JP6817037B2 - 遮蔽装置 - Google Patents

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本発明は、遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を速度調整する機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とする、横型ブラインド、プリーツスクリーン、ローマンシェード、或いは、縦型ブラインド又はアコーディオンカーテン等の遮蔽装置に関する。
昇降コードに対し操作コードの引き操作力を直接又は間接的に伝えて遮蔽材の一方向への移動操作を行い、遮蔽材を他方向へ機構的に自動移動可能とする遮蔽装置として、典型的には、直接的に昇降コードを手引き操作する横型ブラインドがある。
このような横型ブラインドは、ヘッドボックスから複数本のラダーコードを介して多数段のスラットが吊下支持され、そのラダーコードの下端にボトムレールが吊下支持される。また、各スラットには複数本の昇降コードが挿通され、その昇降コードの一端部はボトムレールに接続され、他端部はヘッドボックス内に案内されて、操作装置に接続される。
そして、操作装置には、ヘッドボックス内にギヤ機構が配設され、そのギヤ機構の入力軸がヘッドボックスに設けられた開口部からヘッドボックス外へ突出され、その入力軸の先端にチルト操作棒が連結され、そのチルト操作棒の回転操作により、スラットの角度調節を可能としている。
一方、昇降コードは、ヘッドボックス内からコード出口を経て外部に導出されてコードイコライザーを介して操作コードの一端部に連結し、その操作コードの他端部はボトムレールに接続される。或いは、昇降コードをヘッドボックス内からコード出口を経て当該チルト操作棒内に案内してその下端部において、つまみに接続する構成とすることもできる。
そして、当該操作コードや当該つまみを操作して昇降コードをヘッドボックスから引き出せば、ボトムレールが引き上げられて、スラットが上昇する。
昇降コードの引出し操作を停止すれば、ストッパー装置が作動して、スラット及びボトムレールの自重降下が防止される。また、ストッパー装置の作動を解除すれば、スラット及びボトムレールはその自重に基づいて下降する。
このようなストッパー装置の作動解除でボトムレール及びスラットの自重でスラットを自重降下させ、昇降コードを直接的に引くことでスラットの上昇させる横型ブラインドに対し、そのスラットの下降を円滑にかつ適当な速度で行い得るようブレーキ装置を設ける技法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−140950号公報
特許文献1におけるブレーキ装置は、固定滑車と可動滑車との間に昇降コードがS字状に屈曲挿通され、遮蔽材の下降における昇降コードの移動に伴い可動滑車が固定滑車に近づき摩擦が増大して昇降コードの移動速度が抑制され、一方で遮蔽材の上昇における昇降コードの移動に伴い可動滑車が固定滑車に遠ざかり摩擦が軽減するようになっている。
この技法では、可動滑車にローレットが刻設されヘッドボックスに対し長手方向に移動可能としているが、昇降コードと常時接触しているため、スラット3の上昇操作に係る昇降コードの移動時でも余分な一定量の摩擦が生じ、即ちスラット3の上昇操作時にも一定のブレーキ力が働いてしまい、その際の手引き負荷が増大してしまう。また、当該一定のブレーキ力が常時働くことになるため、昇降操作に関する即応性の観点で改善の余地がある。
従って、操作性を向上しつつ、速度調整付きの遮蔽装置とする技法が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、操作性を向上した速度調整装置による速度調整付きの遮蔽装置を提供することにある。
本発明の遮蔽装置は、遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、前記速度調整装置は、当該コードを挟み込み可能とする一対の軸と、前記一対の軸のいずれか一方又は双方を回転可能とし所定の制動トルクを付与する制動手段と、前記一対の軸により当該コードを挟み込み押圧可能とするよう所定の付勢力で付勢する付勢手段とを備え、当該コードを前記一対の軸が挟み込むことによって前記所定の制動トルクを作用させ当該コードの移動速度を制限し、前記手動操作の際に当該所定の付勢力に抗して前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能となるよう構成され、前記一対の軸の双方は、当該速度調整装置のフレームに対し当該コードを挟み込み移動可能に支持されていることを特徴とする。
また、本発明の遮蔽装置において、前記一対の軸の双方は、当該所定の付勢力に抗して同期して離間する方向へ移動するよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の遮蔽装置遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、前記速度調整装置は、当該コードを挟み込み可能とする一対の軸と、前記一対の軸のいずれか一方又は双方を回転可能とし所定の制動トルクを付与する制動手段と、前記一対の軸により当該コードを挟み込み押圧可能とするよう所定の付勢力で付勢する付勢手段とを備え、当該コードを前記一対の軸が挟み込むことによって前記所定の制動トルクを作用させ当該コードの移動速度を制限し、前記手動操作の際に当該所定の付勢力に抗して前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能となるよう構成され、前記一対の軸のうち一方の軸を前記制動手段により所定の制動トルクを付与するローラーとして構成し、他方の軸を前記所定の制動トルクを付与しないローラーとして構成することを特徴とする。
