JP2003135610A - 避難用縄梯子 - Google Patents

避難用縄梯子

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JP2003135610A
JP2003135610A JP2001333639A JP2001333639A JP2003135610A JP 2003135610 A JP2003135610 A JP 2003135610A JP 2001333639 A JP2001333639 A JP 2001333639A JP 2001333639 A JP2001333639 A JP 2001333639A JP 2003135610 A JP2003135610 A JP 2003135610A
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rope ladder
evacuation
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casing
ladder
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Takeshi Tanaka
武 田中
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Nikko KK
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Nikko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の避難用縄梯子は、非常口やベランダ等
の特定の場所に設置され、災害時に設置場所に火や煙が
回ると使えず、人が死亡する痛ましい事故が頻発してい
た。本発明は、建造物の窓などの開口部のどこにでも取
付けられ、しかも、取り付け場所を変えて避難可能な時
間を延長できる避難用縄梯子を提供する。 【解決手段】 回転軸4と、回転軸4に一端を固定し、
開放自在に巻き付けられた縄梯子本体6を有する梯子で
あって、建造物の開口部X近傍に取り付けられた係止受
部1と、該係止受部1に着脱自在に係止する係止部2を
有し、該係止部2の基部が取付けられた取付け部材3
と、該取付け部材3に回転自在に取付けられた回転軸4
と、該回転軸4に一端が取付けられ、開放自在に巻き付
けられた縄梯子本体6と、を有していることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、避難用縄梯子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の避難用縄梯子は、ベランダ(或
は、バルコニー)や非常口等特定の場所に設置されてい
た。例えば、特開平5−146519号のバルコニー手
摺、特開平6−154352号の避難用吊梯子装置は、
何れもバルコニーと言う特定の場所の近傍に設置されて
いるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように特定の場
所に設置された避難用縄梯子の場合、火災時にこの特定
の場所が火や煙で覆われると逃げ場が無くなり、逃げ遅
れて死亡するという悲惨な事故が頻発している。
【0004】本発明の避難用縄梯子は、ベランダや非常
口等特定の場所に設置するものではなく、ベランダの手
摺や窓の敷居など、人が建造物の内部から外部へ脱出可
能な開口部に形成された形状や厚さの異なる何れの水平
部材(開口近傍に別途形成した係止受部も含む)にでも
着脱自在な係止部材(係止部も含む)を設けることによ
り、避難用縄梯子を掛けた場所が火や煙で危険な状態に
なったとき、簡単に取外して他の安全な場所に掛け変え
避難可能な時間を延長し安全に被災者が避難できる避難
用縄梯子を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の避難用縄梯子
