JP6800803B2 - 竿体の継合構造の改善 - Google Patents

竿体の継合構造の改善 Download PDF

Info

Publication number
JP6800803B2
JP6800803B2 JP2017089584A JP2017089584A JP6800803B2 JP 6800803 B2 JP6800803 B2 JP 6800803B2 JP 2017089584 A JP2017089584 A JP 2017089584A JP 2017089584 A JP2017089584 A JP 2017089584A JP 6800803 B2 JP6800803 B2 JP 6800803B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod body
diameter
diameter rod
small
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017089584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018186713A (ja
Inventor
及川 勝広
勝広 及川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Globeride Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Globeride Inc filed Critical Globeride Inc
Priority to JP2017089584A priority Critical patent/JP6800803B2/ja
Publication of JP2018186713A publication Critical patent/JP2018186713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6800803B2 publication Critical patent/JP6800803B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fishing Rods (AREA)
  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)

Description

本発明は、竿体の継合構造の改善に関する。本発明は、より具体的には、小径竿体を大径竿体に対して伸長状態に保持する竿体の継合構造の改善に関する。また、本発明は、かかる改善された継合構造で継合される竿体を備える物品に関する。
竿体同士を継合して用いる物品として、振出式の釣竿や折畳み傘が知られている。振出式の釣竿は、特開2010−193786号公報に開示されているように、小径竿体と、当該小径竿体をその内部に収容可能な大径竿体とを備えている。釣竿を使用しないときには、保管や運搬の便宜のために、小径竿体は大径竿体の内部に収容されている。使用時には、小径竿体の基端の外周面が大径竿体の先端の内周面に圧接されるまで小径竿体が引き出される。所定の継合位置まで小径竿体を引き出すことにより、小径竿体は大径竿体から伸長した伸長状態に保持される。
従来の振出式の釣竿においては、小径竿体の基端の外周面全体が大径竿体の先端の内周面全体に圧接されるので、当該小径竿体の外周面と大径竿体の内周面とが固着してしまうおそれがある。よって、振出式釣竿の小径竿体の外周面と大径竿体の内周面との固着を防止する技術が望まれている。
特許文献1及び特開平6−205626号公報には、小径竿体の外周面に多数の突起を形成することにより、小径竿体の外周面と大径竿体の内周面との固着の発生を抑制することが記載されている。
特開平10−014450号公報には、小径竿体と大径竿体との固着を抑制するために、大径竿体の内周面に突起を設けることが記載されている。
特開2010−193786号公報 特開平6−205626号公報 特開平10−014450号公報
小径竿体と大径竿体との固着を抑制するための突起は、相手方の部材と頻繁に擦れるため摩耗しやすい。
本発明の目的の一つは、小径竿体と大径竿体との固着を抑制するための突起の摩耗を抑制することである。本発明のこれら以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
本発明の一実施形態に係る物品は、細長い形状の第1の本体及び前記第1の本体の基端に形成された前記第1の本体よりも大きな外径を有する大径部を有する小径竿体と、前記小径竿体をその内部に収容可能な大径竿体と、を備える。当該実施形態において、前記大径竿体は、細長い形状の第2の本体と、前記第2の本体の内周面に形成された突起と、を有する。当該実施形態において、前記突起は、織物状の第1強化繊維を含み、前記小径竿体が継合位置まで引き出されたときに前記大径部の外周面と当接するように構成されている。
当該物品によれば、前記小径竿体が継合位置まで引き出されたときに、当該小径竿体の外周面が大径竿体の内周面全体ではなく大径竿体に形成された突起と接しているため、小径竿体と大径竿体との間で固着を抑制することができる。また、当該突起に含まれる織物状の強化繊維により、当該突起を多軸方向において補強することができる。小径竿体を引き出して大径竿体と継合させる際には、小径竿体を大径竿体から真っ直ぐに引き出されるだけでなく、軸周りに回転されたりねじられたりする。このため、小径竿体が継合位置まで引き出されたときには、突起に対して様々な方向から力が作用する。織物状の強化繊維は、強度の異方性が少ないため、このような様々な方向の力に対して突起を補強することができる。このように、突起に織物状の強化繊維を含ませることにより、当該突起の摩耗を抑制することができる。
