JP2015501311A - 芳香組成物およびその使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は香料の分野に関する。より特定には、身体表面、例えば肌または髪に適用された場合に周囲環境への賦香成分の放出を長引かせることができる賦香組成物を提供する。該組成物は、多量のエタノールの存在下で、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートを芳香剤蒸発調節剤として含む。本発明は前記組成物を含有する消費者物品にも関する。最後に、それらの組成物を使用して身体表面を着香するための方法、および賦香成分の長期持続性を増加させるための方法が提供される。

Description

本発明は香料の分野に関する。より具体的には、特定の芳香剤の放出が、特定の量の調節剤を使用することによって調節される組成物を提供する。本発明の組成物は、多量のエタノールの存在下でネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートを含む。本発明は、前記組成物の使用方法、および肌または髪の上にそれらの組成物を適用することによって芳香剤成分の長期持続性を高めるための方法にも関する。
先行技術
香料産業においては、香料の感知を時間的に長引かせるための新規の技術を見出すという普遍的なニーズがある。前記のニーズは、素早く蒸発する高揮発性化合物を多く含み、ユーザーおよびその周囲の他の者によって感知される芳香の強度が時間と共に素早く低下する香料を扱う際に特に注目される。感知される程度のこの低下は、さらに、芳香剤および「オー・ド・トワレ」(コロン)並びにボディスプラッシュ中に多量に存在するエタノールの素早い蒸発によって強化される。時間が経っても強度を保持することは、市販の芳香剤にとってキーとなる。実際に、顧客は一日中持続する芳香剤を待ち望んでいる。この顧客のニーズを満たすには、芳香剤が良好な強度を少なくとも8時間保持しなければならないことが一般に認められており、主たる目標は時間が経っても高揮発性の化合物の許容できる強度を保持することである。本発明は、トップノートおよびミドルノートが、時間が経っても改善された強度を有する香料組成物を提供することを目的としている。
従って、香料中に存在する高揮発性要素の蒸発を遅らせることは、香料の設計および創造における研究の主たる目標の1つであり、この問題を解決するための多くの手段が先行技術文献内に記載されている。芳香要素および芳香剤の蒸発特性を変更することができる様々な種類の薬剤の使用は、本願内では網羅的に引用できないぐらい広範な先行技術を産み出している。かかる先行技術に開示される薬剤は、重い香料材料および芳香延長剤(匂いを有し、且つ可溶性および匂いの両方について、より高価またはあまり利用可能ではない香料オイルとの適合性があり、且つ、それと共に混合または使用される場合、前記オイルの有用性を拡張する化合物であると理解される)から、膜状または構造化された配置を形成できる非常に多様なポリマーまたはゲル状材料、例えば香料を捕捉するミセル、芳香剤をカプセル化する担体材料、またはさらにいわゆるプロ香料、即ち、制御された条件下で表面に適用される際に化学的分解または開裂を介して芳香成分を放出する化学的な構成要素にまで及ぶ。
多くの先行技術の研究者らは、いわゆる「固定剤」の使用を提案しているが、しかし、我々の知る限り、そのような先行技術の提案は芳香の性質に関しては雑多である、即ち、それらは、全ての要素が同様に特定の固定剤によって影響されるという前提で、任意の賦香要素または芳香剤と共に固定剤を使用することを主張している。
我々は今回、意外なことに、このことは事実ではなく、且つ、本発明は、特定の蒸気圧を有する賦香要素を定義された量で含む芳香剤と共に使用するための特定の性質の調節剤であるネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエート、またはそれらから形成される芳香調節剤混合物を選択することから利益を得ることを目指した、これまでとは異なり且つ選択的な手段を提供することを立証した。我々は実際に、前記解決策が、芳香剤の感知を長引かせることが最も必要とされる場合に、より長く持続する芳香剤を提供し、その一方で、所望の快い効果を達成するために、調香師が彼らの裁量で、特に、調香師が用いるパレットの高蒸気圧の範囲内の要素の中で、賦香要素を自由に選択することは可能であるままであることを立証した。さらには、我々は、本発明による固定剤が、多くの既に提案された固定剤とは異なり、45℃で2ヶ月の貯蔵後でさえも芳香剤の匂いの安定性に影響しないことも立証した。
本発明の組成物は先行技術から公知ではない。ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートは、化粧品組成物中での公知の緩和剤であり、クリームおよびローション並びにメイク落とし、アフターシェーブ製品および化粧水における軽い保湿のために推奨されるものであり、我々の知る限り、賦香要素の蒸発を遅らせるためおよび芳香剤中でより揮発性の成分(典型的には脂肪状の成分がない)の特定の範囲の蒸発プロファイルを調節するために使用することについては報告または提案されていない。特定の性質の芳香剤の蒸発プロファイルの調節剤としてそれを使用することは、全く予想されておらず、且つ、香料技術に有利に貢献する。
本発明は、著しい量の最も揮発性の芳香成分並びに多量のエタノールまたは市販の香料中で一般に使用される他のアルコールを含む芳香剤の長期持続性を引き延ばすという課題に対する新規且つ有利な解決策をもたらす。