また、本発明の遮蔽装置遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、前記速度調整装置は、当該コードを挟み込み可能とする一対の軸と、前記一対の軸のいずれか一方又は双方を回転可能とし所定の制動トルクを付与する制動手段と、前記一対の軸により当該コードを挟み込み押圧可能とするよう所定の付勢力で付勢する付勢手段とを備え、当該コードを前記一対の軸が挟み込むことによって前記所定の制動トルクを作用させ当該コードの移動速度を制限し、前記手動操作の際に当該所定の付勢力に抗して前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能となるよう構成され、前記一対の軸のうち一方の軸を前記制動手段により所定の制動トルクを付与するローラーとして構成し、他方の軸を前記所定の制動トルクを付与しないバーとして構成することを特徴とする。
また、本発明の遮蔽装置において、前記速度調整装置は、前記一対の軸の間で当該コードが挟まれる位置から、さらに前記所定の付勢力により当該コードを押圧する移動域を有するよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の遮蔽装置において、前記速度調整装置は、当該コードを案内する枠体内に設けられ、当該枠体内の案内方向とは異なる方向への当該コードの牽引で、前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離間させるよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明の遮蔽装置遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、前記速度調整装置は、当該コードを挟み込み可能とする一対の軸と、前記一対の軸のいずれか一方又は双方を回転可能とし所定の制動トルクを付与する制動手段と、前記一対の軸により当該コードを挟み込み押圧可能とするよう所定の付勢力で付勢する付勢手段とを備え、当該コードを前記一対の軸が挟み込むことによって前記所定の制動トルクを作用させ当該コードの移動速度を制限し、前記手動操作の際に当該所定の付勢力に抗して前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能となるよう構成され、前記手動操作の際に前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能とした軸は、当該速度調整装置のフレームに対し基端側が回動可能に軸支された一対の可動アームの先端側に回転可能に取着されていることを特徴とする。
また、本発明の遮蔽装置遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、前記速度調整装置は、当該コードを挟み込み可能とする一対の軸と、前記一対の軸のいずれか一方又は双方を回転可能とし所定の制動トルクを付与する制動手段と、前記一対の軸により当該コードを挟み込み押圧可能とするよう所定の付勢力で付勢する付勢手段とを備え、当該コードを前記一対の軸が挟み込むことによって前記所定の制動トルクを作用させ当該コードの移動速度を制限し、前記手動操作の際に当該所定の付勢力に抗して前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能となるよう構成され、前記速度調整装置は、当該コードを案内する枠体のコード出口近傍に設けられ、前記コード出口からの当該コードの垂下方向に応じた設置角度で配設されていることを特徴とする。
また、本発明の遮蔽装置において、前記一対の軸のいずれか一方は、当該速度調整装置のフレームに対し固定位置で支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、操作性を向上した速度調整装置による速度調整付きの遮蔽装置を実現することができる。
本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける昇降コードの配回しを部分的に示す透視的な側面図である。 本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドに適用される速度調整装置の分解斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドに適用される速度調整装置に関してスラットを昇降させる際の昇降コードの引き操作時と非引き操作時の動作を概略的に示す斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドに適用される速度調整装置の移動域と、その好適例を説明する概略的な正面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドに適用される速度調整装置に関して、スラットを昇降させる際の昇降コードの引き操作時(スラット上昇時)と非引き操作時(スラット下降時)の速度調整装置の作用を示す概略的な正面図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドの変形例に適用される速度調整装置周辺の部分正面図と、引き操作時及び非引き操作時の簡易上面図である。 (a)は、本発明に係る速度調整装置の一変形例の構成を示す斜視図であり、(b),(c)は、その動作を示す概略的な正面図である。 (a)は、本発明に係る速度調整装置の別の変形例の構成を示す斜視図であり、(b),(c)は、その動作を示す概略的な正面図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ本発明に係る速度調整装置の更に別の変形例の構成を示す斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成されるアコーディオンカーテンに適用される速度調整装置に関して、遮蔽材の引き操作時(開動作時)と非引き操作時(閉動作時)の作用を示す概略的な正面図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態の遮蔽装置を説明する。尚、本願明細書中、図1に示す遮蔽装置として構成される横型ブラインドの正面図に対して、図示上方及び図示下方を遮蔽材(スラット)3の吊り下げ方向に準じてそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向を横型ブラインドの左側、及び、図示右方向を横型ブラインドの右側と定義して説明する。また、以下に説明する例では、図1に示す横型ブラインドの正面図に対して、視認する側を前側(又は室内側)、その反対側を後側(又は室外側)とし、横型ブラインドの前後方向と称するときは、図1の正面図における図示面に対して垂直な方向を云う。