は、回転軸と、該回転軸に一端を固定し、開放自在に巻
き付けられた縄梯子本体を有する梯子であって、人が建
造物の内部から外部へ脱出可能な複数の開口部近傍に取
り付けられ或は複数の開口部の形状の異なる水平部材に
着脱自在に取付けられた係止受部と、該係止受部に着脱
自在に係止する係止部を有し、該係止部が取付けられた
取付け部材と、該取付け部材に回転自在に取付けられた
回転軸と、該回転軸に一端が取付けられ、開放自在に巻
き付けられた縄梯子本体と、を形成したり、この取付け
部材を、形成した開口に開閉自在な蓋体を取り付けたケ
ーシングとしたり、係止受部を複数の開口部の形状の異
なる水平部材に着脱自在に取り付け、取付け部材の係止
部を係止受部に着脱自在に取り付けることを特徴とす
る。
【0006】前記避難用縄梯子を、開口を有するケーシ
ングと、該ケーシング内に回転自在な回転軸を設け、該
回転軸に開放自在に巻き付けられる縄梯子本体の一端を
取り付け、ケーシングの開口に一端を回動自在に取り付
け、先端部内側に形成した係止部材に反転すると係止し
た縄梯子本体の先端が外れるように形成した蓋体を設け
ることもできる。
【0007】前記ケーシングの外表面に、人が建造物の
内部から外部へ脱出可能な開口部の形状や厚さの異なる
複数の水平部材に着脱自在な係止部材を形成したり、係
止部材の基部を、開放自在な逆転防止部材を有するラチ
ェット装置によりケーシングの外表面に水平方向に回動
自在に形成したり、係止部材の基部を低可撓性弾性体を
取付けた軸によりケーシングの外表面に、水平方向に回
動自在に軸着したり、係止部材の基部に、開放自在な退
動防止部材を形成し、ケーシングの外表面に進退動自在
に形成したり、係止受部材或は係止部材の垂下部を梯子
状に形成したりできる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に示すように、建造物の内部
から外部に人が脱出可能なベランダや窓などの開口部X
近傍の外側に横断面コ状の係止受部(横断面コ状に拘る
ものではない)1を形成する。開口部Xの数だけ係止受
部1を形成することが望ましい。この係止受部1と建造
物の外側の間の間隙に挿入する係止部2を形成する。こ
の係止部2の基部が取付けられる横断面コ状の取付け部
材3を形成する。
【0009】このコ状の取付け部材3の両端の内側に回
転自在な回転軸4を設ける。この回転軸4の両端部にフ
ランジ状突起4aが形成され、全体の形状が糸巻状とな
っている。回転軸4の一端には、ハンドル5が取り付け
られ、回転することにより回転軸4を正逆任意の方向に
回転できるようになっている。このハンドル5は、着脱
自在に形成され或は折畳み自在に形成してある。別途、
縄梯子本体6を設け、縄梯子本体6の一端を回転軸4に
取り付ける。縄梯子本体6は、一対の平行なロープ6a
間に所定間隔で踏桟6bが設けられており、ロープ6a
は、ワイヤーロープ、ワイヤー入り繊維ロープ、繊維ロ
ープ等種々考えられ、素材を問うものではないが、回転
軸4に巻き付け易いように柔軟な素材で形成されてい
る。
【0010】尚、係止受部1と、係止部2の形状は、図
示した形状に拘るものではなく、係止受部1に係止部2
を係止できる形状であれば、両者の形状は如何なる形状
であっても良い。例えば、係止受部1をL型に形成し、
係止部2を両端に突出した突起とするなど種々の形状が
考えられる。
【0011】図2に示すように、縄梯子本体6のロープ
6a間の幅は、回転軸4に取付けられた一端から先端に
向い順次狭く形成されている。即ち、踏桟6bの長さが
順次短くなっている。従って、回転軸4に巻き取ったと
き、縄梯子本体6の両脇のロープ6aが回転軸4の中心
から外側になるに従い、順次内側の位置に来るように巻
き取れるから、巻き上がった時の縄梯本体6の直径が小
さくなる。その結果、後述するように、取付け部材3の
代わりにケーシングを用いたときは、ケーシングも小さ
くてすみ、経済的であり且つ保管スペースも少なくな
る。図3は、窓(開口部)Xの敷居(水平部材)Y近傍
