JP6817861B2 - 塗布装置および塗布方法 - Google Patents

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Description

この発明は、基板の上面に塗布材を塗布する塗布装置および塗布方法に関するものである。
従来から、ガラス基板などの基板の上面に塗布材を塗布することによって、液晶用ディスプレイ、または、有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどが製造されている。
たとえば、特許文献1には、ノズルを用いて、基板の上面に塗布材を間欠的に塗布する方法が開示されている。当該方法によれば、ノズルの移動方向において離間する塗布膜を形成することができる。
特開2015−192987号公報
塗布膜の膜厚の均一性などの塗布処理の精度を高く維持するためには、一旦停止された塗布動作を再開する際にはノズルの先端を初期状態に戻すためスクレーパー処理などのメンテナンス処理を行うことが望ましい。
一方で、塗布材を間欠的に塗布する場合、塗布動作を停止するたびにメンテナンス処理を行うと、ノズルを含む塗布機構がメンテナンス処理を行うメンテナンス部まで移動するための時間によって塗布処理時間が長くなるという問題があった。
この発明は、以上に記載されたような問題を解決するためになされたものであり、塗布機構の移動方向において離間する塗布膜の形成に関し、塗布処理の精度で高く維持しつつ、塗布処理時間を短縮することができる技術を提供することを目的とするものである。
本願明細書に開示される技術の第1の態様は、基板が配置されるステージと、前記ステージに配置された前記基板の上面に沿う方向である第1の方向に移動可能であり、かつ、前記基板の上面における第1の塗布領域に第1の塗布材を塗布する第1の塗布機構と、前記第1の方向と対向する方向である第2の方向に移動可能であり、かつ、前記基板の上面における第2の塗布領域に第2の塗布材を塗布する第2の塗布機構と、前記ステージの一方側に位置し、かつ、前記第1の塗布機構に対し第1のメンテナンス処理を行う第1のメンテナンス部と、前記ステージの他方側に位置し、かつ、前記第2の塗布機構に対し第2のメンテナンス処理を行う第2のメンテナンス部と、前記第1の塗布機構の動作および前記第2の塗布機構の動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第1のメンテナンス処理のために前記第1の塗布機構を前記第1のメンテナンス部に位置させた後、前記第1の塗布領域において前記第1の塗布機構を前記第1の方向に移動させ、さらに、前記第1の塗布機構が前記第1の塗布領域の第1の端部に到達した後、前記第1の塗布機構を前記第1の端部から退避させ、前記制御部は、前記第2のメンテナンス処理のために前記第2の塗布機構を前記第2のメンテナンス部に位置させた後、前記第2の塗布領域において前記第2の塗布機構を前記第2の方向に移動させ、さらに、前記第2の塗布機構を前記第2の塗布領域の第2の端部に到達させ、前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離は、前記第1の端部に位置する前記第1の塗布機構と前記第2の端部に位置する前記第2の塗布機構とが接触する距離以下であり、前記制御部は、前記第2の塗布機構が前記第2の端部に到達するタイミングを前記第1の塗布機構が前記第1の端部に到達するタイミングよりも遅らせる時間差制御を行うことによって、前記第1の塗布機構と前記第2の塗布機構とを離間させつつ、前記第1の塗布機構および前記第2の塗布機構の移動を、少なくともその一部において時間的に並行して行わせる。
本願明細書に開示される技術の第2の態様は、第1の態様に関連し、前記制御部は、前記第2の塗布機構を前記第2のメンテナンス部に位置させるタイミングを、前記第1の塗布機構を前記第1のメンテナンス部に位置させるタイミングよりも遅らせることによって、前記時間差制御を行う。
本願明細書に開示される技術の第3の態様は、第1の態様または第2の態様に関連し、前記制御部は、前記第2の塗布機構を前記第2の方向に移動させる速度を、前記第1の塗布機構を前記第1の方向に移動させる速度よりも遅くすることによって、前記時間差制御を行う。
本願明細書に開示される技術の第4の態様は、第1の態様から第3の態様のうちのいずれか1つに関連し、前記第1の塗布材と前記第2の塗布材とは、同一の材料からなる。
本願明細書に開示される技術の第5の態様は、第1の態様から第4の態様のうちのいずれか1つに関連し、前記制御部は、前記第1の塗布機構を前記第1の端部から退避させた直後に、前記第2の塗布機構を前記第2の端部に到達させる前記時間差制御を行う。
本願明細書に開示される技術の第6の態様は、第5の態様に関連し、前記第1の塗布機構が前記第1の端部に位置する際の、平面視において前記第1の塗布機構と重なる前記基板の上面の領域を第1の端部領域とし、前記第2の塗布機構が前記第2の端部に位置する際の、平面視において前記第2の塗布機構と重なる前記基板の上面の領域を第2の端部領域とし、前記制御部は、前記第1の塗布機構が前記第1の端部からの退避を開始した後、平面視において前記第1の塗布機構の全体が前記第1の端部領域と重ならない位置に到達するまでの間に、前記第2の塗布機構の少なくとも一部を前記第2の端部領域に到達させる前記時間差制御を行う。
本願明細書に開示される技術の第7の態様は、第1の態様から第6の態様のうちのいずれか1つに関連し、前記第1の塗布機構は、前記第1の塗布領域に前記第1の塗布材を塗布する第1のノズルと、前記第1のノズルを保持し、かつ、前記第1の方向に移動可能である第1の保持部とを備え、前記第2の塗布機構は、前記第2の塗布領域に前記第2の塗布材を塗布する第2のノズルと、前記第2のノズルを保持し、かつ、前記第2の方向に移動可能である第2の保持部とを備え、前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離は、前記第1の端部に位置する前記第1の塗布機構の前記第1の保持部と前記第2の端部に位置する前記第2の塗布機構の前記第2の保持部とが接触する距離以下である。
本願明細書に開示される技術の第8の態様は、ステージに配置された基板の上面に沿う方向である第1の方向に移動可能であり、かつ、前記基板の上面における第1の塗布領域に第1の塗布材を塗布する第1の塗布機構と、前記第1の方向と対向する方向である第2の方向に移動可能であり、かつ、前記基板の上面における第2の塗布領域に第2の塗布材を塗布する第2の塗布機構とを備える塗布装置を用いて前記第1の塗布材および前記第2の塗布材の塗布を行う塗布方法であり、第1のメンテナンス処理のために前記第1の塗布機構を前記ステージの一方側に位置させた後、前記第1の塗布領域において前記第1の塗布機構を前記第1の方向に移動させ、さらに、前記第1の塗布機構が前記第1の塗布領域の第1の端部に到達した後、前記第1の塗布機構を前記第1の端部から退避させ、第2のメンテナンス処理のために前記第2の塗布機構を前記ステージの他方側に位置させた後、前記第2の塗布領域において前記第2の塗布機構を前記第2の方向に移動させ、さらに、前記第2の塗布機構を前記第2の塗布領域の第2の端部に到達させ、前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離は、前記第1の端部に位置する前記第1の塗布機構と前記第2の端部に位置する前記第2の塗布機構とが接触する距離以下であり、前記第2の塗布機構が前記第2の端部に到達するタイミングを前記第1の塗布機構が前記第1の端部に到達するタイミングよりも遅らせる時間差制御を行うことによって、前記第1の塗布機構と前記第2の塗布機構とを離間させつつ、前記第1の塗布機構および前記第2の塗布機構の移動を、少なくともその一部において時間的に並行して行わせる。
