JP6809395B2 - 回転霧化塗装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転霧化塗装装置に関する。
従来、自動車部品の塗装工程においては、高速で回転する回転霧化頭を備えた回転霧化塗装装置(以下、単に「塗装装置」ともいう。)が利用されている。この種の塗装装置が、例えば下記の特許文献1に開示されている。
この塗装装置は、回転霧化頭の回転によって塗料を霧化させるとともに、印加電圧によって帯電した塗料粒子を、接地された被塗装物との間の静電的な力を利用してこの被塗装物に塗着させるように構成されている。また、この塗装装置は、回転霧化頭の回転によって塗料粒子が遠心方向に広がりすぎるのを抑えるために、回転霧化頭の外周から被塗装物に向けてエアを噴射するように構成されており、これにより被塗装物に塗料粒子を均一に塗着させようとしている。このエアは、「シェーピングエア」と称呼される。
特開2008−80240号公報
ところが、上記の塗装装置は、噴射したエアが被塗装物によって遮蔽されると、このエアの勢いによって塗料粒子の一部が被塗装物に塗着することなく飛散し易くなり、塗料の塗着効率が低下する。そこで、この塗着効率の低下を防ぐために、エアの噴射量を低下させたり、エアの噴射自体を停止したりするという対策が考えられる。
しかしながら、エアの勢いを弱めると、今度は塗料粒子が回転霧化頭の回転による遠心力の影響を受けて外側に広がり易くなる。この場合には、塗装パターンの中央部分に塗着量の少ない領域が形成された円環状の塗装ムラが発生し易くなる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、塗着効率の低下を防ぐとともに塗装ムラの発生を抑えることができる回転霧化塗装装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
被塗装物に塗装を施すための回転霧化塗装装置であって、
ハウジングと、
上記ハウジングに回転可能に収容され、回転によって塗料を霧化してエア噴射を伴うことなく吐出する回転霧化頭と、
上記回転霧化頭を回転駆動する駆動部と、
上記ハウジングに固定され、上記回転霧化頭において塗料が吐出される吐出部よりも回転中心側に塗料吐出口を有する固定ノズルと、
上記回転霧化頭及び上記固定ノズルのそれぞれに電圧を印加する電圧印加部と、
を備え
上記回転霧化頭は、カップ形状を有するベルカップと、上記ベルカップの径方向の中心部に設けられ上記ベルカップとの間に上記吐出部としての流通路を形成するハブと、を備え、
上記固定ノズルは、上記ハブを貫通して上記塗料吐出口がハブ表面に露出するように構成されている、回転霧化塗装装置、
にある。
上記の回転霧化塗装装置によれば、駆動部が回転霧化頭を回転駆動したとき、この回転霧化頭の回転によって塗料が霧化されて塗料粒子として吐出され、印加された電圧によって塗料粒子が帯電することで被塗装物に塗着する。このとき、塗料粒子の吐出にエア噴射を伴わないため、即ちシェーピングエアを使用しないため、このシェーピングエアの勢いによって塗料粒子が飛散するのを防ぐことができる。
一方で、シェーピングエアを使用しないと、塗粒粒子が回転霧化頭の回転による遠心力の影響を受けて外側に広がり易くなり、塗装パターンの中央部分における塗着量を確保するのが難しい。そこで、回転霧化頭とは別に、回転しない固定ノズルを使用することで、塗料は、回転霧化頭による回転の影響を受けることなく、回転霧化頭の吐出部よりも回転中心側の塗料吐出口から吐出される。このとき、塗料は印加された電圧によって帯電し微粒化した塗料粒子となって吐出されて塗装パターンの中央部分に塗着する。これにより、塗装パターンの中央部分における塗着量を確保することができ、塗装ムラの発生を抑えることができる。
以上のごとく、上記の態様によれば、塗着効率の低下を防ぐとともに塗装ムラの発生を抑えることができる回転霧化塗装装置を提供できる。
