JP6801375B2 - 無線通信装置、並びに、その制御方法及び制御プログラム - Google Patents

無線通信装置、並びに、その制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、外部装置と無線接続される無線通信装置、並びに、その制御方法及び制御プログラムに関する。
近年、スマートフォン等といった無線通信装置をプリンター等といった外部装置に近付けて高速無線通信によりデータを送受信することが行われている。特許文献1に示される情報処理システムは、無線通信装置である携帯端末装置と外部装置である複合機との間でNFC(Near Field Communication)と呼ばれる近距離無線通信を行って接続を確立した後にBluetooth(登録商標)規格の高速無線通信に切り換えて印刷用データを送受信して印刷を行っている。NFCは、ユーザーが複合機の所定の接触位置に携帯端末を接触させること、すなわち、複合機のNFC通信部に携帯端末のNFC通信部を近付けることにより行われる。
また、消費電力削減やセキュリティ向上のため、スマートフォン等といった無線通信装置では、NFCがオフ(無効)の設定で用いられていることも多い。
特開2009−135865号公報
無線通信装置の近距離無線通信がオフに設定されていると、無線通信装置をプリンター等といった外部装置に近付けても接続を確立することができず、データを送受信することができない。
本発明の目的の一つは、ユーザーの利便性を向上させることが可能な技術を提供することにある。
上記目的の一つを達成するため、本発明は、外部装置と無線接続される無線通信装置であって、
第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、
前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う制御部と、を備え
前記制御部は、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信に設定されていた元の設定であって通信可能な設定及び通信不可の設定となり得る元の設定を記憶して前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行い、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出されなくなると、前記第二の近距離無線通信を前記元の設定にする処理を行う、態様を有する。
また、本発明は、外部装置と無線接続される無線通信装置であって、
第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、
前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う制御部と、
前記第二の近距離無線通信よりも通信可能範囲が広い第三の無線通信を行う第三無線通信部と、を備え、
前記制御部は、前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされると、前記第二無線通信部により前記外部装置から前記第三の無線通信を行うための設定情報を受信し、前記第三無線通信部により前記設定情報に基づいて前記外部装置と前記第三の無線通信を行う、態様を有する。
さらに、本発明は、外部装置と無線接続される無線通信装置であって、
第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、
前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う制御部と、を備え、
前記外部装置は、前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされている時において該第二の近距離無線通信を行う外部装置用無線通信部を備えており、
前記制御部は、前記第一無線通信部により前記外部装置と前記第一の近距離無線通信を確立すると、前記外部装置用無線通信部を通信可能な設定にする情報を前記第一無線通信部により前記外部装置に送信する処理を行う、態様を有する。
また、本発明は、第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御方法であって、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信に設定されていた元の設定であって通信可能な設定及び通信不可の設定となり得る元の設定を記憶して前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行い、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出されなくなると、前記第二の近距離無線通信を前記元の設定にする処理を行う、態様を有する。
さらに、本発明は、第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、前記第二の近距離無線通信よりも通信可能範囲が広い第三の無線通信を行う第三無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御方法であって、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行い、
前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされると、前記第二無線通信部により前記外部装置から前記第三の無線通信を行うための設定情報を受信し、前記第三無線通信部により前記設定情報に基づいて前記外部装置と前記第三の無線通信を行う、態様を有する。
さらに、本発明は、第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御方法であって、
前記外部装置は、前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされている時において該第二の近距離無線通信を行う外部装置用無線通信部を備えており、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行い、
前記第一無線通信部により前記外部装置と前記第一の近距離無線通信を確立すると、前記外部装置用無線通信部を通信可能な設定にする情報を前記第一無線通信部により前記外部装置に送信する処理を行う、態様を有する。
さらに、本発明は、第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御プログラムであって、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う機能をコンピューターに実現させ
前記機能は、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信に設定されていた元の設定であって通信可能な設定及び通信不可の設定となり得る元の設定を記憶して前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行い、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出されなくなると、前記第二の近距離無線通信を前記元の設定にする処理を行う、態様を有する。
さらに、本発明は、第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、前記第二の近距離無線通信よりも通信可能範囲が広い第三の無線通信を行う第三無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御プログラムであって、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う機能をコンピューターに実現させ、
前記機能は、前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされると、前記第二無線通信部により前記外部装置から前記第三の無線通信を行うための設定情報を受信し、前記第三無線通信部により前記設定情報に基づいて前記外部装置と前記第三の無線通信を行う、態様を有する。
さらに、本発明は、第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御プログラムであって、
前記外部装置は、前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされている時において該第二の近距離無線通信を行う外部装置用無線通信部を備えており、
前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う機能をコンピューターに実現させ、
