JP6798910B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、下記特許文献1の構造では、タンブル渦流の強さを調整するために、吸気振分け弁を追加する構造であるため、吸気振分け弁を直列に並べる必要があり、吸気装置の長さが長くなる。また、吸気振分け弁の開度をスロットル弁に連動させるためのリンク機構が必要であり、部材コストが上昇する可能性があった。
前記スロットル弁は、前記吸気路の流れ方向と垂直に配向するスロットル弁軸により前記吸気路内で回転自在に軸支され一体的に回転する第1弁と第2弁を有し、前記第1弁は、前記スロットル弁の全閉と徐開の間、前記主通路への吸気の流入を抑制するように構成されるとともに、前記第2弁は、前記副通路側に配置され、
前記スロットル弁の前記第2弁はメインバルブで構成され、前記第1弁は同メインバルブとサブバルブで構成され、同サブバルブは前記メインバルブと重なるように配置され同メインバルブに対してスロットル弁軸半径方向外向きに所定の範囲で移動可能なスライド構造を備えたことを特徴とする内燃機関の吸気装置である。
したがって、よりコンパクトな弁構造で主通路と副通路に分割された吸気通路への吸気振り分けを可能とし、タンブル渦流の強さを調整することができる
スロットル弁全閉から徐開の領域で、吸気通路の主通路側の吸気路を、第1弁側はスライド構造を備えたサブバルブで塞ぎ、吸気路から吸気通路の主通路への吸入空気の流入を抑制することができ、徐開するメインバルブで構成された第2弁側に吸入空気を偏らせて副通路に導くことができる。
したがって、吸気振分け弁(TCV:タンブルコントロールバルブ)を別個に備えない普通のスロットルボディと同じサイズにスロットルボディをコンパクト化できるとともに、吸気振り分け弁を別途に設けることなく、タンブル渦流を形成するための副通路を設けた吸気通路に吸入空気を振り分け供給できるので、簡易な構造で、スロットル弁全閉から徐開の領域でのタンブル渦流を強化できる吸気装置となる。
前記メインバルブは前記スロットル弁軸に固定され、前記メインバルブと前記サブバルブは、互いの相対する面が重なるように配置されるとともに、前記サブバルブに形成された長孔内に、前記メインバルブ側に設けられた係止部材が配置され、前記長孔の内周と前記係止部材との間に弾性部材が縮設され、同弾性部材の圧縮限と伸長限との間の範囲で前記サブバルブが後退、突出し、同サブバルブの突出側端縁が前記吸気路の内面に当接するように構成してもよい。
その構成によれば、
サブバルブのスライド構造を、サブバルブに設けられた長穴の内周とメインバルブに突設された係止部材との間に弾性部材を縮設することによって簡易な構造で形成し、かかるサブバルブのスライド構造により、スロットル弁全閉から徐開の領域で、吸気通路の主通路側の吸気路を塞ぐことができる。
前記スロットル弁軸には、軸芯を横断し軸芯方向に延設されて前記メインバルブと前記サブバルブを重ねた状態で挿通するスリットが形成され、前記メインバルブに設けられた固定用孔に嵌入固定され前記サブバルブの長孔に挿通され前記係止部材となるカラーを前記スリット内に挟んで、同カラーの中空孔に挿通した締結部材により、前記スリット内に前記カラーを締結することにより前記メインバルブがスロットル弁軸に固定されるとともに前記サブバルブが挟持されたように構成してもよい。
その構成によれば、
メインバルブの固定用孔に嵌入固定されたカラーをサブバルブの長孔に挿入したうえでカラーをスロットル弁軸のスリット内に挟んでカラーの中空孔に挿通された締結部材でカラーをスリット内に締結することで、簡単な構造でサブバルブをメインバルブに取り付けることができ、スライド機構付きのサブバルブを備えたスロットル弁を構成できる。
前記カラーの軸方向の長さは、前記メインバルブと前記サブバルブの厚さの合計より長く形成され、前記スリットの内面および前記メインバルブと前記サブバルブとの間にクリアランスが設けられたように構成するとよい。
その構成によれば、
スロットル弁軸のスリットの内面およびメインバルブとサブバルブのとの間にクリアランスが設けられたことで、スリットの内面およびメインバルブが、サブバルブに直接圧接せず、サブバルブがスライドする際にサブバルブの動きに干渉することを防ぐことができる
前記スロットル弁軸には、軸芯を横断し軸芯方向に延設されて前記メインバルブと前記サブバルブを重ねた状態で挿通するスリットが形成され、前記サブバルブの長孔に挿通され前記係止部材となるカラーと前記メインバルブとを前記スリット内に挟んで、前記メインバルブに設けられた固定用孔と前記カラーの中空孔とに挿通した締結部材により、前記スリット内に前記メインバルブと前記カラーとを共締め締結することにより前記メインバルブがスロットル弁軸に固定されるとともに前記サブバルブが挟持されたように構成してもよい。
その構成によれば、
