JP6800079B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に記載の技術では、フィルタを透過する光の輝度等に基づいて目詰まりが検知される。したがって、太陽光や照明等(外乱光)の影響を受けやすいため、場合によっては、フィルタの目詰まりの誤検知を招く可能性がある。
<空気調和機の構成>
図1は、第1実施形態に係る空気調和機Rが備える室内機100、室外機200、及びリモコン300の正面図である。なお、図1では、室内機100の撮像手段11が露出している状態(図2に示す可視光カットフィルタ22によって撮像手段11が覆われていない状態)を図示している。
図1に示す空気調和機Rは、冷房運転、暖房運転、除湿運転等の空調を行う機器であり、室内機100と、室外機200と、リモコン300と、を備えている。
室内機100は、前記した各構成の他に、室内熱交換器15と、室内ファン16と、筐体ベース17と、埃フィルタ18a,18bと、前面パネル19と、左右風向板20と、上下風向板21と、を備えている。さらに、室内機100は、可視光カットフィルタ22と、フィルタ移動用モータ23と、第1赤外線照射手段24と、第2赤外線照射手段12と、を備えている。
室内ファン16は、例えば、円筒状のクロスフローファンであり、ファンモータ27(図4参照)によって回転するようになっている。
筐体ベース17は、室内熱交換器15や室内ファン16等が設置される筐体である。
上側の埃フィルタ18bは、室内機100に取り込まれた埃を捕集するフィルタであり、室内熱交換器15の上側に設置されている。
前面パネル19は、埃フィルタ18aの前側に設置されるパネルであり、下端を軸として前側に回動可能になっている。
上下風向板21は、被空調空間に向けて吹き出される空気の通流方向を、上下方向において調整するための板状部材であり、室内ファン16の下流側に配置されている。
第2赤外線照射手段12は、被空調空間に赤外線を照射する機能を有している。第2赤外線照射手段12は、被空調空間に臨むように、筐体ベース17の下部に設置されている。
室内機100(図2参照)は、埃フィルタ18a,18b等の他に、可動式の掃除手段25を備えている。この掃除手段25は、枠体25aと、ブラシ25bと、掃除用モータ25c(図4参照)と、を有している。
室内機100は、前記した撮像手段11等の他に、制御手段30と、環境検出手段40と、を備えている。
図4に示すように、撮像手段11は、光学レンズ11aと、撮像素子11bと、A/D変換器11cと、デジタル信号処理部11dと、を備えている。
撮像素子11bは、光学レンズ11aを介して入射する光を光電変換することによって、撮像画像情報を生成する素子である。なお、撮像素子11bとして、CCDセンサ(Charge Coupled Device)やCMOSセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いることができる。撮像素子11bは、可視光帯域の波長の光の他、赤外線帯域(例えば、400nm〜2000nm)の波長の光にも感度を有している。
デジタル信号処理部11dは、A/D変換器11cから入力される撮像画像情報の輝度や色調を補正する。
カメラマイコン31は、記憶手段311と、画像処理手段312と、駆動制御手段313と、を備えている。
記憶手段311は、図示はしないが、画像処理手段312や駆動制御手段313のプログラムが格納されるROM(Read Only Memory)と、前記したプログラムが展開されるRAM(Random Access Memory)と、を含んで構成される。
埃検出部312aは、第1赤外線照射手段24によって赤外線が照射されているときの埃フィルタ18aの撮像結果に基づいて、埃フィルタ18aに付着している埃を検出する。なお、埃検出部312aが実行する処理については後記する。
埃検出部312a及び人検出部312bの処理結果は、それぞれ、メインマイコン32に出力される。
室温検出部41は、被空調空間の温度(室温)を検出する温度センサである。なお、室温検出部41として、サーモパイルといった遠赤外線センサを用いることができる。
照度検出部42は、被空調空間から自身に入射する光の照度を検出するセンサであり、室内機100に設置されている。
室温検出部41及び照度検出部42の検出値は、それぞれ、メインマイコン32に出力される。
記憶手段321は、図示はしないが、演算処理手段322や駆動制御手段323のプログラムが格納されるROMと、前記したプログラムが展開されるRAMと、を含んで構成される。
