JP6818012B2 - 砂糖漬けにされた柑橘類果実片を含む剥離性化粧用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、新規剥離性(角質除去)化粧用剤、前記剥離性化粧用剤を含む化粧用組成物および前記剥離性化粧用剤を使用するスキンケアプロセスに関する。
本発明は、より詳細には、砂糖漬けプロセスを経た果実片を皮膚剥離剤として使用することに関する。
皮膚から死細胞を剥離する様々な手段が知られている。
第一に、粒径の小さい固形粒子、例えば、軽石粉末、ポリエチレン粉末またはナイロン粉末、ポリアミド繊維、石英粒子または米粒、果実の外皮または種子、例えば、アーモンドもしくはヘーゼルナッツの外殻片またはモモもしくはアンズの種子片を細かくした材料を使用する機械的手段を取ることが可能である。他の機械的手段、例えば、手袋または毛状繊維からなる材料も存在する。
死細胞の粘着力を化学的に低下させてそれらの脱落を促進すること(角質溶解作用)によって、角質層から死細胞を除去する化粧用剤を使用して化学的に作用することも可能である。例としては、アルファ−ヒドロキシ酸(フルーツ酸)、例えば、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸もしくは酒石酸、またはベータ−ヒドロキシ酸、例えば、サリチル酸が挙げられ得る。
剥離性化粧用組成物において機械的手段と化学的手段を組み合わせることも可能である。
所望の剥離効果は、上述の剥離剤を含む組成物を塗布し、多少勢いのあるマッサージをすることによって得られる。しかしながら、皮膚からの死細胞の剥離は、制御された様式で行われなければならない。これは、必要に応じて組み合わされるこれらの手段のすべてが、あまりにも強い角質層の剥脱をもたらして発赤または過敏性の領域を出現させる可能性があるからである。ゆえに、強すぎる剥離は、皮膚の感染症または不快感を出現させ得る刺激的、微生物学的または環境的な外部物質に対する表皮表層の天然バリアおよび保護機能の喪失、さらには部分的喪失を引き起こし得る。
ゆえに、塗布すると心地よい剥離効果をもたらし、かつ強くマッサージした場合でも強すぎる皮膚の剥脱をもたらすリスクがない、天然起源の新規剥離剤が必要とされている。
通常使用される果実の外皮片または種子片とは反対に、軟らかい手触りを有する果実起源の材料を使用して皮膚に対して剥離効果を得ることが可能であることが現在発見されている。この新規の天然の剥離剤は、特に塗布したときの心地よさを残しつつ、かつ刺激作用の発生のリスクなしに、効率的な機械的効果をもたらす。
本発明者らは全く予想外にも、砂糖漬けプロセスによって処理された果実片を使用すると、表皮の表層に優しい穏やかな剥離を得ることが可能であることを見出した。
果実片、より詳細には、果実の皮を少なくとも部分的に含む片を砂糖漬けにすることによって、新鮮な果実の堅い手触りを軟らかい手触りに変えることができ、その軟らかい手触りは、心地よい効果を提供しつつ、皮膚をマッサージすることによって角質層から死細胞を穏やかに剥離する。
したがって、皮膚に対していかなる刺激的な作用ももたらさない、特に、強すぎる剥脱をもたらさない機械的剥離剤が利用可能になることが、特に有益である。
砂糖漬けは、新鮮な果実に含まれている水分を糖で置き換えることを目指した浸透の原理に基づく果実保存プロセスである。果実の水分とシロップの糖とを交換させるために、果実を糖分の多いシロップに浸漬する。したがって、砂糖漬けにされた果実では、糖中での濃縮と脱水とが同時に生じる。砂糖漬けは、そのまま消費され得るかまたは調理用の調製品において使用され得る任意の種類の果実に対して食品産業において非常に広く用いられているプロセスである。
化粧用組成物における果実の使用は、いくつかの難題に直面している。
第一に、水性媒質における糖の高含有率は、水性化粧用製品の安定性および保存性にとって有害な細菌発生を助長する条件を作り出す。
第二に、いくつかの果実は、皮膚にとって有害でありかつそれらを化粧用組成物において使用するのを妨げる化合物を含む。柑橘類果実の場合、果皮は、有毒な感光物質であるフロクマリンタイプの化合物を含む。ベルガプテンは、感光性であり、特に、柑橘類果実の皮に見られる。これらの化合物またはそれらを含む植物との長時間の接触の後の日光への曝露は、急性の皮膚炎を引き起こし得る。しかしながら、柑橘類果実の果皮に適用される砂糖漬けプロセスが、果皮に存在するフロクマリンの除去を可能にすることを本発明者らが予想外にも気付いた。
