JP6732538B2 - マンホールの出入補助装置 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態に係るマンホールの出入補助装置は、図1〜図4に示すように、作業者がマンホール200内に出入する際に手掛けとして使用する掴み棒に特徴があり、掴み棒10と、梯子20の上部付近に設置され、掴み棒10を収容する収納部30と、収納部30の底部に設置され、掴み棒10を上方へ向かって押し出す押出部材40と、収納部30の近傍に設置され、掴み棒10をマンホール200から突出した状態で固定する固定部50と、掴み棒10をマンホール200内に繋ぎ止める繋留部材60とを備えている。
掴み棒10は、図1〜図4に示すように、マンホール200内に設置した複数段の梯子20の上方に設置することにより、マンホール200に出入する作業者の手掛けとなる部材であり、マンホール200の開口部に蓋部材70を取り付けた状態では、梯子20の上部付近に設置された収納部30内に収納されている。そして、マンホール200の開口部から蓋部材70を取り外した状態で、収納部30に設けた押出部材40の押出力により収納部30内から突出して、作業者が手に取ることができる。
収納部30は、図1〜図4に示すように、掴み棒10を収納するための部材であり、掴み棒10の外径よりも若干大きな内径を有する筒状の部材からなり、底部は閉塞されている。また、収納部30内には、掴み棒10を上方へ向かって押し出す押出部材40を設置してある。押出部材40は、例えば、弦巻バネからなり、その押出力により、掴み棒10を上方へ向かって押し出すことができる。押出部材40による掴み棒10の押出量は、掴み棒10の上端部がマンホール200内から若干突出する程度であり、掴み棒10の長さや重量により、適宜な押出力を設定する。また、押出部材40は弦巻バネに限られず、掴み棒10を収納部30内から押し出すことができる他の部材を用いることができる。
固定部50は、図1〜図4に示すように、収納部30の近傍に設置され、収納部30から取り出した掴み棒10をマンホール200から突出した状態で固定するための部材である。この固定部50は、掴み棒10の外径よりも若干大きな内径を有する筒状の部材からなり、掴み棒10の下端部を支持する支持部を設けてある。固定部50の深さは、掴み棒10がマンホール200内から適宜長さだけ突出するように設定してある。掴み棒10の突出長さは、梯子20を昇降する作業者が手がかりとして使用できるとともに、マンホール200から突出しても邪魔にならないように設定する。
掴み棒10と固定部50との間には、掴み棒10をマンホール200内に繋ぎ止めるための繋留部材60を設けてある。この繋留部材60は、図1及び図4に示すように、例えば、チェーンからなり、万が一、掴み棒10を収納部30と固定部50との間で移動させる際に、作業者の手から掴み棒10が離れ、あるいは収納部30や固定部50から掴み棒10が外れたとしても、掴み棒10がマンホール200内に落下することを防止するようになっている。掴み棒10はチェーンに限られず、掴み棒10をマンホール200内に繋ぎ止めることができるとともに、掴み棒10の着脱を阻害しなければ、どのような部材を用いてもよい。
マンホール200の開口部に蓋部材70を取り付けた状態では、図4(a)に示すように、掴み棒10が押出部材40の押出力に抗して収納部30内に収納されている。そして、作業者がマンホール200内で作業を行うために、マンホール200の開口部から蓋部材70を取り外すと、図4(b)に示すように、掴み棒10が押出部材40の押出力により収納部30内から突出する。次いで、図4(c)に示すように、作業者は収納部30から突出した掴み棒10の上端部を持って収納部30から引き出し、固定部50に差し替える。掴み棒10を固定部50に固定したら、作業者は掴み棒10に手を掛けながら梯子20に足を掛けて、マンホール200内に入る。
マンホール200内で作業を行うには、蓋部材70を取り外して開口部を開放する必要がある。この際、開口部が開放状態となっているため、第三者の落下等を防止するために、マンホール200が開放されていることを告知する必要がある。例えば、開放されたマンホール200の周囲に柵を設置することにより、第三者がマンホール200に近づくことを防止するとともに、マンホール200が開放されていることを告知している。本実施形態のカバー部材100は、マンホール200の開口部が開放状態となっている場合に、開口部を閉塞して、第三者がマンホール200に落下する等の事故を未然に防止するとともに、マンホール200内への雨水等の浸入を最小限とするための部材である。
本体部110は、例えば、アルミ材により形成された筒状の部材であり、軽量化を図るために複数のパンチング孔を開口してある。また、本体部110の下部には、梯子20の上部を避けて本体部110をマンホール200内に収納するための梯子開口部130と、マンホール200の内壁面に設けた支持突起140を避けて本体部110をマンホール200内に収納するための支持突起開口部150とを設けてある。また、本体部110の下部内周面には、本体部110を操作するための操作取っ手170を取り付けてある。
