JP4172265B2 - 車両のピラー部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両のピラー部構造に係り、特に、歩行者保護のためにフードの後部を持ち上げる機構を有する車両のピラー部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、歩行者保護のために車両のフードの後部を持ち上げる機構においては、フードの後部を昇降させる直動式の昇降機構と、歩行者等との衝突を事前に検知する歩行者事前検知手段と、歩行者事前検知手段からの信号を受けてフードを上昇させるかどうかを判別するコントローラを備え、フード昇降用のアーム部の上部に車両側方視及び車両前方視で車両上方に広がるテーパー部を設け、且つ、アーム部上部のテーパーに対応した内側形状を有し、アーム部が挿通するガイド部を車体に設け、ガイド部の最狭部をアーム部の最狭部より広くし所定の間隔を介しアームを収納した構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、歩行者保護のために車両のフードの後部を持ち上げる機構においては、衝突検知手段の検出作用にもとづいて歩行者との衝突危険が判断されると、フード跳ね上げ手段が作動してエンジンフードの後端部を跳ね上げてフロントウインドシールドとの間の間隙を拡大し、同時にエアバッグモジュールを作動してエアバッグを前記隙間から膨出させてフロントピラーの前面側で基部から上端部に亘る全領域を覆うように膨張展開させる構成が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
また、歩行者保護のために車両のフードの後部を持ち上げる機構においては、歩行者との衝突を検出する歩行者衝突検出手段によりエアバッグ装置を作動させ、エアバッグの展開力により車両用フードの後部を所定量持ち上げるとともにフード保持手段を作動させて、フードをその持ち上げられた位置にて保持して、フードで衝撃を吸収するための変形領域を形成し且つピラー上にピラーエアバッグを、ウインドシールド上に裂傷防止膜を膨張展開させる構成が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
その他、筒型断面の自動車のフロントピラーにおいて、自動車室内側にフロントピラーの変形を促す脆弱部を形成した構成が知られている(例えば、特許文献4参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−206245公報
【特許文献2】
特開2002−36986公報
【特許文献3】
特開2000−264146公報
【特許文献4】
特開平11−342863号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1においては、フロントピラーに歩行者保護構造はなく、また、特許文献2、3においては、エアバッグ袋体が大きくなりコストアップとなり、更に、特許文献4においては、視界確保等の理由から保護部材の高さが制約され歩行者保護性能に限度がある。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、低コストで歩行者保護性能を向上できる車両のピラー部構造を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、車両衝突時にフードの後部を車両上方に移動するフード上昇手段を備えた車両のピラー部構造であって、
ピラー骨格部材の車両外側部に配設されたピラーアウタガーニッシュと、
前記ピラーアウタガーニッシュを前記ピラー骨格部材から離間させるピラーアウタガーニッシュ移動手段と、
を有し、前記ピラーアウタガーニッシュ移動手段は、前記ピラーアウタガーニッシュと前記ピラー骨格部材との間に、ピラーに沿って配設され、後端部が前記ピラーの上部に固定され、前端部が前記フード上昇手段に連結されている線材であり、
前記ピラーアウタガーニッシュ移動手段が前記フード上昇手段に連動することを特徴とする。
【0012】
従って、車両が歩行者等の衝突体と衝突した場合には、フード上昇手段によりフードの後部が車両上方に移動する。この際、ピラーアウタガーニッシュとピラー骨格部材との間に、ピラーに沿って配設され、後端部がピラーの上部に固定され、前端部がフード上昇手段に連結されている線材がフード上昇手段に連動して、ピラーアウタガーニッシュをピラー骨格部材から離間させる。この結果、ピラーアウタガーニッシュの変形ストロークが増える。このため、ピラーへ衝突した衝突体に対する衝撃緩和性能が向上し、歩行者保護性能を向上できる。また、線材をフード上昇手段に連動させ、ピラーアウタガーニッシュをピラー骨格部材から離間させる構成のため、エアバッグ袋体によりピラーを覆う構成に比べ低コストである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明における車両のピラー部構造の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0014】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0015】