ゆえに、砂糖漬けプロセスを行うことによって、柑橘類果実片または柑橘類果実片の抽出物、より詳細には、前記柑橘類果実の果皮を少なくとも部分的に含む片を化粧品において使用することが可能になった。砂糖漬けは、水と、問題を起こすフロクマリンとを同時に除去する。
ゆえに、砂糖漬けプロセスのおかげで、柑橘類果実の果皮が、リスクなしに化粧用組成物において使用可能になる。
そのような柑橘類果実の果皮を含む化粧用製品の安定性および保存性を改善することも可能になる。
また、砂糖漬けのおかげで、果実片の手触りを改変することも可能になる。柑橘類果実の果皮の砂糖漬けは、特に、より柔らかい手触りを得ることを可能にし、柑橘類果実の果皮の砂糖漬け片を機械的剥離剤として使用可能にする。
これらの砂糖漬けにされた柑橘類果実片によって得られる剥離効果は、角質層からの死細胞の穏やかな剥離を可能にし、このことは、特に、もろい皮膚またはもろくなった皮膚(例えば、成熟した皮膚または皮膚乾燥の徴候を示す皮膚またはアトピー性の皮膚)に対して特に有益である。
したがって、本発明の主な目的は、砂糖漬けにされた果実片の形態の新規剥離性化粧用剤を提供することである。
本発明の目的は、より詳細には、柑橘類果実の果皮および/または外果皮を少なくとも部分的に含む砂糖漬けにされた前記柑橘類果実片の形態の新規剥離剤を提供することである。
本発明の主題は、砂糖漬けにされた果実、特に、柑橘類果実片の形態の剥離剤を含む美容ケア製品でもある。
本発明の目的は、砂糖漬けにされた果実片または前記砂糖漬けにされた片を含む化粧用組成物を使用してマッサージすることによって、皮膚からの死細胞の穏やかな剥離を目的とした美容ケア方法を提供することでもある。
本発明は、化粧品において砂糖漬けにされた果実片を機械的皮膚剥離剤として使用することに関する。
砂糖漬けにされた果実片は、単独で使用され得るか、または少なくとも1つの美容上許容され得る賦形剤を含む化粧用組成物において使用され得るか、または化粧用組成物を含むキットにおいて使用され得る。
第1の変形によると、砂糖漬けにされた果実片は、前記果実片を用いて皮膚をマッサージするために単独で使用される。
第2の変形では、砂糖漬けにされた果実片は、少なくとも1つの美容上許容され得る賦形剤を含む化粧用組成物に含浸されている。
第3の変形によると、砂糖漬けにされた果実片は、少なくとも1つの美容上許容され得る賦形剤を含む化粧用組成物に機械的剥離剤として加えられている。
第4の変形では、砂糖漬けにされた果実片はキットとして提供され、その砂糖漬けにされた果実片は、そのキットに含まれる化粧用組成物と別々に包装される。果実片と組成物とが別々に包装される場合、その組成物は、手で皮膚に置かれ得、マッサージしながら少なくとも1つの果実片によって広げられ得る。
第2および第4の変形では、砂糖漬けにされた果実片は、皮膚をマッサージするため、ひいては、その剥離をもたらすために使用される。砂糖漬けにされた果実片は、化粧用組成物に対する塗布支持体としても機能する。
果実片が組成物に含浸されている場合、それらを皮膚に直接塗布することおよび皮膚をマッサージすることが可能である。
本発明の第1の主題は、個体の皮膚の表皮から死細胞を機械的に剥離するための、液糖中での柑橘類果実の制御された浸透脱水によって得られる前記柑橘類果実片の使用に関し、前記柑橘類果実片は、前記柑橘類果実の果皮および/または外果皮を含む。
本発明の第2の主題は、液糖中での前記柑橘類果実の制御された浸透脱水によって得られる柑橘類果実片を機械的剥離剤として含む剥離性美容ケア製品であり、前記砂糖漬けにされた片は、前記柑橘類果実の果皮および/または外果皮を含む。
本発明の美容ケア製品の組成物は、水、油、および水と油との混合物からなる群より選択される液体、ならびに少なくとも1つの美容上許容され得る賦形剤、好ましくは、界面活性剤およびゲル化剤から選択される少なくとも1つの美容上許容され得る賦形剤、さらにより好ましくは界面活性剤を含む。
第3の主題によると、本発明は、
a)水、油および水と油との混合物からなる群より選択される液体;ならびに界面活性剤およびゲル化剤から選択される少なくとも1つの賦形剤を含む化粧用組成物、および
b)液糖中での前記柑橘類果実の制御された浸透脱水によって得られる柑橘類果実片、好ましくは、0.1mmおよび5cmの間のサイズを有する柑橘類果実片
を含む剥離性化粧用キットに関し、その組成物および柑橘類果実片は、同じ1つのパッケージの中に別々に包装される。
本発明の第4の主題は、皮膚剥離プロセスであり、そのプロセスは、
