JP6805839B2 - 表面処理酸化亜鉛粉体及びその用途 - Google Patents

表面処理酸化亜鉛粉体及びその用途 Download PDF

Info

Publication number
JP6805839B2
JP6805839B2 JP2017008420A JP2017008420A JP6805839B2 JP 6805839 B2 JP6805839 B2 JP 6805839B2 JP 2017008420 A JP2017008420 A JP 2017008420A JP 2017008420 A JP2017008420 A JP 2017008420A JP 6805839 B2 JP6805839 B2 JP 6805839B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc oxide
dispersion
oxide powder
oil
particle size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017008420A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018115098A (ja
Inventor
拓郎 芦田
拓郎 芦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Sakai Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakai Chemical Industry Co Ltd filed Critical Sakai Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2017008420A priority Critical patent/JP6805839B2/ja
Publication of JP2018115098A publication Critical patent/JP2018115098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6805839B2 publication Critical patent/JP6805839B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Description

本発明は、表面処理酸化亜鉛粉体及びその用途に関する。より詳しくは、表面処理された酸化亜鉛粉体、これを用いた分散体及び化粧料に関する。
酸化亜鉛は亜鉛華とも称され、例えばナノサイズの微粒子酸化亜鉛は紫外線遮蔽効果や可視光透明性を奏することに由来して、化粧料や塗料、プラスチック等の様々な用途に広く使用されている。酸化亜鉛は、他の配合材料との馴染みを良くする目的で表面処理されることが多く、化粧料用途ではシリコーン処理が施されることが多い(例えば特許文献1参照)。シリコーン以外ではアミノ酸処理を施すことも提案されている(例えば特許文献2、3参照)。また、微粒子酸化亜鉛は、ナノサイズであるがために粒子間の凝集力が強いことから、配合前にビーズミル等で液状分散媒に分散させることが一般的である。
特開2003−95655号公報 特公平1−50202号公報 特開平3−200879号公報
上述のとおり、酸化亜鉛はシリコーン処理が施されることが多いが、シリコーン処理は強い撥水性を与えるため、使い終わった後に石鹸等で落としにくいという課題があった。一方、アミノ酸処理は肌との密着性もよく、比較的洗浄しやすい。しかし、本発明者らが鋭意検討を重ねるうち、従来のアミノ酸処理を施した酸化亜鉛では、高粘度となって有機溶媒に液状状態で分散できないことや、分散体が得られた場合でも、経時で増粘したり、粒子が凝集して結果的に粒度が大きくなったりすることを見いだした。粒子の凝集は、例えば分散体を化粧料用途の原料として使用した場合に、化粧料を肌に塗布した際の仕上がりが想定外に白くなったり、感触が悪化したりするおそれを高めるため、この点に課題があった。
本発明は、上記現状に鑑み、有機溶媒への分散性が高く、粒度が細かく低粘度の分散体を与えることができる表面処理酸化亜鉛粉体を提供することを目的とする。本発明はまた、この表面処理酸化亜鉛粉体を用いた分散体及び化粧料を提供することも目的とする。
本発明者らは、上述のとおり酸化亜鉛の表面処理について検討を重ね、表面がN−アシル化アミノ酸塩で処理された酸化亜鉛粉体とすれば、感触が良好で高撥水性も得られると考えたが、N−アシル化アミノ酸塩を通常の方法で表面処理しても、シリコーン油等の有機溶媒に分散させることができず分散体が得られないことや、低粘度の分散体が得られても粒度が大きくなり、実用化に適さないといったことが多々生じることを見いだした。そこで更に検討を進めるうち、表面処理酸化亜鉛粉体の赤外分光法による所定ピーク間での強度比を所定範囲内にすれば、すなわち具体的には、2895〜2953cm−1での最大ピークの強度Aと、870〜886cm−1での最大ピークの強度Bとの比(A/B)を0.60〜1.20の範囲内にすれば、シリコーン油等の有機溶媒への分散性が飛躍的に向上し、粒度が細かく低粘度の分散体を与えることを新たに見いだした。