図5に示される如く、本実施形態では、車両10におけるフロントバンパ12の表面近くにセンサ14が内臓されており、このセンサ14によって衝突体Sの接触を検知するようになっている。また、センサ14は制御装置18に接続されており、制御装置18は、車速信号、例えば、自動車が所定の速度(例20km/h)以上で走行中であるとの信号と、センサ14からの出力信号とを組み合わせ走行中の接触であると判断した場合には、エンジンルームを覆うフード20のヒンジアーム22に連結されたフード上昇手段としてのヒンジ上下機構24のモータ26に電流を流すようになっている。
【0016】
図1に示される如く、左右のヒンジアーム22(図1では車両右側のみを示す)は、フード20の後部20Aの下面側における車幅方向両端部近傍にボルト32で固定されており、それぞれ車体前部の骨格部材である左右のエプロンアッパメンバ30にヒンジ上下機構24を介して取り付けられている。
【0017】
ヒンジアーム22の後端部22Aは、ヒンジ上下機構24のリンク34におけるフード20側の端部34Aにピン36によって前後方向に回転可能に連結されており、リンク34の車体側の端部34Bは、可動プレート38の上部にピン37によって前後方向に回転可能に連結されている。また、リンク34の中間部には、補助リンク40の前端部40Aがピン42によって上下方向に回転可能に連結されており、補助リンク40の後端部40Bは段付ボルト44によって、ヒンジマウントブラケット46の後部におけるヒンジアーム22の後端部22Aの下方となる部位に上下方向に回転可能に連結されている。
【0018】
ヒンジマウントブラケット46の基部46Aは、エプロンアッパメンバ30の車幅方向内側壁部30Aに沿って配設されており、ヒンジマウントブラケット46の基部46Aと、基部46Aの上端縁部に形成されたフランジ46Bとが、ボルト47によってエプロンアッパメンバ30に固定されている。
【0019】
可動プレート38は、螺子切りされたシャフト48に螺合しており、シャフト48に沿って車両前後方向へ移動可能となっている。また、シャフト48は、それぞれヒンジマウントブラケット46に固定された前側ブラケット50と後側ブラケット52とに回転可能に支持されており、シャフト48の前端部は、ジョイント54によってモータ26に連結されている。従って、制御装置18からの電流によって、モータ26が正回転又は逆回転することで、可動プレート38が後方(図1の矢印A方向)又は前方(図1の矢印B方向)へ移動するようになっている。
【0020】
なお、前側ブラケット50には、可動プレート38を停止するための下止点スイッチ58が配置されており、下止点スイッチ58は制御装置18に接続されている。また、後側ブラケット52には、可動プレート38を停止するための上止点スイッチ60が配置されており、上止点スイッチ60は制御装置18に接続されている。従って、下止点スイッチ58が可動プレート38を検出した場合及び上止点スイッチ60が可動プレート38を検出した場合には、制御装置18からの電流が停止し、モータ26が停止するようになっている。
【0021】
後側ブラケット52の前端部には、ゴム等の弾性体62が固定されている。また、上止点スイッチ60がオンするとモータ26が停止するが、シャフト48は慣性で回転する。このため、可動プレート38がシャフト48の螺子部48Aから外れ空転状態になる。この時、弾性体62は可動プレート38によって圧縮されるようになっている。その後、可動プレート38は弾性体62によって押し戻され、シャフト48の螺子部48Aに螺合した位置で停止するようになっている。なお、弾性体62は、前側ブラケット50の後端部にも同様に配設されている。
【0022】
可動プレート38が、前側ブラケット50側の停止位置に有る場合には、ヒンジアーム22の回転軸となるピン36は、可動プレート38と、シャフト48の螺子部48Aとの螺合によって、図1に示す通常使用位置に保持されている。更に、この通常使用位置では、ヒンジマウントブラケット46の上部に切り起こしたストッパ64の上端部64Aが、リンク34のフード20側の端部34Aに当接し、これを支持するようになっている。
【0023】
また、図2に示される如く、可動プレート38が、後側ブラケット52側の停止位置に有る場合には、ヒンジアーム22の回転軸となるピン36は、可動プレート38のシャフト48の螺子部48Aとの螺合によって、図2に示す上昇位置に保持されている。更に、この上昇位置では、ヒンジマウントブラケット46の上部に切り起こしたストッパ64の前面64Bが、補助リンク40に当接し、これを支持するようになっている。
【0024】
図5に示される如く、フード20は前後方向に長く、前端部20Bに配設されたストライカ70と車体側のフードロック72との噛合い部を回転中心として後部20Aが上方に移動するようになっている。
【0025】
また、本実施形態では、ヒンジアーム22の後端部22Aに斜め後側下方に向ってフック74が形成されており、このフック74にピラーアウタガーニッシュ移動手段としての線材であるケーブル76の前端部76Aが係合している。
【0026】
ケーブル76は、車両10のフロントピラー78に沿って配設されており、後端部76Bは、フロントピラー78の上部に固定されたアンカ80に固定されている。
【0027】