前記機能は、前記第一無線通信部により前記外部装置と前記第一の近距離無線通信を確立すると、前記外部装置用無線通信部を通信可能な設定にする情報を前記第一無線通信部により前記外部装置に送信する処理を行う、態様を有する。
上述した態様は、ユーザーの利便性を向上させることが可能な技術を提供することができる。
無線通信装置を含むシステムの構成例を模式的に示すブロック図。 専用APLにより表示される各種画面の例を模式的に示す図。 無線通信装置で行われる印刷制御処理の例を示すフローチャート。 外部装置からの第一の近距離無線通信によるビーコンの構造例を模式的に示す図。 第二の近距離無線通信と第三の無線通信の設定が変わる例を模式的に示す図。 無線通信装置で行われる別の印刷制御処理の例を示すフローチャート。 無線通信装置で行われる別の印刷制御処理の例を示すフローチャート。 無線通信装置で行われる別の印刷制御処理の例を示すフローチャート。 無線通信装置を含むシステムで行われる処理の例を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本発明に含まれる技術の概要:
まず、図1〜9に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。
[態様1]
本技術の一態様に係る無線通信装置(例えば携帯端末1)は、第一無線通信部U1、第二無線通信部U2、及び、制御部UCを備え、外部装置(例えばプリンター100)と無線接続される。前記第一無線通信部U1は、第一の近距離無線通信(例えばBLE方式の近距離無線通信)を行う。前記第二無線通信部U2は、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信(例えばNFC方式の近距離無線通信)を行う。前記制御部UCは、前記第一の近距離無線通信により前記外部装置(100)との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理(例えば図3のステップS108)を行う。
上記態様1は、第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされていない状態で無線通信装置(1)と外部装置(100)とが接近した時に第二の近距離無線通信が行われない事態を回避することができる。従って、上記態様1は、ユーザーの利便性を向上させることが可能な無線通信装置を提供することができる。
ここで、外部装置には、プリンターやディスプレイといった画像形成装置、スキャナーといった画像読取装置、画像形成装置と画像読取装置を組み合わせた複合機、等が含まれ、携帯型の装置も含まれる。
無線通信装置には、スマートフォンといった携帯電話、タブレット端末、等が含まれる。
外部装置との接近には、無線通信装置が移動して外部装置に近付くこと、外部装置が移動して無線通信装置に近付くこと、及び、無線通信装置と外部装置の両方が移動して近付くことが含まれる。
第一の近距離無線通信により外部装置との接近が検出されることには、外部装置からの第一の近距離無線通信が検出されること、外部装置との距離が所定範囲内であることが検出されること、等が含まれる。
通信可能な設定にする処理を行うことには、通信不可の設定を通信可能な設定に切り替えることのみならず、通信可能な設定を変えないことも含まれる。
外部装置との接近が検出された場合に第二の近距離無線通信を通信可能な設定にすることには、外部装置との接近が検出されると常に第二の近距離無線通信を通信可能な設定にすること、及び、外部装置との接近が検出されると所定の条件に限定して第二の近距離無線通信を通信可能な設定にすることが含まれる。
[態様2]
図1等に例示するように、本無線通信装置(1)は、前記第二の近距離無線通信(例えばNFC方式の近距離無線通信)よりも通信可能範囲が広い第三の無線通信(例えばWi-Fi Direct方式の無線通信)を行う第三無線通信部U3を備えてもよい。前記制御部UCは、前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされると、前記第二無線通信部U2により前記外部装置(100)から前記第三の無線通信を行うための設定情報DA1を受信し、前記第三無線通信部U3により前記設定情報DA1に基づいて前記外部装置(100)と前記第三の無線通信を行ってもよい。本態様は、第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされると外部装置(100)と第三の無線通信が行われるので、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能な技術を提供することができる。
尚、上記態様2には含まれないが、無線通信装置に第三無線通信部が無い場合も、本技術に含まれる。
[態様3]
前記第三無線通信部U3は、前記第三の無線通信(例えばWi-Fi Direct方式の無線通信)が通信可能な設定にされている時において該第三の無線通信を行ってもよい。前記制御部UCは、前記第一の近距離無線通信(例えばBLE方式の近距離無線通信)により前記外部装置(100)との接近が検出された場合に前記第三の無線通信を通信可能な設定にする処理を行ってもよい。本態様は、第三の無線通信が通信可能な設定にされていない状態で無線通信装置(1)と外部装置(100)とが接近した時に第三の無線通信が行われない事態を回避することができる。従って、本態様は、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能な技術を提供することができる。
ここでも、通信可能な設定にする処理を行うことには、通信不可の設定を通信可能な設定に切り替えることのみならず、通信可能な設定を変えないことが含まれる。
尚、上記態様3には含まれないが、第三無線通信部が常時、通信可能である場合も、本技術に含まれる。
[態様4]
図1等に例示するように、本無線通信装置(1)は、前記第二の近距離無線通信(例えばNFC方式の近距離無線通信)を通信可能な設定にして前記外部装置(100)と無線通信を行う処理を行う機能をコンピューターに実現させるアプリケーションプログラム(APL)を記憶した記憶部UMを備えてもよい。前記制御部UCは、前記第一の近距離無線通信(例えばBLE方式の近距離無線通信)により前記外部装置(100)との接近が検出された場合に、前記アプリケーションプログラムを起動させることにより前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にして前記外部装置(100)と無線通信を行う処理を行ってもよい。本態様は、無線通信装置(1)と外部装置(100)とが接近した時にアプリケーションプログラムが起動して第二の近距離無線通信を通信可能な設定にして外部装置(100)と無線通信を確立することができる。従って、本態様は、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能な無線通信装置を提供することができる。
[態様5]
図3等に例示するように、前記制御部UCは、前記第一の近距離無線通信(例えばBLE方式の近距離無線通信)により前記外部装置(100)との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信(例えばNFC方式の近距離無線通信)に設定されていた元の設定S02を記憶して前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行ってもよい。また、前記制御部UCは、前記第一の近距離無線通信により前記外部装置(100)との接近が検出されなくなると、前記第二の近距離無線通信を前記元の設定S02にする処理を行ってもよい。本態様は、外部装置(100)の接近が検出されなくなると第二の近距離無線通信を元の設定S02に戻すことができる。従って、本態様は、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能な無線通信装置を提供することができる。
ここで、元の設定にする処理を行うことには、通信可能な設定を通信不可の設定に切り替えることのみならず、通信可能な設定を変えないことも含まれる。
[態様6]
図2,7に例示するように、前記制御部UCは、前記外部装置(100)と前記第二の近距離無線通信(例えばNFC方式の近距離無線通信)を必要とする処理(例えば印刷)を行うための画面(例えば図2のプレビュー画面83)が表示されている状態において前記第一の近距離無線通信(例えばBLE方式の近距離無線通信)により前記外部装置(100)との接近が検出された場合に、前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行ってもよい。外部装置(100)と第二の近距離無線通信を必要とする処理を行うための画面(83)が表示されている状態において外部装置(100)との接近が検出される場合は、外部装置(100)と第二の近距離無線通信を必要とする処理が行われる可能性が高い場合と推定される。本態様は、この場合に第二の近距離無線通信を通信可能な設定にすることができる。従って、本態様は、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能な無線通信装置を提供することができる。