液糖中での前記柑橘類果実の制御された浸透脱水によって得られる柑橘類果実片、好ましくは、0.1mmおよび5cmの間のサイズを有する柑橘類果実片を個体の皮膚に塗布する工程、
皮膚上に位置する死細胞を機械的に剥離するために、前記片で覆われた前記皮膚の表面をこすることによって前記皮膚をマッサージする工程、
砂糖漬けにされた柑橘類果実片および剥離された死細胞を除去するために、前記皮膚をすすぐかまたは拭く工程
を含む。
1つの実施形態において、使用される果実は、柑橘類果実である。柑橘類果実は、ミカン科、特に、ミカン属、キンカン属、ミクロシトラス属、エレモシトラス属およびカラタチ属に属する植物の果実、あるいは異なる品種または種を交配することによって得られる交配植物、例えば、Citrofortunellaの果実である。
柑橘類果実は、例えば、レモン、クレメンタイン、キンカン、ベルガモット、ライム、タヒチライム、マンダリン、オレンジ、グレープフルーツ、ザボン、タンジェリン、カフィルライム、ユズ、シトロンおよびカラマンシーから選択され得る。
砂糖漬けに使用される柑橘類果実は、一方では、果肉を含む部分からなり、他方では、果皮(pericarp)とも呼ばれる果皮(peel)からなる。果皮自体は、2つの同心円層からなる。表層は、橙黄色であることが多い鮮明な色を有する抵抗性のある粗い手触りを有し、フラボノイド類に富み、外果皮と呼ばれるか、または料理に風味を添えるものである。白い海綿状の内層は、中果皮である。
果実の外果皮の手触りは、砂糖漬けプロセスによって軟らかくなるが、塗布されたときの心地よさを残しつつ皮膚を過剰に剥脱せずに剥離効果を発揮することを可能にする粗度および抵抗性の特徴を残す。
本発明において、説明において使用される用語「果皮」は、柑橘類果実の外果皮、または中果皮および必要に応じて果肉の一部が残った外果皮のことを表す。
砂糖漬けにされた柑橘類果実片は、それらが、柑橘類果実の果皮から少なくとも部分的に形成されることを特徴とする。
1つの特に好ましい変形において、砂糖漬けにされた果実片は、砂糖漬けにされた柑橘類果実の果皮からなる。
本発明を実施する場合、柑橘類果実の単一品種の片、または混合物としていくつかの品種の片を区別なく使用することが可能である。
同様に、柑橘類果実の品種について、柑橘類果実の砂糖漬けにされた単一の断片、例えば果皮、または混合物としてのいくつかの断片を区別なく使用することが可能である。
様々な果実片および/または前記果実の様々な断片の混合物の場合、少なくとも1つの柑橘類果実の少なくとも砂糖漬けにされた果皮片が使用される。
先に説明したように、柑橘類果実片は、もっぱら柑橘類果実の果皮から形成され得るが、柑橘類果実の他の部分、例えば、柑橘類果実の果肉片も含み得る。
1つの好ましい変形によると、柑橘類果実片は、柑橘類果実の砂糖漬けにされた果皮片である。
柑橘類果実片は、0.1ミリメートル〜5センチメートルのサイズを有することが好都合である。
柑橘類果実片は、柑橘類果実の果皮から切り取られた数センチメートルの長さの果皮の薄層をすりつぶすことによって都合よく得られる。これらの薄層は、想定される用途に応じて、砂糖漬けの前または後に、より小さい片に切断され得る。
したがって、いったん前記片が砂糖漬けにされたら、すりつぶすことによって片のサイズを小さくすることが可能であるという理解において、砂糖漬けは、任意のサイズの片に対して行われ得る。
砂糖漬けは、当業者に公知のいくつかの連続した工程を含む。
第1の一連の工程は、果実を収穫する工程、任意の微量の外来物質(土、昆虫、処理製品)を除去する目的でそれを洗浄する工程、必要に応じてそれを漂白する工程、およびそれを細かく切断する工程にある。細かく切断する工程は、浸透脱水工程の直後に所望のサイズの片が得られるように行われ得るか、またはより粗く行われ得、所望のサイズの片が得られるように、脱水後に、粗いサイズの砂糖漬けにされた果実片がすりつぶされる。
漂白する工程は、果実または果実片を沸騰した水に浸漬することによる処理である。この処理は、細胞の隔壁を破壊することができ、果実の中に糖が浸透するのを容易にする。柑橘類果実の果皮の場合、漂白は、苦味に関わる化合物を水に溶解することによって、その果皮由来の前記苦味を除去することも可能にする。果皮からすべての苦みを除去するために、この工程は数回繰り返され得る。
第2の一連の工程では、浸透によって果実から水分を除去するために、果実または果実片を少なくとも1つの糖液(シロップ)と接触させる。
