JP6803653B2 - フロアーポリッシュ組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、フロアーポリッシュ組成物に関する。ここで、フロアーポリッシュとは、床材の保護や美観の向上のために塗布するものである。一般には、床用ワックス、樹脂ワックスと呼ばれているが、「ワックス」という呼び名はいわゆる「蝋」を意味し、非常に範囲が広く紛らわしいため、「フロアーポリッシュ」という呼称が用いられる。フロアーポリッシュ組成物は、フロアーポリッシュを構成する1又はそれ以上の成分、要素、混合物を意味することができる。
近年、芳香剤は、住宅環境の変化や生活空間の快適化に伴い、香りに強い関心を持つ消費者が急増し、生活の必需品として定着してきている。その対象も、従来はトイレ中心であったが、現在は室内用、車内用など使用範囲が拡大しており、今後さらに多方面の分野での利用が予想されている。
特に賃貸住宅の場合、前住居者が退出した際に室内に残るタバコの臭いや、化粧品の臭い、調理等によるスパイスの臭い、体臭等、生活臭と呼ばれる臭いが室内にこもり、後に入居する者に不快な印象を与えてしまい、入居率が低下し、賃貸住宅オーナーの経済的にも大きな損失となっている。このような生活臭の解消のために賃貸住宅のオーナーは前居住者の退去後、臭いのついた壁紙や天井のクロス等の張り替えをし、臭いの軽減化を図ったり、場合によっては壁の内部の断熱材の交換、床材の張り替えを行う必要があり、多大な出費を強いられている。
また、特に賃貸住宅の場合、前居住者が退去した際の、汚れた壁紙や天井の内装材を張り替え作業後に発生する、接着剤や内装ビニル壁紙などからくるモノマー臭等、いわゆる新建材の臭いと言われる悪臭が揮散されるまでの養生期間も、その間は賃貸料が発生することがなく、経済的に負担であった。
これらの対応として多くの芳香剤が開発、販売されている。芳香剤には、スプレータイプ、含浸タイプ、リキッドタイプ、ゲルタイプなどのタイプがあるが、これらはトイレや車内等のような狭い密閉空間のみ有効であり、広い住空間全体に長時間効力を発揮するような効果を持つ物は未だに完成されていない。
例えば、スプレータイプの芳香剤は、香料をエアーゾルに充填し、住空間にスプレーするシステムであるが、スプレーした直後は芳香がただよい効力を発揮するが、数分ないし数時間で効力は消滅してしまう。また、長時間効果が持続するように大量にスプレーすると、香料成分がスプレーした部屋の床や壁面に落下して付着し床材を傷めたり、壁材を溶解したり、場合によっては引火・爆発の危険性がある。
また、含浸タイプの芳香剤は、香料を濾紙や球状セルロースやベントナイト等の無機物質に香料を吸着されたものであるが、持続性が十分でなく、取扱いも不便で廃棄の問題がある。
また、リキッドタイプの芳香剤は、香料を水ベースの溶媒に界面活性剤で可溶化した水溶性タイプと、香料をアルコールや有機溶媒等に溶解した溶剤タイプの2種類に大別される。水溶性タイプの芳香剤は、香料が水に不溶なため、香料含量におのずと限界があり、香料の効きが悪く、住空間全体に芳香性を持たせる為には、その量が大量になってしまい実用的ではない。
また溶剤タイプは、香料の含有量は多く水溶性タイプよりも若干少なくとも効果が期待できるが、住空間全体に芳香性を持たせるためにはやはり大量に設置する必要があり、その容器等にかかる費用は膨大な金額になってしまう。何よりもリキッドタイプの最大の欠点は転倒による内容物の流出で、床や壁面、什器備品、家具等を汚したり、冒したりしてしまう恐れがある。
ゲル状芳香剤は転倒時の液漏れが起きず、徐放性に優れている。これらのゲル状芳香剤も、リキッドタイプと同様に水性ゲル状タイプと油性ゲル状タイプに分類される。水性ゲル状タイプは、例えば、寒天、カラギーナン、水溶性高分子(例えば、特許文献1)などのゲル化剤を用いて水をゲル化した水性ゲル中に界面活性剤の存在下に香料を分散または可溶化させたものである。しかし、これらの水性ゲル状タイプの芳香剤は、リキッドタイプの芳香剤同様、一般に香料が水に不溶であることから香料含有量に限りがあり、通常数%の香料含有率で使用するために香りの強度が弱く、かつ芳香の持続性にも劣るものであった。また、香料の揮散速度が湿度によって変化したり、低温条件下で水の分離や凍結が生じたり、ゲル強度が弱く高温で溶解するなどの欠点を有していた。
これに対して、油性ゲル状タイプは、香料もしくは香料と油性希釈剤の混合物を、例えば、ステアリン酸ナトリウム(例えば、特許文献2)、アミノ酸系ゲル化剤(例えば、特許文献3)、等でゲル化させたものであり、水性ゲル状タイプの欠点を改善したものが多い。しかし、ステアリン酸ナトリウム、アミノ酸系ゲル化剤等を用いた場合、製造時にゲル化剤を香料成分中に溶解させるために高い温度を必要とし、香料の揮散、変質、変色などを生じやすい。また、夏季などの密閉した部屋で高温下にさらされた場合、一旦形成されたゲルが再溶解するなどの欠点を有していた。
また、上記従来の油性ゲル化剤を用いた場合には、ゲル強度が弱く、強いゲルを形成させるためにはゲル化剤の添加を多量に必要とし、残渣が多く廃棄の問題がある。さらに従来の油性ゲル状タイプの芳香剤では、高含有率の香料成分を長期間一定の香調で徐放することが難しく、揮散が早すぎたり、あるいは、特定成分のみが初期に揮散し香調が短期間に崩れる欠点があった。
いずれにしても、このようなリキッドタイプ、ゲルタイプの芳香剤は効力の及ぶ範囲が狭く、トイレや車内等の狭い空間のみ有効であり、広い住空間全体に長時間芳香を発揮するような効果を持つ物は未だに完成されていない。広い住空間全体に芳香する効力を持たせるためには、芳香発生部分の表面積を数十平方メートル持たせる必要があり、数十個、数百個の芳香剤を置く必要があり現実的ではない。
また、床面全体に芳香成分を床面に直接散布して使用した場合、芳香成分が樹脂製の床面を溶解したり、木製等の床材の場合にはシミの原因になる。また芳香成分が床表面にあると、床が滑って転倒事故の原因になってしまう。水拭き等の清掃作業により芳香成分が容易に除去されてしまい、効果が持続しない。
このような広い住空間全体に漂う生活臭の解消のために賃貸住宅のオーナーは前居住者の退去後、生活臭を揮散させるために長期間にわたり空室を開放したり、臭いのついた壁紙や天井のクロス等の張り替えを行ったり、場合によっては壁の内部の生活臭の付着した断熱材の交換、床材の張り替えを行う必要があり多大な出費を強いられている。ところが、これらの内装材、断熱材を取り換えた場合には、新たに内装材に使用されている素材のビニルのモノマー臭や、剥離剤の臭い、接着剤やコーキング剤などに含まれるモノマー臭や溶剤臭等いわゆる新建材の臭いと言われている臭いが、新たな異臭の原因となる場合が多く発生し、その臭気が揮散するまで数週間ないし1か月にもわたり部屋を賃貸しできずに開放する必要があり、経済的に大きな問題となっている。
一方、ビル、マンション等の床材の保護と美観の維持を目的とし、フロアーポリッシュ(床用艶出し剤)が、床材表面に塗布される。このフロアーポリッシュからなる床材上の皮膜は、艶出し効果等によって、美観、清潔感を維持すると共に、床材の摩耗、汚れの付着、スリップ事故を防止する等の役割を果たしている。尚、フロアーポリッシュとしては、水性ポリマータイプのものが主流を占めている。水性フロアーポリッシュ組成物としては、(メタ)アクリルポリマーまたは(メタ)アクリル−スチレンポリマー(以下、アクリル系ポリマーと称する)に、ウレタン系ポリマー、ポリオレフィンワックス、カルナウバワックスなどのワックス類を配合し、更に必要に応じて適宜融合剤、可塑剤などの有機溶剤、レベリング剤、多価金属錯体のような架橋剤を配合したものが例として挙げられる(例えば、特許文献4及び特許文献5)。
一般に、フロアーポリッシュ組成物には、香料等を配合することができるが、この香料は、組成物に含まれ得る不快な臭いを覆い隠してしまうためのマスキングとして使用される。従って、かかる不快な臭いとなる成分が含まれないのならば、香料添加はコストアップとなるので無添加が好ましいのは言うまでもない。また、香料が添加される場合であっても、フロアーポリッシュの施工時、及びその直後に、臭いが少ないようにすることが好ましい。シックハウスに関する配慮が望ましい。つまり、施工の際に及び施工後において、無臭であることが最も好ましいとされてきた。
特開昭55−81655号公報 特開昭55−141243号公報 特開昭61−206450号公報 特公昭44−24407号公報 特公昭49−1458号公報
そこで、本発明は、前住居者が退出した際に室内に残るタバコの臭い等や、内装材の張り替えによる接着剤等からくるモノマー臭等をマスキングすることができ、かつ、賃貸住宅のクリーニング後、直ぐに芳香が広い住空間全体に長時間効力を発揮できるような手段を提供することを目的とする。