開閉蓋120は、本体部110の上端開放面を開閉するための板状の部材からなり、蝶番を用いて本体部110に開閉可能に取り付けてある。この開閉蓋120は、例えば透光性を有するアクリル樹脂により形成されている。このように、カバー部材100の上面(開閉蓋120)が透光性を有しているため、マンホール200内の照度を保つことができる。また、開閉蓋120の上面には、開閉蓋120を操作するための取っ手160を取り付けてある。
マンホール200の開口部を開放状態としたら、マンホール200内に収容したカバー部材100を引き出し、カバー部材100を水平方向に回転させる。カバー部材100の回転角度は、梯子開口部130が梯子20の位置から外れるとともに、支持突起開口部150が支持突起140の位置から外れる角度である。この状態では、カバー部材100の下端部を梯子20の上部及び支持突起140に載置した状態となるので、カバー部材100がマンホール200から突出した状態で、マンホール200の開口部の上部を閉塞することができる。
カバー部材100を設けることにより、マンホール200を開放状態とした際に、マンホール200内からカバー部材100を取り出して、マンホール200の開口部を閉塞し、通行人等の落下を防止することができる。
20 梯子
30 収納部
40 押出部材
50 固定部
60 繋留部材
70 蓋部材
100 カバー部材
110 本体部
120 開閉蓋
130 梯子開口部
140 支持突起
150 支持突起開口部
160 取っ手
170 操作取っ手
200 マンホール
Claims (5)
- 取り外し可能な蓋部材が開口部に設置されるマンホール内に設置した複数段の梯子と、
前記梯子の上方に設置することにより、前記マンホールに出入する作業者の手掛けとなる掴み棒と、
前記梯子の上部付近に設置され、前記掴み棒を収容する収納部と、
前記収納部の底部に設置され、前記掴み棒を上方へ向かって押し出す押出部材と、
前記収納部の近傍に設置され、前記掴み棒を前記マンホールから突出した状態で固定する固定部と、
前記掴み棒をマンホール内に繋ぎ止める繋留部材と、
を備え、
前記掴み棒は、前記マンホールの開口部に前記蓋部材を取り付けた状態で、前記蓋部材により前記押出部材の押出力に抗して前記収納部内に収納された状態となり、前記マンホールの開口部から前記蓋部材を取り外した状態で、前記押出部材の押出力により前記収納部内から突出した状態となる、
ことを特徴とするマンホールの出入補助装置。 - 前記蓋部材のマンホール内部側に設置されたカバー部材を備え、
前記カバー部材は、筒状の本体部と、当該本体部の上端部に開閉可能に取り付けた開閉蓋とを有し、
前記開閉蓋は、閉じられた状態で、前記蓋部材と前記掴み棒の上端部との間に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載のマンホールの出入補助装置。 - 前記カバー部材は、
前記マンホールの開口部から前記蓋部材を取り外した状態で、前記掴み棒とともに、前記収納部内から突出した状態となる、
ことを特徴とする請求項2に記載のマンホールの出入補助装置。 - 前記カバー部材は、
前記本体部の外周面に対して、着色または反射部材の取り付けの少なくとも一方が施されていることを特徴とする請求項2または3に記載のマンホールの出入補助装置。 - 前記カバー部材の前記開閉蓋は透光性を有していることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のマンホールの出入補助装置。
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JP2016105230A JP6732538B2 (ja) | 2016-05-26 | 2016-05-26 | マンホールの出入補助装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016105230A JP6732538B2 (ja) | 2016-05-26 | 2016-05-26 | マンホールの出入補助装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017210814A JP2017210814A (ja) | 2017-11-30 |
JP6732538B2 true JP6732538B2 (ja) | 2020-07-29 |
Family
ID=60476725
Family Applications (1)
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JP2016105230A Active JP6732538B2 (ja) | 2016-05-26 | 2016-05-26 | マンホールの出入補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
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2016
- 2016-05-26 JP JP2016105230A patent/JP6732538B2/ja active Active
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