本発明の一実施形態において、前記織物状の強化繊維は、ガラス繊維とされる。
ガラス繊維は、他の種類の強化繊維(例えば、カーボン繊維)と比較してヤング率が低いため、突起に含まれる強化繊維をガラス繊維とすることにより、当該突起の形状に沿って強化繊維を配しやすい。高ヤング率の強化繊維は突起の形状にならって配することが難しいため、突起用の強化繊維としてガラス繊維を用いることが望ましい。また、突起用の強化繊維としてガラス繊維を用いることにより、強化繊維自体が破断しづらくなる。
本発明の一実施形態において、前記物品は、釣竿である。
本発明の他の実施形態において、前記物品は、折畳み傘である。
本発明の実施形態によって、小径竿体と大径竿体との固着を抑制するための突起の摩耗を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る釣竿を示す側面図である。 本発明の一実施形態に釣竿の竿体同士の継合構造を模式的に示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に釣竿の竿体同士の継合構造を模式的に示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に釣竿の竿体同士の継合構造を模式的に示す部分断面図である。図4においては、小径竿体が伸長状態にある。 図2のA−A線に沿って大径竿体を切断した断面を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る大径竿体の製造工程の一部を示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る大径竿体の断面を示す断面図である。特に、突起11の変形例を示す。 本発明の他の実施形態に係る大径竿体の断面を示す断面図である。特に、突起11の変形例を示す。 本発明の他の実施形態に係る大径竿体の断面を示す断面図である。特に、突起11の変形例を示す。 本発明の一実施形態に釣竿の竿体同士の継合構造を模式的に示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に釣竿の竿体同士の継合構造を模式的に示す部分断面図である。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1は、本発明の一実施形態に係る振出式の釣竿を示す側面図である。図示のように、本発明の一実施形態に係る釣竿1は、元竿体10と、2本の中竿体11,12と、穂先竿体13とを備える。元竿体10には、リールシート50が設けられる。各竿体には、リールシート50に装着したリール51から放出される釣糸を案内する釣糸ガイド55及びトップガイド56が所定間隔をおいて設けられる。
釣竿1の不使用時には、中竿体11は元竿体10に収容され、中竿体12は中竿体11に収容され、穂先竿体13は中竿体12に収容される。使用時には、図1に示すように、各竿体が伸長状態に保持される。具体的には、中竿体11を元竿体10から所定の継合位置まで引き出し、中竿体12を中竿体11から所定の継合位置まで引き出し、穂先竿体13を中竿体12から所定の継合位置まで引き出すことで、図1に示す使用状態の釣竿1が得られる。
穂先竿体13は、他の竿体を収容しないため、中実のソリッド体であってもよいし、中空の管状体と中実のソリッド体とが組み合わされたものであってもよい。
次に、図2ないし図5を参照して、釣竿1の中竿体11と中竿体12との継合構造を説明する。これらの図においては、中竿体11と中竿体12との継合構造を例に説明するが、この説明は他の竿体同士の継合構造(例えば、元竿体10と中竿体11との継合構造)にも基本的に等しく当てはまる。本明細書においては、中竿体11が中竿体12よりも大きな径を有するので、中竿体11を大径竿体11といい、中竿体12を小径竿体12ということがある。
図2ないし図4は、釣竿1の大径竿体11と小径竿体12との継合構造を模式的に示す部分断面図である。図2では、小径竿体12が大径竿体11と継合されるまで引き出されていない。図3では、図2に示した位置よりも、小径竿体12が引き出されている。図4では、小径竿体12が継合位置まで引き出されている。
これらの図に示されているように、小径竿体12は、細長い円筒形状の本体12aと、当該本体12aの基端に形成された大径部12bと、を備える。この大径部12bは、図示のように、本体12aよりも大きな外径を有するように構成される。
大径竿体11は、細長い円筒形状の本体11aと、係止部11bと、突起11cと、を備える。本発明の一実施形態において、本体11aは、全長にわたってほぼ同一の内径及び外径を有する円筒形状に形成される。この大径竿体11の本体11aは、小径竿体12の本体12aの外径及び大径部12bの外径よりも大きな内径を有する。これにより、大径竿体11の内部に小径竿体12を収容することができる。
係止部11bは、本体11aの先端から、大径竿体11の中心軸に向かって延伸している。つまり、係止部11bは、先端に向かうにつれてその内径及び外径が小さくなる管形状に形成される。係止部11bは、その先端11dの内径が小径竿体12の大径部12の外径よりも小さくなるように形成される。これにより、後述するように、小径竿体12を所定の継合位置まで引き出したときに、当該係止部11bによって小径竿体がそれ以上引き出されないようにできる。
突起11cは、本体11aの内周面に形成される。突起11cは、小径竿体12の大径部12bが軸方向において突起11cと対向する位置にあるときに、当該大径部12bの外周面に圧接される高さを有するように形成される。すなわち、突起11cは、大径部12bと接していないときに、その内方端同士の間隔(図5のd1)が大径部12bの外径よりも小さくなるように形成される。当該大径部12bの外周面に圧接された突起11cは、図3及び図4に示されている。これらの図に示されているように、小径竿体12が引き出されて大径部12bが軸方向において突起11cと対向する位置に来ると、突起11cは、大径部12bの外周面に押されて弾性変形する。これにより、大径部12bが軸方向において突起11cと対向する位置にあるときに、突起11cは、大径部12bの外周面に圧接される。突起11cが大径部12bに圧接されることにより、小径竿体12の節落ちが防止される。