従来からの芳香剤は効力の及ぶ範囲が狭いが、これは芳香成分が発生する面積が小さいためである。また、従来からの芳香剤の効果が長時間持続しないのは、いわゆる徐効性が担保できないからである。そこで、大面積を確保できる床(フロアー)を利用し、芳香性を低く抑える成分を利用することにより、上記課題を解決できる手段を提供する。具体的には、賃貸住宅のクリーニングに通常行われるフロアー処理を以下に述べるようなフロアーポリッシュを用いて行うことにより、上記課題を解決する。
一般に、フロアーポリッシュには、油性フロアーポリッシュ、乳化性フロアーポリッシュ、水性フロアーポリッシュ等がある。芳香剤の徐効性が担保できる限りは、これらいずれのフロアーポリッシュを用いても同様に上記課題を解決することができる。油性フロアーポリッシュ及び乳化性フロアーポリッシュには、ワックスが用いられることが多い。水性フロアーポリッシュには、ワックスタイプ及びポリマータイプがある。そして、ポリマータイプには、アクリル系樹脂やウレタン系樹脂等のエマルションを主原料にしたものがある。皮膜の硬さを調節するための可塑剤、造膜性を向上させる為の融合剤が用いられることがある。ここで、水性フロアーポリッシュの多くは、アクリル樹脂を主成分とている。しかしながら、本発明の芳香性フロアーポリッシュは、ウレタン系樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂等種々の樹脂に対しても、アクリル系樹脂をこれらに置換することにより、或いは、これらの樹脂を単に加えることにより、適用することができる。上述したように、従来のフロアーポリッシュは、形成される皮膜が芳香性を備えるように設計されていない。従来のフロアーポリッシュに芳香成分を添加すると、芳香成分は分子量が小さいので、フロアーポリッシュの主成分により形成される皮膜の機械的強度を低下させ、光沢度、耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性、耐水性、再塗布性等フロアーポリッシュとしての性能が低下する。そこで、フロアーポリッシュのコア成分の分子量を高くすることにより、芳香成分を添加しても、皮膜の機械的強度を維持できるようにする。
本発明においては、上記の事情に鑑みて、床材に塗布し乾燥することにより、形成された樹脂皮膜が強靭であり、広い住空間全体に特別な容器や資材を使わず、広い住空間に芳香を長期間漂わせる床材に塗布するフロアーポリッシュ又はその組成物およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面では、アクリル樹脂を含有するエマルションを含むフロアーポリッシュにおいて、上記アクリル樹脂の重量平均分子量は10万以上であり、芳香成分を含有することを特徴とする。
本発明の第2の側面では、アクリル樹脂を含有するエマルションを含むフロアーポリッシュにおいて、上記アクリル樹脂の重量平均分子量は10万以上であり、上記フロアーポリッシュを100重量%とした場合に、0.05〜5.0重量%の芳香成分を含むことを特徴とする。
本発明の第3の側面では、アクリル樹脂を含有するエマルションを含むフロアーポリッシュにおいて、上記アクリル樹脂の重量平均分子量が10万以上であり、芳香成分、およびグリコール系融合剤を含有することを特徴とする。
本発明の第4の側面では、アクリル樹脂を含有するエマルションを含むフロアーポリッシュにおいて、上記アクリル樹脂の重量平均分子量が10万以上であり、上記フロアーポリッシュを100重量%とした場合に、0.05〜5重量%の芳香成分、および2〜10重量%のグリコール系融合剤を含むことを特徴とする。
上記アクリル樹脂としては、アクリル酸、メタクリル酸、ならびにアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸エチル等のアクリル酸エステルなどの単独重合体又は2種以上のモノマーからなる共重合体が挙げられる。また、上記のアクリル系モノマーにスチレン等のビニル系モノマーを共重合させた樹脂を使用することもできる。エマルションとは、分散質・分散媒が共に液体である分散系溶液のことで、乳濁液或いは乳剤ともいう。そして、アクリル樹脂を含有するエマルションは、固形成分となり得るアクリル樹脂を含む乳濁液であってもよい。含有する上記エマルションとしては、上記の各種モノマーを使用し、常法の乳化重合で合成されたものを使用することが出来る。また、アクリル樹脂系のエマルションのメーカーで製造されたエマルションを1種又は2種以上混合して使用することが出来る。
以下、「重量平均分子量」(「質量平均分子量」ともいう。)は、平均分子量ともいう。ここで、アクリル樹脂の平均分子量については、耐久性の重要性に鑑みて、より高い平均分子量が好ましいが、耐久性があまり要求されない場合は3万以上が好ましく、5万以上がより好ましく、8万以上が更に好ましい。特に、9万、そして10万以上が好ましい。一方、通常の乳化重合の製造方法により得られる分子量は最大でも200万であり、さらにこの平均分子量が200万を超えた場合は樹脂皮膜の除去性が著しく低下する。フロアーポリッシュの取り扱いの容易さを考慮すると、100万未満が好ましく、現実的には50万未満が好ましい。取り扱いの容易性が特に重要であれば、20万未満が好ましい。このアクリル樹脂の平均分子量が10万未満では、得られる「芳香性フロアーポリッシュ」(以下フロアーポリッシュということもある。)により形成される樹脂皮膜の光沢度、耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性、耐水性、再塗布性が、必ずしも十分とは言えず、8万未満では著しく低下する。
常法の乳化重合方法で合成されたエマルション中のアクリル樹脂の含有量(或いは、固形分量とも言える)が、エマルション100重量%中、30重量%以上が好ましく、35重量%以上が好ましい。また、エマルションの懸濁性を考慮すると、50重量%以下が好ましく、40重量%以下がより好ましい。或いは、30〜40重量%、特に、本発明の第5の側面では、35〜40重量%程度に合成することが好ましい。アクリル樹脂の含有量が30〜40重量%の範囲で合成すれば、反応、操作が容易であり、安定したエマルションを得ることができる。
また、上記フロアーポリッシュは、アクリル樹脂若しくはアクリル樹脂系エマルションと、芳香成分とを含む。更に、可塑剤及び/又は融合剤を含んでもよい。上記のエマルションは、フロアーポリッシュの一成分として、フロアーポリッシュを100重量%とした場合に、10重量%以上含むのが好ましく、15重量%以上含むのがより好ましい。また、フロアーポリッシュの塗布等の施工の容易さを考慮すれば、70重量%以下が好ましく、60重量%以下がより好ましい。上記のエマルションは、15〜60重量%、特に、本発明の第6の側面では、「20〜55重量%」配合することが好ましい。この配合量が10重量%未満であると、樹脂皮膜の形成が十分でないおそれがあり、また、15重量%未満では、エマルション中のアクリル樹脂の含有量が多い場合であっても、形成される樹脂皮膜が薄く、フロアーポリッシュ本来の床の保護等の機能が不十分になることがあり、また、芳香成分を保持する能力も悪くなるおそれがある。一方、配合量が60重量%を越える場合は、フロアーポリッシュの取り扱いの容易さが低下するおそれがあり、70重量%を越えると、エマルション中のアクリル樹脂の含有量が少ない場合であっても、フロアーポリッシュの粘度が高くなり、取り扱い難くなり、床へ塗布する際の作業性も低下することがある。
この芳香性成分は、本発明の第2及び第4の側面で、フロアーポリッシュを100重量%とした場合に、0.01重量%以上配合させることが好ましく、0.02重量%以上がより好ましく、0.05重量%以上が実用的に好ましい。一方、40.0重量%以下が好ましく、30.0重量%以下が好ましく、10.0重量%以下が好ましく、8.0重量%以下がより好ましい。そして、5.0重量%以下が実用的に好ましい。芳香性成分は、0.05〜5.0重量%配合させることが好ましい。即ち、前記芳香成分の含有割合が、少なすぎると(例えば、0.01重量%未満、0.02重量%未満、又は0.05重量%未満)、広い住空間に芳香を漂わせる効果が劣り、生活臭や内装材からによる新建材の臭いと言われる悪臭を隠ぺいする効果が十分には得られないおそれがある。一方、多すぎると(例えば、40.0重量%超、30.0重量%超、10.0重量%超、8.0重量%超、又は5.0重量%超)、芳香成分が高価なことから経済的に不利である。また、添加する量の割には、得られる芳香効果が十分ではないおそれがある。また、多く配合しすぎると、すなわち塗りムラが著しくなるおそれがあり、重ね塗りができず水性フロアーポリッシュ組成物としての機能が著しく低下するおそれがある。さらに乾燥後のポリッシュ皮膜に芳香成分がブリードし皮膜を膨潤させ、滑り、べたつきによる床の汚染現象が起きてしまい、本来の水溶性フロアーポリッシュとしての光沢度、耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性、耐水性、再塗布性が劣りフロアーポリッシュとしての機能が著しく劣るおそれがある。
