JP6819463B2 - 動力伝達装置におけるサンギアのハスバ歯車構造の設定方法 - Google Patents

動力伝達装置におけるサンギアのハスバ歯車構造の設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関および回転電機と共に搭載されて動力を伝達する動力伝達装置に関する。
内燃機関および回転電機を動力源として搭載する、例えば、車両などにおいては、その動力を伝達するために遊星歯車機構を備える動力伝達装置を一緒に搭載することが行われている(例えば、特許文献1を参照)
特開2016−3674号公報
しかしながら、この特許文献1に記載のような動力伝達装置にあっては、遊星歯車機構の構成要素であるサンギアをケース側に回転自在に直接支持させる構造が採用される場合がある。この場合には、サンギアに形成されているハスバ歯車が噛み合って動力を伝達する際に、その動力伝達時におけるハスバ歯車のスラスト力が直接支持するケース側に向かうと、例えば、車両の車室側に振動が伝達し易く不快に感じさせてしまう可能性が大きくなる。
そこで、本発明は、サンギアからケース側に伝達される振動が問題になることを回避することのできる構造の動力伝達装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決する動力伝達装置におけるサンギアのハスバ歯車構造の設定方法の発明の一態様は、サンギアとリングギアとの間にキャリアにより回転自在に支持されているプラネタリギアを介在させてケースに収容されている動力伝達装置において、前記サンギアはハスバ歯車が形成されて回転電機の回転軸に同軸回転するように連結され、前記キャリアは内燃機関の出力軸に接続されるインプットシャフトが同軸回転するように連結され、前記リングギアは同軸回転する出力部を備え、前記ケースに軸受を介して前記サンギアが回転自在に支持されている動力伝達装置の当該サンギアの設定方法であって、前記サンギアを介して前記回転電機に回生トルクが伝達入力される際に、該サンギアと前記ケースとの間に介在する前記軸受を含む部品数が多い側が該回生トルクのスラスト力の向かう方向になるように、当該サンギアの前記ハスバ歯車のネジレ角の向きを選択して設定している。
これにより、上記課題を解決する動力伝達装置では、前記サンギアにハスバ歯車が形成されて前記回転電機に回生トルクが伝達入力される際に、該サンギアと前記ケースとの間に介在する前記軸受を含む部品数が多い側が該回生トルクのスラスト力の向かう方向になるように、当該サンギアのハスバ歯車のネジレ角の向きが設定される。

このように本発明の一態様によれば、回転電機に回生トルクが伝達入力されて駆動する際に、サンギアで伝達する回生トルクのスラスト力の向かう方向に、回転電機の力行トルクのスラスト力の向かう方向よりも、軸受を含む多くの部品数がそのサンギアとケースとの間に介在するように配置されている。
このため、回転電機を発電機として機能させる際に、サンギアからケース側に向かって振動が伝達されたとしても、回転電機を電動機として機能させる際の伝達経路よりも介在する部品数が多く、伝達される振動が効果的に減衰される。
したがって、回転電機を発電機として機能させる場合にサンギアからケース側に伝達される振動をその回転電機を電動機として機能させる場合よりも抑制して問題になることを回避する動力伝達装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る動力伝達装置を示す図であり、その概略全体構成を示す縦断面図である。 図2は、サンギアとプラネタリギアとの間で伝達する回生トルクおよび力行トルクのスラスト力の向かう方向と、その向かう方向に介在する部品を示す図であり、(a)は回生トルクの伝達時を示す概念図、(b)は力行トルクの伝達時を示す概念図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1および図2は本発明の一実施形態に係る動力伝達装置を示す図である。
図1において、動力伝達装置10は、動力源として、内燃機関型のエンジン101と、回転電機111とを備える、所謂、ハイブリッド車両に搭載されている。動力伝達装置10は、エンジン101や回転電機111の出力する回転動力を不図示の変速機やデファレンシャル装置を介して駆動輪側に走行用の動力(力行トルク)として伝達する。また、動力伝達装置10は、エンジン101の出力する回転動力や駆動輪の被回転力を回転電機111側に回生用の動力(回生トルク)として伝達する。すなわち、回転電機111は、走行用の回転動力を出力する電動機として機能するとともに、回生用の回転力を入力されて発電機として機能する、所謂、モータ・ジェネレータ(MG)に構築されている。
回転電機111は、ロータコア115cを有するロータ115と、ステータコイル116wが巻き付けられているステータコア116cを有するステータ116とを備えて、ロータ115がステータ116内に回転自在に収容されている。この回転電機111は、ロータシャフト111aにロータコア115cが一体回転するように固定されている。
