JP6806560B2 - 延長ノズル付き吐出容器 - Google Patents
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Description
そこでノズル筒付きの吐出容器と別体として、延長ノズルを用意し、容器の使用時にノズル筒の先端部に嵌合するようにしたものが知られている(特許文献1)。
これを回避するために、ノズル筒の先端部に対して延長ノズルが固嵌めされるように延長ノズルの基端部の内径を、ノズル筒の先端部の外径に対してきつめに設計することもできるが、この場合には、延長ノズルをノズルヘッドから取り外して、これらを洗浄しようとするときに、容易に取り外しできなくなり、不便である。
前記ノズル筒12dの先端部へ基端E1を嵌合させた管壁16を含み、当該基端16を前記先端部へ嵌合させることで主要部材1に組み付けられ、かつ、前記管壁16の基端E1寄りに、当該基端と反対側に係合端面22aを有する係合突部22を付設してなる延長ノズル14と、
前記ノズルヘッド12の上側へ嵌着されたヘッドカバー32を有するとともに、このヘッドカバー32から前記ノズル筒12dの上面に添って延びる連結アーム40を介して係止部42を突設してなるアダプタ30と、
を具備し、
前記係止部42は、ノズルヘッド12にヘッドカバー32を装着させた状態で延長ノズル14の脱落を防止できるように、係合突部22の係合端面22aに係止されている。
42を、延長ノズル14の管壁16の基端E1寄りに付設した係合突部22に係合させている。
「主要部材」とは、本発明の容器の構成のうちで延長ノズル及びアダプタを除く部分という程度の意味であり、少なくとも容器体とノズルヘッドとを含む部材であれば足りる。図示例では、ポンプ機構を内蔵したポンプ容器を挙げているが、例えばエアゾール式吐出容器であっても良い。
「ノズルヘッド」とは、ノズル筒を有するヘッドという意味である。図示のポンプ式容器においては、押下げて操作する押下げヘッドを例示している。しかしながら、エアゾール容器の場合には、周知のように押し下げて操作するヘッドの他に、側方(通常はノズルを開口する方向)にヘッドを傾けるいわゆるチルトタイプのヘッドが用いられており、いずれもノズルヘッドに含まれる。
「アダプタ」は、前記ノズルヘッドへ装着される部材である。ノズルヘッドに対して着脱自在に装着するものが代表例であるが、本手段においては、ノズルヘッドに対して取り外し不能に装着されるものも除外されない。
「ノズルカバー」は、ノズルヘッドの全部または一部を覆うように形成されている。
「連結アーム」は、係止部が係合突部を確実に係止できる程度の強度を有するものであれば足りる。
好適な一実施例として、連結アーム40がヘッドカバー32から側外方へ突出され、かつこの突出方向から見て断面逆U形の曲り板部に形成されており、この曲り板部の先部に前記係止部42が付設された構造が図示されている(図1参照)。
なお、連結アーム40はある程度の可撓性を有するものであってもよく、例えばノズルヘッド12からヘッドカバー32を外すときに、連結アーム40が撓んでヘッドカバー32の取り外しが容易となるようにしても構わない。
前記アダプタ30は、延長ノズル14と別体であり、かつヘッドカバー32をノズルヘッド12の上側へ着脱自在に形成するとともに、ノズルヘッド12からヘッドカバー32を外した状態で、前記係止部42を係合突部22から分離させることが可能に設けている。
前記係止部42は、下側にノズル挿入口44Aを有する円弧状の係止板部であり、当該係止板部の上端部が前記連結アーム40の先部40aに連結されている。
前記係止部42は、中央部にノズル挿通孔44Bを開口するリング状の係止板部であり、当該係止板部の上端部が前記連結アーム40の先部40aに連結されている。
前記ヘッドカバー32は、天板33の外周部から小径の嵌合筒部36と大径の操作筒部34を垂下し、前記嵌合筒部36を前記ノズルヘッド12に嵌着するとともに、前記操作筒部34に指をかけて引き上げることで、前記嵌合筒部36をノズルヘッド12から離脱させることができるように形成している。
