JP6817706B2 - 家具装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、椅子ユニットと電源ユニットとを組み合わせた家具装置に関するものである。
従来、オフィスでの執務用家具として机と椅子がセットで使用されており、例えば、一人用又は複数人用の机を左右に並べて、多数人が一列に並んで執務を行うスタイルが多かった。机の列を背中合わせに配置することもよく行われている。これらの伝統的なワーキングスタイルでは、特定の人が特定の席を使用するという固定アドレス方式が一般的である。
しかし、近年、オフィスでのワーキングスタイルが大きく変貌しつつある。例えば、特定の席を持たずに、好きな席について仕事をするフリーアドレス方式(ノンテリトアル方式)や、1人用に独立した席で執務するスタイル、或いは、複数人が使用できる席が固まっているグループワーキングスタイルなどである。
これらのワーキングスタイルの変化の背景の一つとして、作業ツールとしてのノートパソコンやタブレット端末などの情報通信機器の小型化がある。つまり、これらノートパソコンやタブレット端末などは持ち運び自在であるため、特定の席で執務する必要性が無くなり、その結果、フリーアドレス方式が大きく進展している。
他の背景として、ワーカーの創作能力を引き出すための環境作りが進んだことが挙げられる。すなわち、ワーカーの創作能力を高めて知的生産性を上げるには、思索に集中できる環境やリラックスできる環境、或いは、同僚等と討議等して知的刺激を受けることが容易な環境が必要であり、そこで、席の独立化(セル化)やグループ化が進展している。従って、作業の目的に応じて席を選択できるようにするのが好ましいと云える。
ワーカーの集中力やリラックス性との関係では、ワーカーを取り巻く環境のクローズド性とオープン性とのバランスが重要である。例えば、完全な個室であると、外からの刺激が薄れ過ぎて緊張感が無くなり、却って生産性が落ちてしまうことが多い。他方、広いフロアーに点在しているテーブルを使用して1人で執務する場合のように、過度にオープンな環境であると、他人の動きや会話で気が散ったり他人の視線が気になったりするため、思索に集中し難いのみならず、他人に遠慮してリラックスした姿勢(例えば背伸びや瞑想)も取りづらいと云える。
いずれにしても、ノートパソコンのような電子機器はワーカーにとって必須のツール(アイテム)であるので、家具装置にはコンセント等の電源手段が必要である。
そこで、実際に提案されている家具(什器)に眼をやると、例えば特許文献1(特に図10参照)及び特許文献2(特に図2参照)には、床に立設した支柱と天板とを組み合わせた家具装置において、支柱の個所にコンセトを設けることが開示されている。
特許文献1,2は多数の人が空間を完全に共用するオープン方式家具装置であるが、特許文献3(特に図14)には、スクリーンで仕切った空間にテーブルと椅子とを配置したセル式家具装置が開示されている。
特開2003−138771号公報 特開2003−119880号公報 特開平09−299167号公報
特許文献1,2は、机上で使用する電気・電子機器の電源の確保は容易であるが、隣の人との間に仕切りがない完全なオープン方式であるため、集中しにくくて、クリエイティブな作業には不向きであると云える。
他方、特許文献3の家具装置はセル方式であるため空間の独立性は高いが、テーブル板はスクリーン(間仕切壁)に接して配置しており、人(ワーカー)は、家具装置の開口部に背を向けてスクリーンに向いて作業を行うことになるため、遮蔽性が高すぎて、却って集中力が低下したり、他人とのコミュニケーションも取りづらいという問題が懸念される(上司の立場では、仕事をしているかどうかを確認し難くて、管理性が悪いという問題もある。)。
