JP6942838B2 - 家具装置 - Google Patents

家具装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6942838B2
JP6942838B2 JP2020076855A JP2020076855A JP6942838B2 JP 6942838 B2 JP6942838 B2 JP 6942838B2 JP 2020076855 A JP2020076855 A JP 2020076855A JP 2020076855 A JP2020076855 A JP 2020076855A JP 6942838 B2 JP6942838 B2 JP 6942838B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate unit
side panel
seat
furniture
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020076855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020127751A (ja
Inventor
晴洋 江連
晴洋 江連
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=72173895&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6942838(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority claimed from JP2020068118A external-priority patent/JP6919013B2/ja
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2020076855A priority Critical patent/JP6942838B2/ja
Publication of JP2020127751A publication Critical patent/JP2020127751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6942838B2 publication Critical patent/JP6942838B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)

Description

本願発明は、家具装置に関するものである。
従来、オフィスでの執務用家具としては一般に机と椅子がセットで使用されており、例えば、一人用又は複数人用の机を左右に並べて、多数人が一列に並んで執務を行うスタイルが多かった。机の列を背中合わせに配置することもよく行われている。これらの伝統的なワーキングスタイルでは、特定の人が特定の席を使用するという固定アドレス方式が一般的である。
しかし、近年、オフィスでのワーキングスタイルが大きく変貌しつつある。例えば、特定の席を持たずに、好きな席について仕事をするフリーアドレス方式(ノンテリトリアル方式)や、1人用に独立した席で執務するスタイル、或いは、複数人が使用できる席が固まっているグループワーキングスタイルなどである。
これらのワーキングスタイルの変化の背景の一つとして、作業ツールとしてのノートパソコンやタブレット端末などの情報機器の小型化がある。つまり、これらノートパソコンやタブレット端末は持ち運び自在であるため、特定の席で執務する必要性が無くなり、その結果、フリーアドレス方式が大きく進展している。
他の背景として、ワーカーの創作能力を引き出すための環境作りが進んだことが挙げられる。すなわち、ワーカーの創作能力を高めて知的生産性を上げるには、思索に集中できる環境やリラックスできる環境、或いは、同僚等と討議等して知的刺激を受けることが容易な環境が必要であり、そこで、席の独立化やグループ化が進展している。従って、作業の目的に応じて席を選択できるようにするのが好ましいと云える。
ワーカーの集中力やリラックス性との関係では、ワーカーを取り巻く環境のクローズド性とオープン性とのバランスが重要である。例えば、完全な個室であると、外からの刺激が薄れ過ぎて緊張感が無くなり、却って生産性が落ちてしまうことが多い。他方、広いフロアーに点在しているテーブルを使用して1人で執務する場合のように、過度にオープンな環境であると、他人の動きや会話で気が散ったり他人の視線が気になったりするため、思索に集中し難いのみならず、他人に遠慮してリラックスした姿勢(例えば背伸びや瞑想)も取りづらいと云える。
