JPH0615827B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JPH0615827B2
JPH0615827B2 JP19100286A JP19100286A JPH0615827B2 JP H0615827 B2 JPH0615827 B2 JP H0615827B2 JP 19100286 A JP19100286 A JP 19100286A JP 19100286 A JP19100286 A JP 19100286A JP H0615827 B2 JPH0615827 B2 JP H0615827B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、希薄燃焼を行う自動車等内燃機関の空燃比制
御装置に関する。
(従来の技術) 近時、自動車エンジンに対する要求が高度化しており、
排出ガス低減、高出力、低燃費等の互いに相反する課題
についても何れも高レベルでその達成が求められる傾向
にある。
これらの課題に対応するため、超希薄空燃比下における
燃焼制御が試みられており、定常走行においては理論空
燃比一定の特性と異なり、一部の加速領域においてもリ
ーンな空燃比を目標値としている。
このような希薄燃焼(リーンバーン)を行う従来の空燃
比制御装置としては、例えば特開昭60−45742号
公報に記載されたものがある。この装置では、以下の全
ての条件が成立したとき、理論空燃比へのフィードバッ
ク制御を停止し、空燃比をリーン側へ制御している。
イ)冷却水温度が80℃以上、 ロ)スロットルバルブの開度が所定値以下(パーシャル
域)、 ハ)車速変化が所定値以下。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の空燃比制御装置にあっ
ては、リーン空燃比と理論空燃比等の通常空燃比との切
換え時において、エンジン発生トルクが大きく変化する
こととなっていたため、切換え時のショックが大きくガ
クガク振動が発生するという問題点があった。
一方、かかる不具合を解決するために、目標空燃比の切
換えに対して空燃比を滑らかに変化させる等の処置を採
るものも提案されている(特開昭59−7741号公報
参照)。このものは、空燃比を切換える際、徐々に燃料
噴射量を減少または増加させて現在の空燃比を滑らかに
変化させ、切換え時のショックの低減を意図している。
ところが、このような処置を行っても、アクセルの動き
とは無関係に発生トルクが変わって不自然さが出る。
また、リーン空燃比に移行する迄に多少の時間を要する
ので、NO等排気エミッションの増加や、リーンバー
ンによる燃費向上幅が少なくなるという新たな問題点を
招来する。
(発明の目的) そこで本発明は、目標空燃比の値に基づいて空気流量の
補正率を演算するとともに、アクセル操作量に関連する
パラメータ(例えば、絞弁開度)から絞弁をバイパスす
る通路の空気流量を上記補正率に応じて制御することに
より、空燃比切換え時のトルク変動を制御して、運転性
(ドライブフィーリング)を向上させることを目的とし
ている。
(問題点を解決するための手段) 本発明による内燃機関の空燃比制御装置は上記目的達成
のため、その基本概念図を第1図に示すように、吸入空
気量および回転数をパラメータとしてエンジンの運転状
態を検出する運転状態検出手段aと、エンジンの運転状
態に基づいて目標空燃比として、理論空燃比または理論
空燃比よりリーン側のリーン空燃比の何れか一方を選択
する目標値設定手段bと、運転状態および目標空燃比に
応じて燃料供給量を演算する燃料量演算手段cと、燃料
量演算手段cの出力に基づいて吸気通路に燃料を供給す
る燃料供給手段dと、目標空燃比が理論空燃比とリーン
空燃比の間を切換わる際、切換わり後の空燃比に応じて
絞弁をバイパスして流れる補助空気量を補正する空気補
正率を演算する補正率演算手段eと、該空気補正率をな
ます空気補正率をなまし手段fと、アクセル操作量に関
連する空気流量およびなまされた空気補正率に基づいて
前記補助空気流量を演算する演算手段gと、該演算手段
gの出力に基づいて絞弁をバイパスする通路の空気流量
の操作する補助空気弁hと、を備えている。
(作用) 本発明では、従来のような燃料量の演算に加え、目標空
燃比の値に応じて空燃比を補正するための空気流量の補
正率が演算され、アクセルの操作量に関連するパラメー
タ、例えばそのときの空気流量または絞弁開度から絞弁
をバイパスする通路の空気流量が上記補正率に応じて制