実施形態1の回転霧化塗装装置の断面構造を示す図。 図1のII-II線矢視断面図。 図1中のハブを貫通した固定ノズルをハブ表面側である矢印A方向から視た図。 図1において塗料粒子がワークの被塗装面に塗着する様子を示す部分拡大図。 実施形態1の回転霧化塗装装置による塗装パターンを示す図。 比較例の塗装パターンを示す図。 外側ノズルによる塗料の膜厚の径方向分布を示す図。 内側ノズルによる塗料の膜厚の径方向分布を示す図。 外側ノズル及び内側ノズルの両方を用いたときの塗料の膜厚の径方向分布を示す図。 実施形態2の回転霧化塗装装置において、ハブを貫通した複数の固定ノズルをハブ表面側から視た図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上記の回転霧化塗装装置において、上記回転霧化頭は、カップ形状を有するベルカップと、上記ベルカップの径方向の中心部に設けられ上記ベルカップとの間に上記吐出部としての流通路を形成するハブと、を備え、上記固定ノズルは、上記ハブを貫通して上記塗料吐出口がハブ表面に露出するように構成されているのが好ましい。
この塗装装置によれば、固定ノズルがハブを貫通する構造を利用して、その塗料吐出口がベルカップの回転中心部に配置される。これにより、固定ノズルの塗料吐出口をベルカップの回転中心部に配置する構造を簡素化することができる。
上記の回転霧化塗装装置において、上記回転霧化頭は、上記ベルカップの回転軸方向に延在し且つ上記ハブのハブ裏面に向かう塗料吐出口を有する外側ノズルを有し、この外側ノズルの管内に上記固定ノズルとしての内側ノズルが挿設されているのが好ましい。
この塗装装置によれば、外側ノズルの管内空間を内側ノズルの配置スペースに利用することができる。これにより、固定ノズルとしての内側ノズルの配置のためにハウジングが大型化するのを防ぐことができる。
以下、回転霧化塗装装置(以下、単に「塗装装置」という。)の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、この塗装装置の説明のための図面において、回転霧化頭の回転軸方向を矢印Xで示し、回転霧化頭の径方向を矢印Yで示し、回転霧化頭の周方向を矢印Zで示している。
(実施形態1)
図1に示されるように、実施形態1の塗装装置10は、自動車部品の塗装工程において被塗装物としてのワークWに塗装を施すためのものであり、ハウジング11と、回転霧化頭(以下、「ベル」という。)20と、エアモータ25と、固定ノズル26,27と、電圧発生器29と、を備えている。この塗装装置10は、「ベル型塗装機」とも称呼される。
ハウジング11は、エア供給源(図示省略)に接続されたエア流路12を備えている。このエア流路12の流入口12aから流入したエアの一部は、エアモータ25においてスラスト方向の空気軸受、及びラジアル方向の空気軸受に使用される。また、このエアの一部は、エアモータ25を駆動する駆動用エアに使用される。
ベル20は、ハウジング11に回転可能に収容されている。このベル20は、駆動部としてのエアモータ25によって回転駆動され、その回転によって塗料を霧化してエア噴射を伴うことなく吐出するように構成されている。即ち、本実施の形態では、ベル20から吐出される塗料に対しては、所謂「シェーピングエア」が噴射されないようになっている。
ベル20は、カップ形状を有するベルカップ21と、ベルカップ21の径方向Yの回転中心部に設けられた円板状のハブ(「ベルインナー」ともいう。)22と、を備えている。ハブ22は、ネジ部材(図示省略)によってベルカップ21に締結固定されている。このベル20において、ベルカップ21とハブ22のハブ裏面22bとによって内部空間23が区画されている。また、ベルカップ21とハブ22の外周との間に流通路24が形成されている。特に図示しないものの、複数の流通路24がベル20の周方向Zに等間隔で配置されている。
ハブ22のハブ表面22aは、ワークWの被塗装面Waに対向する対向面として構成されている。ハブ22のハブ裏面22bは、内部空間23に吐出された塗料をハブ22の径方向外方の流通路24へと誘導可能な湾曲面として構成されている。このため、固定ノズル26から内部空間23に吐出された塗料は、ハブ22のハブ裏面22bに沿って流通路24まで誘導された後、この流通路24を通じてワークWの被塗装面Waに向けて吐出されるようになっている。
エアモータ25は、ベル20を回転駆動するための出力軸25aを有し、この出力軸25aにタービン25bが固定されている。タービン25bの外周面には、周方向に互いに離間して配置された複数の羽根25cが設けられている。
タービン25bは、複数の羽根25cにエアが供給されることによって出力軸25aを回転させるように構成されている。出力軸25aは、ベル20のベルカップ21に固定されている。このため、ベル20は、出力軸25aを回転中心としてエアモータ25と一体的に回転するように構成されている。
