JP6814526B2 - 転倒防止具およびこれを具備する箪笥 - Google Patents

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Description

本発明は、地震などの災害や子どものよじ登りなどで起こりうる箪笥などの家具の転倒防止具に関する。
従来、強い地震が発生したときに箪笥が転倒して、その下敷きになった人が重篤な事態に陥るといった事故が発生している。特に地震大国と呼ばれる日本国ではこの問題は重要である。また子どもが箪笥の引き出しを階段状に引き出してよじ登った結果、箪笥が転倒して重篤な怪我を負うという事故も起こっている。このような事故を未然に防ぐために重量物である箪笥には何らかの転倒防止の措置を施して、転倒による事故リスクを低減することが重要である。
このような観点から、新しい箪笥では箪笥自体に転倒防止の機構を備えたものもある(例えば、特許文献1)。他方、普通一般の箪笥については、後付けできる様々な転倒防止器具が知られている。後付けの転倒防止器具を転倒防止の原理で大きく分類すると、L字金具や蝶番などを介して箪笥と壁、柱,鴨居などの住宅構造物とをビス留めや釘打ちで固定する方法(例えば特許文献2)、箪笥と天井の間に支柱などを差し込み、箪笥上部の空間を埋める方法(例えば特許文献3)、箪笥の足下に、箪笥手前方向に高くなる傾斜をもつ,摩擦係数の大きな表面とするなどの転倒防止の工夫を施した転倒防止板を箪笥と床面の間に挟む方法(例えば特許文献4)などの方法に分けられる。
特開平9−65947
特開平8−214968
特開平8−228869
特開平8−332131
しかしながら、ビス留めや釘打ちで固定する方法では、一旦固定すれば、固定された箪笥はその場所から移動・撤去することが困難になるだけなく、住宅構造物にビス穴や釘跡といった傷跡を残すことになる。箪笥上部の空間を埋める方法では、箪笥のインテリアとしての美観を大きく損なうことになる。転倒防止板を箪笥と床面の間に挟む方法では、転倒防止機能が十分でなく、強い地震が生じたときの安全性が十分とは言い難い。加えて免震ゴムなどを用いた免震装置を使った大がかりな転倒防止器具を利用することも考えられるが、そのような器具では一般にコスト高になるため普及が難しいことに加え、上記の子どもが箪笥によじ登って生じる事故に対しても有効であるかは疑問である。
上記現状を鑑みて、本発明では、住宅構造物に傷跡を残すことなく、箪笥のインテリアとしての美観をほぼ損なうことなく、かつ十分な転倒防止機能を備えた、箪笥に後付けできる簡便な転倒防止具及びこれを具備する箪笥を提供することを課題とする。
本発明の転倒防止具では、
少なくとも接合板と足板とから構成される箪笥などの転倒防止具であって
前記接合板と前記足板とはともに、少なくともその基材が金属またはセラミックスであり、
前記接合板は、その板面が接合板横辺と接合板縦辺で区画され、一方の板面を接合板表面、反対板面を接合板裏面としたときに、前記接合板表面に、その中心軸が前記接合板縦辺方向に延びる円筒形状の雌円筒が配され、かつ前記接合板表面から前記接合板裏面に貫通する接合穴が接合板横辺方向に並んで複数箇所設けられ、
前記足板は、その板面が足板縦辺と足板横辺で区画され、一方の板面を足板表面、反対板面を足板裏面としたときに、その足板表面側に対して垂直に延びる雄円柱が、足板縦辺側の一方端から足板縦辺長さに対して0.1〜0.4の範囲に配され、
前記雌円の内空に雄円柱を差し入れることで、前記接合板と前記足板とが回転自在に組み合わされることを最も主要な特徴とする。