(全体構成)
図1は、本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。また、図2は、本実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける昇降コードC1,C2,C3の配回しを部分的に示す透視的な側面図である。本実施形態の横型ブラインドは、ヘッドボックス1の左右両側及びその中央から吊下支持するラダーコード2を介して多数段のスラット3が吊下支持され、そのラダーコード2の下端にボトムレール4が吊下支持されている。
また、ヘッドボックス1の左右両端部の近傍から、それぞれ室外側のラダーコード2に併設して昇降コードC1,C3が垂下され(図2参照)、ヘッドボックス1の略中央部から、室内側のラダーコード2に併設して昇降コードC2が垂下される(図2では図示略)。その昇降コードC1,C2,C3の下端にボトムレール4が取着されている。
ヘッドボックス1内にはラダーコード2及び昇降コードC1,C2,C3を支持する支持部材5が配設され、この支持部材5には六角棒状の駆動軸13が挿通されている。
支持部材5にはチルトドラム51(図2参照)が回転可能に支持され、このチルトドラム51に駆動軸13が相対回転不能に挿通されている。従って、駆動軸13が回転されると、当該チルトドラム51が回転し、ラダーコード2により吊下支持された多数段のスラット3の角度が同位相で調節されるようになっている。尚、支持部材5には、図2に示すように、ボトムレール4に一端を取着する昇降コードC1の他端(昇降コードC2,C3の他端も同様)をヘッドボックス1内の長手方向へ案内するよう転向させる転向滑車52を設けるのが好適である。
ヘッドボックス1内の右端側には、チルト操作グリップ10に一端を取着したチルト操作棒9を垂下するチルト窓部11が形成されている。このチルト窓部11を介して、チルト操作棒9の他端は、ヘッドボックス1内のギヤ機構12に連結されている。また、ギヤ機構12は駆動軸13を連結しており、チルト操作棒9の回転が駆動軸13の回転へと伝達するよう構成されている。したがって、チルト操作グリップ10を回転操作することで、駆動軸13にその回転を伝達し、支持部材5を介してラダーコード2により吊下支持された多数段のスラット3の角度を調節することができる。
ボトムレール4に一端を取着する昇降コードC1,C2,C3の各他端は、支持部材5を介してヘッドボックス1内の右端側に案内され、ヘッドボックス1内のストッパー装置15を介した後、ヘッドボックス1内に設置される本発明に係る速度調整装置6に挿通されると、コード出口14から垂下されて、コードイコライザー8に連結される。
図1及び図2に示す例では、コード出口14から垂下される複数の昇降コードC1,C2,C3の各末端を連結するコードイコライザー8の下端には操作コード7の一端が取着されている。操作コード7の他端はボトムレール4に取着されている。
ただし、複数の昇降コードC1,C2,C3の垂下に係る変形例として、複数の昇降コードC1,C2,C3の各末端をコード出口14から垂下せずに、チルト操作棒9内に案内しその下端部において、つまみに接続される構成とすることもできる。
図1及び図2に示す例では、操作コード7やコードイコライザー8、或いは複数の昇降コードC1,C2,C3を操作してコード出口14から昇降コードC1,C2,C3をヘッドボックス1から引き出せば、ボトムレール4が引き上げられて、スラット3が上昇する。従って、昇降コードC1,C2,C3は、スラット3及びボトムレール4の上昇に伴う牽引を行う牽引コードとして作用する。
昇降コードC1,C2,C3の引出し操作を停止すれば、ストッパー装置15が作動して、スラット3及びボトムレール4の自重降下が防止される。また、ストッパー装置15の作動を解除すれば、スラット3及びボトムレール4はその自重に基づいて下降する。
このように、ストッパー装置15の作動解除でボトムレール4及びスラット3の自重でスラット3を自重降下させ、昇降コードC1,C2,C3を直接的に引くことでスラット3の上昇させる構成の横型ブラインドでは、そのスラット3の下降を円滑にかつ適当な速度で行い得るよう速度調整装置6を設けるのが好適である。
仮に、速度調整装置6を設置しない場合、下降操作時にコード出口14から垂下される昇降コードC1,C2,C3等から手を放すと、ストッパー装置15の作動解除でボトムレール4及びスラット3の自重により自由落下することになり、その際の下降音やボトムレール4の床面との衝突音が操作者に不快感を生じさせる。このため、本実施形態のように、速度調整装置6を設けることで、下降時のみ減速してブレーキ力を働かせ減速して降下させることができる。
しかしながら、従来技法では、スラット3の上昇操作時にも一定のブレーキ力が働いてしまい、その際の手引き負荷が増大してしまう。また、当該一定のブレーキ力が常時働くことになるため、昇降操作に関する即応性の観点でも好ましくない。
このため、本発明に係る速度調整装置6は、スラット3の下降時には、円滑にかつ適当な速度で行い得るよう当該昇降コードの移動に対し高摩擦となるブレーキ力を発生させるとともに、スラット3の上昇時には、当該昇降コードの移動に対し低摩擦となるほぼブレーキ力の発生がゼロとなるよう円滑操作可能に構成される。以下、詳細に、本発明に係る速度調整装置6について説明する。
(速度調整装置)