但し、この強度比がこの範囲内にあっても、表面処理剤としてよく使用される酸化アルミで被覆した酸化亜鉛粉体のように、アルミニウム元素を含むと、有機溶媒への分散性が低下し、分散体としたときに粒度や粘度が著しく大きくなることも見いだし、アルミニウム元素非含有の表面処理酸化亜鉛粉体とすればこの問題が解消されることを見いだした。また、この表面処理酸化亜鉛粉体を用いた化粧料は、仕上がりが白くなることなく、感触が良好で、汗や水に強い撥水性の高い化粧料となることも見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到した。このようにして本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、表面がN−アシル化アミノ酸塩で処理されてなり、赤外分光法で測定した際に、2895〜2953cm−1での最大ピークの強度Aと、870〜886cm−1での最大ピークの強度Bとの比(A/B)が0.60〜1.20の範囲内であり、アルミニウム元素を含まない表面処理酸化亜鉛粉体である。
上記粉体の平均一次粒子径は、10〜100nmであることが好ましい。
上記N−アシル化アミノ酸塩は、ココイルグルタミン酸塩であることが好ましい。
本発明はまた、上記表面処理酸化亜鉛粉体と、有機溶媒とを含む分散体であって、該分散体は、粒度分布におけるD90が1000nm以下であり、粉体濃度が40質量%以上である分散体でもある。
上記有機溶媒は、シリコーン油を含むことが好ましい。
本発明は更に、上記分散体を含む化粧料でもある。
本発明の表面処理酸化亜鉛粉体は、有機溶媒への分散性が高いものであり、粒度が細かく低粘度の分散体を与えることができる。このような分散体は、肌に塗布した際の感触が良好で、汗や水に強い撥水性の高い化粧料を与えることができるため、化粧料原料として特に有用である。また、化粧料だけでなく、インクや塗料の原料としても、本発明の表面処理酸化亜鉛粉体やそれを用いた分散体は有用である。
以下、本発明の一例について具体的に説明するが、本発明は以下の記載のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更して適用することができる。
1、表面処理酸化亜鉛粉体
本発明の表面処理酸化亜鉛粉体は、表面がN−アシル化アミノ酸塩で処理されてなる酸化亜鉛粉体である。すなわち、酸化亜鉛粉体の一部又は全部の表面が、N−アシル化アミノ酸塩で処理されることにより得られるものである。
N−アシル化アミノ酸塩を構成するN−アシル化アミノ酸は、アミノ酸部と脂肪酸部で構成される。アミノ酸部のアミノ酸としては例えば、グリシン、α−アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、リジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、システイン、シスチン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、ヒスチジン、β−アラニン、ε−アミノカプロン酸、ザルコシン、DL−ピログルタミン酸等が挙げられる。脂肪酸部の脂肪酸としては例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸等が挙げられる。
上記N−アシル化アミノ酸として具体的には、ラウロイルグルタミン酸、ミリストイルグルタミン酸、ヤシ油脂肪酸グルタミン酸(ココイルグルタミン酸とも称す)、ステアロイルグルタミン酸、ラウロイルアスパラギン酸、ラウロイルサルコシン、ミリストイルサルコシン、ヤシ油脂肪酸サルコシン、N−ラウリル−N−メチル−β−アラニン、ココイルアラニン、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニン、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン、ココイルグリシン等が挙げられる。中でも、ココイルグルタミン酸が好ましい。すなわち本発明のN−アシル化アミノ酸塩は、ココイルグルタミン酸塩であることが好適である。
N−アシル化アミノ酸塩としては特に限定されず、例えば、N−アシル化アミノ酸の金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩が好ましい。金属塩を構成する金属原子としては、例えば、ナトリウム、リチウム、カリウム、ルビジウム、セシウム等の1価金属;亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等の2価金属;アルミニウム等の3価金属;鉄、チタン等のその他の金属;等が挙げられる。有機アミン塩を構成する有機アミン基としては、例えば、モノエタノールアミン基、ジエタノールアミン基、トリエタノールアミン基等のアルカノールアミン基;モノエチルアミン基、ジエチルアミン基、トリエチルアミン基等のアルキルアミン基;エチレンジアミン基、トリエチレンジアミン基等のポリアミン基;等が挙げられる。上記塩の中でも好ましくは、アンモニウム塩、ナトリウム塩又はカリウム塩であり、より好ましくはナトリウム塩である。