撮像手段11は、光学レンズ11a(図4参照)や撮像素子11b(図4参照)等が設置される本体pと、回路部品等を収容する収容体qと、を備えている。
本体pは、例えば、回転対称な形状を呈し、その上部の周壁には複数の歯pa(図5Aでは図示を省略、図5B、図5Cを参照)が設けられている。収容体qは、本体pの上側に設置され、本体pと略一体になっている。
図5Bに示すように、本体pの周壁に形成された複数の歯paには、歯車G1が歯合している。そして、撮像手段回転用モータ26(図4参照)の駆動に伴い、そのトルクが歯車G2,G1を介して本体pに伝達され、撮像手段11が回転するようになっている。図5Bに示す例では、平面視において撮像手段11が右回りに180°回転することによって(実線矢印を参照)、その撮像対象が、被空調空間から埃フィルタ18a(図5C参照)に切り替えられるようになっている。
なお、図5B、図5Cでは図示を省略しているが、ぜんまいバネ52は、配線wが挿通される2つの開口が設けられた外形円盤状の収容部に収容され、この収容部が室内機100の所定箇所に固定されている。
撮像手段回転用モータ26(図4参照)によって撮像手段11が平面視で180°回転すると、本体pに固定された滑車51の周壁面に配線wが押し当てられ、滑車51自体が回転する。さらに、撮像手段11の回転に伴い、ぜんまいバネ52によって付勢されつつ、足りない分の長さの配線wが巻き出される。これによって、撮像手段11の回転に伴う配線wの折れや断線を防止し、配線wを適切に引き回すことができる。
なお、撮像手段11の撮像対象を被空調空間に戻す際には、ぜんまいバネ52の付勢力によって、撮像手段11が平面視で右回りに180°回転する。
なお、図6の「START」時には空調運転が行われていてもよいし、また、空調運転が停止されていてもよい。また、図6の「START」時には、撮像手段11が被空調空間に臨んでいるものとする(図2に示す状態)。
また、「第2の撮像結果」とは、撮像手段11の視野を覆うように可視光カットフィルタ22が配置され、第1赤外線照射手段24によって赤外線が照射されている状態での埃フィルタ18aの撮像結果である。
埃フィルタ18aに埃が付着している状態では、前記した「第1の撮像結果」と「第2の撮像結果」との輝度の差分がゼロよりも大きくなる。図7Bに示す例では、輝度差分画像の下部に白又は灰色の画素が散在しており、これらの領域に埃が付着していることが分かる。
図8の横軸は、照度検出部42(図4参照)における照度の検出値である。図8の縦軸は、前記した輝度差分画像における輝度差分である。
図8に示すように、照度検出部42によって検出される照度が高いほど、輝度差分に関する埃判定閾値が大きくなるように設定されている。室内機100に入射する外乱光の照度が大きいほど輝度差分が大きくなりやすいが、前記したように埃判定閾値を設定することで、外乱光の影響を抑制できる。これによって、埃フィルタ18aに付着した埃を適切に検出できる。
ステップS107において制御手段30は、輝度差分が埃判定閾値以上の領域を抽出する。つまり、制御手段30は、ステップS105で生成した輝度差分画像において、輝度差分が所定の埃判定閾値以上である画素を抽出する。
一方、ステップS109において「埃フィルタ18aに付着している埃の量が多い」と判定した場合(S109:Yes)、制御手段30の処理はステップS110に進む。
ステップS112の処理を行った後、制御手段30は、一連の処理を終了する(END)。
第1実施形態によれば、撮像手段11(図2参照)を回転させることによって、その撮像対象が埃フィルタ18a及び被空調空間の一方から他方に切り替えられる。これによって、構成の複雑化を招くことなく、撮像手段11を用いて埃フィルタ18aを適切に撮像できる。
また、埃フィルタ18aに付着している埃の量が少ない場合には(S109:No、図6参照)、埃フィルタ18a,18bの掃除は行われない。これによって、無駄な電力消費を抑制できる。
第2実施形態は、イオン発生手段61(図9参照)及び電圧発生手段62(図9参照)を第1実施形態に追加した構成になっている。また、第2実施形態は、埃検出部312a(図4参照)の検出結果、及び、人検出部312b(図4参照)の検出結果に基づいて、埃フィルタ18a,18bの集塵や掃除を行う点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図9に示すように、第1実施形態で説明した各構成の他に、室内機100Aは、イオン発生手段61及び電圧発生手段62を備えている。