本願明細書に開示される技術の第1および第8の態様によれば、それぞれの塗布機構が、メンテナンス処理を行った後に塗布材の塗布を行う。また、一方の塗布機構が塗布領域の端部に到達するタイミングを他方の塗布機構のそのタイミングよりも遅らせる時間差制御によって、互いに対向する方向に移動する2つの塗布機構を離間させつつ、少なくとも一部で時間的に並行して塗布材の塗布を行う。結果として、塗布機構の移動方向において近接し、かつ、離間する塗布膜を、膜厚を高い精度で制御しつつ、塗布処理時間を短縮して形成することができる。
特に、第2の態様によれば、メンテナンス処理の直後の塗布材の塗布を開始するタイミングを、2つの塗布機構の間でずらすことができる。そのため、メンテナンス処理後の塗布領域における移動が開始されるまでの時間を塗布機構間で調整しつつ、少なくとも一部で時間的に並行して塗布材の塗布を行うことができる。
特に、第3の態様によれば、塗布材の塗布を開始した後の、2つの塗布機構の塗布処理進行の度合いをずらすことができる。そのため、互いに対向する方向に移動する2つの塗布機構を離間させつつ、少なくとも一部で時間的に並行して塗布材の塗布を行うことができる。
特に、第4の態様によれば、同一の材料で形成される複数の塗布領域に対し塗布膜を形成する場合に、塗布処理時間を短縮することができる。
特に、第5の態様によれば、一方の塗布機構が塗布領域の端部から退避した直後に他方の塗布機構が塗布領域の端部に到達するため、2つの塗布機構が並行して塗布材の塗布を行う時間が長くなる。そのため、塗布材の塗布のための塗布処理時間を効果的に短縮することができる。
特に、第6の態様によれば、一方の塗布機構の全体が端部領域から退避し切らない内に他方の塗布機構の少なくとも一部が他の端部領域に到達するため、2つの塗布機構が並行して塗布材の塗布を行う時間が長くなる。そのため、塗布材の塗布のための塗布処理時間を効果的に短縮することができる。
特に、第7の態様によれば、2つの塗布領域の端部同士が、これらの端部に塗布機構が位置する際に互いに接触する距離以下に位置する場合であっても、一方の塗布機構が塗布領域の端部に到達するタイミングを他方の塗布機構のそのタイミングよりも遅らせる時間差制御によって、2つの塗布機構を離間させつつ、少なくとも一部で時間的に並行して塗布材の塗布を行うことができる。
本願明細書に開示される技術に関する目的と、特徴と、局面と、利点とは、以下に示される詳細な説明と添付図面とによって、さらに明白となる。
実施の形態に関する、塗布装置の構成を概略的に例示する斜視図である。 実施の形態に関する、塗布装置の機能的構成を例示する図である。 塗布装置によって形成される塗布膜の塗布領域を例示する平面図である。 近接して形成される塗布領域の端部に塗布機構が配置される場合を仮想した側面図である。 塗布装置によって形成される塗布膜の塗布領域の変形例を例示する平面図である。 塗布装置によって形成される塗布膜の塗布領域の変形例を例示する平面図である。 実施の形態に関する、塗布膜を形成する動作のタイミングチャートである。 実施の形態に関する、塗布装置の動作を例示するフローチャートである。 塗布機構による塗布動作が終了した際の、塗布機構間の配置関係を例示する側面図である。 塗布機構が端部から退避する際の、塗布機構間の配置関係を例示する側面図である。 1つの塗布機構で塗布膜を形成する動作のタイミングチャートである。
以下、添付される図面を参照しながら実施の形態について説明する。
なお、図面は概略的に示されるものであり、説明の便宜のため、適宜、構成の省略、または、構成の簡略化がなされるものである。また、異なる図面にそれぞれ示される構成などの大きさおよび位置の相互関係は、必ずしも正確に記載されるものではなく、適宜変更され得るものである。
また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称と機能とについても同様のものとする。したがって、それらについての詳細な説明を、重複を避けるために省略する場合がある。
また、以下に記載される説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「側」、「底」、「表」または「裏」などの特定の位置と方向とを意味する用語が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、実際に実施される際の方向とは関係しないものである。
また、以下に記載される説明において、「第1の」、または、「第2の」などの序数が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、これらの序数によって生じ得る順序などに限定されるものではない。
<実施の形態>
以下、本実施の形態に関する塗布装置について説明する。
<塗布装置の構成>
図1は、本実施の形態に関する塗布装置の構成を概略的に例示する斜視図である。図1に例示されるように、塗布装置は、基板10が配置されるステージ12と、塗布機構14と、塗布機構16と、移動機構22と、制御部24と、メンテナンス部26(後述の図2を参照)と、メンテナンス部28(後述の図2を参照)とを備える。
基板10は、たとえば、矩形状のガラス基板である。なお、基板10は、ガラス基板に限られるものではなく、一般にフラットパネルディスプレイ用に用いられる種々の基板などを想定することができる。
基板10の上面に塗布される塗布材40(後述の図2を参照)は、たとえば、有機ELパネルを製造するために用いられるポリアミド酸溶液である。具体的には、基板10の上面にポリイミド膜を形成する場合には、ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸(ポリアミック酸)を有機溶媒、たとえば、NMP(N−メチル−2−ピロリドン:N-Methyl-2-Pyrrolidone)で溶解させてなるポリアミド酸溶液を塗布材40として用いる。なお、基板10に塗布された塗布材(ポリアミド酸溶液)40の塗布膜は、その後、乾燥、キュアされてイミド化され、ポリイミド膜となる。なお、塗布材40は、ポリアミド酸溶液に限られるものではなく、たとえば、レジスト液などの液状の材料、シリコン、ナノメタルインク、導電性材料を含むペースト状またはスラリー状の材料などの種々の塗布材を想定することができる。
塗布機構14と塗布機構16とで、異なる塗布材が塗布されてもよいし、同じ塗布材が塗布されてもよい。なお、以下の実施の形態では、塗布機構14と塗布機構16とによって、同じ塗布材40が塗布されるものとする。
ステージ12は、基板10が配置され、当該基板10を保持する台である。ステージ12は、たとえば、直方体形状を有する石製の構造体であり、少なくともその上面、すなわち、基板10の保持面12aは平坦面に加工されている。
水平面である保持面12aには、多数の真空吸着穴(ここでは図示しない)が形成されており、基板10を処理する間、基板10は当該穴を介して保持面12aに吸着され、保持される。ここで、保持面12aのうち、基板10を保持する領域を保持領域12bとする。
塗布機構14は、スリットノズル14aと、架橋構造14bとを備える。