N−アシル化アミノ酸塩による表面処理では、処理後の酸化亜鉛粉体(表面処理酸化亜鉛粉体)の総量中、0.1〜10質量%の割合で表面処理が施されることが好適である。0.1質量%以上であることで、撥水性や耐水性がより向上する。なお、10質量%を超えても表面処理の効果が頭打ちとなる。より好ましくは0.2〜9質量%、更に好ましくは0.5〜8質量%である。
表面処理酸化亜鉛粉体は、赤外分光法で測定した際に、2895〜2953m−1での最大ピークの強度Aと、870〜886cm−1での最大ピークの強度Bとの比(A/B)が0.60〜1.20の範囲内となるものである。この強度比(IR比とも称す)が0.60〜1.20の範囲外にあると、有機溶媒に分散させることができず分散体が得られないことや、低粘度の分散体が得られても粒度が大きくなり、実用化に適さないことがある。IR比は、好ましくは0.65〜1.50、より好ましくは0.70〜1.20である。
なお、各ピーク強度は、後述する実施例に記載する方法に従って求めることができる。
ここで、上記IR比の変化が具体的に何を示しているのかは不明であるが、2895〜2953cm−1での最大ピークはアミノ酸のC−Hの分子運動に、870〜886cm−1での最大ピークはZn−Oの分子運動にそれぞれ起因するため、酸化亜鉛と表面のN−アシル化アミノ酸塩との化学的な相互作用に由来していると予想される。後述の実施例に示すように、強熱減量から乾燥減量を差し引いて算出した表面処理量は実施例と比較例とで殆ど違いがないため、単純にN−アシル化アミノ酸塩と酸化亜鉛との重量比では説明できないことは明らかである。この点から、以下のように推測できる。
すなわちIR比(A/B)が0.60〜1.20の範囲内にあると、立体的な障害によりアミノ酸のC−Hが伸縮振動をしにくい状況下にある。つまりC−Hが密になっており、それゆえN−アシル化アミノ酸塩による表面処理が均一になっている可能性がある。
一方、IR比が1.20より高い場合は、アミノ酸のC−Hが伸縮振動がしやすい状況にある。立体的な障害が少ないと考えられ、アミノ酸同士が離れているものが多いため、N−アシル化アミノ酸塩による処理が不均一になっていると予想される。またIR比が0.60より低い場合には、C−Hの量がそもそも減っているため、コアである酸化亜鉛が露出し、表面処理が不均一になっていると予想される。
なお、上記IR比は、例えば表面処理条件を調整することで制御可能である。
表面処理酸化亜鉛粉体はまた、アルミニウム元素を含まない。
「アルミニウム元素を含まない」(「アルミニウム非含有」とも称す)とは、表面処理酸化亜鉛粉体の総質量中、アルミニウム元素の含有量が0.1%以下、つまりは0.1質量%以下であることを意味する。例えば表面処理無機粉体では、予め水酸化アルミニウムやアルミナで無機粉体の表面を被覆した後、他の表面処理剤で表面を処理することが多いが、本発明でこれを行うと、IR比が上記範囲内にあっても、有機溶媒への分散性が低下し、分散体としたときに粒度や粘度が著しく大きくなる。その理由は定かではないが、おそらく、酸化亜鉛と表面のN−アシル化アミノ酸塩との化学的な相互作用が阻害されることに起因すると考えられる。
アルミニウム元素の含有量は、塩酸等の適当な酸に溶解後に、原子吸光光度計やICP元素分析装置を用いる等の一般の元素分析法により求めることができる。
表面処理酸化亜鉛粉体は、平均一次粒子径が1〜100nmであることが好ましい。これにより紫外線遮蔽性や可視光透明性を高めることができるため、化粧料用途により適したものとなる。より好ましくは10〜100nm、更に好ましくは10〜50nmである。
なお、平均一次粒子径は、走査型電子顕微鏡写真(SEM写真)でランダムに選択した200個の粒子の一次粒子径を測定し、その一次粒子径の平均を算出するという方法によって測定された値を意味する。個々の一次粒子径の算出には最小外接円の直径を使用する。
表面処理酸化亜鉛粉体は、比表面積(BET比表面積を意味する)が10〜80m/gであることが好ましい。これにより強度がより充分なものとなり、感触がより良好なものとなる。より好ましくは20〜70m/g、更に好ましくは25〜65m/gである。
なお、上記比表面積は、後述する実施例に記載する方法に従って求めることができる。
表面処理酸化亜鉛粉体の形状は特に限定されず、例えば、球状(略球状も含む)、棒状、針状、紡錘状、板状、六角板状、針状凝集体、無定形状等が挙げられる。中でも球状(略球状を含む)が好ましい。形状は、走査型電子顕微鏡等によって観察することができる。
2、表面処理酸化亜鉛粉体の製造方法
本発明において、N−アシル化アミノ酸塩を酸化亜鉛粉体表面に処理する方法(すなわち本発明の表面処理酸化亜鉛粉体の製造方法)としては、表面処理酸化亜鉛粉体の赤外分光法による所定ピーク間での強度比について、2895〜2953cm−1での最大ピークの強度Aと、870〜886cm−1での最大ピークの強度Bとの比(A/B)が0.60〜1.20の範囲内であれば、特に限定されるものではなく、通常公知の処理方法が用いられる。具体的には、例えば、N−アシル化アミノ酸塩を直接酸化亜鉛粉体と混合する方法(乾式処理法、メカノケミカル法)、N−アシル化アミノ酸塩を分散媒に分散させてから酸化亜鉛粉体に混合する方法(半乾式法)、酸化亜鉛粉体を分散媒に分散させてスラリーを作製してから混合する方法(湿式法)等が挙げられる。