本発明の転倒防止具及びこれを具備する箪笥によれば、ビス留めや釘打ちで住宅構造物に固定しないので、箪笥を移動することも容易であり、住宅構造物に傷跡を残すこともない。また本発明の箪笥は、箪笥本体の足下から転倒防止具の足板が若干見えるだけなので、箪笥の持つインテリアとしての美観をほぼ損うことがない。また箪笥移動の際や来客時など、時機に合わせて足板を半回転させて足板を箪笥の台輪裏に隠すことで、外観上は通常の箪笥と同じにすることができる。さらに、誤って足板に足をぶつけた時に、足板が回転することでぶつけた衝撃を緩和することができる。
その一方、転倒防止具と箪笥本体とは接合板を介して強固に固定されているとともに、足板が箪笥の自重で強く固定されているので、転倒防止の機能は十分大きい。また、本発明の転倒防止具は比較的単純な固定具であるので、コストの点からも広く普及しやすいものである。
本発明の転倒防止具の第1の様態を示した斜視図である。 本発明第1の様態における接合板の斜視図である。 本発明第1の様態における足板の一部破断斜視図である。 本発明第2の様態における転倒防止具の分解斜視図である。 本発明の転倒防止具の第2の様態を示した斜視図である。 本発明第2の様態におけるL字接合板の斜視図である。 本発明第2の様態における足板の一部破断斜視図である。 本発明第2の様態における転倒防止具の分解斜視図である。 本発明第1の様態における取付状態を示す要部斜視図である。 本発明第1の様態における箪笥の要部底面図である。 本発明第1の様態における箪笥の俯瞰図である。 本発明第2の様態における取付状態を示す要部斜視図である。 本発明第2の様態における取付状態を示す要部側面図である。 本発明第2の様態における箪笥の要部底面図である。 本発明第2の様態における箪笥の要部底面図である(隠した状態)。 本発明第2の様態における箪笥の俯瞰図である。
以下、図面を使って、本発明の転倒防止具と、この転倒防止具を取り付けた本発明の箪笥を説明するが、本発明は以下の説明された様態のみに限られるものではない。図1および図5はそれぞれ異なる様態における本発明の転倒防止具10を示した斜視図である。転倒防止具10は、接合板20と足板30とで構成される。接合板20の名称に「接合」とあるのは、後述の通り、転倒防止具10を箪笥60に接合固定するための部材だからである。ただし、その他の要素を付加するのを禁ずるものではない。接合板20と足板30は、ともに強度の点から少なくともその基材を金属またはセラミックスとするが、なかでも耐久性,入手容易性,コストなどの観点からステンレスが好ましい。ただし後述するとおり、その足板30の表面を樹脂でコーティングしたり、布などで覆ったりしてもよい。なお板(状)とは、一般的に対向する三平面による立体形状のうち、一の対向平面が他の二の対向平面より十分広い表面積を持つ形状であり、その十分広い表面積の対向平面が板面(表面、裏面)である。
〔第1の様態〕
図1〜図4は、本発明の転倒防止具の第1の様態を説明するものである。第1の様態においては、その符番を転倒防止具10A,接合板20A,足板30Aと表記するものとする。
(接合板20A)
図2は接合板20Aの斜視図である。接合板20Aの各部名称について、便宜上、一方の板面を接合板表面、反対の板面を接合板裏面と呼び、板面を区画している、対向する辺をそれぞれ接合板横辺、接合板縦辺と呼ぶことする。
接合板20Aの大きさは、取り付ける箪笥60の大きさなどに合わせて適宜決めることができるが、一例として、接合板20Aの接合板縦辺が約30mm程度、接合板横辺が100mm程度である。
接合板20Aの表面には雌円筒26が配される。雌円筒26は名称の通り円筒形状である。配される向きは、図2のとおり、雌円筒26の中心軸L3が接合板縦辺と並行に延びる方向である。接合板20Aと雌円筒26を接合する手段としては、強度の点から接着剤などによるのではなく、一体成形や融着が好ましい。雌円筒26の筒長さは接合板縦辺の長さと同程度であることが好ましい。雌円筒26の内径は、後述の通り雄円柱32の外径との関係において決められるものであるが、一例として直径8mm程度である。また雌円筒26の外径は一例として13mm程度である。