スリットノズル14aは、図1におけるy軸方向に延びて設けられる。スリットノズル14aには、塗布材40を供給するための供給機構が接続される。スリットノズル14aは、基板10の上面を走査しつつ、供給機構によって供給される塗布材40を、基板10の上面における所定の領域、すなわち、塗布領域14x(後述の図3を参照)に吐出する。このようにして、スリットノズル14aが基板10に塗布材40を塗布し、塗布膜41a(後述の図3を参照)が形成される。ここで、塗布領域とは、基板10の上面のうちで塗布材40を塗布することが予定される領域であって、たとえば、基板10の全面積から、端縁に沿った所定幅の領域を除いた領域である。
架橋構造14bは、ステージ12の上方において水平に跨って設けられる。架橋構造14bは、たとえば、カーボンファイバー補強樹脂を骨材とするノズル保持部140と、ノズル保持部140の両端を支持する昇降機構142および昇降機構144と、両昇降機構の端部に取り付けられる移動子146および移動子148とを備える。
ノズル保持部140は、スリットノズル14aを保持する。また、ノズル保持部140には、ギャップセンサー140aおよびギャップセンサー140bが取り付けられる。
ギャップセンサー140aおよびギャップセンサー140bは、それぞれスリットノズル14aの近傍に取り付けられ、下方の存在物、たとえば、基板10の上面または塗布膜41aの上面)との間の高低差、すなわち、ギャップを測定して、測定結果を制御部24に出力する。
昇降機構142および昇降機構144は、たとえば、サーボモータおよびボールネジを備え、架橋構造14bを昇降させる駆動力を生成する。昇降機構142および昇降機構144の駆動によって、架橋構造14bを並進的に昇降させることができる。また、昇降機構142および昇降機構144は、スリットノズル14aのyz平面内における姿勢を調整するためにも用いられる。
塗布機構16は、スリットノズル16aと、架橋構造16bとを備える。塗布機構16は、塗布機構14とは独立に動作可能であり、かつ、塗布機構14と時間的に並行して動作可能である。
スリットノズル16aは、図1におけるy軸方向に延びて設けられる。スリットノズル16aには、塗布材40を供給するための供給機構が接続される。スリットノズル16aは、基板10の上面を走査しつつ、供給機構によって供給される塗布材40を、基板10の上面における所定の領域、すなわち、塗布領域16x(後述の図3を参照)に吐出する。ここで、塗布領域16xは、塗布領域14xとは離間して位置する領域である。このようにして、スリットノズル16aが基板10に塗布材40を塗布し、塗布膜41b(後述の図3を参照)が形成される。なお、供給機構の動作については、後述する。
架橋構造16bは、ステージ12の上方において水平に跨って設けられる。架橋構造16bは、たとえば、カーボンファイバー補強樹脂を骨材とするノズル保持部160と、ノズル保持部160の両端を支持する昇降機構162および昇降機構164と、両昇降機構の端部に取り付けられる移動子166および移動子168を備える。
昇降機構162および昇降機構164は、たとえば、サーボモータおよびボールネジを備え、架橋構造16bを昇降させる駆動力を生成する。
ノズル保持部160は、スリットノズル16aを保持する。また、ノズル保持部160には、ギャップセンサー160aおよびギャップセンサー160bが取り付けられる。
移動機構22は、保持領域12bの両側方においてx軸方向に延びて設けられる走行レール22aおよび走行レール22bと、それぞれの走行レールのさらに外側に、それぞれの走行レールに沿って設けられる固定子22cおよび固定子22dと、固定子22cに沿ってそれぞれ設けられるリニアエンコーダ22eおよびリニアエンコーダ22f(ここでは、図示しない)と、固定子22dに沿ってそれぞれ設けられるリニアエンコーダ22gおよびリニアエンコーダ22hとを備える。
ここで、走行レール22aと走行レール22bとは、互いに平行に延びて設けられる。そして、走行レール22a上には架橋構造14bの一端および架橋構造16bの一端が配置される。走行レール22b上には架橋構造14bの他端および架橋構造16bの他端が配置される。
そして、架橋構造14bおよび架橋構造16bは2つの走行レールが延びる方向、すなわち、図1におけるx軸方向に沿ってそれぞれ平行に移動される。すなわち、走行レール22aおよび走行レール22bは、架橋構造14bおよび架橋構造16bの共通のリニアガイドとして機能する。
なお、走行レール22aおよび走行レール22bを共通のリニアガイドとして架橋構造14bおよび架橋構造16bが移動する場合、架橋構造14bおよび架橋構造16bの移動方向は、x軸方向に沿う同一の方向(ともにx軸正方向またはx軸負方向)または互いに逆方向(x軸正方向とx軸負方向、または、x軸負方向とx軸正方向)である。
リニアエンコーダ22eは移動子166の位置を検出し、リニアエンコーダ22fは移動子146の位置を検出する。同様に、リニアエンコーダ22gは移動子168の位置を検出し、リニアエンコーダ22hは移動子148の位置を検出する。それぞれのリニアエンコーダ22e、リニアエンコーダ22f、リニアエンコーダ22gおよびリニアエンコーダ22hは、検出した位置情報を制御部24に出力する。
また、保持面12aにおける保持領域12bのx軸方向の両端には、開口32aおよび開口32bが設けられる。開口32aおよび開口32bは、y軸方向に長手方向を有し、かつ、走行レール22aおよび走行レール22bに挟まれる範囲に形成される。
また、図1においては図示が省略されるが、開口32aの下方には、メンテナンス部26が設けられる。同様に、開口32bの下方には、メンテナンス部28が設けられる。開口32bの下方におけるメンテナンス部28は、開口32aの下方におけるメンテナンス部26とはステージ12の本体部を挟んで反対側に位置する。
制御部24は、内部または外部の記憶媒体に記憶されたプログラムを実行することによって制御対象を制御するものであり、たとえば、CPUまたはマイクロプロセッサなどを備える。
図2は、本実施の形態に関する塗布装置の機能的構成を例示する図である。
図2に例示されるように、制御部24は、プロセッサ24aと、制御プログラムが格納されたメモリ24bとを含み、プロセッサ24aが制御プログラムを実行することによって、塗布処理のための様々な制御を実行するように構成される。なお、メモリとしては、たとえば、HDD、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの、揮発性または不揮発性のメモリが想定される。
具体的には、制御部24は、ギャップセンサー140aおよびギャップセンサー140bの出力に応じて、昇降機構142および昇降機構144の駆動を制御する。同様に、制御部24は、ギャップセンサー160aおよびギャップセンサー160bの出力に応じて、昇降機構162および昇降機構164の駆動を制御する。当該制御は、たとえば、メンテナンス処理後の、塗布動作開始前に行われる。
また、制御部24は、リニアエンコーダ22fによる移動子146の位置情報およびリニアエンコーダ22hによる移動子148の位置情報に応じて、スリットノズル14aの移動位置を制御する。同様に、制御部24は、リニアエンコーダ22eによる移動子166の位置情報およびリニアエンコーダ22gによる移動子168の位置情報に応じて、スリットノズル16aの移動位置を制御する。
また、制御部24は、スリットノズル14aの位置が塗布領域14xに対応する位置である場合に、供給機構72aを動作させる。また、制御部24は、スリットノズル14aを開口32aに移動させ、メンテナンス部26において所定のメンテナンス処理を行わせる。
