JP6812644B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
記録装置の一例であるインクジェットプリンターには、記録ヘッドを搭載したキャリッジが主走査方向に往復動しつつ該記録ヘッドから媒体に液体(その一例であるインク)を吐出して記録を実行するように構成された、所謂シリアル式のものがある。
またキャリッジにおいて記録ヘッドは、特許文献1に示される様に取付角度を調整可能に構成されている。
特開2005−193458号公報
特許文献1記載のキャリッジでは、メインキャリッジに対してサブキャリッジが回動可能に設けられるとともに、サブキャリッジに記録ヘッドが設けられている。そして操作を行う為のレバーであるメインレバー或いはサブレバーが、回動によってサブキャリッジを押し、サブキャリッジを回動させる構成となっている。
しかしながら上記特許文献1の構成では、操作部であるメインレバー或いはサブレバーがサブキャリッジを直接押す構成である為、操作部とサブキャリッジとの配置の自由度が制限されてしまう。
そこで本発明はこの様な問題に鑑み成されたものであり、その目的は、記録ヘッドの角度調整機構を備えるキャリッジにおいてレイアウトの自由度を向上させることにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体に記録を行う記録ヘッドを備えるキャリッジを有し、前記キャリッジは、前記記録ヘッドを含むヘッドユニットと、前記ヘッドユニットを、前記記録ヘッドのヘッド面と交差する方向の回動中心軸まわりに回動可能に取り付ける筐体と、前記ヘッドユニットを前記回動中心軸まわりに回動させる回動手段と、を備え、前記回動手段は、前記ヘッドユニットから離間して位置し、操作を受け付ける操作部と、前記操作部の動きを前記ヘッドユニットに伝達する伝達部とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、記録ヘッドを備えるヘッドユニットを回動させることで記録ヘッドの角度調整を行う構成において、操作を受け付ける操作部と、前記操作部の動きを前記ヘッドユニットに伝達する伝達部とを備える、即ち前記伝達部を介して前記操作部の動きを前記ヘッドユニットに伝達する構成である為、前記操作部と前記ヘッドユニットとのレイアアウトの自由度を向上させることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記ヘッドユニットと前記操作部とを結ぶ方向において、前記筐体の、前記ヘッドユニットと前記操作部との間には、光学センサーの検出光を前記キャリッジの内外に通過させる筐体透光領域が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、上記第1の態様の作用効果により、即ち前記操作部と前記ヘッドユニットとのレイアウトの自由度が向上することで、前記筐体透光領域を前記操作部と前記ヘッドユニットとの間に設けることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記伝達部は、前記筐体透光領域を避ける形状を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記伝達部は、前記筐体透光領域を避ける形状を有するので、前記伝達部が前記光学センサーの検出光を阻害する問題を回避できる。
本発明の第4の態様は、第2の態様において、前記伝達部には、前記筐体透光領域と重なる位置に、前記光学センサーの検出光を前記キャリッジの内外に通過させる伝達部透光領域が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記伝達部には、前記筐体透光領域と重なる位置に、前記光学センサーの検出光を前記キャリッジの内外に通過させる伝達部透光領域が形成されているので、前記伝達部が前記光学センサーの検出光を阻害する問題を回避できる。
本発明の第5の態様は、第2の態様において、前記ヘッドユニットを構成するサブフレームは、液体を収容する液体カートリッジを位置決めする位置決め部を有するとともに、前記光学センサーの検出光を前記キャリッジの内外に通過させるフレーム透光領域が、前記筐体透光領域と重なる位置に形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ヘッドユニットを構成するサブフレームは、液体を収容する液体カートリッジを位置決めする位置決め部を有するとともに、光学センサーの検出光を前記キャリッジの内外に通過させるフレーム透光領域が、前記筐体透光領域と重なる位置に形成されているので、前記ヘッドユニットを回動させた際に、前記液体カートリッジと前記フレーム透光領域とが同時に回動することとなり、例えば前記光学センサーにより前記液体カートリッジ内の液体残量を検出する場合には、検出対象である液体カートリッジと前記フレーム透光領域との間のずれを防止でき、適切な検出が行える。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記キャリッジは、前記液体カートリッジを複数着脱可能であり、前記筐体透光領域及び前記フレーム透光領域は、複数の前記液体カートリッジ毎に設けられ、複数の前記フレーム透光領域のうち、前記回動中心軸から最も遠いフレーム透光領域は、他のフレーム透光領域より大きいことを特徴とする。
本態様によれば、前記ヘッドユニットを回動させた際に前記筐体透光領域との間のずれが最も大きくなるフレーム透光領域が、他のフレーム透光領域より大きいことから、前記ヘッドユニットを回動させた際に前記筐体透光領域と前記フレーム透光領域との間のずれによって前記光学センサーの検出光が遮断される虞を回避できる。
本発明の第7の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記キャリッジは、液体を収容する液体カートリッジを備え、前記液体カートリッジには、前記液体カートリッジの情報を保持する記憶媒体が設けられ、前記ヘッドユニットは、前記液体カートリッジを位置決めする位置決め部と、前記記憶媒体と電気的に接触する接触端子と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、液体を収容する液体カートリッジには、前記液体カートリッジの情報を保持する記憶媒体が設けられ、前記ヘッドユニットは、前記液体カートリッジを位置決めする位置決め部と、前記記憶媒体と電気的に接触する接触端子と、を備えるので、前記ヘッドユニットを回動させた際の前記液体カートリッジの記憶媒体と前記接触端子との間の位置ずれを回避でき、前記記憶媒体と前記接触端子との間の接触を適切な状態に維持できる。