雌円筒26が配される位置は、接合板縦辺方向では、全体のバランスから接合板20Aの接合板縦辺中心線L1と雌円筒26側面の柱方向中心の外周円C1とが接する位置とすることが好ましい。接合板横辺方向では、接合板横辺の中心線と雌円筒26の側面接線が重なる位置であることが好ましい。
接合板20Aには、後述する箪笥60との固定のために、接合板表面から接合板裏面に貫通する接合穴28を設ける。接合穴28は接合板横辺方向に並んで複数箇所設ける。接合穴が1箇所であると箪笥60との固定が不十分となる。図1,図2などで示した第1の様態における接合板20Aでは、2箇所の接合穴28を設けた様態を図示している。接合穴28を多く設けることは、その接合穴28の全てにおいて後述するネジ40または釘で箪笥本体50への固定を行なうと、転倒防止具10Aと箪笥本体50との固着力が大きくなるので好ましい。複数の接合穴28を設ける場合は、接合板縦辺方向中心線L1の上に、適当な間隔を取りつつ設ける。接合穴28の大きさは箪笥本体50の固定に用いるネジ40または釘の形状と径との関係で適宜決めることができる。
(足板30A)
図3は足板30Aの一部破断斜視図である。足板30Aは後述の通り箪笥本体50に取り付けた際に、箪笥本体50と床面との間に挟まれる部位である。便宜上、一方の板面を足板表面、反対板面を足板裏面とし、また板面の辺は、足板縦辺と足板横辺と呼んで区別するものとする。足板30Aの大きさは、接合板20A同様、適宜決めることができるが、一例として、足板縦辺が140mm程度、足板横辺が180mm程度である。
足板30Aの足板表面には板面に対して垂直に延びる雄円柱32を設ける。雄円柱32の柱長さは雌円筒26の筒長さと同程度であることが好ましい。雄円柱32の外径は、雌円筒26を回転自在に差し入れることができる程度の長さとする。具体的には雄円柱32外径が雌円筒26内径より、0.05mm〜0.35mm短い程度が好ましい。一例として、雌円筒26内径が8.0mmだったら、雄円柱32外径は7.8mm程度である。雄円柱32が配される位置は、足板横辺方向では、全体のバランスから,両足板横辺の中心を結んだ線L2と雄円柱32の中心軸とが交差する位置にあることが好ましい。足板縦辺側としては、一方端を起点とし、足板縦辺長さを基準長さとしたときに、一方端から足板縦辺長さの0.1〜0.4の範囲に雄円柱32の中心軸が配されることが好ましい。
後述の通り、足板30Aの足板裏面は本発明の転倒防止具10Aを箪笥本体50に取り付けた際に、床面と接する面である。したがって床面を傷つけないために、少なくとも足板裏面の全体が樹脂または繊維材により覆われていることが好ましい。具体的には足板30Aの足板裏面全体を樹脂素材でコーティングする、布を貼付するなどである。図面の様態、なかんづく図3の一部破断斜視図では、樹脂コーティング34の箇所をドット模様で示すことで、足板30Aが足板裏面の全体だけでなく、雄円柱32の箇所を除く全面に樹脂コーティング34されていることを示している。
(接合板20Aと足板30Aの組合わせ)
接合板20Aと足板30Aは、図4の分解斜視図のとおり、接合板20Aの雌円筒26の内空に、足板30Aの雄円柱32を差し入れることで、本発明の第1様態である転倒防止具10Aでは図1のように組み合わされる。このとき接合板20Aと足板30Aとは、雌円筒26の内径と雄円柱32の外径に上記の適度な差を設けることで回転自在な状態になっている。なお、図4には転倒防止具10Aを箪笥60へ取り付けるためのネジ40も併せて描かれている。
〔第2の様態〕
図5〜図8は、本発明の転倒防止具のより好ましい様態である第2の様態を説明するものである。第2の様態においては、その符番を転倒防止具10B,接合板20B,足板30Bと表記するものとする。