発明の詳細な説明
本発明者らは、意外なことに、香料要素の匂いの作用を、香料蒸発調節剤としてのネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートを含有する香料を用いて、効果的に改善できることを立証した。
従って、本発明は、
a) 組成物の質量の3〜40質量%の量での芳香成分、前記芳香成分の総質量の少なくとも40質量%は、0.01≦V≦500Paの範囲に含まれる計算された蒸気圧Vを有する賦香要素から形成されている、
b) 組成物の総質量に対して40〜90質量%のエタノール、
c) 組成物の総質量に対して0.01〜20質量%の、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートで形成される芳香調節剤、および
d) 随意に水
からなる組成物であって、要素a)〜d)の質量の合計は、組成物の質量の少なくとも98%になる前記組成物に関する。
「〜からなる」とは、ここで、該組成物が本質的に記載される成分からなるが、しかし、芳香成分の放出に影響しない少量(その2質量%以下)の他の成分を含有し得ることを意味する。該組成物は、例えば、香料産業において現在使用されている安定剤または酸化防止剤、UVフィルタまたは失活剤、または着色剤を含むことができる。しかしながら、様々な性質の化粧品成分、例えば緩和剤、皮膚柔軟化剤、殺菌剤、制汗塩、脱臭剤、防腐剤、スキンケア活性剤(skin care active); 保湿剤、界面活性剤、無痛化剤、髪用固定剤、髪用コンディショナー、肌用コンディショナー、噴射剤、および肌および髪への施与が意図されている化粧品、石けん、クリームおよびゲル中で現行の任意の他の種類の物質であって、且つ芳香剤の蒸発速度および放出に影響を及ぼし易い性質のものはない。従って、前記組成物は、上記の芳香調節剤以外には、芳香成分中に存在する賦香要素の放出に影響し得るいかなる成分もない。
少量の上記成分は別にして、成分a)〜d)は少なくとも組成物の総質量の98%を形成すべきであり、成分a)〜c)の各々は上記の相応の範囲に含まれる量で存在する。これは、組成物が水を含まない場合、成分a)〜c)が、上記で定義されたそれぞれの範囲内に含まれる量で、それらの質量の合計が組成物の総質量の少なくとも98%になるように存在することも意味する。
本発明による組成物は、いわゆるファインフレグランス組成物(香料または芳香剤)であり、エタノールベースの組成物を意味し、本質的に肌または髪に着香する、即ち、快い匂いをそれらに付与するか、またはそれらの悪臭を覆うことが意図されている。それらは一般に、香料濃縮物、香料、オー・ド・パルファン、オー・ド・トワレ、またはコロンおよびボディスプレーの形態である。
用語「香料」および「芳香剤」は、ここで互換的に使用され、芳香成分を形成する組成物中の成分、つまり、肌または髪の匂いを付与するかまたは変更することができる要素を示す。
「芳香成分」は、ここで、香料産業において現在使用されている化合物であって、本質的に、快く匂う能力のためにおよびそれが混入される製品またはそれが施与される表面、例えば肌または髪に心地良い匂いを付与できるために、それ自体で、または他の前記成分と混合されて使用される化合物を意味する。換言すれば、賦香要素は、良い方向または好ましいように組成物または表面の匂いを付与または変更する能力を有する。表面が悪臭を有する場合、賦香要素はかかる悪臭を覆って全体的に感知される匂いを快いものにすることもできる。
「調節剤」は、ここで、前記調節剤を含む組成物の匂いおよび特に蒸発速度および強度が、前記調節剤がない場合の同様の感知と比較して、その観察者またはユーザーによって時間が経っても感知され得るように影響を及ぼす能力を有する薬剤であると理解される。特に、本発明によれば、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートは本発明による組成物の感知される持続性(tenacity)の調節剤である、つまり、それは芳香剤が許容される強度を有して感知される時間を、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートが組成物中で使用されない場合の感知と比較して、引き延ばすために使用される。
「ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートで形成される芳香調節剤」は、ここで、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートに基づく芳香調節剤を意味するが、それは、同一の条件下で芳香剤の蒸発に同様の調節効果を及ぼす単数または複数の他の物質を含有することもある。上記で定義される芳香調節剤は、芳香成分の、従って組成物の持続性を、芳香調節剤を含まない場合の持続性と比較して高めることができる物質からなり、且つ、少なくとも30%のネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートおよびより好ましくは圧倒的な量(芳香調節剤の総質量の50%より多く)のネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートを含有する。
芳香成分を形成する賦香要素または賦香要素の混合物の感知または影響は、ここで、調節剤の存在下で延長または遅延される、つまり、そのトップノートと中心のノートとが「持続的」になると理解され、そのことは、該芳香剤がそれ自体、調節剤の不在下で肌または髪に適用された場合よりも長い時間の間、ユーザーおよび周囲の任意の他の個人によって感知され得ることを意味する。
