JP6822226B2 - クロロプレンゴム組成物及びその製造方法 - Google Patents
クロロプレンゴム組成物及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6822226B2 JP6822226B2 JP2017042767A JP2017042767A JP6822226B2 JP 6822226 B2 JP6822226 B2 JP 6822226B2 JP 2017042767 A JP2017042767 A JP 2017042767A JP 2017042767 A JP2017042767 A JP 2017042767A JP 6822226 B2 JP6822226 B2 JP 6822226B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chloroprene
- weight
- rubber composition
- parts
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
三官能性単量体としては、エチレン性不飽和結合を分子内に3個有する三官能性単量体であれば特に限定するものではなく、例えば、トリメチロールエタントリメタクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリアリルアミン、トリアリルイソシアヌレート等が挙げられ、単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらのうち、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレートが特に好ましい。クロロプレン重合体B中の三官能性単量体由来の成分の含有量は0.5〜10重量%であり、0.5重量%未満であると本発明より得られるクロロプレンゴム組成物の押出加工性が損なわれ、10重量%を超えるとクロロプレンゴム組成物の加硫物の力学特性が損なわれる。このうち、特に好ましくは0.8〜3.0重量部である。
まずクロロプレン重合体Aの重合を以下の手順で実施した。表1に示すクロロプレン重合体Aのモノマー混合物と、ロジン酸のカリウム塩4重量部、ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩0.5重量部、水酸化ナトリウム0.2重量部、蒸留水100重量部を混合撹拌し、乳化させた。これに過硫酸カリウム0.1重量部、水20重量部の重合触媒をポンプにより一定速度で添加し、40℃で乳化重合を行なった。乳化重合は重合転化率70%になるまで重合触媒を添加して行ない、その後、4−t−ブチルカテコール0.01重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.02重量部、クロロプレン0.5重量部、水0.5重量部を含む重合停止剤を添加して乳化重合を停止させ、未反応のクロロプレンを減圧下スチームストリッピングにより除去回収しクロロプレン重合体Aのラテックスを得た。そのラテックスの一部を、酢酸を用いてpHを6.1に調製し、常法により凍結凝固してゴム分を分離、次いで乾燥させ、クロロプレン重合体Aを得た。クロロプレン重合体Aのムーニー粘度の測定結果を表1に示す。
<ムーニー粘度測定>
得られたクロロプレンゴムについて、JIS K 6300−1に準じてムーニー粘度を測定した。
<ダイスウェル>
プロセサビリティーテスター(モンサント社製)を用いて、ダイス内径1.5mm、L/D=1、シリンダー温度70℃、ダイス温度70℃、S/R=300(1/sec)の条件で連続的に押出している時の、ダイス内径に対する押出し物直径の膨張率をダイスウェルとして測定し、クロロプレンゴム組成物の押出加工性を評価した。このダイスウェルが小さいほど押出加工性に優れていることを示している。
<ゴム硬度>
JIS−A硬度計を用いて加硫ゴム組成物の硬度(HS)を測定した。
<引張り試験>
JIS K6251に準じ、加硫物からなる3号ダンベル型試験片を用いて引張り試験を実施し、試験片の引張強さTB(MPa)、切断時伸びEB(%)を測定した。
酸素フラスコ燃焼法で燃焼吸収処理した後、イオンクロマトグラフィー測定を行い、クロロプレンゴム組成物の硫黄含有量を定量した。
クロロプレン重合体を重量換算で1.0%の濃度となるようにトルエンに溶解し、16時間混合・溶解し、得られた溶液を200メッシュの金網にてろ過、トルエンにて洗浄後、残渣を170℃で10分乾燥し、その重量と溶解したゴムの重量の比をゲル分とした。
表1に示すクロロプレン重合体Aのモノマー混合物を使用し、実施例1と同様の方法でクロロプレン重合体Aのラテックスを得た。続いて、表1に示すクロロプレン重合体Bのモノマー混合物を使用し、実施例1と同様の方法でクロロプレン重合体Bのラテックスを得た。実施例1と同様の手順で測定した重合体A、Bのムーニー粘度を表1にそれぞれ示す。
表3に示すクロロプレン重合体Aのモノマー混合物を使用し、実施例1と同様の方法でクロロプレン重合体Aのラテックスを得た。続いて、表1に示す重合体Bの連鎖移動剤に変更した以外は実施例1と同様の方法でクロロプレン重合体Bのラテックスを得た。実施例1と同様の手順で測定した重合体A、Bのムーニー粘度を表1に示す。
表3に示すクロロプレン重合体Aのモノマー混合物を使用し、実施例1と同様の方法でクロロプレン重合体Aのラテックスを得た。続いて、表1に示すクロロプレン重合体Bのモノマー混合物を使用し、実施例1と同様の方法でクロロプレン重合体Bのラテックスを得た。実施例1と同様の手順で測定した重合体A、Bのムーニー粘度を表1に示す。
表1に示すクロロプレン重合体Aのモノマー混合物を使用し、実施例1と同様の方法でクロロプレン重合体Aのラテックスを得た。続いて、表3に示すクロロプレン重合体Bのモノマー混合物を使用し、実施例1と同様の方法でクロロプレン重合体Bのラテックスを得た。実施例1と同様の手順で測定した重合体A、Bのムーニー粘度を表1に示す。
Claims (5)
- 下記クロロプレン重合体Aと、クロロプレンの分子末端にアルキルポリチオカルボネート基を有する下記クロロプレン重合体Bを含むクロロプレンゴム組成物。
A:トルエン可溶、かつムーニー粘度10〜120のクロロプレン重合体。
B:2−クロロ−1,3−ブタジエン及びエチレン性不飽和結合を分子内に3個有する三官能性単量体の重合体であり、ムーニー粘度が150以上、またはトルエン不溶なゲル分が70重量%以上のクロロプレン共重合体。 - クロロプレン重合体Bの硫黄含有量が0.1〜2.0重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のクロロプレンゴム組成物。
