JP3533890B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP3533890B2 JP19407797A JP19407797A JP3533890B2 JP 3533890 B2 JP3533890 B2 JP 3533890B2 JP 19407797 A JP19407797 A JP 19407797A JP 19407797 A JP19407797 A JP 19407797A JP 3533890 B2 JP3533890 B2 JP 3533890B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機関の目標トルク
を実現するために機関へ供給する空気量及び燃料噴射量
を制御する内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関の制御装置としては、例
えば特開昭62−110536号公報に開示されたもの
がある。このものでは、空気量制御のための目標スロッ
トル開度を目標トルクと機関回転数とから直接検索する
構成となっているが、これは、所定の空燃比(例えば理
論空燃比)で運転することを前提として設定されている
ためであり、空燃比を運転状態に応じて可変制御する機
関にはそのままでは適用できない。
【0003】機関運転性能(トルク及び回転数)を同一
に維持しつつ空燃比を変化させるには、空気量(スロッ
トル開度)及び燃料噴射量を共に変更する必要があるか
らである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術に鑑
み、いわゆるトルクデマンド制御として、次のような制
御が提案されている(特願平8−36902号参照)。
このトルクデマンド制御では、機関の目標トルクに基づ
いて必要基本燃料量を算出し、必要基本燃料量と機関運
転条件による目標空燃比とから目標空気量を算出し、目
標空気量に基づいて機関へ供給する空気量を制御する。
また、実際に機関に供給される実空気量を検出し、実空
気量と目標空燃比とから目標燃料噴射量を算出し、目標
燃料噴射量に基づいて機関への燃料噴射量を制御する。
【0005】しかしながら、このトルクデマンド制御に
あっては、出力向上のために、目標空燃比を理論空燃比
よりリッチ化する領域、すなわち、スロットル弁全開付
近の高負荷領域で、空気量が絞られ、全開出力が得られ
ないことがあり、この点での改善が求められていた。本
発明は、このような実状に鑑み、出力向上のために、目
標空燃比を理論空燃比よりリッチ化する領域において、
十分な全開出力が得られるようにすることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、図1に示すような手段を設けて、内燃機関
の制御装置を構成する。図1を参照し、機関運転条件に
基づいて第1の目標空燃比相当値を設定する目標空燃比
相当値設定手段と、機関運転条件に基づいて機関の必要
基本燃料量を算出する必要基本燃料量算出手段と、第1
の目標空燃比相当値を、所定値よりリッチ側にならない
ように制限して第2の目標空燃比相当値とする目標空燃
比相当値制限手段と、必要基本燃料量と第2の目標空燃
比相当値とから目標空気量を算出する目標空気量算出手
段と、目標空気量に基づいて機関へ供給する空気量を制
御する空気量制御手段と、実際に機関に供給される実空
気量を検出する実空気量検出手段と、実空気量と第1の
目標空燃比相当値とから目標燃料噴射量を算出する目標
燃料噴射量算出手段と、目標燃料噴射量に基づいて機関
への燃料噴射量を制御する燃料噴射量制御手段と、を設
ける。尚、目標空燃比相当値とは、目標空燃比そのも
の、又は、これに対応する目標当量比(=理論空燃比/
目標空燃比)あるいは空気過剰率を含む概念である。
【0007】従って、必要基本燃料量と目標空燃比相当
値とから目標空気量を算出する際は、目標空燃比相当値
として、所定値よりリッチ側にならないように制限され
た値(第2の目標空燃比相当値)を用いることで、目標
空燃比を理論空燃比よりリッチ化する領域で、十分な全
開出力を得るべく、目標空気量を多めにする。
【0008】その一方、実空気量と目標空燃比相当値と
から目標燃料噴射量を算出する際は、目標空燃比相当値
として、制限前の値(第1の目標空燃比相当値)を用い
ることで、本来の目標空燃比を達成する。請求項2に係
る発明では、前記所定値は、理論空燃比相当値であるこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3に係る発明では、前記第1及び第
2の目標空燃比相当値として、目標空燃比そのものであ
る第1及び第2の目標空燃比を用い、前記目標空燃比相
当値制限手段は、第1の目標空燃比をこれが所定空燃比
未満にならないように制限して第2の目標空燃比とする
ものであることを特徴とする。請求項4に係る発明で