同様に、制御部24は、スリットノズル16aの位置が塗布領域16xに対応する位置である場合に、供給機構72bを動作させる。また、制御部24は、スリットノズル16aを開口32bに移動させ、メンテナンス部28において所定のメンテナンス処理を行わせる。なお、メンテナンス部28におけるメンテナンス処理は、メンテナンス部26におけるメンテナンス処理と異なるものであってもよい。
ここで、メンテナンス処理とは、たとえば、スリットノズルの先端を塗布処理開始前の初期状態に戻す処理である。たとえば、初期状態において、吐出口が形成されたスリットノズルの先端にその幅方向に亘って均一に塗布材40のビード(液溜まり)が形成されていることが好ましい。または、初期状態において、スリットノズルの幅方向に亘って塗布材40が付着されていないことが好ましい。要するに、初期状態において、スリットノズルの先端における塗布材40の付着状態が幅方向において均一であることが好ましい。この付着状態が不均一な場合、塗布処理開始時に形成される塗布膜の幅方向における膜厚が不均一になるという問題が発生する。
メンテナンス部26は、洗浄液吐出機構83aと、待機ポット85aと、スクレーパー部84aと、プリ塗布機構86aとを備える。
なお、上述のようなスリットノズルの初期状態を実現させるための機構がメンテナンス部に設けられていればよく、メンテナンス部の構成は上記に限定されない。たとえば、スクレーパー処理のみで初期状態を実現できるのであれば、メンテナンス部にはスクレーパー部のみが備えられればよい。
洗浄液吐出機構83aは、洗浄液をスリットノズル14aの先端部に向けて吐出する機構である。また、洗浄液吐出機構83aは、不活性ガス(窒素)をスリットノズル14aに向けて噴出させることが可能であってもよい。洗浄液吐出機構83aは、スリットノズル14aの下方をy軸方向に沿って移動しつつ、洗浄液を吐出することによって、スリットノズル14aの先端部を洗浄する。
待機ポット85aは、待機中のスリットノズル14aの先端が乾燥しないように設けられるものである。
プリ塗布機構86aは、スリットノズル14aが基板10に対して塗布処理を行う直前に、予備塗布を行うための機構である。プリ塗布機構86aはディスペンスロールを備えており、スリットノズル14aは、当該ディスペンスロールに対して塗布材40を吐出して予備塗布を行う。
スクレーパー部84aは、予備塗布後のスリットノズル14aの先端に残存する塗布材40を取り除く。スクレーパー部84aは、スリットノズル14aの先端をy軸方向に沿って移動しつつ、スリットノズル14aの先端に残存する塗布材40を取り除く。
メンテナンス部28は、洗浄液吐出機構83bと、待機ポット85bと、スクレーパー部84bと、プリ塗布機構86bとを備える。
洗浄液吐出機構83bは、洗浄液をスリットノズル16aの先端部に向けて吐出する機構である。洗浄液吐出機構83bは、スリットノズル16aの下方をy軸方向に沿って移動しつつ、洗浄液を吐出することによって、スリットノズル16aの先端部を洗浄する。
待機ポット85bは、待機中のスリットノズル16aの先端が乾燥しないように設けられるものである。
プリ塗布機構86bは、スリットノズル16aが基板10に対して塗布処理を行う直前に、予備塗布を行うための機構である。
スクレーパー部84bは、予備塗布後のスリットノズル16aの先端に残存する塗布材40を取り除く。スクレーパー部84bは、スリットノズル16aの先端をy軸方向に沿って移動しつつ、スリットノズル16aの先端に残存する塗布材40を取り除く。
<塗布装置の動作>
まず、本実施の形態に関する塗布装置によって形成される塗布膜の、塗布領域について説明する。
図3は、塗布装置によって形成される塗布膜の塗布領域を例示する平面図である。図3に例示されるように、塗布膜41aが形成された塗布領域14xと塗布膜41bが形成された塗布領域16xとは、近接し、かつ、離間して配置される。なお、図3においては、塗布領域14xの塗布領域16xに近い端部を端部14yとし、塗布領域16xの塗布領域14xに近い端部を端部16yとする。また、塗布領域14xの端部14yとは反対側の端部を端部14zとし、塗布領域16xの端部16yとは反対側の端部を端部16zとする。なお、塗布材40が塗布される塗布領域の数は、図3に例示される場合に限られない。
また、図4は、近接して形成される塗布領域の端部に塗布機構が配置される場合を仮想した側面図である。図4に例示されるように、近接して配置される塗布領域14xと塗布領域16xとにおいて、端部14yと端部16yとの間の距離Aは、端部14yに位置する塗布機構14と端部16yに位置する塗布機構16とが接触する距離以下である。具体的には、端部14yに位置する塗布機構14のノズル保持部140と端部16yに位置する塗布機構16のノズル保持部160とが接触する距離以下である。さらに換言すれば、スリットノズル14aが端部14yに位置する際のノズル保持部140が平面視において塗布領域14xからはみ出る長さBと、スリットノズル16aが端部16yに位置する際のノズル保持部160が平面視において塗布領域16xからはみ出る長さCとの合計が、距離A以上である。つまり、端部14yの位置と端部16yの位置とは、図4に例示される状態が最も離れた位置関係となり、この位置より互いに近づく方向となるように、塗布領域14xと塗布領域16xとが設定される。
図5は、塗布装置によって形成される塗布膜の塗布領域の変形例を例示する平面図である。図5に例示されるように、塗布領域14xと塗布領域16xとの間に塗布領域15xが形成されていても、端部14yと端部16yとの間の距離Aが、それぞれの端部に位置する塗布機構同士が接触する距離以下である場合には、塗布領域14xと塗布領域16xとは近接すると言える。
図6は、塗布装置によって形成される塗布膜の塗布領域の変形例を例示する平面図である。図6に例示されるように、スリットノズル14aによって塗布材40が塗布される塗布領域14cと塗布領域14dとが、y軸方向において離間して形成されていてもよい。同様に、スリットノズル16aによって塗布材40が塗布される塗布領域16cと塗布領域16dとが、y軸方向において離間して形成されていてもよい。なお、図6に例示される塗布領域を形成する場合(ブロック塗布)、それぞれのスリットノズルにはスリット状の吐出口がy軸方向に2つ並んで形成される。
次に、本実施の形態に関する塗布装置の動作について説明する。図7は、塗布膜を形成する動作のタイミングチャートである。図7においては、縦軸がスリットノズルの位置(太線)を示し、横軸が時間を示す。また、図7においては、塗布機構14の動作が下方のタイミングチャートによって示され、塗布機構16の動作が上方のタイミングチャートによって示される。なお、図7においては、スリットノズルの位置(太線)に加えて、ノズル保持部が達する領域の境界位置(細線)も併せて示される。また、図8は、塗布装置の動作を例示するフローチャートである。
図7に例示されるように、まず、制御部24が移動機構22の動作を制御することによって、塗布機構14のスリットノズル14aを開口32aに移動させる。この際、制御部24は、昇降機構142および昇降機構144を制御することによって、スリットノズル14aを移動高さに位置させる。そして、制御部24は、メンテナンス部26において所定のメンテナンス処理、具体的には、洗浄液吐出機構83aによる洗浄処理、プリ塗布機構86aにおける予備塗布処理、および、スクレーパー部84aによる残存する塗布材40の除去処理を行わせる(t)。これは、図8に例示されるステップST101に対応する動作である。なお、メンテナンス処理は、たとえば、スリットノズル14aの先端が初期状態となるように整える処理が実行されればよく、上記処理に限定されない。たとえば、少なくともスクレーパー部84aによる塗布材40の除去処理が実行されるメンテナンス処理であってもよい。