そこで、実際に提案されている家具(什器)に眼をやると、ソファを左右と後ろからパネル囲ってクローズド性を高めた椅子ユニットとして、特許文献1,2がある。また、くつろぎつつノートパソコン操作のような作業を行えるようにソファにテーブル板を設けたものがあり、その例として、特許文献3には、座の下方に水平回動式のアームを設けて、アームの先端に立設した支柱にテーブル板を取り付けた構造が開示されている。
特開2013−94404号公報 意匠登録第1482021号公報 特開平10−215980号公報
特許文献1,2は、椅子ユニットは手前だけに開口した状態になるため、クローズド性は高くなるが、執務用を目的にしたものではではなく、ノートパソコンの操作のような作業のためのテーブル板を備えていないため、オフィスに設置する執務用に転用することは難しいといえる。
他方、特許文献3は、ソファに腰掛けた人が普通の姿勢でテーブル板を使用できるため、作業の容易性という点では優れているが、オープン性が高すぎるため、これも、ワーカーが長時間に亙って作業を行う執務用には転用し難い。また、特許文献3では、アームが床面に沿って配置されているため、これが人の邪魔になるという厄介な問題もある。
つまり、椅子ユニットの単体として見た場合、クローズド性とオープン性、作業の容易性を考慮したものは見当たらないというのが現状である。
他方、机のような執務用家具は左右に並設することが多い。また、椅子についても、例えばパイプ椅子に見られるように左右に連結することは広く行われている。これら従来の家具の連結は、元々、使用者が同じ方向を向くということを前提にして行われており、従って、机にしても椅子にしても、左右に並んだものは同じ方向を向くように姿勢が揃えられている。
しかし、一人用の執務家具の場合、知的生産性を高めるという点から見ると、ある程度のプライバシー確保が必要であり、従って、何らかの遮蔽手段を設けるのが好ましい。この要請に対する1つの対応として、例えば特許文献3のようなテーブル板付きの椅子ユニットを同じ姿勢で左右に並べつつ、左右の椅子ユニットの間に衝立のような仕切りを設けることが考えられるが、左右に隣り合った人の間隔(距離)は変わらないため、単に仕切りを設けただけでは、知的労働に集中できる好ましい環境には至りにくいと云える。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、知的生産性の向上に貢献し得る執務用家具を提供せんとするものである。
本願発明は家具装置に関し、各請求項で特定された構成を含んでいる。このうち請求項1の発明は、
「座及び背もたれと、
前記背もたれの後ろに位置したバックパネルとその左右両端から前向きに延びる左右のサイド部とを有する囲い枠部と、を備え、
前記囲い枠部における左右サイド部のうち一方のサイド部の内側部に、着座した人の側方に位置する台板と、着座した人の前方に位置するテーブル板とが取り付けられており、
前記一方のサイド部は、前記台板の前端部よりも前方に延びる張出部を有し、前記張出部を利用して前記テーブル板が取り付けられている」
という構成になっている。
サイドパネル及びバックパネルとも、着座した人の全体が隠れる程度の高さに設定することができる。あまり高いと採光性が低下したり圧迫感が高くなったりするので、高くても、一般成人の身長程度の高さに設定しておくのが好ましいと云える。なお、囲い枠は座及び背もたれの支持用脚として機能させてもよいし、単なる囲い機能だけを持たせてもよい。
請求項2の発明は、請求項1において、
「前記テーブル板は、前記一方のサイド部に対して前後動可能または水平旋回可能に取付けられている」
という構成になっている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、
「前記サイド部は、前記バックパネルと一連に繋がったサイドパネルで構成されており、前記テーブル板は、前記サイドパネルに対して前後動可能または水平旋回可能に取付けられている」
という構成になっている。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて
前記背もたれは後傾動可能である」
という構成になっている。
請求項の発明は、請求項1〜のうちのいずれかにおいて、
「前記囲い枠部は、前記座よりも高くて背もたれの上端よりは低い高さに設定されている」
という構成になっている。
本願発明では、着座した人は囲い枠部で三方から囲われるため、周囲から区画されたクローズド性を有しているが、人は、椅子ユニットの開口部に向けて腰掛けるため、オープン性も備えていて、同僚等が話しかけやすい状態になっている。従って、クローズド性とオープン性とが調和して、集中しつつ外からの刺激も受け得る環境になっている。これにより、知的生産性の向上に貢献できる。