本発明の第8の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記キャリッジは、液体を収容する液体カートリッジを複数備え、前記複数の液体カートリッジのうち一の液体カートリッジは、他の液体カートリッジよりも前記回動中心軸と交差する平面でのサイズが大きく、前記操作部は、前記ヘッドユニットにおいて前記サイズが大きい液体カートリッジの装着部位に対応する位置に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記キャリッジは、液体を収容する液体カートリッジを複数備え、前記複数の液体カートリッジのうち一の液体カートリッジは、他の液体カートリッジよりも前記回動中心軸と交差する平面でのサイズが大きく、前記操作部は、前記ヘッドユニットにおいて前記サイズが大きい液体カートリッジの装着部位に対応する位置に設けられているので、前記操作部のサイズを大きく確保することができる。これにより、前記操作部がより操作し易くなり、或いは、前記操作部を大きくすることで調整の分解能を向上させることができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの媒体の搬送経路を示す側断面図。 キャリッジとキャリッジ駆動手段を示す斜視図。 本発明に係るキャリッジの斜視図。 本発明に係るキャリッジ及び記録ヘッドを示す斜視図。 キャリッジにおいてインクカートリッジを取り外した状態を示す斜視図。 キャリッジにおいてインクカートリッジを取り外した状態を示す平面図。 インクカートリッジにおけるインク残量を検出する光学センサーの検出状態の模式図。 本発明に係るヘッドユニットと回動手段を示す斜視図。 本発明に係るヘッドユニットと回動手段を示す斜視図。 本発明に係るヘッドユニットにおけるノズル面と回動手段を示す斜視図。 本発明における回動手段の操作部を示す斜視図。 本発明における回動手段の伝達部を示す斜視図。 ヘッドユニットとキャリッジの筐体とを接続する接続手段を示す側断面図。 キャリッジにおける接触端子を示す斜視図。 本発明に係るキャリッジ駆動手段を装置奥行き方向背面側から見た斜視図。 キャリッジ駆動手段における従動プーリーを示す斜視図。 キャリッジ駆動手段における歯飛び防止手段を示す斜視図。 歯飛び防止手段におけるカムとスライダ部材との関係を示す背面図。 第2の実施例を示すキャリッジの平面図。 第3の実施例を示すキャリッジの平面図。 第4の実施例を示すキャリッジの平面図。 インクカートリッジの模式図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターの外観斜視図であり、図2は本発明に係るプリンターの媒体の搬送経路を示す側断面図であり、図3はキャリッジとキャリッジ駆動手段を示す斜視図であり、図4は本発明に係るキャリッジの斜視図であり、図5は本発明に係るキャリッジ及び記録ヘッドを示す斜視図であり、図6はキャリッジにおいてインクカートリッジを取り外した状態を示す斜視図である。
また、図7はキャリッジにおいてインクカートリッジを取り外した状態を示す平面図であり、図8はインクカートリッジにおけるインク残量を検出する光学センサーの検出状態の模式図であり、図9は本発明に係るヘッドユニットと回動手段を示す斜視図であり、図10は本発明に係るヘッドユニットと回動手段を示す斜視図であり、図11は本発明に係るヘッドユニットにおけるノズル面と回動手段を示す斜視図であり、図12は本発明における回動手段の操作部を示す斜視図である。
また、図13は本発明における回動手段の伝達部を示す斜視図であり、図14はヘッドユニットとキャリッジの筐体とを接続する接続手段を示す側断面図であり、図15はキャリッジにおける接触端子を示す斜視図であり、図16は本発明に係るキャリッジ駆動手段を装置奥行き方向背面側から見た斜視図であり、図17はキャリッジ駆動手段における従動プーリーを示す斜視図であり、図18はキャリッジ駆動手段における歯飛び防止手段を示す斜視図である。
また、図19は歯飛び防止手段におけるカムとスライダ部材との関係を示す背面図であり、図20は第2の実施例を示すキャリッジの平面図であり、図21は第3の実施例を示すキャリッジの平面図であり、図22は第4の実施例を示すキャリッジの平面図であり、図23はインクカートリッジの模式図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向がキャリッジの主走査方向(移動方向)、すなわち記録装置の幅方向、Y方向が記録装置の奥行き方向、Z方向が装置高さ方向を示している。尚、各図において+X方向側を装置左側とし、−X方向側を装置右側とし、−Y方向を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とし、+Z軸方向側を装置上方側とし、−Z軸方向側を装置下方側とする。
■■■第1の実施例■■■■
<<<プリンターの概要>>>
図1及び図2を参照するに、プリンター10は、装置本体12と、スキャナ部14とを備えている。装置本体12の装置奥行き方向前面側には操作パネル16が設けられている。本実施例において操作パネル16には、プリンター10を操作するための入力ボタンやプリンター10の情報を表示するための表示パネルが設けられている。
また、装置本体12の装置奥行き方向前面側において操作パネル16の下方には、装置本体12内から装置奥行き方向前面側に向けて媒体を排出する排出口18が設けられている。また、装置本体12において排出口18の下方には、媒体収容部20が設けられている。本実施例において、媒体収容部20は装置本体12に対して、装置奥行き方向前面側から着脱可能に取り付けられている。媒体収容部20は、箱状に形成され、その内部に媒体が収容可能である。
<<<媒体搬送経路について>>>
次いで、図2を参照して装置本体12における媒体の媒体搬送経路22について説明する。図2において符号Pが付された太い実線は、媒体収容部20から排出口18までの媒体搬送経路22に沿って搬送される媒体の案内経路を示している。