また、特許文献3では、机上で使用する電子・電気機器の電源は、例えば、コンセント付きのケーブルを使用して、ケーブルを床から机上に引き上げるといったことになるが、これでは見た目が悪いのみならず、一々ケーブルを用意せねばならないため、プラグの挿脱も面倒になりやすい。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、クローズド性とオープン性とを調和させて知的生産性の向上に貢献し得ると共に、ノートパソコン等の機器への給電にも配慮したユーザーフレンドリーな家具装置を提供せんとするものである。
本願発明は、各請求項で特定された様々な構成を含んでいる。このうち請求項1の発明に係る家具装置は、
「座と背もたれ、及び、前記座を左右両側から囲う左右のサイドパネルを備えた椅子ユニットを有しており、前記椅子ユニットは、左右の前コーナー部と左右の後ろコーナー部とを有する平面視略四角形の形態であって、
前記椅子ユニットにおける左右の後ろコーナー部のうち片方又は両方の個所に、当該個所の前方に配置されたサイドパネルよりも高い位置に給電部を設けた柱状の電源ユニットが配置されている」
という構成になっている。
なお、電源ユニットの給電部(電源手段としては、通常のコンセントを設けることを基本として、例えば、携帯電話やスマートフォンの充電ポートを設けることが可能である。電源ユニットから引き出したケーブルにコンセント等のコネクタを設けることも可能である。また、本願発明は、サイドパネル等の他の部位にコンセント等のコネクタ類を設けることを排除するものではない。
更に、電源ユニットには、LANポートのような通信用コネクタを設けるなど、給電以外の機能を持たせてもよい。また、家具装置をフリーアドレス方式に使用する場合、電源ユニットにディスプレイやランプなどを設けて、その家具装置が予約済みであるか否かを表示できるようにすることも可能である。
請求項2の発明は、請求項1の展開例の一つであり、まず、
「前記電源ユニットは柱状の形態であって少なくとも前面に前記給電部を設けている
という構成になっている。
そして、
前記電源ユニットの前方に位置した一方のサイドパネルは、前記座よりは高くて背もたれの上端よりは低い高さであり、他方の後ろコーナー部の手前に位置した他方のサイドパネルと、前記電源ユニット、前記背もたれの後ろに配置されたバックパネルとが同じ程度の高さになっている
という構成になっている。
請求項3の発明は請求項1又は2を好適に展開したものであり、この発明では、
「前記左右のサイドパネルのうち片方のサイドパネルの前部に、着座者の手前に位置したテーブル板を取り付けている
という構成になっている。
請求項4の発明は請求項1又は2を好適に具体化している。すなわち、請求項1又は2において、
前記左右のサイドパネルのうち一方のサイドパネルに、テーブル板が、着座者の手前に位置した状態と着座者の手前から離れた状態とに姿勢変更可能に取り付けられている
という構成になっている。
家具装置は背中合わせに配置されることが多いが、請求項5はこの点を考慮している。すなわち、この発明は、請求項1〜4の任意の請求項において、
前記電源ユニットの前面と後面とに前記給電部を設けている
という構成になっている。
請求項6の発明では、請求項1と同じ基本構成において、
「前記椅子ユニットにおける左右の前コーナー部のうち片方又は両方の個所に、当該個所の後方に配置された前記サイドパネルよりも高い位置に給電部を設けた柱状の電源ユニットが配置されている」
という構成が付加されている。
本願発明では、左右両側にサイドパネルがあるため、片方又は両方のサイドパネルを、例えば着座者が隠れる程度の高さに設定することにより、クローズド性を高めて知的生産性の向上に貢献できる環境を実現できる。背もたれを高い高さに設定することにより、背もたれを遮蔽手段に兼用することも可能である。
そして、着座者は、その前に配置したテーブル板を使用して作業(執務)を行えるが、特許文献3の図14のセル式家具装置との相違点は、着座者(ワーカー)が室の空間を向いていることであり、これにより、外からの刺激を受けることが可能になると共に、他人とのコミュニケーションも取りやすくなっている。