図3は、本実施形態に係る横型ブラインドに適用される速度調整装置6の分解斜視図である。本発明に係る速度調整装置6は、フレーム61、第1の軸62、ロータリーダンパー63、第2の軸64、及び可動機構64aから構成される。
図示する例では、第1の軸62はフレーム61に対し固定位置で回転可能に支持されるローラーとし、第2の軸64は、可動機構64aに対し回転可能に支持されるローラーとしている。そして、可動機構64aは、フレーム61に対し基端が回動可能に軸支された一対の可動アーム641,642の先端に第2の軸64を回転可能に支持するよう構成されている。より具体的には、本例における可動機構64aは、第2の軸64の両端に設けられる回転軸649を回転可能に支持するために、先端側に軸孔647を設けた長板状の一対の可動アーム641,642を有している。この一対の可動アーム641,642の基端側は互いに丸軸643により固定され、尚且つその丸軸643上にトーションバネ644が装着されており、一対の可動アーム641,642にはその丸軸643の軸上で外方へ突出する一対のアーム軸645が設けられている。
フレーム61は、平面壁部611と、長さの異なる一対の突出片612a,612bを有するコの字壁部613と、平面壁部611及びコの字壁部613を基端側で支持するとともに開口部614aを有する基端壁部614とから構成される。尚、平板状の基端壁部614とする代わりに、一対の突出片612a,612bと同様の形状としてもよい。
突出片612aの先端と平面壁部611には、それぞれ軸孔615が設けられている。突出片612a側の軸孔615には第1の軸62の回転軸622が回転可能に支持される。また、平面壁部611側の軸孔615には、ロータリーダンパー63のダンパー軸631が回転可能に挿通されて、第1の軸62の軸受部623へ相対回転不能に係着される。第1の軸62の周面にはローレットが刻設されている。
ロータリーダンパー63は、ダンパー軸631の回転に対し空気又はオイルによる抵抗で制動トルクを付与し、一定のブレーキ力を発生させるための制動手段として機能する。従って、第1の軸62は、フレーム61に対し固定位置で回転可能に支持されるが、その回転に一定のブレーキ力が生じるようになっている。このロータリーダンパー63の本体は、フレーム61とともに速度調整装置6全体を収容するケース(図示せず)に固定保持される。尚、第1の軸62の回転に一定のブレーキ力が生じるものであれば、ロータリーダンパー63を用いる代わりに、ゴムやカーボン等の抵抗体、或いは遠心ブレーキ式ガバナーを第1の軸62の回転軸に付与することで当該制動手段として構成してもよい。
更に、突出片612bの先端と平面壁部611には、第1の軸62用の一対の軸孔615と略平行に、それぞれ軸孔616が設けられている。突出片612b側の軸孔616には、可動機構64aにおける可動アーム642にて外方に突出するアーム軸645が回転可能に支持される。また、平面壁部611側の軸孔616には、可動機構64aにおける可動アーム641にて外方に突出するアーム軸645が回転可能に支持される。
ここで、トーションバネ644の両端部のうち一端部644aは、可動アーム642の内面側の突起部646と係合し、トーションバネ644の他端部644bは、平面壁部611の内面側の突起部617と係合している。
そして、ボトムレール4に一端を取着する昇降コードC1,C2,C3の各他端は、ヘッドボックス1内で案内されて、ストッパー装置15を介し、後述する図4に示すように速度調整装置6の開口部614aを経て可動機構64aに支持される第2の軸64と第1の軸62との間に挿通されて、コード出口14から外部に導出される。
このように構成された速度調整装置6の動作について、図4を参照して説明する。図4(a),(b)は、それぞれ本実施形態に係る横型ブラインドに適用される速度調整装置6に関してスラット3を昇降させる際の昇降コードの引き操作時と非引き操作時の動作を概略的に示す斜視図である。速度調整装置6は、ヘッドボックス1内に設けられ、当該ヘッドボックス1の長手方向とは異なる方向への昇降コードC1,C2,C3の牽引で、可動機構64aに支持される第2の軸64を第1の軸62から離間させるよう構成されている。
まず、図4(a)に示すように、昇降コードC1,C2,C3の引き操作によってスラット3を上昇させるときには、その引き操作に起因して可動機構64aにおける一対の可動アーム641,642はフレーム61に対し相対回動し、且つ第2の軸64が回転する。このとき、第2の軸64は、第1の軸62に対し離間する方向へ移動し、尚且つ回転するため、第2の軸64と第1の軸62との間に挿通されていた昇降コードC1,C2,C3は、ローレットが刻設されロータリーダンパー63によりブレーキ力を生じさせる第1の軸62に対しほとんど非当接となって低摩擦となり、スムーズに移動する。尚、一対の可動アーム641,642には第2の軸64を第1の軸62へと近づける方向へ、トーションバネ644の付勢力が働いているが、第2の軸64が回転するため、昇降コードC1,C2,C3の引き操作に係るボトムレール4及びスラット3の自重による張力と比して無視できる程度の付勢力となる。
一方、図4(b)に示すように、昇降コードC1,C2,C3の引き操作が無いときには、トーションバネ644の付勢力が第2の軸64を第1の軸62へと近づける方向へ働いているため、昇降コードC1,C2,C3は、第2の軸64と第1の軸62との間に狭圧されて高摩擦となる。特に、昇降コードC1,C2,C3の引き操作後に手放してストッパー装置15の作動解除でスラット3が自重降下する時に、ローレットが刻設された第1の軸62に対し昇降コードC1,C2,C3が当接して第2の軸64により狭圧され、昇降コードC1,C2,C3の移動に対しロータリーダンパー63によりブレーキ力を生じさせる。