上記「芳香性成分」としては、芳香剤として使用できるものであれば特に制限されない。例えば、「Perfume and Flavor Chemicals 」,Vol.Iand II,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994);「合成香料 化学と商品知識」、印藤元一著、化学工業日報社(1996);「香りの百科」、日本香料協会編、朝倉書店(1989);「周知・慣用技術集(香料)第I部」(平成11年1月29日、特許庁発行)などの文献に記載されている公知の合成香料及び天然香料を挙げることができる。
具体的には、エステル類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、アセタール類、フェノール類、エーテル類、ラクトン類、フラン類、炭化水素類、酸類、及び天然香料などを使用できる。
エステル類としては、例えば、アクリル酸エステル(メチル、エチル等)、アセト酢酸エステル(メチル、エチル等)、アニス酸エステル(メチル、エチル等)、安息香酸エステル(アリル、イソアミル、エチル、ゲラニル、リナリル、フェニルエチル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、ベンジル、メチル等)、アントラニル酸エステル(シンナミル、シス−3−ヘキセニル、メチル、エチル、リナリル、イソブチル等)、N−メチルアントラニル酸エステル(メチル、エチル等)、イソ吉草酸エステル(アミル、アリル、イソアミル、イソブチル、イソプロピル、エチル、オクチル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、テルペニル、リナリル、シンナミル、フェニルエチル、ブチル、プロピル、ヘキシル、ベンジル、メチル、ロジニル等)、イソ酪酸エステル(イソアミル、ゲラニル、シトロネリル、テルペニル、シンナミル、オクチル、ネリル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェノキシエチル、ブチル、プロピル、イソプロピル、ヘキシル、ベンジル、メチル、エチル、リナリル、ロジニル等)、ウンデシレン酸エステル(アリル、イソアミル、ブチル、エチル、メチル等)、オクタン酸エステル(アリル、イソアミル、エチル、オクチル、ヘキシル、ブチル、メチル、リナリル等)、オクテン酸エステル(メチル、エチル、等)、オクチンカルボン酸エステル(メチル、エチル等)、カプロン酸エステル(アリル、アミル、イソアミル、メチル、エチル、イソブチル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、リナリル、ゲラニル、シクロヘキシル等)、ヘキセン酸エステル(メチル、エチル等)、吉草酸エステル(アミル、イソプロピル、イソブチル、エチル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、シンナミル、フェニルエチル、メチル等)、ギ酸エステル(アニシル、イソアミル、イソプロピル、エチル、オクチル、ゲラニル、シトロネリル、シンナミル、シクロヘキシル、テルペニル、フェニルエチル、ブチル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、ベンジル、リナリル、ロジニル等)、クロトン酸エステル(イソブチル、エチル、シクロヘキシル等)、ケイ皮酸エステル(アリル、エチル、メチル、イソプロピル、プロピル、3−フェニルプロピル、ベンジル、シクロヘキシル、メチル等)、コハク酸エステル(モノメンチル、ジエチル、ジメチル等)、酢酸エステル(アニシル、アミル、α−アミルシンナミル、イソアミル、イソブチル、イソプロピル、イソボルニル、イソオイゲニル、オイゲニル、2−エチルブチル、エチル、3−オクチル、p−クレジル、o−クレジル、ゲラニル、α−又はβ−サンタリル、シクロヘキシル、シクロネリル、ジヒドロクミニル、ジメチルベンジルカルビニル、シンナミル、スチラリル、デシル、ドデシル、テルペニル、グアイニル、ネリル、ノニル、フェニルエチル、フェニルプロピル、ブチル、フルフリル、プロピル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、シス−3−ノネニル、シス−6−ノネニル、シス−3,シス−6−ノナジエニル、3−メチル−2−ブテニル、ヘプチル、ベンジル、ボルニル、ミルセニル、ジヒドロミルセニル、ミルテニル、メチル、2−メチルブチル、メンチル、リナリル、ロジニル等)、サリチル酸エステル(アリル、イソアミル、フェニル、フェニルエチル、ベンジル、エチル、メチル等)、シクロヘキシルアルカン酸エステル(シクロヘキシル酢酸エチル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、シクロヘキシル酪酸アリル、シクロヘキシルへキサン酸アリル、シクロヘキシルデカン酸アリル、シクロヘキシル吉草酸アリル等)、ステアリン酸エステル(エチル、プロピル、ブチル等)、セバシン酸エステル(ジエチル、ジメチル等)、デカン酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル、メチル等)、ドデカン酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル等)、乳酸エステル(イソアミル、エチル、ブチル等)、ノナン酸エステル(エチル、フェニルエチル、メチル等)、ノネン酸エステル(アリル、エチル、メチル等)、ヒドロキシヘキサン酸エステル(エチル、メチル等)、フェニル酢酸エステル(イソアミル、イソブチル、エチル、ゲラニル、シトロネリル、シス−3−ヘキセニル、メチル等)、フェノキシ酢酸エステル(アリル、エチル、メチル等)、フランカルボン酸エステル(フランカルボン酸エチル、フランカルボン酸メチル、フランカルボン酸ヘキシル、フランプロピオン酸イソブチル等)、プロピオン酸エステル(アニシル、アリル、エチル、アミル、イソアミル、プロピル、ブチル、イソブチル、イソプロピル、ベンジル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、シンナミル、テトラヒドロフルフリル、トリシクロデセニル、ヘプチル、ボルニル、メチル、メンチル、リナリル、テルペニル、α−メチルプロピオニル、β−メチルプロピオニル等)、ヘプタン酸エステル(アリル、エチル、オクチル、プロピル、メチル等)、ヘプチンカルボン酸エステル(アリル、エチル、プロピル、メチル等)、ミルスチン酸エステル(イソプロピル、エチル、メチル等)、フェニルグリシド酸エステル(フェニルグリシド酸エチル、3−メチルフェニルグリシド酸エチル、p−メチル−β−フェニルグリシド酸エチル等)、2−メチル酪酸エステル(メチル、エチル、オクチル、フェニルエチル、ブチル、ヘキシル、ベンジル等)、3−メチル酪酸エステル(メチル、エチル等)、酪酸エステル(アニシル、アミル、アリル、イソアミル、メチル、エチル、プロピル、オクチル、グアイニル、リナリル、ゲラニル、シクロヘキシル、シトロネリル、シンナミル、ネリル、テルペニル、フェニルプロピル、β−フェニルエチル、ブチル、ヘキシル、シス−3−ヘキセニル、トランス−2−ヘキセニル、ベンジル、ロジニル等)、ヒドロキシ酪酸エステル(3−ヒドロキシ酪酸のメチル、エチル、メンチル等)などを使用できる。
アルコール類としては、例えば、脂肪族アルコール(イソアミルアルコール 、2−エチルヘキサノール、1−オクタノール、3−オクタノール、1−オクテン−3−オール、1−デカノール、1−ドデカノール、2,6−ノナジエノール、ノナノール、2−ノナノール、シス−6−ノネノール、トランス−2,シス−6−ノナジエノール、シス−3,シス−6−ノナジエノール、ブタノール、ヘキサノール、シス−3−ヘキセノール、トランス−2−ヘキセノール、1−ウンデカノール、ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−メチル−1−ペンタノール等);テルペンアルコール(ボルネオール、イソボルネオール、カルベオール、ゲラニオール、α−又はβ−サンタロール、シトロネロール、4−ツヤノール、テルピネオール、4−テルピネオール、ネロール、ミルセノール、ミルテノール、ジヒドロミルセノール、テトラヒドロミルセノール、ネロリドール、ヒドロキシシトロネロール、ファルネソール、ペリラアルコール、ロジノール、リナロール等);芳香族アルコール(アニスアルコール、α−アミルシンナミックアルコール、イソプロピルベンジルカルビノール、カルバクロール、クミンアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、シンナミックアルコール、フェニルアリルアルコール、フェニルエチルカルビノール、β−フェニルエチルアルコール、3−フェニルプロピルアルコール、ベンジルアルコール等)などを使用できる。