ここで、外部装置と第二の近距離無線通信を必要とする処理には、外部装置がプリンターである場合の印刷、外部装置がディスプレイである場合の表示、外部装置が画像読取装置である場合の画像読み取り、等が含まれる。
[態様7]
また、図2,7に例示するように、前記制御部UCは、表示させる操作を受け付けた画像IM1が表示されている状態において前記第一の近距離無線通信(例えばBLE方式の近距離無線通信)により前記外部装置(100)との接近が検出された場合に、前記第二の近距離無線通信(例えばNFC方式の近距離無線通信)を通信可能な設定にする処理を行ってもよい。表示させる操作を受け付けた画像IM1が表示されている状態において外部装置(100)との接近が検出される場合は、表示されている画像IM1が外部装置(100)に送信されて外部装置(100)で処理される可能性が高い場合と推定される。例えば、外部装置(100)が印刷装置である場合、表示されている画像IM1が印刷装置で印刷される可能性が高いと推定される。本態様は、このような場合に第二の近距離無線通信を通信可能な設定にすることができる。従って、本態様は、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能な無線通信装置を提供することができる。
[態様8]
図8に例示するように、前記制御部UCは、前記第一の近距離無線通信(例えばBLE方式の近距離無線通信)により前記外部装置(100)との接近が検出されると、前記第一無線通信部U1により前記外部装置(100)から受信される情報が前記第二の近距離無線通信(例えばNFC方式の近距離無線通信)に対応していることを表す情報である場合において前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行ってもよい。この態様は、外部装置(100)が第二の近距離無線通信に対応している場合において第二の近距離無線通信を通信可能な設定にすることができる。従って、本態様は、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能な無線通信装置を提供することができる。
[態様9]
図1に例示するように、前記外部装置(100)は、前記第二の近距離無線通信(例えばNFC方式の近距離無線通信)が通信可能な設定にされている時において該第二の近距離無線通信を行う外部装置用無線通信部U12を備えてもよい。図9に例示するように、前記制御部UCは、前記第一無線通信部U1により前記外部装置(100)と前記第一の近距離無線通信(例えばBLE方式の近距離無線通信)を確立すると、前記外部装置用無線通信部U12を通信可能な設定にする情報(例えばNFCオン指示)を前記第一無線通信部U1により前記外部装置(100)に送信する処理を行ってもよい。本態様は、外部装置(100)との第一の近距離無線通信が確立されると第二の近距離無線通信を行うための外部装置用無線通信部U12を通信可能な設定にすることができる。従って、本態様は、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能な無線通信装置を提供することができる。
[態様10]
ところで、本技術の一態様に係る無線通信装置(1)の制御方法は、前記第一の近距離無線通信(例えばBLE方式の近距離無線通信)により前記外部装置(100)との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信(例えばNFC方式の近距離無線通信)を通信可能な設定にする処理を行う工程を含む。この態様は、ユーザーの利便性を向上させることが可能な無線通信装置の制御方法を提供することができる。むろん、本技術には、上記態様2〜9に対応する制御方法も含まれる。
[態様11]
また、本技術の一態様に係る無線通信装置(1)の制御プログラムは、前記第一の近距離無線通信(例えばBLE方式の近距離無線通信)により前記外部装置(100)との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信(例えばNFC方式の近距離無線通信)を通信可能な設定にする処理を行う機能をコンピューターに実現させる。この態様は、ユーザーの利便性を向上させることが可能な無線通信装置の制御プログラムを提供することができる。むろん、本技術には、上記態様2〜9に対応する制御プログラムも含まれる。
さらに、本技術は、無線通信装置を含む複合装置、複合装置の制御方法、複合装置の制御プログラム、無線通信装置や複合装置の制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。前述の装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
(2)印刷システムの構成の具体例:
図1は、無線通信装置を含む印刷システムの構成例を模式的に示している。図1に示す印刷システムSY1は、スキャナー付きプリンター(外部装置の例)100と携帯端末(無線通信装置の例)1を含んでいる。
図1に示すプリンター100は、BLE部110、NFC部120、Wi−Fi部130、コントローラー140、表示操作部148、印刷部150、スキャン部160、等を備える複合機である。本技術の外部装置として画像形成装置の一種である印刷装置を適用する場合、印刷装置は、スキャナー付きプリンター以外にも、ファクシミリ付きプリンター、スキャン部の無いプリンター、等でもよい。
BLE部110は、極低電力で近距離無線通信を行うことが可能なBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)の仕様に従った近距離無線通信を行う。2.4GHz帯(ISMバンド)の電波を用い、最大1Mbpsの通信が可能である。尚、BLE方式の近距離無線通信は、第一の近距離無線通信の例である。
NFC部120は、携帯端末1とNFC方式の近距離無線通信を行うNFCタグであり、情報を記録したIC(集積回路)、ループアンテナ、及び、通信回路を備えている。NFC方式の近距離無線通信のデータ転送速度は、例えば100〜400kbps程度である。NFC方式の近距離無線通信の通信可能範囲は、BLE方式の近距離無線通信の通信可能範囲よりも狭い。NFC方式の近距離無線通信は、第二の近距離無線通信の例である。プリンター100の筐体171(例えばプリンター100の前面において筐体の一部を構成する表示操作部148)には、携帯端末1を接触(タッチ)させるための接触部172が設けられている。NFC部120は、接触部172の裏側に配置されている。NFC部120は、Wi−Fi部130による無線通信を行うための設定情報DA1が読み出し可能に記録されており、携帯端末1のNFC部20が接触部172に接近すると設定情報DA1をNFC方式により無線送信する。この設定情報DA1には、プリンター100自身が有するアクセスポイント機能のSSID(Service Set Identifier)とパスワード、プリンター100のMACアドレス(Media Access Control Address)、プリンター100のシリアル番号、といったプリンター100を識別するための識別情報等を用いることができる。
Wi−Fi部130は、NFC方式の近距離無線通信及びBLE方式の近距離無線通信よりも通信可能範囲が広い無線通信を行う通信インターフェイスである。Wi−Fi部130がWi-Fi Direct方式の無線通信を行う場合、Wi−Fi部130には無線LANインターフェイスを用いることができる。Wi-Fi Directは、無線LANアクセスポイントや無線LANルーター等を介さずに、機器同士が一対一(ピアツーピア)で直接通信を行う仕様である。Wi-Fi Direct方式の無線通信は、NFC方式の近距離無線通信よりも通信範囲が広く、且つ、NFC方式の近距離無線通信よりも通信速度が速い。そこで、接近した携帯端末1をNFC方式の近距離無線通信により識別したうえWi-Fi Direct方式の無線通信により大量のデータを送受信することにしている。Wi-Fi Direct方式の無線通信は、第三の無線通信の例である。以下、Wi-Fi Direct方式を含むWi-Fiの無線通信を「Wi−Fi通信」と記載する。
コントローラー140は、CPU(Central Processing Unit)141、メモリー142、等を備える。CPU141は、プリンター100における情報処理や制御を中心的に行う。メモリー142は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、フラッシュメモリーといった不揮発性メモリーを含む。メモリー142には、制御プログラムP0、NFC方式の近距離無線通信がオンであるかオフであるかの設定SU12、読み取り画像IM1のデータ、等が格納される。制御プログラムP0は、各部110,120,130,140,148,150,160の動作を制御する機能をプリンター100に実現させる。