に形成した係止受け部1に避難用縄梯子を取り付けた状
態を示している。
【0012】上記構成の避難用縄梯子は、回転軸4に縄
梯子本体6を巻付けた状態で、屋内の任意の場所(火災
時に目につき易い場所が望ましい)に保管する。図3に
示すように、この避難用縄梯子を火災時に持ち出し、一
番安全と思われる開口部X近傍に取付けてある係止受部
1に係止部2を係止して脱出する。取付けた開口部Xが
危険になり、別の開口部Xに係止し直す時は、ハンドル
5を回転させることにより垂下された縄梯子本体6を回
転軸4に巻付けた後、取付けてある係止受部1から取外
し、他の安全な開口部Xの係止受部1に係止し直す。従
って、一旦取付けた開口部Xが危険になっても、他の安
全な開口部Xの係止受部1に繰返し係止し直せるので、
脱出可能時間を延長できるから、慌しい災害時に慌てる
ことなく安全に非難できる。
【0013】図4乃至図6に示すように、取付け部材3
の代わりにケーシング10を用いることができる。この
ケーシング10は、前方に開口11が設けられており、
開口11には、開閉自在な蓋体12が取り付けられてい
る。この蓋体12は、一端がヒンジ13により開口11
の一部に回動自在に取付けられ、他端は係止部材14に
より開口11に係脱自在に係止されている。回転軸4に
巻きつけられ、蓋体12が閉じられた時の縄梯子本体6
の先端は、蓋体12の他端内側に設けられた第2の係止
部材15に係止されている。蓋体12を開けて回動し、
蓋体12の他端が下方になると、縄梯子本体6の先端は
第2の係止部材15から開放され、重力により縄梯子本
体6の先端から順次落下する。この時、当然、回転軸4
は縄梯子本体6の落下に従い回転する。蓋体12の他端
を下方に向けるときは、勢いよく放出すると縄梯子本体
6が順調に落下し易い。第2の係止部材15の形状は、
蓋体12が閉じられているときは確実に縄梯子本体6の
先端を係止し、蓋体12の他端が下方にくると縄梯子本
体6の先端を放出できる形状であれば、如何なる形状で
あっても良い。
【0014】係止部材14としては、締付け金具をはじ
め種々の係止部材14が考えられるが、その1例を説明
する。図5、図6に示すように、蓋体12の他端内面に
ケーシング10に向って突出し、先端に傾斜面を有し、
傾斜面の基部に顎部を有する突起16を設ける。この突
起16の先端は分岐されており、ケーシング10の開口
11近傍の上端部に上下動自在に形成された押圧部材1
7が挿通自在となっている。ケーシング10の開口11
近傍の上端部内面には、突起16の顎部と歯合する突起
受部材18が形成されている。突起受部材18は、僅か
に可撓性を備えており、前記押圧部材17を下方に押す
と、歯合している突起16の顎部と突起受部材18の顎
部が外れる。
【0015】蓋体12の他端外面には、把手部19が設
けられている。蓋体12の他端内面には、縄梯子本体6
の先端を係止する第2の係止部材15が設けられてお
り、前記押圧部材17を下方に押圧することにより係止
部材である突起16と突起受部材18を外し、把手部1
9を持って蓋体12を前方に放出する。放出された蓋体
12は、反転して下方に垂下されると共に、第2の係止
部材15から縄梯子本体6の先端が放出され、前記回転
軸4を回転させながら縄梯子本体6は順次下方に落下す
る。
【0016】避難用縄梯子を他の係止受部1に係止し直
す時は、前述の実施例と同様、ハンドル5を逆回転しな
がら縄梯子本体6を回転軸4に巻き取る。次に、縄梯子
本体6の先端を第2の係止部材15に係止し、下方に垂
下している蓋体12の他端部を反転してケーシング10
の上端に押圧すると、突起16と突起受部材18が係止
される。次に、避難用縄梯子の係止部2を係止受部1か
ら取り外し、他の安全な係止受部1に係止する。安全な
係止受部1に係止した後は、前述の作用を繰返し、再度
脱出を開始する。
【0017】上記構成の避難用縄梯子は、前記実施例の
効果に加え、下記の効果を有する。 避難用縄梯子に開閉自在な蓋体12付のケーシング1