本願発明では、テーブル板が常備されているため、テーブルを用意する手間は不要であり、従って、ユーザーフレンドリーであって、フリーアドレス方式のワーキングシステムにも好適である。
第1参考例を示す図で、(A)は斜視図、(B)は平面図である。 (A)はテーブル板の取り付け構造の例を示す斜視図、(B)は中間ユニットと椅子ユニットとの連結構造の一例を示す縦断側面図、(C)は遮蔽板の昇降ガイド構造を示す平断面図、(B)は遮蔽板を着脱式にした例の縦断正面図である。 各分図とも、複数の家具装置を左右に連結したレイアウト例を示す斜視図である。 図2に示したレイアウト例の平面図である。 (A)は第2参考例の斜視図、(B)は第3参考例の斜視図である。 第4参考例を示す図で、(A)は単体の斜視図、(B)は左右に連結した状態の斜視図、(B)は左右に連結した状態の平面図である。 施形態の平面図である。
次に、本願発明の参考例と実施形態を図面に基づいて説明する。本願では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、この前後・左右の方向は、椅子ユニットに普通に腰掛けた人の向きを基準にしている。正面視は、着座した人と相対向した方向から見た状態である。
(1).第1参考例の構造
まず、図1〜4に示す第1参考例(基本態様)を説明する。まず、主として図1,2を参照して構造を説明する。図1(A)に示すように、本参考例の家具装置は、座1と背もたれ2とヘッドレスト3を有しており、これらを左右と後ろとの三方から囲い枠4で囲うことにより、椅子ユニット5が構成されている。従って、囲い枠4は、座1の左右両側に配置されたサイドパネル6と、背もたれ2及びヘッドレスト3の後ろに位置したバックパネル7とから成っている。
左右のサイドパネル4は、手前に向けて間隔が広がるように、平面視ハ字の形態に配置されており、これに伴って、座1も手前に向けて横幅が広がるように平面視台形になっている。従って、椅子ユニット5は、平面視で手前に向けて広がった左右対称の台形状になっている。囲い枠4は、着座した人が横や後ろから見えない程度の高さになっている。また、サイドパネル6とバックパネル7とは一体に連続している。
座1は、例えば座板にクッション材を張った構造であり、左右のサイドパネル6に、ステー材やブラケットを介して取り付けられている。また、背もたれ2は、例えば背板にクッション材を張った構造であり、バックパネル7に取り付けられている。なお、背もたれ2がばね手段に抗して後傾するロッキング構造も採用可能である。この場合は、背もたれ2の後傾動に連動して座1を前進させることも可能である。
サイドパネル6及びバックパネル7は、木の単層板又は合板、或いは、ハニカム構造等の芯材の表裏に金属板を張った積層体など、様々な構造を採用できる。美粧のため、表面にクロスを張ることも可能である。
左右のサイドパネル6には、着座した人の肘程度の高さよりも上の部分を手前と上方に切除した状態の切り開き部8が形成されており、前記切り開き部8に、目隠し用の薄い遮蔽板(目隠し板)9を昇降可能に装着している。遮蔽板9は、例えば、乳白色のアクリル板のように、透光性はあるが不透明な樹脂板を採用できる。勿論、透光性のない金属板や樹脂板なども採用可能である。スクリーン状(膜状)の構造も採用可能である。
なお、遮蔽板9も囲い枠4を構成しており、遮蔽板9はサイドパネル6の一部として見るべきものであるので、正確には、サイドパネル6は、切り開き部8が形成されている部分とこれに取り付けられた遮蔽板9とから成っていると云える。
遮蔽板9は、サイドパネル6に対して昇降自在に装着することができる。この場合は、図2(C)に示すように、サイドパネル6の内部に、遮蔽板9の前端縁と後端縁とを上下スライド可能にガイドする樋状のガイド体10を内蔵したらよい。遮蔽板9は、自動車のパワーウインドーと同様の機構により、モータで昇降させることもできるし、手動で昇降させることもできる。
遮蔽板9をモータで昇降させる場合はボタン(スイッチ)が必要になるが、ボタンは、図1(A)に示すように、サイドパネル6に設けたパネル11に設けることができる。身体の接触を防止したい場合は、切り開き部8の上面に設けてもよい。遮蔽板9を手動で昇降させる場合は、サイドパネル6の内側面に設けたハンドルの回転によって昇降させる構造や、摩擦に抗して引き上げたり押し下げたりする構成を採用できる。ガイド部にボールキャッチのような弾性的な係脱機構を設けて、ラッチ体を弾性に抗して係合部に係脱させて昇降させる構造も採用可能である。