なお、エアモータ25を構成するタービン25bの詳細については、例えば実開昭60−151555号公報に開示のタービン5が参照される。従って、本明細書では、この公報を援用することにより、タービン25bの更なる詳細な説明を省略する。
固定ノズル26は、ハウジング11に対して固定されたノズルであり、ベル20のベルカップ21の回転軸方向Xに延在している。この固定ノズル26は、塗料供給源(図示省略)から供給された塗料が流れる流路26aと、この流路26aに連通し且つハブ22のハブ裏面22bに向かう塗料吐出口26bと、を有する。このため、塗料は、固定ノズル26の流路26a及び塗料吐出口26bを通じてハブ22のハブ裏面22b側の内部空間23に吐出される。この固定ノズル26は、塗料の付着度合いを容易に確認できるような透明な樹脂のチューブによって形成された塗料管であるのが好ましい。
固定ノズル27は、ハウジング11に固定されている。このため、ハブ22がベルカップ21とともに周方向Zのいずれか一方である所定の回転方向に回動駆動されるのに対して、この固定ノズル27は回転しないようになっている。
この固定ノズル27は、塗料供給源(図示省略)から供給された塗料が流れる流路27aと、この流路27aに連通する塗料吐出口27bと、を有する。この固定ノズル27の塗料吐出口27bは、ベル20において塗料が吐出される吐出部としての流通路24よりも径方向Yの回転中心側に配置されている。
また、この固定ノズル27は、固定ノズル26の管内に挿設されており(図2参照)、且つハブ22の中心部に設けられた貫通穴22cを貫通して塗料吐出口27bがハブ表面22aに露出する(図3参照)ように構成されている。この場合、固定ノズル27は、外側ノズルである固定ノズル26に対してその内側に配置された内側ノズルとなる。
本構成によれば、固定ノズル27は、その塗料吐出口27bの内径が塗料吐出口26bの内径を下回る細管となる。また、この固定ノズル27の塗料吐出口27bは、ハブ22の貫通穴22cを貫通することによって、ベルカップ21の回転中心部に配置される。
図1に戻って説明すると、電圧印加部としての電圧発生器29は、ケーブル28を通じてベル20及び固定ノズル27のそれぞれに高い直流の電圧を印加するように構成されている。この目的のために、ベル20及び固定ノズル27は、いずれも金属材料からなり、ケーブル28に直接的或いは間接的に接続されている。
次に、上記の塗装装置10の動作について説明する。
図1において、エア流路12の流入口12aからエアが流入することによってエアモータ25が作動する。これにより、ベル20は、予め設定された回転数で所定の回転方向に回転駆動される。また、電圧発生器29が作動する。これにより、ケーブル28を通じてベル20及び固定ノズル27のそれぞれに高い電圧が印加される。そして、固定ノズル26と固定ノズル27のそれぞれにおいて塗料の供給が開始される。
このとき、図4に示されるように、固定ノズル26の塗料吐出口26bから内部空間23に塗料が吐出される。この塗料は、ハブ22のハブ裏面22bに接触することにより噴霧化されて塗料粒子となる。この塗料粒子は、内部空間23をハブ22のハブ裏面22bに沿って誘導された後、印加電圧によって帯電した状態で流通路24を通じてワークWの被塗装面Waに向けて吐出され、接地されたワークWとの間の静電的な力によってこのワークWの被塗装面Waに塗着する。このように、固定ノズル26の塗料吐出口26bから吐出された塗料は、流通路24を経由した後でワークWの被塗装面Waに向けて吐出されるようになっている。
また、ベル20の回転数と塗料の粒化の度合いとの間に相関関係がある。即ち、ベル20の回転数が上がると塗料の粒化の度合いが相対的に高くなり、ベル20の回転数が下がると塗料の粒化の度合いが相対的に低くなる。
一方で、固定ノズル26の内側に配置された固定ノズル27の塗料吐出口27bからワークWの被塗装面Waに向けて塗料が吐出される。このとき、塗料は、印加電圧によって帯電した状態で吐出されることにより、既知の静電微粒化特性にしたがって微粒化された塗料粒子となる。そして、この塗料粒子は、接地されたワークWとの間の静電的な力によってこのワークWの被塗装面Waに塗着する。このように、固定ノズル27の塗料吐出口27bから吐出された塗料は、固定ノズル26とは異なり、流通路24を経由することなくワークWの被塗装面Waに向けて直接的に吐出されるようになっている。