ここでの上記の定義は、ここに記載される本発明の任意および全ての実施態様に当てはまり、且つ、特に本発明による組成物の任意および全ての実施態様に当てはまる。
本発明の組成物中に存在する香料または芳香成分は、ここで、快い効果を付与するために使用される化合物として定義される。換言すれば、かかる芳香成分がそのようにみなされるためには、当業者によって、組成物またはそれが適用された物品または表面の匂いを良い方向に、望み通りまたは心地よいように付与または修正できるとして認識されなければならない。上記に定義される化合物の匂いおよび影響の消費者による感知を変更できる化合物も、本発明の組成物中の芳香成分としてみなされる。
典型的には、組成物の芳香成分は、賦香要素の、場合によっては現行の香料担体を共に有する混合物である。
「香料担体」とは、ここで、香料の観点から実質的に中性である、即ち、賦香成分の官能特性を著しく変更しない材料を意味する。前記担体は、好ましくは液体であってよく、且つ、典型的には溶剤であり、例えばジプロピレングリコール、ジエチルフタレート、イソプロピルミリステート、ベンジルベンゾエート、2−(2−エトキシエトキシ)−1−エタノールまたはエチルシトレート(トリエチルシトレート)が最も一般的に使用される。
本発明の特定の実施態様によれば、該組成物は芳香成分を含み、前記芳香成分において、その質量の50%〜70%またはさらに多くが、0.01<V<500Paの範囲に含まれる計算された蒸気圧Vを有する賦香要素から形成される。
また、組成物の持続性調節剤としてのネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートの使用は、芳香成分が上記の量の特に揮発性の成分、即ち、0.09<V<400Paの蒸気圧を有する要素を含む場合にさらにより有利であり、得られる本発明の組成物が好ましいことが証明されている。
当業者は、その一般的な知識と共に本願内に含まれる教示に基づき、且つ、意図されている用途または応用、および所望の芳香効果に従って、本発明による組成物の任意の芳香成分中の賦香要素の性質および種類を選択することができる。一般的な用語において、それらの賦香要素は、アルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペン炭化水素、窒素を含むまたは硫黄を含む複素環式化合物および精油に及ぶ化学的分類に属しており、且つ、天然または合成由来であってよい。それらの成分の多くは、いずれにせよ参考文献、例えばS.Arctanderによる本、Perfume and Flavor Chemicals、1969、Montclair、ニュージャージー、米国、またはそのより最近の版、および同様の種類の著作および教科書、並びに香料分野における豊富な特許文献に列記されている。
前記賦香要素を公知の化合物と混合して、様々な種類の賦香要素を制御された方法で、つまり、より高い分子量の前駆体の化学結合の化学反応の開環を介して放出させることができることも理解される。そのような化学的な放出分子は、一般に、「プロフレグランス」または「香料放出系」として示され、且つ、それらは芳香剤中で、特定の臭気物質の適時の放出およびそれらの経時的な嗅覚的な影響を、そのままで使用され且つより重いそれらの前駆体の形態ではない場合に製造されるような臭気物質の嗅覚的な影響と比較して引き延ばすために一般に使用される。
芳香成分がその質量の少なくとも40%、およびより好ましくは少なくとも50質量%、および典型的には50〜70質量%以上の、0.01≦V≦500Paの範囲の蒸気圧を有する賦香要素を含むとすれば、芳香成分の残りは、単独の化学的な構成要素として、異性体混合物または他の賦香要素との混合物として、または上記の香料放出系の形態で使用される任意の一般的なまたは現行の単数または複数の賦香要素で形成されてよい。前記放出系の例は、前記系が詳細に記載されるほんのいくつかの文献を挙げるなら、例えばWO95/04809号、EP0971021号、WO03/049666号、EP0936211号、WO99/60990号、WO01/28980号、WO08/093272号、WO98/47477号、US2004/0102357号、DE3003494号およびWO95/08976号内に見出される。
芳香成分の少なくとも40質量%を形成する所望の計算された蒸気圧(参考プログラムEPI suite v4.00, 2000−2008 U.S. Environmental Protection Agencyに準拠して計算)を有する好ましい賦香要素は、以下の表1に挙げられる。
表1 本発明において使用するための賦香要素
Figure 2015501311
Figure 2015501311
* 製造元: Firmenich SA、ジュネーブ、スイス
1) 4−(2,2,c−3,t−6−テトラメチル−R−1−シクロヘキシル)−3−ブテン−2−オン
2) テトラヒドロ−2−イソブチル−4−メチル−4(2H)−ピラノール
3) 3−(4−tert−ブチルフェニル)プロパナール、製造元: Givaudan SA、ヴェルニエ、スイス
4) 3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナール、製造元: Givaudan SA、ヴェルニエ、スイス
5) (1S,1’R)−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシカルボニル]メチルプロパノエート