アルデヒド類としては、例えば、脂肪族アルデヒド(アセトアルデヒド、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカナール、2,6−ジメチル−5−ヘプタナール、3,5,5−トリメチルヘキサナール,シス−3,シス−6−ノナジエナール、トランス−2,シス−6−ノナジエナール、バレルアルデヒド、プロパナール、イソプロパナール、ヘキサナール、トランス−2−ヘキセナール、シス−3−ヘキセナール、2−ペンテナール、ドデカナール、テトラデカナール、トランス−4−デセナール、トランス−2−トリデセナール、トランス−2−ドデセナール、トランス−2−ウンデセナール、2,4−ヘキサジエナール、シス−6−ノネナール、トランス−2−ノネナール、2−メチルブタナール、等);芳香族アルデヒド(アニスアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−メチルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、エチルバニリン、クミンアルデヒド、サリチルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、o−,m−またはp−トリルアルデヒド、バニリン、ピペロナール、フェニルアセトアルデヒド、ヘリオトロピン、ベンズアルデヒド、4−メチル−2−フェニル−2−ペンテナール、p−メトキシシンナミックアルデヒド、p−メトキシベンズアルデヒド等);テルペンアルデヒド(ゲラニアール、シトラール、シトロネラール、α−シネンサール、β−シネンサール、ペリラアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、テトラハイドロシトラール、ミルテナール、シクロシトラール、イソシクロシトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、ネラール、α−メチレンシトロネラール、マイラックアルデヒド、ベルンアルデヒド、サフラナール等)などを使用できる。
ケトン類としては、例えば、環式ケトン(1−アセチル−3,3−ジメチル−1−シクロヘキセン、シスージャスモン、α−,β−又はγ−イロン、エチルマルトール、シクロテン、ジヒドロヌートカトン、3,4−ジメチル−1,2−シクロペンタジオン、ソトロン、α−,β−,γ−又はδ−ダマスコン、α−,β−又はγ−ダマセノン、ヌートカトン、2−sec−ブチルシクロヘキサノン、マルトール、α−,β−又はγ−ヨノン、α−,β−又はγ−メチルヨノン、α―,β−又はγ−イソメチルヨノン、フラネオール、カンファ等);芳香族ケトン(アセトナフトン、アセトフェノン、アニシリデンアセトン、ラズベリーケトン、p−メチルアセトフェノン、アニシルアセトン、p−メトキシアセトフェノン等);鎖式ケトン(ジアセチル、2−ノナノン、ジアセチル、2−ヘプタノン、2,3−ヘプタンジオン、2−ペンタノン、メチルアミルケトン、メチルノニルケトン、β−メチルナフチルケトン、メチルヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、3−オクタノン、2,3−ヘキサンジオン、2−ウンデカノン、ジメチルオクテノン、6一メチル−5−ヘプテン−2−オン等)などを使用できる。
アセタール類としては、例えば、アセトアルデヒドジエチルアセタール、アセトアルデヒドジアミルアセタール、アセトアルデヒドジヘキシルアセタール、アセトアルデヒドプロピレシグリコールアセタール、アセトアルデヒドエチル シス−3−ヘキセニルアセタール、ベンズアルデヒドグリセリンアセタール、ベンズアルデヒドプロピレングリコールアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタール、シトラールエチレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、シトロネリルメチルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルプロピルアセタール、ヘキサナールジメチルアセタール、ヘキサナールジヘキシルアセタール、ヘキサナールプロピレングリコールアセタール、トランス−2−ヘキセナールジエチルアセタール、トランス−2−ヘキセナールプロピレングリコールアセタール、シス−3−ヘキセナールジエチルアセタール、ヘプタナールジエチルアセタール、ヘプタナールエチレングリコールアセタール、オクタナールジメチルアセタール、ノナナールジメチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、デカナールジエチルアセタール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、シトロネラールジメチルアセタール、アンバーセージ(Givaudan社製)、アセト酢酸エチルエチレングリコールアセタールおよび2−フェニルプロパナールジメチルアセタールなどを使用できる。
フェノール類としては、例えば、オイゲノール、イソオイゲノール、2−メトキシ−4−ビニルフェノール、チモール、カルバクロール、グアヤコールおよびチャビコールなどを使用できる。
エーテル類としては、例えば、アネトール、1,4−シネオール、ジベンジルエーテル、リナロールオキシド、リモネンオキシド、ネロールオキシド、ローズオキシド、メチルイソオイゲノール、メチルチャビコール、イソアミルフェニルエチルエーテル、β−ナフチルメチルエーテル、フェニルプロピルエーテル、p−クレジルメチルエーテル、バニリルブチルエーテル、α−テルピニルメチルエーテル、シトロネリルエチルエーテル、ゲラニルエチルエーテル、ローズフラン、テアスピラン、デシルメチルエーテルおよびメチルフェニルメチルエーテルなどを使用できる。
ラクトン類としては、例えば、γ−又はδ−デカラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−ノナラクトン、γ−又はδ−ヘキサラクトン、γ−又はδ−オクタラクトン、γ−又はδ−ウンデカラクトン、δ−ドデカラクトン、δ−2−デセノラクトン、メチルラクトン、5−ヒドロキシ−8−ウンデセン酸δ−ラクトン、ジャスミンラクトン、メンタラクトン、ジヒドロクマリン、オクタヒドロクマリンおよび6−メチルクマリンなどを使用できる。
フラン類としては、例えば、フラン、2−メチルフラン、3−メチルフラン、2−エチルフラン、2,5−ジエチルテトラヒドロフラン、3−ヒドロキシ−2−メチルテトラヒドロフラン、2−(メトキシメチル)フラン、2,3−ジヒドロフラン、フルフラール、5−メチルフルフラール、3−(2−フリル)−2−メチル−2−プロペナール、5−(ヒドロキシメチル)フルフラール、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン(フラネオール)、4,5−ジメチル−3−ヒドロキシ−2(5H)−フラノン(ソトロン)、2−エチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−3(2H)−フラノン(ホモフラノオール)、5−エチル−3−ヒドロキシ−4−メチル−2(5H)フラノン(ホモソトロン)、3−メチル−1,2−シクロペンタンジオン(シクロテン)、2(5H)−フラノン、4−メチル−2(5H)−フラノン、5−メチル−2(5H)−フラノン、2−メチル−3(2H)−フラノン、5−メチル−3(2H)−フラノン、2−アセチルフラノン、2−アセチル−5−メチルフラン、フルフリルアルコール、2−フランカルボン酸メチル、2−フランカルボン酸エチル及び酢酸フルフリルなどを使用できる。
炭化水素類としては、例えば、α−又はβ−ビザボレン、β−カリオフィレン、p−サイメン、テルピネン、テルピノーレン、カジネン、ファルネセン、リモネン、オシメン、ミルセン、α−又はβ−ピネン、1,3,5−ウンデカトリエン及びバレンセンなどを使用できる。
酸類としては、例えば、ゲラン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、乳酸、フェニル酢酸、ピルビン酸、トランス−2−メチル−2−ペンテン酸、2−メチル−シス−3−ペンテン酸、2−メチル−4−ペンテン酸及びシクロヘキサンカルボン酸などを使用できる。