液糖は、水および少なくとも1つの糖から本質的になり得る。その糖は、糖そのもの、糖誘導体およびポリオールから選択される。その糖は、例えば、スクロース、グルコース、転化糖(スクロースの加水分解によって得られるグルコースとフルクトースとの等モル混合物)、デキストロース、ソルビトール、フルクトースおよびハチ蜜から選択される。
シロップは、保存剤、色素および/またはpH中和剤も含み得る。
シロップが非常に濃厚かつ粘稠性である場合、そのシロップは、流動化するためにわずかに加熱され得る。
浸透によって果実から水分を除去する工程は、好ましくは、例えば、いくつかのシロップを連続的に使用することによって、すべての水分が果実から除去されるまで行われる。シロップは、一定間隔で、典型的には24時間毎に、前述のシロップ濃度以上の糖濃度を有する新しいシロップと交換され得る。
砂糖漬けの後の果実の質に影響し得る特徴としては、砂糖漬けのために使用される浴の温度、果実を細かく切断する方法、接触時間およびサイクル数が挙げられ得る。
いったん砂糖漬けが終わったら、果実をシロップから分離し、過剰なシロップを排出する。砂糖漬けにされた果実を、適切な場合には冷却し、必要に応じて乾燥させる。
砂糖漬けにされた片は、そのまま使用することもできるし、そうでなければさらなる処理、例えば、光沢のある外観を得るために艶出し工程、または砂糖漬けにされた片のサイズをさらに小さくするために粉砕工程にかけることもできる。
本発明の状況において使用される砂糖漬けにされた果実片は、フロクマリン化合物を本質的に欠いているという利点を有する。本発明において、表現「フロクマリン化合物を本質的に欠いている」は、砂糖漬けにされた果実片が、50ppm未満のフロクマリン化合物、好ましくは、20ppm未満、より好ましくは、10ppm未満、より好ましくは、5ppm未満、より好ましくは、4ppm未満、好ましくは、3ppm未満、より好ましくは、2ppm未満を含むことを意味する。砂糖漬けにされた果実片は、1ppm未満のフロクマリン化合物を含むことが特に好都合である。
砂糖漬けにされた柑橘類果実片は、例えば、75および85の間、例えば、約80のブリックス度を有する。本発明の文脈において使用される液糖のブリックス度は、シロップ中に存在する糖の割合、すなわち、可溶性固体のパーセンテージに相当する。ブリックス度は、標準的なNFV05109に従って測定され得る。測定に使用される装置は、屈折計である。液の糖含有量に応じて、サンプルによる日光の偏向は様々であり、色の境界によってブリックス度を示す。測定の単位は、%(シロップ中の糖のパーセンテージ)である。
砂糖漬けにされた柑橘類果実片は、例えば、3および4の間のpHを有する。pHは、標準的なNFV1132に従って測定され得る。
砂糖漬けにされた柑橘類果実片は、液糖を含み、その含有率は、20重量%〜60重量%で変動し得る。その含有率は、例えば、使用されるシロップがグルコース−フルクトースのシロップであるとき、50%である。
先に説明したように、本発明は、砂糖漬けにされた果実片を機械的剥離剤として含む剥離性美容ケア製品にも関する。しかしながら、そのケア組成物は、1つ以上の他の機械的または化学的剥離剤、例えばホホバワックスも含み得る。
本発明の組成物は、特に1つ以上の化粧用剤を含むことができ、その化粧用剤の効果は、砂糖漬けにされた果実片によってもたらされる効果に対して追加となるものである。
これらの活性な作用物質としては、皮膚保護的であり美白性のD−ビオチン(ビタミンB7)、落屑に関わるSCCE酵素を刺激するAscophyllum nodosumの抽出物、および皮脂の分泌を減少させ、毛穴を閉じるEnantia chloranthaの樹皮の抽出物が挙げられ得る。化粧用剤としては、フルーツ酸の剥離性、角質溶解性および再生の特性を有する、フルーツ酸(AHA、BHA、グラフト化AHAs)も挙げられ得る。AHAは、皮膚コラーゲンの合成に関連する深い剥離作用を有する。AHAは、皮膚の細胞の再生を刺激し、表皮表面を減少させ、表皮深部を増加させる。
元気づける作用のための、水およびグルコン酸亜鉛およびアスパラギン酸マグネシウムおよびグルコン酸銅、細胞の再生を促進する、VACCINIUM MYRTILLUSの果実抽出物およびCITRUS MEDICA LIMONUMの抽出物およびSACCHARUM OFFICINARUM(サトウキビ)抽出物およびACER SACCHARUM(サトウカエデ)抽出物およびCITRUS AURANTIUM DULCIS(オレンジ)果実抽出物、鎮静および保湿剤としてのD−パンテノール、ならびに角質溶解作用を発揮するCITRUS MEDICA LIMONUM果実抽出物も挙げられ得る。