原料の酸化亜鉛粉体は特に限定されないが、平均粒子径が1〜100nmであることが好ましい。より好ましくは10〜100nm、更に好ましくは10〜50nmでる。
なお、スラリー中の酸化亜鉛の平均一次粒子径を計測する場合は、スラリーをろ過、水洗後、定温乾燥機(アズワン社製、SONW−450)を用いて105℃、2時間で乾燥して得られた粒子を使用する。
表面処理に供される各成分の使用量は、上述した表面処理量を満たすように適宜設定することが好適である。表面処理の方法によっては処理中あるいは処理後に表面処理剤のロスが発生することがあるため、例えば、酸化亜鉛粉体100質量部に対し、N−アシル化アミノ酸塩を0.1〜15質量部とすることが好ましい。より好ましくは0.2〜12質量部、更に好ましくは0.5〜10質量部である。
表面処理に際しては、各原料が均一に混合された状態になるように、充分に撹拌することが好ましい。上記乾式法、半乾式法でミキサーを使用する場合には、回転数を高めて撹拌することが好ましい。撹拌時間にもよるが、回転数を例えば1000rpm以上とすることが好ましい。より好ましくは2000rpm以上である。回転数が500rpm以下であると表面処理がうまくいかないことがある。なお、表面処理温度は特に限定されないが、例えば作業面からは、5〜150℃で行うことが好ましく、60〜150℃で行うことが更に好ましい。
上記半乾式法や湿式法で使用される分散媒としては特に限定されないが、例えば、水、有機溶媒又はこれらの混合物等が挙げられる。有機溶媒としては、アルコール、アセトン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等が挙げられ、アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール等の1価の水溶性アルコール;エチレングリコール、グリセリン等の2価以上の水溶性アルコール;等が挙げられる。分散媒として好ましくは水であり、より好ましくはイオン交換水である。
上記湿式法ではスラリーを作製した後、スラリーを80℃以上で熟成することが好ましい。これにより、より好ましくは85℃以上、更に好ましくは90℃以上である。熟成温度の上限はアミノ酸の分解を抑制するために、200℃以下とすることが好ましい。より好ましくは150℃以下、更に好ましくは130℃以下である。なお、スラリーを撹拌しながら熟成することが好適である。
熟成時間は特に限定されないが、1分以上とすることが好ましい。より好ましくは5分以上、更に好ましくは10分以上である。熟成時間の上限は特に限定されないが、例えば、製造効率向上の観点からは、10時間以下とすることが好ましい。より好ましくは5時間以下、更に好ましくは2時間以下である。
本明細書中、熟成温度とは、熟成時の最高温度を意味する。また、熟成時間とは、熟成時の最高温度(熟成温度)の保持時間を意味し、最高温度に達するまでの昇温時間は含まない。昇温時間は特に限定されないが、できるだけ短くすることが好適である。
上記湿式法では、スラリーを熟成後、分散媒を除去することが好適である。また、必要に応じて、中和、洗浄、粉砕等の他、通常の粒子の表面処理等で行われる他の工程を更に行ってもよい。
上記分散媒除去後に乾燥を行うことも好適である。乾燥は、真空乾燥、加熱乾燥等があるが、加熱乾燥を行う場合は、温度35℃〜200℃で5分〜72時間行うことが好ましい。乾燥を行うことで、N−アシル化アミノ酸塩を表面処理した酸化亜鉛粒子(すなわち本発明の表面処理酸化亜鉛粉体)の分散性がより向上することが期待される。
3、分散体
本発明の分散体は、上述した本発明の表面処理酸化亜鉛粉体と、有機溶媒とを含む。上述したとおり、表面処理酸化亜鉛粉体は有機溶媒への分散性が良好であるため、本発明の分散体は、有機溶媒中で表面処理酸化亜鉛粉体が均一かつ安定して分散した状態となる。それゆえ、細かい粒度の表面処理酸化亜鉛粉体を高濃度に分散させても低粘度を実現できるため、化粧料用途等の種々の用途に有用である。なお、必要に応じて他の成分を含んでもよく、各含有成分は、それぞれ1種又は2種以上を使用することができる。
上記分散体は、粉体濃度が40質量%以上である。すなわち本発明の表面処理酸化亜鉛粉体の含有量(粉体濃度)は、分散体の総質量の40%以上である。これにより、各種用途で原料として分散体を使用した場合に、少量で充分な効果を発揮できるため好適である。分散安定性の観点から、好ましくは40〜80質量%、より好ましくは50〜70質量%である。
上記分散体において、有機溶媒は特に限定されず、例えば、パルミチン酸エチルヘキシル、イソノナン酸トリイソデシル等のエステル油;アルコール;水添ポリイソブテン等の流動パラフィン;シクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシリコーン油;等が挙げられる。中でも、シリコーン油が好ましく、これにより上記分散体が化粧料用途により有用なものとなる。有機溶媒の濃度は60質量%以下である。すなわち、分散体の総質量の60%以下であればよい。好ましくは10〜60質量%、より好ましくは20〜60質量%、更に好ましくは30〜50質量%である。