天然香料としては、例えば、アニス、オレンジ、レモン、ライム、マンダリン、プチグレイン、ベルガモット、レモンバーム、グレープフルーツ、エレミ、オリバナム、レモングラス、ネロリ、マジョラム、アンゲリカルート、スターアニス、バジル、ベイ、カラムス、カモミール、キャラウエイ、カルダモン、カッシャ、シナモン、ペッパー、シソ、サイプレス、オレガノ、カスカリラ、ジンジャー、パセリ、パインニードル、セージ、ヒソップ、ティートリー、マスタード、ホースラディッシュ、クラリセージ、クローブ、コニャック、コリアンダー、エストラゴン、ユーカリ、フェンネル、グアヤックウッド、ディル、カヤプテ、ワームシード、ピメント、ジュニパー、フェネグリーク、ガーリック、ローレル、メース、ミル、ナツメグ、スプルース、ゼラニウム、シトロネラ、ラベンダー、ラバンジン、パルマローザ、ローズ、ローズマリー、サンダルウッド、オークモス、シダーウッド、ベチバー、リナロエ、ボアドローズ、パチョリ、ラブダナム、クミン、タイム、イランイラン、バーチ、カプシカム、セロリ、トルーバルサム、ジェネ、インモルテル、ベンゾイン、ジャスミン、カッシー、チュベローズ、レセダ、マリーゴールド、ミモザ、オポポナックス、オリス、バニラ及びリコリスなどを使用できる。また、これらの天然香料に含有されている芳香成分を抽出して使用することもできる。
これらの芳香成分は1種単独で使用してもよく、2種以上を任意に組み合わせて調香して使用することもできる。本発明の芳香成分の含有量は、使用する素材の種類等により異なるので一概にはいえないが、通常は0.1〜30質量%が好ましい。芳香成分の含有量が少なすぎると満足のいく香りの強さが得られない場合がある。また、芳香成分の含有量が多すぎると、芳香成分を可溶化するための界面活性剤の含有量が多くなり、使用時における芳香成分の揮散を阻害してしまう場合がある。芳香成分の含有量は、これらの点も考慮し、使用する芳香成分の種類等に応じて適宜選択することが望ましい。
例えば、新築を感じさせる樹木の香りが望ましい場合は、α−ピネン、β−ピネン、サビネン及びα−テルピネンを含むテルペン系芳香成分を用いることができ、新鮮でさわやかな香りが好ましい場合には、リモネン、サイメン、シトラール、及びゲラニルニトリルを含む柑橘系の芳香成分を用いることができる。また、草や緑の葉を思わせる香りが望ましい場合は、青葉アルコール、青葉アルデヒド、ヘキサノール、及びヘキサナールを含むグリーンノートと言われる芳香成分を用いることができ、フレッシュで清涼感を与える香りが好ましい場合は、l(エル)−メントール、l(エル)−メントン、酢酸メンチル、及びプレゴンを含むミンティノートと言われる芳香成分を用いることができる。従来の芳香剤のようにトイレや車内のような狭い空間に芳香を漂わせるのとは異なり、広い室内全体を芳香で満たす為、どちらかというとフローラルノートと呼ばれる花の香りのような甘い香りや、化粧品等に使われているパウダリーノートと言われる白粉のような甘い粉っぽい香りよりもさっぱりしたタイプの香調の方が好ましい。
ここで、調香のための一般的な匂いの分類について述べる。分類の方法は、調香を行う会社等において異なるが、例えば、以下の9つのカテゴリで構成されてもよい。
1.フローラル
2.フルーティ
3.ウッディ
4.ハーバル
5.スパイシー
6.スウィーティー
7.アニマリック
8.マリン
9.ミネラル
ここで、2.フルーティは、更に、柑橘類系、果樹系、赤い果物系の3つのグループに分かれる。また、柑橘類系には、レモン、ベルガモット、オレンジ、カボス、カヤ、グレープフルーツ、シトロネラ、タンジェリン、マンダリン、ユズ、ライム、レモングラス等のエッセンシャル・オイルの匂いのグループを含んでよい。
例えば、レモンのエッセンシャルオイルでは、モノテルペン炭化水素類である、d−リモネン(60〜70%)、α−ピネン(〜3%)、β−ピネン(10〜15%)、γ−テルピネン(5〜15%)を、アルデヒド類である、シトラール(微量)を主な芳香成分として含む。ベルガモットのエッセンシャルオイルでは、モノテルペン炭化水素類である、リモネン(30〜40%)、γ−テルピネン(〜10%)を、エステル類である酢酸リナリル(20〜30%)を、モノテルペンアルコール類であるリナロール(10〜15%)を、フロクマリン類であるベルガプテン(〜5%)を、主な芳香成分として含む。オレンジのエッセンシャルオイルでは、モノテルペン炭化水素類である、リモネン(95〜96%)を、アルデヒド類である、シトラール(微量)を、主な芳香成分として含む。カボスのエッセンシャルオイルでは、モノテルペン炭化水素類である、リモネン、γ−テルピネン、α−ピネン、β−ファルネセン、β−カリオフィレンを、モノテルペンアルコール類である、ゲラニオールを、主な芳香成分として含む。カヤのエッセンシャルオイルでは、モノテルペン炭化水素類である、リモネン、α−ピネン、α−テルピネンを主な芳香成分として含む。グレープフルーツのエッセンシャルオイルでは、モノテルペン炭化水素類である、リモネン(95%〜)、ミルセン(〜2%)、α−ピネン(微量)、サビネン(微量)を、アルデヒド類である、シトラール(微量)、シトロネラール(微量)を、ケトン類である、ヌートカトン(微量)を、フロクマリン類である、ベルガモッチン(微量)、ベルガプテン(微量)を、主な芳香成分として含む。尚、グレープフルーツの香気の特徴は、ヌートカトンで、果汁中に約20ppm含まれる。シトロネラのエッセンシャルオイルでは、モノテルペンアルコール類である、ゲラニオール(15〜25%)、シトロネロール(5〜15%)を、アルデヒド類である、シトロネラール(5〜30%)を、モノテルペン炭化水素類である、リモネン(〜10%)、カンフェン(〜10%)を、主な芳香成分として含む。タンジェリンのエッセンシャルオイルでは、モノテルペン炭化水素類である、リモネンを、モノテルペンアルコール類である、リナロールを、主な芳香成分として含む。マンダリンのエッセンシャルオイルでは、モノテルペン炭化水素類である、d−リモネン(60〜80%)、γ−テルピネン(15〜20%)、α−ピネン(〜3%)、ミルセン(微量)、β−ピネン(微量)を主な芳香成分として含む。ユズのエッセンシャルオイルでは、モノテルペン炭化水素類である、リモネン(70〜80%)、α−ピネン(微量)、γ−テルピネン(〜10%)を、フェノール類である、チモール(微量)を、アルデヒド類である、シトラール(微量)を、主な芳香成分として含む。ライムのエッセンシャルオイルでは、モノテルペン炭化水素類である、リモネン、γ−テルピネンを主な芳香成分として含む。レモングラスのエッセンシャルオイルでは、アルデヒド類である、シトラール(70〜80%)を、モノテルペン炭化水素類である、リモネン(〜5%)を、モノテルペンアルコール類である、シトロネロール(〜10%)、ゲラニオール(〜5%)を、主な芳香成分として含む。上述のオイルをそれぞれ単品で又は複数組み合わせて適宜芳香成分として用いることができる。また、各オイル中の芳香成分を単種で又は種の組合せで適宜芳香成分として用いることができる。
樹木系のオイルには、イニュラ、カユプテ、クロモジ、コウヤマキ、コパイバ、サイプレス、シダーウッド・アトラス、シベリアモミ、ジュニパーベリー、スギ、ティートリー、ニアウリ・シネオール、パイン、ヒノキ、ヒバ、プチグレイン、ブルーサイプレス、ホーリーフ、マートル、マヌカ、モミ、ユーカリ・グロブルス、ユーカリ・シトリオドラ、ユーカリ・ラディアータ、レモンマートル、ローズウッド等のオイルを含んでよい。ヒノキのオイルでは、モノテルペン炭化水素類であるα−ピネン(50〜60%)を、セスキテルペン炭化水素類であるカジネン(10〜20%)を、モノテルペンアルコール類であるボルネオール(微量)を、セスキテルペンアルコール類であるα−カジノール(5〜10%)を、主な芳香成分として含む。上述のオイルをそれぞれ単品で又は複数組み合わせて適宜芳香成分として用いることができる。また、各オイル中の芳香成分を単種で又は種の組合せで適宜芳香成分として用いることができる。
界面活性剤の濃度が高まることによる使用時の芳香成分の揮散への悪影響、さらには香り立ちや香りの持続性への影響を抑えるため、芳香成分1重量部あたりの陰イオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤の配合量はできるだけ少ないことが望ましい。芳香成分1重量部あたりの陰イオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤の含有量の合計が0.3〜1.4重量部であることが好ましい。芳香成分1重量部あたりの陰イオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤の合計含有量は少なければ少ないほど好ましく、芳香成分の種類又は含有量によっても異なるので一概にはいえないが、1.2重量部以下がより好ましく、1重量部以下がさらに好ましい。
芳香成分1重量部あたりの陰イオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤界面活性剤の合計含有量を上記範囲に調整することで使用している間に可溶化組成物の外観が損なわれることがない。芳香成分1重量部あたりの陰イオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤の合計含有量が0.3重量部未満では芳香成分を透明な状態で可溶化できない場合がある。また、1.4重量部より多いと、界面活性剤の低減量が少なすぎて、界面活性剤を低減することによる効果を十分に得ることができない場合がある。