0が備えられ、縄梯子本体6がケーシング10内に収納
されているから、保管がスッキリとできると共に掛け変
え時等の移動に回転軸4に巻付けた縄梯子本体6が解け
ることがなく取扱いが容易である。ケーシング10と
蓋体12が、ヒンジ13により回動自在に形成してある
ので、蓋体12を反転させるときの遠心力を利用して蓋
体12の第2の係止部材15に係止された縄梯子本体6
の先端を放出できるから、縄梯子本体6が先端から確実
に放出落下する。係止部材14によってケーシング1
0と蓋体12が係止されているので、蓋体12により開
口11を確実に封止でき、押圧部材17を押圧するだけ
で係止部材14を開放できる。
【0018】図7、図8に示す避難用縄梯子は、ケーシ
ング10上(或は、裏面)に形成したL型の係止部材2
0を取付け部材としての基板21により水平方向に回動
自在に取付ける。取付け部材21の基板には、逆転防止
部材22を有するラチェット装置23が設けられてい
る。ラチェット装置23は、取付け部材である基板21
上に、外周に複数の歯24が形成され両方向に回転自在
な軸25が軸着してある。この軸25の外周近傍に央部
が回動自在に軸着された細長い逆転防止部材22が設け
てある。この逆転防止部材22の一端は、基板21上に
形成された弾性体26により先端が常時押圧され前記歯
24と歯合し、他端が基板21の外部に突出し、他端の
操作により、歯24と歯合している一端を解除できるよ
うになっている。図では、ラチェット装置23を示して
説明しているが、可撓性の低いコイルバネ等の弾性体を
取付け回動自在ではあるが、簡単には回動しないように
するなど他の方法によることもできる。
【0019】この軸25の外周の歯24は、常時弾性体
26により押圧されている逆転防止部材22の先端と歯
合しているため、通常は矢印方向にのみ回転可能である
が、逆転防止部材22の他端の操作により歯合が解除さ
れ逆方向に回転できる。軸25外周の歯24の形状を変
え、逆転防止部材22の先端を分岐し、弾性体26の組
合せ方を変更することにより、軸25の回転方向を任意
に変更するなど、ラチェット装置23の形状も種々変更
できる。図9に示すように、L型係止部材20の央部の
曲折部に第2のラチェット装置27を設けることにより
水平部材Y(図3参照)に一層確実に固定できる。
【0020】上記構成の避難用縄梯子は、係止部材20
を回転軸4と直交する方向に向けて任意の水平部材Y上
に載せ、係止部材20を水平方向に回動すると、ラチェ
ット装置23があるので係止部材20が逆転することな
く、避難用縄梯子を任意の水平部材Yに係止固定でき
る。取外すときは、ラチェット装置23の逆転防止部材
22を操作した上で係止部材20を逆方向に回動すれば
取外せる。
【0021】図10に示すように、ケーシング10上に
回転軸4と直交する方向の筒体30を設け、この筒体3
0内に進退動自在に形成した棒状の係止部材31を設け
ると共に逆動防止部材を設ける。以下、数例の逆動防止
部材について説明するが、図示しない形状の逆動防止部
材であっても良い。
【0022】図11に示すように、ケーシング10上の
両側近傍の前後の両端に設けた環32,32に棒状の係
止部材31を進退動自在に挿入する。環32,32間の
係止部材31に第2の環33を設け、進退動方向と直交
する方向に回動自在とする。両端に逆方向のネジ溝3
4,35を形成したロッド36を2つの第2の環33に
螺着する。ロッド36の央部には、把手部37が設けて
ある。係止部材31は、L型に形成するか、央部の曲折
部にラチェット装置27を形成した棒状に形成してあ
る。
【0023】上記構成の避難用縄梯子の係止部材31を
水平部材Y(図3参照)上に載せ、係止部材31を進退
動させて位置決めする。係止部材31の位置が決まった
らロッド36の把手部37を反転すると、両端のネジ溝
34,35が第2の環33にねじ込まれ、両係止部材3
1の央部が引寄せられ、固定される。把手部37を元の
方向に反転すると、両係止部材31の間隔も元の状態に