カラーをサブバルブの長孔に挿入したうえで、メインバルブとカラーをスロットル弁軸のスリット内に挟んでメインバルブに設けられた固定用孔とカラーの中空孔に挿通された締結部材でメインバルブとカラーをスリット内に共締め締結することで、簡単な構造でサブバルブをメインバルブに取り付けることができ、スライド機構付きのサブバルブを備えたスロットル弁を構成できる。
前記カラーの軸方向の長さは、前記サブバルブの厚さより長く形成され、前記スリットの内面および前記メインバルブと、前記サブバルブとの間にクリアランスが設けられたように構成するとよい。
その構成によれば、
スロットル弁軸のスリットの内面およびメインバルブと、サブバルブのとの間にクリアランスが設けられたことで、スリットの内面およびメインバルブが、サブバルブに直接圧接せず、サブバルブがスライドする際にサブバルブの動きに干渉することを防ぐことができる。
前記スロットル弁の前記第2弁に前記吸気通路に連通する連通孔が設けられ、同連通孔は、前記吸気通路の副通路の入口開口に対向する位置に設けられてもよい。
その構成によれば、
吸気通路の副通路の入口開口に対向する位置にあるスロットル弁の第2弁に連通孔が設けられたことで、スロットル弁全閉のアイドル運転時においても、吸入空気をタンブル流路となる副通路に導き、タンブル渦流を強化することができる。
スロットル弁の徐開の領域で、スロットル弁によって主通路への吸入空気の流入を抑制することができるとともに、吸入空気の流れを偏らせてタンブル流路としての副通路に導き、燃焼室内のタンブル渦流を強化することができる。
したがって、よりコンパクトな弁構造で主通路と副通路に分割された吸気通路への吸気振り分けを可能とし、タンブル渦流の強さを調整することができる
なお、本明細書の説明および特許請求の範囲における前後左右上下等の向きは、本実施形態に係る内燃機関の吸気装置を備えたパワーユニットを、車両に搭載した状態での車両の向きに従うものとする。本実施形態において車両は小型車両であり、具体的には自動二輪車である。
ただし、スロットルボディ7の吸気路70、および吸気通路80に関しては、仕切板部81で吸気流れ方向に沿って分割して仕切られた上側の主通路80A側を「上」側、下側の副通路80B側を「下」側として記載する。(図3、図4参照)。
また、図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
本実施形態の自動二輪車1は、いわゆるスクータ型自動二輪車であり、車体前部1Aと車体後部1Bとが、低いフロア部1Cを介して連結されており、車体の骨格をなす車体フレーム2は、概ねダウンチューブ21とメインパイプ22(図2参照)とからなる。
すなわち車体前部1Aのヘッドパイプ20からダウンチューブ21が下方へ延出し、ダウンチューブ21は下端で水平に屈曲してフロア部1Cの下方を後方へ延び、図2に示されるようにその後端において車幅方向に配設された連結フレーム23を介して、左右一対のメインパイプ22が連結され、メインパイプ22は連結フレーム23から傾斜部22aをなして斜め後方に立ち上がって、途中、傾斜をゆるめるように屈曲して後方に延びている。
一方、車体前部1Aにおいては、ヘッドパイプ20に軸支されて上方にハンドル14が設けられ、下方にフロントフォーク15が延びてその下端に前輪16が軸支されている。
パワーユニット3は、その前部が単気筒4ストロークサイクルの空冷式内燃機関(以下、単に「内燃機関」という。)30であり、クランクケース部50aを構成するパワーユニットケース50の前部に、クランク軸51を車幅方向に配して回転自在に軸支し、シリンダ軸Cを略水平に近い状態にまで大きく前傾した姿勢にあって、パワーユニットケース50の下端から前方に突出したハンガアーム52の端部が、メインパイプ22のブラケット24に取付けられたリンク部材25を介して上下揺動自在に連結される。
すなわち、パワーユニット3はいわゆるスイングユニットであり、パワーユニット3の後部の動力伝動ケース部55と、メインパイプ22の後部との間には図示しないリヤクッションが介装されている。
一方、シリンダヘッド32の下部から下方に延出した排気管38は、後方へ屈曲し右側に偏って後方に延びて後輪16の右側のマフラ39に接続される。
パワーユニット3における内燃機関30は、シリンダブロック31、シリンダヘッド32、シリンダヘッドカバー33の左半面の断面が示され、パワーユニットケース50は、左ケース半体50Lが、図示しない右ケース半体との合わせ面50bを図示手前に向けて示される。
減速ギヤ機構57は、動力伝達ケース部55の後部の右側開放面55Rの内部に収納され、図示しない減速機ケースにより覆われる。減速ギヤ機構57の出力軸は、後輪17の後車軸56である。
而して、内燃機関30のクランクケース部50aのクランク軸51の回転動力は、動力伝達ケース部55内のベルト式無段変速機と減速ギヤ機構57を介して、後輪17に伝達される。
