JP2018158914A - 耐皮脂粉体及び当該粉体を含有する化粧料 - Google Patents

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麻夢 望月
武弘 後藤
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武弘 後藤
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弥生 小田
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昇 長谷
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Abstract

【課題】肌において皮脂の拡散を防止する効果に優れた耐皮脂粉体及び当該粉体を含有することによって化粧持ち及び使用感の良好な化粧料を提供する。
【解決手段】
比表面積が5〜60m/gである酸化亜鉛を、ジアシルグルタミン酸リシン塩又はN−アシルアミノ酸塩で、酸化亜鉛に対して0.5〜10重量%を表面処理して得られる耐皮脂粉体及び当該耐皮脂粉体を含有することで皮脂をコントロールする効果を有する化粧料が得られる。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮脂の固化性に優れている耐皮脂粉体及び該粉体を配合し、肌における皮脂の拡散を抑制する効果に優れ、化粧持ちを向上させることができる化粧料に関するものである。
一般の化粧料において、化粧持ちが良いことは重要な要素である。特に額から鼻にかけた所謂Tゾーンと呼ばれる部位は皮脂分泌量が多いため、この部位での油浮きや化粧くずれが目立つ。このような過剰な皮脂による化粧くずれを防ぐため、従来から種々検討がなされている。
例えば、撥水撥油性を付与するためにフッ素化合物で表面処理された粉体(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4)が提案されている。しかし、このようなフッ素化合物処理粉体は、皮脂が多い場合にはこれを十分にはじくことができず、また多用すると使用感の面でもかさつくなどの問題があった。
また、皮脂を吸収するような多孔性粉体を含有した化粧料(特許文献5)も検討されているが、このような粉体は化粧料中の油分も吸収してしまうため、十分な効果を得ることはできなかった。
更に、酸化亜鉛は皮脂に含まれる脂肪酸と化学的に反応して皮脂を固定化(ゲル化)させ皮脂の広がりを抑え、脂っぽさを抑制し、化粧持ちを向上させることが知られている。しかし、このような酸化亜鉛でも皮脂をコントロールする能力は十分ではなかった。
特開昭55−167209号公報 特開昭62−250074号公報 特開平1−180811号公報 米国特許第3632744号公報 特開平7−258026号公報
本発明は、肌において皮脂の拡散を防止する効果に優れた耐皮脂粉体及び当該粉体を含有し、使用感に優れ化粧持ちも良好な化粧料を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、第1発明による耐皮脂粉体は、比表面積が5〜60m/gである酸化亜鉛を、ジアシルグルタミン酸リシン塩又はN−アシルアミノ酸塩で、微粒子酸化亜鉛に対して0.5〜10重量%を表面処理したことを特徴とするものである。
次に、第2発明による化粧料は、第1発明の耐皮脂粉体を含有してなることを特徴とするものである。
第1発明の耐皮脂粉体は、耐皮脂効果が非常に優れており即座に皮脂と反応して固化させ、皮脂の拡散を抑えることができる。
第2発明の化粧料によれば、耐皮脂性に優れ、化粧持ちが非常に良く、使用感も優れた化粧料を得ることができる。
次に、本発明による耐皮脂粉体及び当該粉体を含有する化粧料の具体的な実施の形態について説明する。