イオン発生手段61は、プラズマ電極61aを有し、このプラズマ電極61aによってイオンを発生(又は電子を放出)させる。これによって、埃フィルタ18a,18bに付着した埃が帯電する。図9に示す例では、埃フィルタ18aの下端付近にイオン発生手段61が配置されている。このイオン発生手段61から、例えば、マイナスイオンを発生させることで、埃フィルタ18a,18bの埃を帯電させるようになっている。
なお、図10に示す「埃の量」とは、埃検出部312a(図4参照)によって検出された埃の量であり、多・中・少の3段階に分けられている。図10に示す「在室」は、被空調空間にいる人が人検出部312b(図4参照)によって検出された場合を示し、また、「不在」は、人が検出されなかった場合を示している。
第3実施形態は、赤外線を反射させる2つの反射板71,72(図11参照)が室内機100Bの内部に設けられている点が第1実施形態とは異なっているが、その他については第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
なお、図11に示す実線矢印は、赤外線を示している。また、図11に示す破線は、撮像手段11の視野を示している。
図11に示すように、空気調和機の室内機100Bは、第1実施形態で説明した各構成の他に、反射板71,72を備えている。反射板71,72は、赤外線を反射させる機能を有し、室内機100Bの内部に設置されている。このような反射板71,72として、例えば、赤外線反射シートを板状部材に貼り付けたものや、赤外線反射塗量を板状部材に塗布したものを用いることができる。
第3実施形態によれば、撮像手段11を室内機100Bの内部に向けたときの視野に埃フィルタ18aがほとんど含まれない(そのままでは、撮像手段11によって埃フィルタ18aを撮像できない:図11参照)場合でも、2つの反射板71,72を用いることで、埃フィルタ18aを適切に撮像できる。
以上、本発明に係る空気調和機R等について実施形態により説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
図12に示すように、室内機100Cの前面パネル19の上部付近に撮像手段11を配置するようにしてもよい。図12に示す例では、撮像手段11の撮像対象が、縦断面視で鉛直方向に延びる埃フィルタ18aである状態において、撮像手段11の視野範囲が埃フィルタ18aの下端よりも上側に位置している。このような配置において、水平面に対する撮像手段11の傾斜角度を適宜に設定することで、撮像手段11によって埃フィルタ18aを適切に撮像でき、また、被空調空間も適切に撮像できる。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
100,100A,100B,100C 室内機
200 室外機
300 リモコン
11 撮像手段
12 第2赤外線照射手段
13 表示ランプ(表示手段)
16 室内ファン
18a 埃フィルタ
22 可視光カットフィルタ
23 フィルタ移動用モータ(フィルタ移動手段)
24 第1赤外線照射手段
25 掃除手段
25b ブラシ
26 撮像手段回転用モータ(回転駆動手段)
30 制御手段
42 照度検出部(照度検出手段)
51 滑車(押当手段)
52 ぜんまいバネ(バネ部材)
61 イオン発生手段
61a プラズマ電極
62 電圧発生手段
71,72 反射板
312a 埃検出部(埃検出手段)
312b 人検出部(人検出手段)
323 駆動制御手段
w 配線
Claims (13)
- 室内機に取り込まれた埃を捕集する埃フィルタに赤外線を照射する第1赤外線照射手段と、
前記埃フィルタ又は被空調空間を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段を回転させることによって、前記撮像手段の撮像対象を前記埃フィルタ及び前記被空調空間の一方から他方に切り替える回転駆動手段と、を備えるとともに、
前記第1赤外線照射手段によって赤外線が照射されていない状態での前記埃フィルタの第1の撮像結果と、前記第1赤外線照射手段によって赤外線が照射されている状態での前記埃フィルタの第2の撮像結果と、の比較に基づいて、前記埃フィルタに付着している埃を検出する埃検出手段と、を備えるとともに、
前記撮像手段に接続された配線が、前記撮像手段の回転に伴って押し当てられる曲面を有し、前記撮像手段に固定される押当手段と、