このような作用を生じさせるトーションバネ644の付勢力及び可動機構64aの移動域として、第2の軸64と第1の軸62との間の距離dが、昇降コードC1,C2,C3のコード径Dに対し、図5(a)に示すように、0≦d<Dとして規定される。好適には、図5(b)に示すように、第2の軸64と第1の軸62との間の距離dがゼロとなる移動域とし、より好適には距離dがゼロとなる状態で更にトーションバネ644の付勢力により所定の押圧力で押圧するのが好ましい。この時の所定の押圧力は、昇降コードC1,C2,C3を第2の軸64と第1の軸62との間に挿通したときに、減速設定される昇降コードC1,C2,C3の移動速度に対応する第1の軸62の回転を許容する範囲内であればよい。従って、速度調整装置6は、第1の軸62と第2の軸64とで昇降コードC1,C2,C3が挟まれる位置から、さらに当該昇降コードC1,C2,C3を押圧する移動域を有するよう構成され、付勢手段であるトーションバネ644は、当該移動域で昇降コードC1,C2,C3を押圧する付勢力を有するよう構成される。
これにより、図6(a)に示すように、昇降コードC1,C2,C3(或いは操作コード7やコードイコライザー8)の引き操作に基づくスラット3の上昇時には、速度調整装置6における可動機構64aの第2の軸64と第1の軸62との間の距離が離間して解放状態、即ち低摩擦状態となり、スラット3のスムーズな上昇が実現される。
一方、図6(b)に示すように、昇降コードC1,C2,C3(或いは操作コード7やコードイコライザー8)の引き操作を停止しストッパー装置15の作動が解除されてスラット3が自重降下する時には、速度調整装置6における可動機構64aの第2の軸64と第1の軸62との間の距離が、トーションバネ644の付勢力により近接して狭圧状態、即ち高摩擦状態となり、ロータリーダンパー63によりブレーキ力を生じさせ、スラット3の下降を円滑にかつ適当な速度で行うことが実現される。
これにより、操作性を向上した速度調整装置6による速度調整付きの横型ブラインドを実現することができる。
尚、上述した図1及び図2では、コード出口14から昇降コードC1,C2,C3を下方へ垂下する横型ブラインドを例にしているため、図4において、可動機構64aが上下方向に回動するよう速度調整装置6を配置するのが好適である。
一方、例えば図7(a)の部分正面図に示すように、ヘッドボックス1の前面にコード出口14が設けられているときなどでは、図7(b)の引き操作時を示す簡易上面図、及び図7(c)の非引き操作時を示す簡易上面図のように、可動機構64aが前後方向に回動するよう速度調整装置6を配置することができ、この場合でも前述の図6と同様の作用・効果が得られる。従って、速度調整装置6は、昇降コードC1,C2,C3を案内する枠体(ヘッドボックス1)のコード出口14近傍に設け、コード出口14からの昇降コードC1,C2,C3の垂下方向に応じた設置角度で配設することで、好適に円滑な操作が実現される。
(変形例)
次に、上述した一実施形態の速度調整装置6に関する典型的な幾つかの変形例を説明する。
まず、図8(a)は、本発明に係る速度調整装置6の一変形例の構成を示す斜視図である。尚、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
前述した図4に示す実施形態の速度調整装置6では、第1の軸62をフレーム61に対し固定位置で回転可能に支持し、第2の軸64をフレーム61に対し昇降コードC1,C2,C3を挟み込み移動可能、且つ回転可能に支持する例を説明した。一方、図8(a)に示す一変形例の速度調整装置6では、一対の軸の双方の軸は、当該速度調整装置のフレームに対し当該コードを挟み込み移動可能に支持される。
より具体的に、図8(a)に示す一変形例の速度調整装置6は、第1の軸62をロータリーダンパー63により所定の制動トルクを付与するローラーとして構成し、第2の軸64を当該所定の制動トルクを付与しないローラーとして構成し、第2の軸64は可動機構64aによりフレーム61に対し回動可能に支持する点で図4に示す実施形態と同様であるが、第1の軸62についても、可動機構62aによりフレーム61に対し回動可能に支持するよう構成される。
可動機構62aは、図3に示す可動機構64aと同様に構成され、フレーム61に対し基端が回動可能に軸支された一対の可動アームの先端に第2の軸62を回転可能に支持するよう構成されている。そして、この一対の可動アームの基端側は互いに丸軸により固定され、尚且つその丸軸上にトーションバネ644が装着されている。トーションバネ644の両端部のうち一端部は、一方の当該可動アームの内面側の突起部と係合し、トーションバネ644の他端部は、図8(a)に示すフレーム61の内面側の突起部617と係合している。
図8(a)に示す一変形例の速度調整装置6の動作として、図8(b)に示すように、昇降コードC1,C2,C3の引き操作が無いときには、可動機構62a,64aにおける双方のトーションバネ644の付勢力が第2の軸64と第1の軸62とを互いに近づける方向へ働いている。このため、昇降コードC1,C2,C3は、第2の軸64と第1の軸62との間に狭圧されて高摩擦となる。特に、昇降コードC1,C2,C3の引き操作後に手放してストッパー装置15の作動解除でスラット3が自重降下する時に、ローレットが刻設された第1の軸62に対し昇降コードC1,C2,C3が当接して第2の軸64により狭圧され、昇降コードC1,C2,C3の移動に対しロータリーダンパー63によりブレーキ力を生じさせる。
このような作用を生じさせる可動機構62a,64aにおける双方のトーションバネ644の付勢力及び可動機構62a,64aの移動域として、第2の軸64と第1の軸62との間の距離dが、昇降コードC1,C2,C3のコード径Dに対し、図8(b)に示すように、0≦d<Dとして規定される。好適には、第2の軸64と第1の軸62との間の距離dがゼロとなる移動域とし、より好適には距離dがゼロとなる状態で更にトーションバネ644の付勢力により所定の押圧力で押圧するのが好ましい。この時の所定の押圧力は、昇降コードC1,C2,C3を第2の軸64と第1の軸62との間に挿通したときに、減速設定される昇降コードC1,C2,C3の移動速度に対応する第1の軸62の回転を許容する範囲内であればよい。従って、速度調整装置6は、第1の軸62と第2の軸64とで昇降コードC1,C2,C3が挟まれる位置から、さらに当該昇降コードC1,C2,C3を押圧する移動域を有するよう構成され、可動機構62a,64aにおける双方の付勢手段であるトーションバネ644は、当該移動域で昇降コードC1,C2,C3を押圧する付勢力を有するよう構成される。