ここで、動力伝達装置10は、回転電機111と共にケース100内に収容されてハイブリッド車両に搭載されている。動力伝達装置10は、サンギア11、リングギア12、キャリア13、およびプラネタリギア14を有して差動回転するシングルピニオン型の遊星歯車機構により構成されている。
動力伝達装置10は、エンジン101の出力軸101aや回転電機111のロータシャフト111aと同一の回転軸線となる入力軸(インプットシャフト)10iを備えている。その動力伝達装置10の入力軸10iは、ケース100外に露出する端部にエンジン101の出力軸101aが一体回転するように連結され、また、後述するように、回転電機111のロータシャフト111aには同軸を維持しつつ相対回転自在に連結されている。
この動力伝達装置10は、その入力軸10iにキャリア13が同軸に一体回転するように連結され、また、サンギア11が回転電機111のロータシャフト111aに同軸に一体回転するように連結されている。動力伝達装置10は、サンギア11周りで自転または公転して遊星回転する複数個のプラネタリギア14がキャリア13に回転自在に支持されて、リングギア12がこれらプラネタリギア14を内周側に収容して噛み合っている。これにより、動力伝達装置10は、リングギア12が同心円のサンギア11と同軸回転するようにプラネタリギア14を介して組み付けられている。
なお、動力伝達装置10は、リングギア12の外周側に不図示の変速機の入力軸に回転動力を伝達可能に噛み合う外歯歯車のドライブギア(アプトプットギア:出力部)10oが一体回転するように配置されている。動力伝達装置10は、そのリングギア12の外周側のドライブギア10oに、不図示の変速機などに動力を伝達可能に噛み合うカウンタドリブンギア119を含む外部のギア列が連結される。
この構造により、動力伝達装置10は、エンジン101や回転電機111の回転動力を出力軸101aやロータシャフト111aのそれぞれから入出力させるように伝達することができる。例えば、動力伝達装置10は、出力される回転動力をカウンタドリブンギア119から変速機などに出力してハイブリッド車両を走行させることができる。また、動力伝達装置10は、エンジン101の回転動力や駆動輪の被回転力をサンギア11から回転電機111に入力してロータ115を回転させることによりステータ116のステータコイル116wに起電力(回生電力)を発生させる回生発電により不図示のバッテリに充電させることができる。
この動力伝達装置10は、サンギア11、リングギア12およびプラネタリギア14の互いに噛み合う噛み合い歯11a、12a、14aが同心円盤上に位置するように配置されて、ケース100内で相対回転自在に支持されている。これにより、動力伝達装置10は、伝達する回転動力により生じる歪が小さく抑えられている。
ここで、回転電機111のロータシャフト111aは、両端部が回転自在にボールベアリングのラジアル軸受121を介してケース100に支持されている。このロータシャフト111aは、円筒形状に形成されて、エンジン101の出力軸101aと同軸に一体回転する動力伝達装置10の入力軸10iの一端部を内装されて連結されている。この回転電機111のロータシャフト111aと動力伝達装置10の入力軸10iとの間には、ラジアル軸受122が介在することにより相対回転可能に連結されている。これにより、回転電機111のロータシャフト111aと動力伝達装置10の入力軸10i(エンジン101の出力軸101a)とは、それぞれ別個に回転することができる。なお、回転電機111のロータシャフト111aの一端部は、動力伝達装置10の入力軸10iの外周側と、後述するサンギア11の連結部11jの内周側との間に挟み込まれるようにして、それぞれ連結されている。
また、動力伝達装置10のリングギア12でも、回転電機111のロータシャフト111aと同様に、両端部が回転自在にボールベアリングのラジアル軸受129を介してケース100に支持されている。すなわち、動力伝達装置10は、サンギア11、リングギア12およびプラネタリギア14の同一円盤上に位置する噛み合い歯11a、12a、14aのスラスト方向の両側で、そのリングギア12がラジアル軸受129により回転自在に支持されて安定した回転伝達特性が確保されている。
サンギア11は、概略円筒形状に形成されて、外周側の外歯として形成されている噛み合い歯11aの隣接箇所が回転電機111のロータシャフト111aとの連結部11jとして機能するように形成されている。
このサンギア11の連結部11jの内周面と回転電機111のロータシャフト111aの外周面とは、それぞれスラスト溝123が形成されて、互いにスラスト方向にスライド自在に噛み合っている。この構造により、サンギア11の連結部11jと回転電機111のロータシャフト111aとは、スラスト溝123の噛み合いによって相対回転不能に連結されて同軸に一体回転する。