本発明のケア組成物は、水、油、または水と油との混合物を含み、個体の皮膚に塗布するために通常使用される任意の生薬の形態で存在し得る。これらの組成物は、通常の方法に従って調製される。
本発明の剥離性美容ケア製品では、柑橘類果実片は、水、油、または水と油との混合物からなる群より選択される液体;ならびに界面活性剤およびゲル化剤から選択される少なくとも1つの賦形剤、好ましくは、界面活性剤を含む化粧用組成物に含浸され得る。
あるいは、剥離性美容ケア製品は、柑橘類果実片が均一に分布している化粧用組成物の形態であり、前記組成物は、水、油、または水と油との混合物からなる群より選択される液体;ならびに界面活性剤およびゲル化剤から選択される少なくとも1つの賦形剤、好ましくは、界面活性剤を含む。
剥離性ケア製品は、マーマレードの外観および/または手触りを有する組成物の形態であることが好都合である。剥離性ケア製品は、砂糖漬けにされた片が分散された、ゲル状であって好都合には水性の組成物であることが好都合である。
その組成物は、剥離用途のために必要とされる手触りを有するエマルジョン、好都合には、水中油型または油中水型エマルジョンでもあり得る。
その組成物は、化粧品の分野において通例のアジュバント、例えば、脂肪、乳化剤、親水性または親油性のゲル化剤、親水性または親油性の活性な作用物質、保存剤、酸化防止剤、香料、充填剤、スクリーニング剤および着色料を含み得る。
その組成物は、皮膚への塗布用で製剤化され、塗布したときに心地よい効果を提供しつつ、皮膚表面の死細胞を剥離するために特に望ましい効果を有する。
その組成物は、例えば、ケアクリーム、ケアゲルまたはマスクの形態であり得る。
その組成物が、水および非乳化油を含むエマルジョンまたは生成物であるとき、その組成物は、少なくとも1つの油を含む脂相、ならびに化粧品分野において従来から使用されているものから選択される乳化剤および共乳化剤も含む。
化粧品において使用できる油としては、鉱油、例えば、水素化ポリイソブテンおよび流動ワセリン、シアバター、ヒマワリまたは杏仁に由来する植物油、動物油、合成油、特にPurcellinオイル、ミリスチン酸イソプロピルおよびパルミチン酸エチルヘキシルおよびフルオロ油、例えばペルフルオロポリエーテルが挙げられ得る。脂肪アルコール、脂肪酸、例えばステアリン酸、ろう、特にパラフィンろう、カルナウバろうまたは蜜ろうも使用され得る。シリコーン油、例えば、シクロメチコーンおよびジメチコーン、シリコーンろう、シリコーン樹脂およびシリコーンゴムも使用され得る。
乳化剤としては、例えば、ステアリン酸グリセリル、ポリソルベート60、PPG−3ミリスチルエーテル、シリコーン乳化剤、例えば、セチルジメチコーンコポリオールおよびモノまたはトリステアリン酸ソルビタン、PEG−40ステアリン酸塩およびオキシエチレン化モノステアリン酸ソルビタン(20OE)が挙げられ得る。
ケア組成物は、少なくとも1つの水相ゲル化剤または油相ゲル化剤を含むことが好都合である。
親水性ゲル化剤としては、カルボン酸ポリマー、アクリル共重合体、ポリアクリルアミド、多糖、例えば、セルロースベースの誘導体、アルギネート、天然ゴムおよび粘土、または美容上許容され得る塩が挙げられ得る。
1つの好ましい実施において、親水性ゲル化剤は、アルギネートである。1つの好ましい実施において、砂糖漬けにされた片が、ゲル状の水性組成物に加えられる。
化粧用組成物の粘度は、その組成物に均一に分散した砂糖漬けにされた片を長い時間にわたって維持するように調整され得る。
1つの変形によると、組成物の粘度は、その組成物が静置されているとき、砂糖漬けにされた片が、その組成物を包装しているポットの底に沈み、次いで、使用時に、組成物中の砂糖漬けにされた片を再懸濁するために振盪した後、サンプルを取り出すのに要する時間にわたってその組成物の均一性を維持するのに十分であり、ひいては、ユーザーが、剥離ケアのために十分量の組成物を取り出すのを可能にするのに十分であるように調整され得る。
1つの代替の実施によると、砂糖漬けにされた片は、化粧用組成物に含浸され得る。
別の実施において、本発明の主題は、皮膚に塗布される果実片および化粧用組成物が別々に包装されたキットである。
本発明の第5の主題は、化粧用組成物を調製するための方法に関し、その方法は、
果実を砂糖漬けにする工程(この工程の間に、少なくとも果実を細かく切断し、果実を少なくとも1つの液糖と接触させ、少なくとも砂糖漬けにされた果実片の液を排出する)、
前述の工程で得られた砂糖漬けにされた果実片をすりつぶす任意選択の工程、
