JP6805999B2 - 車両用支柱部の剛性可変構造 - Google Patents
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本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、小型かつ簡単な構成で支柱部の剛性を、衝突体の種類に応じた剛性にすることのできる車両用支柱部の剛性可変構造を提供することにある。
このように、簡易な構成でありながら、支柱部の長さ方向の広い領域で剛性が切替えられる。
以下、車両用支柱部の剛性可変構造を具体化した第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
制御装置29は、車両10の走行中には、撮像装置27からの画像信号、及び車速センサ28からの車速信号に基づいて、フロントバンパFBへの衝突を監視する。すなわち、画像信号に基づいて、フロントバンパFBの前方に、衝突体としての歩行者が存在するか否かを判定する。また、制御装置29は、上記画像信号及び上記車速信号に基づいて、上記歩行者のフロントバンパFBに対する衝突の確率が、予め設定されたしきい値を越えているか否かを判定する。
ところで、第1実施形態では、上述したように、剛性変更体20の作動によりフロントピラー13の剛性が切替えられるところ、その剛性変更体20の作動、すなわち、シャフト24の出没は、フロントピラー13の中空部17で行なわれる。そのため、特許文献1とは異なり、剛性可変構造の構成部材のうち、剛性変更体20を駆動するための部品をフロントピラー13の外部に配置しなくてすむ。これに伴い、上記部品をフロントピラー13の外部に配置する場合に比べ、剛性可変構造を小型にすることができる。また、剛性変更体20は中空部17で作動するため、特許文献1とは異なり、フロントピラー13の回りの車両構成体と干渉することが起こらない。干渉を回避するための構成が不要となり、その分、剛性可変構造の簡素化を図ることができる。
・車体11の前部に衝突した歩行者が倒れ込んでフロントピラー13に衝突した場合に、その歩行者の頭部等を衝撃から保護する他の技術として、歩行者保護エアバッグ装置が知られている。このタイプのエアバッグ装置では、歩行者のフロントバンパFBに対する衝突を予測又は検出した場合に、エンジンフードの後端を跳ね上げるとともに、エンジンフードの後端とカウルトップとの間でエアバッグを膨張させる。このエアバッグをフロントピラー13の長さ方向における略全領域を覆うように膨張させる。そのため、歩行者がフロントピラー13に直接接触するのをエアバッグによって抑制し、同歩行者を衝撃から保護することが可能である。
この点、第1実施形態では、剛性変更体20がフロントピラー13の中空部17に配置される。そのため、剛性可変構造自体には防水構造を設けなくてすみ、この点でも構造の簡素化を図ることができる。なお、この効果は、後述する第2実施形態でも同様に得られる。
次に、車両用支柱部の剛性可変構造の第2実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。
次に、第2実施形態の作用及び効果について説明する。
・ガス発生器35から膨張用ガスをエアバッグ34に供給してこれを膨張させて、補強体31を後退位置から前進位置へ移動させている。そのため、駆動源として他の方式(例えば、電磁式等)のものを用いて補強体31を移動させる場合と比較して、迅速な駆動が可能である。また、低廉で、動作信頼性が高いといった利点もある。
<第1実施形態のみに関する事項>
・アクチュエータ22の前下端部が軸により車体11に回動可能に支持されてもよい。また、管体21の後上端部が軸により車体11に回動可能に支持されてもよい。この場合、車体11にはフロントピラー13も含まれる。このようにすると、剛性変更体20が第2態様にされて剛性が低くされたフロントピラー13に対し、歩行者による衝撃が加わった場合に、アクチュエータ22及び管体21がそれぞれ軸を支点として互いに反対方向へ回動することで、フロントピラー13がより変形しやすくなる。
・他車両の車体11に対する衝突が予測又は検出される前には、剛性変更体20が第2態様にされ、同衝突が予測又は検出されたときには、制御装置29により剛性変更体20が第1態様に切替えられてもよい。このように変更された場合にも、第1実施形態と同様の効果が得られる。
・補強体31を後退位置から前進位置へ移動させるために、エアバッグ34とは異なるタイプの駆動源が用いられてもよい。
・歩行者の車体11に対する衝突が予測又は検出される前には、剛性変更体30が第1態様にされ、同衝突が予測又は検出されたときには、制御装置29により剛性変更体30が第2態様に切替えられてもよい。このように変更された場合にも、第2実施形態と同様の効果が得られる。
