JP6813801B2 - 車両用フード構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ストライカを備えた車両用フード構造に関する。
車両の前側の空間としてのエンジンルームの開口を塞ぐフードのフードパネル(フードインナパネル)には、例えば、丸棒部材がU字状に形成されたストライカの基端部位(根元部)が接合固定されている。フードを閉じた際には、ストライカにラッチ機構が係合してフードがロックされている(例えば、特許文献1)。
フードを閉じる場合にはストライカに大きな荷重が加わり、車両の走行に伴ってストライカには、上下方向、左右方向、斜め方向、回転方向に連続的に振動が加わり、ストライカの基端部位(根本部)の接合固定部には様々な応力が働いている。このため、従来から、ストライカの基端部位(根本部)の接合箇所は、様々な補強が行われている。
ストライカの接合箇所におけるフードインナパネルを補強することで、フードの剛性を高めることができる。一方で、ストライカの接合箇所から外れた部位のフードの剛性は、歩行者等の衝撃を緩和する等のために、必要以上に高くすることはできないのが現状である。このため、ストライカの接合箇所であるフードの前端に近い範囲の限られた範囲でストライカ周りの剛性を高めることができる技術が望まれている。
特開2012−111430号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、ストライカの接合箇所であるフード前端の限られた範囲でストライカ周りの剛性を高めることができる車両用フード構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の車両用フード構造は、車両の前側に形成される空間を開閉自在に覆うフードを構成し、前記空間に対向する平面部と前記平面部の前側から立ち上がるフードパネル縦壁が形成されたフードパネルと、車体のラッチと係合されて前記フードを閉状態にロックするストライカと、前記ストライカが固定され、前記車両の前側の端部にリンフォースパネル縦壁が形成されたリンフォースパネルとを備え、前記フードパネル縦壁と前記リンフォースパネル縦壁とが接合されることで、前記リンフォースパネルの前端が前記フードパネルに接合され、前記リンフォースパネルの後端が前記平面部に接合され、前記フードパネルと前記リンフォースパネルは複数の接合点で接合され、前記リンフォースパネルの前記リンフォースパネル縦壁は、前記リンフォースパネルの後端の前記フードパネルとの接合点の数よりも少ない数の接合点で、前記フードパネル縦壁に接合されていることを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、フードパネル縦壁とリンフォースパネル縦壁とが接合されることで、ストライカが固定されたリンフォースパネルの前側の部位がフードパネル(例えば、フードインナパネル)に接合され、リンフォースパネルの後端がフードパネルに接合される。リンフォースパネルの前側は、縦方向の壁同士でフードパネルに接合されるため、高い剛性が確保され、リンフォースパネルの後側は、縦方向に交差する方向(上下方向)でフードパネルに接合されるため、剛性が高くなり過ぎることが抑制される。
そして、前側の縦方向の壁の接合点の数が少ないので、リンフォースパネルの前側を縦方向の壁同士でフードパネルに接合した場合であっても、必要以上に剛性が高くなり過ぎない状態で、フードのストライカ周りの剛性を高めることができる。
これにより、ストライカのフードパネルへの接合箇所であるフード前端の限られた範囲で、ストライカ周りの剛性を高めることができる。
また、請求項2に係る本発明の車両用フード構造は、請求項1に記載の車両用フード構造において、前記ストライカは、U字状の嵌合部と、嵌合部のそれぞれの根本から前記車両の幅方向に互いに反対側に延びる足部とで構成され、前記リンフォースパネルには、前記車両の幅方向に延びる溝が形成され、前記溝には、前記ストライカの前記足部が取り付けられることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、車両の幅方向に延びる溝にストライカの足部を固定することで、U字状の嵌合部を車両の前後方向に向けた状態で、ストライカをリンフォースパネルに固定し、ストライカが固定されたリンフォースパネルをフードパネルに接合することができる。