そして、請求項1の発明では、椅子ユニットの後ろコーナー部の個所に電源ユニットを設けているため、電源プラグの抜き差しはごく簡単であり、また、ケーブルが床に散乱して美観を悪化させるようなこともない。つまり、ケーブルを美麗に処理しつつ、ノートパソコン等に簡単に給電することができる。LANケーブル等の通信線を接続する場合も、同様である。
請求項2の構成を採用すると、電源ユニットの手前に位置したサイドパネルは高さが低くなっているため、圧迫感を無くす(開放感を高める)ことができる。また、一方のサイドパネルを小物類や書類などの物品載置台として使用できるため、重宝である。肘当てとして使用できるようにすると、リラックス機能の向上にも貢献できる。更に、電源ユニットから引き出した電源ケーブルは、一方のサイドパネルの上に這わせたらよいため、ケーブルが床に落ちたり座に落ちたりすることを防止して、ケーブルの処理機能にも優れている。
更に、他方のサイドパネルとバックパネルとは着座者が隠れる程度の高さになっているため、適度のクローズド性も確保されている。従って、クリエイティブな作業に好適な環境になっていると云える。
執務用の家具装置としてテーブル板が不可欠であり、この場合、独立した小さいテーブルを座の前方に設置することも可能であるが、請求項3のようにサイドパネルにテーブル板を設けると、それだけ構造が簡単になる利点がある。また、椅子ユニットにテーブル板が常備されているため、テーブルを用意する手間は不要であり、従って、ユーザーフレンドリーであって、フリーアドレス方式のワーキングシステムにも好適である。
特に、請求項4のように,電源ユニットの手前に位置した一方のサイドパネルにテーブル板を取り付けると、電源ユニットから引き出したケーブルは、一方のサイドパネルの上面を経由してテーブル板に引出せるため、ケーブルが散乱したり垂れたりすることを防止して、見た目を一層良くすることができると共に、ケーブルが人の邪魔になることも確実に防止できる。
家具装置は、その複数台を背中合わせにして配置することが多い。この場合、電源ユニットを備えた家具装置を配置することは可能であるが、請求項5の構成を採用すると、前後背中合わせに配置された2つの家具装置で1つの電源ユニットを共用できるため、それだけ構造を簡単化してコストを抑制できる利点である。電源ユニットを着脱可能な構造にしておくと、1種類の家具装置を、電源ユニットのあるものと無いものとに兼用できるため、部材の共通化によるコスト抑制に大きく貢献できる。
請求項6の発明では、電源ユニットは前コーナー部に配置されているため、プラグの抜き差しは一層簡単になる。また、テーブル板で使用する機器との距離が短くなるため、ケーブルの露出を大幅に抑制できる利点もある。更に、電源ユニットを利用してテーブル板を取り付けることも可能である。
第1実施形態を示す図であり、(A)(B)は全体の斜視図、(C)は変形例の部分斜視図である。 第1実施形態を示す図で、(A)は平面図、(B)(C)は斜視図、(D)は電源ユニットの斜視図である。 (A)は複数の家具装置を左右に並設した状態での平面図、(B)は(A)の斜視図、(C)は多数の家具装置を左右と背中合わせとに配置した状態の斜視図である。 (A)は図3(C)の平面図、(B)は分離平面図である。 (A)は第2実施形態の斜視図、(B)は第3実施形態の斜視図である。 (A)は第4実施形態の斜視図、(B)は第5実施形態の斜視図、(C)は第6実施形態の正面図である。 第7実施形態を示す図で、(A)は前方から見た全体斜視図、(B)は電源ユニットを後ろから見た部分斜視図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本願では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、この前後・左右の方向は、椅子ユニットに普通に腰掛けた人の向きを基準にしている。正面視は、着座した人と相対向した方向から見た状態である。
(1).椅子ユニットの構造