遮蔽板9は、着脱式とすることも可能である。その例を図2(D)に示している。すなわち、この場合は、遮蔽板9はその下端縁が受け部材12に固定されていて、受け部材12に設けた足体13を、サイドパネル6に設けた穴14に着脱自在に嵌め入れている。足体13は、板状であってもよいし棒状であってもよい。
椅子ユニット5における片方のサイドパネル6の手前に、中間ユニット15が配置されている。つまり、椅子ユニット5と中間ユニット15とで複合した家具装置が構成されている。中間ユニット15は、サイドパネル6における切り開き部8の下面と同じ高さになっている。中間ユニット15は、小物類や筆記具、書類などを載置できる程度のある程度の左右横幅を有しており、外側面が一方のサイドパネル6の外面と同一面を成すような状態で配置している。また、着座した人が手首を載せ得る高さになっている。従って、マウスの操作も可能である。
また、中間ユニット15は、手前に向けて左右横幅が大きくなる平面視台形に形成されているが、外側面をサイドパネル6の外面と同一面状に成した状態で、内側面は平面視で座1の前端と直交するように設定している。従って、外面だけでサイドパネル6と同じ角度で傾斜した左右非対称の台形になっている。
中間ユニット15を台形に形成すると、幅狭の部分が使用者の側に位置するようにして配置することにより、平面積をできるだけ確保しつつ、中間ユニットが使用者の邪魔になることを防止できる利点がある。
さて、テーブル板18は長方形になっており、その一側面が中間ユニット15の内側面と平行になるように配置すると見栄えが良いが、この場合、椅子ユニット5が台形に形成されていて中間ユニット15が長方形又は正方形であると、テーブル板18は、中間ユニット18から離れるに従って座1から離れるように平面視で傾いた姿勢になってしまい、すると、見た目が悪くなると共にノートパソコン等の使用もしにくくなることが懸念される。
これに対して、参考例のように中間ユニット15を台形に形成すると、椅子ユニット5が台形に形成されている場合、中間ユニット15の外側面は椅子ユニット5におけるサイドパネル6と一直線に揃えつつ、中間ユニット15の内側面は、平面視で座1の前面に対して直交した姿勢に揃えることができるため、テーブル板18も、その前後端面を座1の前面と平行な姿勢に配置することができる。従って、見栄えを良くすることができると共に、ノートパソコンの操作のような作業も行いやすくなると云える。
中間ユニット15にも、遮蔽板16を昇降自在又は着脱自在に装着している。中間ユニット15の遮蔽板16は、サイドパネル6の遮蔽板9と平面視で一直線に延びるように配置しており、中間ユニット15の上面のうち遮蔽板16よりも内側は、例えば人がマウス操作をできる程度の左右横幅になっている。遮蔽板16をモータで昇降させる場合は、図1(A)に示すように、中間ユニット15の上に操作パネル17を設けたらよい。
中間ユニット15には、少なくともノートパソコンを載置できる程度の大きさのテーブル板14が取り付けられている。テーブル板18の取り付け構造としては、図1(A)に一点鎖線で示すように、中間ユニット15の下端部に前後回動可能に取り付けられた支柱19を使用することができる。
この場合、支柱19の下端に、床面に当接し得る後ろ向き部19aを有しており、後ろ向き部19aの後端部が,中間ユニット15に左右横長の回動軸によって回動可能に連結されている。支柱19の上端には図示しないブラケットが固定されており、テーブル板18はブラケットに固定されている。支柱19は、連結部の摩擦に抗して回動することができるが、ロック装置を設けて、ボタン操作やレバー操作によってロックを解除してから回動させることも可能である。
図2(A)では、他の取り付け構造を示している。すなわちこの例では、中間ユニット15の内側面に、水平状のレール20を介してスライドブラケット21を前後スライド可能に装着して、スライドブラケット21にテーブル板18を固定している。テーブル板18は、スライドブラケット21に対して前後回動可能に取り付けることも可能である。
中間ユニット15は、サイドパネル6の前端部に連結されている。この連結構造の例を図2(B)に示している。すなわちこの例では、H形の連結具22を利用しており、サイドパネル6の前端に設けた前板23に後ろ係合穴24を形成して、この後ろ係合穴24に連結具22の後部係合爪22aを落とし込み係合させる一方、中間ユニット15の後面板15aに前係合穴25を形成して、この前係合穴25の部位を、連結具22の前係合爪22bに上から嵌め込み係合させている。連結具22は上下に複数化個所設けている。