戻り、係止部材31が進退動自在となる。この逆動防止
部材は、連続的に任意の位置で機能し固定できる。
【0024】図12に示すように、ロッド36の代わり
に第2の環40に進退動方向と交差する方向に突出させ
たL型突起41を設ける。L型突起41の基部を水平に
したとき先端が嵌り込む穴42をケーシング10上に連
設する。前記実施例と同様係止部材31の位置を決めた
時点で第2の環40を回動してL型突起41の先端を穴
42に嵌めると、係止部材31が固定される。L型突起
41の先端を穴42から外せば、係止部材31が進退動
自在に戻る。
【0025】図13に示すように、合せると筒状になる
2部材からなる筒体(図では、縦断面逆三角形で示した
が、円筒状等他の形状であっても良い)44を前記ケー
シング10上に回動自在に取付ける。筒体44の上面に
は、ケーシング10の裏面側から前方に向い順次狭くな
る傾斜面を有し、合せると三角形状となる切欠45を設
ける。筒体44の両側部に把手部46を設ける。回動自
在に形成された筒体44の外周(或は内面)の下側に、
筒体44の上面の両端部が常に接触する方向に作用する
弾性体(図では、V状の板ばねで図示してあるが、コイ
ルバネや他の弾性体であっても良い)47を設ける。筒
体44に、上方向に突起48を形成した係止部材31を
進退動自在に挿入する。この突起48は前記合せると三
角形になる切欠45から上方に突出している。
【0026】係止部材31を前方(図13の左上方向)
に押圧すると、突起48が前方に向って順次狭くなる切
欠45の内面を弾性体47の付勢力に逆らって外側に押
圧し、筒体44の上面の両端間を押し広げて前方に進む
ことができるが、弾性体47の付勢力と顎状に形成され
た切欠45の底辺に阻止され、逆動できない。逆動即ち
退動させるときは、筒体44の両側部に形成された把手
部46を押し広げ、筒体44上面の両端部間の間隙を広
げる。上記図12、図13の逆動防止部材は、一定の間
隔で機能するものであり、任意の位置で係止部材31を
固定することはできない。
【0027】図14から図16に示すように、ケーシン
グ10上に、先端寄りの上部に係止受部50を設けた筒
体51を取付け、この筒体51内に係止部材31を進退
動自在に挿入する。係止部材31の少なくとも前方の上
面には、微細な凹凸52が形成されている。この微細な
凹凸52は、ネジ溝、軸方向に直交する横溝、或は鑢状
無数の微小突起等々が考えられる。筒体51の前端部近
傍に締付け金具53を設ける。この締付け金具53は、
締付け金具本体54の先端部が軸55により筒体51に
回動自在に軸止され、この軸55から若干離れた位置
に、回動自在に軸支された操作環56を設ける。図示し
たように、操作環56の支軸56aと係止受部材50と
を結ぶ線の上に軸55が来るようにすると、操作環56
が外れ難くなるので望ましい。締付け金具本体54の内
面に係止部材31の微細な凹凸52と歯合する微細な凹
凸57を内面に有する歯合部材58がある。
【0028】ケーシング10上の筒体51に進退動自在
に挿入した係止部材31を進退動させて位置決めし、締
付け金具本体54の回動自在な操作環56を筒体51上
の係止受部50に係止し、締付け金具本体54の他端を
回動してケーシング10上に当接或は接近させると、歯
合部材58の微細な凹凸57と係止部材31上の微細な
凹凸52が圧接歯合し固定される。締付け金具本体54
の他端を上方向に回動すると歯合した歯合部材58と係
止部材31の微細な凹凸57,52が離れ、係止部材3
1が進退動自在に戻る。
【0029】図17に示したように、係止部材31の先
端を上方向に曲折して把手部60とし、後端の垂下部を
梯子状垂下部61に形成することもできる。この梯子状
垂下部61は、任意の位置に折畳み自在な折畳み部62
を形成することもできるし、図示しないが、梯子状垂下
部61を伸縮自在に形成しても良い。
【0030】図18は、取付け状態を示す縦断面説明図
である。このように把手部60を設けたので、開口部X