6) 製造元:International Flavors & Fragrances、米国
7) 3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンタノール; 製造元: Givaudan SA、ヴェルニエ、スイス
8) 3−(3,3/1,1−ジメチル−5−インダニル)プロパナール
9) 3−(4/2−エチルフェニル)−2,2−ジメチルプロパナール、製造元: Givaudan SA、ヴェルニエ、スイス
10) 7−メチル−2H,4H−1,5−ベンゾジオキセピン−3−オン
11) エチル2−メチルペンタノエート
12) 7−イソプロピル−2H,4H−1,5−ベンゾジオキセピン−3−オン
13) 7−tert−ブチル−2H,4H−1,5−ベンゾジオキセピン−3−オン。
本発明の全ての組成物の中で、前記芳香成分が、上記表内に記載された要素からなる群において選択される賦香要素を少なくとも35質量%、40質量%またはさらにより好ましくは少なくとも50質量%含有するものが好ましい。
上記で示されたとおり、芳香成分は、組成物の質量の3〜40質量%を形成する。本発明の組成物のより特定の実施態様は、組成物の総質量に対して3〜25質量%、およびより特定には5〜20質量%の芳香成分を含む。
従って、本発明による組成物の中でも、より特定の性質の組成物として挙げることができるのは、3質量%以上且つ25質量%まで、または5またはそれより多く且つ20質量%までの芳香成分を含み、その少なくとも40質量%、およびより好ましくはその50〜70質量%が、0.01<V<500Paの範囲内に含まれる計算された蒸気圧V、およびより好ましくは0.09<V<400Paの計算された蒸気圧Vを有する要素で形成される。
本発明の組成物の任意の実施態様の成分c)は、本願明細書内で既に定義された芳香調節剤であり、組成物の質量の0.01〜20質量%、およびより特定の実施態様においては、0.5〜10質量%の量で存在する。そのような任意の組成物中の芳香調節剤の最も好ましい量は、組成物の総質量の0.5〜6質量%、さらには1〜5質量%の間で変化する。好ましくは、芳香調節剤の質量の少なくとも50質量%、およびより好ましくは少なくとも70質量%が、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートであり、100%までの残りが1つまたは他の調節剤または共調節剤であってよい。
従って、本発明は、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートまたはネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートと他の調節剤、Tegosoft(商標)および/またはイソセチルアルコールとの混合物を即ち芳香調節剤として含有する、上記で定義された組成物に関する。
ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートは、International Speciality Productsによって、例えば商標SCHERCEMOL(商標) NGDOエステルとして市販されている。しかしながら、この材料の他の製造元もあり、他の商品名でも販売されている。ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートのそのような任意の市販の形態は、本発明の組成物の成分c)として使用するために適している。
本発明による好ましい共調節剤は、Tegosoft(商標) APM (PPG−3 ミリスチルエーテル; Evonik Industries(ドイツ)から入手可能)およびCERAPHYL(登録商標) ICA (イソセチルアルコール; International Specialty Products(米国)から入手可能)として市販されている公知の化合物である。従って、本発明による任意の組成の芳香調節剤は、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートで構成されてもよいし、またはネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートと、これら2つの共調節剤の1つまたは両方との混合物であってもよく、その際、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートは、芳香調節剤混合物の質量の50質量%以上を形成する。これに関して、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートと共にCERAPHYL(登録商標)ICAから形成される芳香調節剤を含有する本発明による組成物であって、その際、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートの質量濃度が、調節剤混合物の合計質量の50質量%であり、且つ、他の芳香調節剤が本発明による組成物中の成分の質量の残りの50%を形成する前記組成物が、有用な結果をもたらすことを立証できた。
同様に、少なくとも50質量%のSchercemol(商標) NGDOエステルとTegosoft(商標) APMとの混合物を含有する本発明による組成物が、本発明の目的のために、即ち、芳香剤が施与される表面からの芳香剤の感知を、いかなる調節剤も有さない芳香剤を使用する場合と比較して引き延ばすために非常に有用であることも証明された。
ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートとCeraphyl(登録商標)ICAまたはTegosoft(商標)APMとの芳香調節剤混合物であって、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートの質量濃度が前記混合物の合計質量の70%であり、且つ、その他の成分が30質量%で存在した前記芳香調節剤混合物も、時間が経っても感知される芳香の強度を有利に改善した。従って、少なくとも70質量%のSchercemol(商標) NGDOエステルとCeraphyl(登録商標) ICAまたはTegosoft(商標) APMとの混合物を含有する本発明による全ての組成物が、本発明の有利な実施態様であり、且つ、芳香剤が適用される表面上からの芳香剤の感知を引き延ばすことができる。
エタノールは、組成物の総質量の40〜90質量%の濃度内の任意の組成で存在してよく、且つ、より特定には、それは50〜80質量%、またはさらには60〜85質量%を形成する。局所的な施与において使用するための要求に適合する任意の適格の品質のエタノールが、本発明による組成物中で使用するために適している。
本発明の組成物の任意の実施態様において存在する水の量は、組成物の質量に対して、20質量%より上であるべきではなく、且つ、より好ましくは10質量%以下であるべきである。この量は組成物中で使用されるエタノール中に存在する水の量からもたらされてもよいし、場合によってはそうでなくてもよい。
言うまでもなく、本発明は、3つの他の要素の任意の1つの量とは無関係に、前記要素の各々が本文において相対的に定義された任意の適切な量で存在する任意の実施態様において、本文内の上記の成分a)〜c)または成分a)〜d)を含むあらゆる組成物を包含する。従って、1つまたはそれより多くの前記要素がより広いまたはより特定の濃度範囲で組み合わされる、多くの前記組成物が包含され得る。
前記組成物の中でも特に、
a) 組成物の質量の5〜20質量%の量の芳香成分、ここで、前記芳香成分の総質量の少なくとも50質量%は、0.01<V<500Paの範囲に含まれる計算された蒸気圧Vを有する賦香要素で形成される、
b) 組成物の総質量に対して60〜85質量%のエタノール、
c) 組成物の総質量に対して0.5〜6質量%のネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエート、またはそれとTegosoft(商標) APMおよび/またはCeraphyl(登録商標) ICAとの混合物、および
d) 組成物の質量に対して0〜10質量%の水、
からなる組成物が、持続性能の改善に関して最良の結果を有する本発明による特定の配合であることが観察されたことが確認されている。
他の好ましい実施態様によれば、
a) 組成物の質量の5〜10質量%の量の芳香成分、ここで、前記芳香成分の総質量の少なくとも50質量%は、0.01<V<500Paの範囲に含まれる計算された蒸気圧Vを有する賦香要素で形成される、
b) 組成物の総質量に対して70〜85質量%のエタノール、
c) 組成物の総質量に対して2〜6質量%のネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエート、またはそれとTegosoft(商標)および/またはイソセチルアルコールとの混合物、および
d) 組成物の質量に対して0〜5質量%の水、
からなる組成物が提供される。
本開示において定義される発明の全ての組成物は、芳香調節剤が存在せず且つエタノールまたは水によって置き換えられていることにおいてのみ異なる同様の組成物と比較して、芳香成分の感知を効率的に引き延ばすことができる。さらには、本発明によるネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートに基づく芳香調節剤は、該組成物が45℃で長期間、例えば2ヶ月の貯蔵に供された場合であっても、従来の固定剤が用いられる際に観察され得るものとは異なり、芳香剤の嗅覚的な品質および安定性に悪影響しないことが立証された。
上述の任意の実施態様による組成物は、肌および髪に着香するための製品のためのファイン香料において有利に使用され得る有用な賦香材料である。実際に、前記組成物を、香料をより制御して堆積させ、且つ続いて放出させることを達成するために、有利に用いることができる。
本発明の他の対象は、肌または髪に着香するための方法、または肌または髪の上で芳香成分の特徴的な芳香の拡散効果を強めるまたは引き延ばすための方法であって、芳香調節剤を含まない先行技術の公知の香料よりも良好な作用方式で、前記芳香成分の放出を可能にしやすい条件下で、身体の表面をこの明細書内で定義される任意の1つの組成物で処理することを特徴とする前記方法に関する。
本発明による組成物は、それらの成分を一般に公知の方法で単純に混合することによって製造できる。