本発明の耐皮脂粉体は、上記の通り、母粒子となる酸化亜鉛をジアシルグルタミン酸リシン塩又は下記一般式(1)で示されるN−アシルアミノ酸塩で表面処理したものであるが、本発明においては酸化亜鉛の表面が前記ジアシルグルタミン酸リシン塩又はN−アシルアミノ酸塩で完全に被覆されているものが好ましい。ただし、酸化亜鉛の表面が前記ジアシルグルタミン酸リシン塩又はN−アシルアミノ酸塩で部分的に被覆されていない場合でも本発明の範囲に含まれる。
Figure 2018158914
(式中、Mはナトリウムあるいはカリウムを表し、nは整数を表す。またRは直鎖状もしくは分岐鎖状で炭素数3〜27の飽和炭化水素あるいは不飽和炭化水素を表す。)
本発明において、酸化亜鉛は、比表面積が5〜60m/gであることが必要である。この比表面積が5m/g未満の場合は、皮脂を固定化する能力が十分に得られず、60m/gを超えると酸化亜鉛が小さくなりすぎ、本発明における耐皮脂粉体を安定に製造できなくなり好ましくない。
また、本発明において、表面処理剤であるジアシルグルタミン酸リシン塩は、皮脂への分散性からジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、ジミリストイルグルタミン酸リシンナトリウム、ジステアロイルグルタミン酸リシンナトリウム、ジリノレオイルグルタミン酸リシンナトリウム等が好ましく、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウムがより好ましい。
当該ジアシルグルタミン酸リシン塩は、L−リシン塩酸塩とN−脂肪酸アシル−L−グルタミン酸無水物を反応させて合成することができる。また、ジアシルグルタミン酸リシン塩の市販品として、例えば、旭化成ケミカルズ社製のペリセアL−30:商品名(ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、有効含有量29%、水71%)等を使用することができる。
更に、本発明における表面処理剤である上記一般式(1)で示されるN−アシルアミノ酸塩としては、N−ヘキサノイルアスパラギン酸(グルタミン酸)、N−オレイリルアスパラギン酸(グルタミン酸)、N−ラウロイルアスパラギン酸(グルタミン酸)、N−ミリストイルアスパラギン酸(グルタミン酸)、N−パルミトイルアスパラギン酸(グルタミン酸)、N−ステアロイルアスパラギン酸(グルタミン酸)、N−リノレノイルアスパラギン酸(グルタミン酸)等のナトリウム塩およびカリウム塩等が挙げられる。なお、上記N−ヘキサノイルアスパラギン酸(グルタミン酸)等の表記は、N−ヘキサノイルアスパラギン酸とN−ヘキサノイルグルタミン酸の両方を併記したものとする。
ジアシルグルタミン酸リシン塩又はN−アシルアミノ酸塩の処理量は、処理対象である酸化亜鉛に対して0.5〜10重量%であるのが好ましい。表面処理量が0.5重量%未満では、皮脂を固定化する能力が十分に得られず、10重量%を超えると耐皮脂粉体が凝集して皮脂との相互作用も悪くなり好ましくない。
本発明においては、ジアシルグルタミン酸リシン塩と他の金属塩を反応させ、ジアシルグルタミン酸リシン又はN−アシルアミノ酸の他の金属との置換塩として顔料に処理し、ろ過および乾燥することにより、表面被覆処理が成されて目的の耐皮脂粉体が得られる。
この場合の処理方法としては、精製水と顔料とを混合した後、そのスラリー中にジアシルグルタミン酸リシン塩を投入し、次いで他の金属塩を精製水に溶解させた溶液を徐々に滴下する。その後、水酸化ナトリウム溶液または希塩酸を用いて中和処理を行い、水洗、ろ過を繰り返した後乾燥および粉砕を行いジアシルグルタミン酸リシン又はN−アシルアミノ酸の他の金属との置換塩が被覆された化粧料用顔料を得ることができる。また、粉砕を行う場合には、ハンマーミル、ボールミル、サンドミル、ジェットミル等の通常の粉砕機を用いることができる。これらいずれの粉砕機によっても同等の品質のものが得られるため、特に限定されるものではない。
該処理方法で用いられる他の金属塩の例を示せば、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸亜鉛、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄等およびそれらの含水結晶物が挙げられる。