可溶化組成物には、上記成分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、他の成分を配合してもよい。
例えば、必要に応じて、油溶性有機溶剤を配合してもよい。油溶性有機溶剤としては、イソパラフィン、パラフィン、リモネン、ピネン、トリエチルシトレート、安息香酸ベンジル、ミリスチン酸イソプロピル、トリアセチン、シリコン等が挙げられる。
本発明の第7の側面に従う、芳香性フロアーポリッシュの製造方法は、アクリル樹脂を含有するエマルションを含むフロアーポリッシュの製造方法において、グリコール系融合剤に芳香成分を溶解して、その後得られる溶液を上記エマルションに配合することを特徴とする。上記グリコール系融合剤を使用せず、芳香成分のみを配合した場合は、フロアーポリッシュの貯蔵安定性が低下することがある。また、芳香成分を可溶化して添加せず、芳香成分とグリコール系融合剤を別々にエマルション等他の成分に配合した場合は、床面に塗布後の樹脂皮膜形成が著しく劣悪になり、フロアーポリッシュの本来の目的である床面の保護効果が著しく阻害される。
上記グリコール系融合剤としては、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテル等のグリコール類を一種又は二種以上混合して使用することができる。芳香成分はこのグリコール系融合剤に比較的容易に溶解させることができ、この溶液は安定であって、予め適量を調製し、適宜エマルション等の他成分に配合すればよい。
本発明の芳香性フロアーポリッシュは、フローリング等の木質系床材、ビニル床タイルやビニル床シート等のプラスチック系床材、および大理石や御影石等の石質系床材など各種の床材に適用することが出来る。使用に際しては床面に1回乃至数回塗布し、乾燥させるだけで光沢及び耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性、再塗布性に優れた強靱な樹脂皮膜が形成される。また、形成された皮膜は好ましい芳香を放ち不快なタバコやスパイス等の生活臭、建材から発する可塑剤やモノマー等のいわゆる新建材の臭いに対して高いマスキング効果を示し、且つその芳香効果は長期に渡って維持される。
本発明による、芳香性フロアーポリッシュ又はその組成物では、新規テナントを募集するために賃貸住宅のクリーニングが終了したときから直ちに芳香剤として機能する皮膜を提供することができる。このような芳香性フロアーポリッシュは、芳香性と床材の保護、美観向上を備えた水性フロアーポリッシュ組成物を含む。このため、室内全体には、芳香性が漂い快適な住空間が維持される。また新築や改築の際に発生する内装材の接着剤等からくる悪臭を緩和し、床材の保護、美観向上を備えることができる。この芳香性フロアーポリッシュは、施工の作業性が高く、形成された皮膜の耐久性にも優れる。言い換えれば、特に賃貸住宅用として好適な芳香性フロアーポリッシュ(組成物)からなるいわゆる芳香剤を提供することができる。例えば、賃貸住宅の契約の終了から次の契約にいたるまでの期間(例えば、1〜6月等)、特に、クリーニング直後から新規契約を結ぶ間において、本願の芳香性フロアーポリッシュの効果が持続することが好ましい。この期間に、見込客に対して内覧を行った場合、この見込客に強い印象を与えるのは、ドアを開けた直後の部屋の香りであるので、本発明の芳香性フロアーポリッシュは、良い印象を与えるという絶大な効果を奏する。一方、新規契約が締結された後は、新規顧客が自身の好みで部屋の香りを変えられるよう、かかる芳香が消失することが好ましい。内覧をする場合は、それまで部屋は締め切ってるので、芳香が充満しやすく、居住後は、窓等を開放し締め切ることはないので、芳香性フロアーポリッシュによる芳香は薄まり易い。また、季節により或いは地域・場所により、気温・湿度等が変わり、芳香の強弱が生じ得るが、本願の芳香性フロアーポリッシュは、芳香成分の種類や量、並びに、塗布方法を変えることにより、芳香の強弱や持続期間の調整が可能である。従って、特に賃貸住宅用に用いた場合、優れた効果を発揮する。
本発明の実施例において、水性フロアーポリッシュ組成物を含む水性フロアーポリッシュを塗布して、フロアーに形成した皮膜の模式図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの例示にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。以下の実施例において、部は重量部を表し、%は重量%を表す。尚、エマルションの調製、芳香性フロアーポリッシュの調製及びその性能評価、芳香性評価、芳香持続性評価については以下の方法で行った。
(1)アクリル樹脂エマルションの調製
(1−1)アクリル樹脂を含有するエマルションの調製
・アクリル樹脂エマルション1;アクリル酸エチル30部、スチレン40部及びメタクリル酸10部を混合し、レドックス系重合開始剤を用いて乳化重合した。開始剤ラジカルの発生速度を調整することにより、平均分子量15万のアクリル樹脂を40%含有するエマルションを調製した。
・アクリル樹脂エマルション2;上記1と同様のモノマー組成で、開始剤ラジカルの発生速度を調整し、平均分子量10万のアクリル樹脂を40%含有するエマルションを調製した。
・アクリル樹脂エマルション3;上記1と同様のモノマー組成で、開始剤ラジカルの発生速度を調整し、平均分子量8万のアクリル樹脂を40%含有するエマルションを調製した。
(1−2)市販アクリル樹脂を含有するエマルション
・アクリル樹脂エマルション4
商品名:プライマルJP−308(ローム・アンド・ハース・ジャパン株式会社製/固形分39質量%/アクリル酸エステル−アクリル酸−スチレン共重合体/亜鉛架橋/重量平均分子量100,000以上)
・アクリル樹脂エマルション5
商品名:プライマルB−924(ローム・アンド・ハース・ジャパン株式会社製/固形分38質量%/アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体/金属架橋/重量平均分子量100,000以上)
・アクリル樹脂エマルション6
商品名:プライマルE−1531B(ローム・アンド・ハース・ジャパン株式会社製/固形分38質量%/アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体/重量平均分子量約20,000)
・アクリル樹脂エマルション7
商品名:ジョンクリル63J(BASF株式会社製/固形分30質量%/アクリル酸エステル−アクリル酸−スチレン共重合体/重量平均分子量約12,500)
・アクリル樹脂エマルション8
商品名:AL−17(三水株式会社製/固形分36質量%/アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体/重量平均分子量3,000)
・アクリル樹脂エマルション9
商品名:トプコLR−400(荒川化学工業株式会社製/ロジン変成マレイン酸/重量平均分子量約2,000)をアンモニア水に可溶化し、固形分20質量%に調整したもの。
(1−3)分子量の測定方法
調製したアクリル樹脂エマルションならびに市販アクリル樹脂エマルションについては、JIS K 7252に準拠するサイズ排除クロマトグラフィーによって測定される。一般に分子量標準物質としてポリスチレン、溶離液にテトラヒドロフランを用いる。
(2)芳香性フロアーポリッシュの調製
各成分及び水を表1から表4に示す配合割合(単位:質量部)となるよう配合して水性フロアーポリッシュ用組成物を調製した。なお、水性フロアーポリッシュ用組成物は合計が100質量部となるようにした。表中の数値は質量部であり、樹脂1〜9およびワックスエマルジョンの配合量については水分散体の有り姿としての配合質量部である。得られた各組成物について、フロアーポリッシュとしての性能評価、芳香性評価および芳香持続性評価を下記の通り評価した。評価結果は表1に併せて記載した。なお、使用した原料は以下のとおりである。
(2−1)芳香性フロアーポリッシュの調製方法
(2−1−1)調製方法A
調製方法Aのフロアーポリッシュの調製は、まず、水、アクリル樹脂エマルション及びワックスエマルションを攪拌、混合し、この混合物に、攪拌しながらグリコール系融合剤、芳香成分を除く湿潤剤及びその他の成分を順次添加した。一方、グリコール系融合剤に芳香性成分を溶解した溶液を準備し、上記溶液を攪拌しながら添加した。
(2−1−2)調製方法B
調製方法Bのフロアーポリッシュの調製は、まず、水、アクリル樹脂エマルション及びワックスエマルションを攪拌、混合し、この混合物に、攪拌しながら芳香成分を除く融合剤、湿潤剤及びその他の成分を順次添加した。十分攪拌した後、芳香性成分のみを上記溶液を攪拌しながら添加した。