は、前記第1及び第2の目標空燃比相当値として、理論
空燃比/目標空燃比で表される第1及び第2の目標当量
比を用い、前記目標空燃比相当値制限手段は、第1の目
標当量比を、これが所定当量比を超えないように制限し
て第2の目標当量比とするものであることを特徴とす
る。
【0010】請求項5に係る発明では、前記第1及び第
2の目標空燃比相当値として、第1及び第2の空気過剰
率を用い、前記目標空燃比相当値制限手段は、第1の空
気過剰率を、これが所定空気過剰率未満にならないよう
に制限して第2の空気過剰率とするものであることを特
徴とする。請求項6に係る発明では、前記空気量制御手
段は、目標空気量に基づいて目標スロットル開度を算出
する目標スロットル開度算出手段を有して、目標スロッ
トル開度になるように電制スロットル弁を駆動するもの
であることを特徴とする。
【0011】請求項7に係る発明では、前記燃料噴射量
制御手段は、目標燃料噴射量に基づいて直噴火花点火式
内燃機関の燃料噴射弁を駆動するものであることを特徴
とする。請求項8に係る発明では、機関運転条件に基づ
いて燃焼方式を均質燃焼又は成層燃焼に切換える燃焼方
式設定手段を備え、前記目標空燃比相当値設定手段は、
燃焼方式別に、機関運転条件に基づいて第1の目標空燃
比相当値を設定するものであることを特徴とする。
【0012】請求項9に係る発明では、機関の目標トル
クを設定する目標トルク設定手段を備え、前記必要基本
燃料量算出手段は、目標トルクに基づいて必要基本燃料
量を算出するものであることを特徴とする(図1参
照)。
【0013】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、必要基本
燃料量と目標空燃比相当値とから目標空気量を算出する
際は、目標空燃比相当値として、所定値よりリッチ側に
ならないように制限された値を用いることで、目標空燃
比を理論空燃比よりリッチ化する領域で、十分な全開出
力を得るべく、目標空気量を多めにすることができ、そ
の一方、実空気量と目標空燃比相当値とから目標燃料噴
射量を算出する際は、目標空燃比相当値として、制限前
の値を用いることで、本来の目標空燃比を達成すること
ができる。
【0014】請求項2に係る発明によれば、前記所定値
を理論空燃比相当値に設定することにより、目標空燃比
を理論空燃比よりリッチ化する領域で、確実に、十分な
全開出力を得ることができる。請求項3に係る発明によ
れば、目標空燃比相当値として、目標空燃比をそのまま
用いて、制御することができる。
【0015】請求項4に係る発明によれば、目標空燃比
相当値として、目標当量比を用いて、制御することがで
きる。請求項5に係る発明によれば、目標空燃比相当値
として、空気過剰率を用いて、制御することができる。
請求項6に係る発明によれば、空気量制御に電制スロッ
トル弁を用いて、高精度な空気量制御が可能となる。
【0016】請求項7に係る発明によれば、直噴火花点
火式内燃機関に適用することで、高応答なトルク制御が
可能となる。請求項8に係る発明によれば、燃焼方式別
に機関運転条件に基づいて目標空燃比を設定すること
で、燃焼方式の切換制御に対応可能となる。請求項9に
係る発明によれば、機関の目標トルクを設定し、これを
実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。図2は実施の一形態を示す直噴火花点火式
内燃機関のシステム図である。先ず、これについて説明
する。車両に搭載される機関1の各気筒の燃焼室には、
エアクリーナ2から吸気通路3により、電制スロットル
弁4の制御を受けて、空気が吸入される。
【0018】電制スロットル弁4は、コントロールユニ
ット10からの信号により作動するステップモータ等に
より開度制御される。そして、燃焼室内に燃料(ガソリ
ン)を直接噴射するように、電磁式の燃料噴射弁(イン
ジェクタ)5が設けられている。燃料噴射弁5は、コン
トロールユニット10から機関回転に同期して吸気行程
又は圧縮行程にて出力される噴射パルス信号によりソレ
ノイドに通電されて開弁し、所定圧力に調圧された燃料
を噴射するようになっている。そして、噴射された燃料
は、吸気行程噴射の場合は燃焼室内に拡散して均質な混
合気を形成し、また圧縮行程噴射の場合は点火栓6回り
に集中的に層状の混合気を形成し、コントロールユニッ
ト10からの点火信号に基づき、点火栓6により点火さ
れて、燃焼(均質燃焼又は成層燃焼)する。
【0019】機関1からの排気は排気通路7より排出さ
れ、排気通路7には排気浄化用の触媒8が介装されてい
る。コントロールユニット10は、CPU、ROM、R
AM、A/D変換器及び入出力インターフェイス等を含
んで構成されるマイクロコンピュータを備え、各種のセ
ンサから信号が入力されている。
【0020】前記各種のセンサとしては、機関1のクラ
ンク軸回転又はカム軸回転を検出するクランク角センサ
11,12が設けられている。これらのクランク角セン