一実施形態において、突起11cは、図5の断面図に示すように、本体11aの内周面の全域にわたって設けられる。突起11cは、大径部12bと接していないときに、その内径d1が大径部12bの外径よりも小さくなるように形成される。突起11cの形状及び配置は図5に示した実施例には限られず、適宜変更可能である。例えば、突起11cは、本体11aの内周面の一部に設けられても良い。
次に、図6を参照して、突起11cを内周面に有する大径竿体11の作成方法を説明する。まず、最初の工程においては、マンドレル100と、プリプレグシート101と、プリプレグシート102とを準備する。プリプレグシート101は、大径本体11の突起11cとなる。プリプレグシート102は、大径本体11の本体11aとなる。
マンドレル100は、先端から基端に向けて、第1の部分100a、第2の部分100b、及び第3の部分100cを有する。第1の部分100a及び第3の部分100cは、先細となるように形成されている。第2の部分100bは、軸方向において、その外表面がマンドレル100の中心軸と平行又はほぼ平行に延伸するように形成される。
プリプレグシート101は、織物状の強化繊維にマトリクス樹脂を含浸させたプリプレグシートである。プリプレグシート101は、マンドレル100の中心軸方向の長さが第2の部分100bの長さと等しくなるように又はほぼ等しくなるように形成される。
プリプレグシート102は、所定の方向に配向された強化繊維にマトリクス樹脂を含浸させたプリプレグシートである。プリプレグシート102の強化繊維は、本体11aの軸方向に配向される。
プリプレグシート101及びプリプレグシート102用の強化繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、及びアラミド繊維等の様々な強化繊維を用いることができる。プリプレグシート101及びプリプレグシート102用マトリクス樹脂としては、例えば、エポキシ、ピスマレイミド、ポリイミド及びフェノール等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
次に、マンドレル100の第2の部分100bにプリプレグシート101を巻回する。
次に、プリプレグシート101が巻回されたマンドレル100に、第1の部分100a、第2の部分100b、及び第3の部分100cを覆うようにプリプレグシート102を巻回する。
次に、マンドレル100に巻回されたプリプレグシート101及びプリプレグシート102をテープで緊縛し、このマンドレル100上に緊縛されたプリプレグシート101及びプリプレグシート102を当該マンドレル100とともに焼成する。この焼成によってプリプレグシートが硬化され、中空の管状の形状を有する基体が得られる。プリプレグシート101及びプリプレグシート102を焼成する工程において、プリプレグシート101のマトリクス樹脂は一旦溶融した後に熱硬化する。当該マトリクス樹脂が溶融すると、当該プリプレグシート102に含まれている強化繊維が移動しやすくなる。当該マトリクス樹脂が溶融しているときに、緊縛用の上記テープからの締め付け力により、プリプレグシート102の強化繊維及びマトリクス樹脂をマンドレル100の第2の部分100bの外表面に沿って配することができる。
次に、この基体からマンドレル100を取り外した後、当該基体を所定の長さに裁断し、裁断された基体に研磨や塗装といった仕上げ加工を行うことで大径竿体11が得られる。
元竿体10、中竿体11,12、及び穂先竿体13のうち、突起11cを有していないものは、例えば、プリプレグシートから常法に従って形成され得る。
大径竿体11は、上記以外にも様々な方法で作成され得る。例えば、大径竿体11は、プリプレグシート101及びプリプレグシート102に加えて、一又は複数のプリプレグシートを追加的に用いて作成され得る。
次に、図7から図9を参照して、突起11cの変形例について説明する。図7に示すように、本発明の一実施形態において、突起11cは、本体11aの内周面の上端及び下端の2箇所に形成される。
本発明の一実施形態において、本体11aは、図8に示すように、その内周面に4つの突起11cを有するように構成される。この4つの突起11cの各々は、隣り合う突起11cから本体11aの軸周りに90°回転した位置に配置されてもよい。
本発明の一実施形態において、突起11cは、図9に示すように、図本体11aの内周面の所定の円弧領域と接し、その露出面が平面11eとなるように形成される。
図7及び図8に示された突起11cは、表面に半球形状の凹部が形成されたマンドレルを用いて作成することができる。この凹部を覆うようにマンドレルに巻回されたプリプレグシートをテープで緊縛する。このプリプレグシートをマンドレルとともに焼成して硬化させることにより、内周面に図7又は図8に示された突起11cを有する中空の竿体が得られる。当該プリプレグシートの焼成工程においてマトリクス樹脂が溶融しているときに、緊縛用の上記テープからの締め付け力により、プリプレグシートの強化繊維及びマトリクス樹脂をマンドレルの凹部に入り込ませることができる。
図9に示された突起11cは、平坦面を有するマンドレルを用いて作成することができる。この平坦面は、フライス加工により形成され得る。この平坦面を覆うようにマンドレルにプリプレグシートを巻回し、この巻回されたプリプレグシートをテープで緊縛する。このプリプレグシートをマンドレルとともに焼成して硬化させることにより、内周面に図9に示された突起11cを有する中空の竿体が得られる。