また、サンギア11の連結部11jは、回転電機111のロータシャフト111aをラジアル軸受121により回転自在に支持するケース100に対して、ニードルベアリングのスラスト軸受24が介在されて回転自在に支持されている。この構造により、サンギア11の連結部11jは、ケース100側へ接触する方向に移動したときに回転負荷となってしまうことを回避しつつ位置決めされている。
さらに、動力伝達装置10の入力軸10iには、サンギア11の連結部11jの反対側に位置する噛み合い歯11aの隣接端面に対面するフランジ形状部10fが形成されており、そのサンギア11の噛み合い歯11aの隣接端面との間に、ニードルベアリングのスラスト軸受25が介在されている。この構造により、サンギア11の連結部11jは、動力伝達装置10の入力軸10iのフランジ形状部10f側へ接触する方向に移動したときに回転負荷となってしまうことを回避しつつ位置決めされている。
また、その動力伝達装置10の入力軸10iのフランジ形状部10fは、サンギア11の連結部11jと同様に、リングギア12をラジアル軸受129により回転自在に支持するケース100に対して、ニードルベアリングのスラスト軸受26が介在されて回転自在に支持されている。この構造により、動力伝達装置10の入力軸10iのフランジ形状部10fは、ケース100側へ接触する方向に移動したときに回転負荷となってしまうことを回避しつつ位置決めされている。
ところで、動力伝達装置10は、サンギア11、リングギア12およびプラネタリギア14の噛み合い歯11a、12a、14aが互いに噛み合う状態を維持することにより、エンジン101や回転電機111の駆動系と、変速機など被駆動系などとの間でやり取りする回転力を伝達することから、その動力の発生や伝達に伴う振動も受け渡されることになる。
そして、動力伝達装置10は、各種ギアの噛み合い歯同士が圧接しつつ相対回転することにより動力(トルク)を伝達することから、互いの圧接面積を大きくとるために回転方向に対して傾斜するハスバ歯車構造に形成される場合がある。例えば、本実施形態のサンギア11およびプラネタリギア14の噛み合い歯11a、14aがハスバ歯車構造で噛み合うように形成されて、その噛み合い歯11a、14aの互いの圧接面11s、14s(図2を参照)が正逆方向に相対回転することにより動力の伝達が行われる。
このとき、図2に示すように、動力伝達装置10のサンギア11およびプラネタリギア14で受け渡される伝達トルクTは、噛み合い歯11a、14aがハスバ歯車構造で圧接面11s、14sが回転方向に対して傾斜していることから、ラジアル方向のトルクTrだけでなくスラスト方向のトルク、所謂、スラスト力Tsも発生する。すると、動力伝達装置10のサンギア11は、そのスラスト力Tsの方向に移動しようとし、回転電機111のロータシャフト111a側または入力軸(インプットシャフト)10iのエンジン101の出力軸101a側に寄せられることにより、動力と共に振動の伝達経路も形成される。
このため、動力伝達装置10では、回転電機111に入出力させる動力、すなわち、回転電機111を発電機として利用するためにエンジン101の回転動力や駆動輪の回転力を回生トルク(発電用トルク)として入力する場合と、回転電機111を電動機として利用し力行トルクを走行用トルクなどとして出力させる場合とで、逆向きのスラスト力Tsが発生することになる。
これに対して、動力伝達装置10の回転電機111のロータシャフト111a側では、サンギア11の連結部11jを、スラスト軸受24がケース100との間に介在してスラスト方向に位置決めしている。また、動力伝達装置10の入力軸10i(エンジン101の出力軸101a)側では、サンギア11の噛み合い歯11a側端面をスラスト軸受25が入力軸10iのフランジ形状部10fとの間に介在して位置決めし、さらに、そのフランジ形状部10fをスラスト軸受26がケース100との間に介在してスラスト方向に位置決めしている。
そこで、動力伝達装置10は、発電機として利用するためにエンジン101の回転動力や駆動輪の回転力を回生トルク(発電用トルク)として回転電機111に入力する際に、サンギア11の噛み合い歯11aで発生するスラスト力Tsが入力軸10i(エンジン101の出力軸101a)側に向かうように、その噛み合い歯11aのハスバ歯車構造の捩れ角の向きが設定されている。このため、動力伝達装置10は、電動機として利用する回転電機111から力行トルクが出力される際に、サンギア11の噛み合い歯11aで発生するスラスト力Tsが回転電機111のロータシャフト111a側に向かうように、その噛み合い歯11aのハスバ歯車構造の捩れ角の向きが設定されている。
この構造により、動力伝達装置10では、回転電機111の出力する力行トルクを伝達して電動機として利用される際に、サンギア11の噛み合い歯11aで発生するスラスト力Tsは、図2(a)に示すように、そのサンギア11から回転電機111のロータシャフト111a側のケース100との間にスラスト軸受24のみが介在する経路に向かうことになって、部材間距離が詰められる。