また、請求項3に係る本発明の車両用フード構造は、請求項2に記載の車両用フード構造において、前記溝は、前記車両の幅方向に貫通して前記リンフォースパネルに形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、車両の幅方向に貫通する溝により、各種処理のための処理液の排出経路、例えば、錆止め塗装のための電着液の排出経路が形成され、リンフォースパネルとフードパネルとの間に処理液が溜まることが防止される。
本発明の車両用フード構造は、ストライカのフードパネルへの接合箇所であるフード前端の限られた範囲で、ストライカ周りの剛性を高めることが可能になる。
本発明の第1実施例に係る車両用フード構造を備えた車両の外観図である。 フードを内側から見た状態の平面図である。 フードインナパネルを上側(フードアウタパネルを外した状態)から見た状態の平面図である。 図3中のIV−IV線矢視図である。 図3中V−V線矢視図である。 ストライカを有するフードインナパネルの分解斜視図である。 ストライカが取り付けられたフードインナパネルの斜視図である。 本発明の第2実施例に係る車両用フード構造におけるフードを内側から見た状態の平面図である。 フードインナパネルを上側(フードアウタパネルを外した状態)から見た状態の平面図である。 図9中のX−X線矢視図である。 図9中のXI−XI線矢視図である。 図9中のXII−XII線矢視図である。 ストライカを有するフードインナパネルの分解斜視図である。 ストライカが取り付けられたフードインナパネルの斜視図である。
図1には本発明の第1実施例に係る車両用フード構造を備えた車両において、エンジンルームのフードを開けた状態の外観を示してある。
図に示すように、車両1の前方部には空間であるエンジンルーム2が備えられ、エンジンルーム2の上部はフード3により開閉自在に覆われている。フード3の後部の両端がヒンジにより回動自在に支持され、前開きのフード3とされている。
フード3は、フードアウタパネル11とフードインナパネル12と、その他リンフォース類とから構成され(フードパネルが構成され)、フード3の前部裏側、即ち、フードインナパネル12の前部の車幅方向中央部には、U字状の嵌合部を有するストライカ5が接合固定されている。そして、ストライカ5に対応する車体フレームには、ストライカ5に係合するラッチ6が設けられている。フード3が閉じられると、ストライカ5にラッチ6が係合し、フード3が閉状態にロックされる。
本実施例の車両用フード構造は、ストライカ5のフードインナパネル12への接合箇所であるフード3前端の限られた範囲で、ストライカ5の周りのフード3の剛性を高めるようにした構成としている。即ち、ストライカ5の接合箇所におけるフードインナパネル12をリンフォースパネル8(後述する)で補強し、ストライカ5の周りのフード3の剛性を高め、リンフォースパネル8(後述する)の接合の工夫により、ストライカ5周りから離れた部位(後方の部位)のフード3は、例えば、歩行者等の衝撃を緩和する等のために、必要以上に剛性が高くなることを抑制している。
図2から図7に基づいてストライカ5の取付き状況を具体的に説明し、車両用フード構造の構成を説明する。
図2にはフード3を内側から見た状態で、図中の上側が車両の前方、図中の右側が車両の左方、図中の左側が車両の右方になっている状態の平面視、図3にはフード3を上側から見た状態で、即ち、フードアウタパネル11を切り欠いてフードインナパネル12を表した状態で、図中の上側が車両の前方、図中の右側が車両の右方、図中の左側が車両の左方になっている状態の平面視、図4には図3中のIV−IV線矢視で、ストライカ5の中心部位でフード3を断面にした状況、図5には図3中のV−V線矢視で、縦方向の壁でリンフォースパネル8とフードインナパネル12が接合される箇所のフード3を断面にした状況を示してある。
また、図6にはストライカを有するフードインナパネルの分解斜視を示してあり、図6(a)はストライカ5とリンフォースパネル8との関係、図6(b)はストライカ5が固定されたリンフォースパネル8とフードインナパネル12との関係である。また、図7にはストライカ5が取り付けられた状態のフードインナパネル12の上方からの状況を示してある。
主に、図2から図5に示すように、フード3は、フードアウタパネル11及びフードインナパネル12から構成され、フードインナパネル12の前部の車幅方向中央部には、ストライカ5を取り付けるためのストライカ取付け部7を構成する開口部13が形成されている。
ストライカ取付け部7(開口部13)の位置に対応して、フードインナパネル12(フードパネル)の上面には、矩形状のリンフォースパネル8が設けられている。リンフォースパネル8は、開口部13に重なるように開口部13の周囲でフードインナパネル12の上面に取り付けられる。リンフォースパネル8には、ストライカ5が取り付けられている(具体的には後述する)。