装置本体12内には、媒体搬送経路22に沿ってピックアップローラー24、反転ローラー26、従動ローラー28a、28b、搬送ローラー対30、キャリッジ32及び排出ローラー34の順に設けられている。ピックアップローラー24は、回動軸36を支点に回動可能に、媒体収容部20の上方に配置されている。そして、ピックアップローラー24により媒体収容部20から給送された媒体は、反転ローラー26と従動ローラー28a、28bとにニップされて、搬送ローラー対30に搬送される。
搬送ローラー対30は媒体をキャリッジ32に向けて搬送する。本実施例においてキャリッジ32は、装置幅方向に往復動可能に構成されている。そして、キャリッジ32の下部には、記録ヘッド38が設けられている。本実施例において記録ヘッド38は装置高さ方向下方側に向けて、「液体」としてのインクを吐出するように構成されている。
また、記録ヘッド38の下方において、記録ヘッド38と対向する領域に媒体案内部材40が設けられている。媒体案内部材40は、記録ヘッド38と対向し、記録ヘッド38と間隔をおいて配置されている。媒体案内部材40は、搬送ローラー対30により記録ヘッド38と対向する領域に搬送されてきた媒体の下面(記録面と反対側の面)を支持する。そして、記録ヘッド38は、媒体案内部材40により支持された媒体に対してインクを吐出し、媒体の記録面に記録を実行する。
そして、記録が実行された媒体は、キャリッジ32の搬送方向下流側に設けられた排出ローラー34により装置前面側に設けられた排出口18から装置本体12の前面側に向けて排出される。
<<<キャリッジの構成について>>>
本実施例において、キャリッジ32は、図3に示すように、装置本体12に設けられたガイド部材42に案内されて、後述するキャリッジ駆動手段44により装置幅方向に往復動可能に構成されている。尚、本実施例において、図3におけるキャリッジ32の位置、すなわちキャリッジ32が装置幅方向右側端部に位置している状態をキャリッジ32のホームポジションとしている。
図4ないし図7を参照するに、キャリッジ32は、装置高さ方向上方側に開口する箱状の筐体46と、ヘッドユニット48と、回動手段50と、接触端子部52(図15参照)とを備えている。
筐体46の底部には、開口46a(図5参照)が設けられている。そして、図5に示すように記録ヘッド38は、開口46aから装置高さ方向下方側(図5においては−Z軸方向側)に突出している。記録ヘッド38の底面は、ヘッド面38aとして構成され、インクを吐出可能な複数のノズルが配列されている。
そして、筐体46の底部には、ヘッドユニット48(図9参照)が取り付けられている。また、筐体46の装置奥行き方向背面側において、ヘッドユニット48の装置高さ方向上方には接触端子部52が取り付けられている。
ここで、図15を参照して接触端子部52について説明すると、接触端子部52には、複数の接触端子54が設けられている。本実施例では、装置幅方向に沿って適宜間隔をおいて配列されている。また、接触端子部52の下部には、ヘッドユニット押圧部56が設けられている。ヘッドユニット押圧部56については後述する。
また、図6及び図7を参照するに筐体46に取り付けられたヘッドユニット48において、装置高さ方向上方側には複数の位置決め部48aが設けられている。本実施例において位置決め部48aは、装置幅方向に適宜間隔をおいて設けられている。そして、各位置決め部48aは、装置幅方向において接触端子部52に設けられた接触端子54にそれぞれ対応している。本実施例において、各位置決め部48aは、図4に示す「液体カートリッジ」としてのインクカートリッジ58の筐体46内での位置決めを行う様に構成されている。各位置決め部48a内には、被インク供給部48bが設けられている。
本実施例において、記録ヘッド38と被インク供給部48bとの間には不図示の流路が設けられている。そして、被インク供給部48bに供給されたインクは、この流路を通って記録ヘッド38のヘッド面38aに設けられた複数のノズルに導かれる。
また、本実施例において、図4に示すようにキャリッジ32には、複数のインクカートリッジ58が着脱可能に取り付けられている。本実施例では、装置幅方向に沿って複数のインクカートリッジ58が並べて配置されている。
また、本実施例において、複数のインクカートリッジ58のうち一のインクカートリッジ58Aは装置幅方向におけるサイズがその他のインクカートリッジ58B、58C、58Dよりも大きい。本実施例において、複数のインクカートリッジ58は、装置幅方向左方(図4における−X軸方向側)から右方(図4における+X軸方向側)に向けてインクカートリッジ58A、58B、58C、58Dの順に配置されている。また、図23に示すように、インクカートリッジ58は、略直方体の形状により構成されている。本実施例では、インクカートリッジ58内には、ブラック、マゼンタ、シアン、イエロー等のインクが充填されている。
図23に示すように、インクカートリッジ58の下部には、「記憶媒体」としての情報記憶部55と、インク供給口57が設けられている。本実施例において、情報記憶部55は、インクカートリッジ58におけるインク収容量やインクの色等のインクカートリッジの情報を保持するように構成されている。
ここで、インクカートリッジ58をキャリッジ32、すなわち筐体46の装置高さ方向上方側から差し込むと、インクカートリッジ58のインク供給口57がヘッドユニット48の位置決め部48aと接触し、筐体46内におけるインクカートリッジ58の位置決めが成される。そして、インク供給口57と被インク供給部48bとが接続され、インクカートリッジ58内のインクが記録ヘッド38に供給される。また、この際、インクカートリッジ58の情報記憶部55と接触端子部52の接触端子54とが接触し、情報記憶部55と接触端子54とが電気的に接続される。
再度、図6及び図7を参照するに、筐体46の底部には、複数の筐体透光領域46bが設けられている。本実施例において、筐体透光領域46bは、装置奥行き方向においてヘッドユニット48の前方側に配置されている。そして、複数の筐体透光領域46bは、装置幅方向において適宜間隔をおいて配置されている。本実施例では、各筐体透光領域46bは、装置幅方向において、ヘッドユニット48の位置決め部48a、つまりインクカートリッジ58に対応した位置に設けられている。
各筐体透光領域46bには、装置幅方向において間隔をおいて、筐体46の底部を装置高さ方向において貫通する2つの貫通孔46cが設けられている。