表示操作部148は、液晶表示パネル等といった表示部、及び、複数のキー等といった操作部を備え、プリンター100の動作状態や各種設定画面等を表示部に表示し、ユーザーによる操作を操作部で受け付ける。表示部に液晶表示パネルを用い、操作部として液晶表示パネルに重ねられるタッチパネルを用いると、ユーザーによる液晶表示画面への接触操作を受け付けることができる。
印刷部150は、写真用紙、普通紙、OHP(Overhead Projector)用紙、等といった被印刷物(Print Substrate)に画像を印刷する。例えば、プリンター100が携帯端末1から画像IM1のデータを受信すると、印刷部150は、前記データに従って被印刷物上に画像IM1を形成する。印刷部150には、インクジェット方式の印刷装置、電子写真方式の印刷装置、等を用いることができる。
スキャン部160は、例えば、光源からの光を原稿に当てて原稿の画像IM1を読み取る。スキャン部160には、原稿台ガラスと原稿カバーとの間に原稿を配置するフラットベット式のスキャナー、原稿送り装置付きのスキャナー、等を用いることができる。
図1に示す携帯端末1は、BLE部10、NFC部20、Wi−Fi部30、コントローラー40、表示操作部48、音声出力部51、音声入力部52、カメラ53、等を備えている。携帯端末1には、スマートフォンといった携帯電話、タブレット型パーソナルコンピューター、ノート型パーソナルコンピューター、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置、等が含まれる。
BLE部10は、プリンター100等の外部装置とBLE方式の近距離無線通信を行う。BLE部10は、第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部U1の例である。
NFC部20は、プリンター100等の外部装置とNFC方式の近距離無線通信を行うNFCリーダーであり、IC、ループアンテナ、及び、通信回路を備えている。NFC部20は、携帯端末1の設定でNFC方式の近距離無線通信がオン(有効)にされている時においてNFC方式の近距離無線通信を行い、NFC方式の近距離無線通信がオフ(無効)にされている時においてNFC方式の近距離無線通信を行わない。尚、オンは通信可能な設定を意味し、オフは通信不可の設定を意味する。コントローラー40のメモリー42には、NFC方式の近距離無線通信がオンであるかオフであるかの設定SU2が記憶されている。NFC部20、及び、このNFC部20を制御するコントローラー40は、第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされている時において該第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部U2の例である。携帯端末1の筐体71(例えば携帯端末1の裏面)には、外部装置(100)に携帯端末1を接触(タッチ)させるための接触部72が設けられている。NFC部20は、携帯端末1の内部において接触部72の近傍に配置されている。NFC部20は、NFCタグに接近すると該NFCタグから情報をNFC方式により無線受信する。尚、NFCリーダーは、相手方のICにデータを書き込む機能を有するNFCリーダー/ライターでもよい。
Wi−Fi部30は、外部装置(100)と近距離無線通信よりも通信可能範囲が広い無線通信を行う通信インターフェイスである。Wi−Fi部30がWi−Fi通信を行う場合、Wi−Fi部30には無線LANインターフェイスを用いることができる。Wi−Fi部30は、Wi−Fi通信がオンにされている時においてWi−Fi通信を行い、Wi−Fi通信がオフにされている時においてWi−Fi通信を行わない。コントローラー40のメモリー42には、Wi−Fi通信がオンであるかオフであるかの設定SU3が記憶されている。Wi−Fi部30、及び、このWi−Fi部30を制御するコントローラー40は、第三無線通信部U3の例である。
コントローラー40は、CPU41、メモリー42、等を備える。CPU41は、携帯端末1における情報処理や制御を中心的に行う。メモリー42は、例えば、ROM、RAM、及び、フラッシュメモリーといった不揮発性メモリーを含む。メモリー42には、オペレーティングシステム(以下、「OS」と略す。)、アプリケーションプログラム(以下、「APL」と略す。)、設定情報DA1、印刷対象の画像IM1のデータ、NFC方式の近距離無線通信がオンであるかオフであるかの設定SU2、Wi−Fi通信がオンであるかオフであるかの設定SU3、一時的に記憶される元の設定S02,S03、等が格納される。プリンター100に対応したプリンター用APLは、携帯端末1にインストールされることにより、OSと協働して携帯端末1を本具体例の無線通信装置として機能させる。メモリー42は、プリンター用APLを記憶した記憶部UMの例である。コントローラー40は、制御部UCの例である。
表示操作部48は、液晶表示パネル等といった表示部、及び、タッチパネル等といった操作部を備え、携帯端末1の動作状態や各種設定画面等を表示部に表示し、ユーザーによる操作を操作部で受け付ける。表示部に液晶表示パネルを用い、操作部として液晶表示パネルに重ねられるタッチパネルを用いると、ユーザーによる液晶表示画面への接触操作を受け付けることができる。むろん、操作部に複数のキー等を用いることも可能である。
音声出力部51は、電話回線等からの音声信号に従って音声を発生させる。音声出力部51には、例えば、汎用のスピーカーを用いることができる。音声入力部52は、ユーザー等からの音声を音声信号に変換する。音声入力部52には、例えば、汎用のマイクロフォンを用いることができる。カメラ53は、レンズを含む光学系、エリアイメージセンサー、画像処理回路、等を備え、撮影した画像IM1のデジタルデータを生成する。
図2は、携帯端末1で表示される各種画面の例を模式的に示している。図2に示す画面81〜85は、プリンター用APLが携帯端末1に実現させる機能により表示される。
プリンター用APLを実行させると、図2に示すメニュー画面81が表示される。この画面81には、カレントプリンターの表示領域81a、写真ファイルを選択操作するための操作領域81b、文書ファイルを選択操作するための操作領域81c、ホームページを選択操作するための操作領域81d、スキャナーを設定操作するための操作領域81e、等が設けられている。カレントプリンター表示領域81aには、例えば、プリンター100の機種名が表示される。ユーザーが写真の操作領域81bに接触操作すると、写真の一覧画面82が表示される。この画面82には、複数の写真が表示される。ユーザーが一覧画面82の写真のいずれかを接触操作すると、接触操作された写真のプレビュー画面83が表示される。この画面83に表示される写真を印刷対象の画像IM1とする。この画像IM1をプリンター100で印刷することが可能な状態である場合、画像IM1の印刷を開始することを確認するための確認画面85が表示される。この画面85の印刷開始領域85aが接触操作されると、プリンター100で画像IM1が印刷される。
プリンター用APLは、他のAPLによる呼び出し処理により起動させることも可能である。例えば、他のAPLを起動させている状態で印刷したい画像IM1を選択操作し、操作メニュー84aを表示させると、プリンター用APLのインストールにより追加された印刷操作領域84bが表示される。図2に示す呼び出し画面84には、印刷操作領域84bが設けられた操作メニュー84aが表示されている。ユーザーが印刷操作領域84bに接触操作すると、プリンター用APLを起動させる呼び出し処理が行われ、印刷したい画像IM1のプレビュー画面83が表示される。
ところで、携帯端末に搭載されたNFC部を外部装置のNFC部に近付けることで、携帯端末と外部装置とで情報のやりとりを容易に行うことができ、様々な機能が実現されている。ただし、これらの機能は、携帯端末のNFC機能がオンである状態でしか使用することができない。最近では、携帯端末の消費電力の節約が求められ、NFC機能を利用した電子マネーが勝手に使用される等のセキュリティの問題も発生している。そのため、携帯端末のNFC機能がデフォルトでオフに設定されていたり、ユーザー操作によりオフに設定された状態で携帯端末が使用されていたりすることも多い。NFC機能がオフに設定されていると、携帯端末を外部装置に近付けても、情報がやりとりされず、搭載された機能を使用することができないといった問題が発生する。また、外部装置も、携帯端末が近付いたことを感知することができないので、携帯端末のNFC機能をオンにする旨のメッセージをユーザーに通知することができない。さらに、プリンターが対応している、NFCを利用した無線接続方法の中にはWi-Fi機能といった無線機能を使用するものもあるので、ユーザーは、携帯端末の無線機能がオンであるかオフであるかも意識しなければならない。