リンフォースパネル8の前側の端部(前端)の車幅方向の両側には(前端の2箇所には)、縦方向に延びるリンフォースパネル縦壁21が設けられている。リンフォースパネル8の前端に対応してフードインナパネル12の前側の部位には、縦方向に延びるフードパネル縦壁15が形成されている。
リンフォースパネル8の後側の端部(後端)には、上方に膨らむ膨らみ部22が車幅方向の3箇所に形成されている。リンフォースパネル8の膨らみ部22の間、及び、膨らみ部22の両側の部位は、4箇所の接合平面部23となっている。リンフォースパネル8の後端に対応する(接合平面部23の位置に対応する)フードインナパネル12の部位には、わずかに上方に変位する平面部16が形成されている。
リンフォースパネル8は、2箇所のリンフォースパネル縦壁21がフードパネル縦壁15に溶接(スポット溶接)によってフードインナパネル12に接合され(図5参照)、4箇所の接合平面部23が平面部16に溶接(スポット溶接)によってフードインナパネル12に接合されている(図5参照)。リンフォースパネル8がフードインナパネル12に接合されることで、ストライカ5がフードインナパネル12に固定された状態になる。リンフォースパネル8の前端が縦方向に伸びる接合面でフードインナパネル12に接合されている。
そして、リンフォースパネル8は、2箇所のリンフォースパネル縦壁21で前側がフードインナパネル12に接合され、4箇所の接合平面部23で後側がフードインナパネル12に接合されている。即ち、リンフォースパネル縦壁21は、リンフォースパネルの後端のフードインナパネル12との接合点の数よりも少ない数の接合点で、フードパネル縦壁15(フードインナパネル12)に接合されている。
これにより、ストライカ5が固定されるリンフォースパネル8の前側の部位が縦方向に延びる壁(リンフォースパネル縦壁21とフードパネル縦壁15)で接合され、高い剛性が確保される。そして、リンフォースパネル8の後側は、縦方向に交差する方向(横方向)でフードインナパネル12に接合され、剛性が高くなり過ぎることが抑制される。
従って、ストライカ5のフードインナパネル12への接合箇所であるフード3前端の限られた範囲で、ストライカ5の周りの剛性を高めることができる。
また、リンフォースパネル8の前側の接合点が、後側の接合点よりも少ない接合点の数でフードインナパネル12に接合されるので、リンフォースパネル8の前側を縦方向の壁同士でフードインナパネル12に接合した場合であっても、必要以上に剛性が高くなり過ぎない状態で、フード3のストライカ5の周りの剛性を高めることができる。
一方、ストライカ5は、ラッチ6と係合されるU字状の嵌合部25を有し、ストライカ5の基端部である嵌合部25の根本部が、リンフォースパネル8に接合されている。具体的には、ストライカ5の基端部となる嵌合部25の根本部から一対の足部26が車両1(図1参照)の幅方向に互いに反対側に延びて設けられている。
車両1(図1参照)の進行方向前側の足部26aが車両1(図1参照)の進行方向の左側(図2中右側、図3中左側)に延びるよう配され、車両1(図1参照)の進行方向後側の足部26bが車両1(図1参照)の進行方向の右側(図2中左側、図3中右側)に延びるよう配されている。
リンフォースパネル8には、車両1の幅方向に延びる溝27a、27bが前後方向に平行に形成され、溝27a、27bは、車両1(図1参照)の幅方向に貫通して形成されている。車両1(図1参照)の進行方向前側の溝27aにはストライカ5の足部26aが固定され、車両1(図1参照)の進行方向後側の溝27bにはストライカ5の足部26bが固定される。
ストライカ5の足部26が固定されることで、ストライカ5が取り付けられたリンフォースパネル8は、フードインナパネル12に接合され、ストライカ5のU字状の嵌合部25がフードインナパネル12の下面側に配される。つまり、車両1(図1参照)の幅方向に延びて貫通する溝27a、27bにストライカ5の足部26a、26bを固定することで、U字状の嵌合部25を車両1(図1参照)の前後方向に向けた状態で、ストライカ5をリンフォースパネル8に固定し、ストライカ5が固定されたリンフォースパネル8をフードインナパネル12に接合することができる。
そして、溝27a、27bは、車両1(図1参照)の幅方向に貫通して形成されているので、溝27a、27bにより、各種処理のための処理液の排出経路、例えば、錆止め塗装のための電着液の排出経路が形成され、リンフォースパネル8とフードインナパネル12との間に処理液が溜まることが防止される。