から脱出するために縄梯子本体6に移動するときに掴ま
るものができた。梯子状垂下部61があるので、水平部
材Yが高い位置にあるとき、この高い位置の水平部材Y
に係止した避難用縄梯子に移動するために大変楽になっ
た。又、梯子状垂下部61を折畳み自在や伸縮自在とし
たときは、避難用縄梯子を係止した水平部材Yの高さに
より任意に折畳んだり伸縮させることができるし、保管
時など負使用時には、折畳み或は縮小しておけるので大
変楽である。
【0031】図19に示すように、図1で示した係止受
部1に係止部70を設け、窓の敷居やベランダの手摺な
どの建造物の開口部Xに形成された水平部材Yに着脱自
在に係止する係止受部材71を形成する。係止部70に
前述の各実施例で説明した係止部材や逆動防止部材の構
成を組合せることができる。この係止受部材71に、前
述の各実施例で説明した係止部2を係止する。
【0032】図20に示すように、係止受部材71を建
造物の水平部材Yに係止した時の屋内側垂下部を梯子状
にした梯子状垂下部72とすることもできる。梯子状垂
下部72を折畳み自在としたり、伸縮自在に形成した
り、梯子状垂下部72の基部にラチェット装置を設たり
することもできる(図示せず)。73は、梯子状垂下部
72を有する係止受部材である。
【0033】係止受部材71,73を水平部材Yに着脱
自在に形成したので、水平部材Yの近傍毎に係止受部材
71,73を事前に取り付けておく必要がなくなり、一
対の避難用縄梯子と係止受部材71,73があれば、形
状の異なる何れの水平部材Yにも係止し、形止し直すこ
とができる。又、梯子状垂下部72を有する係止受部材
73に避難用縄梯子を着脱自在に係止すると、人が容易
に跨げないような高い位置の水平部材Yに係止した場合
であっても、踏み台などを用意せずに利用できる。梯子
状垂下部72を折畳み自在としたり伸縮自在とした時
は、水平部材Yの位置に合せて折畳み或は伸縮できて使
い易く、保管時に短縮されて便利である。
【0034】尚、避難用縄梯子は、図示した形状や組合
せに拘るものではなく、夫々の構成の目的に応じ図示し
ない形状に変更することもできるし、必要に応じそれら
の構成を組みかえることもできる。
【0035】
【発明の効果】本願発明に係る避難用縄梯子は、開口部
近傍に取り付けられた係止受部と、取付け部材の係止部
があるので、何れの開口部からも脱出でき、一旦取り付
けた係止受部の開口部が危険な状態になったら、他の安
全な開口部の係止受部に掛け変え、脱出可能時間を繰返
し延長できる。又、係止受部が開口部の形状の異なる複
数の水平部材に着脱自在な係止受部の場合は、事前に係
止受け部を開口部近傍に取付ける必要がなくどの開口部
の水平部材にでも取付けることができる。
【0036】回転自在な回転軸が、取付け部材に取り付
けられ、縄梯子本体の一端が回転軸に取付けられている
ので、避難用縄梯子を開口部近傍の係止受部に係止し、
回転軸に巻き付けられた縄梯子本体の先端を引出すと、
縄梯子の自重で回転軸が回転し、縄梯子本体が垂下され
る。
【0037】縄梯子本体が、開口に開閉自在な蓋体が取
り付けられたケーシング内に開放自在に巻き付けられて
いるので、保管がスマートにでき、保管時に縄梯子本体
が解けることがない。又、蓋体が、開閉自在であるか
ら、必要に応じ内部の縄梯子本体を取出すことができ
る。
【0038】ケーシングの開口に一端が回動自在に取付
けられた蓋体の先端部内側に形成された係止部材に、縄
梯子本体の先端が、蓋体を反転すると外れるように係止
されているので、蓋体を反動をつけて反転すると、回転
自在な回転軸に一端が固定され、開放自在に巻き付けら
れた縄梯子本体が自重により回転軸を回転させながら自
動的に落下する。
【0039】ケーシングの外面に、開口部の形状や厚さ
の異なる水平部材に着脱自在な係止部材が設けられてい
るので、避難用縄梯子を必要に応じ必要な場所の水平部
材に係止し係止し直せるから、脱出可能時間が順次延長
され、慌しい被災時の脱出行為が、慌てることなく安心
して行える。