施与後、約8時間での、本発明の組成物Aの匂いの強度を、芳香調節剤を含まないブランクと比較して示す図である。 本発明の組成物Bの匂いの強度を、芳香調節剤を含まないブランクと比較し且つ組成物の施与からの経過時間の関数として示す図である。 本発明の組成物Cの匂いの強度を、芳香調節剤を含まないブランクと比較し且つ組成物の施与からの経過時間の関数として示す図である。 施与後、経時的に本発明の組成物Dの匂いの強度を、芳香調節剤を含まないブランクと比較して示す図である。 組成物の施与後の2時点で、芳香剤Iを様々な相対濃度でSchercemol(商標) NGDOエステルとTegosoft(商標) APMおよび/またはCeraphyl(登録商標) ICAとの混合物と組み合わせて含有する本発明による組成物E〜Lの匂いの強度を、同一の芳香剤を調節剤としての単独のSchercemol(商標) NGDOエステルと組み合わせて含有する組成物Eの匂いの強度と比較して示す図である。 組成物の施与後の2時点で、Schercemol(商標) NGDOエステルとTegosoft(商標) APMおよび/またはCeraphyl(登録商標) ICAとの混合物からなる様々な芳香調節剤と組み合わせた場合の芳香剤Iの匂いの強度を、同じ芳香剤を単独のSchercemol(商標) NGDOエステルと組み合わせた場合の匂いの強度と比較して示す図である。
実施例
本発明をここで以下の実施例を用いてさらに詳細に説明し、その際、略記は当該技術分野での通常の意味を有する。以下に記載される審査員の使用を必要とする全ての評価試験において、評価はブラインド試験において行われ、それは評価される試料の組成を審査員が知らされていなかったことを意味する。
実施例1〜3
本発明による組成物およびその使用
本発明の組成物の芳香成分を形成するための香料を、以下の要素を下記表2に示される量で混合することによって調製した。
表2: 芳香剤I
Figure 2015501311
1) 製造元: Firmenich SA、ジュネーブ、スイス
2) 製造元:International Flavors & Fragrances、米国
3) 2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド、製造元: Firmenich SA、ジュネーブ、スイス
4) 3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナール、製造元: Givaudan SA、ヴェルニエ、スイス。
芳香剤Iを用いて、表3に記載される成分を示された割合で混合することによって、本発明による3つの組成物を調製した。
表3: 本発明による組成物
Figure 2015501311
並行して、組成物A、B、Cのそれぞれについて前記表内に示された量での芳香調節剤(商標) NGDOエステルを、同量の脱イオン水で置き換えて、ブランク組成物を調製した。
その後、組成物A、B、Cの各々を、ブラインド試験においてブランクに比して、30人の審査員団によって評価した。前記審査員団には、試料の各々の組、即ち本発明による組成物とブランクとの各々の組から感知される匂いの強度を1〜10の段階で評価するように依頼した。1〜10の段階において、0は匂いが検出できないことを表し、且つ、10は非常に強い匂いを表した。
試料は、ガラススライド上に施与された後に評価され、それを32℃の一定の温度でホットプレート上に所望の時間の間、設置した。そのように行われたブラインド試験の結果を平均化し、且つ、分散についてはDuncanのpost−hoc分析(α=0.05)に従って処理した。
図1は、32℃で約8時間後の組成物Aの、ブランクに比したブラインド試験の評価結果を表す。この図から、芳香調節剤Schercemol(商標) NGDOエステルが、5質量%の濃度で、組成物Aを前記プレート上に施与した8時間後にユーザーによる芳香強度の感知を非常に強化することが明らかにわかる。
図2および3は、同一の芳香調節剤がより低い濃度で使用された場合(組成物BおよびC)の経時的な効果を示す。Schercemol(商標) NGDO エステル(ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエート)の効果を、本発明による2つの挙げられた組成物を支持プレート上に適用した後、4時間後および8時間後に特に記録する。
実施例4
本発明による組成物およびその使用
本発明の組成物の芳香成分を形成するための香料を、以下の要素を下記表4に示される量で混合することによって調製した。
表4: 芳香剤II
Figure 2015501311
芳香剤IIを用いて、表5に記載される成分を示された割合で混合することによって、本発明による組成物を調製した。
表5: 本発明による組成物D
Figure 2015501311
並行して、組成物Dについて前記表内に示された量での芳香調節剤Schercemol(商標) NGDOエステルを、同量の脱イオン水で置き換えて、ブランク組成物を調製した。
その後、組成物Dを、ブラインド試験においてブランクに比して、匂いの評価における5人の専門家の審査員団によって評価した。前記審査員団には、試料の組、即ち本発明による組成物とブランクとの組から感知される匂いの強度を1〜10の段階で評価するように依頼した。1〜10の段階において、0は匂いが検出できないことを表し、且つ、10は非常に強い匂いを表した。
試料は、ガラススライド上に施与された後に評価され、それは32℃の一定の温度でホットプレート上に所望の時間の間、設置された。そのように行われたブラインド試験の結果を平均化した。
図4は、芳香調節剤が表5に示される濃度で使用された場合の経時的な効果を示す。本発明による組成物を支持プレート上に施与した後、2時間、4時間および8時間の時点で、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートの効果を記録する。
実施例5〜12
本発明による組成物およびその使用
本発明の組成物の芳香成分を形成するための香料を、以下の要素を上記表2に示される量で混合することによって調製した。
表2に記載される芳香剤Iを用いて、下記表6に記載される成分を示された割合で混合することによって、本発明による8つの組成物を調製した。