上記分散体はまた、分散剤を含有することができる。分散剤を配合することで分散体の粘度安定化や粒度分布変化の抑制、分散粒子径の微細化等が期待できるため、含有することが好ましい。
分散剤の種類については特に限定されず、例えば、ポリカルボン酸又はその塩、アルキルスルホン酸又はその塩、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、ナフタレンスルホン酸又はその塩、ポリエーテルアルキルスルホン酸又はその塩、アルキルベタイン、ポリヒドロシステアリン酸、ポリエーテル又はその誘導体、ポリエーテルアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエーテルソルビタン脂肪酸エステル、ポリエーテル脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリエーテル硬化ヒマシ油、ポリエーテルアルキルアミン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、多価アルコール類、アルキル変性多価アルコール等が挙げられる。アニオン系、カチオン系、ノニオン系のどれを使用しても構わないが、酸化亜鉛粒子との化学反応を予防するためにノニオン系のものが好ましく、更にポリエーテル変性シリコーンを用いることが好ましい。
上記分散体は、必要に応じて更に他の成分を含んでもよい。他の成分としては特に限定されないが、例えば、防菌防腐剤、抗菌剤等が挙げられる。これらの含有量も特に限定されず、例えば、20質量%以下である。すなわち分散体の総質量の20%以下であることが好ましい。より好ましくは10質量%以下である。
上記分散体は、粒度分布におけるD90が1000nm以下である。このように粒度が細かい分散体であると、例えば化粧料用途に使用した場合に、肌に塗布した際の仕上がりが白くなることなく、感触が良好なものとなるため、好適である。好ましくは950nm以下、より好ましくは930nm以下である。
なお、D90は、粒度分布において、小粒子側からの体積累積値が全粒子体積の90%になる粒径を意味する。粒度分布の測定方法は、実施例にて後述する。
上記分散体は、25℃での粘度が500mPa・s以下であることが好ましい。これにより、化粧料原料等の各種用途により好適なものとなる。より好ましくは400mPa・s以下、更に好ましくは300mPa・s以下である。
なお、分散体粘度は、後述する実施例に記載する方法に従って求めることができる。
上記分散体を得るための製造方法としては特に限定されず、上述した成分を混合することにより作製すればよい。混合方法も限定されず、均一に分散させることができる通常の手法を採用すればよい。例えば、ビーズミル、高圧ホモジナイザー等の分散機・装置を用いてもよい。
上記分散体は、含まれる粉体の粒度が細かく低粘度であるため、例えば化粧料用途に使用した場合には、仕上がりが白くなることなく、感触が良好で、汗や水に強い撥水性の高い化粧料を実現することができる。このように本発明の分散体からなる化粧料原料は、本発明の一つである。本発明の分散体を含む各種組成物(例えば、化粧料の他、塗料組成物、インキ組成物)もまた、本発明者による発明である。このうち化粧料について以下に説明する。
4、化粧料
本発明の化粧料は、上述した本発明の分散体を含む。このような化粧料の製造方法は特に限定されず、通常の化粧料の製法に従えばよい。
上記化粧料としては特に限定されず、例えば、スキンケア製品、頭髪製品、メークアップ製品、紫外線防御用製品等が挙げられる。中でも、ファンデーション、サンスクリーン剤、化粧下地等として好適に使用することができる。また、形状も特に限定されず、例えば、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、多層状、ムース状、スプレー状等に適用が可能である。
本発明の化粧料は、水性化粧料、O/W型化粧料(水中油型化粧料)、W/O型化粧料(油中水型化粧料)のいずれの場合でも、好適に適用することができる。中でも、水中油型化粧料として特に好適であり、この場合には、本発明の表面処理酸化亜鉛粉体が主に水相に安定に存在することができる。それゆえ、良好な使用感、撥水性、紫外線遮断効果、可視光透明性等を安定して発揮することができるため、好適である。
上記化粧料には、必要に応じて、化粧品分野で通常使用されている任意の水性成分、油性成分を1種又は2種以上含んでもよい。水性成分及び油性成分としては特に限定されないが、例えば、油剤、界面活性剤、増粘剤、防腐抗菌剤、抗菌剤、防腐剤、多価アルコール類、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、酸化防止剤、保湿剤、金属イオン封鎖剤、各種抽出液、薬剤成分、色剤(染料、顔料等)、色素、増粘剤、pH調整剤、香料、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、各種粉体等が挙げられる。
油剤としては特に限定されず、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、カカオ脂、ヤシ油、馬油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、流動パラフィン、オゾケライト、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