砂糖漬けにされた片を化粧用組成物に分散させる工程
を含む。
砂糖漬け工程の間、果実の水分とシロップの糖とを交換するために果実を糖分の多いシロップに浸漬する。したがって、砂糖漬けにされた果実では、糖の濃縮と脱水とが同時に生じる。砂糖漬けの工程は、液糖を再利用することによって、数回行うことができる。糖は、好ましくは、グルコース、フルクトースまたは転化糖(それらの2つの等モル混合物)である。果実は、新鮮なもの、塩水中で貯蔵されたもの由来のもの、または解凍されたものであり得る。
本発明の他の目的、特徴および利点は、この新規剥離剤を使用した化粧用組成物の実施例(単なる例証として与えられる)への言及とともに提供される以下の説明的な記載に照らして明白になるだろう。
下記の実施例では、別段示されない限り、すべてのパーセンテージは、重量パーセントであり、温度は、摂氏温度であり、圧力は気圧である。
(実施例1:柑橘類果実の砂糖漬けにされた果皮片を含む剥離性水性ゲル)
(柑橘類果実の砂糖漬けにされた果皮片の調製)
オレンジ、クレメンタインおよびレモンの果皮の均等な割合の混合物を使用する。
粗いサイズの果皮片を、水、フルクトースおよびグルコースからなるシロップを用いてそのシロップの糖濃度を徐々に高くして、いくつかの工程において別々に砂糖漬けにする。それらのシロップは、保存剤(亜硫酸無水物)および酸性度中和剤(クエン酸)も含む。
排液し、冷却した後、せいぜい数ミリメートルのサイズの片が得られるように片をすりつぶす。
得られた砂糖漬けにされた果皮片は、80のブリックス度および3.5のpHを有する。
(砂糖漬けにされた柑橘類果実片を含む剥離性水性ゲルの調製)
以下の配合を有する水性ゲルを調製した。これらの量は、重量パーセントを単位として表される。
砂糖漬けにされたオレンジ
およびクレメンタインの果皮片 25.0
砂糖漬けにされたレモンの果皮片 25.0
グリセロール 2.0
アルギン酸ナトリウム 1.5
フェノキシエタノール 0.3
EDTA四ナトリウム 0.2
酢酸トコフェロール 0.2
クエン酸ナトリウム 0.2
活性な作用物質 十分量
水 100.0まで十分量
果皮の重量は、組成物の重量に対して50重量%であり、残りは、半透明の水性ゲルタイプの配合からなる。その組成物は、砂糖漬けにされた果皮片が均一に分散したマーマレードの外観を有する。
(剥離ケア)
皮膚障害を有しない18歳を超える女性から選択された11人のボランティア被験体のパネルにおいて試験を行った。
試験の朝、被験体は、通常のクレンジング製品で洗浄したが、続けてケア製品を塗布しなかった。
本発明の製品の剥離効果を評価するために、参照であるD’Squame(登録商標)として販売されている粘着剤を使用した。原理は、皮膚表面に存在する死細胞を除去すること、その皮膚に粘着剤を貼り付けること、および次いで、それを除去することにあった。粘着剤をはがすとき、その粘着剤は、皮膚の第1の表面層(鱗屑とも呼ばれ、角質細胞からなる)の片とともにはがれる。次いで、その粘着剤は、皮膚から除去された鱗屑を定量するために解析され得る。
粘着剤は、一度だけ皮膚に塗布される。それは、直径22mmの薄い円板形である。
各測定のために、粘着剤の円板を皮膚の領域に貼り付け;その円板を、300gf(2.942N)で塗布器を用いて10秒間、所定位置に保持し、次いで、皮膚からはがした。
次いで、カメラ、光学顕微鏡および標準化された照明を用いて、円板の像を記録した。画像処理ソフトウェアによって、皮膚表面から除去された円板上に存在する鱗屑の数および分布を定量化する係数(CAI)の計算が可能になる。
CAI係数は、3つのパラメータ:円板の灰色レベル(GL)、円板表面を占める鱗屑のパーセンテージ(%鱗屑)および円板表面を占める角質細胞のパーセンテージ(%角質)に基づいて、下記の式:
Figure 0006818012
に従ってソフトウェアによって計算される。
各被験体に対して、測定は、所与の領域に対して所与の時点において、新しい円板を用いて3回再現される。保持されるCAI値は、その3回の測定の平均である。
処置されることを目的とした領域1において、CAIの1回目の測定は、ケア製品の塗布前に行われ(CAIA1 T0)、次いで、CAIの2回目の測定は、ケアの後に行われる(CAIA1 T1)。剥離ケアは、上に記載された水性ゲルを対象の皮膚領域(領域1)に、指サックを用いて塗布すること、ゲルを皮膚上で10分間放置すること、次いで、それを水ですすぐことにあった。