一実施形態において、突起11cは、半球形状に形成される。一実施形態において、突起11cは、少なくともその先端が半球形状に形成される。突起11cは、本体11aと別体に形成してもよい。このように別体として形成された突起11cは、接着により本体11aの内周面に取り付けられ得る。本発明に適用可能な突起11の形成方法及び形状は、本明細書で明示されるものに限られない。図5及び図7ないし図9に示した例以外にも、突起11cの数及び配置は適宜変更され得る。
上記のように、本発明の一実施形態において、突起11cは、織物状のガラス繊維を含む。この場合、突起11cは、織物状のガラス繊維にマトリクス樹脂を含浸させたプリプレグシートから形成される。ガラス繊維は、カーボン繊維等の他の種類の強化繊維と比べてヤング率が小さいという性質がある。よって、織物状のガラス繊維を含むプリプレグシートは、当該マンドレルの外表面に沿うように巻回しやすい。突起11cを形成するために用いられるマンドレルは、上記のように、その表面に平坦面や凹部が形成されている。織物状のガラス繊維を含むプリプレグシートは、かかる複雑な表面形状を有するマンドレルにも巻回しやすい。
次に、小径竿体12を大径竿体11から引き出す工程について説明する。釣竿1を使用していないときには、小径竿体12は、大径竿体11の最深部まで押し込まれている。引き出しを開始した後しばらくは、小径竿体12は、その外周面が図2に示すように大径竿体11の内周面に圧接されていない状態で引き出される。このとき、小径竿体12は、ほぼ自由に(大径竿体11からの抵抗が少ない状態で)軸方向へ移動することができる。
小径竿体12を図2の位置からさらに引き出すと、図3に示すように、大径竿体11の突起11cが軸方向において小径竿体12の大径部12bの外周面と対向する位置へ配される。このとき、突起11cは大径部12bの外周面に圧接されるので、小径竿体12を引き出す際に突起11cから小径竿体12に対して抵抗力が作用する。使用者は、この突起11cからの抵抗力を感じつつ、小径竿体12をさらに引き出すことができる。
小径竿体12は、図3に示す位置からさらに図4に示す継合位置まで引き出される。図4においては、小径竿体12の大径部12bの先端が大径竿部11の係止部11bに当接位置P1において当接している。このように、小径竿体12が継合位置まで引き出されると、係止部11bによって小径竿体12のさらなる引き出しが規制される。図4に示されている継合位置においては、突起11cが大径部12bの外周面と当接位置P2において当接している。係止部11b及び突起11cは、小径竿体12が図4に示されている継合位置にあるときに、当接位置P1と当接位置P2との距離L1が、大径部12bの外表面の軸方向の幅L2よりも小さくなるように構成及び配置される。
上述した実施形態によれば、小径竿体12を大径竿体11から引き出すときに、当該小径竿体12は大径竿体11と当接位置P2でのみ接しているため、小径竿体12の外表面と大径竿体11の内周面との間で固着を起こすことなく、小径竿体12を引き出すことができる。
小径竿体12を引き出して大径竿体11と継合させる際には、小径竿体12は、中心軸方向に平行に引き出されるだけでなく、中心軸周りで回転されたり、中心軸に対してねじられたりするため、突起11cに対しては様々な方向から力が作用する。突起11cは、織物状の強化繊維を含んでいるため、突起11cに作用する様々な方向から力に対して当該突起11cを補強することができる。また、突起11cに含まれる強化繊維をガラス繊維とすることにより、強化繊維自体の破断を抑制することができる。このようにして、突起11cの摩耗を抑制することができる。
上述した実施形態は、本発明を振出式の釣竿に適用した例である。本発明は、振出式の釣竿に限られず、小径の竿体を大径の竿体から引き出し、この両者を継合させて使用する任意の物品に適用可能である。振出式の釣竿は、このような物品の一例である。これ以外に、折畳み傘にも本発明を適用することが可能である。折畳み傘の中棒は、公知のように、複数の竿体を継ぎ合わせて構成されることがある。この複数の竿体は、振出式の釣竿と同様に、使用しないときには大径の竿体の内部に小径の竿体が収容されており、使用時には、小径の竿体を大径の竿体から引き出し、両者を継合させて使用される。このような傘の例が特開平4−242603号公報に開示されている。本発明は、特開平4−242603号公報に記載されている竿体(同公報では、「竿体」の代わりに「軸」という用語を用いている。特に、実施例では、「第1の軸11」、「第2の軸12」、「第3の軸13」、「第4の軸14」という用語を用いている。)に適用することが可能である。また、本発明は、玉網の柄にも適用することが可能である。玉網の柄は、公知のように、複数の竿体を継ぎ合わせて構成されることがある。このような玉網の例が特開2012−044938号公報に開示されている。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。以下、上記以外の本発明の実施態様について簡潔に説明する。以下で説明する実施態様も例示であり、本発明をこれらの実施形態に限定する意図はない。
本発明の一実施形態において、大径竿体11は、図10に示すように、先端に向かって縮径する本体11a’を有するように構成されてもよい。
本発明の一実施形態において、大径竿体11は、図10に示すように、先端の外径よりも基端の外径が大きくなるように形成された大径部12b’を有するように構成されてもよい。
本発明の一実施形態において、大径竿体11は、図11に示すように、本体11aの先端から本体11aの中心軸に対して垂直な方向に延伸する係止部11bを有するように構成されてもよい。
1 釣竿
10 元竿体
11 中竿体(大径竿体)
11a 本体
11b 係止部
11c 突起
12 中竿体(小径竿体)
12a 本体
12b 大径部