表6: 組成物E〜L
Figure 2015501311
並行して、組成物Eについて前記表内に示された量での芳香調節剤Schercemol(商標) NGDOエステルを、同量の脱イオン水で置き換えて、ブランク組成物を調製した。
その後、組成物E〜Lの各々を、ブラインド試験においてブランクに比して、30人の審査員団によって評価した。前記審査員団には、試料の各々の組、即ち本発明による組成物とブランクとの各々の組から感知される匂いの強度を1〜10の段階で評価するように依頼した。1〜10の段階において、0は匂いが検出できないことを表し、且つ、10は非常に強い匂いを表した。
試料は、ガラススライド上に施与された後に評価され、それが32℃の一定の温度でホットプレート上に所望の時間の間、設置された。そのように行われたブラインド試験の結果を平均化し、且つ、分散についてはDuncanのpost−hoc分析(α=0.05)に従って処理した。
図5は、32℃で15分後および1時間15分後の組成物E〜Lの、ブランクに比したブラインド試験の評価結果を表す。
この図から、組成物の質量に対する調節剤の全濃度5質量%、即ち各々の調節剤の2.5質量%で、等しい量のSchercemol(商標) NGDOエステルおよびCeraphyl(登録商標) ICAを含有する組成物Lの芳香調節剤の混合物が、施与後1時間15分で、ユーザーによって感知される芳香強度を非常に強化することが明らかにわかる。
図6は、32℃で4時間15分後および8時間15分後の組成物E〜Lの、ブランクに比したブラインド試験の評価結果を表す。
この図から、4時間15分後に、組成物の質量に対して調節剤の全濃度5質量%での、芳香調節剤とSchercemol(商標) NGDOエステルとの様々な混合物が、プレート上の組成物E、F、G、H、IおよびLの、ユーザーによって感知される芳香強度を非常に強化することが明らかにわかる。等しい量のSchercemol(商標) NGDOエステルおよびCeraphyl(登録商標) ICA、即ち、組成物の総質量に対して各々2.5質量%を含有する芳香調節剤混合物が、この時点で、最も良く機能した。この混合物は、許容される芳香強度がユーザーによって感知され得る時間を、5%のSchercemol(商標) NGDOエステルが単独で使用された場合よりも引き延ばすことにおいて、改善された影響を有する。
この次が、本発明の組成物の総質量に対して濃度3.5質量%のSchercemol(商標) NGDOエステルおよび1.5質量%のTegosoft(商標)APMとの混合物であり、前記混合物も、許容できる芳香強度がユーザーによって感知できる時間を、5%のSchercemol(商標) NGDOエステル単独の場合と比較して引き延ばすために有用であることが証明された。
この図から、8時間15分後に、組成物の質量に対して調節剤の全濃度5質量%での、芳香調節剤とSchercemol(商標) NGDOエステルとの様々な混合物が、組成物E、F、G、H、IおよびLのプレートからの芳香強度のユーザーによる感知を改善することが明らかにわかる。
この時点で最も良く機能したものは、本発明の組成物の総質量に対して濃度4.5質量%のSchercemol(商標) NGDOエステルと0.5質量%のCeraphyl(登録商標) ICAで示される芳香調節剤混合物、および4.5質量%のSchercemol(商標) NGDOエステルと0.5質量%のTegosoft(商標)APMで示される芳香調節剤混合物によって構成された。ユーザーによる評価では、両方の混合物が、質量濃度5%のSchercemol(商標) NGDOエステルが単独で同一の組成物中で同一の芳香剤と共に使用された場合よりも良好に機能する。

Claims (18)

  1. a) 組成物の質量の3〜40質量%の量での芳香成分、ここで、前記芳香成分の総質量の少なくとも40質量%は、0.01≦V≦500Paの範囲に含まれる計算された蒸気圧Vを有する賦香要素で形成されている、
    b) 組成物の総質量に対して40〜90質量%のエタノール、
    c) 組成物の総質量に対して0.01〜20質量%の、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートで形成される芳香調節剤、および
    d) 随意に水
    からなる組成物であって、組成物中の要素a)〜d)の質量の合計が組成物の質量の少なくとも98%になる前記組成物。
  2. 前記芳香成分が、0.01≦V≦500Paの範囲に含まれる計算された蒸気圧Vを有する50質量%以上の賦香要素を含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記賦香要素が、0.09≦V≦400Paに含まれる計算された蒸気圧Vを有することを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記賦香要素が芳香成分の40質量%、それぞれ50質量%以上を形成し、表1に挙げられる要素からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
  5. ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートで形成される芳香調節剤が、組成物の総質量に対して0.05〜10質量%、好ましくは0.5〜6質量%の量で存在することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の組成物。