【0040】L型の係止部材の基部が、開放自在な逆転
防止部材を有するラチェット装置によりケーシングの外
表面に水平方向に回動自在に取付けられているので、開
口部の種々形状の水平部材上に係止部材を係止し、水平
部材の厚さに合せて係止部材を回動するだけで、避難用
縄梯子を水平部材に取り付けることができる。このラチ
ェット装置の代わりに低可撓性弾性体を取付けた軸によ
り水平方向に回動自在に軸着した場合であっても同様で
ある。又、逆転防止部材を開放し、ラチェット装置を逆
転するだけで避難用縄梯子を水平部材から取り外せるか
ら、一旦取付けた開口部が危険な状態になれば、より安
全な開口部に簡単に取付け直すことができる。従って、
脱出可能時間を順次延長でき、安心して避難することが
できる。
【0041】L型の係止部材が、開放自在な退動防止部
材有し、ケーシングの外表面に進退動自在に形成されて
いるので、水平部材上に係止部材を係止して前進させる
と固定でき、退動防止部材を開放すれば、避難用縄梯子
を他の水平部材に取り付けなおせるから、前記ラチェッ
と装置付の避難用縄梯子と同様の効果が得られる。
【0042】L型係止部材の他端の垂下部が梯子状に形
成されているので、高い位置の開口部の水平部材に取り
付けたときでも、容易に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る避難用縄梯子を示す部分省略斜視
図である。
【図2】本発明に係る避難用縄梯子を示す部分省略正面
図である。
【図3】本発明に係る避難用縄梯子を開口部近傍に取り
付けた係止受け部材に取付けた状態を示す説明図であ
る。
【図4】本発明に係る避難用縄梯子の部分省略斜視図で
ある。
【図5】本発明に係る避難用縄梯子の部分拡大断面図付
要部拡大縦断面図である。
【図6】本発明に係る避難用縄梯子の一部材を示す横断
面図である。
【図7】本発明に係る避難用縄梯子の部分省略斜視図で
ある。
【図8】本発明に係る避難用縄梯子の一部材を示す横断
面図である。
【図9】本発明に係る避難用縄梯子の部分省略斜視図で
ある。
【図10】本発明に係る避難用縄梯子の部分省略斜視図
である。
【図11】本発明に係る避難用縄梯子の部分省略斜視図
である。
【図12】本発明に係る避難用縄梯子の要部拡大斜視図
である。
【図13】本発明に係る避難用縄梯子の要部拡大斜視図
である。
【図14】本発明に係る避難用縄梯子の要部拡大斜視図
である。
【図15】本発明に係る避難用縄梯子の係止部材の長手
方向の要部拡大縦断面図である。
【図16】本発明に係る避難用縄梯子の係止部材の長手
方向と直交する方向の要部拡大縦断面図である。
【図17】本発明に係る避難用縄梯子の部分省略斜視図
である。
【図18】本発明の避難用縄梯子を開口部の水平部材
(窓の敷居)に取り付けた状態を示す縦断面図である。
【図19】本発明の避難用縄梯子の係止受け部材の斜視
図である。
【図20】本発明の避難梯子の係止受け部材の斜視図で
ある。
【符号の説明】
X 建造物の開口部 Y 水平部材 1 係止受部 2 係止部 3 取付け部材 4 回転軸 6 縄梯子本体 10 ケーシング 11 開口 12 蓋体 14 係止部材 20 係止部材 22 逆転防止部材 23 ラチェット装置 31 係止部材 38 ラチェット装置 50 係止受部 71 係止受部材 73 係止受部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、該回転軸に一端を固定し、開
    放自在に巻き付けられた縄梯子本体を有する梯子であっ
    て、 人が建造物の内部から外部へ脱出可能な複数の開口部近
    傍に取付けた係止受部と、 該係止受部に着脱自在に係止する係止部を有し、該係止
    部が取付けられた取付け部材と、 該取付け部材に回転自在に取付けた回転軸と、 該回転軸に一端を取付け、開放自在に巻き付けた縄梯子
    本体と、 を有していることを特徴とする避難用縄梯子。
  2. 【請求項2】 前記取付け部材が、開口を形成し、該開