御される。したがって、目標空燃比に移行する際、アク
セルの操作量と関連としてエンジントルクが滑らかに変
化することとなって運転性が向上する。
これに加えて、上記空気補正率のなまし処理を行ない、
このなまされた空気補正率に基づいて補助空気流量を制
御しているため、壁流の影響によって燃料の遅れが空気
の遅れより大きい場合に、空気の遅れを燃料の遅れにマ
ッチングでき、空燃比切換え時のトルクショックを減少
させることができる。
(実施例) 以下、本発明を図面に基づいて説明する。
第2〜9図は本発明の実施例を示す図であり、本発明を
SPi(Single Point Injectio
n)方式のエンジンに適用した例である。
まず、構成を説明する。第2図において、1はエンジン
であり、吸入空気はエアクリーナ2からスロットルチャ
ンバ3を経て、ヒータ制御信号SによりON/OFF
するPTCヒータ4で加熱された後、インテークマニホ
ールド5の各ブランチより各気筒に供給され、燃料は噴
射信号STiに基づきスロットル弁6の上流側に設けられ
た単一のインジェクタ(燃料供給手段)7により噴射さ
れる。
各気筒には点火プラグ10が装着されており、点火プラ
グ10にはディストリビュータ11を介して点火コイル
12からの高圧パルスPULSEが供給される。気筒内
の混合気は高圧パルスPULSEにより点火プラグ10
の放電によって着火、爆発し、排気となって排気管14
を通して触媒コンバータ15で排気中の有害成分(C
O、HC、NO)を三元触媒の転化作用(酸化および
還元)により清浄化されてマフラ16から排出される。
ここで、吸入空気の流れはアクセルペダルに連動するス
ロットルチャンバ3内のスロットル弁6により制御さ
れ、アイドリング時にはスロットル弁6はほとんど閉じ
ている。アイドリング時の空気の流れはバイパス通路2
0を通り、開度信号SAACに基づいてAACバルブ(A
uxiliary Air Control Valv
e:アイドル制御弁)(補助空気弁)21により適宜必
要な空気が確保される。
吸入空気の流量Qはホットワイヤ式のエアフローメー
タ22により検出され、スロットル弁6の開度αはスロ
ットルサンサ30により検出される。また、冷却水の温
度Tは水温センサ31により検出され、エンジンのク
ランク角Cはディストリビュータ11に内蔵されたク
ランク角センサ32により検出される。なお、クランク
角Cを表すパルスを計数することにより、エンジン回
転数Nを知ることができる。排気管14には酸素センサ
33が取り付けられており、酸素センサ33は空燃比検
出回路34に接続される。空燃比検出回路34は酸素セ
ンサ33にポンプ電流Ipを供給するとともに、このポ
ンプ電流Ipの値から排気中の酸素濃度を検出し、空燃
比信号Vipとして出力する。
一方、変速機の操作位置は位置センサ36により検出さ
れ、車両の速度SVSPは車速センサ37により検出され
る。また、エアコンの作動はエアコンスイッチ38によ
り検出され、パワステの作動はパワステ検出スイッチ3
9により検出される。
上記各センサ22、30、31、32、34、36、3
7、38および39からの信号はコントロールユニット
50に入力されており、コントロールユニット50はこ
れらのセンサ情報に基づいてエンジンの燃焼制御(点火
時期制御、燃料噴射制御)を行う。
すなわち、コントロールユニット50はエアフローメー
タ22およびクランク角センサ32とともに運転状態検
出手段としての機能を有するとともに、単体で目標値設
定手段、燃料量演算手段、補正率演算手段、空気補正率
なまし手段および演算手段としての機能を有し、CPU
51、ROM52、RAM53およびI/Oポート54
により構成される。
CPU51はROM52に書き込まれているプログラム
に従ってI/Oポート54より必要とする外部データを
取り込んだり、またRAM53との間でデータの授受を
行ったりしながらエンジンの燃焼制御に必要な処理値を
演算し、必要に応じて処理したデータをI/Oポート5
4へ出力する。I/Oポート54には上記各センサ2
2、30、31、32、34、36、37、38、およ
び39からの信号が入力されるとともに、I/Oポート
54からは前記信号STi、SIGN、SAAC、SSCVおよび
が出力される。ROM52はCPU51における演
算プログラムを格納しており、RAM53は演算に使用
するデータをマップ等の形で記憶している。なお、RA
M53の一部は不揮発性メモリからなり、エンジン1停
止後もその記憶内容を保持する。
次に、作用を説明する。