ここで、図8を参照するに、装置本体12においてキャリッジ32の下方側には光学センサー60が設けられている。本実施例では、一例として光学センサー60は、キャリッジ32がホームポジションに位置した状態でキャリッジ32の下方、具体的には筐体透光領域46bの下方に配置されている。
光学センサー60は、発光部60aと、受光部60bとを備えている。そして、図8に示すように、発光部60aから装置高さ方向上方に向けて発した検出光は、筐体透光領域46bの2つの貫通孔46cのうち、一方を通り、インクカートリッジ58の底部に設けられたプリズム59に入射する。
そして、検出光は、プリズム59を介して装置高さ方向下方側に向けて反射させられる。そして、検出光は、筐体透光領域46bの2つの貫通孔46cのうち、他方を通り、受光部60bに受光される。これにより、光学センサー60は、インクカートリッジ58内におけるインクの残量を検出できる。
尚、本実施例において、光学センサー60に対して複数の筐体透光領域46b、すなわちキャリッジ32を装置幅方向に移動させることにより、キャリッジ32に取り付けられた各インクカートリッジ58のインク残量を検出可能である。また、本実施例では、光学センサー60をキャリッジ32のホームポジションに対応する位置に設けたが、装置幅方向においてキャリッジ32の移動範囲の任意の場所に配置してもよい。
<<<ヘッドユニット及び回動手段について>>>
図6、図7及び図9ないし図14を参照してヘッドユニット48及び回動手段50について説明する。図6及び図7を参照するにヘッドユニット48は筐体46の底部において後述する回動中心軸62(図11参照)を中心に回動可能に取り付けられている。また、回動手段50は、操作部64と、伝達部66とを備えている。
本実施例において、操作部64は、キャリッジ32の筐体46の底部において装置奥行き方向前方側に配置されている。そして、筐体46の側面には、開口46dが設けられている。そして、操作部64は、開口46dを介して筐体46の外側、すなわちキャリッジ32の外側から操作が可能に構成されている。また、伝達部66は、装置奥行き方向において、ヘッドユニット48と操作部64との間に配置されている。
図7及び図12を参照するに、操作部64は、本実施例において回転中心からの外周面64aまでの半径方向の距離が周方向に沿って変化する円盤状の偏芯カムとして構成されている。本実施例において外周面64aはカム面として構成されている。
また、図7及び図13を参照するに伝達部66は、操作部64の外周面(カム面)64aと当接するカム当接部66aと、ヘッドユニット48を押圧する押圧部66bとを備えている。本実施例において伝達部66は、装置奥行き方向に沿ってカム当接部66aから押圧部66bまで延びている。そして、本実施例では、伝達部66の押圧部66b側の幅寸法がカム当接部66a側の幅寸法よりも小さくなっている。つまり、伝達部66は、ヘッドユニット48と操作部64との間に配置された筐体透光領域46bに対して干渉しない形状に形成されている。その結果、キャリッジ32の装置幅方向におけるサイズの大型化を抑制できる。
図9ないし図11を参照するに、ヘッドユニット48は、上部に位置決め部48a及び被インク供給部48bが設けられている。また、ヘッドユニット48の下部には記録ヘッド38が設けられている。また、ヘッドユニット48の下部には、回動中心軸62が装置高さ方向下方側に向けて突出している。本実施例において回動中心軸62は、ヘッドユニット48の装置幅方向において左側端部(図11における+X軸方向側の端部)に設けられている。
また、ヘッドユニット48の装置奥行き方向前面側かつ装置幅方向右側端部には、伝達部66の押圧部66bと接触する第1被押圧部48c(図9及び図11参照)が設けられている。また、ヘッドユニット48の装置奥行き方向背面側かつ装置幅方向右側端部には、接触端子部52に設けられたヘッドユニット押圧部56と接触する第2被押圧部48d(図10参照)が設けられている。尚、本実施例においてヘッドユニット押圧部56には付勢手段56a(図10参照)が設けられており、ヘッドユニット押圧部56は第2被押圧部48dを押圧している。
また、ヘッドユニット48には、装置奥行き方向前方側における装置幅方向両端部及び、装置奥行き方向背面側における装置幅方向左側端部の3箇所に、貫通孔48e(図11参照)が設けられている。そして、貫通孔48eには、接続手段68が配置されている。本実施例において接続手段68は、一例としてねじ68aとばね68bとを備えている。そして、図14に示すようにねじ68aはばね68bに挿入された状態で、貫通孔48eに挿入されている。つまり、ねじ68aとヘッドユニット48との間にはばね68bの付勢力が作用している。また、本実施例において貫通孔48eは、長穴として形成されている。
ここで、再度図7を参照するに、ヘッドユニット48の回動中心軸62がキャリッジ32の筐体46の底部に設けられた不図示の穴部に通された状態で、ヘッドユニット48は筐体46の底部にセットされる。そして、ヘッドユニット48の貫通孔48eに通されている接続手段68のねじ68aを筐体46に対して仮止めする。この状態では、ヘッドユニット48は、図7に示す回動中心軸62(破線部参照)を中心に時計回り方向あるいは反時計周り方向に筐体46に対して回動可能である。また、この状態では、ばね68bの付勢力により、ヘッドユニット48は、筐体46の底部に押し付けられた状態となっている。
ここで、ヘッドユニット48の第2被押圧部48dは、ヘッドユニット押圧部56により装置奥行き方向前方側に押圧されている。一方で、ヘッドユニット48の第1被押圧部48cは、伝達部66の押圧部66bと接触しており、装置奥行き方向前方側への回動が規制されている状態となっている。
そして、操作部64を操作して、操作部64の回転中心から伝達部66のカム当接部66aの距離が増加する方向に変化させると、伝達部66は装置奥行き方向背面側に移動し、押圧部66bがヘッドユニット48の第1被押圧部48cを装置背面側に押圧する。そして、ヘッドユニット48は回動中心軸62を回動中心としてヘッドユニット押圧部56からの付勢力に抗して図7における反時計回り方向に回動する。
一方、操作部64を操作して、操作部64の回転中心から伝達部66のカム当接部66aの距離が減少する方向に変化させると、伝達部66は装置奥行き方向前面側に移動する。これに伴い、ヘッドユニット押圧部56からの付勢力によりヘッドユニット48は回動中心軸62を回動中心として図7における時計回り方向に回動する。