(2−2)芳香成分
下記表1中、アクリル樹脂エマルションを除く各成分としては、下記のものを使用した。
・可塑剤1
TBEP:トリブトキシエチルホスフェート(ICL JAPAN株式会社製)
・可塑剤2
ACTB:アセチルクエン酸トリブチル(旭化成ファインケム株式会社製)
・融合剤1
EDG:ジエチレングリコールモノエチルエーテル(東京化成工業株式会社製)
・融合剤2
BDG:ジエチレングリコールモノブチルエーテル(東京化成工業株式会社製)
・芳香成分1
D−リモネン(ヤスハラケミカル株式会社製)
・芳香成分2
商品名:調合香料Grapefruit 53283(小林香料株式会社製)
・芳香成分3
商品名:調合香料Hinoki 49692(小林香料株式会社製)
・ワックスエマルジョン
商品名:ハイテックE−4000(東邦化学工業株式会社製/固形分40質量%)
・湿潤剤
商品名:サーフロンS−111N(AGCセイミケミカル株式会社製/有効成分30質量%)
・消泡剤
商品名:FSアンチフォーム013A(東レ・ダウコーニング株式会社製/有効成分56質量%)
Figure 0006803653
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Figure 0006803653
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(3)フロアーポリッシュの塗布方法
床材として大建工業株式会社製のフローリング材“ネオフローリング”を使用し、表面を水拭きした後、実施例及び比較例の各フロアーポリッシュをガーゼに含浸させて塗布した(図1参照)。1回の塗布量を10ml/m とし、3回塗布し、乾燥させた。即ち、フローリング材10の表面を水拭きし、表面の水分が十分に蒸発するように、30分間、室温で放置し、塗布前の試料を準備した。次に、表1から4にまとめられたフロアーポリッシュを含浸させたガーゼ20によりフローリング材10の表面にフロアーポリッシュを塗布し、30分間の乾燥時間を設けて、第1の層30を形成した。その後、同様にフロアーポリッシュを含浸させたガーゼ20により、かかる第1の層30の上に、フロアーポリッシュを塗布し、30分間の乾燥時間を設けて、第2の層40を形成した。更に、同様にフロアーポリッシュを含浸させたガーゼ20により、かかる第2の層40の上に、フロアーポリッシュを塗布し、30分間の乾燥時間を設けて、第3の層50を形成した。このようにして、第1から第3の層からなる皮膜を形成した。
そして、貯蔵安定性を除く一般的な性能評価は塗布後各試験項目で規定した処理をし、性能評価を行った。また芳香性能の評価は、塗布直後、並びに塗布後7日及び14日経過後、30日経過した樹脂塗膜について実施した。
(4)フロアーポリッシュとしての一般的な性能評価
JIS K 3920ならびにJFPA規格(日本フロアーポリッシュ工業会規格)に準じて性能評価を行った。
(4−1)貯蔵安定性;
JFPA規格−08 貯蔵安定性の試験方法に準じて行った。判定は内容物全体が一様であり使用に適する状態であるか、または振盪・攪拌して全体が一様になり使用に適する状態になるか否かを確認する。
評価基準
使用に適する状態:合格(表記○)
使用に適さない状態:不合格(表記×)
(4−2)光沢度
光沢性の試験は、JFPA規格−10 光沢度の測定方法に準じ、試験片は規定の方法で3回塗布後、4日間室温放置した試験片を用いて試験を実施した。入射角と反射角がいずれも60°の時の反射率を、鏡面光沢度計(日本電色工業製、型式:VG7000)を用いて測定した。
評価基準
3回塗布後の光沢度が50以上:合格(表記○)
3回塗布後の光沢度が30〜49:不合格(表記×)
評価基準が○であれば、実用上問題のない光沢性を有するものと判断できる。
(4−3)耐ブラックヒールマーク性評価
JFPA規格−11に準ずるヒールマーク試験機および方法で評価した。具体的な方法は、以下のとおりである。試験片は規定の方法で3回塗布後、4日間室温放置した試験片を用いて試験を実施した。ヒールマーク試験機は、スネルカプセルと称される機器を使用した。スネルカプセルは、形態が六角柱状であり、六角形の中心に軸が通され、その軸を中心に回転することが可能になっている。試験片を寸法225mm×225mmに切断し、スネルカプセル(試験機)内壁面に装着し、標準ゴムブロック(JIS S 5050)50mm×50mm×50mm立方体(約175g)6個を試験機内に投入した。試験機を50回転/分で5分間回転させ、その後、逆方向に5分回転させた。標準ゴムブロックが10分間の回転で試験片に衝突するので、衝突による試験片の汚れで耐ヒールマーク性を評価した。評価は、試験片に付着したブラックヒールマーク(黒色のこすれたような汚れ)の量を目視によって判断した。評価基準を以下に示す。
評価基準
汚れがほとんどない:優秀(表記◎)
汚れがわずかにある:良好(表記○)
汚れがある:普通(表記△)
汚れがかなり目立つ:不良(表記×)
評価基準が○または◎であれば、実用上問題のない耐ブラックヒールマーク性を有するものと判断できる。
(4−4)耐スカッフ性評価
上記の耐ブラックヒールマーク性の試験を行った後、試験片表面に付いたスカッフマーク(傷付き)の量を目視によって判断した。評価基準を以下に示す。
評価基準
傷付きがほとんどない:優秀(表記◎)
傷付きがわずかにある:良好(表記○)
傷付きがある:普通(表記△)
傷付きがかなり目立つ:不良(表記×)
評価基準が○または◎であれば、実用上問題のない耐スカッフ性を有するものと判断できる。
(4−5)剥離性評価
JFPA規格−15 剥離性の試験方法に準じ、標準剥離液を調製した。剥離液の調製は以下のとおりである。
1000ml全量フラスコに、メタ珪酸ナトリウム15gと炭酸ナトリウム15g及び500mlの水を入れて、透明になるまで攪拌してから、モノエタノールアミン20gと直鎖アルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウム0.12g(純分)を順に加えて良く分散させたのち、さらに水を加えて全量を1000mlにしたものを標準剥離液とする。次いで、剥離評価試験に使用する試験片は、規定の方法で3回塗布後、50℃に保った恒温乾燥器中で7日間乾燥し、これを試験片とした。
試験片を寸法50mm×150mmに切断し、標準剥離液に中に2分間浸漬させた。その後、標準剥離液を含んだ赤色研磨たわし(住友スリーエム(株)製、赤パッド)で試験片の往復磨きをおこない、フロアーポリッシュ皮膜の完全除去に要する往復駆動回数を測定した。評価基準は、以下のとおりである。
評価基準
25〜50回で除去できる:優秀(表記◎)
51〜100で除去できる:良好(表記○)
101〜200回で除去できる:普通(表記△)
201回以上:不良(表記×)
評価基準が○または◎であれば、実用上問題のない剥離性を有するものと判断できる。
(4−6)耐水性評価
JFPA規格−13 耐水性の試験方法に準じて評価した。試験片は規定の方法で3回塗布後、4日間室温放置した試験片を用いて試験を実施した。
試験片に0.1mLの水をメスピペットで滴下し、1時間経過後、水滴を拭き取り、試験片の白化状態を目視で評価した。評価基準については、以下のとおりである。
評価基準
白化現象なし:優秀(表記◎)
白化の輪郭がわずかにみられる:良好(表記○)
部分的に白化がみられる:普通(表記△)
全面的に白化がみられる:不良(表記×)
評価基準が○または◎であれば、実用上問題のない耐水性を有するものと判断できる。
(4−7)再塗布性評価
JFPA規格−17 再塗布性の試験方法に準じ評価を行った。床材として大建工業株式会社製のフローリング材“ネオフローリング”を使用した。規定の方法で各フロアーポリッシュを塗布し、塗装面の表面の状態を肉眼で観察した。
判定基準、評価基準については、以下のとおりである。
判定基準
塗膜が均一に美しく仕上がっている:優秀(表記○)
塗膜の気泡痕、ガーゼの引き筋跡がそのまま塗膜に残る、塗膜の透明度や光沢が部分的に異なり均一でない等、フロアーポリッシュとしての性能が悪い:不良(表記×)
(4−8)フロアーポリッシュとしての性能総合評価
以上の評価試験によって、フロアーポリッシュ用添加剤の総合性能を評価した。評価基
準については、以下のとおりとする。
いずれの性能も◎か○であるもの:○
いずれかの性能で△を含み、他性能に×が含まれないもの:△
いずれかの性能に×が含まれるもの:×
(5)芳香性評価
(5−1)塗布直後の芳香性評価