または、適当な有機溶剤に表面処理剤を溶解または分散させ、その混合液を酸化亜鉛と攪拌混合した後に、有機溶剤を除去し、更に100〜150℃で数時間加熱処理することにより、表面被覆処理が成されて目的の耐皮脂粉体が得られる。
ここで前記有機溶剤としては、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブタノール等のアルコール類、トルエン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素系有機溶剤、アセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の極性有機溶剤などが挙げられる。
攪拌混合方法としては、溶液の濃度や粘度などに応じて適当な方法を選択することができる。好適な例としては、撹拌羽根を有した反応槽や、ディスパー、ヘンシェルミキサー、レディゲミキサー、ニーダー、V型混合機、ロールミル、ビーズミル、2軸混練機等の混合機による方法などを選択することができる。これらいずれの混合機によっても同等の品質のものが得られるため、特に限定されるものではない。
次に、混合した原料を加熱処理する。この加熱処理条件は、酸化亜鉛とジアシルグルタミン酸リシン塩を十分に結合させるためには100〜150℃で5時間程度が好ましい。この条件で加熱することができるものであれば加熱手段は特に限定されず、例えば、送風乾燥機、真空乾燥機、スプレードライヤー、還流器付フラスコ等を用いることができる。
この加熱処理は、上記温度及び時間範囲内で加熱できるのであれば、気相中で加熱しても液相中で加熱してもよく、特定温度でそのまま加熱しても又は低温から徐々に昇温させたのち、特定温度で保持してもよい。また、同一又は異なる温度による2段階以上の加熱処理することもできる。更にこの加熱処理は前記の混合と並行して、即ち、混合しながら加熱処理することもできる。
次に、前記の耐皮脂粉体を含有する本発明の化粧料について説明する。第2本発明の化粧料は、耐皮脂粉体を公知の化粧料及び医薬部外品などに用いられている他の成分とともに配合することにより製造することができる。本発明の化粧料における耐皮脂粉体の配合量は、剤型や目的等により異なり、特に制限されないが、全組成中に0.05〜95重量%、特に0.1〜90重量%配合するのが好ましい。
本発明の化粧料を構成する他の成分としては、次のものを挙げることができる。マイカ、タルク、セリサイト、カオリン、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウムなどの体質顔料、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック等の着色顔料、酸化チタン、酸化亜鉛などの白色顔料、雲母チタン、魚鱗箔等のパール顔料、赤色202号、226号、黄色4号アルミニウムレーキなどの有機顔料、ナイロンパウダー、ポリメタクリル酸メチル等の有機粉体、これらの顔料(粉体)をメチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、ジメチルポリシロキサン、その他のシリコーン類、アミノ酸、金属石鹸、レシチン、フッ素化合物等で表面処理したもの、界面活性剤、油剤、ゲル化剤、高分子、紫外線吸収剤、美容成分、保湿剤、色素、防腐剤、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で使用することができる。
本発明の化粧料は、通常の方法に従って製造することができ、溶液状、乳液状、クリーム状、油状、油性固形状、粉状など所望の剤型にすることができる。また、本発明の化粧料は、化粧水、スキンケア乳液、サンスクリーン、パウダーファンデーション、粉おしろい、頬紅、化粧下地等に適用することができる。
次に、本発明による耐皮脂粉体及び当該粉体を含有する化粧料の実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(製造実施例1)