図3に示される如く、フロントピラー78のピラー骨格部材82は、ピラーアウタパネル84とピラーインナパネル86とで構成されている。ピラーアウタパネル84は、開口部を略車幅方向内側へ向けた略U字状とされており、後壁部84Aの車幅方向内側端部には、後方へ向けてフランジ84Bが形成されている。ピラーインナパネル86は、開口部を略車幅方向外側へ向けた略く字状とされており、後壁部86Aの車幅方向外側端部には、後方へ向けてフランジ86Bが形成されている。ピラーアウタパネル84フランジ84Bとピラーインナパネル86のフランジ86Bは互いに接合され溶着されている。
【0028】
一方、ピラーアウタパネル84の前壁部84Cにおける車幅方向内側端部には、略前方へ向けてフランジ84Dが形成されている。また、ピラーアウタパネル84のフランジ84Dには、ピラーインナパネル86の車幅方向内側壁部86Cの前部が接合され溶着されており、ピラーインナパネル86の車幅方向内側壁部86Cの前端部には、車幅方向外側に向ってフランジ86Dが形成されている。
【0029】
ピラーアウタパネル84の車幅方向外側部には、ピラーアウタガーニッシュ88が配設されており、ピラーアウタガーニッシュ88は樹脂によって構成されている。また、ピラーアウタガーニッシュ88における車幅方向外側後部は、ピラーアウタパネル84における外壁部84Eに重なっており、重合部88Aとなっている。
【0030】
図4に示される如く、ピラーアウタガーニッシュ88の重合部88Aには、開口部を車両後側下方に向けたU字状の切欠89が形成されている。
【0031】
図3に示される如く、ピラーアウタガーニッシュ88の切欠89の外周部は、ビス、ナット等の固定部材90によって、ピラーアウタパネル84における外壁部84Eに固定されている。また、重合部88Aの前方は、ウインドシールドガラス92側へ延設された延設部88Bとなっており、延設部88Bの先端部には、略車両後方へ向けった係合部88Cが形成されている。ピラーアウタパネル84の係合部88Cの先端部には、係合爪88Eが形成されており、この係合爪88Eがピラーインナパネル86のフランジ86Dに係合している。
【0032】
従って、ピラーアウタガーニッシュ88の切欠89が固定部材90から外れると共に、係合爪88Eが破壊またはピラーインナパネル86のフランジ86Dから外れることで、ピラーアウタガーニッシュ88は、ピラー骨格部材82から容易に離間できるようになっている。
【0033】
図1に示される如く、ピラーアウタガーニッシュ88の内周部には、ピラーアウタガーニッシュ88の長手方向(車両前後方向)に沿って所定の間隔で、リブ100が形成されている。
【0034】
図3に示される如く、リブ100は、ピラーアウタパネル84の前壁部84Cに当接しており、リブ100におけるピラーアウタパネル84の前壁部84Cとの当接辺100Aの略中央部には、ケーブル76を通すための開口部102が形成されている。また、開口部102の幅は、奥に向って徐々に狭くなっており、底部には、ケーブル76を保持する円形の孔103が形成されている。
【0035】
従って、図2に示される如く、ヒンジ上下機構24が作動し、ヒンジアーム22が上昇した場合には、ヒンジアーム22に形成したフック74を介して、ケーブル76の前端部76Aが上昇し、ケーブル76全体が、後端部76Bを回転中心上方へ回転するようになっている。この結果、ケーブル76がリブ100に係合されたピラーアウタガーニッシュ88が、ケーブル76とともにピラー骨格部材82から離間し、上方(図2の矢印C方向)へ移動するようになっている。
【0036】
ピラーインナパネル86のフランジ86Dには、ウインドシールドガラス92の車幅方向端部92Aが、接着剤94によって固定されている。また、ピラーインナパネル86の車室内側部には、樹脂材で形成されたピラーインナガーニッシュ104が配設されており、ピラーインナガーニッシュ104の前端部104Aが、ウインドシールドガラス92の車幅方向端部92Aと、ピラーインナパネル86のフランジ86Dとの間に係合している。
【0037】
また、ピラーインナガーニッシュ104の後端部104Bは、ウエザストリップ106を介して、ピラーアウタパネル84のフランジ84Bとピラーインナパネル86のフランジ86Bとから成る接合フランジに係合されている。
【0038】
なお、図3の符号110は、フロントサイドドア112のフレーム112Aに配設されたウエザストリップを示している。また、ウインドシールドガラス92は中間樹脂膜92Bをガラス92C、92Dで挟んだ3層構造となっている。
【0039】
次に本実施形態の作用を図6に示すフローチャートに従って説明する。
【0040】
本実施形態では、制御装置18は、ステップ(以下、Sという)200において、車速信号から、例えば、自動車が所定の速度(例20km/h)以上で走行中であると判定した場合には、S201において、車両10のフロントバンパ12に内臓したセンサ14によって衝突体Sの接触を検知したか否かを判定する。制御装置18は、S201において、衝突体Sの接触を検知したと判定すると、S202において、エンジンルームを覆うフード20に配設されたヒンジアーム22に連結されたヒンジ上下機構24のモータ26に電流を流し、モータ26を正回転させる。
【0041】