一方で、制御部24は、塗布機構14に対して上記のメンテナンス処理を行っている間、塗布機構16を待機させておく(t)。これは、図8に例示されるステップST201に対応する動作である。
なお、塗布機構16の待機時間は、後述するように、塗布動作を終了した塗布機構14が端部14yから退避するタイミングに基づいて調整される。具体的には、塗布領域16xの幅、塗布機構16の塗布速度、塗布機構14の退避動作の時間などを考慮して、塗布機構16が適切なタイミングで端部16yに到達するように調整される。なお、メンテナンス処理は、塗布機構16の待機の後に行われることが望ましい。メンテナンス処理後の時間経過によって塗布機構16における状態の悪化(スクレーパー部84bによる除去処理後の塗布材40の偏りなど)が懸念されるため、スリットノズルの初期状態を塗布動作の開始時に保つためには、メンテナンス処理は塗布動作の直前に行われることが好ましいためである。
次に、制御部24が移動機構22の動作を制御することによって、塗布機構14のスリットノズル14aを塗布領域14xの端部14zに移動させる。これは、図8に例示されるステップST102に対応する動作である。
一方で、制御部24は、移動機構22の動作を制御することによって、塗布機構16のスリットノズル16aを開口32bに移動させる。この際、制御部24は、昇降機構162および昇降機構164を制御することによって、スリットノズル16aを移動高さに位置させる。そして、制御部24は、メンテナンス部28において所定のメンテナンス処理を行わせる(t)。これは、図8に例示されるステップST202に対応する動作である。なお、この場合、塗布機構16がメンテナンス部28に位置するタイミングは、塗布機構14がメンテナンス部26に位置するタイミングよりも時間的に遅いことになる。
次に、制御部24は、塗布機構14のスリットノズル14aを塗布領域14xの端部14zから端部14yに移動させつつ、塗布機構14の動作を制御することによって、スリットノズル14aから塗布材40を塗布領域14xに吐出させる(t)。この際、制御部24は、昇降機構142および昇降機構144を制御することによって、スリットノズル14aを基板10の上面に対する塗布高さに位置させる。なお、塗布高さは、移動高さよりも低い。これは、図8に例示されるステップST103に対応する動作である。
一方で、制御部24は、塗布機構16のスリットノズル16aを塗布領域16xの端部16zに移動させる。これは、図8に例示されるステップST203に対応する動作である。
さらに、制御部24は、塗布機構16のスリットノズル16aを塗布領域16xの端部16zから端部16yに移動させつつ、塗布機構16の動作を制御することによって、スリットノズル16aから塗布材40を塗布領域16xに吐出させる(t)。この際、制御部24は、昇降機構162および昇降機構164を制御することによって、スリットノズル16aを基板10の上面に対する塗布高さに位置させる。ここで、塗布機構16の端部16zから端部16yへの移動速度は、塗布機構14の端部14zから端部14yへの移動速度と同一の速度である。なお、ここでいう「同一の速度」とは、同時に塗布処理を開始した塗布機構14と塗布機構16とが、それぞれの塗布領域の端部に到達する際に違いに接触しうる速度である。これは、図8に例示されるステップST204に対応する動作である。
ここで、塗布機構16による塗布動作は、塗布機構14による塗布動作よりも時間的に遅れて開始される。なおかつ、塗布機構16による塗布動作は、少なくともその一部において、塗布機構14による塗布動作と時間的に並行して行われる。
次に、制御部24は、端部14yに到達した塗布機構14の塗布動作を終了させる。そして、制御部24は、塗布機構14を端部14yから退避させ、塗布機構14のスリットノズル14aを開口32aに移動させる。この際、制御部24は、昇降機構142および昇降機構144を制御することによって、スリットノズル14aを移動高さに位置させる。これは、図8に例示されるステップST104に対応する動作である。
図9は、塗布機構14による塗布膜41aの塗布動作が終了した際の、塗布機構間の配置関係を例示する側面図である。このとき、塗布機構16は塗布膜41bを端部16yよりも手前の位置まで塗布している。図9に例示されるように、図7に例示される塗布動作では、塗布機構14のスリットノズル14aが端部14yに位置する際のノズル保持部140とノズル保持部160との間に、距離Dが確保されている。この距離Dは、塗布機構16がメンテナンス処理される前の待機時間に応じて調整される距離であり、塗布機構14が端部14yから退避するまでの時間を調整するためのものである。
また、図10は、塗布機構14による塗布動作が終了した後で塗布機構14が端部14yから退避する際の、塗布機構間の配置関係を例示する側面図である。図10に例示されるように、塗布機構14が端部14yから退避する際には、塗布機構14と塗布機構16とが最も接近する。より詳細には、ノズル保持部140とノズル保持部160とが最も接近することとなる。
ここで、塗布機構16が端部16yに到達する際の、塗布機構14の退避動作との関係における望ましい動作タイミングについて、図10を参照しつつ説明する。
図10に例示されるように、塗布機構14が端部14yに位置する際の、平面視において塗布機構14と重なる基板10の上面の領域を端部領域14wとする。同様に、塗布機構16が端部16yに位置する際の、平面視において塗布機構16と重なる基板10の上面の領域を端部領域16wとする。
制御部24は、塗布機構14が端部14yからの退避を開始した後、平面視において塗布機構14の全体が端部領域14wと重ならなくなる位置に到達するまでの間に、塗布機構16の少なくとも一部を端部領域16wに到達させるように、塗布機構の移動に関して時間差制御を行う。図10に例示される場合であれば、塗布機構14が端部14yからの退避を開始した後、平面視においてノズル保持部140全体が端部領域14wと重ならない位置に到達するまでの間に、ノズル保持部160の少なくとも一部を端部領域16wに到達させるように、制御部24は時間差制御を行う。このような時間差制御によって、塗布機構14が端部14yから退避した直後に、塗布機構16が端部16yに到達することとなる。
次に、制御部24は、塗布機構14が端部14yから退避した後に端部16yに到達した塗布機構16の塗布動作を終了させる。そして、制御部24は、塗布機構16を端部16yから退避させ、塗布機構16のスリットノズル16aを開口32bに移動させる。この際、制御部24は、昇降機構162および昇降機構164を制御することによって、スリットノズル16aを移動高さに位置させる。これは、図8に例示されるステップST205に対応する動作である。
上記の塗布動作においては、塗布機構16がメンテナンス処理の前に待機する時間が設けられているため、塗布機構16が端部16yに到達するタイミングは、塗布機構14が端部14yに到達するタイミングよりも遅れる。そして、このような塗布動作によれば、互いに対向する方向に移動する塗布機構14および塗布機構16を離間させつつ、全体として塗布動作にかかる時間を短縮することができる。なおかつ、それぞれの塗布機構において、塗布動作前のメンテナンス処理も確実に行うことができる。
上記の塗布動作において、塗布機構14の移動速度と塗布機構16の移動速度とが異なっていてもよい。たとえば、塗布動作中の塗布機構16のx軸負方向に移動する速度が、塗布動作中の塗布機構14のx軸正方向に移動する速度よりも遅い場合には、図7に例示される塗布機構16の待機時間(t)がない、または、より短い場合であっても、塗布機構16が塗布領域16xの端部16yに到達するタイミングを塗布機構14が塗布領域14xの端部14yに到達するタイミングよりも遅らせることができる。