これに対して、動力伝達装置10では、回転電機111に回生トルクが伝達入力されて発電機として利用される際に、サンギア11の噛み合い歯11aで発生するスラスト力Tsは、図2(b)に示すように、そのサンギア11から入力軸10i側のケース100との間にスラスト軸受25に加えて、その入力軸10iのフランジ形状部10fとスラスト軸受26とが介在する経路に向かうことになって、部材間距離が詰められる。
このため、動力伝達装置10では、回転電機111の力行トルクの伝達時に発生する振動がサンギア11からケース100へ伝達される際にはスラスト軸受24のみが減衰器として機能するのに対して、回転電機111の回生トルクの伝達時に発生する振動がサンギア11からケース100へ伝達される際にはスラスト軸受25に加えて入力軸10iのフランジ形状部10fとスラスト軸受26とが減衰器として機能する。
このことから、動力伝達装置10では、回転電機111の力行トルクの伝達時に発生する振動よりも、回生トルクの伝達時に発生する振動の方をより効果的に減衰させることができる。
そして、本実施形態の動力伝達装置10は、回転電機111の回生トルク(力行トルクでもよい)のスラスト力Tsをロータシャフト111a側または入力軸10i(エンジン101の出力軸101a)側のいずれに向かわせるかに応じて、サンギア11の噛み合い歯11aのハスバ歯車構造の捩れ角を選択して設定する方法が採用されて作製されている。言い換えると、車両100の統括制御用の不図示のECU(Electronic Control Unit)は、サンギア11の噛み合い歯11aのハスバ歯車構造の捩れ角に応じて、回転電機111の回生トルク入力時(力行トルク出力時でもよい)のスラスト力Tsをロータシャフト111a側または入力軸10i側に向かわせるようにその回転電機111の回転方向が設定されている。
具体的には、本実施形態では、例えば、回転電機111を走行用の力行トルクを出力する電動機として利用する機会よりも、回転電機111を発電機として利用するためにエンジン101の回転動力や駆動輪の回転力を回生トルクとして入力する機会の方が多いと推測される。このことから、回転電機111の回生トルクの伝達時に発生する振動を効果的に抑制可能な回転方向がECUのメモリ内に設定されている。
これにより、動力伝達装置10では、発生頻度の多い回生トルクの伝達時に発生してスラスト力Tsの方向に伝播される振動が、力行トルクの伝達時よりも効果的に減衰されて、車両の車室内に伝播して不快に感じさせてしまうことを抑制することができる。
このように、本実施形態の動力伝達装置10においては、回転電機111の力行トルクの伝達時に発生する振動がサンギア11からケース100に伝播する経路途中の部品がスラスト軸受24の1つであるのに対して、回転電機111の回生トルクの伝達時に発生する振動がサンギア11からケース100に伝播する経路途中の部品として、1つのスラスト軸受25に入力軸10iのフランジ形状部10fとスラスト軸受26とが加えられている。
要するに、動力伝達装置10では、回転電機111の力行トルクの伝達時に発生する振動の伝播経路途中の部品点数よりも、回転電機111の回生トルクの伝達時に発生する振動の伝播経路途中の部品点数が多くなるように、サンギア11の噛み合い歯11aのハスバ歯車構造の捩れ角が設定されている。
したがって、回生トルクの伝達時に発生する振動を効果的に減衰することのできる動力伝達装置10を提供することができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
10……動力伝達装置
10f……フランジ形状部
10i……入力軸(インプットシャフト)
10o……ドライブギア(出力部)
11……サンギア
11a、12a、14a……噛み合い歯
11j……連結部
11s、14s……圧接面
12……リングギア
13……キャリア
14……プラネタリギア
24〜26……スラスト軸受
100……ケース
101……エンジン(内燃機関)
101a……出力軸
111……回転電機
111a……ロータシャフト
115……ロータ
121、122、129……ラジアル軸受
123……スラスト溝

Claims (1)

  1. サンギアとリングギアとの間にキャリアにより回転自在に支持されているプラネタリギアを介在させてケースに収容されている動力伝達装置において、
    前記サンギアはハスバ歯車が形成されて回転電機の回転軸に同軸回転するように連結され、
    前記キャリアは内燃機関の出力軸に接続されるインプットシャフトが同軸回転するように連結され、
    前記リングギアは同軸回転する出力部を備え、
    前記ケースに軸受を介して前記サンギアが回転自在に支持されている動力伝達装置の当該サンギアの設定方法であって、
    前記サンギアを介して前記回転電機に回生トルクが伝達入力される際に、該サンギアと前記ケースとの間に介在する前記軸受を含む部品数が多い側が該回生トルクのスラスト力の向かう方向になるように、当該サンギアの前記ハスバ歯車のネジレ角の向きを選択して設定する、動力伝達装置におけるサンギアのハスバ歯車構造の設定方法。
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