したがって、操作部64を操作することにより、記録ヘッド38のヘッド面38aと交差する方向に延びる回動中心軸62を回動中心としてヘッドユニット48を回動させることができる。これにより、ヘッド面38aに設けられた複数のノズルの位置を調整できる。
また、キャリッジ32におけるヘッドユニット48の調整が終了すると、接続手段68のねじ68aを筐体46に対して締め付けて、ヘッドユニット48の筐体46への取り付けが完了する。
<<<キャリッジ駆動手段について>>>
次いで、図3、図16ないし図19を参照してキャリッジ駆動手段44について説明する。図16を参照するに、ガイド部材42の装置奥行き方向背面側において装置幅方向右側端部(図16における−X軸方向側の端部)には、キャリッジ駆動モーター70が設けられている。そして、キャリッジ駆動モーター70の駆動軸には、不図示の駆動プーリーが駆動軸とともに回転するように設けられている。
また、ガイド部材42の装置奥行き方向前面側において装置幅方向左側端部(図3における+X軸方向側端部)には、ガイド部材42に対して装置幅方向にスライド移動可能なスライド部材72が取り付けられている。そして、スライド部材72には回動可能に従動プーリー74が取り付けられている。すなわち、駆動プーリー(不図示)と従動プーリー74とは、装置幅方向において間隔をおいて設けられている。
そして、駆動プーリー(不図示)及び従動プーリー74には、駆動ベルト76が掛け回されている。本実施例において駆動ベルト76の内側の面、すなわち、駆動プーリー(不図示)及び従動プーリー74と接する面には、図示を省略しているが、複数の歯が周方向に沿って配列されている。また、駆動プーリー(不図示)及び従動プーリー74において駆動ベルト76と接する部分は、駆動ベルト76の歯と噛み合うように構成されている。
本実施例では、図5に示すようにキャリッジ32の背面側端部には、ベルト把持部32aが設けられている。ベルト把持部32aは、駆動ベルト76の少なくとも一部を把持している。キャリッジ駆動モーター70により駆動プーリー(不図示)を回転駆動させると、駆動ベルト76も同じ回転方向に駆動させられる。その結果、キャリッジ32は、キャリッジ駆動手段44により装置幅方向に移動させられる。
本実施例において、スライド部材72は、ガイド部材42に設けられた開口42aを介してガイド部材42の装置奥行き方向背面側に突出する突出部72a(図18参照)が設けられている。そして、突出部72aには、フック72b(図18参照)と、規制部72c(図19参照)が設けられている。本実施例において、フック72bには、付勢手段78の一端が掛止されている。そして、付勢手段78の他端は、ガイド部材42の装置幅方向左側端部に設けられたフック部42bに掛止されている。本実施例において付勢手段78は引っ張りばねとして構成されている。
また、図18を参照するに、ガイド部材42の装置奥行き方向背面側において、スライド部材72の突出部72aに対して装置幅方向右方にはカム部材80が取り付けられている。カム部材80は回動軸80aを中心にガイド部材42に対して回動可能に構成されている。そして、カム部材80は、スライド部材72の規制部72cと対向する側に設けられたカム面80bと、歯が複数設けられたラック部80cと、操作レバー80dとを備えている。そして、ラック部80cに設けられた複数の歯のうち、少なくとも一部の歯が、ガイド部材42に設けられた係合部42cと係合している。
図19を参照するに、スライド部材72は付勢手段78の付勢力によりガイド部材42の装置幅方向左側端部に付勢された状態において、規制部72cとカム部材80のカム面80bとの間には隙間82が形成されている。
ここで、操作レバー80dを操作すると、係合部42cと係合するラック部80cの歯が順次切り換わり、カム部材80は回動軸80aを中心に回動する。そして、規制部72cに対してカム面80bが接離する方向に変位する。つまり、隙間82のサイズを調整できる。
また、本実施例において、キャリッジ駆動モーター70が回転駆動させられると、駆動プーリー(不図示)も同じ方向に回転駆動させられる。そして、回転駆動させられた駆動プーリー(不図示)は、駆動ベルト76を駆動プーリー側(図3における−X軸方向側)に引っ張る。そして、引っ張られた駆動ベルト76は従動プーリー74及びスライド部材72を付勢手段78の付勢力に抗して、装置幅方向右方に引っ張る。
ここで、従動プーリー74が装置幅方向右方に所定量以上に引っ張られて変位すると、駆動ベルト76の周長が、駆動プーリー(不図示)と従動プーリー74とに掛け回される経路長よりも大きくなり、駆動プーリー及び従動プーリー74の少なくとも一方と駆動ベルト76の歯との噛み合いが外れて、駆動ベルト76が駆動プーリー及び従動プーリー74の少なくとも一方に対して滑る、所謂歯飛びという現象が生じる。
本実施例において、従動プーリー74、すなわちスライド部材72が付勢手段78の付勢力に抗して、装置幅方向右方に変位する際、所定量以上、すなわち隙間82を超える量を移動しようとすると、規制部72cがカム面80bと当接して、スライド部材72の装置幅方向右方への変位を規制する。その結果、駆動プーリー及び従動プーリー74の少なくとも一方と駆動ベルト76の歯との噛み合いが外れることを抑制し、歯飛び現象を抑制できる。
<<<第1の実施例の変更例>>>
(1)本実施例において、接触端子54を備える接触端子部52はヘッドユニット48と別体で構成したが、この構成に変えて、接触端子54をヘッドユニット48に設ける構成としてもよい。そして、接触端子54をヘッドユニット48に設けることにより、ヘッドユニット48において回動中心軸62を中心に回動させた調整量が大きい場合であっても、ヘッドユニット48とともに接触端子54が回動するので、位置決め部48aと接触端子54との相対位置に変化が無く、ヘッドユニット48に取り付けられた状態のインクカートリッジ58の情報記憶部55と接触端子54との接触が不安定となることを抑制できる。