これにより、昇降コードC1,C2,C3(或いは操作コード7やコードイコライザー8)の引き操作を停止しストッパー装置15の作動が解除されてスラット3が自重降下する時には、速度調整装置6における可動機構64aの第2の軸64と第1の軸62との間の距離が、可動機構62a,64aにおける双方のトーションバネ644の付勢力により近接して狭圧状態、即ち高摩擦状態となり、ロータリーダンパー63によりブレーキ力を生じさせ、スラット3の下降を円滑にかつ適当な速度で行うことが実現される。
一方、図8(c)に示すように、昇降コードC1,C2,C3(或いは操作コード7やコードイコライザー8)の引き操作に基づくスラット3の上昇時には、速度調整装置6における可動機構64aの第2の軸64と第1の軸62との間の距離が離間して解放状態、即ち低摩擦状態となり、スムーズな上昇が実現される。
次に、図9(a)は、本発明に係る速度調整装置6の別の変形例の構成を示す斜視図である。尚、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
図9(a)に示す当該変形例の速度調整装置6では、図8(a)に示す構成に加えて、可動機構64aの回動と同期して回動する駆動歯車65bと、可動機構62aの回動と同期して回動する被動歯車65aとが設けられ、この被動歯車65aが駆動歯車65bと噛み合うように構成される。本例では、被動歯車65aが駆動歯車65bの歯数を所定数の同一とした例を示しているが、互いに異なる任意の歯数とすることができる。
図9(a)に示す当該変形例の速度調整装置6の動作として、図9(b)に示すように、昇降コードC1,C2,C3の引き操作が無いときには、可動機構62a,64aにおける双方のトーションバネ644の付勢力が第2の軸64と第1の軸62とを互いに近づける方向へ働いている。このため、昇降コードC1,C2,C3は、第2の軸64と第1の軸62との間に狭圧されて高摩擦となる。特に、昇降コードC1,C2,C3の引き操作後に手放してストッパー装置15の作動解除でスラット3が自重降下する時に、ローレットが刻設された第1の軸62に対し昇降コードC1,C2,C3が当接して第2の軸64により狭圧され、昇降コードC1,C2,C3の移動に対しロータリーダンパー63によりブレーキ力を生じさせる。
これにより、昇降コードC1,C2,C3(或いは操作コード7やコードイコライザー8)の引き操作を停止しストッパー装置15の作動が解除されてスラット3が自重降下する時には、速度調整装置6における可動機構64aの第2の軸64と第1の軸62との間の距離が、可動機構62a,64aにおける双方のトーションバネ644の付勢力により近接して狭圧状態、即ち高摩擦状態となり、ロータリーダンパー63によりブレーキ力を生じさせ、スラット3の下降を円滑にかつ適当な速度で行うことが実現される。
一方、図9(c)に示すように、昇降コードC1,C2,C3(或いは操作コード7やコードイコライザー8)の引き操作に基づくスラット3の上昇時には、速度調整装置6における可動機構64aの第2の軸64と第1の軸62との間の距離が、同期して互いに離間して解放状態、即ち低摩擦状態となり、スムーズな上昇が実現される。
尚、前述した図4に示す実施形態の速度調整装置6では、第1の軸62をフレーム61に対し固定位置で回転可能に支持し、第2の軸64をフレーム61に対し昇降コードC1,C2,C3を挟み込み移動可能、且つ回転可能に支持する例を説明したが、図10(a)に示すように、第2の軸64をフレーム61に対し昇降コードC1,C2,C3を挟み込み移動可能であるが、回転不能なバーとして構成してもよい。
同様に、前述した図8(a)(又は図9(a))に示す実施形態の速度調整装置6についても、図10(b)に示すように、第4の軸64をフレーム61に対し昇降コードC1,C2,C3を挟み込み移動可能であるが、回転不能なバーとして構成してもよい。
更に、図10(c)に示すように、第1の軸62を単なるローラー(或いはバーでもよい)としてフレーム61に対し固定位置で支持し、第2の軸64を、周面にローレットを刻設したローラーとして、ロータリーダンパー63によりブレーキ力を生じさせる形態とすることもできる。
また、上述した例では遮蔽材が自重降下する遮蔽装置として横型ブラインドを説明したが、プリーツスクリーンやローマンシェードなどの遮蔽装置の場合でも同様に本発明に係る速度調整装置6を適用できることは勿論である。
更に、遮蔽材が自重降下する場合に限らず、バネ等の付勢力で一方向に遮蔽材を自動移動させる遮蔽装置についても同様に、本発明に係る速度調整装置6を適用することができる。
例えば、図11(a),(b)には、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成されるアコーディオンカーテン100に適用される速度調整装置6に関して、遮蔽材103の引き操作時(開動作時)と非引き操作時(閉動作時)の作用を示す概略的な正面図を示している。
アコーディオンカーテン100は、ハンガーレール101と、移動框102と、固定框104と、移動框102及び固定框104に左右両端が取着される前後2枚の遮蔽材103と、前後2枚の遮蔽材103をハンガーレール101上で移動可能に吊下支持する複数のランナー(図示せず)と、ハンガーレール101上で移動可能とし移動框101の上部に設置される先頭ランナー105と、ハンガーレール101の右端側に固着される操作ユニット106と、操作コード107と、牽引コードC1,C2と、コードイコライザー108と、ハンガーレール101の左端側に固着される支持ユニット109と、操作グリップ110と、転向滑車ユニット111と、移動框102及び固定框104に左右両端が取着されパンタグラフ状に伸縮させる骨組みとして機能する伸縮機構112と、固定框104の中央部上下2箇所に設けられる滑車ユニット113,114と、固定框104に設けられるストッパー装置115と、本発明に係る速度調整装置6と、を主要な構成要素としている。