サ11,12は、気筒数をnとすると、クランク角72
0°/n毎に、予め定めたクランク角位置で基準パルス
信号REFを出力すると共に、1〜2°毎に単位パルス
信号POSを出力するもので、基準パルス信号REFの
周期などから機関回転数Neを算出可能である。
【0021】この他、吸気通路3のスロットル弁4上流
で吸入空気流量Qaを検出するエアフローメータ13、
アクセル開度(アクセルペダルの踏込み量)ACCを検
出するアクセルセンサ14、スロットル弁4の開度TV
Oを検出するスロットルセンサ15(スロットル弁4の
全閉位置でONとなるアイドルスイッチを含む)、機関
1の冷却水温Twを検出する水温センサ16、排気通路
7にて排気空燃比のリッチ・リーンに応じた信号を出力
するO2 センサ17などが設けられている。
【0022】ここにおいて、コントロールユニット10
は、前記各種のセンサからの信号を入力しつつ、内蔵の
マイクロコンピュータにより、所定の演算処理を行っ
て、電制スロットル弁4によるスロットル開度、燃料噴
射弁5による燃料噴射量及び噴射時期、点火栓6による
点火時期を制御する。次に、図3の制御ブロック図に従
って、基本的な演算処理内容(トルクデマンド制御)に
ついて説明する。
【0023】目標トルク設定手段101は、アクセル開
度ACCと機関回転数Neとから、これらに応じてドラ
イバ要求トルクを定めたマップを参照して、ドライバ要
求トルクを得、これに機関要求トルク(アイドル回転数
制御分等)を加算して、目標トルクtTeを設定する。
燃焼方式設定手段102は、機関回転数Neと目標トル
クtTeとを機関運転条件のパラメータとして燃焼方式
を定めたマップを水温Tw別に複数備えていて、選択さ
れたマップより、実際の機関運転条件に従って、均質燃
焼又は成層燃焼のいずれかに燃焼方式を設定する。
【0024】燃焼方式の設定に従って、均質燃焼に切換
える場合は、燃料噴射時期を吸気行程に設定し、成層燃
焼に切換える場合は、燃料噴射時期を圧縮行程に設定す
る。目標空燃比相当値設定手段103は、燃焼方式別の
マップを参照し、機関回転数Neと目標トルクtTeと
から、目標空燃比相当値として、目標空燃比tAFR、
目標当量比tφ、又は目標空気過剰率tλを設定する。
【0025】尚、均質燃焼の場合、機関運転条件により
ストイキ領域、リーン領域、リッチ領域(全開付近の高
負荷領域)に分けられ、ストイキ領域での目標空燃比t
AFR=理論空燃比(以下、「ストイキ」又は「ストイ
キ空燃比」といい、ここでは14.6とする。)に対
し、リーン領域では目標空燃比tAFR=20〜30程
度、リッチ領域では目標空燃比tAFR=12〜14程
度である。成層燃焼の場合は、目標空燃比tAFR=3
0〜40程度である。
【0026】また、目標当量比tφは、ストイキ空燃比
/目標空燃比で表され、tφ=14.6/tAFRとな
る。目標空気過剰率tλは、目標当量比tφの逆数で、
tλ=tAFR/14.6となる。目標空燃比相当値制
限手段104は、目標空燃比相当値がストイキ空燃比相
当の所定値よりリッチ側にならないように、目標空燃比
相当値を制限(リミッタ処理)する。
【0027】具体的には、目標空燃比相当値として、目
標空燃比tAFRを用いる場合は、次式のごとく、目標
空燃比tAFRとストイキ空燃比14.6との大きい方
を、リミッタ処理後目標空燃比tAFR’とする。 tAFR’=MAX(tAFR,14.6) ・・・(1−1)。 また、目標空燃比相当値として、目標当量比tφを用い
る場合は、次式のごとく、目標当量比tφとストイキ相
当当量比1との小さい方を、リミッタ処理後目標当量比
tφ’とする。
【0028】 tφ’=MIN(tφ,1) ・・・(1−2)。 また、目標空燃比相当値として、目標空気過剰率tλを
用いる場合は、次式のごとく、目標空気過剰率tλとス
トイキ相当空気過剰率1との大きい方を、リミッタ処理
後目標空気過剰率tλ’とする。 tλ’=MAX(tλ,1) ・・・(1−3)。
【0029】必要基本燃料量算出手段105は、目標ト
ルクtTe及び機関回転数Neから、これらに応じて必
要基本燃料量tQfを定めたマップを参照して、必要基
本燃料量tQfを算出する。また、均質燃焼と成層燃焼
などで燃焼効率が異なることから、これらに応じて、必
要基本燃料量tQfを補正する。目標空気量算出手段
(目標シリンダ空気量算出手段)106は、必要基本燃
料量tQfとリミッタ処理後目標空燃比相当値(目標空
燃比tAFR’、目標当量比tφ’又は目標空気過剰率
tλ’)とから、次式のいずれかにより、目標空気量
(ここでは目標シリンダ空気量という)tQcyl を算出
する。ここで用いる目標空燃比相当値はリミッタ処理後
の値である。
【0030】 tQcyl =tQf×tAFR’ ・・・(2−1) tQcyl =tQf×(14.6/tφ’) ・・・(2−2) tQcyl =tQf×(14.6×tλ’) ・・・(2−3)。 尚、2−2式は及び2−3式において、tQf×14.