しかし、携帯端末において、NFC機能をオン又はオフに切り替える画面は、ユーザーに分かり難い深い階層にあることが多い。このため、携帯端末のNFC機能をオン又はオフに切り替えることは、ユーザーにとって困難なことが多く、切り替えることができたとしても手間が掛かってしまう。
以上のことがユーザビリティを低下させる原因となっている。
近年、NFC方式よりも通信可能範囲が広いBluetooth(登録商標)方式の近距離無線通信として、BLE方式の近距離無線通信が使用されるようになっている。BLE方式の近距離無線通信は、従来のBluetooth(登録商標)方式の近距離無線通信と比べて極低電力で済むため、携帯端末に搭載しても常時オンで使用することができる。そこで、本具体例では、従来のBluetooth(登録商標)方式の近距離無線通信ではできなかった常時オンのBLE方式の近距離無線通信を利用して、BLE部を搭載した外部装置にBLE部を搭載した携帯端末が近付いた場合において携帯端末のNFC機能とWi-Fi機能を自動的にオンに設定することにしている。
以下、上述したシステムSY1で行われる処理の例を順次、説明する。尚、プリンター100、及び、携帯端末1は、マルチタスクにより複数の処理を並列して実行している。むろん、図3,6〜9に示す処理等、本技術の実施のために行う処理は、CPUが実行する例に限定されず、他の電子部品[例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)]によって実行されてもよい。また、本技術の実施のために行う処理は、複数のCPUにより分散処理されてもよいし、CPUと電子部品(例えばASIC)とが協働して動作することにより実行されてもよい。
(3)無線通信装置の第一の処理例:
図3は、携帯端末1が画像IM1をプリンター100に送信して印刷させる印刷制御処理の例を示している。この処理は、プリンター用の専用APLが携帯端末1にインストールされていることを前提として、携帯端末1がプリンター100から一定の距離まで近付くと専用APLが起動してNFC機能とWi-Fi機能をオンにすることを想定している。ここで、ステップS102〜S104の処理はOSに従って行われ、ステップS106〜S122の処理は専用APLに従って行われる。以下、「ステップ」の記載を省略する。図3に示す印刷制御処理は、携帯端末1の電源がオンである時に繰り返し行われる。S102〜S122の処理を行うOS及び専用APLは、携帯端末1を制御部UCとして機能させる。尚、OSを実行する携帯端末1が行う処理を単に「OSが行う処理」と説明し、APLが実行する携帯端末1が行う処理を単に「APLが行う処理」と説明することにする。
携帯端末1のBLE部10は、常時、オンであり、プリンター100等からのBLE方式の近距離無線通信によるビーコンを受信可能である。OSは、常時、BLE方式の近距離無線通信によるビーコンが検知されたか否かを監視している。図4は、プリンター100からのBLE方式の近距離無線通信によるビーコンの構造例を模式的に示している。図4に示すビーコンB1には、プリンター100の機種を表す機種情報、ビーコンB1が検知された時に実行するAPLを指定した指定APL情報、プリンター100がNFC部120を搭載しているか否かを表すNFC搭載情報、等が含まれている。
図3に示す印刷制御処理が開始されている状態で、携帯端末1を持っているユーザーがプリンター100に近付く、すなわち、携帯端末1がプリンター100に近付く時に、OSは、プリンター100からのBLE方式の近距離無線通信によるビーコンB1が検知されたか否かを判断し(S102)、前記ビーコンB1が検知されるまでS102の判断処理を繰り返す。携帯端末1がプリンター100から一定の距離まで近付くと、BLE部10は、プリンター100からのビーコンB1を受信することができる。このビーコンB1が受信されると、BLE方式の近距離無線通信により携帯端末1がプリンター100に一定の距離まで接近したことが検出されたことになる。ビーコンB1が受信されると、OSは、ビーコンB1に含まれる指定APL情報で示される専用APLを起動する(S104)。専用APLが起動すると、図2で示したメニュー画面81が携帯端末1に表示されるものとする。
専用APLの起動後、専用APLは、NFC部20の設定SU2、及び、Wi−Fi部30の設定SU3をメモリー42に記憶する(S106)。NFC部20の設定SU2はNFC方式の近距離無線通信に設定されていた元の設定S02となり、Wi−Fi部30の設定SU3はWi−Fi通信に設定されていた元の設定S03となる。
NFC部20とWi−Fi部30の設定の記憶後、専用APLは、NFC方式の近距離無線通信、及び、Wi−Fi通信をオン(ON)にする処理を行う(S108)。
図5は、NFC方式の近距離無線通信とWi−Fi通信がともにデフォルトでオフ(OFF)の設定である場合に携帯端末1の位置に応じてNFC部20の設定SU2とWi−Fi部30の設定SU3が変わる様子を模式的に示している。図5に示す例では、S106の処理において、NFC部20のオフの設定が元の設定S02として記憶され、Wi−Fi部30のオフの設定が元の設定S03として記憶される。携帯端末1がプリンター100に接近すると、S108の処理において、NFC部20の設定SU2がオフからオンに切り替わり、Wi−Fi部30の設定SU3がオフからオンに切り替わる。従って、BLE方式の近距離無線通信によりプリンター100との接近が検出されると、NFC方式の近距離無線通信がオンに設定され、Wi−Fi通信がオンに設定されることになる。
むろん、NFC部20の元の設定S02がオンであればNFC部20の設定SU2はオンのままであり、Wi−Fi部30の元の設定S03がオンであればWi−Fi部30の設定SU3はオンのままである。
その後、ユーザーが携帯端末1の接触部72をプリンター100の接触部172に接近させると、専用APLは、NFC部20によりプリンター100とNFC方式の近距離無線通信を行ってプリンター100からWi−Fi通信を行うための設定情報DA1を受信してメモリー42に格納する(S110)。この時、プリンター100のNFC部120は、プリンター100の識別情報といった設定情報DA1をNFC方式の近距離無線通信により送信する。携帯端末1のNFC部20が設定情報DA1を受信することにより、携帯端末1とプリンター100との間に初期段階の接続が確立したことになる。
設定情報DA1の受信後、専用APLは、Wi−Fi部30により設定情報DA1に基づいてプリンター100と無線接続を確立する(S112)。例えば、携帯端末1のWi−Fi部30が設定情報DA1(SSID及びパスワード等)を含む接続要求を送信し、プリンター100のWi−Fi部130が接続要求を受信すると、携帯端末1とプリンター100との間にWi−Fi通信による接続が確立される。例えば、設定情報DA1に含まれるSSIDとパスワードが、プリンター自身が有するアクセスポイントのSSIDとパスワードであった場合、携帯端末とプリンターとの間で、外部のアクセスポイントを介さないダイレクトな無線接続(Wi−Fi Direct接続)が確立される。なお、設定情報DA1に含まれるSSIDとパスワードを、プリンターが接続している外部アクセスポイントのSSIDとパスワードとして、携帯端末とプリンターとの間で、外部のアクセスポイントを介したWi−Fiの無線接続を確立するようにしてもよい。むろん、Wi−Fi通信による接続を確立するために、設定情報DA1以外の情報も携帯端末のWi−Fi部30が送信してプリンターのWi−Fi部130が受信してもよい。
Wi−Fi通信による接続が確立されると、印刷対象の画像IM1の指定を受け付け、印刷対象の画像IM1からプリンター100の仕様に合わせた印刷用データを生成してWi−Fi通信によりプリンター100に送信する(S114)。例えば、図2に示すメニュー画面81が携帯端末1に表示されている場合、写真の操作領域81bが接触操作されると専用APLは写真の一覧画面82を表示し、一覧画面82の写真のいずれかが接触操作されると専用APLは前記接触操作された写真のプレビュー画面83を表示する。S112の処理によりWi−Fi通信が確立されると、専用APLは、プレビュー画面83に表示されている画像IM1の印刷を開始することを確認するための確認画面85を表示する。この画面85の印刷開始領域85aが接触操作されると、専用APLは、確認画面85に表示されている画像IM1から印刷用データを生成してプリンター100に送信する。プリンター100は、印刷用データをWi−Fi通信により受信し、印刷用データの受信が完了するとWi−Fi通信により受信完了通知をプリンター100に送信する。
携帯端末1が上記受信完了通知をWi−Fi通信により受信すると、印刷用データの送信完了を確認したことになる(S116)。この時、専用APLは、画像IM1のデータの送信が完了した旨を表示してもよい。印刷用データを受信したプリンター100は、印刷部150において印刷用データに従って画像IM1を被印刷物に印刷する。