第2の手段に係る発明によれば、前記アダプタ30は、延長ノズル14と別体であり、かつヘッドカバー32をノズルヘッド12の上側へ着脱自在に形成するとともに、ノズルヘッド12からヘッドカバー32を外した状態で、前記係止部42を係合突部22から分離させることが可能に設けたから、使用後に延長ノズル14を洗浄などのために取り外すことが容易である。
第3の手段に係る発明によれば、係止部42は、下側にノズル挿入口44Aを有する円弧状の係止板部であるから、ノズル挿入口44Aを介して延長ノズル14を挿入し、或いは取り外すことが容易である。
第4の手段に係る発明によれば、係止部42は、中央部にノズル挿通孔44Bを開口するリング状の係止板部であるから、より延長ノズル14の抜け出しをより的確に防止できる。
第5の手段に係る発明によれば、天板33の外周部からノズルヘッド12への嵌着用小径の嵌合筒部36及び大径の操作筒部34を垂下したから、操作筒部34に指をかけて引き上げることで、前記嵌合筒部36をノズルヘッド12から容易に離脱させることができ、操作し易い。またヘッドカバー32の天板33がノズルヘッド12より大径となるため、ヘッドカバー32を押し下げ易い。
容器体2は、胴部から図示しない口頸部を起立している。
装着キャップ4は、前記口頸部の外面に嵌合された装着筒4aの上端から内向きフランジ4bを内方突出している。
ポンプシリンダは、シリンダ周壁の上端に付設した鍔状のフランジ部を有し、このフランジ部を口頸部と内向きフランジ4bとの間に挟持させることで、容器体2内に支持されている。ポンプシリンダの下部からは液体吸い上げパイプが垂下されており、かつポンプシリンダの下部に第1逆止弁が設けられている。
補助キャップ6は、作動部材8の抜け止め手段であり、キャップ周壁の下半部をポンプシリンダの上部内に嵌合するとともに、上半部外面にネジ部を形成し、かつキャップ周壁の上半部から外向きフランジ6aを外方突出している。
作動部材8は、前記ポンプシリンダの内面を摺動する筒状ピストンを下部に有するとともに、前記補助キャップ6から起立するステム10の上端のノズルヘッド12を付設している。ノズルヘッド12はヘッド頂壁12aの裏面中央部から、前記ステムに好ましくは着脱自在に取り付ける取付筒部(図示せず)を垂下するとともに、ヘッド頂壁12aの外周部から大径のヘッド周壁12b及び小径の補助周壁12cを垂下している。この補助周壁12cは、図示例では前記補助キャップ6のキャップ周壁の上半部に螺合可能に形成している。ヘッド周壁12bの前面からは、前記ステム10に連通するノズル筒12dを前方突出している。
なお、本明細書において、便宜的に、図2の左方(ノズル筒を突出する方向)を“前”、同図の右方を“後”というものとする。
作動部材8の内部には、第2逆止弁(図示せず)が形成されており、容器体2に対する作動部材8の昇降により、容器体2内の液体を、第1逆止弁を介してポンプシリンダ内へ吸い込むとともに、ポンプシリンダ内の液体を、第2逆止弁を介してノズル筒12dから外部へ吐出するように形成している。なお、容器の内容物は液体に限定されない。
図示例において、管壁16は長手方向中間部に屈曲部18を有し、この屈曲部18より基端E1側では前下方へ傾斜し、屈曲部18より先端E2側では垂直に垂下している。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
また本実施形態では、管壁16の基部(基端E1近傍の管壁部分をいう)を、図2に点線で示すように、基部以外の管壁部分から段差Sを介して拡径する大内径部20に形成している。延長ノズル14を、ノズル筒12dの先端部に嵌合させるときには、この先端部が前記段差Sに突き当たるまで延長ノズル14を嵌合させればよい。これにより、ノズル
筒12d及びヘッドカバー32に対する延長ノズル14の係合突部22の位置決めをすることができ、ノズル筒12dへの延長ノズル14の嵌合長さが不足することにより、後述の係止部42を係合突部22に係止できないという不具合がなくなる。