6は、ストイキ時目標シリンダ空気量であり、2−2式
では、これを目標当量比tφ’で除算することにより、
目標シリンダ空気量tQcyl を求めるのであり、2−3
式では、これに目標空気過剰率tλφ’を乗算すること
により、目標シリンダ空気量tQcyl を求めるのであ
る。
【0031】また、目標シリンダ空気量tQcyl の算出
フローについて、目標空燃比相当値として目標空燃比t
AFRを用いる場合を図4に、目標当量比tφを用いる
場合を図5に、目標空気過剰率tλを用いる場合を図6
に示してある。目標スロットル開度算出手段107は、
目標シリンダ空気量tQcyl と機関回転数Neとから、
これらに応じて目標スロットル開度tTVOを定めたマ
ップを参照して、目標スロットル開度tTVOを算出す
る。
【0032】目標スロットル開度tTVOが算出される
と、これに応じた指令信号によりステップモータをステ
ップ駆動して、目標スロットル開度tTVOになるよう
に電制スロットル弁4を制御する。前記目標スロットル
開度算出手段107が電制スロットル弁4と共に空気量
制御手段に相当する。一方、エアフローメータ13によ
り、スロットル弁4により制御される実吸入空気流量Q
aが検出される。
【0033】実空気量算出手段(実シリンダ空気量算出
手段)108は、エアフローメータ13により検出され
る実吸入空気流量Qaを機関回転数Neで除算し、また
平滑化及び遅れ処理して、実空気量(ここでは実シリン
ダ空気量という)Qcyl を算出する。この実シリンダ空
気量算出手段108がエアフローメータ13と共に実空
気量検出手段に相当する。
【0034】目標燃料噴射量算出手段109は、実シリ
ンダ空気量Qcyl と目標空燃比相当値(目標空燃比tA
FR、目標当量比tφ又は目標空気過剰率tλ)とか
ら、次式のいずれかにより、目標燃料噴射量tQfiを
算出する。ここで用いる目標空燃比相当値はリミッタ処
理前の値である。 tQfi=Qcyl /tAFR ・・・(3−1) tQfi=Qcyl ×(tφ/14.6) ・・・(3−2) tQfi=Qcyl /(tλ×14.6) ・・・(3−3)。
【0035】尚、3−2式は及び3−3式において、Q
cyl /14.6は、ストイキ時目標燃料噴射量(基本燃
料噴射量Tp)であり、3−2式では、これに目標当量
比tφを乗算することにより、目標燃料噴射量tQfi
を求めるのであり、3−3式では、これを目標空気過剰
率tλφ’で除算することにより、目標燃料噴射量tQ
fiを求めるのである。
【0036】燃料噴射量補正手段110は、目標燃料噴
射量tQfiに対し各種の補正を行う。最終的な目標燃
料噴射量tQfiが算出されると、燃料噴射時期におい
て、tQfiに応じたパルス幅の噴射パルス信号により
燃料噴射弁5を駆動して、目標燃料噴射量tQfiにな
るように燃料噴射弁5を制御する。この部分が燃料噴射
量制御手段に相当する。
【0037】点火栓6による点火時期の制御について
は、燃焼方式別のマップを参照し、機関運転条件のパラ
メータに従って点火時期ADVを設定・制御する。次に
図7のタイミングチャートを参照して作用を説明する。
図7は目標空燃比tAFRがリーン→ストイキ→リッチ
に変化した場合で、目標空燃比tAFRのリッチ化後
も、リミッタ処理後目標空燃比tAFR’はストイキに
維持される。
【0038】ここで、必要基本燃料量tQfに目標空燃
比を乗算して目標シリンダ空気量tQcyl を算出する際
は、目標空燃比として、リッチ側にならないように制限
されたリミッタ処理後目標空燃比tAFR’を用いるこ
とで、リッチ化後は、通常(点線示)に比べ、目標シリ
ンダ空気量tQcyl を増量でき、これによりスロットル
開度を制御することで、トルク増大を図ることができ
る。
【0039】その一方、実シリンダ空気量Qcyl を目標
空燃比で除算して目標燃料噴射量tQfiを算出する際
は、目標空燃比として、リミッタ処理前の目標空燃比t
AFRを用いることで、本来の目標空燃比tAFRを達
成するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の実施の一形態を示す内燃機関のシス
テム図
【図3】 演算処理内容を示す制御ブロック図
【図4】 目標シリンダ空気量算出の第1実施例のフロ
ーチャート
【図5】 目標シリンダ空気量算出の第2実施例のフロ
ーチャート
【図6】 目標シリンダ空気量算出の第3実施例のフロ
ーチャート
【図7】 作用を示すタイミングチャート
【符号の説明】