界面活性剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性及び両性の界面活性剤が挙げられるが、特に制限されるものではなく、通常、化粧料に使用されるものであればいずれであってもよい。
例えば非イオン性界面活性剤としては、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンヒマシ油、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンステロール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸等の他、ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン、ポリグリセリン基含有オルガノポリシロキサン、糖鎖含有オルガノポリシロキサン等のオルガノポリシロキサン系の非イオン界面活性剤も挙げられる。
増粘剤としては特に限定されず、例えば、アラビアゴム、アラビノガラクタン、アルゲコロイド、カラギーナン、カラヤガム、寒天、グアーガム、クインスシード(マルメロ)、スクレロチウムガム、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、ペクチン、トラガントガム、ローカストビーンガム(キャロブガム)等の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、微生物産生セルロース、セルロース末のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸塩、アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキルのコポリマーやクロスポリマー、ポリアクリルアミド、アクリル酸アルキルやアクリルアミドとアクリロイルジメチルタウリン塩のコポリマー等のアクリル系高分子;ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等他の合成高分子;シリコーン化プルラン等の半合成高分子;ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系高分子;等が挙げられる。
防腐抗菌剤、抗菌剤としては特に限定されず、例えば、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、感光素、フェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明を詳細に説明するために以下に実施例を挙げるが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。特に断りのない限り、「%」は「質量%(重量%)」を、「部」は「質量部(重量部)」を、それぞれ意味する。
なお、各種物性等は以下のようにして評価した。
1、粉体物性
(1)乾燥減量(%)
粉体2gを小数点以下3桁まで精秤し、120℃で2時間乾燥し、乾燥前後の重量差より算出した。
(2)強熱減量(%)
粉体2gを小数点以下3桁まで精秤し、500℃で1時間強熱し、強熱前後の重量差より算出した。
(3)比表面積(m/g)
マウンテック製の全自動比表面積測定装置(Macsorb HM model−1220)により、脱気条件130℃、5分で測定した。
(4)IR比(A/B)
FT−IR(Nicolet iS 10:サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)を用い、ATR法(ダイヤモンドプリズム)にて、2895〜2953cm−1での最大ピークの強度Aと、870〜886cm−1での最大ピークの強度Bとを測定した。
(5)平均粒子径(平均一次粒子径)
上述した方法に従って、平均一次粒子径を求めた。
2、分散体物性
粉体50g、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(信越化学工業社、KF−6028P)6g、デカメチルシクロベンタシロキサン44gをマヨネーズ瓶に配合し、φ0.5mmのジルコニアビーズ100gを入れ、ペイントシェーカーで60分間分散することにより、分散体を調製した。この分散体につき、以下のように粘度及び粒度(分布)を求めた。
(1)粘度(mPa・s)
B型粘度計(英弘精機社製、ローターNo.3、回転数12rpm)にて測定した。測定温度は25℃とした。
(2)粒度(分布)
レーザー回折式粒度分布測定装置(LA−750:堀場製作所製)にて粒度分布を測定した。表中のD10、D50、D90はそれぞれ、体積基準での10%積算径、50%積算径(メディアン径とも称す)、90%積算径を意味する。
実施例1
酸化亜鉛(堺化学工業社製、FINEX−50、平均一次粒子径20nm)100gをミキサー(日本コークス工業製、Powder Lab)に入れ、ココイルグルタミン酸ナトリウム6gを溶解した水溶液50gを添加し、2000rpmで10分間混合した。その後、所定の回転数Xに変更し、撹拌したままタンク内を所定温度Yに上げ、更に真空ポンプで陰圧にして水等の揮発分を除去し粉体を得た。得られた粉体の物性を評価した。X、Yを表1に、評価結果を表2に示す。また、粉体を用いて上記のとおり分散体を調製し、物性を評価した。この結果も表2に示す。