(2)また、本実施例において、ヘッドユニット48の回動調整量が大きくなると、回動中心軸62から最も遠い位置に位置する筐体透光領域46bとインクカートリッジ58Dのプリズム59とがずれて、光学センサー60の検出光の光量の低下が生じる虞がある。本実施例では、複数の筐体透光領域46bにおける貫通孔46cのサイズを同じ構成としたが、この構成に代えて、回動中心軸62から最も遠い位置に位置する筐体透光領域46bの貫通孔46cのサイズを他の筐体透光領域46bの貫通孔46cのサイズよりも大きくする構成としてもよく、複数の筐体透光領域46bにおいて回動中心軸62からの距離が離れるにつれて貫通孔46cのサイズを順次大きくする構成としてもよい。これにより、光学センサー60の検出光の光量の低下を抑制できる。
■■■第2の実施例■■■■
図20を参照して、第2の実施例について説明する。第2の実施例に係る回動手段84は、キャリッジ32、すなわち筐体46の底部において装置幅方向左側端部に設けられており、ヘッドユニット48において回動中心軸86を装置幅方向右側端部に設けた点で、第1の実施例と異なる。
本実施例においてヘッドユニット48における回動中心軸86は、ヘッドユニット48の装置幅方向右側端部(図20における−X軸方向側)に設けられている。そして、回動手段84は、操作部88及び伝達部90を備えている。本実施例において、回動手段84は筐体46の装置幅方向左側に設けられている。すなわち、本実施例において、ヘッドユニット48は、装置幅方向右側端部に設けられた回動中心軸86を中心に図20における時計回り方向または反時計回り方向に回動可能である。
本実施例においても、キャリッジ32におけるインクカートリッジ58の配列は第1の実施例と同じ配列(図4参照)である。そして、インクカートリッジ58Aは、他のインクカートリッジ58B、58C、58Dよりも回動中心軸86と交差する平面でのサイズ、より具体的には装置幅方向のサイズが最も大きい。そして、操作部88は、筐体46においてインクカートリッジ58Aが装着された部位、すなわち筐体46における装置幅方向左側端部に配置されている。その結果、操作部88のサイズを大きく確保することができ、ヘッドユニット48の回動の分解能を大きくできる。
また、図20を参照するに、筐体透光領域46bは、筐体46の底部に設けられている。そして、筐体透光領域46bは、装置幅方向において筐体46の中心より右側(図20における−X軸方向)にずれて設けられている。すなわち、筐体46の底部において筐体透光領域46bと干渉しない領域は、装置幅方向において筐体透光領域46bの右方(−X軸方向側)の領域よりも左方(+X軸方向側)の領域の方が大きくなる。
そして、本実施例では、伝達部90を装置幅方向において筐体透光領域46bの左方の領域に配置したので、第1の実施例における伝達部66よりも装置幅方向の寸法を大きくすることができる。その結果、伝達部90の装置幅方向における幅寸法を大きくできるので、伝達部90の剛性を向上させることができる。
■■■第3の実施例■■■■
次いで図21を参照して第3の実施例について説明する。本実施例では、回動手段92の伝達部94に伝達部透光領域94aを設けた点で第1の実施例と異なる。
本実施例において、回動手段92は操作部96と伝達部94とを備えている。本実施例において伝達部94は、筐体46の底部に設けられた複数の筐体透光領域46bにおいて回動中心軸62から最も遠くに位置する筐体透光領域46bの装置高さ方向上方側に配置されている。
そして、伝達部94には、伝達部94の下方に位置する筐体透光領域46bと重なる位置に伝達部透光領域94aが設けられている。本実施例において伝達部透光領域94aは、開口部として構成され、筐体透光領域46bの貫通孔46cを通り抜ける光学センサー60の検出光を通過させることができる。したがって、光学センサー60によりインクカートリッジ58のインク残量を検出できる。
尚、本実施例において、ヘッドユニット48の回動調整量が大きくなると、回動中心軸62から最も遠いインクカートリッジ58Dのプリズム59と伝達部透光領域94aとがずれて、光学センサー60の検出光の光量が低下する虞がある。したがって、伝達部透光領域94aのサイズを大きくするとともに、回動中心軸62から最も遠い筐体透光領域46bにおける貫通孔46cのサイズを大きくすることにより、光学センサー60の検出光の光量低下をより確実に抑制することができる。
■■■第4の実施例■■■■
次いで図22を参照して、第4の実施例について説明する。本実施例では、ヘッドユニット98を構成するサブフレーム100を設け、サブフレーム100に筐体透光領域46bに対応する数のフレーム透光領域100aを設けた点で第1の実施例と異なる。
図22を参照するに、キャリッジ32内には、ヘッドユニット98を構成するサブフレーム100が配置されている。サブフレーム100には、複数のフレーム透光領域100aと、複数の位置決め部100bが設けられている。また、各位置決め部100b内には、被インク供給部100cが設けられている。また、サブフレーム100において装置幅方向右側端部には回動中心軸102が設けられている。
本実施例において、各フレーム透光領域100aは、筐体46に設けられた筐体透光領域46bに対応しており、各筐体透光領域46bの装置高さ方向上方に位置している。すなわち、フレーム透光領域100aはキャリッジ32に装着されるインクカートリッジ58毎に設けられている。
また、本実施例において、複数のフレーム透光領域100aのうち、回動中心軸102から最も遠い位置に位置するフレーム透光領域100a(図22の紙面における最も右方)のサイズは、その他のフレーム透光領域100aのサイズよりも大きく設定されている。
また、本実施例においてもサブフレーム100を回動させる回動手段104が設けられている。回動手段104は、操作部106と伝達部108とを備えている。本実施例においてサブフレーム100は、操作部106を操作することにより伝達部108を介して回動中心軸102を中心に回動可能に構成されている。したがって、サブフレーム100に取り付けられたインクカートリッジ58と、各インクカートリッジ58のプリズム59に対応するフレーム透光領域100aとがともに回動するので、プリズム59とフレーム透光領域100aとの位置ずれを防止し、光学センサー60の検出光の光量低下を抑制できる。
<<<第4の実施例の変更例>>>
(1)本実施例において、複数のフレーム透光領域100aのうち、回動中心軸102から最も遠い位置に位置するフレーム透光領域100aのサイズを、その他のフレーム透光領域100aのサイズよりも大きく設定したが、この構成に代えて、複数のフレーム透光領域100aにおいて回動中心軸102からの距離が離れるにつれてフレーム透光領域100aのサイズを順次大きくする構成としてもよい。