上記構成の車両用フード構造では、図6(a)に示すように、ストライカ5の足部26a、26bがリンフォースパネル8の溝27a、27bに固定され、リンフォースパネル8にストライカ5が固定されて一体化される。図6(b)に示すように、ストライカ5が固定されたリンフォースパネル8をフードインナパネル12の上面に接合する。即ち、ストライカ5の嵌合部25を開口部13に挿入してリンフォースパネル8をフードインナパネル12の上面に接合する。
即ち、2箇所のリンフォースパネル縦壁21をフードパネル縦壁15に溶接(スポット溶接)することによって、リンフォースパネル8をフードインナパネル12に接合し、4箇所の接合平面部23を平面部16に溶接(スポット溶接)することによってリンフォースパネル8をフードインナパネル12に接合する。これにより、リンフォースパネル8がフードインナパネル12に接合され、ストライカ5がフードインナパネル12に固定された状態になる。
これにより、ストライカ5が固定されるリンフォースパネル8の前側の部位の剛性が、必要以上に高くなり過ぎない状態で確保され、リンフォースパネル8の後側の剛性が高くなり過ぎることが抑制され、ストライカ5のフードインナパネル12への接合箇所であるフード3前端の限られた範囲で、ストライカ5の周りの剛性を高めることが可能になる。
図8から図14に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
第2実施例に係る本発明は、フードインナパネルとリンフォースパネルの構成(形状)が異なっている。このため、図1から図7に示した部材と同一部材には同一の符号を付してある。
フード30は、フードアウタパネル11とフードインナパネル32とから構成され(フードパネルが構成され)、フード30の前部裏側、即ち、フードインナパネル32の前部の車幅方向中央部には、U字状の嵌合部を有するストライカ5が接合固定されている。そして、図1にも示したように、ストライカ5に対応する車体フレームには、ストライカ5に係合するラッチ6が設けられている。フードが閉じられると、ストライカ5にラッチ6が係合し、フードが閉状態にロックされる。
本実施例の車両用フード構造は、ストライカ5のフードインナパネル32への接合箇所であるフード30前端の限られた範囲で、ストライカ5の周りのフード30の剛性を高めるようにした構成としている。即ち、ストライカ5の接合箇所におけるフードインナパネル32をリンフォースパネル35(後述する)で補強し、ストライカ5の周りのフード30の剛性を高め、リンフォースパネル35の形状、接合の工夫により、ストライカ5の周りから離れた部位(後方の部位)のフード30は、例えば、歩行者等の衝撃を緩和する等のために、必要以上に剛性が高くなることを抑制している。
図8から図14に基づいてストライカ5の取付き状況を具体的に説明し、車両用フード構造の構成を説明する。
図8にはフード30を内側から見た状態で、図中の上側が車両の前方、図中の右側が車両の左方、図中の左側が車両の右方になっている状態の平面視、図9にはフード30を上側から見た状態で、即ち、フードアウタパネル11を切り欠いてフードインナパネル32を表した状態で、図中の上側が車両の前方、図中の右側が車両の右方、図中の左側が車両の左方になっている状態の平面視、図10には図9中のX−X線矢視で、ストライカ5の中心部位でフード30を断面にした状況、図11には図9中のXI−XI線矢視で、段差部の上面でリンフォースパネル35とフードインナパネル32が接合される箇所のフード30を断面にした状況、図12には図9中のXII−XII線矢視で、縦方向の壁でリンフォースパネル35とフードインナパネル32が接合される箇所のフード30を断面にした状況を示してある。
また、図13にはストライカ5を有するフードインナパネル32の分解斜視を示してあり、図13(a)はストライカ5とリンフォースパネル35との関係、図13(b)はストライカ5が固定されたリンフォースパネル35とフードインナパネル32との関係である。また、図14にはストライカ5が取り付けられた状態のフードインナパネル32の上方からの状況を示してある。
主に、図8から図12に示すように、フード30は、フードアウタパネル11及びフードインナパネル32から構成され、フードインナパネル32の前部の車幅方向中央部には、ストライカ5を取り付けるためのストライカ取付け部7を構成する開口部13が形成されている。
ストライカ取付け部7(開口部13)の位置に対応して、フードインナパネル32(フードパネル)の上面には、台形形状のリンフォースパネル35が設けられている。リンフォースパネル35は、開口部13に重なるように開口部13の周囲でフードインナパネル32の上面に取り付けられる。リンフォースパネル35には、ストライカ5が取り付けられている(具体的には後述する)。