実施例2、3、比較例1、2
X、Yを表1に示す通りに変更したこと以外は実施例1と同様にして各粉体を得た。粉体及び分散体の物性の評価結果を表2に示す。
比較例3
酸化亜鉛(堺化学工業社製、FINEX−50、平均一次粒子径20nm)を、比較例3の粉体とした。この粉体及び分散体の物性の評価結果を表2に示す。
比較例4
酸化亜鉛(堺化学工業社製、FINEX−50、平均一次粒子径20nm)100gを純水500mlにリパルプし、30分間撹拌した。これを酸化亜鉛リパルプ液と称す。
またアルミン酸ナトリウム水溶液22mL(Al濃度として244.1g/L、Al換算で5.26g、Al(OH)換算で8.0g添加)を水500mlで希釈した液(希釈液Aと称す)と、硫酸40mlを水500mlで希釈した液(希釈液Bと称す)との2つの希釈液を用意した。
酸化亜鉛リパルプ液に、希釈液Aを8ml/minで滴下しながら、同時に、希釈液Bを酸化亜鉛リパルプ液全体のpHが8〜9を維持する滴下速度で調整しながら室温で滴下した。希釈液Aの滴下が完了した時点で希釈液Bの滴下も終了し、30分間撹拌したまま熟成した。この反応液を濾過し、得られたケーキを電導度100μS/cm以下になるまで水洗し、130℃で12時間乾燥した。
こうして得た乾燥物を、酸化亜鉛の代わりに用いたこと以外は、実施例1と同様にして粉体(ココイルグルタミン酸ナトリウムによる表面処理物)を得た。この粉体及び分散体の物性の評価結果を表2に示す。
なお、この粉体の組成比は、酸化亜鉛/Al(OH)/ココイルグルタミン酸ナトリウム=87/7/6(質量%)であった。
Figure 0006805839
Figure 0006805839
表2中、※1を付した「強熱−乾燥」とは、強熱減量と乾燥減量との差である。これは当該粉体の表面処理量に該当する。
表2より、以下のことを確認した。
実施例1〜3で得た粉体は、表面がN−アシル化アミノ酸塩で処理されてなり、赤外分光法で測定した際に、IR比(A/B)が0.60〜1.20の範囲内であり、アルミニウム元素を含まないという本発明の構成からなる表面処理酸化亜鉛粉体に該当する。これに対し、比較例1、2で得た粉体は、IR比が1.20を超える例であるが、この場合、分散体に含まれる粒度が著しく大きくなることが分かる。一方、比較例3の粉体はIR比が0.60未満となる例であるが、このような粉体では溶媒に分散できなかった、すなわち分散体を仕上げることができなった。比較例4は、アルミニウム元素を含む粉体であるが、この場合、分散体は高粘度となり、しかも含まれる粉体の粒度が著しく大きくなった。従って、表面処理酸化亜鉛粉体が上述した本発明の構成からなることによって初めて、有機溶媒への分散性が向上され、しかも粒度が細かく低粘度の分散体を与えることができることが分かった。
更に、上記IR比に調整するためには、ミキサーで混合する際のミキサー羽根回転数による調整が必要であることも判明した。原因はわかっていないが、N−アシル化アミノ酸塩を安定的に処理するためには、処理方法により最適な条件が存在すると推定される。

Claims (5)

  1. 表面がN−アシル化アミノ酸塩で処理されてなり、
    赤外分光法で測定した際に、2895〜2953cm−1での最大ピークの強度Aと、870〜886cm−1での最大ピークの強度Bとの比(A/B)が0.60〜1.20の範囲内であり、
    アルミニウム元素を含まず、
    粉体の平均一次粒子径が、10〜100nmである
    ことを特徴とする表面処理酸化亜鉛粉体。
  2. 前記N−アシル化アミノ酸塩は、ココイルグルタミン酸塩である
    ことを特徴とする請求項1に記載の表面処理酸化亜鉛粉体。
  3. 請求項1又は2に記載の表面処理酸化亜鉛粉体と、有機溶媒とを含む分散体であって、
    該分散体は、
    粒度分布におけるD90が1000nm以下であり、
    粉体濃度が40質量%以上である
    ことを特徴とする分散体。
  4. 前記有機溶媒は、シリコーン油を含む
    ことを特徴とする請求項に記載の分散体。
  5. 請求項3又は4に記載の分散体を含む
    ことを特徴とする化粧料。
JP2017008420A 2017-01-20 2017-01-20 表面処理酸化亜鉛粉体及びその用途 Active JP6805839B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017008420A JP6805839B2 (ja) 2017-01-20 2017-01-20 表面処理酸化亜鉛粉体及びその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017008420A JP6805839B2 (ja) 2017-01-20 2017-01-20 表面処理酸化亜鉛粉体及びその用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018115098A JP2018115098A (ja) 2018-07-26