  6. 20質量%までの水を含有することを特徴とする、請求項5に記載の組成物。
  7. 芳香調節剤が、芳香調節剤の総質量に対して少なくとも50質量%、より好ましくは70〜100質量%のネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートで形成されていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の組成物。
  8. 芳香調節剤が、芳香調節剤の質量に対して100質量%のネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートで形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
  9. 芳香調節剤がさらに、PPG−3ミリスチルエーテル、イソセチルアルコールおよびそれらの混合物からなる群から選択される共調節剤を含むことを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
  10. ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートとPPG−3ミリスチルエーテルおよび/またはイソセチルアルコールとで形成される芳香調節剤を含有し、その際、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートの質量濃度が調節剤混合物の合計質量の50%であり、且つ他の単数または複数の芳香調節剤が調節剤混合物の質量の残りの50%を形成することを特徴とする、請求項9に記載の組成物。
  11. ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートとPPG−3ミリスチルエーテルおよびイソセチルアルコールとの混合物を含有し、その際、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートの質量濃度が前記混合物の合計質量の50%であり、且つ前記混合物の他の2つの成分が混合物中に等しい質量%量で存在することを特徴とする、請求項10に記載の組成物。
  12. 芳香調節剤が、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートとPPG−3ミリスチルエーテルまたはイソセチルアルコールとが1:1の質量比で存在する混合物で構成されることを特徴とする、請求項7に記載の組成物。
  13. a) 組成物の質量の5〜20質量%の量の芳香成分、ここで、前記芳香成分の総質量の少なくとも50質量%は、0.01≦V≦500Paの範囲に含まれる計算された蒸気圧Vを有する賦香要素で形成される、
    b) 組成物の総質量に対して60〜85質量%のエタノール、
    c) 組成物の総質量に対して0.5〜6質量%のネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエート、またはそれとPPG−3ミリスチルエーテルおよび/またはイソセチルアルコールとの混合物、および
    d) 組成物の総質量に対して0〜10質量%の水、
    からなることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  14. a) 組成物の質量の5〜10質量%の量の芳香成分、ここで、前記芳香成分の総質量の少なくとも50質量%は、0.01≦V≦500Paの範囲に含まれる計算された蒸気圧Vを有する賦香要素で形成される、
    b) 組成物の総質量に対して70〜85質量%のエタノール、
    c) 組成物の総質量に対して2〜6質量%のネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエート、またはそれとPPG−3ミリスチルエーテルおよび/またはイソセチルアルコールとの混合物、および
    d) 組成物の総質量に対して0〜5質量%の水、
    からなることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  15. 香水、オー・ド・トワレ、オー・ド・パルファン、コロンまたはボディスプラッシュまたはボディスプレーの形態である、請求項1から14までのいずれか1項に記載の組成物。
  16. 身体表面の匂いの特性を付与、強化、改善または変更するための方法であって、前記身体表面を、一般に公知の方式で、請求項1から14までのいずれか1項に定義される組成物と接触させるかまたはそれで処理することを含む前記方法。
  17. 組成物の感知される嗅覚的な影響を調節するための方法であって、ネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートで形成される調節剤を、請求項1から14までのいずれか1項に定義される芳香成分に示された相対割合で添加すること、および前記組成物をエタノールおよび随意に水で満たすことを含む前記方法。
  18. エタノールベースの組成物中の芳香成分の長期持続性を高めるための方法であって、請求項1から14までのいずれか1項に定義される相対割合で、前記芳香成分をネオペンチルグリコールジエチルヘキサノエートで形成される芳香調節剤と共に使用することによって、請求項1から14までのいずれか1項に定義される組成物を調製することを含む前記方法。
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