ここで、上記の塗布動作を、1つの塗布機構による塗布動作と比較する。図11は、1つの塗布機構で塗布膜を形成する動作のタイミングチャートである。図11に例示されるように、たとえば、塗布機構14を用いて図3に例示されるような塗布領域に塗布膜を形成する場合、制御部24は、塗布領域14xに塗布膜を形成した後、移動機構22の動作を制御することによって、塗布機構14のスリットノズル14aを開口32aに移動させる。そして、メンテナンス部26によって所定のメンテナンス処理を行わせた後(t)、塗布機構14のスリットノズル14aを塗布領域16xの端部16yに移動させる。
さらに、制御部24は、塗布機構14のスリットノズル14aを塗布領域16xの端部16yから端部16zに移動させつつ、塗布機構14の動作を制御することによって、スリットノズル14aから塗布材40を塗布領域16xに吐出させる(t)。
次に、制御部24は、端部16zに到達した塗布機構14の塗布動作を終了させる。そして、制御部24は、塗布機構14を端部16zから退避させ、塗布機構14のスリットノズル14aを開口32aに移動させる。
このように、1つの塗布機構14によって塗布領域14xおよび塗布領域16xにそれぞれ塗布膜を形成する場合には、塗布機構14は塗布動作が終了するたびにメンテナンス処理のために開口32aに移動する必要がある。したがって、そのような動作によれば、塗布機構14の移動距離および移動時間が長くなってしまう。
一方で、図7に例示される塗布動作によれば、塗布機構14と塗布機構16とが、少なくとも塗布動作の一部において時間的に並行して動作を行うことによって、塗布動作全体としての時間を短縮することができる。具体的には、図11に例示される場合よりもtだけ塗布動作にかかる時間を短縮することができる。
さらに、図7に例示される塗布動作によれば、それぞれの塗布機構に対応するメンテナンス部においてメンテナンス処理が行われた後に、それぞれの塗布機構による塗布動作が行われる。そのため、塗布膜の膜厚の均一性などの塗布処理の精度を高く維持することができる。
<以上に記載された実施の形態によって生じる効果について>
次に、以上に記載された実施の形態によって生じる効果を例示する。なお、以下の説明においては、以上に記載された実施の形態に例示された具体的な構成に基づいて当該効果が記載されるが、同様の効果が生じる範囲で、本願明細書に例示される他の具体的な構成と置き換えられてもよい。
以上に記載された実施の形態によれば、塗布装置は、基板10が配置されるステージ12と、第1の塗布機構と、第2の塗布機構と、第1のメンテナンス部と、第2のメンテナンス部と、制御部24とを備える。ここで、第1の塗布機構は、たとえば、塗布機構14に対応するものである。また、第2の塗布機構は、たとえば、塗布機構16に対応するものである。また、第1のメンテナンス部は、たとえば、メンテナンス部26に対応するものである。また、第2のメンテナンス部は、たとえば、メンテナンス部28に対応するものである。
塗布機構14は、ステージ12に配置された基板10の上面に沿う方向である第1の方向に移動可能である。また、塗布機構14は、基板10の上面における第1の塗布領域に第1の塗布材を塗布する。ここで、第1の方向は、たとえば、図1におけるx軸正方向に対応するものである。また、第1の塗布領域は、たとえば、塗布領域14xに対応するものである。また、第1の塗布材は、たとえば、塗布材40に対応するものである。
塗布機構16は、x軸正方向と対向する方向である第2の方向に移動可能である。また、塗布機構16は、基板10の上面における第2の塗布領域に第2の塗布材を塗布する。ここで、第2の方向は、たとえば、図1におけるx軸負方向に対応するものである。また、第2の塗布領域は、たとえば、塗布領域16xに対応するものである。また、第2の塗布材は、たとえば、塗布材40に対応するものである。
メンテナンス部26は、ステージ12の一方側に位置し、かつ、塗布機構14に対し第1のメンテナンス処理(メンテナンス処理)を行う。メンテナンス部28は、ステージ12の他方側に位置し、かつ、塗布機構16に対し第2のメンテナンス処理(メンテナンス処理)を行う。
制御部24は、塗布機構14の動作および塗布機構16の動作を制御する。具体的には、制御部24は、メンテナンス処理のために塗布機構14をメンテナンス部26に位置させた後、塗布領域14xにおいて塗布機構14をx軸正方向に移動させる。さらに、制御部24は、塗布機構14が塗布領域14xの第1の端部に到達した後、塗布機構14を第1の端部から退避させる。ここで、第1の端部は、たとえば、端部14yに対応するものである。
また、制御部24は、メンテナンス処理のために塗布機構16をメンテナンス部28に位置させた後、塗布領域16xにおいて塗布機構16をx軸負方向に移動させる。さらに、制御部24は、塗布機構16を塗布領域16xの第2の端部に到達させる。ここで、第2の端部は、たとえば、端部16yに対応するものである。
ここで、端部14yと端部16yとの間の距離Aは、端部14yに位置する塗布機構14と端部16yに位置する塗布機構16とが接触する距離以下である。
そして、制御部24は、塗布機構16が端部16yに到達するタイミングを塗布機構14が端部14yに到達するタイミングよりも遅らせる時間差制御を行うことによって、塗布機構14と塗布機構16とを離間させつつ、塗布機構14および塗布機構16の移動を、少なくともその一部において時間的に並行して行わせる。
このような構成によれば、それぞれの塗布機構が、メンテナンス処理を行った後に塗布材の塗布を行う。また、塗布機構16が塗布領域16xの端部16yに到達するタイミングを塗布機構14が塗布領域14xの端部14yに到達するタイミングよりも遅らせる時間差制御によって、互いに対向する方向に移動する塗布機構14および塗布機構16を離間させつつ、少なくとも一部で時間的に並行して塗布材40の塗布動作を行う。結果として、塗布機構の移動方向(図1におけるx軸方向)において近接し、かつ、離間する塗布膜を、膜厚などの塗布処理の精度を高く維持しつつ、塗布処理時間を短縮して形成することができる。塗布処理時間を短縮することによって、たとえば、先に形成された塗布膜が、次の塗布膜が形成されるまでにかかる時間の間に、膜の品質を劣化させたり、膜厚の均一性を悪化させたりすることを抑制することができる。特に、粘度の高い塗布材40、たとえば、ポリアミド酸溶液などが用いられる場合には、メンテナンス処理、および、塗布動作に比較的長い時間を要するため、上記の膜の品質劣化、膜厚の均一性の悪化が顕著となる。
なお、これらの構成以外の本願明細書に例示される他の構成については適宜省略することができる。すなわち、少なくともこれらの構成を備えていれば、以上に記載された効果を生じさせることができる。