前記係合突部22は、管壁16の先端E2に近い側に係合端面22aを有し、この係合端面に後述の係止部42を係止させることが可能に形成されている。図示例の係合突部22は、係合鍔部として形成されているが、係止部42を係止させることができる限り、どのような構造でも構わない。図示例では、係合突部22が大内径部20の最も基端E1寄りに付設されているが、その配置は適宜変更することができる。
前記嵌合筒部36は、ノズルヘッド12のヘッド周壁12bの外面に嵌合されている。前記嵌合筒部36の筒壁の前部には切欠き36aが形成されており、前記ヘッド周壁12bへの嵌合状態で切欠き36a内をノズル筒12dが挿通するように形成されている。また嵌合筒部36の下端部内面には、ヘッド周壁12bの下端面に係合可能な係合リブ36bが付設されている。
前記操作筒部34は、その下面に指を掛けてヘッドカバー32を引き上げるための手段である。図示例では、操作筒部34の前壁部を開口して、この開口箇所から連結アーム40が前方へ延出している。
前記押下げ用筒部38は、嵌合筒部36をヘッド周壁12bに嵌合させた状態で、押下げ用筒部の筒壁下端がノズルヘッド12のヘッド頂壁12aの上面に当接するように形成している。
また好適な図示例では、連結アーム40は、突設方向から見て断面逆U字形の曲り板部に形成されている。これにより連結アーム40の剛性が高まる。連結アーム40を含むアダプタ30を、可撓性のある材料で形成することができる。この明細書でU字状というときには、円弧状を含み、例えば下側が浅くくぼんだ形状を含むものとする。
図示例の係止部は、連結アームである曲り板部の先端全体から内方突出する円弧状の係止板部に形成されており、下側からノズル筒を挿通可能なノズル挿入口44Aを有する。もっとも係止部42の形状は適宜変更することができ、例えば連結アーム40の先端の一部から凸状に内方突出する突起でも構わない。
なお、本明細書において、“円弧状の係止板部”とは、第2実施形態のリング状の係止板部と区別するために用いる用語であり、正確に円弧である必要はない。
2を当接させて、図2に想像線で示す状態からヘッドカバー32を押下げると、同図に実線で示す如く、ノズルヘッド12の外面に嵌着させることができる。アダプタ30を可撓性材料で形成したときには、連結アーム40が撓むとともに切欠き36aを設けた嵌合筒部36が容易に拡開するので、嵌着作業がよりスムーズとなる。
図2の状態でアダプタ30の係止部42が延長ノズル14の係合突部22に係止しているので、延長ノズル14が不意に脱落することを防止できる。この状態でヘッドカバー32の天板33を押下げると、押下げ用筒部38を介してノズルヘッド12が押し下げられ、ポンプシリンダ内の液体がノズル筒12dを経て延長ノズル14から吐出される。
使用後に延長ノズル14を洗浄するときには、図2の状態から操作筒部34の後壁部に指を掛けて引き上げるとよい。この後壁部は、嵌合筒部36よりも後方に、すなわち、係止部42から見て遠くにあるから、操作筒部34の後壁部を力点、係止部42を支点、ノズルヘッド12への嵌合筒部36の嵌合箇所を作用点とするテコの原理により、嵌合筒部36の係合リブ36bが前記ヘッド周壁12bの下端から容易に外れる。
ヘッドカバー32をノズルヘッド12から取り外した後に、延長ノズル14をノズル筒12dから取り外すことができる。これにより、延長ノズル14を容易に洗浄することができる。もちろん、ノズルヘッド12もステム10から取り外して洗浄することができる。
すなわち、本実施形態の係止部42は、図7及び図8に示す如く、中心にノズル挿通孔44Bを有するリング状の係止板部に形成されている。前記係合突部22の係合端面22aに対して、第1実施形態では円弧状の係止板部のみで当接するのに対して、本実施形態ではリング状の係止板部が係止するので、係止力がより向上する。
本実施形態において、延長ノズル14及びアダプタ30を主要部材1に組み付けるときには、図9に示す状態より、延長ノズル14を先端E2側からアダプタ30のノズル挿通孔44Bに挿入し、係止部42が係合突部22の係合端面22aに当接するまで延長ノズル14を挿通させる。そして図6に想像線で示す状態からヘッドカバー32をノズルヘッド12に嵌着させればよい。