リンフォースパネル35は、車両の前側に位置する前縁の幅Hが、車両の後側に位置する後縁の幅hよりも広く形成されている。リンフォースパネル35の前側の端部(前端)の車幅方向の両側には(前端の2箇所には)、縦方向に延びるリンフォースパネル縦壁36が設けられている。リンフォースパネル35の前端に対応してフードインナパネル32の前側の部位には、縦方向に延びるフードパネル縦壁33が形成されている。
リンフォースパネル35の後端側には上方向に向かう段部37が形成され、段部37には、上方に膨らむ膨らみ部38が車幅方向の3箇所に形成されている。リンフォースパネル35の膨らみ部38の間及び隣接する部位は、4箇所の接合面部39となっている。リンフォースパネル35の後端の段部37に対応するフードインナパネル32の部位(フードインナパネル32の上面)には、上側に膨らむ段差部41が形成されている。尚、段差部41を複数の段部で構成することも可能である。
リンフォースパネル35は、車両の前側の幅が広い部位の両端の2箇所のリンフォースパネル縦壁36がフードパネル縦壁33に溶接(スポット溶接)によって接合され(図12参照)、4箇所の接合面部39が段部37に溶接(スポット溶接)によってフードインナパネル32に接合されている(図11参照)。リンフォースパネル35がフードインナパネル32に接合されることで、ストライカ5がフードインナパネル32に固定された状態になる。
リンフォースパネル35の前端の幅広の両端が縦方向に伸びる接合面でフードインナパネル32に接合され、リンフォースパネル35の幅が狭い後端の段部37がフードインナパネル32の段差部41の上面に接合されている。
これにより、ストライカ5が固定されるリンフォースパネル35の前側の部位が縦方向に延びる壁(リンフォースパネル縦壁36とフードパネル縦壁33)で接合され、高い剛性が確保されると共に、ストライカ5から外れた位置にフードインナパネル32とリンフォースパネル35の接合点を配することができる。段差部41にリンフォースパネル35の後端が接合されることで、幅が狭いリンフォースパネル35の後端の剛性が確保される。
そして、リンフォースパネル35は、2箇所のリンフォースパネル縦壁36で前側がフードインナパネル32に接合され、4箇所の接合面部39で後側がフードインナパネル32の段差部41の上面に接合されている。更に、4箇所の接合面部39の間、及び、段差部41の車幅方向の端部は、フードインナパネル32とリンフォースパネル35との間に隙間が形成されている。
これにより、リンフォースパネル35の後側は、縦方向に交差する方向(横方向)でフードインナパネル32に接合されると共に、段差部41の車幅方向の端部を含む複数個所に隙間が形成された状態でフードインナパネル32に接合され、剛性が高くなり過ぎることが抑制される。
従って、ストライカ5のフードインナパネル32への接合箇所であるフード30前端の限られた範囲で、ストライカ5の周りの剛性を高めることができる。
また、リンフォースパネル35の前側の接合点が、後側の接合点よりも少ない接合点の数でフードインナパネル32に接合されるので、リンフォースパネル35の前側を縦方向の壁同士でフードインナパネル32に接合した場合であっても、必要以上に剛性が高くなり過ぎない状態で、フード30のストライカ5の周りの剛性を高めることができる。
一方、ストライカ5は、ラッチ6と係合されるU字状の嵌合部25を有し、ストライカ5の基端部である嵌合部25の根本部が、リンフォースパネル8に接合されている。具体的には、ストライカ5の基端部となる嵌合部25の根本部から一対の足部26が車両1(図1参照)の幅方向に互いに反対側に延びて設けられている。
車両1(図1参照)の進行方向前側の足部26aが車両1(図1参照)の進行方向の左側(図8中右側、図9中左側)に延びるよう配され、車両1(図1参照)の進行方向後側の足部26bが車両1(図1参照)の進行方向の右側(図8中左側、図9中右側)に延びるよう配されている。
リンフォースパネル35には、車両1(図1参照)の幅方向に延びて幅方向に貫通する貫通溝42が形成され、貫通溝42の前側におけるリンフォースパネル35には、幅方向に延びる溝43が貫通溝42と平行に形成されている。車両1(図1参照)の進行方向前側の溝43にはストライカ5の足部26aが固定され、車両1(図1参照)の進行方向後側の貫通溝42にはストライカ5の足部26bが固定される。