まず、図1〜4に示す第1実施形態を説明する。まず、主として図1,2を参照して構造を説明する。本実施形態の家具装置は、座1と背もたれ2とを有しており、座1の左右両側にサイドパネル3,4を配置し、背もたれ2の後ろにはバックパネル5が配置されている。そして、これら座1と背もたれ2とサイドパネル3,4とバックパネル5とを主体として椅子ユニット6が構成されている。従って、椅子ユニット6は、座1と背もたれ2とが、サイドパネル3,4及びバックパネル5からなる囲い枠で三方から囲われた構造になっている。
左サイドパネル3バックパネル5とは数センチの厚さであり、合板等の木質系板で中実に構成したり、ハニカム材の表示に化粧板を張った積層構造にしたり、或いは、表裏の金属板の間を空間と成した中空構造などに形成している。左サイドパネル3とバックパネル5とは一体に連続しているが、別部材に構成して、端部を突き合わせてもよい。左サイドパネル3,4とバックパネル5及び背もたれ2は、着座者が隠れる程度の高さに設定されている(一般成人の身長よりは少し低い。)。背もたれ2はハイバック仕様になっているが、ミドルバック仕様やローバック仕様に設定することも可能である。その場合、ヘッドレストを設けてもよい。
右サイドパネル4は着座者の腹部程度の高さであり、小物類などを載置できる面積があり、例えば20センチ前後の横幅を有している。例えば、スマートフォン、携帯電話、タプレット端末、小型ノートパソコンのような通信機器を初めとして、筆記具、書類、時計など、様々な物を載置できる。マウスを直接に又はパッドを介して載置することにより、マウスを操作することも可能である。また、人が肘を載せることも可能である。
して、右サイドパネル4は、天板4aと外側板4bと内側板4cと底板4dとを有しており、手前に向けて開口している。従って、右サイドパネル4の内部を荷物(物品)の収納部として利用できる。また、内側板4cは座1の上面までの高さになっている。従って、右サイドパネル4は座1の上方にも開口している。
右サイドパネル4における天板4aの前部には、テーブル板7を取り付けている。テーブル板7は、右サイドパネル4の天板4aに固定したブラケット板8に取り付けている。ブラケット板8は、外側に位置した垂下部8aを有しており、垂下部8aの外面は、右サイドパネル4における側板4bの外面と同一面を成している。そこで、右サイドパネル4の側板4bには、ブラケット8の垂下部8aが嵌まり込む段部9を前後全長にわたって形成している。
ブラケット8を設けたことによって段差が生じることを防止するため、右サイドパネル4のうちブラケット8の後ろ側には、ブラケット8と同じ逆L形の補助板10を重ねている。
テーブル板7は左右に二つ折り式(折り畳み式)になっており、図示しないヒンジにより、先端側を基端側の上面に重ねることができる。従って、人は容易に着座・離席できる。テーブル板7の先端部は基端部に対して直立姿勢に跳ね上げて、基端部は鉛直姿勢に跳ね上げ回動できるように構成することも可能である。この場合は、テーブル板7の全体を右サイドパネル4の上に後退させ得るため、座1の前方を大きく空けることができる。
図1(A)に一点鎖線で示すように、テーブル板7を1枚板に形成して、全体を上向きに跳ね上げできるように構成することも可能である。或いは、図1(C)に示すように、テーブル板7を2つ折り方式にしつつ、基端部は右サイドパネル4の上面に折り重ねて、先端部は、右サイドパネル4の外面に形成した段部9に嵌め入れできるように構成してもよい。
座1は、例えば座板にクッションを張った構造であり、サイドパネル4の内側板4cと左サイドパネル3とにステー又はブラケットを介して支持されている。他方、背もたれ2は背板にクッション材を張った構造であり、バックパネル5に固定されている。なお、背もたれ2が弾性手段に抗して後傾するロッキング構造を採用することも可能である。この場合は、背もたれ2の後傾に連動して座1が前進する構成も採用可能である。