しかしながら、本願明細書に例示される他の構成のうちの少なくとも1つを以上に記載された構成に適宜追加した場合、すなわち、以上に記載された構成としては記載されなかった本願明細書に例示される他の構成を以上に記載された構成に追加した場合でも、同様に以上に記載された効果を生じさせることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、塗布機構14と塗布機構16とが同一の速度でそれぞれの塗布領域内を移動する場合に、制御部24は、塗布機構16をメンテナンス部28に位置させるタイミングを、塗布機構14をメンテナンス部26に位置させるタイミングよりも遅らせることによって、時間差制御を行う。このような構成によれば、メンテナンス処理の直後の塗布材40の塗布を開始するタイミングを、塗布機構14と塗布機構16との間でずらすことができる。そのため、メンテナンス処理後の塗布処理が開始されるまでの時間を塗布機構14と塗布機構16とで短く、かつ、同一としつつ、少なくとも一部で時間的に並行して塗布材40の塗布を行うことができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、たとえば、塗布機構14と塗布機構16とが同時に塗布処理を開始する場合に、制御部24は、塗布機構16をx軸負方向に移動させる速度を、塗布機構14をx軸正方向に移動させる速度よりも遅くすることによって、時間差制御を行うことも可能である。このような構成によれば、塗布材40の塗布を開始した後の、塗布機構14による塗布動作の進行度合いと塗布機構16による塗布動作の進行度合いとをずらすことができる。そのため、互いに対向する方向に移動する2つの塗布機構を離間させつつ、少なくとも一部で時間的に並行して塗布材40の塗布を行うことができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、第1の塗布材と第2の塗布材とは、同一の材料からなる。このような構成によれば、同一の材料で形成される塗布領域14xおよび塗布領域16xに対し塗布膜を形成する場合に、塗布処理時間を短縮することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、制御部24は、塗布機構14を端部14yから退避させた直後に、塗布機構16を端部16yに到達させる時間差制御を行う。このような構成によれば、塗布機構14が塗布領域14xの端部14yから退避した直後に塗布機構16が塗布領域16xの端部16yに到達するため、2つの塗布機構が並行して塗布材40の塗布を行う時間が長くなる。そのため、塗布材40の塗布のための塗布処理時間を効果的に短縮することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、塗布機構14が端部14yに位置する際の、平面視において塗布機構14と重なる基板10の上面の領域を第1の端部領域とし、塗布機構16が端部16yに位置する際の、平面視において塗布機構16と重なる基板10の上面の領域を第2の端部領域とする場合に、制御部24は、塗布機構14が端部14yからの退避を開始した後、平面視において塗布機構14の全体が第1の端部領域と重ならない位置に到達するまでの間に、塗布機構16の少なくとも一部を第2の端部領域に到達させる時間差制御を行う。ここで、第1の端部領域は、たとえば、端部領域14wに対応するものである。また、第2の端部領域は、たとえば、端部領域16wに対応するものである。このような構成によれば、塗布機構14の全体が端部領域14wから退避し切らない内に塗布機構16の少なくとも一部が端部領域16wに到達するため、2つの塗布機構が並行して塗布材40の塗布を行う時間が長くなる。そのため、塗布材40の塗布のための塗布処理時間を効果的に短縮することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、塗布機構14は、第1のノズルと、第1の保持部とを備える。塗布機構16は、第2のノズルと、第2の保持部とを備える。ここで、第1のノズルは、たとえば、スリットノズル14aに対応するものである。また、第1の保持部は、たとえば、ノズル保持部140に対応するものである。また、第2のノズルは、たとえば、スリットノズル16aに対応するものである。また、第2の保持部は、たとえば、ノズル保持部160に対応するものである。
スリットノズル14aは、塗布領域14xに塗布材40を塗布する。ノズル保持部140は、スリットノズル14aを保持し、かつ、x軸正方向に移動可能である。スリットノズル16aは、塗布領域16xに塗布材40を塗布する。ノズル保持部160は、スリットノズル16aを保持し、かつ、x軸負方向に移動可能である。そして、端部14yと端部16yとの間の距離Aは、端部14yに位置する塗布機構14のノズル保持部140と端部16yに位置する塗布機構16のノズル保持部160とが接触する距離以下である。
このような構成によれば、塗布領域14xの端部14yと塗布領域16xの端部16yとが、これらの端部に塗布機構が位置する際に互いに接触する距離以下に位置する場合であっても、塗布機構16が塗布領域16xの端部16yに到達するタイミングを塗布機構14が塗布領域14xの端部14yに到達するタイミングよりも遅らせる時間差制御によって、2つの塗布機構を離間させつつ、少なくとも一部で時間的に並行して塗布材40の塗布を行うことができる。
以上に記載された実施の形態によれば、塗布方法において、メンテナンス処理のために塗布機構14をステージ12の一方側に位置させた後、塗布領域14xにおいて塗布機構14をx軸正方向に移動させる。さらに、塗布機構14が塗布領域14xの端部14yに到達した後、塗布機構14を端部14yから退避させる。そして、メンテナンス処理のために塗布機構16をステージ12の他方側に位置させた後、塗布領域16xにおいて塗布機構16をx軸負方向に移動させる。さらに、塗布機構16を塗布領域16xの端部16yに到達させる。
そして、塗布機構16が端部16yに到達するタイミングを塗布機構14が端部14yに到達するタイミングよりも遅らせる時間差制御を行うことによって、塗布機構14と塗布機構16とを離間させつつ、塗布機構14および塗布機構16の移動を、少なくともその一部において時間的に並行して行わせる。
このような構成によれば、それぞれの塗布機構が、メンテナンス処理を行った後に塗布材の塗布を行う。また、塗布機構16が塗布領域16xの端部16yに到達するタイミングを塗布機構14が塗布領域14xの端部14yに到達するタイミングよりも遅らせる時間差制御によって、互いに対向する方向に移動する塗布機構14および塗布機構16を離間させつつ、少なくとも一部で時間的に並行して塗布材40の塗布動作を行う。結果として、塗布機構の移動方向において近接し、かつ、離間する塗布膜を、膜厚などの塗布処理の精度を高く維持しつつ、塗布処理時間を短縮して形成することができる。
なお、これらの構成以外の本願明細書に例示される他の構成については適宜省略することができる。すなわち、少なくともこれらの構成を備えていれば、以上に記載された効果を生じさせることができる。
しかしながら、本願明細書に例示される他の構成のうちの少なくとも1つを以上に記載された構成に適宜追加した場合、すなわち、以上に記載された構成としては記載されなかった本願明細書に例示される他の構成を以上に記載された構成に追加した場合でも、同様に以上に記載された効果を生じさせることができる。
また、特段の制限がない場合には、それぞれの処理が行われる順序は変更することができる。
<以上に記載された実施の形態における変形例について>
以上に記載された実施の形態では、それぞれの構成要素の材質、材料、寸法、形状、相対的配置関係または実施の条件などについても記載する場合があるが、これらはすべての局面において例示であって、本願明細書に記載されたものに限られることはないものとする。
したがって、例示されていない無数の変形例、および、均等物が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。たとえば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
10 基板
12 ステージ
12a 保持面
12b 保持領域
14,16 塗布機構
14a,16a スリットノズル