(2)本実施例において、フレーム透光領域100aはインクカートリッジ58の数に対応して複数設ける構成としたが、この構成に代えて、複数のフレーム透光領域100aを装置幅方向につなげて一つの大きなフレーム透光領域として構成してもよい。
上記説明をまとめると、プリンター10は、媒体に記録を行う記録ヘッド38を備えるキャリッジ32を有し、キャリッジ32は、記録ヘッド38を含むヘッドユニット48、98と、ヘッドユニット48、98を、記録ヘッド38のヘッド面38aと交差する方向の回動中心軸62、86、102まわりに回動可能に取り付ける筐体46と、ヘッドユニット48、98を回動中心軸62、86、102まわりに回動させる回動手段50、84、92、104と、を備え、回動手段50、84、92、104は、ヘッドユニット48、98から離間して位置し、操作を受け付ける操作部64、88、96、106と、操作部64、88、96、106の動きをヘッドユニット48、98に伝達する伝達部66、90、94、108とを備える。
上記構成によれば、記録ヘッド38を備えるヘッドユニット48、98を回動させることで記録ヘッド38の角度調整を行う構成において、操作を受け付ける操作部64、88、96、106と、操作部64、88、96、106の動きをヘッドユニット48、98に伝達する伝達部66、90、94、108とを備える、即ち伝達部66、90、94、108を介して操作部64、88、96、106の動きをヘッドユニット48、98に伝達する構成である為、操作部64、88、96、106とヘッドユニット48、98とのレイアアウトの自由度を向上させることができる。
プリンター10において、ヘッドユニット48、98と操作部64、88、96、106とを結ぶ方向、すなわち装置奥行き方向において、筐体46の、ヘッドユニット48、98と操作部64、88、96、106との間には、光学センサー60の検出光をキャリッジ32の内外に通過させる筐体透光領域46bが形成されている。この構成によれば、操作部64、88、96、106とヘッドユニット48、98とのレイアウトの自由度が向上することで、筐体透光領域46bを操作部64、88、96、106とヘッドユニット48、98との間に設けることができる。
伝達部66は、筐体透光領域46bを避ける形状を有する。この構成によれば、伝達部66が光学センサー60の検出光を阻害する問題を回避できる。
伝達部94には、筐体透光領域46bと重なる位置に、光学センサー60の検出光をキャリッジ32の内外に通過させる伝達部透光領域94aが形成されている。この構成によれば、伝達部94が光学センサー60の検出光を阻害する問題を回避できる。
ヘッドユニット98を構成するサブフレーム100は、インクを収容するインクカートリッジ58を位置決めする位置決め部100bを有するとともに、光学センサー60の検出光をキャリッジ32の内外に通過させるフレーム透光領域100aが、筐体透光領域46bと重なる位置に形成されている。
上記構成によれば、ヘッドユニット98を回動させた際に、インクカートリッジ58とフレーム透光領域100aとが同時に回動することとなり、例えば光学センサー60によりインクカートリッジ58内のインク残量を検出する場合には、検出対象であるインクカートリッジ58とフレーム透光領域100aとの間のずれを防止でき、適切な検出が行える。
キャリッジ32は、インクカートリッジ58を複数着脱可能であり、筐体透光領域46b及びフレーム透光領域100aは、複数のインクカートリッジ58毎に設けられ、複数のフレーム透光領域100aのうち、回動中心軸102から最も遠いフレーム透光領域100aは、他のフレーム透光領域100aより大きい。この構成によれば、ヘッドユニット98を回動させた際に筐体透光領域46bとフレーム透光領域100aとの間のずれによって光学センサー60の検出光が遮断される虞を回避できる。
キャリッジ32は、インクを収容するインクカートリッジ58を備え、インクカートリッジ58には、インクカートリッジの情報を保持する情報記憶部55が設けられ、ヘッドユニット48、98は、インクカートリッジ58を位置決めする位置決め部48a、100bと、情報記憶部55と電気的に接触する接触端子54と、を備える。この構成によれば、ヘッドユニット48、98を回動させた際のインクカートリッジ58の情報記憶部55と接触端子54との間の位置ずれを回避でき、情報記憶部55と接触端子54との間の接触を適切な状態に維持できる。
キャリッジ32は、インクを収容するインクカートリッジ58を複数備え、複数のインクカートリッジ58のうち一のインクカートリッジ58Aは、他のインクカートリッジ58B、58C、58Dよりも回動中心軸86と交差する平面、特に装置幅方向でのサイズが大きく、操作部88は、ヘッドユニット48においてサイズが大きいインクカートリッジ58Aの装着部位に対応する位置に設けられている。この構成によれば、操作部88のサイズを大きく確保することができる。これにより、操作部88がより操作し易くなり、或いは、88操作部を大きくすることで調整の分解能を向上させることができる。
また、本実施形態では本発明に係る回動手段50、84、92を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10…プリンター、12…装置本体、14…スキャナ部、16…操作パネル、18…排出口、20…媒体収容部、22…媒体搬送経路、24…ピックアップローラー、26…反転ローラー、28a、28b…従動ローラー、30…搬送ローラー対、32…キャリッジ、32a…ベルト把持部、34…排出ローラー、36、80a…回動軸、38…記録ヘッド、38a…ヘッド面、40…媒体案内部材、42…ガイド部材、42a、46a、46d…開口、42b…フック部、42c…係合部、44…キャリッジ駆動手段、46…筐体、46b…筐体透光領域、46c、48e…貫通孔、48、98…ヘッドユニット、48a、100b…位置決め部、48b、100c…被インク供給部、48c…第1被押圧部、48d…第2被押圧部、50、84、92、104…回動手段、52…接触端子部、54…接触端子、55…情報記憶部、56…ヘッドユニット押圧部、56a、78…付勢手段、57…インク供給口、58、58A、58B、58C、58D…インクカートリッジ、59…プリズム、60…光学センサー、60a…発光部、60b…受光部、62、86、102…回動中心軸、64、88、96、106…操作部、64a…外周面、66、90、94、108…伝達部、66a…カム当接部、66b…押圧部、68…接続手段、68a…ねじ、68b…ばね、70…キャリッジ駆動モーター、72…スライド部材、72a…突出部、72b…フック、72c…規制部、74…従動プーリー、76…駆動ベルト、80…カム部材、80b…カム面、80c…ラック部、80d…操作レバー、82…隙間、94a…伝達部透光領域、100…サブフレーム、100a…フレーム透光領域