椅子ユニット6は、左右横長の前後ベースフレーム11を備えており、サイドパネル3,4とバックパネル5はベースフレーム11に載っている。また、座1の下方には前パネル13を設けている。座1は左右サイドパネル3,4の前端よりも後ろにずれて配置されている。換言すると、左右サイドパネル3,4の前端は、座1の手前にはみ出している。そこで、前パネル13の手前下方に空間が空くことを防止するため、底板12を設けている。
座1と背もたれ2とは同じ左右横幅に設定されており、バックパネル5の右端部は、背もたれ2の右側面の外側において手前に曲げられている。従って、バックパネル5の右側部には前向き部5aが形成されており、右サイドパネル4の後端が、バックパネル5の前向き部5aに手前から当接又は密接している。
(2).電源ユニット
左右のサイドパネル3,4は平面視で平行の姿勢であり、従って、椅子ユニット6は、左右の前コーナー部と左右の後ろコーナー部とを有する平面視で四角形になっている。そして、右サイドパネル4の後端はバックパネル5における前向き部5aの前端で止まっており、かつ、バックパネル5の前向き部5aは右サイドパネル4よりも左右横幅が小さいため、右の後ろコーナー部14の個所には、右サイドパネル4とバックパネル5とで形成された角形の凹所14aが形成されており、この凹所14aに、バックパネル5と同じ高さの電源ユニット15を配置している。
電源ユニット15は、角部を丸めた四角形状であり、中空構造になっている。従って、内部にケーブルを挿通できる。上端には蓋16を設けている。そして、図2に(D)に示すように、電源ユニット15の前面と後面とに、給電部(給電手段)として、電源プラグを挿脱できるコンセント17と、LANポート18とが設けられている(電話線のような通信線用のポートを設けてもよい。)。コンセント16及びLANポート18は、右サイドパネル4の天板4aを挟んだ上下に設けている。
電源ユニット15の前面は右サイドパネル4の内部に露出しているので、電源等のケーブルは、天板4aの下方からもテーブル板7に向けて引き出すことができる。コンセント17やLANポート18は複数設けることができるが、その場合、上下に並べたり左右に並べたりと、配置の態様は任意に設定できる。
電源ユニット15は、バックパネル5に対して取り外し可能に連結されている。連結手段としては、例えば、H形の連結具を使用して、連結具をバックパネル5の前向き部5Aに落とし込み係合させてから、電源ユニット15を、連結具には上から嵌め込むことができる。もとより、ビスで直接に締結したり、両者に重なる当て部材を用意して、これを、それぞれビスで電源ユニット15とバックパネル5とに締結したりすることもできる。いずれにしても、電源ユニット15は、バックパネル5の後ろにはみ出たり、右サイドパネル4の右外側にはみ出たりすることがないように配置するのが好ましい。
なお、図1(B)に一点鎖線で示すように、左サイドパネル3などに、オプション品として灯具19を取り付けることができる。灯具19を左サイドパネル3に取り付ける場合は、灯具のためのコンセント19aを左サイドパネル3に配置するのが好ましい。
図1(B)に一点鎖線で示すように、右サイドパネル4に、乳白色のアクリル板のように、透光性はあるが非透明な遮蔽板20を取り付けることも可能である。テーブル板7が外側まで倒れる場合は、遮蔽板20はテーブル板7の後ろに配置したらよい。左サイドパネル3に、右サイドパネル4の上面と同じ程度の高さの切り開き部21を形成して、この切り開き部21に遮蔽板20を配置してもよい。左サイドパネル3の一部を透光性の遮蔽板20で構成すると、開放性が高くなると共に採光性がアップする。
電源ユニット15には、下方から電源線を引き込むことができる。床がアクセスフロアーになっている場合は、フロアーの中空部から電源線を引出したらよいので、ケーブルが外に露出することを皆無にできる。
テーブル板7で使用するノートパソコンの駆動電源は、一般に、6ボルトや12ボルトの直流になっている。そこで、電源ユニット15にバッテリーを配置して、バッテリーから直流電流を給電することも可能である。灯具19としてLED方式を使用する場合は、12ボルト又は24ボルトの直流電源が使用されているので、この場合も、バッテリーで対応可能である。従って、電源ユニット15は、バッテリーケースとして使用することも可能である。