画像IM1の印刷を確認したユーザーが携帯端末1を持ってプリンター100から離れる、すなわち、携帯端末1がプリンター100から離れる時に、専用APLは、プリンター100からのBLE方式の近距離無線通信によるビーコンB1が検知されているか否かを判断し(S118)、前記ビーコンB1が検知されなくなるまでS118の判断処理を繰り返す。S118の処理は、OSからプリンター100のビーコンB1が検知されているか否かを表す情報を受け取ることにより行うことができる。携帯端末1がプリンター100から一定の距離を超えて離れると、BLE部10は、プリンター100からのビーコンB1を受信することができなくなる。このビーコンB1が受信されなくなると、BLE方式の近距離無線通信により携帯端末1がプリンター100に一定の距離まで接近していることが検出されなくなったことになる。この場合、専用APLは、NFC方式の近距離無線通信、及び、Wi−Fi通信を元の設定S02,S03に戻す処理を行う(S120)。
図5に示す例では、携帯端末1がプリンター100から離れると、S120の処理において、NFC部20の設定SU2がオンからデフォルトのオフに切り替わり、Wi−Fi部30の設定SU3がオンからデフォルトのオフに切り替わる。従って、NFC方式の近距離無線通信によりプリンター100との接近が検出されなくなると、NFC方式の近距離無線通信がオフに戻り、Wi−Fi通信がオフに戻ることになる。
むろん、NFC部20の元の設定S02がオンであればNFC部20の設定SU2はオンのままであり、Wi−Fi部30の元の設定S03がオンであればWi−Fi部30の設定SU3はオンのままである。
その後、専用APLが終了し(S122)、印刷制御処理が終了する。尚、図3に示す印刷制御処理からS122の処理を無くし、専用APLが終了しないようにしてもよい。
以上説明したように、本具体例では、NFC方式の近距離無線通信やWi−Fi通信がオフにされている状態(通信可能な設定にされていない状態)で携帯端末1がプリンター100に近付くと、NFC方式の近距離無線通信やWi−Fi通信がオン(通信可能な設定)に切り替わる。これにより、携帯端末1がプリンター100に近付いた時にNFC方式の近距離無線通信やWi−Fi通信が行われない事態が回避される。その際、ユーザーは、NFC機能やWi-Fi機能をオン又はオフに切り替える画面を探すために深い階層を手繰っていく面倒な操作を行う必要が無い。従って、本具体例は、ユーザーの利便性を向上させることが可能な技術を提供することができる。
尚、図3に示す印刷制御処理からS118の処理を無くし、S116でプリンター100から印刷用データの受信完了通知を受信したことをトリガーとしてS120でNFC方式の近距離無線通信、及び、Wi−Fi通信を元の設定S02,S03に戻す処理を行ってもよい。この場合、携帯端末1がプリンター100から一定の距離の範囲内にあっても印刷制御処理が一旦終了することになるが、携帯端末1がプリンター100から一定の距離の範囲内にあるとOSが印刷制御処理を再び開始させることになる。
(4)無線通信装置の第二の処理例:
図6は、印刷制御処理の別の例を示している。この処理は、プリンター用の専用APLが携帯端末1にインストールされて起動していることを前提として、携帯端末1がプリンター100から一定の距離まで近付くと専用APLがNFC機能とWi-Fi機能をオンにすることを想定している。専用APLの起動により図2で示したメニュー画面81が携帯端末1に表示されているものとする。図6に示す印刷制御処理は、専用APLが起動している時に繰り返し行われる。図3で示した印刷制御処理と比べて、図6に示す印刷制御処理は、S102〜S104,S122の処理が無く、S106の前にS132の処理が追加されている。S132,S106〜S120の処理を行う専用APLは、携帯端末1を制御部UCとして機能させる。
図6に示す印刷制御処理が開始されている状態で、携帯端末1がプリンター100に近付く時に、専用APLは、プリンター100からのBLE方式の近距離無線通信によるビーコンB1が検知されたか否かを判断し(S132)、前記ビーコンB1が検知されるまでS132の判断処理を繰り返す。携帯端末1がプリンター100から一定の距離まで近付くと、前記ビーコンB1が検知され、専用APLは、NFC部20の設定SU2、及び、Wi−Fi部30の設定SU3をメモリー42に記憶する(S106)。その後、専用APLは、NFC方式の近距離無線通信、及び、Wi−Fi通信をオンにする処理を行い、NFC部20により設定情報DA1を受信し、Wi−Fi通信を確立し、印刷用データをプリンター100に送信する(S108〜S114)。例えば、専用APLは、図2に示すメニュー画面81から一覧画面82を経てプレビュー画面83を携帯端末1に表示すると、Wi−Fi通信の確立により確認画面85を表示する。この画面85の印刷開始領域85aが接触操作されると、専用APLは、確認画面85に表示されている画像IM1から印刷用データを生成してプリンター100に送信する。
プリンター100からの受信完了通知を携帯端末1がWi−Fi部の無線通信により受信すると(S116)、携帯端末1がプリンター100から離れる時に、専用APLは、プリンター100からのBLE方式の近距離無線通信によるビーコンB1が検知されているか否かを判断する(S118)。このビーコンB1が検知されなくなると、専用APLは、NFC方式の近距離無線通信、及び、Wi−Fi部による無線通信の設定を元の設定S02,S03に戻す処理を行い(S120)、印刷制御処理を終了させる。
以上説明したように、第二の処理例でも、NFC方式の近距離無線通信やWi−Fi通信がオフにされている状態で携帯端末1がプリンター100に近付いた時にNFC方式の近距離無線通信やWi−Fi通信が行われない事態が回避される。従って、第二の処理例も、ユーザーの利便性を向上させることが可能な技術を提供することができる。
(5)無線通信装置の第三の処理例:
図7は、印刷制御処理の別の例を示している。この処理は、プリンター用の専用APLが携帯端末1にインストールされて起動していることを前提として、携帯端末1がプレビュー画面83を表示している状態でプリンター100から一定の距離まで近付くと専用APLがNFC機能とWi-Fi機能をオンにすることを想定している。図7に示す印刷制御処理は、専用APLが起動している時に繰り返し行われる。図6で示した第二の処理例の印刷制御処理と比べて、図7に示す印刷制御処理は、S132の前にS202〜S204の処理が追加されている。S202〜S204,S132,S106〜S120の処理を行う専用APLは、携帯端末1を制御部UCとして機能させる。
図7に示す印刷制御処理が開始されている状態で、専用APLは、印刷対象の画像IM1のプレビュー画面83を表示しているか否かに応じて処理を分岐させる(S202)。ここで、「印刷」はプリンター100とNFC方式の近距離無線通信を必要とする処理の例であり、プレビュー画面83はプリンター100とNFC方式の近距離無線通信を必要とする処理を行うための画面の例であり、プレビュー画面83の画像IM1は表示させる操作を受け付けた画像の例である。プレビュー画面83が表示されていない場合、専用APLは、S132,S106〜S120の処理とは異なる処理を行って(S204)、処理をS202に戻す。プレビュー画面83が表示されている場合、専用APLは、第二の処理例と同じS132,S106〜S120の処理を行って印刷制御処理を終了させる。
以上より、表示させる操作を受け付けた画像IM1といったプレビュー画面83が表示されている状態においてBLE方式の近距離無線通信によりプリンター100との接近が検出されると、NFC方式の近距離無線通信、及び、Wi−Fi通信をオンにする処理が行われる。プレビュー画面83が表示されていない状態においては、プリンター100との接近が検出されてもNFC方式の近距離無線通信、及び、Wi−Fi通信の設定が維持される。
表示させる操作を受け付けた画像IM1といったプレビュー画面83が表示されている状態においてプリンター100との接近が検出される場合は、印刷が行われる可能性が高い場合と推定される。この場合にNFC方式の近距離無線通信やWi−Fi通信がオンに設定されるので、第三の処理例は、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能な技術を提供することができる。
(6)無線通信装置の第四の処理例:
図8は、印刷制御処理の別の例を示している。この処理は、プリンター100がNFC部120を搭載している場合に限定して、携帯端末1がプリンター100から一定の距離まで近付くと専用APLがNFC機能とWi-Fi機能をオンにすることを想定している。図8に示す印刷制御処理は、専用APLが起動している時に繰り返し行われる。図6で示した第二の処理例の印刷制御処理と比べて、図8に示す印刷制御処理は、S132,S106の間にS302〜S304の処理が追加されている。S132,S302〜S304,S106〜S120の処理を行う専用APLは、携帯端末1を制御部UCとして機能させる。