第3図は空気流量制御のプログラムを示すフローチャー
トであり、本プログラムはエンジンの回転に同期して実
行される。なお、本実施例は空気流量制御のアクチュエ
ータである補助空気弁としてアイドルスピード制御や減
速時の空気量制御等を兼用して行うAACバルブ21を
用いた例である。上記アクチュエータとしては、必ずし
もこのようなAACバルブ21に限らず他のものを用い
てもよい。
まず、PでAACバルブ21の基本開度AACT
演算する。この基本開度AACTは冷却水温度T
るいはエアコン等の補機負荷の状態をパラメータとして
決定し、例えばテーブルルックアップで求めてもよい。
次いで、Pで減速空燃比補正値AACABVを演算す
る。減速空燃比補正値AACABVは空気流量Qaや冷却
水温度T等によって演算され、減速時に徐々に減少す
る特性を有する。次いで、Pでアイドル運転か否かを
判別する。この判別はスロットルセンサ30からの情報
により行う。アイドル運転にあるときは、Pでフィー
ドバック制御量AACFBを演算してPに進む。フィー
ドバック制御量AACFBはアイドル時における目標エン
ジン回転数(アイドル目標値)Nと実回転数との差に
応じて増減補正され、Nとなるように回転数をフィー
ドバック補正するものである。一方、ステップPでア
イドル運転でないときはPをジャンプしてPへ進
む。Pでは、上記各演算値に基づいて補正値Bα0を
次式に従って演算する。
Bα0=AACT+AACABV +AACFB …… 次いで、Pで第4図に示すテーブルマップから目標空
燃比KMRに対応する空気補正率KBAをルックアップ
し、このルックアップした空気補正率KBAを第8図に
示すなましプログラムによってなます。なお、このなま
し処理は後述する。第4図では目標空燃比KMRがリー
ン側に移行するにつれて空気補正率KBAの値が増大す
る特性としている。
なお、本実施例では目標空燃比KMRの値のみに基づい
て空気補正率KBAを決定しているが、第4図に示すマ
ップ特性は運転条件(負荷等)により若干変化するか
ら、より高精度を得ようとするなら、例えばエンジン負
荷や冷却水温度により補正を加えるのが好ましい。但
し、本実施例のような求め方であっても実用上は殆んど
支障はなく、KBAの特性を平均的なものとすれば十分
である。したがって、エンジン1に吸入される空気流量
はこのステップで求めたKBAの値に応じて増減補正さ
れる。
次いで、Pで第5図に示すテーブルマップからスロッ
トル開度αに対応するスロットル開口面積Aαをルック
アップし、Pで第6図に示すテーブルマップから前記
補正値Bα0に対応するAACバルブ開口面積ABα0
をルックアップする。次いで、Pで空燃比の補正をつ
け加えた補正開口面積ABα1を次式に従って演算す
る。
ABα1=(Aα+ABα0)×KBA+ABα0 …
… 次いで、P10で前記第6図に示すテーブルマップから補
正開口面積ABα1に対応するAACバルブ開度Bα1
をルックアップする。これは、第6図に示すマップ特性
から縦軸の入力に対する横軸読み取りとして行えばよ
い。そして、P11でこのAACバルブ開度Bα1にバッ
テリ電圧補正等を加えてAACバルブ開度の制御信号S
AACの最終デューティ値AACDUTYを決定する。
このように、本実施例では従来のようなアイドル目標回
転数Niにフィードバック制御するときの空気流量操作
に加えて、目標空燃比KMRの値に応じて空気補正率K
BAを演算するとともに、アクセルの操作量と関連のあ
るパラメータ、すなわちスロットル開度αに基づいてA
ACバルブ21のデューティ値AACDUTYが演算される。
したがって、目標空燃比が切り換えられたときにおいて
は、この切換え時の空燃比の値に応じて空気流量がアク
セルの操作量を考慮しつつアクセルの操作を必要とせず
に適切に補正される。すなわち、空燃比(A/F)を構
成する一方のパラメータである空気(A)の量が可変さ
れる。そのため、空燃比切換え時のトルク変化が極めて
滑らかでかつ自然なものとなって切換え時のショックを
防止しつつ、ドライブフィーリングを格段と向上させる
ことができる。また、空燃比切換えタイムに多くの時間
を要せず、排気エミッションの増加を避けて燃費の向上
幅を大きくすることができる。
第7図は上記のような空気流量の制御と併行して行われ
る燃料噴射量制御のプログラムを示すフローチャートで
あり、前述の目標空燃比の算出も本プログラムで行う。
まず、P21でエアフローメータ22出力Qaとエンジン回
転数Nに基づいて単位回転当りのシリンダ流入空気量Q