(3).第1実施形態のまとめ
椅子ユニット6は、サイドパネル3,4とバックパネル5とで三方から囲われているが、左サイドパネル3とバックパネル5とは着座者を隠す高さであるため、作業エリアの独立性が高くなって、作業に集中しやすい環境になる。また、人は室の広い空間を向くことになるため、他人とのコミュニケーションが阻害されることもない。従って、クローズド性とオープン性とを調和させて、知的労働の生産性が高い環境を提供できる。
図3(A)(B)のように、多数の椅子ユニット6を左右に並設すると、列の一端に位置した家具装置を除いて、他の家具装置は左右を高さの高いサイドパネル3で囲われるため、独立性は高くなって集中力を発揮させやすい環境になる。
そして、後ろコーナー部14に電源ユニット15を配置しているため、テーブル板7で使用するノートパソコンのような電子・電気機器の電源を取り出すことは、ごく簡単である。ケーブルは右サイドパネル4の上面に這わせたらよいため、ケーブルが床に散乱するようなことはなくて、見栄えがよいと共に、人の邪魔になることもない。
本実施形態のように、テーブル板7を折り畳み式や跳ね上げ式に構成すると、着座・離席の容易性を損なうことなく、テーブル板7を使いやすい位置に配置できる利点がある。なお、テーブル板7は、前後位置を調節できる状態で右サイドパネル4に取り付けることも可能である。
図3(A)(B)では、複数の家具装置を左右に一直線に揃えた状態で配置しており、このように、横に一直線に並べた家具装置の群を背中合わせに配置することも可能である。この場合は、各家具装置に電源ユニット15を設けることになる。
他方、図3(C)及び図4では、左右に並べた家具装置の列を最中合わせに配置しているが、前後の列の家具装置は、真横に一直線に配置するのではなく、着座者から見て左隣の家具装置が後ろにずれるように、前後方向に段階的にずらした状態で配置している。すなわち、左隣の椅子ユニット6のコーナー部14の凹所14aが、右隣の家具装置の後ろにはみでるようにして、多数の家具装置を左右に配置している。
そして、前後の列のうち片方ではその前部に電源ユニット15を配置して、他方の列では、その一端のものを除いて電源ユニット15は設けていない。2つの列が、平面視で階段状の形態を成していることにより、2つの列が互いに嵌まり合い、これにより、1つの電源ユニット15を前後の家具装置で共用できる(既述のように、電源ユニット15の前後両面にコンセント17を設けている。)。この場合は、前後に隣り合った家具装置は、電源ユニット15の左右横幅の分だけ左右方向にもずれている。
このように、本実施形態では、前後の家具装置で1つの電源ユニット15を共用できるため、それだけコストを抑制できる利点がある。また、隣り合った家具装置が前後にずれているため、真横に並べた場合に比べて、左右に隣り合った人の間の距離も大きくなる。従って、各家具装置の独立性は高くなる。
(4).他の実施形態
次に、図5以下に示す他の実施形態を説明する。図(A)に示すのは、第1実施形態の変形例であり、電源ユニット15は第1実施形態と同じ構造になっている。これらはテーブル板7の取り付け構造の別例であり、(A)に示す第2実施形態では、テーブル板7を、右サイドパネル4の外側面に設けた収納部23に格納できるようにしている。
収納部23には、図示しないスライダーを昇降自在に装着しており、スライダーの上端に、テーブル板7の基端部をヒンジで連結している。図示は省略しているが、右サイドパネル4の外側板4bには、水平状に倒したテーブル板7を支持するためのブラケットを設けている。テーブル板7を収納部23に格納した状態で、テーブル板7は、側板4bの外側にはみ出ないようになっている。従って、2つの家具装置を、互いに密着した状態で左右に並設できる。