ハンガーレール101は、遮蔽材103を吊下支持する複数のランナー(図示せず)及び先頭ランナー104が移動可能なように下端側が開口している略四角筒状の部材である。ハンガーレール101は、天井面にブラケット(図示せず)を介して固定される。
操作ユニット106は、ハンガーレール101の右端側に固着され、その内部には、本発明に係る速度調整装置6が設置されている。
移動框102は、上下方向に延伸しているフレーム状の部材であり、前後2枚の遮蔽材103の右端部に取着される。
固定框104は左壁面に固定され、尚且つ前後2枚の遮蔽材103の左端部が取着される。
コードイコライザー108は、その右端側に操作コード107の一端を取着し、その左端側に2本の牽引コードC1,C2の各一端を取着しており、ハンガーレール2内で移動可能に設けられる。
転向滑車111は、ハンガーレール101の左端側に固着される支持ユニット109内に設けられる。コードイコライザー108に各一端が取着された2本の牽引コードC1,C2は、前後2枚の遮蔽材103の内部で、転向滑車111を介して下方に転向してストッパー装置115を経た後、牽引コードC1については滑車ユニット113を介してハンガーレール2の長尺方向と略平行に左端から右端に向けて転向し、牽引コードC2については滑車ユニット114を介してハンガーレール2の長尺方向と略平行に左端から右端に向けて転向する。その後、2本の牽引コードC1,C2の他端は、移動框102に取着される。
コードイコライザー108に一端を取着した操作コード107の他端は、ハンガーレール107内で右方へ案内されて、操作ユニット106内の本発明に係る速度調整装置6を経て下方に垂下されて外部に導出され、操作グリップ110に取着される。
前後2枚の遮蔽材103の内部には、移動框102及び固定框104に左右両端が取着されパンタグラフ状に伸縮させる骨組みとして機能する伸縮機構112が設けられている。特に、伸縮機構112には、遮蔽材103を閉方向に付勢する複数のコイルスプリング(図示せず)が設けられている。
従って、図11(a)に示すように、移動框102を開方向(図示左方)へ移動するために操作グリップ110による引き操作を実行すると、本発明に係る速度調整装置6は、図6で示した例と同様に、可動機構64aにおける第2の軸64と第1の軸62との間の距離が離間して解放状態、即ち低摩擦状態となりスムーズな移動が実現される。このとき、伸縮機構112が畳み込まれることで当該複数のコイルスプリングには付勢力が蓄勢される。この状態で、操作グリップ110を手放すと、ストッパー装置115により牽引コードC1,C2の移動を阻止するストッパー動作が作動するときは、当該移動框102の停止位置で遮蔽材103が開状態に維持される。
一方、操作グリップ110を手放すときに、ストッパー装置115により牽引コードC1,C2の移動を許容するストッパー動作が解除されるときは、図11(b)に示すように、伸縮機構112における当該複数のコイルスプリングの付勢力により、移動框102が全閉状態まで自動的に移動する。このとき、速度調整装置6における可動機構64aにおける第2の軸64と第1の軸62との間の距離が、トーションバネ644の付勢力により近接して狭圧状態、即ち高摩擦状態となり、ロータリーダンパー63によりブレーキ力を生じさせ、遮蔽材103の移動を円滑にかつ適当な速度で行うことが実現される。
従って、遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を速度調整する機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とする遮蔽装置であれば、本発明に係る速度調整装置6を適用することができる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した実施形態の例では、速度調整装置6における付勢力としてトーションバネ644を用いる例を説明したが、板バネ、伸縮バネ等により付勢力を発生させ、同様の作用・効果を生じさせる構成とすることもできる。そして、前述したように、一定のブレーキ力を発生させるための制動手段として、空気又はオイル式のロータリーダンパー63を用いる代わりに、ゴムやカーボン等の抵抗体、或いは遠心ブレーキ式ガバナーを第2の軸64と第1の軸62のいずれか一方又は双方の回転軸に付与することで当該制動手段として構成することができる。
また、前述した実施形態の例では、引き操作に係るコードとして、移動する昇降コード、或いは操作コードに対し、本発明に係る速度調整装置6を適用する例を説明したが、当該引き操作に係るコードを速度変換機構に接続し、この速度変換機構を経て連動して移動するコードに対して、本発明に係る速度調整装置6を適用することもできる。
本発明によれば、操作性を向上した速度調整装置とすることができるので、速度調整付きの遮蔽装置の用途に有用である。
1 ヘッドボックス
C1,C2,C3 昇降コード(牽引コード)
3 遮蔽材(スラット)
4 ボトムレール
5 支持部材
6 速度調整装置
7 操作コード
8 コードイコライザー
14 コード出口
61 フレーム
62 第1の軸
62a 可動機構
63 制動手段(ロータリーダンパー)
64 第2の軸
64a 可動機構
65a 被動歯車
65b 駆動歯車
614a 開口部
641,642 可動アーム
644 付勢手段(トーションバネ)

Claims (9)

  1. 遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、
    前記速度調整装置は、
    当該コードを挟み込み可能とする一対の軸と、
    前記一対の軸のいずれか一方又は双方を回転可能とし所定の制動トルクを付与する制動手段と、