CYLを次式に従って演算する。
次いで、P22で冷却水温度Twを所定値Tw0と比較す
る。Tw≧Tw0のときはP22でシリンダ流入空気量Q
CYLが所定範囲内にあるか否かを判別する。QCYLが所定
範囲内にあるときは、P24でエンジン回転数Nが所定範
囲にあるか否かを判別する。エンジン回転数Nが所定範
囲にあるときは、P25に進む。したがって、P25に進む
ときはエンジン1が暖機状態、QCYLがパーシャル域に
ある、および回転数Nが所定範囲という条件が満たされ
ているから、リーンバーン運転域にあると判断する。
一方、P22〜P24でこのようなAND条件から外れると
きは、通常の運転域にあると判断してP26に進む。P25
ではリーンな目標空燃比KMR2を所定のテーブルマッ
プからルックアップし、この値を新目標値NKMRとし
てストアする。なお、KMR2はエンジン回転数Nおよ
びシリンダ流入空気量QCYL等をパラメータとして割付
けた3次元のテーブルマップから求められる。この場
合、KMR2の値は燃費やエンジン安定度等を考慮して
運転条件毎にその最適値を予め実験的に求めてマップに
ストアしておく。P26では通常の目標空燃比KMR1を
ルックアップし、この値を同じく新目標値NKMRとし
てストアする。
次いで、P27で冷却水温度Twに対応する水温増量補正
係数KTwを従来同様にテーブルマップからルックアッ
プする。なお、水温増量補正係数KTwはエンジン冷機
時に空燃比をリッチ化するものである。次いで、P28
最終的な目標空燃比KMRを次式に従って演算する。
但し、n:平滑化係数 ここで、平滑化係数nはKMRの急変を無くすためのも
ので、目標空燃比を滑らかに変化させる(すなわち、平
滑化)係数である。次いで、P29で基本噴射量Tpを次
式に従って演算し、P30で最終噴射量Tiを次式に
従って演算する。
但し、KACC:過渡補正係数 Ts:無効パルス幅 なお、LAMBDAは空燃比検出回路34からの出力に基
づき空燃比のフィードバック制御を行うためのフィード
バック補正係数である。
以下のルーチンにより運転条件からパーシャル運転域を
判別して一部の領域でリーンバーンを達成するような燃
料噴射量Tiが適切に演算され、所定の噴射タイミング
でインジェクタ7から噴射される。このとき、このよう
な目標空燃比KMRの変化に対応る噴射量Tiの演算に
加えて、空気流量が適切に補正されるから空燃比切換え
時のショックが抑制されることは前述の通りである。
したがって、後述する第9図に示すようにリーン空燃比
と通常空燃費の切換時のショックや発生トルクの変動が
アクセルと無関係に生じるという不具合を低減し運転性
が向上する。
第8図は空気補正率のなまし処理のプログラムである。
この図において、まず、P41で新しい空気補正率NKB
Aを演算する。NKBAは第4図のテーブルマップに示
すように目標空燃KMRに対応する空気補正率KBAと
同様であるため同値をルックアップする。次いで、P42
で今回の空気補正率NKBAと前ルーチンにおける空気
補正率KBA′の差の絶対値(|NKBA−KBA′
|)を平滑化判定比較レベルLHと比較する。|NKB
A−KBA′|>LHのときは、P43で最終的な空気補
正率KBAを次式に従って演算し、NKBAに対して
遅延させる。
KBA=NKBA×1/n1+KBA′ ×n1−1/n1 …… 但し、n1:平滑化係数 一方、P42で|NKBA−KBA′|≦LHのときは、
44で目標の空気補正率KBAを次式に従って演算す
る(平滑化の程度を変える)。
KBA=NKBA×1/n2+KBA′ ×n2−1/n2 …… 但し、n2:平滑化係数 図8のプログラムによれば、現実の空燃比が目標空燃比
KMRに比べ遅れを有する現象により、目標空燃比KM
Rから空気増量を求めたのでは空燃比に対して空気増量
が早すぎることとなって、その差により発生トルクが異
なってしまうのを防止することができる。
すなわち、第9図(a)に示すように現実の空燃比が目
標空燃比KMRに対して遅れるのは、空燃比の変化に対
し吸気管内の燃料の壁流量が変わることから壁流に取ら
れる燃料、または壁流からもち去られる燃料分によって
空燃比の遅れが生じるからである。したがって、目標空
燃比KMRから空気増量を求めた場合、空燃比の変化に
対して空気増量が早すぎることとなり、その差によって
発生トルクが異なる。
そこで目標空燃比KMRが急変した場合、実空燃比の変
化が時定数一定の遅れ波形とならず、初期に変化が早
く、後期には遅くなるという現象となることに鑑みて、
|NKBA−KBA′|の値に応じて平滑化の程度を変