各フロアーポリッシュは調製後密栓して25℃で30日間貯蔵したものを用いた。床材として、大建工業株式会社製のフローリング材“ネオフローリング”(10cm×10cm)を水拭きした後、フロアーポリッシュをガーゼに含浸させて塗布した。1回の塗布量を10ml/mとし、3回塗布し、室温で乾燥させた。次にそれぞれの試験片を容量20Lの天蓋付ペール缶(西部容器株式会社製、一般ペール缶・2種バンドタイプ18L)に入れ、天蓋をし3時間室温で放置する。3時間経過後天蓋を開け、内部に充満する香りを嗅ぎ、香りの有無を官能検査し、塗布直後の香りの判定とする。試験者は30代の男女各5人ずつ計10人で香りを感じるか否かを官能評価する。評価は感じる(○)、感じない(×)として評価し、試験者の中の何%の人間が芳香を感じるかの割合で判定する。試験終了後は室温で3時間天蓋を開放し、再び天蓋を閉じ、室温で保存する。
評価基準
試験者の80%以上が香りを感じる:優秀(表記◎)
試験者の60%〜80%未満が香りを感じる:良好(表記○)
試験者の30%〜60%未満が香りを感じる:普通(表記△)
試験者の30%未満が香りを感じる:不良(表記×)
(5−2)芳香持続性評価
塗布直後の芳香性評価を行った後、3時間天蓋を開け放置し、7日間天蓋を閉め室温で保管する。7日後再び天蓋を開け、内部に充満する香りを嗅ぎ、香りの有無を官能検査し、塗布直後の香りの判定とする。試験者は30代の男女各5人ずつ計10人で香りを感じるか否かを官能評価する。評価は感じる(○)、感じない(×)として評価し、試験者の中の何%の人間が芳香を感じるかの割合で判定する。試験終了後は室温で3時間天蓋を開放し、再び天蓋を閉じ、室温で保存する。以下同様に14日、30日後に上記と同じ操作を行い芳香持続性の評価を行う。
評価基準
試験者の80%以上が香りを感じる:優秀(表記◎)
試験者の60%〜80%未満が香りを感じる:良好(表記○)
試験者の30%〜60%未満が香りを感じる:普通(表記△)
試験者の30%未満が香りを感じる:不良(表記×)
(5−3)芳香性能総合評価
以上の評価試験によって、直後の芳香性、芳香持続性評価を行い、総合性能を評価した。
評価基準については、以下のとおりとする。
いずれの性能も◎か○であるもの:○
いずれかの性能に△または×が含まれるもの:×
実施例−6、及び−8の芳香成分の下限(0.05%)の場合はフロアーポリッシュとしての一般的な性能に特に問題はない。一方、芳香性については塗布後一週間にわたり80%以上の人間が香りを感じ、30日経過後においても60%以上の人間が芳香性を認め、実用上は問題ない。
実施例−3、−7、及び−9において芳香成分の上限(5%)とした場合においても、フロアーポリッシュの貯蔵安定性及び樹脂皮膜の一般的性能には何ら問題はない。さらに芳香性においても30日経過後においても80%以上の人間が芳香を感じ、良好な芳香性を持つ。
実施例−1〜11、及び比較例−1〜9を比較すると、重量平均分子量が10万以上のアクリル樹脂を含むフロアーポリッシュの一般的性能について問題はなく、耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性、耐水性等は重量平均分子量が高い方が優れていることがわかる。一方、剥離性に関しては重量平均分子量が低い方が良好である。
実施例−1〜11、及び比較例1−10と比較例−11、−12とを比較して、グリコール系融合剤に芳香性成分を溶解せず添加した比較例−11、−12は貯蔵安定性が著しく悪く、フロアーポリッシュ全体がゲル化してしまう。また乾燥した樹脂皮膜も、芳香性は有するが、芳香成分が明らかにブリードしておりフロアーポリッシュとしての性能に著しい問題があり製品化は難しい。
比較例−10のように芳香成分を上限(5%)よりも過剰に配合した場合、当然のこととして芳香性能は良好であるが、アクリル樹脂の軟化が起き、耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性、が劣る。また高価な芳香成分を所要以上に使用している為、価格的に不利であって実用上は問題がある。
上記実施例では、図1の各層は、同一のフロアーポリッシュから形成されていたが、各層に特徴を持たせることもできる。例えば、同一種のフロアーポリッシュであって、含まれるアクリル樹脂(或いは固形分)の含有量が多い、中間、少ないものを準備し、第1層を含有量が少ないものとし、第2層を中間或いは多いものとし、更に第3層では多いものとすれば、表面の硬度が高くなり、より耐久性が増す皮膜を形成することができる。このとき、含まれる芳香成分の種類及び含有量が一定であれば、第3層をアクリル樹脂の含有量が少ないもので形成した場合に比べて、表面からの芳香成分の揮発が抑制されることが期待される。これにより、より長期に芳香成分の効果を持続することが可能となる。一方、芳香成分を同一種類としながらも、その含有量が異なるフロアーポリッシュでこれらの層が形成される場合は、芳香成分による効果の経時変化を調節することが可能となる。更に、芳香成分を異ならせることにより、時間と共に芳香の種類を変化させることができる。
本発明の第1の側面において、芳香性フロアーポリッシュは貯蔵安定性が良好であり、また形成される樹脂皮膜の光沢度、耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性等、フロアーポリッシュが備えるべき一般特性に優れ、かつ優れた芳香性を長期間備える。特に芳香成分の含有量が本発明の第2の側面におけるような範囲であれば、より実用的なフロアーポリッシュが得られる。
また、本発明の第3の側面において、フロアーポリッシュでは耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性等の良好なフロアーポリッシュが得られた。特に芳香成分が本発明の第4の側面における範囲であれば、より実用的なフロアーポリッシュが得られる。
また、アクリル樹脂の含有量を本発明の第5の側面における範囲とし、エマルションの配合量を本発明の第6の側面における範囲とすれば、安定したエマルションが得られ、適当な粘度のフロアーポリッシュとなり、取扱易くなる。
また、本発明の第7の側面において、フロアーポリッシュの製造方法では、芳香成分をそのままエマルション等の他の成分に配合するのではなく、予めグリコール系融合剤に溶解させ、この溶液をエマルションに添加することにより、フロアーポリッシュの貯蔵安定性を向上させ、フロアーポリッシュ本来の性能も優秀な芳香性フロアーポリッシュを得ることができる。
本発明に係る水性フロアーポリッシュ用組成物は、フロアーポリッシュに要求される基本性能である貯蔵安定性、光沢度、耐ブラックヒールマーク性、耐スカッフ性、剥離性、耐水性、再塗布性、を維持しながら、芳香性を有するという効果を奏するものである。
10 フローリング材 20 含浸ガーゼ 30 第1層
40 第2層 50 第3層

Claims (2)

  1. アクリル樹脂を含むエマルションと、
    芳香成分と、
    グリコール系融合剤と、
    を含有し、
    前記アクリル樹脂が商品名「プライマルJP−308」又は「プライマルB−924」であり、
    前記アクリル樹脂の重量平均分子量が10万以上20万以下であり、
    前記エマルションに含まれる前記アクリル樹脂が、前記エマルションに対して35〜40重量%含有され、
    前記エマルションが、芳香性フロアーポリッシュ全体に対して20〜55重量%であり、
    前記芳香成分が、ヒノキの調合香料であり、芳香性フロアーポリッシュ全体に対して0.05〜5重量%含有され、前記グリコール系融合剤に前記芳香成分を溶解して、その後得られる溶液を前記エマルションに配合するものであり、
    前記グリコール系融合剤が、芳香性フロアーポリッシュ全体に対して2〜10重量%含有される、
    貸住宅内覧用の長期持続可能な芳香性フロアーポリッシュ。
  2. アクリル樹脂を含むエマルションと、
    芳香成分と、
    グリコール系融合剤と、
    を含有し、
    前記アクリル樹脂が商品名「プライマルJP−308」又は「プライマルB−924」であり、
    前記アクリル樹脂の重量平均分子量が10万以上20万以下であり、
    前記エマルションに含まれる前記アクリル樹脂が、前記エマルションに対して35〜40重量%含有され、
    前記エマルションが、芳香性フロアーポリッシュ全体に対して20〜55重量%であり、
    前記芳香成分が、ヒノキの調合香料であり、芳香性フロアーポリッシュ全体に対して0.05〜5重量%含有され、前記グリコール系融合剤に前記芳香成分を溶解して、その後得られる溶液を前記エマルションに配合するものであり、
    前記グリコール系融合剤が、芳香性フロアーポリッシュ全体に対して2〜10重量%含有される、
    賃貸住宅用の長期持続可能な芳香性フロアーポリッシュを用いて、
    賃貸住宅契約終了後、フロアーを処理し、
    賃貸住宅を締め切り、芳香性フロアーポリッシュの芳香を充満させ、
    見込客に対して内覧を行う際に、ドアを開けた直後の部屋の香りを嗅がせる、内覧方法。
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