- クロロプレン重合体Aとクロロプレン重合体Bの重量混合比が、A:30〜95重量部、B:5〜70重量部の範囲(AとBの合計は100重量部)であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のクロロプレンゴム組成物。
- 請求項1〜3のいずれか記載のクロロプレンゴム組成物及び配合剤からなるクロロプレンゴム組成物の加硫物。
- 2−クロロ−1,3−ブタジエン50〜100重量部、及びこれと共重合可能なコモノマー0〜50重量部(これらの合計は100重量部)からなる単量体混合物を重合することによりクロロプレン重合体Aを得る工程、2−クロロ−1,3−ブタジエン47〜99.5重量部、エチレン性不飽和結合を分子内に3個有する三官能性単量体0.5〜10重量部、及びこれらと共重合可能なコモノマー0〜50重量部(これらの合計は100重量部)からなる単量体混合物を、連鎖移動剤存在下において単量体転化率80%以上まで重合することによりクロロプレン重合体Bを得る工程、並びにクロロプレン重合体A及びクロロプレン共重合体Bをブレンドする工程を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のクロロプレンゴム組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042767A JP6822226B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | クロロプレンゴム組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017042767A JP6822226B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | クロロプレンゴム組成物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018145321A JP2018145321A (ja) | 2018-09-20 |
JP6822226B2 true JP6822226B2 (ja) | 2021-01-27 |
Family
ID=63590668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017042767A Active JP6822226B2 (ja) | 2017-03-07 | 2017-03-07 | クロロプレンゴム組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6822226B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023127816A1 (ja) | 2021-12-28 | 2023-07-06 | 株式会社レゾナック | エマルジョンの製造方法 |
-
2017
- 2017-03-07 JP JP2017042767A patent/JP6822226B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018145321A (ja) | 2018-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7104299B2 (ja) | クロロプレン重合体ラテックスとその製造方法 | |
CN104662079B (zh) | 硫改性氯丁二烯橡胶组合物以及成型体 | |
JP2010126586A (ja) | 加硫ゴム製造用クロロプレン重合体ラテックス及びその製造方法 | |
JP2019044116A (ja) | クロロプレン共重合体ラテックス組成物及びその成形物 | |
WO2007114108A1 (ja) | アクリルゴムおよびその製造方法 | |
TW201035219A (en) | Polychloroprene elastomer composition and method for producing the same, vulcanized substance and shaped article | |
JP6822226B2 (ja) | クロロプレンゴム組成物及びその製造方法 | |
JP6340905B2 (ja) | キサントゲン変性クロロプレンゴム及びその製造方法 | |
JP6229446B2 (ja) | キサントゲン変性クロロプレンゴム及びその製造方法 | |
JPH11116622A (ja) | 硫黄変性クロロプレン重合体の製造方法 | |
JP2011021046A (ja) | ポリクロロプレンエラストマー組成物 | |
KR101731745B1 (ko) | 크산토겐 변성 클로로프렌 고무 및 그 제조 방법 | |
CN108699296A (zh) | 腈共聚物橡胶组合物、交联性橡胶组合物及橡胶交联物 | |
JP2007308550A (ja) | ポリクロロプレン組成物 | |
JP3480003B2 (ja) | 硫黄変性クロロプレン重合体の製造方法 | |
JP3858365B2 (ja) | 耐動的疲労性に優れたクロロプレンゴム組成物用クロロプレンゴム、クロロプレンゴム組成物及びそれを用いてなる自動車用ブーツ | |
JP3593769B2 (ja) | クロロプレンゴム組成物及び押出し成型用クロロプレンゴム組成物 | |
JPS6140241B2 (ja) | ||
US20150191563A1 (en) | Nitrile rubber and production method for same | |
US4069180A (en) | Halogenated polyacrylate elastomers | |
JP4496692B2 (ja) | 軽量ゴム組成物 | |
JP3290712B2 (ja) | クロロプレン系重合体の製造方法 | |
JP7207095B2 (ja) | クロロプレン系重合体ラテックスとその製造方法 | |
JP3484800B2 (ja) | クロロプレンゴム組成物及び振動減衰材用クロロプレンゴム組成物 | |
EP0717074A1 (en) | Chloroprene rubber composition and chloroprene rubber composition for vibration damping material |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200212 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201221 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6822226 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |