JP6809817B2 - マンホール開口部のカバー部材 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態に係るマンホール開口部のカバー部材は、マンホールの開口部を開放状態とした際に、開口部を閉塞するとともに、第三者にマンホールの開口部が開口状態となっていることを報知するための部材である。
マンホール200内で作業を行うには、蓋部材70を取り外して開口部を開放する必要がある。この際、開口部が開放状態となっているため、第三者の落下等を防止するために、マンホール200が開放されていることを告知する必要がある。例えば、開放されたマンホール200の周囲に柵を設置することにより、第三者がマンホール200に近づくことを防止するとともに、マンホール200が開放されていることを告知している。本実施形態のカバー部材100は、マンホール200の開口部が開放状態となっている場合に、開口部を閉塞して、第三者がマンホール200に落下する等の事故を未然に防止するとともに、マンホール200内への雨水等の浸入を最小限とするための部材である。
本体部110は、例えば、アルミ材により形成された筒状の部材であり、軽量化を図るために複数のパンチング孔を開口してある。また、図1及び図3に示すように、本体部110の下部には、梯子20の上部を避けて本体部110をマンホール200内に収納するための梯子開口部130と、マンホール200の内壁面に設けた支持突起140を避けて本体部110をマンホール200内に収納するための支持突起開口部150とを設けてある。なお、梯子20の最上部の上端面と支持突起140の上端面が同一の高さとなるように設定してあるため、梯子開口部130の上端面と支持開口部150の上端面も同一の高さとなっている。
開閉蓋120は、図1及び図2に示すように、本体部110の上端開放面を開閉するための板状の部材からなり、蝶番を用いて本体部110に開閉可能に取り付けてある。この開閉蓋120は、例えば透光性を有するアクリル樹脂により形成されている。このように、カバー部材100の上面(開閉蓋120)が透光性を有しているため、マンホール200内の照度を保つことができる。また、開閉蓋120の上面には、開閉蓋120を操作するための取っ手160を取り付けてある。
マンホール200の開口部を開放状態としたら、図4に示すように、マンホール200内に収容したカバー部材100を引き出し、カバー部材100を水平方向に回転させる。カバー部材100の回転角度は、梯子開口部130が梯子20の位置から外れるとともに、支持突起開口部150が支持突起140の位置から外れる角度である。この状態では、カバー部材100の下端部を梯子20及び支持突起140の上部に載置した状態となるので、カバー部材100がマンホール200から突出した状態で、マンホール200の開口部の上部を閉塞することができる。
カバー部材100を設けることにより、マンホール200を開放状態とした際に、マンホール200内からカバー部材100を取り出して、マンホール200の開口部を閉塞し、通行人等の落下を防止することができる。
マンホール200は、作業者等が点検や種々の作業のために出入りする縦穴である。このため、マンホール200への出入補助のために種々の装置を設けてある。本実施形態のマンホール200には、図5に示すように、掴み棒10や梯子20等の出入補助装置が設けてある。具体的には、マンホールの出入補助装置として、掴み棒10と、梯子20の上部付近に設置され、掴み棒10を収容する収納部30と、収納部30の底部に設置され、掴み棒10を上方へ向かって押し出す押出部材40と、収納部30の近傍に設置され、掴み棒10をマンホール200から突出した状態で固定する固定部50と、掴み棒10をマンホール200内に繋ぎ止める繋留部材60とを備えている。
掴み棒10は、図5に示すように、マンホール200内に設置した複数段の梯子20の上方に設置することにより、マンホール200に出入する作業者の手掛けとなる部材である。そして、マンホール200内にカバー部材100を収納した状態では、掴み棒10の上端部が開閉蓋120の下面に突き当たり、掴み棒10が梯子20の上部付近に設置された収納部30内に収納されている。そして、図4に示すように、マンホール200内から上方へ向かってカバー部材100を取り出すと、掴み棒10が収納部30に設けた押出部材40の押出力により収納部30内から突出して、作業者が手に取ることができる。
収納部30は、図5に示すように、掴み棒10を収納するための部材であり、掴み棒10の外径よりも若干大きな内径を有する筒状の部材からなり、底部は閉塞されている。また、収納部30内には、掴み棒10を上方へ向かって押し出す押出部材40を設置してある。押出部材40は、例えば、弦巻バネからなり、その押出力により、掴み棒10を上方へ向かって押し出すことができる。押出部材40による掴み棒10の押出量は、掴み棒10の上端部がマンホール200内から若干突出する程度であり、掴み棒10の長さや重量により、適宜な押出力を設定する。また、押出部材40は弦巻バネに限られず、掴み棒10を収納部30内から押し出すことが可能な他の部材を用いることができる。
固定部50は、図5に示すように、収納部30の近傍に設置され、収納部30から取り出した掴み棒10をマンホール200から突出した状態で固定するための部材である。この固定部50は、掴み棒10の外径よりも若干大きな内径を有する筒状の部材からなり、掴み棒10の下端部を支持する支持部51を設けてある。固定部50の深さ(上端開放面から支持部51までの深さ)は、掴み棒10がマンホール200内から適宜長さだけ突出するように設定してある。掴み棒10の突出長さは、梯子20を昇降する作業者が手がかりとして使用できるとともに、マンホール200から突出しても邪魔にならないように設定する。
掴み棒10と固定部50との間には、掴み棒10をマンホール200内に繋ぎ止めるための繋留部材60を設けてある。この繋留部材60は、図5に示すように、例えば、チェーンからなり、掴み棒10を収納部30と固定部50との間で移動させる際に、万が一、作業者の手から掴み棒10が離れ、あるいは収納部30や固定部50から掴み棒10が外れたとしても、掴み棒10がマンホール200内に落下することを防止するようになっている。掴み棒10はチェーンに限られず、掴み棒10をマンホール200内に繋ぎ止めることができるとともに、掴み棒10の着脱を阻害しなければ、どのような部材を用いてもよい。
図5に示すように、マンホール200内にカバー部材100を収納した状態では、掴み棒10が押出部材40の押出力に抗して収納部30内に収納されている。そして、図4に示すように、作業者がマンホール200内で作業を行うために、マンホール200内から上方へ向かってカバー部材100を取り出すと、掴み棒10が押出部材40の押出力により収納部30内から突出する。次いで、作業者は収納部30から突出した掴み棒10の上端部を持って収納部30から引き出し、固定部50に差し替える。掴み棒10を固定部50に固定したら、作業者は掴み棒10に手を掛けながら梯子20に足を掛けて、マンホール200内に入る。
110 本体部
120 開閉蓋
130 梯子開口部
140 支持突起
150 支持突起開口部
160 取っ手
170 操作取っ手
200 マンホール
10 掴み棒
20 梯子
30 収納部
40 押出部材
50 固定部
51 支持部
60 繋留部材
70 蓋部材
Claims (2)
- マンホールの内径よりも小さい外径を有する筒状の本体部と、当該本体部の上端部に開閉可能に取り付けた開閉蓋とからなり、常時は前記マンホール内に収納されており、前記マンホールの開口部から蓋部材を取り外した状態で、前記マンホールから上方へ向かって突出させて、前記筒状の本体部及び前記開閉蓋により、前記マンホールの開口部の上方を閉塞した状態とするマンホール開口部のカバー部材であって、
前記マンホールの内壁面には、梯子及び支持突起を、当該梯子の最上部の上端面と当該支持突起の上端面が同一の高さとなるように設け、
前記本体部の下部には、前記梯子の上部を避けて前記本体部を前記マンホール内に収納するための梯子開口部と、前記マンホールの内壁面に設けた前記支持突起を避けて前記本体部を前記マンホール内に収納するための支持突起開口部とを設け、
前記カバー部材を、前記マンホール内に収容した状態から上方へ向かって引き出す際は、前記梯子開口部が前記梯子の位置から外れるとともに、前記支持突起開口部が前記支持突起の位置から外れるように水平方向に回転させると、前記カバー部材の下端部を前記梯子及び前記支持突起の上部に載置した状態となって、前記カバー部材が前記マンホールから突出した状態で、前記カバー部材が前記マンホールの開口部の上方を閉塞した状態となり、
前記カバー部材を、引き出された状態から前記マンホール内に収容する際は、前記梯子開口部と前記梯子の位置及び前記支持突起開口部と前記支持突起の位置が一致するように水平方向に回転させると、前記梯子開口部の上部が前記梯子に載置され、前記支持突起開口部の上部が前記支持突起に載置された状態で、前記カバー部材が前記マンホール内に収容された状態となる、
ことを特徴とするマンホール開口部のカバー部材。 - 前記カバー部材は、少なくとも前記開閉蓋が透光性を有する部材により形成されており、前記本体部の少なくとも一部が着色されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のマンホール開口部のカバー部材。
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JP2016111452A JP6809817B2 (ja) | 2016-06-03 | 2016-06-03 | マンホール開口部のカバー部材 |
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