S132において専用APLがプリンター100からのBLE方式の近距離無線通信によるビーコンB1を検知すると、専用APLは、プリンター100がNFC部120を搭載しているか否かを判断する(S302)。例えば、図4に示すビーコンB1には、プリンター100がNFC部120を搭載しているか否かを表すNFC搭載情報が含まれている。この場合、専用APLは、ビーコンB1に含まれるNFC搭載情報がNFC部120を搭載していることを表す情報であるか否かを判断すればよい。プリンター100がNFC部120を搭載していない場合、専用APLは、S106〜S120の処理とは異なる処理を行う(S304)。プリンター100がNFC部120を搭載している場合、専用APLは、第二の処理例と同じS106〜S120の処理を行って印刷制御処理を終了させる。
以上より、BLE方式の近距離無線通信によりプリンター100との接近が検出されると、NFC部20によりプリンター100から受信される情報がNFC方式の近距離無線通信に対応していることを表す情報である場合においてNFC方式の近距離無線通信、及び、Wi−Fi通信をオンにする処理が行われる。プリンター100がNFC方式の近距離無線通信に対応していない場合においては、携帯端末1とプリンター100とが接近してもNFC方式の近距離無線通信、及び、Wi−Fi通信の設定が維持される。
プリンター100がNFC方式の近距離無線通信に対応していない場合、NFC方式の近距離無線通信、及び、Wi−Fi通信をオンにすることは、消費電力が増え、セキュリティが低下することに繋がる。第四の処理例は、プリンター100がNFC方式の近距離無線通信に対応している場合に限定してNFC方式の近距離無線通信をオンにすることができる。従って、第四の処理例は、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能な技術を提供することができる。
尚、図3で示したように、第四の処理例をOSが専用APLを起動させる処理に変更することも可能である。
(7)無線通信装置の第五の処理例:
図9は、携帯端末1とプリンター100が行う処理の例を示している。この処理は、プリンター100のNFC部120が、例えば、表示制御部等へのユーザー操作によりオン(有効)またはオフ(無効)に設定可能な構成であることを前提として、プリンター100のNFC部120をオンにする情報をBLE方式の近距離無線通信により携帯端末1からプリンター100に送信してプリンター100のNFC部120をオンにすることを想定している。尚、コントローラー140のメモリー142には、NFC方式の近距離無線通信がオンであるかオフであるかの設定SU12が記憶されている。NFC部120、及び、このNFC部120を制御するコントローラー140は、外部装置用無線通信部U12の例である。図9に示す処理は、繰り返し行われる。携帯端末1が行う印刷制御処理は、図6で示した第二の処理例の印刷制御処理と比べて、S132,S106の間にS402の処理が追加されている。S132,S402,S106〜S120の処理を行う専用APLは、携帯端末1を制御部UCとして機能させる。
S132において専用APLがプリンター100からのBLE方式の近距離無線通信によるビーコンB1を検知すると、専用APLは、BLE部10によりプリンター100とBLE方式の近距離無線通信を確立し、プリンター100のNFC部120をオンにする情報であるNFCオン指示をBLE部10によりプリンター100に送信する処理を行う(S402)。プリンター100は、NFCオン指示をBLE部110により受信すると、NFC部120の設定SU12をメモリー142に記憶する(S412)。
NFCオン指示の送信後、専用APLは、図6のS106〜S114と同じ処理を行い、NFC方式の近距離無線通信、及び、Wi−Fi通信をオンにする処理を行って印刷用データをWi−Fi通信によりプリンター100に送信する。プリンター100は、Wi−Fi通信により印刷用データを受信し(S414)、印刷用データの受信が完了するとWi−Fi通信により受信完了通知を携帯端末1に送信する(S416)。携帯端末1が上記受信完了通知をWi−Fi通信により受信すると、印刷用データの送信完了を確認したことになる(S116)。その後、専用APLは、図6のS118〜S120と同じ処理を行い、印刷制御処理を終了させる。
受信完了通知の送信後、プリンター100は、印刷部150において印刷用データに従って画像IM1を被印刷物に印刷する(S418)。その後、プリンター100は、NFC方式の近距離無線通信をメモリー142にある元の設定に戻す処理を行い(S420)、印刷処理を終了させる。
以上より、携帯端末1がBLE部10によりプリンター100とのBLE方式の近距離無線通信を確立してNFCオン指示をBLE部10によりプリンター100に送信する処理を行うと、プリンター100のBLE部110がオンにされて携帯端末1とプリンター100とが無線接続される。従って、第五の処理例は、ユーザーの利便性をさらに向上させることが可能な技術を提供することができる。
尚、図3で示したように、第五の処理例の印刷制御処理をOSが専用APLを起動させる処理に変更することも可能である。
(8)その他変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、外部装置は、単機能のスキャナー等といった画像読取装置でもよいし、MFPやファクシミリでもよい。
上述した処理は、順番を入れ替える等、適宜、変更可能である。例えば、図9のプリンター100の印刷処理において、画像IM1を印刷するS418の処理をS416の受信完了通知の処理の前に行うことが可能である。
携帯端末1のWi−Fi通信が常時オンに設定されている場合、図3,6〜9のS106の処理においてWi−Fi通信の設定を記憶しなくてもよく、図3,6〜9のS108の処理においてWi−Fi通信をオンにしなくてもよく、図3,6〜9のS120の処理においてWi−Fi通信を元の設定に戻さなくてもよい。
外部装置からのビーコンに携帯端末と外部装置との距離を表す情報が含まれる場合、該情報で表される距離が所定範囲内であることが検出された時にNFC方式の近距離無線通信をオンにする処理を行ってもよく、前記情報で表される距離が所定範囲外であることが検出された時にはNFC方式の近距離無線通信の設定を維持してもよい。
尚、携帯端末と外部装置との間で、Wi−Fi通信を行わず、BLE方式の近距離無線通信によりデータの送受信を行う場合も、本技術に含まれる。
(9)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、ユーザーの利便性を向上させることが可能な技術等を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…携帯端末(無線通信装置)、10…BLE部、20…NFC部、30…Wi−Fi部、40…コントローラー、42…メモリー、48…表示操作部、72…接触部、81…メニュー画面、82…一覧画面、83…プレビュー画面、84…呼び出し画面、85…確認画面、100…プリンター(外部装置)、110…BLE部、120…NFC部、130…Wi−Fi部、140…コントローラー、142…メモリー、148…表示操作部、150…印刷部、160…スキャン部、172…接触部、APL…アプリケーションプログラム、B1…ビーコン、DA1…設定情報、IM1…画像、S02,S03…元の設定、SU2,SU3,SU12…設定、U1…第一無線通信部、U2…第二無線通信部、U3…第三無線通信部、U12…外部装置用無線通信部、UC…制御部、UM…記憶部。

Claims (14)

  1. 外部装置と無線接続される無線通信装置であって、
    第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、
    前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う制御部と、を備え
    前記制御部は、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信に設定されていた元の設定であって通信可能な設定及び通信不可の設定となり得る元の設定を記憶して前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行い、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出されなくなると、前記第二の近距離無線通信を前記元の設定にする処理を行う、無線通信装置。
  2. 外部装置と無線接続される無線通信装置であって、
    第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、