この結果、螺子切りされたシャフト48が回転するため、可動プレート38が、前側ブラケット50側の停止位置から、後方(図1の矢印A方向)へ移動する。この可動プレート38の移動により、可動プレート38に車体側の端部34Bが回転可能に連結されたリンク34及びリンク34に連結された補助リンク40が回転し、リンク34のフード20側の端部34Aに連結されたヒンジアーム22が上方に移動し、フード20の後部20Aが持ち上げられ、図2に示す上昇位置となる。
【0042】
この時、可動プレート38が後側ブラケット52に達し、上止点スイッチ60をオンし、制御装置18が、S203において、上止点スイッチ60がオンしたと判定すると、S204においてモータ26への電流を止め、モータ26の駆動を停止する。この際、モータ26が停止しても、シャフト48が慣性で回転するため、可動プレート38がシャフト48の螺子部48Aから外れ空転状態になり、弾性体62は可動プレート38によって圧縮される。その後、可動プレート38は弾性体62によって押し戻され、シャフト48の螺子部48Aに螺合し、停止する。
【0043】
また、本実施形態では、ヒンジ上下機構24が作動し、ヒンジアーム22が上昇すると、ヒンジアーム22に形成したフック74を介して、ケーブル76の前端部76Aが上昇し、ケーブル76全体が、後端部76Bを回転中心上方へ回転する。この結果、ケーブル76がリブ100に係合されたピラーアウタガーニッシュ88が、ケーブル76とともに上方(図2及び図3の矢印C方向)へ移動し、ピラー骨格部材82から離間した図2及び図3に二点鎖線で示す上昇位置となる。
【0044】
即ち、本実施形態では、車両10が歩行者等の衝突体Sと衝突した場合には、ヒンジ上下機構24によりフード20の後部20Aが車両上方に移動すると共に、ピラーアウタガーニッシュ88がピラー骨格部材82から離間する。
【0045】
この結果、ピラーアウタガーニッシュ88の変形ストロークが増え、図2に二点鎖線で示すように、衝突体Sの頭部がピラーアウタガーニッシュ88に衝突した場合には、ケーブル76を介して、ヒンジ上下機構24のリンク34が屈曲すると共にケーブル76が延びる等の変形が発生する。これにより、衝突体Sに対する衝撃緩和性能を向上できる。同時に、衝突の程度が軽い場合には、ピラー骨格部材82の変形を無くすこともできる。
【0046】
また、本実施形態では、ケーブル76をヒンジ上下機構24に連動させ、ピラーアウタガーニッシュ88をフロントピラー78のピラー骨格部材82から離間させる構成のため、エアバッグ袋体によりフロントピラーを覆う構成に比べ低コストである。
【0047】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されているものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
【0048】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、車両衝突時にフードの後部を車両上方に移動するフード上昇手段を備えた車両のピラー部構造であって、ピラー骨格部材の車両外側部に配設されたピラーアウタガーニッシュと、ピラーアウタガーニッシュをピラー骨格部材から離間させるピラーアウタガーニッシュ移動手段と、を有し、ピラーアウタガーニッシュ移動手段は、ピラーアウタガーニッシュとピラー骨格部材との間に、ピラーに沿って配設され、後端部がピラーの上部に固定され、前端部がフード上昇手段に連結されている線材であり、ピラーアウタガーニッシュ移動手段がフード上昇手段に連動するため、低コストで歩行者保護性能を向上できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両のピラー部構造の通常使用状態を示す側断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る車両のピラー部構造のフード持ち上げ状態を示す側断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車両のピラー部構造が適用された車体の前部を示す概略側面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る車両のピラー部構造の作用を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
24 ヒンジ上下機構(フード上昇手段)
76 ケーブル(ピラーアウタガーニッシュ移動手段、線材)
78 フロントピラー
80 アンカ
82 ピラー骨格部材
88 ピラーアウタガーニッシュ
Claims (1)
- 車両衝突時にフードの後部を車両上方に移動するフード上昇手段を備えた車両のピラー部構造であって、
ピラー骨格部材の車両外側部に配設されたピラーアウタガーニッシュと、
前記ピラーアウタガーニッシュを前記ピラー骨格部材から離間させるピラーアウタガーニッシュ移動手段と、
を有し、前記ピラーアウタガーニッシュ移動手段は、前記ピラーアウタガーニッシュと前記ピラー骨格部材との間に、ピラーに沿って配設され、後端部が前記ピラーの上部に固定され、前端部が前記フード上昇手段に連結されている線材であり、
前記ピラーアウタガーニッシュ移動手段が前記フード上昇手段に連動することを特徴とする車両のピラー部構造。
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