2…容器体 4…装着キャップ 4a…装着筒 4b…内向きフランジ
6…補助キャップ 6a…外向きフランジ 8…作動部材 10…ステム
12…ノズルヘッド 12a…ヘッド頂壁 12b…ヘッド周壁 12c…補助周壁
12d…ノズル筒
14…延長ノズル 16…管壁 18…屈曲部 20…大内径部
22…係合突部(鍔部) 22a…係合端面
30…アダプタ 32…ヘッドカバー 33…天板 34…操作筒部
36…嵌合筒部 36a…切欠き 36b…係合リブ
38…押下げ用筒部 40…連結アーム 40a…先部
42…係止部
44A…ノズル挿入口
44B…ノズル挿通孔
E1…基端 E2…先端 S…段差
Claims (5)
- 容器体(2)から起立されたノズルヘッド(12)より側外方へノズル筒(12d)が突設された主要部材(1)と、
前記ノズル筒(12d)の先端部へ基端(E1)を嵌合させた管壁(16)を含み、当該基端(16)を前記先端部へ嵌合させることで主要部材(1)に組み付けられ、かつ、前記管壁(16)の基端(E1)寄りに、当該基端と反対側に係合端面(22a)を有する係合突部(22)を付設してなる延長ノズル(14)と、
前記ノズルヘッド(12)の上側へ嵌着されたヘッドカバー(32)を有するとともに、このヘッドカバー(32)から前記ノズル筒(12d)の上面に添って延びる連結アーム(40)を介して係止部(42)を突設してなるアダプタ(30)と、
を具備し、
前記係止部(42)は、ノズルヘッド(12)にヘッドカバー(32)を装着させた状態で延長ノズル(14)の脱落を防止できるように、係合突部(22)の係合端面(22a)に係止されたことを特徴とする、延長ノズル付き吐出容器。 - 前記アダプタ(30)は、延長ノズル(14)と別体であり、かつヘッドカバー(32)をノズルヘッド(12)の上側へ着脱自在に形成するとともに、ノズルヘッド(12)からヘッドカバー(32)を外した状態で、前記係止部(42)を係合突部(22)から分離させることが可能に設けたことを特徴とする、請求項1記載の延長ノズル付き吐出容器。
- 前記係止部(42)は、下側にノズル挿入口(44A)を有する円弧状の係止板部であり、当該係止板部の上端部が前記連結アーム(40)の先部(40a)に連結されていることを特徴とする、請求項2記載の延長ノズル付き吐出容器。
- 前記係止部(42)は、中央部にノズル挿通孔(44B)を開口するリング状の係止板部であり、当該係止板部の上端部が前記連結アーム(40)の先部(40a)に連結されていることを特徴とする、請求項2記載の延長ノズル付き吐出容器。
- 前記ヘッドカバー(32)は、天板(33)の外周部から小径の嵌合筒部(36)と大径の操作筒部(34)を垂下し、前記嵌合筒部(36)を前記ノズルヘッド(12)に嵌着するとともに、前記操作筒部(34)に指をかけて引き上げることで、前記嵌合筒部(36)をノズルヘッド(12)から離脱させることができるように形成したことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載の延長ノズル付き吐出容器。
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JP2016255470A JP6806560B2 (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 延長ノズル付き吐出容器 |
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JP4993710B2 (ja) * | 2007-04-25 | 2012-08-08 | 株式会社吉野工業所 | ノズルカバー |
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2016
- 2016-12-28 JP JP2016255470A patent/JP6806560B2/ja active Active
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