、リッチ・リーン切換フラグFLGSMは0又
は1の値を有し、気筒別の空燃比を目標値に対してリッ
チ側あるいはリーン側に補正するための指令を表すもの
で、回転数Nに応じて切換の間隔を区別しているのは、
例えば車両の共振周波数との関係で最適な切換を確保し
て乗心地を損なわないようにするためである。
18で今回が初めてでないときは、P24でスムーズ補正
カウンタCNTSMを1だけインクリメント(CNTS
M=CNTSM+1)し、P22、P23をジャンプしてP
25に進む。P25ではスムーズ補正カウンタCNTSMの
値に対応するリッチ・リーン切換フラグFLGSMの値
をテーブルから読み出す。FLGSMは1のときリッチ
側への切換を、0のときリーン側への切換を表し、切換
の程度はスムーズトルク補正係数KSMの大きさで表さ
れる。なお、リーン側へ最大シフトしたときはフュエル
カット状態となる。一例として、低回転と高回転との2
つの区分でFLGSMの値を表わすと別表第2のように
示される。
次いで、P26でFLGSMの値を判別し、結果が1のと
き(FLGSM=1のとき)はリッチ側の切換であると
判断し、P27でKSM=KSMRとした後、P19以降の
ステップに移行する。一方、FLGSM=0のときリー
ン側への切換であると判断して、P28でステップ補正カ
ウンタCNTSMの値をフュエルカット値SMFCと比
較する。CNTSM≧SMFCのときはP29でKSM=
KSMRLとしてP19に進み、CNTSM<SMFCの
ときはP30でKSM=0、すなわちフュエルカットを指
令してP19に進む。
したがって、上記メインプログラムの実行による空燃比
のリッチ、リーン切換の一例は、第8図のように示され
る。第8図に示す例では、スムーズ補正カウンタCNT
SMのカウント値に対応してリッチ・リーン切換フラグ
FLGSMがリッチ側の値KSMRとリーン側の値KS
MLとに燃焼気筒毎に交互に切り換わり、特にCNTS
M=2回目のときはリーン側がフュエルカット状態とな
っている。
この場合のタイミングチャートは第9図のように示され
る。第9図から明らかであるように燃料噴射量が気筒別
に適切に調整され、Piの平均立上がりが緩やかなもの
となって加速時のトルクショックやガクガク振動が有効
に防止される。また、リッチとリーンの平均空燃比をλ
=1となるように与えることで、平均空燃比のλ=1か
らのずれを少なくして三元触媒の転化効率を落とすこと
なく、排気特性を向上させることができる。
なお、上記において、Piの変化は大きくなっている
が、パワートレインの共振周波数に比べて高周波である
ため、車両のガクガク振動は抑制され、ショックは発生
しない。因に、ガクガク振動はパワートレインのねじれ
共振の影響が大である。
また、上記実施例ではリーン側への切換補正にフュエル
カットを組入れているが、これに限らず、単にリッチ・
リーンの切換補正を行う態様であってもよい。
第10図は第1、第3、第5気筒(図中では、気筒番号に
#をつけて表す)をリーンとし、第2、第4、第6気筒
をリッチに交互に補正する例である。このようにする
と、Piは気筒毎に交互に緩やかに立上がり、特にエミ
ッション特性が最良となる。
また、第11図は第1、第3、第5気筒をλ=1に補正
し、第2、第4、第6気筒をリーンに交互に補正する例
である。このようにすると、特に速やかに目標空燃比
(λ=1)に移行しつつ、トルクの急激な立上がりを抑
制することができる。
〔効果〕
本考案によれば、エンジンが所定の加速状態に移行する
と、負荷変化量が大きくなるに従って相対的にリッチ側
の気筒の空燃比と相対的にリーン側の気筒の空燃比との
差が大きくなるように基準燃料供給量を補正し、その補
正された燃料供給量に基づいて所定間隔で気筒毎に空燃
比を相対的にリッチ側または相対的にリーン側に切り換
えているので、加速時における全気筒一律のトルクや空
燃比の急激な変動を抑制することができ、運転性および
排気特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基本概念図、第2〜11図は本考案に係
る内燃機関の空燃比制御装置の一実施例を示す図であ
り、第2図はその全体構成図、第3図はその平滑噴射量
を演算するサブルーチンを示すフローチャート、第4図
はその平滑噴射の作用を説明するタイミングチャート、
第5図はその噴射量演算のメインプログラムを示すフロ
ーチャート、第6図はそのKSMを演算するサブルーチ
ンを示すフローチャート、第7図はそのTipを演算す
るサブルーチンを示すフローチャート、第8図はそのK
SMを用いた空燃比の切換状況を示す図、第9図はその
フュエルカット気筒がある場合のタイミングチャート、
第10図はそのリッチ、リーンを交互に切換える場合のタ
イミングチャート、第11図はそのλ=1にする気筒とリ
ーン気筒とがある場合のタイミングチャート、第12図は
従来の内燃機関の空燃比制御装置の作用を説明するタイ
ミングチャートである。 1……エンジン、 4……インジェクタ(燃料供給手段)、 14……運転状態検出手段、 20……コントロールユニット(基準燃料量演算手段、補
正係数演算手段、供給演算手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)エンジンの運転状態を検出する運転状
    態検出手段と、 b)エンジンの運転状態および目標空燃比に基づいて気
    筒毎の基準燃料供給量を演算する基準燃料量演算手段
    と、 c)エンジンが所定の加速状態に移行すると、負荷変化
    量が大きくなるに従って相対的にリッチ側の気筒の空燃
    比と相対的にリーン側の気筒の空燃比との差が大きくな
    るように基準燃料供給量を補正する複数の補正係数を演
    算する補正係数演算手段と、 d)エンジンが所定の加速状態に移行すると、前記基準
    燃料供給量を複数の補正係数に基づいて補正し、その補
    正された燃料供給量に基づいて所定間隔で気筒毎に空燃
    比を相対的にリッチ側または相対的にリーン側に切り換
    える供給演算手段と、 e)供給演算手段の出力に基づいて気筒別に燃料を供給
    する燃料供給手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
JP4064988U 1988-03-28 1988-03-28 内燃機関の空燃比制御装置 Expired - Lifetime JPH0612233Y2 (ja)

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