ストライカ5の足部26が固定されることで、ストライカ5が取り付けられたリンフォースパネル35は、フードインナパネル32に接合され、ストライカ5のU字状の嵌合部25がフードインナパネル32の下面側に配される。つまり、車両1(図1参照)の幅方向に延びる溝43にストライカ5の足部26aを固定し、車両1(図1参照)の幅方向に延びて貫通する貫通溝42にストライカ5の足部26bを固定することで、U字状の嵌合部25を車両1(図1参照)の前後方向に向けた状態で、ストライカ5をリンフォースパネル35に固定し、ストライカ5が固定されたリンフォースパネル35をフードインナパネル32に接合することができる。
そして、貫通溝42は、車両1(図1参照)の幅方向に貫通して形成されているので、貫通溝42により、各種処理のための処理液の排出経路、例えば、錆止め塗装のための電着液の排出経路が形成され、リンフォースパネル35とフードインナパネル32との間に処理液が溜まることが防止される。
上記構成の車両用フード構造では、図13(a)に示すように、ストライカ5の足部26aがリンフォースパネル35の溝43に固定されると共に、ストライカ5の足部26bがリンフォースパネル35の貫通溝42に固定され、リンフォースパネル35にストライカ5が固定されて一体化される。図13(b)に示すように、ストライカ5が固定されたリンフォースパネル35をフードインナパネル32の上面に接合する。即ち、ストライカ5の嵌合部25を開口部13に挿入してリンフォースパネル35をフードインナパネル32の上面に接合する。
即ち、ストライカ5から外れた位置の2箇所のリンフォースパネル縦壁36をフードパネル縦壁33に溶接(スポット溶接)することによって、リンフォースパネル35をフードインナパネル32に接合し、4箇所の接合面部39を段差部41の上面に溶接(スポット溶接)することによってリンフォースパネル35をフードインナパネル32に接合する。これにより、リンフォースパネル35がフードインナパネル32に接合され、ストライカ5がフードインナパネル32に固定された状態になる。
これにより、ストライカ5が固定されるリンフォースパネル35の前側の部位の剛性が、必要以上に高くなり過ぎない状態で確保され、リンフォースパネル35の後側の剛性が高くなり過ぎることが抑制され、ストライカ5のフードインナパネル32への接合箇所であるフード30の前端に近い範囲の限られた範囲で、ストライカ5の周りの剛性を高めることが可能になる。
尚、車両の前方に形成される空間としてエンジンルームを例に挙げて説明したが、モータ等が格納されるパワーユニットルームや、荷物を収容するトランクルーム等の空間を適用することも可能である。
本発明は、車両用フード構造の産業分野で利用することができる。
1 車両
2 エンジンルーム
3、30 フード
5 ストライカ
6 ラッチ
7 ストライカ取付け部
8、35 リンフォースパネル
11 フードアウタパネル
12、32 フードインナパネル
13 開口部
15、33 フードパネル縦壁
16 平面部
21、36 リンフォースパネル縦壁
22 膨らみ部
23 接合平面部
25 嵌合部
26 足部
27、43 溝
37 段部
38 膨らみ部
39 接合面部
41 段差部
42 貫通溝

Claims (3)

  1. 車両の前側に形成される空間を開閉自在に覆うフードを構成し、前記空間に対向する平面部と前記平面部の前側から立ち上がるフードパネル縦壁が形成されたフードパネルと、
    車体のラッチと係合されて前記フードを閉状態にロックするストライカと、
    前記ストライカが固定され、前記車両の前側の端部にリンフォースパネル縦壁が形成されたリンフォースパネルとを備え、
    前記フードパネル縦壁と前記リンフォースパネル縦壁とが接合されることで、前記リンフォースパネルの前端が前記フードパネルに接合され、前記リンフォースパネルの後端が前記平面部に接合され、
    前記フードパネルと前記リンフォースパネルは複数の接合点で接合され、
    前記リンフォースパネルの前記リンフォースパネル縦壁は、前記リンフォースパネルの
    後端の前記フードパネルとの接合点の数よりも少ない数の接合点で、前記フードパネル縦
    壁に接合されている
    ことを特徴とする車両用フード構造。
  2. 請求項1に記載の車両用フード構造において、
    前記ストライカは、
    U字状の嵌合部と、嵌合部のそれぞれの根本から前記車両の幅方向に互いに反対側に延びる足部とで構成され、
    前記リンフォースパネルには、前記車両の幅方向に延びる溝が形成され、
    前記溝には、前記ストライカの前記足部が取り付けられる
    ことを特徴とする車両用フード構造。
  3. 請求項2に記載の車両用フード構造において、
    前記溝は、前記車両の幅方向に貫通して形成されている
    ことを特徴とする車両用フード構造。
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