この場合、塗料の微粒化を促進するために、圧力損失が許容される範囲で固定ノズル27の内径をできるだけ小さくし、且つ所望の塗装パターンを形成できる範囲でこの固定ノズル27による塗料の供給量をできるだけ少量に設定するのが好ましい。
これにより、ワークWの被塗装面Waに、例えば図4及び図5に示されるような塗装パターンPが形成される。この塗装パターンPには、円環状の第1塗着部P1と、第1塗着部P1の中央部分を埋める円形の第2塗着部P2と、が含まれている。ここで、第1塗着部P1は、固定ノズル26から吐出された塗料粒子によって形成される。これに対して、第2塗着部P2は、固定ノズル27から吐出された塗料粒子によって形成される。
これに対して、ベル20の固定ノズル26のみから塗料を吐出して固定ノズル27を使用しない場合は、例えば図6に示されるような塗装パターンPが形成される。この場合、固定ノズル26から吐出された塗料粒子は、ベル20の回転の影響によって遠心方向に広がり易くなり、塗装パターンPの中央部分に、塗料粒子が塗着しない若しくは塗着量が膜厚の管理値を下回る領域、即ちワークWの被塗装面Waの一部が露出した若しくは膜厚が薄い塗料不良部P3が形成される。
本発明者は、外側ノズルである固定ノズル26と、内側ノズルである固定ノズル27と、のそれぞれが塗装パターンに及ぼす影響を確認するためのテストを実施した。このテストでは、ワークWの被塗装面Waに実際に形成された塗装パターンの膜厚を計測した。この計測の結果を図7〜図9を参照しながら説明する。
2つの固定ノズル26,27のうち一方の固定ノズル26のみを使用した場合には、塗装パターンの膜厚(μm)の径方向の分布について、図7に示されるような分布線Lが得られた。この分布線Lからわかるように、固定ノズル26のみを使用した場合には、膜厚が管理値を上回る円環状の第1塗着部P1と、管理値を下回る円形の塗料不良部P3と、を含む塗装パターンが形成されることが確認された(図6参照)。
これに対して、2つの固定ノズル26,27のうち他方の固定ノズル27のみを使用した場合には、図8に示されるような分布線Mが得られた。この分布線Mからわかるように、固定ノズル27のみを使用した場合には、中央部分の狭い領域のみの膜厚が管理値を上回り、その他の領域の膜厚は管理値を下回るような塗装パターンが形成されることが確認された。
そして、本実施形態では、2つの固定ノズル26,27の両方を同時に使用することで図9に示されるような分布線Nが得られた。この分布線Nは、前記の2つの分布線L,Mが合成されたものである。この分布線Nからわかるように、本実施形態によれば、円環状の第1塗着部P1と、円形の第2塗着部P2と、を含み、これら2つの塗着部P1,P2のいずれの膜厚も管理値を上回るような塗装パターンが形成されることが確認された(図5参照)。
次に、上記の実施形態1の作用効果について説明する。
上記の塗装装置10によれば、エアモータ25がベル20を回転駆動したとき、このベル20の回転によって塗料が霧化されて塗料粒子として吐出され、印加された電圧によって塗料粒子が帯電することでワークWに塗着する。このとき、塗料粒子の吐出にエア噴射を伴わないため、即ちシェーピングエアを使用しないため、このシェーピングエアの勢いによって塗料粒子が飛散するのを防ぐことができる。
一方で、シェーピングエアを使用しないと、塗粒粒子がベル20の回転による遠心力の影響を受けて外側に広がり易くなり、塗装パターンPの中央部分における塗着量を確保するのが難しい(図6参照)。そこで、ベル20とは別に、回転しない固定ノズル27を使用することで、塗料は、ベル20による回転の影響を受けることなく、ベル20の流通路24よりも径方向Yの回転中心側(回転中心寄り)に位置する塗料吐出口27bから吐出される。このとき、塗料は印加された電圧によって帯電し微粒化した状態で吐出されて塗装パターンPの中央部分に塗着する(図5参照)。これにより、塗装パターンPの中央部分における塗着量を確保することができ、塗装ムラの発生を抑えることができる。
従って、塗着効率の低下を防ぐとともに塗装ムラの発生を抑えることができる回転霧化塗装装置10を提供できる。
なお、ここでいう「塗着効率」とは、塗装に使用した塗料の量A1と、実際にワークWの被塗装面Waに塗着した塗料の量A2と、の比率(=A2/A1)を示す。従って、塗料の量A2が相対的に小さい場合に塗着効率が低く、塗料の量A2が相対的に大きい場合に塗着効率が高い。