(L字接合板20B)
本発明第2の様態において特徴的なのは、接合板20がL字形状である点である。したがって、本様態における接合板20をL字接合板20Bと呼ぶことにする。図6はL字接合板20Bの斜視図である。L字接合板20Bは、便宜上、折曲げた箇所を「折曲辺21」と呼び、一方端辺から折曲辺21までを「接合板正面部22」と呼び、折曲辺21からの他方端辺までを「接合板側面部24」と呼ぶ。すなわちL字接合板20Bの基本形状は、接合板正面部22と接合板側面部24とが折曲辺21で垂直に接合しているということもできる。また接合板正面部22と接合板側面部24とで形成されるL字の90°側の面をそれぞれ内側面、270°側の面をそれぞれ外側面とする。
L字接合板20Bの大きさは、取り付ける箪笥60の大きさなどに合わせて適宜決めることができるが、一例として、L字接合板20Bの接合板縦辺が約30mm程度、接合板横辺のうち、接合板正面部22の横辺が100mm程度、接合板側面部24の横辺が70mm程度である。
接合板正面部22の内側面には雌円筒26が配される。すなわち本発明第2の様態においては、内側面が接合板表面であり、外側面が接合板裏面である。雌円筒26の径、高さ大きさ、接合板との接合手段は第1の様態と同様である。
雌円筒26が配される位置は、接合板縦辺方向では、第1の様態と同様、全体のバランスから接合板正面部22の接合板縦辺方向中心線L1と雌円筒26側面の柱方向中心の外周円C1とが接する位置とすることが好ましい。一方、接合板横辺方向では、折曲辺21を起点とし、接合板正面部22側の接合板縦辺までの接合板正面部横辺長さを基準長さとしたときに、折曲辺21から接合板正面部横辺長さの0.5〜0.8の範囲に、雌円筒26の側面接線が存在することが好ましい。
L字接合板20Bに設ける接合穴28の個数も第1の様態同様、複数個であるが、第2の様態ではさらに、設ける位置についても接合板正面部22に1箇所以上、接合板側面部24に1箇所以上とする。図5、図6などで図示した第2の様態であるL字接合板20Bでは、接合板正面部22と接合板側面部24にそれぞれ2箇所の接合穴28を設けた様態を示している。
L字接合板20Bは、高さ方向中心線L1を対称線とする線対称形状とすることが好ましい。後述する通り、第2の様態においては、転倒防止具10Bは箪笥本体50に取り付ける際には、右側面固定用と左側面固定用の2体用いる。通常であればL字接合板20Bは、右側面固定用と左側面固定用に、対称形状のL字接合板20Bをそれぞれ用意する必要がある。この点、L字接合板20Bが前記の線対称形状であれば、一種類で右側面固定用と左側面固定用のどちらにも対応可能になる。
(足板30B)
図7は足板30Bの一部破断斜視図である。第2の様態における足板30Bでは、第1の様態の足板30Aと比較したとき足板縦辺と足板横辺との長さ比率が異なるだけで、雄円柱32を設けるなど形状・機能に関しては第1の様態で説明した内容と同じである。足板30Bの大きさは、L字接合板20B同様、適宜決めることができるが、一例として、足板縦辺が140mm程度、足板横辺が50mm程度である。
(L字接合板20Bと足板30Bの組合わせ)
L字接合板20Bと足板30Bは、図8の分解斜視図のとおり、L字接合板20Bの雌円筒26の内空に、足板30Bの雄円柱32を差し入れることで、本発明の転倒防止具10Bは図5のように組み合わされる。
〔箪笥などへの取り付け〕