1 内燃機関 4 電制スロットル弁 5 燃料噴射弁 6 点火栓 10 コントロールユニット 11,12 クランク角センサ 13 エアフローメータ 14 アクセル開度センサ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関運転条件に基づいて第1の目標空燃比
    相当値を設定する目標空燃比相当値設定手段と、 機関運転条件に基づいて機関の必要基本燃料量を算出す
    る必要基本燃料量算出手段と、 第1の目標空燃比相当値を、所定値よりリッチ側になら
    ないように制限して第2の目標空燃比相当値とする目標
    空燃比相当値制限手段と、 必要基本燃料量と第2の目標空燃比相当値とから目標空
    気量を算出する目標空気量算出手段と、 目標空気量に基づいて機関へ供給する空気量を制御する
    空気量制御手段と、 実際に機関に供給される実空気量を検出する実空気量検
    出手段と、 実空気量と第1の目標空燃比相当値とから目標燃料噴射
    量を算出する目標燃料噴射量算出手段と、 目標燃料噴射量に基づいて機関への燃料噴射量を制御す
    る燃料噴射量制御手段と、 を設けたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】前記所定値は、理論空燃比相当値であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の目標空燃比相当値とし
    て、目標空燃比そのものである第1及び第2の目標空燃
    比を用い、前記目標空燃比相当値制限手段は、第1の目
    標空燃比をこれが所定空燃比未満にならないように制限
    して第2の目標空燃比とするものであることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2の目標空燃比相当値とし
    て、理論空燃比/目標空燃比で表される第1及び第2の
    目標当量比を用い、前記目標空燃比相当値制限手段は、
    第1の目標当量比を、これが所定当量比を超えないよう
    に制限して第2の目標当量比とするものであることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関の制御装
    置。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2の目標空燃比相当値とし
    て、第1及び第2の空気過剰率を用い、前記目標空燃比
    相当値制限手段は、第1の空気過剰率を、これが所定空
    気過剰率未満にならないように制限して第2の空気過剰
    率とするものであることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の内燃機関の制御装置。
  6. 【請求項6】前記空気量制御手段は、目標空気量に基づ
    いて目標スロットル開度を算出する目標スロットル開度
    算出手段を有して、目標スロットル開度になるように電
    制スロットル弁を駆動するものであることを特徴とする
    請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の内燃機関の
    制御装置。
  7. 【請求項7】前記燃料噴射量制御手段は、目標燃料噴射
    量に基づいて直噴火花点火式内燃機関の燃料噴射弁を駆
    動するものであることを特徴とする請求項1〜請求項6
    のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
  8. 【請求項8】機関運転条件に基づいて燃焼方式を均質燃
    焼又は成層燃焼に切換える燃焼方式設定手段を備え、前
    記目標空燃比相当値設定手段は、燃焼方式別に、機関運
    転条件に基づいて第1の目標空燃比相当値を設定するも
    のであることを特徴とする請求項7記載の内燃機関の制
    御装置。
  9. 【請求項9】機関の目標トルクを設定する目標トルク設
    定手段を備え、前記必要基本燃料量算出手段は、目標ト
    ルクに基づいて必要基本燃料量を算出するものであるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記
    載の内燃機関の制御装置。
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