H形の連結具22を使用することに代えて、中間ユニット15の後面に下向き鉤状の係合爪を上下複数個設けて、これを、サイドパネル6の前端に形成した係合穴に嵌め込むことも可能である。或いは、中間ユニット15の後面とサイドパネル6の内側面とに重なる平面視L形のジョイント金具を用意して、このジョイント金具を両者にねじ止めするといったことも可能である。
(2).レイアウトの態様・まとめ
上記の家具装置は、左右に並設して家具装置を構成することができる。そのレイアウト例を、図3,4で示している。図3(A)及び図4(A)に示す第1レイアウト例では、複数の家具装置を、開口方向を前後に変えて左右に並設している。中間ユニット15は右サイドパネル6に連結しており、隣り合った椅子ユニット5の左サイドパネル6と中間ユニット15とが、互いに左右に重なっている。この場合、左右に重なったサイドパネル6と中間ユニット15は連結してもよいし、単に重ねただけであってもよい。
また、この第1レイアウト例では、右サイドパネル6に中間ユニット15を連結した右使いタイプの椅子ユニット5と、左サイドパネル6に中間ユニット15を連結した左使いタイプの椅子ユニット5とが、左右に交互に並んでいる。この第1レイアウト例では、家具装置の奥行き寸法は小さくなっている。従って、前後方向のスペースに余裕がない場合や、オープン性を重視したい場合には好適である。
図3(B)及び図4(B)に示す第2レイアウト例では、椅子ユニット5を、その開口方向を前後に交互に変えて左右に併設している点は第1レイアウト例と共通しているが、第1レイアウトとは異なって、隣り合った椅子ユニット5におけるサイドパネル6の端面間に中間ユニット15が配置されている。
従って、家具装置の奥行きが大きくなっており、左右の両端の椅子ユニット5を除いて、中間部に位置した椅子ユニット5では、使用者の前方に、隣り合った2つの家具装置で囲われた通路状の大きな空間26が空いている。また、隣り合った人の間隔は、第1レイアウト例の場合よりも広がっている。このため、椅子ユニット5のクローズド性、プライバシー確保機能が高くなっている。室のスペースに余裕がある場合や、ワーカーに一層集中しやすい環境を提供したい場合に好適である。
第1レイアウト例と第2レイアウト例との中間的なレイアウト例として、中間ユニット15とサイドパネル6とを前後にずらして重ねるということも可能である。すなわち、中間ユニット15の前後中途部にサイドパネル6の前端部が位置するようにして、左右の椅子ユニット5を配置することも可能である。
図3(C)及び図4(C)に示す第3レイアウト例では、同じ方向に開口する姿勢に配置した2つの椅子ユニット5と、前後逆向きに開口するように配置した椅子ユニット5とを組み合わせている。従って、同じ方向に対向した2つの家具装置を1セットとして、隣り合ったセットが互いに逆方向に開口している。
同じ方向に開口した左右2つの椅子ユニット5では、サイドパネル6と中間ユニット15とが互いに重なっているが、これらは連結具等で連結してもよいし、単に重ねただけでもよい。また、隣り合って逆方向に開口した椅子ユニット5は、互いのサイドパネル6の前端面が当接しているが、これらについても、連結してもよいし、単に当接させただけでもよい。
椅子ユニット5(家具装置)は平面視台形に形成されているため、2つの椅子ユニット5を同じ方向に開口させて左右に並設しても、人が向く方向が平行でなくて互いに広がっている。このため、距離感が広がっている。また、同じ方向に開口した姿勢で左右に並設されていても、中間ユニット15に設けた遮蔽板9によって各人のエリアが区画されているため、隣の人に気をとられることなく仕事に集中できる。また、遮蔽板9を下降させることにより、コミュニケーションを取りやすくできるという利点もある。
座1の前端の左右横幅(或いは、左右サントパネル6の前端間の間隔)は、通常の椅子の座の1.5倍程度に設定している。そして、テーブル板18は家具装置の左又は右の片側に寄せているため、テーブル板18の横に人が出入りできる空間が空くが、椅子ユニット4が台形に形成されていてサイドパネル6が手前に向かって外側にずれているため、出入りのための空間を大きくして、着座・離席が容易になる。
また、図3(A)(B)及び図4(A)(B)のように、多数の複数の家具装置をジグザグ状に配置すると、中間部の家具装置の手前に左右の椅子ユニット4で挟まれた通路状の空間26が空くが、椅子ユニット6が台形状であることにより、空間26は手間に向けて間隔が広がるため、中間部に位置した椅子ユニット4が奥まった状態になっていても、椅子ユニット4への出入りを楽に行えるという利点がある。
さて、例えば、通常の一人用椅子は、使用者の最大横幅と同じ程度の左右横幅である。従って、左右のサイドパネルを備えた状態でテーブル板を設けていると、テーブル板を跳ね上げないと人は着座・離席することができない。しかし、これでは手間であり、長時間にわたって使い続ける執務用家具としては不適である。