本発明の転倒防止具10は、一般的な箪笥60には台輪62と呼ばれる部位が存在することに着目し、この部位に取り付けられるようにしたものである。台輪とは一般的に、箪笥などの家具において床面と直に接する台座部分であり、その家具を支える枠組の台木のことをいう。なお、本明細書で「箪笥など」と記載しているのは、本発明の転倒防止具は主に箪笥への取り付ける転倒防止具として機能するものであるが、箪笥以外に台輪を持つ家具、例えば戸棚への取り付けもできることから、そのような家具への適用を除外しない趣旨である。よって「箪笥など」を「台輪を備える家具」と言い換えることもできる。なお、本発明の転倒防止具10を取り付けた箪笥60もまた本発明のひとつであるので、区別のため本発明の箪笥60において、転倒防止具10を除いた構成要素(すなわち、一般的な箪笥)を「箪笥本体50」と表記するものである。
図9は本発明第1様態の転倒防止具10Aを箪笥本体50に取り付けた状態を示す要部斜視図であり、説明のため図9において箪笥本体50の台輪62は2点鎖線で透明化して図示されている。
本発明第1様態の転倒防止具10Aは、箪笥本体50の台輪62の正面裏側のいずれかの箇所で固定される。一般的には図11の箪笥60の俯瞰図に示したように箪笥本体の中央付近である。固定方法は釘またはネジ40を使って、接合板20Aの接合穴28を通じて台輪62裏側の所定部分に固定される。図示した様態では、ネジ40を使って固定している。
接合板20Aが台輪62の裏側に固定された状態で、接合板20Aの雌円筒26の内空に、足板30Aの雄円柱32を差し入れる。そしてその足板30Aが、箪笥本体50と、その箪笥本体50が立脚する床面との間に挟まれた状態にすると転倒防止機能が発揮された本発明の箪笥60となる。図10は、本発明の箪笥60、すなわち本発明の転倒防止具10Aを具備する箪笥60の要部底面図である。このとき本発明の箪笥60は、図11の俯瞰図に示したようになり、箪笥本体50の足下から足板30Aの一部が見えるものの、箪笥本体50のデザイン上の美観をほとんど損なうものではない。
図12は本発明第2様態の転倒防止具10Bを箪笥本体50に取り付けた状態を示す要部斜視図であり、図13は同状態の要部側面図である。説明のため図12,図13において箪笥本体50の台輪62は2点鎖線で透明化して図示されている。
本発明のより好ましい様態である第2の様態の箪笥60に対してさらに大きな転倒防止機能を発生させるためには、箪笥本体50に本発明の転倒防止具10Bを2体取り付ける必要がある。本発明の転倒防止具10Bの固定される位置は、1の転倒防止具10Bが、台輪62の正面裏側と左側面裏側で形成される左の角部、他の1の転倒防止具10Bが、台輪62の正面裏側と右側面裏側で形成される右の角部である。箪笥本体50との固定方法や、L字接合板20Bと足板30Bの組合わせ方法は第1の様態と共通する。転倒防止具10Bの固定が、台輪裏側の正面だけ、あるいはいずれかの側面だけではなく、台輪裏側の角部を使って正面及び側面を使って固定することにより、いずれの方向からの振動に対しても緩むことなく、強固な固定にすることができる。
図14は、本発明の箪笥60、すなわち本発明の転倒防止具10Bを具備する箪笥60の要部底面図である。このとき本発明の箪笥60は、図16の箪笥60の俯瞰図に示したようになり、箪笥本体50の足下から足板30Bの一部が見えるものの、箪笥本体50のデザイン上の美観をほとんど損なうものではない。なおL字接合板20Bと足板30Bとは回転自在に組み合わされているので、図15の要部底面図に示したように、箪笥60から足板30Bを隠した状態とすることもできる。
以上の通り、本発明の転倒防止具および箪笥は、災害等による箪笥の転倒リスクを大きく低減するので、産業上の有用性は極めて大きい。
10 転倒防止具
10A 第1の様態の転倒防止具
10B 第2の様態の転倒防止具
20 接合板
20A 第1の様態の接合板
20B 第2の様態の接合板=L字接合板
21 折曲辺
22 接合板正面部
24 接合板側面部
26 雌円筒
28 接合穴
30 足板
30A 第1の様態の足板
30B 第2の様態の足板
32 雄円柱
34 樹脂コーティングの箇所