ビーカーにて精製水と比表面積10m/gの酸化亜鉛(微細酸化亜鉛、堺化学社製)1kgを混合した後、そのスラリー中にジアシルグルタミン酸リシン塩(旭化成ケミカルズ社製 ペリセアL−30)33.3gを投入し、次いで塩化マグネシウム7.0gを精製水350gに溶解させた溶液を徐々に滴下する。その後、水酸化ナトリウム溶液または希塩酸を用いて中和処理を行った後、水洗、ろ過した後、乾燥を行い、粉砕することでジアシルグルタミン酸リシン塩が1質量%処理された本発明の耐皮脂粉体を得た。
(製造実施例2)
ビーカーにて精製水と比表面積50m/gの微粒子酸化亜鉛(MZ−500、テイカ社製)1kgを混合した後、そのスラリー中にジアシルグルタミン酸リシン塩(旭化成ケミカルズ社製 ペリセアL−30)33.3gを投入し、次いで塩化マグネシウム7.0gを精製水350gに溶解させた溶液を徐々に滴下する。その後、水酸化ナトリウム溶液または希塩酸を用いて中和処理を行った後、水洗、ろ過した後、乾燥を行い、粉砕することでジアシルグルタミン酸リシン塩が1質量%処理された本発明の耐皮脂粉体を得た。
(製造実施例3)
ビーカーにて精製水と比表面積10m/gの酸化亜鉛(微細酸化亜鉛、堺化学社製)1kgを混合した後、ラウロイルアスパラギン酸Na(旭化成ケミカルズ社製 アミノフォーマーFLMS−P1)10gを投入し、次いで塩化亜鉛7.0gと少量の希塩酸を精製水400gに溶解させた溶液を徐々に滴下する。その後、水酸化ナトリウム溶液または希塩酸を用いて中和処理を行った後、水洗、ろ過した後、乾燥を行い、粉砕することでラウロイルアスパラギン酸塩が1質量%処理された本発明の耐皮脂粉体を得た。
(製造比較例1)
ジメチルポリシロキサン(KF−96A−100cs、信越化学工業社製)5gを30gのイソプロピルアルコールに溶解し、比表面積10m/gの微細酸化亜鉛(堺化学社製)95gに添加してヘンシェルミキサーで混合する。次に真空乾燥機を用い200℃で5時間加熱処理し、比較粉体を得た。
(製造比較例2、3)
それぞれ比表面積の異なる未処理の酸化亜鉛をそのまま製造比較例(2:微細酸化亜鉛、3:MZ−500)とした。
これら製造実施例および製造比較例の各種耐皮脂粉体について、次の方法によって皮脂硬化の程度を評価した。まず、粉体各1gとスクワラン37.5重量%、トリグリセリド(オリーブ油)37.5重量%及びオレイン酸25重量%からなるモデル皮脂50gを用意した。これらの各粉体とモデル皮脂をスクリュー管に入れ、タッチミキサーにより混合した。2時間静置したのち、混合物の状態を目視により、以下の基準により評価した。結果を表1に示す。
◎:固化した。
○:増粘したが固化不十分。
△:やや増粘した。
×:変化なし
Figure 2018158914
表1から明らかなように、製造実施例1〜3の耐皮脂粉体は、いずれもモデル皮脂を固化させることができた。また、ジアシルグルタミン酸リシン塩及びN−アシルアミノ酸塩を表面処理剤として用いたことによる効果は比較例1〜3との比較から明らかであった。
(実施例1〜3及び比較例1〜3)
表2に示す組成の二層型液状ファンデーションを下記製法により製造した。また、これらの液状ファンデーションについて4時間後の化粧持ち(脂っぽさ抑制効果)を専門パネラー10名により評価した。なお、単位は重量%である。
Figure 2018158914
(製造方法)
成分(3)〜(6)を室温溶解したのち、予め粉砕しておいた成分(1)と(2)をディスパーで分散する。次に、これに成分(7)〜(9)を攪拌しながら添加し、乳化して目的の二層型液状ファンデーションを得た。
(評価方法)
10人の専門パネラーに二層型液状ファンデーションを実際に使用してもらい、塗布5時間後における脂っぽさの有無について、以下の基準で評価した。
◎:7〜10人が脂っぽくないとした。
○:4〜6人が脂っぽくないとした。
△:2〜3人が脂っぽくないとした。
×:0〜1人が脂っぽくないとした。
表2から明らかとおり、実施例1〜3のファンデーションは脂っぽさが抑制され、化粧持ちが良かった。また、使用感も良好であった。これに対して比較例1〜3は皮膚が脂っぽく、化粧崩れしやすかった。
(実施例4)
製造実施例1の耐皮脂粉体を用い、下記組成の皮脂コントロール化粧水を下記製法により製造した。