Claims (6)

  1. 細長い形状の第1の本体と、前記第1の本体の基端に形成された前記第1の本体よりも大きな外径を有する大径部と、を有する小径竿体と、
    前記小径竿体をその内部に収容可能な大径竿体と、を備え、
    前記大径竿体は、細長い形状の第2の本体と、前記第2の本体の内周面に形成された突起と、を有し、
    前記突起は、織物状の第1強化繊維を含み、前記小径竿体が継合位置まで引き出されたときに前記大径部の外周面と当接するように構成され
    前記突起及び第2の本体は、同一のプリプレグシートから形成される、物品。
  2. 前記第1強化繊維は、ガラス繊維である、請求項1に記載の物品。
  3. 前記第2の本体は、その軸方向に配向された第2強化繊維を含み、
    前記第1強化繊維のヤング率は、前記第2強化繊維のヤング率よりも小さい、請求項1又は請求項2に記載の物品。
  4. 前記第2の本体は、前記大径部の外径よりも大きな内径を有するように構成されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の物品。
  5. 細長い形状の第1の本体と、前記第1の本体の基端に形成された前記第1の本体よりも大きな外径を有する大径部と、を有する小径竿体と、
    前記小径竿体をその内部に収容可能な大径竿体と、を備え、
    前記大径竿体は、細長い形状の第2の本体と、前記第2の本体の内周面に形成された突起と、を有し、
    前記突起は、織物状の第1強化繊維を含み、前記小径竿体が継合位置まで引き出されたときに前記大径部の外周面と当接するように構成され
    前記突起及び第2の本体は、同一のプリプレグシートから形成される、釣竿。
  6. 細長い形状の第1の本体と、前記第1の本体の基端に形成された前記第1の本体よりも大きな外径を有する大径部と、を有する小径竿体と、
    前記小径竿体をその内部に収容可能な大径竿体と、を備え、
    前記大径竿体は、細長い形状の第2の本体と、前記第2の本体の内周面に形成された突起と、を有し、
    前記突起は、織物状の第1強化繊維を含み、前記小径竿体が継合位置まで引き出されたときに前記大径部の外周面と当接するように構成され
    前記突起及び第2の本体は、同一のプリプレグシートから形成される、折畳み傘。
JP2017089584A 2017-04-28 2017-04-28 竿体の継合構造の改善 Active JP6800803B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017089584A JP6800803B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 竿体の継合構造の改善