これに対して本参考例では、座1は、通常の椅子の1.5倍程度の横幅があるため、テーブル板18を右か左に寄せておくことにより、テーブル板18の横に人が出入りできる空間を空けることができる。また、座1のテーブル板18との間には、人が足を差し込みできる程度の間隔が空いている。従って、テーブル板18を跳ね上げ式にしなくても、人は容易に着座・離席することができる。従って、テーブル板18にノートパソコン等の物品を載せたままで、席を立ったり座ったりすることができる。このため、使い勝手が非常によくて、執務用の家具としても好適である。
しかも、本参考例のように椅子ユニット5を平面視台形に形成すると、座1の上の空間が前広がりになるため、人は着座に際して身体を滑り込ませやすいと共に、離席に際しては身体を離しやすくなる。従って、着座・離席の容易性は一層高くなる。また、視覚面(心理面)からも、着座・離席が容易で使いやすい椅子部という印象も強い。なお、サイドパネル6は座1の手前に突出させることも可能であるが、この場合は、平面視台形に形成することによる着座・離席の容易性は一層顕著に表れると云える。
以上のように、参考例の椅子ユニット5は、その複数個を様々なレイアウトで配置して様々な形態の家具装置を形成できるため、各種の条件を考慮して最適なレイアウトを実現できる。また、椅子ユニット5(家具装置)の単体で見ても、例えば、全体として使用者の前方に向けて左右間隔が広がっているため、圧迫感がなくて作業を行いやすいと云える。また、中間ユニット15の内側面は座1の前端に対して平面視で直交しているため、中間ユニット15に使用者の足が当たることを防止できて、使い勝手がよい。また、長方形や正方形のテーブル板18を、その前後縁が座1の前端と平行な姿勢に揃えることができるため、見た目もよい。
なお、明るい環境を望む場合は、オプション品として灯具を配置したらよい。この場合、灯具は、中間ユニット15の上面に載置したり、遮蔽板9,16に固定したりすることができる。遮蔽板9の上部等に有機EL板を配置して、面発光式の灯具を遮蔽板9,16に一体的に設けることも可能である。
図示していないが、中間ユニット15などに、電源用のコンセントや、携帯電話やスマートフォンやタブレット端末用の充電用USBポート、或いは、LANポートなどを設けることが可能である。更に、サイドパネル4,5の上面やバックパネル7、或いはテーブル板18に、無線送電機を内蔵することも可能である。
電源用コンセントなどは、例えば、中間ユニット15の上面や前後両面に前後対称に設けることも可能である。すると、例えば、2つの家具装置を向かい合わせに配置するにおいて、前後の家具装置の間に1台の中間ユニット15を配置しても、向かい合った人がそれぞれ1つの中間ユニット15から電源等をとることができる。すなわち、1つの中間ユニット15を、対向した人への給電手段として兼用できる。
中間ユニット15の左右側面にそれぞれコンセント等の給電手段を設けると、図4(B)のように、2つの家具を逆向きの姿勢としつつ対向させずに左右にずらして配置した場合、2つの家具の間に1つだけ中間ユニット15を配置しても、2つの家具において1つの中間ユニット15を給電等の手段として共用することができる。
(3).他の参考例及び実施形態
次に、図5以下に示す他の参考例を説明する。第1参考例と同じ要素には同じ符号を付して、説明は省略している。図5(A)では第2参考例を示している。この第2参考例は、基本的には第1参考例と同様であり、第1参考例との相違点は、中間ユニット15を内側に開口した袋構造に構成して、中間ユニット15の天板の下面にブラケット28を前後自在に装着して、ブラケット28にテーブル板18を固定している点である。この参考例では中間ユニット15の内部を荷物の収納部として利用できる。
図5(B)に示す第3参考例は第1参考例の変形例と云えるものであり、第1参考例との相違点は、中間ユニット15を設けていない側のサイドパネル6に、物を載置可能な台板29を設けている点である。台板29には、携帯電話やスマートフォン、筆記具、書類、メモ、時計など、小物を中心にして様々な物を載置できるし、肘当てとしても使用可能である。
台板29は、サイドパネル6から内側に張り出した板状の形態になっている。従って、座1の上のうち肘当て29の下方を荷物置き場に使用できる。図では省略しているが、台板29を設けたサイドパネル6にも、遮蔽板9を設けている。