・剛性変更体20,30は、中空部を1つのみ有する支柱部に組込まれてもよい。
・車内側の中空部17に代えて車外側の中空部18に剛性変更体20,30が配置されてもよい。
この場合、例えば、衝突検出装置26として、フロントバンパFBに作用する荷重の時間変化、累積(時間積分)等から衝突体が歩行者であるか否かを判定するものが採用されてもよい。
Claims (5)
- 車体における支柱部の中空部に配置され、かつ同中空部で作動することにより、前記支柱部の剛性を高める第1態様、及び前記第1態様よりも前記支柱部の剛性を低下させる第2態様を選択的に採る剛性変更体と、
衝突体の前記車体に対する衝突が予測又は検出された場合、前記剛性変更体の作動を制御することにより、同剛性変更体を、前記第1態様及び前記第2態様のうち、前記支柱部の剛性を前記衝突体の種類に応じた剛性にするための態様にする制御装置とを備え、
前記剛性変更体は、
前記支柱部の長さ方向における前記中空部の一方の端部を含む同中空部の一部に配置された管体と、
前記長さ方向における前記中空部の他方の端部を含み、かつ前記管体の配置されていない領域に、前記管体に接近した状態で配置されたケースを有し、前記ケースに対しシャフトを前記長さ方向に出没可能に構成したアクチュエータとを備え、
前記剛性変更体は、前記第1態様では、前記シャフトを前記ケースから突出させて前記管体内に入り込ませ、前記第2態様では、前記シャフトを前記ケースに没入させて前記管体から抜き出させるものである車両用支柱部の剛性可変構造。 - 衝突体としての歩行者の前記車体に対する衝突が予測又は検出される前には、前記剛性変更体が前記第1態様にされ、
歩行者の前記車体に対する衝突が予測又は検出された場合には、前記制御装置により前記剛性変更体が前記第2態様に切替えられる請求項1に記載の車両用支柱部の剛性可変構造。 - 車体における支柱部の中空部に配置され、かつ同中空部で作動することにより、前記支柱部の剛性を高める第1態様、及び前記第1態様よりも前記支柱部の剛性を低下させる第2態様を選択的に採る剛性変更体と、
衝突体の前記車体に対する衝突が予測又は検出された場合、前記剛性変更体の作動を制御することにより、同剛性変更体を、前記第1態様及び前記第2態様のうち、前記支柱部の剛性を前記衝突体の種類に応じた剛性にするための態様にする制御装置とを備え、
前記支柱部は、車外側の外壁部と車内側の内壁部とを備え、
前記剛性変更体は、
前記支柱部の長さ方向に延びる板状体からなり、かつ前記中空部に移動可能に配置された補強体と、
前記中空部に配置されるとともに、前記補強体を、前記中空部であって前記内壁部に接近した後退位置と、前記中空部であって前記後退位置よりも車外側の前進位置との間で前記補強体を移動させる駆動源と、
前記補強体と前記内壁部との間に配置された板状体からなり、前記補強体が前記後退位置に配置されるときには、前記補強体に沿って延びる倒伏状態となり、前記補強体が前記前進位置に配置されるときには、前記補強体に対し直交した起立状態となる脚柱とを備え、
前記剛性変更体は、前記第2態様では、前記補強体を前記後退位置に配置し、前記第1態様では、前記補強体を前記前進位置に配置するものである車両用支柱部の剛性可変構造。 - 前記脚柱は、前記補強体に対し支軸により支持されるとともに、前記支軸を支点として前記倒伏状態から前記起立状態となる側へ回動するように付勢されており、
前記衝突体としての他車両の前記車体に対する衝突が予測又は検出される前には、前記脚柱が前記倒伏状態にされ、かつ前記補強体が前記後退位置に配置され、
前記他車両の前記車体に対する衝突が予測又は検出された場合には、前記制御装置にて作動を制御された前記駆動源により、前記補強体が前記後退位置から前記前進位置へ移動させられ、かつ回動付勢された前記脚柱が前記倒伏状態から前記起立状態に切替えられる請求項3に記載の車両用支柱部の剛性可変構造。 - 前記駆動源は、前記中空部に配置され、かつガス発生器から供給される膨張用ガスにより膨張するエアバッグを備え、
前記他車両の前記車体に対する衝突が予測又は検出される前には、前記エアバッグが非膨張状態にされ、かつ前記補強体が前記後退位置に配置され、
前記他車両の前記車体に対する衝突が予測又は検出された場合には、前記制御装置により前記ガス発生器から膨張用ガスが前記エアバッグに供給されて同エアバッグが膨張させられて、前記補強体が前記前進位置へ移動させられる請求項4に記載の車両用支柱部の剛性可変構造。
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