    前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う制御部と、
    前記第二の近距離無線通信よりも通信可能範囲が広い第三の無線通信を行う第三無線通信部と、を備え、
    前記制御部は、前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされると、前記第二無線通信部により前記外部装置から前記第三の無線通信を行うための設定情報を受信し、前記第三無線通信部により前記設定情報に基づいて前記外部装置と前記第三の無線通信を行う無線通信装置。
  3. 前記第三無線通信部は、前記第三の無線通信が通信可能な設定にされている時において該第三の無線通信を行い、
    前記制御部は、前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第三の無線通信を通信可能な設定にする処理を行う、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にして前記外部装置と無線通信を行う処理を行う機能をコンピューターに実現させるアプリケーションプログラムを記憶した記憶部を備え、
    前記制御部は、前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に、前記アプリケーションプログラムを起動させることにより前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にして前記外部装置と無線通信を行う処理を行う、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  5. 前記制御部は、前記外部装置と前記第二の近距離無線通信を必要とする処理を行うための画面が表示されている状態において前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に、前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  6. 前記制御部は、表示させる操作を受け付けた画像が表示されている状態において前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に、前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  7. 前記制御部は、前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出されると、前記第一無線通信部により前記外部装置から受信される情報が前記第二の近距離無線通信に対応していることを表す情報である場合において前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  8. 外部装置と無線接続される無線通信装置であって、
    第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、
    前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う制御部と、を備え、
    前記外部装置は、前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされている時において該第二の近距離無線通信を行う外部装置用無線通信部を備えており、
    前記制御部は、前記第一無線通信部により前記外部装置と前記第一の近距離無線通信を確立すると、前記外部装置用無線通信部を通信可能な設定にする情報を前記第一無線通信部により前記外部装置に送信する処理を行う無線通信装置。
  9. 第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御方法であって、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信に設定されていた元の設定であって通信可能な設定及び通信不可の設定となり得る元の設定を記憶して前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行い、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出されなくなると、前記第二の近距離無線通信を前記元の設定にする処理を行う、無線通信装置の制御方法。
  10. 第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、前記第二の近距離無線通信よりも通信可能範囲が広い第三の無線通信を行う第三無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御方法であって、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行い、
    前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされると、前記第二無線通信部により前記外部装置から前記第三の無線通信を行うための設定情報を受信し、前記第三無線通信部により前記設定情報に基づいて前記外部装置と前記第三の無線通信を行う、無線通信装置の制御方法。
  11. 第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御方法であって、
    前記外部装置は、前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされている時において該第二の近距離無線通信を行う外部装置用無線通信部を備えており、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行い、
    前記第一無線通信部により前記外部装置と前記第一の近距離無線通信を確立すると、前記外部装置用無線通信部を通信可能な設定にする情報を前記第一無線通信部により前記外部装置に送信する処理を行う、無線通信装置の制御方法。
  12. 第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御プログラムであって、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う機能をコンピューターに実現させ
    前記機能は、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信に設定されていた元の設定であって通信可能な設定及び通信不可の設定となり得る元の設定を記憶して前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行い、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出されなくなると、前記第二の近距離無線通信を前記元の設定にする処理を行う、無線通信装置の制御プログラム。
  13. 第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、前記第二の近距離無線通信よりも通信可能範囲が広い第三の無線通信を行う第三無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御プログラムであって、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う機能をコンピューターに実現させ、
    前記機能は、前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされると、前記第二無線通信部により前記外部装置から前記第三の無線通信を行うための設定情報を受信し、前記第三無線通信部により前記設定情報に基づいて前記外部装置と前記第三の無線通信を行う、無線通信装置の制御プログラム。
  14. 第一の近距離無線通信を行う第一無線通信部と、前記第一の近距離無線通信よりも通信可能範囲が狭い第二の近距離無線通信を行う第二無線通信部と、を備え、外部装置と無線接続される無線通信装置の制御プログラムであって、
    前記外部装置は、前記第二の近距離無線通信が通信可能な設定にされている時において該第二の近距離無線通信を行う外部装置用無線通信部を備えており、
    前記第一の近距離無線通信により前記外部装置との接近が検出された場合に前記第二の近距離無線通信を通信可能な設定にする処理を行う機能をコンピューターに実現させ、
    前記機能は、前記第一無線通信部により前記外部装置と前記第一の近距離無線通信を確立すると、前記外部装置用無線通信部を通信可能な設定にする情報を前記第一無線通信部により前記外部装置に送信する処理を行う、無線通信装置の制御プログラム。
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