前記撮像手段の回転による前記押当手段の移動に伴って、前記配線の巻出し又は巻取りを行うように付勢するバネ部材と、を備え、
前記配線には、前記バネ部材が一体的に形成されており、
前記撮像手段が前記埃フィルタに臨むように回転されるときには、前記配線は、前記回転駆動手段による前記押当手段の移動に伴い、前記曲面に押し当てられた状態で前記バネ部材によって付勢されながら巻き出され、
前記撮像手段が前記被空調空間に臨むように回転されるときには、前記配線は、前記バネ部材の付勢力による前記押当手段の移動に伴って巻き取られること
を特徴とする空気調和機。 - 可視光帯域の光を遮断又は減衰させる可視光カットフィルタと、
前記撮像手段に対する前記可視光カットフィルタの相対位置を変化させるフィルタ移動手段と、を備え、
前記埃検出手段は、前記撮像手段の視野を覆うように前記可視光カットフィルタが配置された状態で、前記第1の撮像結果及び前記第2の撮像結果を取得すること
を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記埃検出手段は、前記第1の撮像結果及び前記第2の撮像結果における輝度差分が所定閾値以上である画素の個数に基づき、前記埃フィルタに付着している埃の量を検出すること
を特徴とする請求項2に記載の空気調和機。 - 前記室内機に設置され、前記被空調空間から自身に入射する光の照度を検出する照度検出手段を備え、
前記埃検出手段は、前記照度検出手段によって検出される照度が高いほど、前記所定閾値を大きくすること
を特徴とする請求項3に記載の空気調和機。 - 前記室内機に設置され、前記被空調空間に赤外線を照射する第2赤外線照射手段を備え、
前記第1赤外線照射手段の赤外線の照射強度は、前記第2赤外線照射手段の赤外線の照射強度よりも小さいこと
を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記撮像手段に入射する光に含まれる赤外線を遮断又は減衰させる赤外線カットフィルタを備えないこと
を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記埃フィルタを掃除するためのブラシを有する可動式の掃除手段と、
プラズマ電極を有し、前記プラズマ電極によってイオンを発生させることで、前記埃フィルタに付着した埃を帯電させるイオン発生手段と、
前記イオン発生手段によって帯電した埃の電位とは逆極性の電位を前記掃除手段に付与する電圧発生手段と、を備え、
前記埃検出手段の検出結果に基づく前記掃除手段の駆動中には、前記イオン発生手段及び前記電圧発生手段も駆動していること
を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記撮像手段による前記被空調空間の撮像結果に基づいて、前記被空調空間に存在する人を検出する人検出手段を備え、
前記人検出手段の検出結果、及び、前記埃検出手段の検出結果に基づいて、前記掃除手段の駆動/停止が切り替えられること
を特徴とする請求項7に記載の空気調和機。 - 前記室内機の内部に設置され、赤外線を反射させる反射板を複数備え、
複数の前記反射板は、前記第1赤外線照射手段から照射された赤外線を反射させ、さらに、反射した赤外線が前記撮像手段に入射するように配置されていること
を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記撮像手段の撮像対象が、縦断面視で鉛直方向に延びる前記埃フィルタである状態において、前記撮像手段の視野範囲は、前記埃フィルタの下端よりも上側に位置していること
を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記室内機に設置され、前記埃検出手段によって検出された埃の量の多さを表示する表示手段を備えること
を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記埃検出手段によって検出された埃の量の多さを表示するリモコンを備えること
を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記埃検出手段によって検出された埃の量が多いほど、前記室内機に設置された室内ファンの回転速度を大きくする駆動制御手段を備えること
を特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の空気調和機。
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