(組成) (重量%)
(1)精製水 74.0
(2)エタノール 15.0
(3)グリセリン 10.0
(4)製造実施例1の耐皮脂粉体 1.0
合計 100.0
(製造方法)
成分(1)に成分(2)及び(3)を添加し、アンカーミキサーにより攪拌したのち、成分(4)を添加し、更にディスパーにより混合して目的の皮脂コントロール化粧水を得た。
(実施例5)
製造実施例2の耐皮脂粉体を用い、下記組成の二層型サンスクリーンを下記製法により製造した。
(組成) (重量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 25.0
(2)ジメチルポリシロキサン(6cs) 5.0
(3)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(KF−6015、 信越化学工業社製) 1.0
(4)スクワラン 5.0
(5)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 2.0
(6)グリセリン 6.0
(7)エタノール 12.0
(8)水 37.5
(9)微粒子酸化チタン 3.0
(10)製造実施例2の耐皮脂粉体 3.5
合計 100.0
(製造方法)
成分(1)〜(5)を室温溶解したのち、予め粉砕しておいた成分(9)と(10)をディスパーで分散する。次に、これに成分(6)〜(8)を攪拌しながら添加し、乳化して目的の二層型サンスクリーンを得た。
(実施例6)
製造実施例3の耐皮脂粉体を用い、下記組成のパウダーファンデーションを下記製法により製造した。
(組成) (重量%)
(1)シリコーン処理顔料
(メチルハイドロジェンポリシロキサン共重合体、KF−9901、信越化学 工業社製、で下記顔料を2%処理したもの)
酸化チタン 10.0
セリサイト 20.0
マイカ 44.4
カオリン 5.0
赤酸化鉄 0.8
黄酸化鉄 2.5
黒酸化鉄 0.1
(2)製造実施例3の耐皮脂粉体 8.0
(3)ジメチルポリシロキサン(6cs) 5.0
(4)スクワラン 2.0
(5)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 2.0
(6)防腐剤 0.2
合計 100.0
(製造方法)
成分(1)及び(2)を混合し、粉砕機を通して粉砕した。これをヘンシェルミキサーに移し、成分(3)〜(6)を加熱混合したものを加えて更に混合する。その後、これを粉砕機で粉砕し、ふるいを通して粒度を揃えたのち金皿中で圧縮成型して、目的のパウダーファンデーションを得た。
以上のように、本製造実施例の耐皮脂粉体によれば、皮脂を固定化(ゲル化)させ皮脂の広がりを抑え、脂っぽさを抑制する効果を有していると言える。また、本製造実施例の耐皮脂粉体を配合した本実施例の化粧料によれば、経時での脂っぽさを抑制し、化粧持ちを向上する効果を奏する。
本発明の耐皮脂粉体を配合した化粧料は、肌での皮脂の拡散を防ぐことにより、経時での脂っぽさ防ぎ、化粧持ちを向上させることができるので、ファンデーション、アイシャドウ、ほほ紅等のメイクアップ化粧料、サンスクリーン化粧料及び化粧水等のスンケア化粧料などの化粧料に用いて好適であり、産業上の利用効果が大である。

Claims (2)

  1. 比表面積が5〜60m/gである酸化亜鉛を、ジアシルグルタミン酸リシン塩又は下記一般式(1)で示されるN−アシルアミノ酸塩で、微粒子酸化亜鉛に対して0.5〜10重量%を表面処理したことを特徴とする耐皮脂粉体。
    Figure 2018158914
    (式中、Mはナトリウムあるいはカリウムを表し、nは整数を表す。またRは直鎖状もしくは分岐鎖状で炭素数3〜27の飽和炭化水素あるいは不飽和炭化水素を表す。)
  2. 請求項1に記載の耐皮脂粉体を含有してなることを特徴とする化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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