    口に開閉自在な蓋体を取付けたケーシングであることを
    特徴とする請求項1記載の避難用縄梯子。
  3. 【請求項3】前記係止受部を複数の開口部の形状の異な
    る水平部材に着脱自在に取付け、取付け部材の係止部を
    係止受部に着脱自在に取付けることを特徴とする請求項
    1又は2記載の避難用縄梯子。
  4. 【請求項4】 回転軸と、該回転軸に一端を固定し、開
    放自在に巻き付けられた縄梯子本体を有する梯子であっ
    て、 開口を有するケーシングと、 該ケーシング内に回転自在に設けた回転軸と、 該回転軸に一端を取付け、開放自在に巻き付けた縄梯子
    本体と、 前記ケーシングの開口に一端を回動自在に取付け、先端
    部内側に前記縄梯子本体の先端を係止し、回動して反転
    し開口を開けると係止した縄梯子本体の先端が外れる係
    止部材を有する蓋体と、 を有することを特徴とする避難用縄梯子。
  5. 【請求項5】 前記ケーシングの外面に設け、人が建造
    物の内部から外部へ脱出可能な開口部の形状や厚さが異
    なる複数の水平部材に着脱自在な係止部材を有すること
    を特徴とする請求項4記載の避難用梯子。
  6. 【請求項6】 前記係止部材の基部を、開放自在な逆転
    防止部材を有するラチェット装置によりケーシングの外
    表面に水平方向に回動自在に形成したことを特徴とする
    請求項5記載の避難用縄梯子。
  7. 【請求項7】 前記係止部材の基部を低可撓性弾性体を
    取付けた軸によりケーシングの外表面に、水平方向に回
    動自在に軸着したことを特徴とする請求項5記載の避難
    用縄梯子。
  8. 【請求項8】 前記係止部材の基部に開放自在な退動防
    止部材を形成し、係止部材をケーシングの外表面に進退
    動自在に形成したことを特徴とする請求項5記載の避難
    用縄梯子。
  9. 【請求項9】 前記係止受部材或は係止部材の端部の垂
    下部を梯子状に形成したことを特徴とする請求項3,
    5,8のうち1項記載の避難用縄梯子。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200451174Y1 (ko) 2009-01-12 2010-11-30 손성태 와이어 릴 사다리
KR101102830B1 (ko) * 2011-07-05 2012-01-05 한 기 김 하향식 화재피난장치
KR101178798B1 (ko) 2010-09-15 2012-08-31 주식회사 에스엠텍 고층 건물의 화재 피난장치
RU2491401C1 (ru) * 2012-03-12 2013-08-27 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Академия гражданской защиты Министерства Российской Федерации по делам гражданской обороны, чрезвычайным ситуациям и ликвидации последствий стихийных бедствий" в форме военного образовательного уч Лестница для эвакуации людей с высотных зданий и сооружений
IT201700075114A1 (it) * 2017-07-04 2019-01-04 Sauro Bianchelli Sistema di fuga attraverso finestre o balconi, in caso di incendi o altre emergenze in edifici residenziali o commerciali

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