T0におけるCAIの1回目の測定(CAIA0 T0)、次いでT1におけるCAIの2回目の測定(CAIA0 T1)を、領域1に隣接する参照領域である領域0に製品が塗布されていないことが分かったうえで、この領域0において行った。
ゆえに、各被験体に対して、以下を計算する:
領域1にケア製品を塗布する前(CAIA1 T0)および領域1にケア製品を塗布し、すすいだ後(CAIA1 T1)の、処置された領域1に対するCAI
皮膚の領域1に隣接する無処置の領域0における、時間T0(CAIA0 T0)および時間T1(CAIA0 T1)におけるCAI。
ケア製品の塗布後に除去された鱗屑の量の減少、すなわち、処置された領域A1に隣接する無処置の領域A0に対して収集されたデータを用いて補正した後の、CAIA1 T0と比べたときのCAIA1 T1の減少を測定することによって、ケア製品(VARと表される)の剥離効果を評価した。
%VAR=100×[(CAIA1 T1−CAIA1 T0)−(CAIA0 T1−CAIA0 T0)]/CAIA0 T1
この研究では、VARは、全パネルについて平均して31%である。結果の統計的研究から、この結果が有意であることが確認された。
結論として、本発明の組成物は、有意な皮膚剥離効果を有する。
(実施例2:砂糖漬けにされたレモン果皮片を含む剥離性水性ゲル)
(砂糖漬けにされたレモン果皮片の調製)
レモン果皮片を、実施例1に記載された方法と同じ方法に従って砂糖漬けにする。
砂糖漬けにされたレモン果皮片を剥離性美容ケア製品の調製のために使用する前に、その砂糖漬けにされたレモン果皮片のフロクマリン含有量を測定する。
(HPLC/UV/蛍光測定によるフロクマリンの定量的測定)
HPLCの場合:
クロマトグラフィー条件:
カラム:C18 Gravity Macherey Nagel,250mm×4mm×5μm
移動相:A:水/ACN/THF(85/10/5 v/v)
B:MeOH/ACN/THF(30/65/5 v/v)
グラジエント:
Figure 0006818012
流速:1ml/分
注入量:5μl
検出:310nmのUV
蛍光定量:310nmで励起、490nmで発光。
標準液(0.08μg/ml)の調製:
10mgの以下の3つのフロクマリンを250mlメスフラスコに投入する:
− 8−メトキシプソラレン CAS298−81−7
− ソラレン CAS66−97−7
− ベルガプテン CAS484−20−8
そのフラスコをその体積までアセトニトリルで満たす。次いで、その溶液を、100mlのアセトニトリル中の0.2mlに希釈する。
サンプル溶液(80mg/ml)の調製:
正確に400mgのサンプルを5mlメスフラスコに投入する。
そのフラスコをその体積までアセトニトリルで満たす。次いで、その溶液を、磁気撹拌および超音波を用いて分散させる。
次いで、その溶液を0.45μmで濾過し、次いで、HPLC装置に注入する。
結果:
上記3つのフロクマリンが、1ppm未満の含有量で検出される。
砂糖漬けにされたレモン果皮片を含む剥離性水性ゲルの調製
次いで、砂糖漬けにされたレモン果皮片を、それらが実施例1に記載されたような剥離性水性ゲル中に存在する状態で、使用する。

Claims (20)

  1. 個体の皮膚の表皮から死細胞を機械的に剥離するための、液糖中での柑橘類果実の浸透脱水によって得られる前記柑橘類果実片の使用であって、該柑橘類果実片は、該柑橘類果実の果皮および/または外果皮を含み、フロクマリン化合物含有量が、50ppm未満であることによって、フルクマリン化合物を本質的に欠いている柑橘類果実片の使用。
  2. 前記柑橘類果実片が、0.1mmおよび5cmの間のサイズを有することを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  3. 前記柑橘類果実片のフロクマリン化合物含有量が、20ppm未満であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の使用。
  4. 前記柑橘類果実片が、水、油、または水と油との混合物からなる群より選択される液体;ならびに界面活性剤およびゲル化剤から選択される少なくとも1つの賦形剤を含む化粧用組成物に含浸されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
  5. 前記柑橘類果実片が、前記柑橘類果実片が均一に分布している化粧用組成物の形態で存在し、前記組成物は、水、油、または水と油との混合物からなる群より選択される液体;ならびに界面活性剤およびゲル化剤から選択される少なくとも1つの賦形剤を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。