Claims (9)

  1. 媒体に記録を行う記録ヘッドを備えるキャリッジを有し、
    前記キャリッジは、前記記録ヘッドを含むヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットを、前記記録ヘッドのヘッド面と交差する方向の回動中心軸まわりに回動可能に取り付ける筐体と、
    前記ヘッドユニットを前記回動中心軸まわりに回動させる回動手段と、を備え、
    前記回動手段は、
    前記キャリッジの底部に設けられ、前記ヘッドユニットから離間して位置し、操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部の動きを前記ヘッドユニットに伝達する伝達部と、を備え、
    前記キャリッジは、液体を収容する液体カートリッジを備え、
    前記液体カートリッジには、前記液体カートリッジの情報を保持する記憶媒体が設けられ、
    前記ヘッドユニットは、前記液体カートリッジを位置決めする位置決め部と、前記記憶媒体と電気的に接触する接触端子と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 媒体に記録を行う記録ヘッドを備えるキャリッジを有し、
    前記キャリッジは、前記記録ヘッドを含むヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットを、前記記録ヘッドのヘッド面と交差する方向の回動中心軸まわりに回動可能に取り付ける筐体と、
    前記ヘッドユニットを前記回動中心軸まわりに回動させる回動手段と、を備え、
    前記回動手段は、
    前記キャリッジの底部に設けられ、前記ヘッドユニットから離間して位置し、操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部の動きを前記ヘッドユニットに伝達する伝達部と、を備え、
    前記キャリッジは、液体を収容する液体カートリッジを複数備え、
    前記複数の液体カートリッジのうち一の液体カートリッジは、他の液体カートリッジよりも前記回動中心軸と交差する平面でのサイズが大きく、
    前記操作部は、前記ヘッドユニットにおいて前記サイズが大きい液体カートリッジの装着部位に対応する位置に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 媒体に記録を行う記録ヘッドを備えるキャリッジを有し、
    前記キャリッジは、前記記録ヘッドを含むヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットを、前記記録ヘッドのヘッド面と交差する方向の回動中心軸まわりに回動可能に取り付ける筐体と、
    前記ヘッドユニットを前記回動中心軸まわりに回動させる回動手段と、を備え、
    前記回動手段は、前記ヘッドユニットから離間して位置し、操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部の動きを前記ヘッドユニットに伝達する伝達部と、を備え、
    前記ヘッドユニットと前記操作部とを結ぶ方向において、前記筐体の、前記ヘッドユニットと前記操作部との間には、光学センサーの検出光を前記キャリッジの内外に通過させる筐体透光領域が形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記伝達部は、前記筐体透光領域を避ける形状を有する、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項3に記載の記録装置において、前記伝達部には、前記筐体透光領域と重なる位置に、前記光学センサーの検出光を前記キャリッジの内外に通過させる伝達部透光領域が形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項3に記載の記録装置において、前記ヘッドユニットを構成するサブフレームは、液体を収容する液体カートリッジを位置決めする位置決め部を有するとともに、前記光学センサーの検出光を前記キャリッジの内外に通過させるフレーム透光領域が、前記筐体透光領域と重なる位置に形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載の記録装置において、前記キャリッジは、前記液体カートリッジを複数着脱可能であり、
    前記筐体透光領域及び前記フレーム透光領域は、複数の前記液体カートリッジ毎に設けられ、
    複数の前記フレーム透光領域のうち、前記回動中心軸から最も遠いフレーム透光領域は、他のフレーム透光領域より大きい、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、前記キャリッジは、液体を収容する液体カートリッジを備え、
    前記液体カートリッジには、前記液体カートリッジの情報を保持する記憶媒体が設けられ、
    前記ヘッドユニットは、前記液体カートリッジを位置決めする位置決め部と、前記記憶媒体と電気的に接触する接触端子と、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、前記キャリッジは、液体を収容する液体カートリッジを複数備え、
    前記複数の液体カートリッジのうち一の液体カートリッジは、他の液体カートリッジよりも前記回動中心軸と交差する平面でのサイズが大きく、
    前記操作部は、前記ヘッドユニットにおいて前記サイズが大きい液体カートリッジの装着部位に対応する位置に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
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