40 ネジ
50 箪笥本体
60 箪笥
C1 雌円筒側面の柱方向中心の外周円
L1 接合板の高さ方向中心線
L2 足板の両足板横辺の中心を結んだ線
L3 雌円筒の中心軸

Claims (8)

  1. 少なくとも接合板と足板とから構成される箪笥などの転倒防止具であって
    前記接合板と前記足板とはともに、少なくともその基材が金属またはセラミックスであり、
    前記接合板は、その板面が接合板横辺と接合板縦辺で区画され、一方の板面を接合板表面、反対板面を接合板裏面としたときに、前記接合板表面に、その中心軸が前記接合板縦辺方向に延びる円筒形状の雌円筒が配され、かつ前記接合板表面から前記接合板裏面に貫通する接合穴が接合板横辺方向に並んで複数箇所設けられ、
    前記足板は、その板面が足板縦辺と足板横辺で区画され、一方の板面を足板表面、反対板面を足板裏面としたときに、その足板表面に対して垂直に延びる雄円柱が、足板縦辺側の一方端から足板縦辺長さに対して0.1〜0.4の範囲に配され、
    前記雌円の内空に雄円柱を差し入れることで、前記接合板と前記足板とが回転自在に組み合わされることを特徴とする転倒防止具。
  2. 前記接合板が、前記接合板横辺のいずれかの箇所で前記接合板縦辺と並行に伸びる折曲辺において垂直に屈曲して延びることでL字に形成されるL字接合板であり、
    一方の前記接合板縦辺から前記折曲辺までの範囲を接合板正面部とし、前記折曲辺から他方の前記接合板縦辺までの範囲を接合板側面部として、前記接合板正面部と前記接合板側面部との90°形成側をそれぞれの内側面、270°形成側をそれぞれの外側面としたときに、
    前記接合板正面部の内側面に、前記雌円筒が配され、
    前記接合板正面部と接合板側面部に、前記接合穴がそれぞれ1箇所以上設けられる請求項1記載の転倒防止具。
  3. 前記足板の少なくとも足板裏面の全体が、樹脂または繊維材により覆われている請求項1または2記載の転倒防止具。
  4. 前記雌円筒の直径が、前記雄円柱の直径よりも0.1〜0.3mm長い請求項1または2記載の転倒防止具。
  5. 前記L字接合板の内側面において、前記接合板正面部上の前記雌円筒の側面接線が、前記折曲辺を起点とし、前記接合板正面部側の接合板縦辺までの前記接合板横辺長さを基準長さとしたときに、前記折曲辺から前記接合板正面部横辺長さの0.5〜0.8の範囲に配される請求項2記載の転倒防止具。
  6. 前記L字接合板の形状が、前記接合板縦辺方向の中心線を対称線とする線対称形状である請求項2記載の転倒防止具。
  7. 箪笥本体に、請求項1記載の転倒防止具が少なくとも1体具備された箪笥であって、
    前記転倒防止具の前記接合板裏面が台輪の正面裏側に接した状態で、釘またはネジにより、前記接合板の前記接合穴を通じて前記箪笥本体の台輪の裏側に固定されており、
    前記箪笥本体と前記箪笥本体が立脚する床面との間に、前記転倒防止具の前記足板が挟まれていることを特徴とする箪笥。
  8. 箪笥本体に、請求項2記載の転倒防止具が2体具備された箪笥であって、
    1体の前記転倒防止具の前記L字接合板の外側面が、台輪の正面裏側および左側面裏側に接した状態で、釘またはネジにより、前記L字接合板の前記接合穴を通じて前記箪笥本体の台輪の裏側に固定されており、
    他の1体の前記転倒防止具の前記L字接合板の外側面が、台輪の正面裏側のおよび右側面裏側に接した状態で、釘またはネジにより、前記L字接合板の前記接合穴を通じて前記箪笥本体の台輪の裏側に固定されており、
    前記箪笥本体と前記箪笥本体が立脚する床面との間に、前記転倒防止具2体それぞれの前記足板が挟まれていることを特徴とする箪笥。
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