(B)に示す第3実施形態では、テーブル板7は、右サイドパネル4に水平旋回自在に連結している。テーブル板7の上面と天板4aの上面とは同一面を成している。このため、テーブル板7の基端部は半円状に形成している一方、右サイドパネル4の天板4aは、テーブル板7の旋回を許容するように円弧状に形成している。テーブル板7は、右サイドパネル4の外側板4bに設けたブラケットに連結している。
図6(A)に示す第4実施形態では、テーブル板7は、左サイドパネル3に跳ね上げ回動自在に装着されている。従って、テーブル板7は、前後長手の回動軸心回り回動する。この実施形態では、右サイドパネル4の天板4aと左サイドパネル3の内面との両方に、コンセント24やLANポート25を設けているが、これらコンセント24やLANポート25に接続されたケーブルは、パネル3,4,5の内部を介して電源ユニット15に挿通されている。電源ユニット15は、第1実施形態と同じ構造である。
図6(B)に示す第5実施形態では、テーブル板7は、右サイドパネル4の天板4aの前端部に水平旋回自在に装着している。そして、電源ユニット15は、バックパネル5の端部に一体に設けている。この例のように、電源ユニット15は必ずしも着脱式である必要はない。
図6(C)に示す第6実施形態は、第1実施形態の変形例である。この実施形態では、右サイドパネル4における天板4aの下面と外側板4bの内面とに、それぞれコンセント17を設けている。
図7に示す第7実施形態では、サイドパネル3,4とバックパネル5とは、強度を有する不透明な基部3′,4′,5′と、これに上から装着された薄い遮蔽板3″,4″,5″とで構成されている。遮蔽板3″,4″,5″は、例えば、透光性はあるが不透明な樹脂板であり、着座者を囲う高さになっている。遮蔽板3″,4″,5″は透光性があるため、着座者を囲う高さであっても、圧迫感じはない。
本実施形態では、右サイドパネル4の基部4′は、人の肘を載せ得る程度の左右幅を有しており、右サイドパネル4の基部4′の前端に電源ユニット15を連結している。コンセント17やLANポート18を電源ユニット15の後面に設けているが、テーブル板7に向いた内側面に設けたり、後面と内側面との両方に設けたりしてもよい。
この実施形態では、テーブル板7は、電源ユニット15に取り付けている。すなわち、電源ユニット15の略下半部を横向きに開口させて、その内部に支柱26を配置し、支柱26の上端に取り付けたブラケット27にテーブル板7を固定している。ブラケット27を電源ユニット15に直接取り付けてもよいし、支柱26を電源ユニット15に水平回転自在に装着することにより、テーブル板7を水平旋回方式に構成してもよい。或いは、テーブル板7は、前後スライド方式とすることも可能である。
電源ユニット15の前面上部には、席の予約状態を表示する表示パネル28を設けている。表示パネル28は、使用者の氏名を表示できるように液晶方式でもよいし、単に、「予約済」の表示を点灯させるだけのようなランプ方式であってもよい。図2(D)に示すように、表示パネル28を設けることは、第1実施形態等の他の電源ユニット15にも適用できる。電源ユニット15は、灯具の取り付けに使用することも可能である。
本実施形態では、左サイドパネル3には肘当て板29を設けている。右サイドパネル4の天板4aも肘当て板として機能しているので、本実施形態では、リラックスした姿勢を取りやすいと云える。天板4a及び肘当て板29の下方は空間なっているので、これに荷物をおくことができる。
本実施形態の2つの家具装置を、使用者が相対向する状態で、前端同士を突き合わせて前後に配置したり(すなわち、全体としてC形になるように配置したり)、使用者が逆向きの状態で、前端同士を突き合わせて左右に並設したりすることができる。前後に対向した姿勢に配置すると、商談や秘密性の高い打合せに好適である。
ずれにしても、前後の家具装置の前端にそれぞれ電源ユニット15を設けて、電源ユニットを互いに当接させてもよいし、前後の家具装置で1つの電源ユニットを共用してもよい。電源ユニット15の前後両面にコンセント17等を設けておくこと、及び、電源ユニットを椅子ユニット6に対して着脱式に構成することは、本実施形態でも、2つの家具装置に共用できるようにするために有益である。