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017089584A JP6800803B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 竿体の継合構造の改善

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018186713A JP2018186713A (ja) 2018-11-29
JP6800803B2 true JP6800803B2 (ja) 2020-12-16

Family

ID=64477355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017089584A Active JP6800803B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 竿体の継合構造の改善

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6800803B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018186713A (ja) 2018-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4784968B2 (ja) 釣り竿用の竿体
JP5944273B2 (ja) 釣竿
EP3520610B1 (en) Fishing rod
US20060185218A1 (en) Two piece bonded fishing rod blank and fishing rod
JP6800803B2 (ja) 竿体の継合構造の改善
JP5577280B2 (ja) 管状体
CN110934115B (zh) 钓竿及竿体
KR101198119B1 (ko) 초릿대
JP5923363B2 (ja) 釣竿及び物品取付構造
CN110934114B (zh) 钓竿及竿体
JP5171607B2 (ja) 釣り用スプールの製造方法
JP6953391B2 (ja) 複数の竿体が継合される釣竿
JP6462623B2 (ja) 竿体の継合構造の改善
JP7187418B2 (ja) 竿体及び竿体を有する釣竿
JP6990168B2 (ja) 複数の竿体が継合される釣竿
JP5422421B2 (ja) 管状体
JP6568014B2 (ja) 竿体の継合構造の改善
JP2021069327A (ja) 釣竿用中実体及びその製造方法
JP2020163838A (ja) Frp製筒体および動力伝達軸
JP7126996B2 (ja) 釣糸ガイド、該ガイドを備える釣竿及び釣糸ガイドの成型方法
JPH06339333A (ja) 釣り竿を形成すべく互いに嵌合される熱硬化性樹脂含浸補強繊維において管状要素を具現化する管状要素具現化方法
JP6992143B2 (ja) 穂先竿及び釣竿
JP4184188B2 (ja) 釣竿
JP7500827B2 (ja) 釣竿用リールシート及び釣竿
JPH11319168A (ja) ゴルフクラブシャフト

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20170518

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200616

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6800803

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D06

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250