図6に示す第4参考例では、サイドパネル6とバックパネル7との全周にわたって切り開き部8を形成して、遮蔽板9を全周にわたって形成している。遮蔽板9は、囲い枠4の全周にわたって連続しているが、例えば、(A)に一点鎖線で示すように、サイドパネル6の後端寄り部位において3つに分離構成し、中間部は固定式として、左右の部分は昇降式又は着脱式とすることも可能である。
また、本参考例では、左右のサイドパネル6は、小物載置台として使用できるような左右横幅を有しており、物の載置面をできるだけ広げるために、遮蔽板9は外側に寄せて配置している。中間ユニット15は平面視長方形になっている。(B)(C)に示すレイアウトは、第1参考例の図3(B)、図4(B)のレイアウトに対応したものである。この図6の参考例でも、椅子ユニット5は手前に向けて広がった台形に形成されている。
なお、図6の参考例では、横幅が大きい部分をサイドパネル6、バックパネル7として説明したが、サイドパネル6及びバックパネル7が、厚い下部と薄い上部とで構成されているということも可能である。つまり、サイドパネル及びバックパネルを、遮蔽板が含まれた概念として捉えるものであり、遮蔽板9も囲い機能を備えているので、遮蔽板9もサイドパネル6の一部として特定するのが適切であると云える。そして、本参考例では、サイドパネル6のうち下部の厚さを厚くすることにより、その上面を台板(小物載置台)と成している。
上記の各参考例は中間ユニット15を備えていたが、図7に示す実施形態は中間ユニット15を備えておらず、代わりに、一方のサイドパネル6を座1及び台板29の前方に突出させたフロント部(張出部)30を形成し、フロント部30にテーブル板18を取り付けている。従って、この実施形態では家具装置は椅子ユニット5のみで構成されており、サイドパネル6でサイド部が構成されている。テーブル板18は、矢印で示すように、フロント部30に対して、前後動自在に取り付けることも可能であるし、水平旋回自在に取り付けることも可能である。
図では、左サイドパネル6のフロント部30にテーブル板18を設けた左使いになっているが、右サイドパネル6のフロント部30にテーブル板18を設けた右使いとすることも可能である。この実施形態も、様々なレイアウトを実現できる。なお、この実施形態では、左右のサイドパネル6に台板29を設けている。
台板29は、左サイドパネル6のフロント部30の前端よりも後ろに位置しており、テーブル板18の一部は、フロント部30の内側でかつ台板29の前方の空間に配置されている。
本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は、上記の他にも様々に具体化できる。例えば、背もたれとバックパネルとの間に間隔を空けて、この部位を荷物置き場に使用することもできる。
本願発明は、実際に家具装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 座
2 背もたれ
4 囲い枠
5 家具装置を構成する椅子ユニット
囲い枠部のサイド部を構成するサイドパネル
7 バックパネル
8 切り開き部
9,16 遮蔽板
11,17 昇降操作用パネル
15 家具装置を構成する中間ユニット
16 遮蔽板
18 テーブル板
29 台板
30 サイドパネルのフロント部(張出部)

Claims (5)

  1. 座及び背もたれと、
    前記背もたれの後ろに位置したバックパネルとその左右両端から前向きに延びる左右のサイド部とを有する囲い枠部と、を備え、
    前記囲い枠部における左右サイド部のうち一方のサイド部の内側部に、着座した人の側方に位置する台板と、着座した人の前方に位置するテーブル板とが取り付けられており、
    前記一方のサイド部は、前記台板の前端部よりも前方に延びる張出部を有し、前記張出部を利用して前記テーブル板が取り付けられている、
    家具装置。
  2. 前記テーブル板は、前記一方のサイド部に対して前後動可能又は水平旋回可能に取り付けられている、
    請求項1に記載した家具装置。
  3. 前記サイド部は、前記バックパネルと一連に繋がったサイドパネルで構成されており、前記テーブル板は、前記サイドパネルに対して前後動可能または水平旋回可能に取付けられている、
    請求項1又は2に記載した家具装置。
  4. 前記背もたれは後傾動可能である、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載した家具装置。
  5. 前記囲い枠部は、前記座よりも高くて背もたれの上端よりは低い高さに設定されている、
    請求項1〜4のうちのいずれかに記載した家具装置。