JP6805839B2 true JP6805839B2 (ja) 2020-12-23

Family

ID=62983850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017008420A Active JP6805839B2 (ja) 2017-01-20 2017-01-20 表面処理酸化亜鉛粉体及びその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6805839B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022124375A (ja) * 2021-02-15 2022-08-25 富士電機株式会社 電子写真感光体、その製造方法および電子写真装置
CN114869787A (zh) * 2022-06-08 2022-08-09 上海臻臣化妆品有限公司 一种经表面处理的物理防晒剂及其制备方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0717494B2 (ja) * 1990-02-15 1995-03-01 牛乳石鹸共進社株式会社 浴用剤
JPH07277937A (ja) * 1994-04-01 1995-10-24 Ajinomoto Co Inc 化粧用粉体およびそれを含有する化粧料
JP3491983B2 (ja) * 1994-08-24 2004-02-03 住友大阪セメント株式会社 表面処理した酸化亜鉛粉末
JP4141663B2 (ja) * 2001-06-06 2008-08-27 住友大阪セメント株式会社 表面被覆酸化亜鉛微粉末およびそれを含有する化粧料
JP2012171945A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Daito Kasei Kogyo Kk 油性分散体及びそれを含有する化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018115098A (ja) 2018-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6535329B2 (ja) 水中油型乳化組成物
JP5365763B1 (ja) 板状集積型球状酸化亜鉛粒子、それらの製造方法、化粧料及び放熱性フィラー
JP6543247B2 (ja) 水性化粧料
JP2011102291A (ja) 被覆酸化亜鉛粒子、水系組成物及び化粧料
KR20140046003A (ko) 분산체
JP5967087B2 (ja) 丸み状酸化亜鉛粒子の製造方法
JP4683536B2 (ja) 日焼け止め乳化化粧料
JP7299874B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JP6805839B2 (ja) 表面処理酸化亜鉛粉体及びその用途
JP2013028563A (ja) 化粧料用二酸化チタン顔料及びその製造方法
JP2012121835A (ja) さらさらとした使用感、洗浄性に優れた親油化表面処理微粒子粉体およびそれを配合した化粧料
JP5907248B2 (ja) 炭酸亜鉛塩粒子、酸化亜鉛粒子、それらの製造方法、放熱性フィラー及び化粧料
JP6919650B2 (ja) 液状分散体及びその用途
TWI694840B (zh) 包含火山渣的慕斯形式的化妝品組合物
JP6433802B2 (ja) 油中水乳化型紫外線防御用化粧料
JP6477173B2 (ja) 表面被覆酸化亜鉛粒子の製造方法
JP2018158914A (ja) 耐皮脂粉体及び当該粉体を含有する化粧料
JP2006232712A (ja) パック料
JP7358815B2 (ja) 液状分散体及びその用途
JP2011102292A (ja) 被覆無機粉体、水系組成物及び化粧料
JP6733326B2 (ja) 液状分散体及びその用途
JP2016108317A (ja) 疎水性有機表面処理された微粒子無機粉体を配合した固体状組成物
JP2016113421A (ja) 表面処理粉体及びその製造方法並びにそれを含有する化粧料
JP2023147614A (ja) 油系分散体及び化粧料
WO2022185983A1 (ja) 油中水型乳化化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200924

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200924

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20201002

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20201006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6805839

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250