また、上記の塗装装置10によれば、固定ノズル25がハブ22の貫通穴22cを貫通する構造を利用して、その塗料吐出口22bがベルカップ21の回転中心部に配置される。これにより、固定ノズル27の塗料吐出口27bをベルカップ21の回転中心部に配置する構造を簡素化することができる。
また、上記の塗装装置10によれば、外側ノズルである固定ノズル26の管内空間を内側ノズルである固定ノズル27の配置スペースに利用することができる。これにより、固定ノズル27の配置のためにハウジング11が大型化するのを防ぐことができる。
以下、実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図10に示されるように、実施形態2の塗装装置110は、固定ノズル27の数についてのみ実施形態1の塗装装置10と相違している。具体的には、この塗装装置110は、7つの固定ノズル27を備えている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態2によれば、各固定ノズル27の内径を実施形態1の場合よりも小さくすることによって、各固定ノズル27から吐出する塗料を微粒化させ易い。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、この実施形態2において、固定ノズル27の数は7つに限定されるものではなく、任意の複数の固定ノズル27を使用することができる。
本発明は、上記の本実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、本実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記の実施形態では、固定ノズル27の塗料吐出口27bをベルカップ21の回転中心部に配置する場合について例示したが、この固定ノズル27の塗料吐出口27bを配置する領域は、ベル20において塗料が吐出される吐出部(流通路24)よりも回転中心側であれば、その位置や数は限定されない。例えば、ハブ22の貫通穴22cよりも径方向Yの外方にこの貫通穴22cに代えて或いは加えて別に貫通穴を設け、この貫通穴に固定ノズル27を貫通させるように構成してもよい。
上記の実施形態では、固定ノズル27が固定ノズル26の管内に挿設される場合について例示したが、これに代えて、固定ノズル26の管外に固定ノズル27を配置することもできる。
上記の実施形態では、ベル20を回転駆動する駆動部としてエアモータ25を使用する場合について例示したが、このエアモータ25に代えて電動モータ等の別の駆動部を使用することもできる。
上記の実施形態では、自動車部品の塗装工程において使用される塗装装置10,110について例示したが、これらの塗装装置10,110を自動車部品以外の部品の塗装に使用することもできる。
10,110 回転霧化塗装装置
11 ハウジング
20 回転霧化頭(ベル)
21 ベルカップ
22 ハブ
22a ハブ表面
22b ハブ裏面
24 流通路(吐出部)
25 エアモータ(駆動部)
26 固定ノズル(外側ノズル)
26b 塗料吐出口
27 固定ノズル(内側ノズル)
27b 塗料吐出口
29 電圧発生器(電圧印加部)
W ワーク(被塗装物)

Claims (2)

  1. 被塗装物に塗装を施すための回転霧化塗装装置であって、
    ハウジングと、
    上記ハウジングに回転可能に収容され、回転によって塗料を霧化してエア噴射を伴うことなく吐出する回転霧化頭と、
    上記回転霧化頭を回転駆動する駆動部と、
    上記ハウジングに固定され、上記回転霧化頭において塗料が吐出される吐出部よりも回転中心側に塗料吐出口を有する固定ノズルと、
    上記回転霧化頭及び上記固定ノズルのそれぞれに電圧を印加する電圧印加部と、
    を備え
    上記回転霧化頭は、カップ形状を有するベルカップと、上記ベルカップの径方向の中心部に設けられ上記ベルカップとの間に上記吐出部としての流通路を形成するハブと、を備え、
    上記固定ノズルは、上記ハブを貫通して上記塗料吐出口がハブ表面に露出するように構成されている、回転霧化塗装装置。
  2. 上記回転霧化頭は、上記ベルカップの回転軸方向に延在し且つ上記ハブのハブ裏面に向かう塗料吐出口を有する外側ノズルを有し、この外側ノズルの管内に上記固定ノズルとしての内側ノズルが挿設されている、請求項に記載の回転霧化塗装装置。
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