14b,16b 架橋構造
14w,16w 端部領域
14c,14d,14x,15x,16c,16d,16x 塗布領域
14y,14z,16y,16z 端部
22 移動機構
22a,22b 走行レール
22c,22d 固定子
22e,22f,22g,22h リニアエンコーダ
24 制御部
24a プロセッサ
24b メモリ
26,28 メンテナンス部
32a,32b 開口
40 塗布材
41a,41b 塗布膜
72a,72b 供給機構
83a,83b 洗浄液吐出機構
84a,84b スクレーパー部
85a,85b 待機ポット
86a,86b プリ塗布機構
140,160 ノズル保持部
140a,140b,160a,160b ギャップセンサー
142,144,162,164 昇降機構
146,148,166,168 移動子
A,D 距離

Claims (8)

  1. 基板が配置されるステージと、
    前記ステージに配置された前記基板の上面に沿う方向である第1の方向に移動可能であり、かつ、前記基板の上面における第1の塗布領域に第1の塗布材を塗布する第1の塗布機構と、
    前記第1の方向と対向する方向である第2の方向に移動可能であり、かつ、前記基板の上面における第2の塗布領域に第2の塗布材を塗布する第2の塗布機構と、
    前記ステージの一方側に位置し、かつ、前記第1の塗布機構に対し第1のメンテナンス処理を行う第1のメンテナンス部と、
    前記ステージの他方側に位置し、かつ、前記第2の塗布機構に対し第2のメンテナンス処理を行う第2のメンテナンス部と、
    前記第1の塗布機構の動作および前記第2の塗布機構の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1のメンテナンス処理のために前記第1の塗布機構を前記第1のメンテナンス部に位置させた後、前記第1の塗布領域において前記第1の塗布機構を前記第1の方向に移動させ、さらに、前記第1の塗布機構が前記第1の塗布領域の第1の端部に到達した後、前記第1の塗布機構を前記第1の端部から退避させ、
    前記制御部は、前記第2のメンテナンス処理のために前記第2の塗布機構を前記第2のメンテナンス部に位置させた後、前記第2の塗布領域において前記第2の塗布機構を前記第2の方向に移動させ、さらに、前記第2の塗布機構を前記第2の塗布領域の第2の端部に到達させ、
    前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離は、前記第1の端部に位置する前記第1の塗布機構と前記第2の端部に位置する前記第2の塗布機構とが接触する距離以下であり、
    前記制御部は、前記第2の塗布機構が前記第2の端部に到達するタイミングを前記第1の塗布機構が前記第1の端部に到達するタイミングよりも遅らせる時間差制御を行うことによって、前記第1の塗布機構と前記第2の塗布機構とを離間させつつ、前記第1の塗布機構および前記第2の塗布機構の移動を、少なくともその一部において時間的に並行して行わせる、
    塗布装置。
  2. 前記制御部は、前記第2の塗布機構を前記第2のメンテナンス部に位置させるタイミングを、前記第1の塗布機構を前記第1のメンテナンス部に位置させるタイミングよりも遅らせることによって、前記時間差制御を行う、
    請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記制御部は、前記第2の塗布機構を前記第2の方向に移動させる速度を、前記第1の塗布機構を前記第1の方向に移動させる速度よりも遅くすることによって、前記時間差制御を行う、
    請求項1または請求項2に記載の塗布装置。
  4. 前記第1の塗布材と前記第2の塗布材とは、同一の材料からなる、
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の塗布装置。
  5. 前記制御部は、前記第1の塗布機構を前記第1の端部から退避させた直後に、前記第2の塗布機構を前記第2の端部に到達させる前記時間差制御を行う、
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の塗布装置。
  6. 前記第1の塗布機構が前記第1の端部に位置する際の、平面視において前記第1の塗布機構と重なる前記基板の上面の領域を第1の端部領域とし、
    前記第2の塗布機構が前記第2の端部に位置する際の、平面視において前記第2の塗布機構と重なる前記基板の上面の領域を第2の端部領域とし、
    前記制御部は、前記第1の塗布機構が前記第1の端部からの退避を開始した後、平面視において前記第1の塗布機構の全体が前記第1の端部領域と重ならない位置に到達するまでの間に、前記第2の塗布機構の少なくとも一部を前記第2の端部領域に到達させる前記時間差制御を行う、
    請求項5に記載の塗布装置。
  7. 前記第1の塗布機構は、
    前記第1の塗布領域に前記第1の塗布材を塗布する第1のノズルと、
    前記第1のノズルを保持し、かつ、前記第1の方向に移動可能である第1の保持部とを備え、
    前記第2の塗布機構は、
    前記第2の塗布領域に前記第2の塗布材を塗布する第2のノズルと、
    前記第2のノズルを保持し、かつ、前記第2の方向に移動可能である第2の保持部とを備え、
    前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離は、前記第1の端部に位置する前記第1の塗布機構の前記第1の保持部と前記第2の端部に位置する前記第2の塗布機構の前記第2の保持部とが接触する距離以下である、
    請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の塗布装置。
  8. ステージに配置された基板の上面に沿う方向である第1の方向に移動可能であり、かつ、前記基板の上面における第1の塗布領域に第1の塗布材を塗布する第1の塗布機構と、前記第1の方向と対向する方向である第2の方向に移動可能であり、かつ、前記基板の上面における第2の塗布領域に第2の塗布材を塗布する第2の塗布機構とを備える塗布装置を用いて前記第1の塗布材および前記第2の塗布材の塗布を行う塗布方法であり、
    第1のメンテナンス処理のために前記第1の塗布機構を前記ステージの一方側に位置させた後、前記第1の塗布領域において前記第1の塗布機構を前記第1の方向に移動させ、さらに、前記第1の塗布機構が前記第1の塗布領域の第1の端部に到達した後、前記第1の塗布機構を前記第1の端部から退避させ、
    第2のメンテナンス処理のために前記第2の塗布機構を前記ステージの他方側に位置させた後、前記第2の塗布領域において前記第2の塗布機構を前記第2の方向に移動させ、さらに、前記第2の塗布機構を前記第2の塗布領域の第2の端部に到達させ、
    前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離は、前記第1の端部に位置する前記第1の塗布機構と前記第2の端部に位置する前記第2の塗布機構とが接触する距離以下であり、
    前記第2の塗布機構が前記第2の端部に到達するタイミングを前記第1の塗布機構が前記第1の端部に到達するタイミングよりも遅らせる時間差制御を行うことによって、前記第1の塗布機構と前記第2の塗布機構とを離間させつつ、前記第1の塗布機構および前記第2の塗布機構の移動を、少なくともその一部において時間的に並行して行わせる、
    塗布方法。
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