JP2020076855A 2020-04-06 2020-04-23 家具装置 Active JP6942838B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020076855A JP6942838B2 (ja) 2020-04-06 2020-04-23 家具装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020068118A JP6919013B2 (ja) 2016-01-29 2020-04-06 椅子ユニット
JP2020076855A JP6942838B2 (ja) 2020-04-06 2020-04-23 家具装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020068118A Division JP6919013B2 (ja) 2016-01-29 2020-04-06 椅子ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020127751A JP2020127751A (ja) 2020-08-27
JP6942838B2 true JP6942838B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=72173895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020076855A Active JP6942838B2 (ja) 2020-04-06 2020-04-23 家具装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6942838B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3305663B1 (en) * 2011-09-02 2021-01-13 Safran Seats Premium seat comprising a stowable food tray and a sliding amrest.
CN105102326B (zh) * 2013-04-04 2017-03-08 B/E航空公司 能够平移运动的竖直收放的盘桌组件

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020127751A (ja) 2020-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7159269B2 (ja) パネル付き椅子ユニット
JP6817706B2 (ja) 家具装置
US9055811B2 (en) Office device having multiple spatial configurations
JP4665576B2 (ja) テーブル
JP2020058832A5 (ja)
JP6705657B2 (ja) 椅子ユニット及び家具装置並びに中間ユニット
JP6942838B2 (ja) 家具装置
US9049933B2 (en) Seat divider extension
JP6919013B2 (ja) 椅子ユニット
JP4547570B2 (ja) 壁構造体
JP6836326B2 (ja) 複合家具及びその組み合わせ
JP2004261471A (ja) 作業環境構成什器
TW201738916A (zh) 鍵盤組
JP2018068979A (ja) 多人数ワーキング用複合家具
KR101207776B1 (ko) 의자용 접이식 얼굴가리개
JP3200018U (ja) 多機能チェア
JP2016042985A (ja) デスクシステム
JP7389930B1 (ja) 内装レイアウトシステム
JP4604213B2 (ja) デスク
JP2010246763A (ja) 連結椅子
JP2021171253A (ja) ベンチ
JP3139329U (ja) 広告具
JP2017217399A (ja) 什器
JP2017217398A (ja) 什器
JP2022070281A (ja) パネル構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200515

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6942838

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R157 Certificate of patent or utility model (correction)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157