    前記一対の軸により当該コードを挟み込み押圧可能とするよう所定の付勢力で付勢する付勢手段とを備え、
    当該コードを前記一対の軸が挟み込むことによって前記所定の制動トルクを作用させ当該コードの移動速度を制限し、前記手動操作の際に当該所定の付勢力に抗して前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能となるよう構成され
    前記一対の軸の双方は、当該速度調整装置のフレームに対し当該コードを挟み込み移動可能に支持されていることを特徴とする遮蔽装置。
  2. 前記一対の軸の双方は、当該所定の付勢力に抗して同期して離間する方向へ移動するよう構成されていることを特徴とする、請求項に記載の遮蔽装置。
  3. 遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、
    前記速度調整装置は、
    当該コードを挟み込み可能とする一対の軸と、
    前記一対の軸のいずれか一方又は双方を回転可能とし所定の制動トルクを付与する制動手段と、
    前記一対の軸により当該コードを挟み込み押圧可能とするよう所定の付勢力で付勢する付勢手段とを備え、
    当該コードを前記一対の軸が挟み込むことによって前記所定の制動トルクを作用させ当該コードの移動速度を制限し、前記手動操作の際に当該所定の付勢力に抗して前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能となるよう構成され、
    前記一対の軸のうち一方の軸を前記制動手段により所定の制動トルクを付与するローラーとして構成し、他方の軸を前記所定の制動トルクを付与しないローラーとして構成することを特徴とす遮蔽装置。
  4. 遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、
    前記速度調整装置は、
    当該コードを挟み込み可能とする一対の軸と、
    前記一対の軸のいずれか一方又は双方を回転可能とし所定の制動トルクを付与する制動手段と、
    前記一対の軸により当該コードを挟み込み押圧可能とするよう所定の付勢力で付勢する付勢手段とを備え、
    当該コードを前記一対の軸が挟み込むことによって前記所定の制動トルクを作用させ当該コードの移動速度を制限し、前記手動操作の際に当該所定の付勢力に抗して前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能となるよう構成され、
    前記一対の軸のうち一方の軸を前記制動手段により所定の制動トルクを付与するローラーとして構成し、他方の軸を前記所定の制動トルクを付与しないバーとして構成することを特徴とす遮蔽装置。
  5. 前記速度調整装置は、前記一対の軸の間で当該コードが挟まれる位置から、さらに前記所定の付勢力により当該コードを押圧する移動域を有するよう構成されていることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の遮蔽装置。
  6. 前記速度調整装置は、当該コードを案内する枠体内に設けられ、当該枠体内の案内方向とは異なる方向への当該コードの牽引で、前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離間させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の遮蔽装置。
  7. 遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、
    前記速度調整装置は、
    当該コードを挟み込み可能とする一対の軸と、
    前記一対の軸のいずれか一方又は双方を回転可能とし所定の制動トルクを付与する制動手段と、
    前記一対の軸により当該コードを挟み込み押圧可能とするよう所定の付勢力で付勢する付勢手段とを備え、
    当該コードを前記一対の軸が挟み込むことによって前記所定の制動トルクを作用させ当該コードの移動速度を制限し、前記手動操作の際に当該所定の付勢力に抗して前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能となるよう構成され、
    前記手動操作の際に前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能とした軸は、当該速度調整装置のフレームに対し基端側が回動可能に軸支された一対の可動アームの先端側に回転可能に取着されていることを特徴とす遮蔽装置。
  8. 遮蔽材を移動させるためのコードの移動操作により、ストッパー装置の作動解除を経て遮蔽材の開閉方向のうち一方向を機構的な自動操作とし他方向を手動操作として遮蔽材の開閉を可能とし、コードの移動速度を制限して遮蔽材の当該一方向の移動速度を一定値以下に制動する速度調整装置を備える遮蔽装置であって、
    前記速度調整装置は、
    当該コードを挟み込み可能とする一対の軸と、
    前記一対の軸のいずれか一方又は双方を回転可能とし所定の制動トルクを付与する制動手段と、
    前記一対の軸により当該コードを挟み込み押圧可能とするよう所定の付勢力で付勢する付勢手段とを備え、
    当該コードを前記一対の軸が挟み込むことによって前記所定の制動トルクを作用させ当該コードの移動速度を制限し、前記手動操作の際に当該所定の付勢力に抗して前記一対の軸のうち一方の軸が他方の軸から離れる方向に移動可能となるよう構成され、
    前記速度調整装置は、当該コードを案内する枠体のコード出口近傍に設けられ、前記コード出口からの当該コードの垂下方向に応じた設置角度で配設されていることを特徴とす遮蔽装置。
  9. 前記一対の軸のいずれか一方は、当該速度調整装置のフレームに対し固定位置で支持されていることを特徴とする請求項3から8のいずれか一項に記載の遮蔽装置。
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