  6. 前記柑橘類果実が、レモン、クレメンタイン、キンカン、ベルガモット、ライム、タヒチライム、マンダリン、オレンジ、グレープフルーツ、ザボン、タンジェリン、カフィルライム、ユズ、シトロンおよびカラマンシーから選択されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用。
  7. 液糖中での柑橘類果実の浸透脱水によって得られる柑橘類果実片を機械的剥離剤として含む剥離性美容ケア製品であって、前記柑橘類果実片は、前記柑橘類果実の果皮および/または外果皮を含み、フロクマリン化合物含有量が、50ppm未満であることによって、フルクマリン化合物を本質的に欠いている、剥離性美容ケア製品。
  8. 前記柑橘類果実片が、0.1mmおよび5cmの間のサイズを有することを特徴とする、請求項7に記載の剥離性美容ケア製品。
  9. 前記柑橘類果実片のフロクマリン化合物含有量が、20ppm未満であることを特徴とする、請求項7または請求項8に記載の剥離性美容ケア製品。
  10. 前記柑橘類果実片が、水、油、または水と油との混合物からなる群より選択される液体;ならびに界面活性剤およびゲル化剤から選択される少なくとも1つの賦形剤を含む化粧用組成物に含浸されていることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項に記載の剥離性美容ケア製品。
  11. 前記剥離性美容ケア製品が、前記柑橘類果実片が均一に分布している化粧用組成物の形態で存在し、前記組成物が、水、油、または水と油との混合物からなる群より選択される液体;ならびに界面活性剤およびゲル化剤から選択される少なくとも1つの賦形剤を含むことを特徴とする、請求項7〜10のいずれか1項に記載の剥離性美容ケア製品。
  12. 前記柑橘類果実が、レモン、クレメンタイン、キンカン、ベルガモット、ライム、タヒチライム、マンダリン、オレンジ、グレープフルーツ、ザボン、タンジェリン、カフィルライム、ユズ、シトロンおよびカラマンシーから選択されることを特徴とする、請求項7〜11のいずれか1項に記載の剥離性美容ケア製品。
  13. a)水、油、または水と油との混合物からなる群より選択される液体;ならびに界面活性剤およびゲル化剤から選択される少なくとも1つの賦形剤を含む化粧用組成物、および
    b)液糖中での前記柑橘類果実の浸透脱水によって得られる柑橘類果実片であって、前記柑橘類果実片は、前記柑橘類果実の果皮および/または外果皮を含み、フロクマリン化合物含有量が、50ppm未満であることによって、フルクマリン化合物を本質的に欠いている、柑橘類果実片
    を含む剥離性化粧用キットであって、前記組成物および前記柑橘類果実片は、同じ1つのパッケージの中に別々に包装される、剥離性化粧用キット。
  14. 前記柑橘類果実片が、0.1mmおよび5cmの間のサイズを有することを特徴とする、請求項13に記載の剥離性化粧用キット。
  15. 個体の皮膚を剥離するための方法(但し、医療行為を除く)であって、
    液糖中での柑橘類果実の浸透脱水によって得られる前記柑橘類果実片を個体の皮膚にマッサージによって塗布する工程であって、前記柑橘類果実片は、前記柑橘類果実の果皮および/または外果皮を含み、フロクマリン化合物含有量が、50ppm未満であることによって、フルクマリン化合物を本質的に欠いている、工程、
    皮膚上に位置する死細胞を機械的に剥離するために、前記片で覆われた前記皮膚の表面をこすることによって前記皮膚をマッサージする工程、砂糖漬けにされた柑橘類果実片および剥離された死細胞を除去するために、前記皮膚をすすぐかまたは拭く工程
    を含む、方法。
  16. 前記柑橘類果実片が、0.1mmおよび5cmの間のサイズを有することを特徴とする、請求項15に記載の皮膚を剥離するための方法。
  17. 前記柑橘類果実片のブリックス度が75及び85の間である、請求項1に記載の使用。
  18. 前記柑橘類果実片のブリックス度が75及び85の間である、請求項7に記載の製品。
  19. 前記柑橘類果実片のブリックス度が75及び85の間である、請求項13に記載の剥離性化粧用キット。
  20. 前記柑橘類果実片のブリックス度が75及び85の間である、請求項15に記載の方法。
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