化させることで(第9図(b)参照)、トルクのフラッ
ト性をより高めることができ、(第9図(c)参照)、
より自然な運転が可能となる。また、特に空燃比目標値
の急変に対応することができる。
なお、上記実施例では平滑化処理をエンジン回転同期し
て行っているため、エンジン回転数が遅くても平滑化に
ついてより高精度を確保できる。しかし、例えば時間同
期で行う場合にはエンジン回転数によってn1、n2の
値を変えるのが好ましい。
なお、第9図は、参考のため、空気補正率をなまし処理
していないものを比較に用いている。
(効果) 本発明によれば、空燃比が切換わるとき従来のような燃
料量の演算に加え、目標空燃比の値に応じて空燃比を補
正するための空気流量の補正率を演算し、アクセルの操
作量に関連するパラメータ、例えばそのときの空気流量
または絞弁開度から絞弁をバイパスする通路の空気流量
を上記補正率に応じて制御しているので、アクセルの操
作量と関連してエンジントルクを滑らかに変化させるこ
とができ、運転性をより一層向上させることができる。
これに加えて、上記空気補正率のなまし処理を行ない、
このなまされた空気補正率に基づいて補助空気流量を制
御しているため、壁流の影響によって燃料の遅れより大
きい場合に、空気の遅れを燃料の遅れにマッチングで
き、空燃比切換え時のトルクショックを減少させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本概念図、第2〜9図は本発明の実
施例を示す図であり、第2図はその全体構成図、第3図
はそのAACバルブ制御値AACDuty算出のプログラム
を示すフローチャート、第4図はその空気補正率KBA
のテーブルマップ、第5図はそのスロットル開口面積A
αのテーブルマップ、第6図はそのAACバルブ開度面
積ABαのテーブルマップ、第7図はその燃料噴射信号
Ti算出プログラムを示すフローチャート、第8図はそ
の空気補正率KBAのなまし処理のプログラムを示すフ
ローチャート、第9図はその空燃比(a)、空気補正率
KBA(b)および発生トルク(c)の関係を示す図で
ある。 7……インジェクタ(燃料供給手段)、 21……AACバルブ(補正空気弁)、 22、32、50……(運転状態検出手段)、 50……コントロールユニット(目標値設定手段、燃料量
演算手段、補正率演算手段、空気補正率なまし手段、演
算手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)吸入空気量および回転数をパラメータ
    としてエンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 b)エンジンの運転状態に基づいて目標空燃比として、
    理論空燃比または理論空燃比よりリーン側のリーン空燃
    比の何れか一方を選択する目標値設定手段と、 c)運転状態および目標空燃比に応じて燃料供給量を演
    算する燃料量演算手段と、 d)燃料量演算手段の出力に基づいて吸気通路に燃料を
    供給する燃料供給手段と、 e)目標空燃比が理論空燃比とリーン空燃比の間を切換
    わる際、切換わり後の空燃比に応じて絞弁をバイパスし
    て流れる補助空気量を補正する空気補正率を演算する補
    正率演算手段と、 f)該空気補正率をなます空気補正率なまし手段と、 g)アクセル操作量に関連する空気流量およびなまされ
    た空気補正率に基づいて前記補助空気流量を演算する演
    算手段と、 h)該演算手段の出力に基づいて絞弁をバイパスする通
    路の空気流量を操作する補助空気弁と、を備えたことを
    特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
JP19100286A 1986-08-13 1986-08-13 内燃機関の空燃比制御装置 Expired - Lifetime JPH0615827B2 (ja)

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JP3175601B2 (ja) * 1996-08-26 2001-06-11 トヨタ自動車株式会社 希薄燃焼エンジンの吸気量制御装置
KR100287700B1 (ko) * 1996-12-31 2001-05-02 이계안 희박 연소 엔진의 가속성 향상 방법

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