源ユニット15を共用しつつ2つの家具装置を対向して配置した場合は、1つの電源ユニット15に前後2つのテーブル板7を設けてもよいし、電源ユニット15に、その前後両側に張り出す1枚のテーブル板7を取り付けてもよい。当然ながら、テーブル板7は着脱式であってもよい。実施形態は、使用者の右に電源ユニットが配置された右使い仕様になっているが、左使い仕様に構成できることはいうまでもない。電源ユニット15を左右両側に配置することも可能である。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、テーブル板やサイドパネルの天板に無線給電装置を組み込んだり、テーブル板に、ノートパソコンと情報をやり取りするための無線アンテナを組み込んだりすることも可能である。テーブル板に無線アンテナを組み込むと、セキュリティを確保しつつ、各種情報へのアクセスを容易に行える利点がある。
電源ユニットの形状は、様々に具体化できる。例えば、円形や楕円形、六角形など、様々な平面形状を採用できる。下半部は角形に形成して上半部は四角形に形成するなど、上下において形状を変えることも可能である。また、電源ユニットは、例えは座面よりも高い位置に配置するなどすることも可能であり、家具装置の全高にわたって延びている必要はない。要は、人がプラグ類を容易に挿脱できる高さに配置されていたらよい。
本願発明は、実際に家具装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 座
2 背もたれ
3,4 サイドパネル
5 バックパネル
6 椅子ユニット
7 テーブル板
14 一方の後ろコーナー部
14a 凹所
15 電源ユニット
17 給電部の例としてのコンセント
18 LANポート

Claims (6)

  1. 座と背もたれ、及び、前記座を左右両側から囲う左右のサイドパネルを備えた椅子ユニットを有しており、前記椅子ユニットは、左右の前コーナー部と左右の後ろコーナー部とを有する平面視略四角形の形態であって、
    前記椅子ユニットにおける左右の後ろコーナー部のうち片方又は両方の個所に、当該個所の前方に配置されたサイドパネルよりも高い位置に給電部を設けた柱状の電源ユニットが配置されている、
    家具装置。
  2. 前記電源ユニットは柱状の形態であって少なくとも前面に前記給電部を設けている一方、
    前記電源ユニットの前方に位置した一方のサイドパネルは、前記座よりは高くて背もたれの上端よりは低い高さであり、他方の後ろコーナー部の手前に位置した他方のサイドパネルと、前記電源ユニットと、前記背もたれの後ろに配置されたバックパネルとが同じ程度の高さになっている
    請求項1に記載した家具装置。
  3. 前記左右のサイドパネルのうち片方のサイドパネルの前部に、着座者の手前に位置したテーブル板を取り付けている、
    請求項1又は2に記載した家具装置。
  4. 前記左右のサイドパネルのうち一方のサイドパネルに、テーブル板が、着座者の手前に位置した状態と着座者の手前から離れた状態とに姿勢変更可能に取り付けられている、
    請求項1又は2に記載した家具装置。
  5. 前記電源ユニットの前面と後面とに前記給電部を設けている
    請求項1〜4のうちのいずれかに記載した家具装置。
  6. 座と背もたれ、及び、前記座を左右両側から囲う左右サイドパネルを備えた椅子ユニットを有しており、前記椅子ユニットは、左右の前コーナー部と左右の後ろコーナー部とを有する平面視略四角形の形態であって、
    前記椅子ユニットにおける左右の前コーナー部のうち片方又は両方の個所に、当該個所の後方に配置された前記サイドパネルよりも高い位置に給電部を設けた柱状の電源ユニットが配置されている、
    家具装置。
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