シリンダブロック31のシリンダボア31a内に摺動自在に嵌合されるピストン34の頂面34aと、頂面34aが対向するシリンダヘッド32の燃焼室天井面32aとの間には燃焼室36が構成される。
動弁機構9を覆うように、シリンダヘッド32にはシリンダヘッドカバー33が重ねられて被せられる。
シリンダヘッドカバー33内の動弁機構9に動力伝達を行うため、図示しない無端状のカムチェーンが、クランクケース部50a、シリンダブロック31、シリンダヘッド32のクランク軸51方向の一方側に設けられた図示しないカムチェーン室を通って、カム軸91とクランク軸51との間に架設され、カム軸91はクランク軸51に同期して1/2の回転速度で回転する。
なお、シリンダヘッド32において前記カムチェーン室と反対側(クランク軸51方向の他方側)から燃焼室36内に向かって図示しない点火プラグが嵌挿されている。
吸気ポート42の上流端は、シリンダヘッド32の上方に向けて開口し、インレットパイプ6と接続して、連続した吸気通路80が構成され、インレットパイプ6の上流側に、スロットルボディ7が接続される。
排気ポート43の下流端は、シリンダヘッド32の下方に向けて開口し、排気管38(図2参照)に連結される。
また、シリンダヘッド32における排気ポート43の湾曲外壁部43aに一体に嵌着された排気弁ガイド45に摺動可能に支持された排気弁47が、排気ポート43の燃焼室36に臨む排気弁口41を開閉する。
すなわち、内燃機関30の吸気ポート42の上流端には、インシュレ−タ61を介してインレットパイプ6が接続して、連続した吸気通路80が構成され、インレットパイプ6の上流側に、スロットルボディ7が接続される。
スロットルボディ7は、内燃機関30の燃焼室36に連なる吸気通路80に連続する吸気路70を有し、その上流側は、コネクティングチューブ85を介して、エアクリーナ装置86(図2参照)に接続している。
スロットル弁71はバタフライ式のもので、スロットル弁軸71aと、スロットル弁軸71aに共に一体的に回転する上半体(本発明における「第1弁」)71Aと下半体(本発明における「第2弁」)71Bとからなる。
スロットル弁71は運転者の操作等により、図3、図4図示において反時計回りに開弁方向に回転可能となっているとともに、図示しない復帰ばねにより、上半体71Aが吸気路70の内面70aに接する全閉位置に位置するように閉弁方向に時計回りに付勢されている。
仕切板部81は、インレットパイプ側仕切板部81Aと、インシュレータ側仕切板部81Bと、吸気ポート側仕切板部81Cが連続して位置して構成される。
上側の主通路80Aと下側の副通路80Bは、インレットパイプ6と吸気ポート42を縦通する仕切板部81により、スロットル弁71下流側の吸気通路80を上下に区画することで各々、横断面略半円状に画成される。
なお、インレットパイプ6には、主通路80Aに上方外部から貫通して、吸気弁口40に向けて燃料を噴射供給するように配置された燃料噴射弁87が取り付けられる。
そのため、下側副通路80Bを流れる吸入空気を、図4中小矢印が示すように、吸気弁46の傘部46aの上方を通過させたうえで、シリンダボア31a内に流入させことができるため、燃焼室36内においてタンブル渦流Tが発生しやすくすることができる。すなわち、副通路80Bは、タンブル渦流Tを発生させるためのタンブル流路となる。
一方、スロットル弁71の下半体71Bはメインバルブ72Mが、スロットル弁71の閉止位置から徐開位置の間においても徐々に開き、下側の副通路80Bへの吸気流の流入を行う。
なお、特許請求の範囲で記載した本発明において、また実施形態で、記載する「徐開」とは、スロットル弁全閉時から内燃機関低負荷時における所定開度までのことであり、内燃機関が低負荷であれば、内燃機関の特性により任意に設定することができる。本実施形態では、スロットル弁全閉時から開度20度までの領域を想定しているが、その開度に限定されることはない。
したがって、吸気振分け弁(TCV:タンブルコントロールバルブ)を別個に備えない普通のスロットルボディと同じサイズにスロットルボディ7をコンパクト化できるとともに、吸気振り分け弁を別途に設けることなく、タンブル渦流Tを形成するための副通路80Bを設けた吸気通路80に吸入空気を振り分け供給できるので、簡易な構造で、スロットル弁71全閉から徐開の領域でのタンブル渦流Tを強化できる吸気装置が得られている。
メインバルブ72Mには、固定用孔73が設けられ、サブバルブ72Sには長孔74が形成され、固定用孔73に嵌入固定されたカラー75を長孔74に挿通したうえで、カラー75をスリット71b内に挟んでカラー75の中空孔75aに挿通した締結部材76により、スリット71b内に締結することにより、メインバルブ72Mがスロットル弁軸71aに固定されるとともにサブバルブ72Sがスリット内71bに挟持されている。
長孔74の内周と係止部材としてのカラー75との間には、例えば丸められた板ばねのような弾性部材77が縮設され、弾性部材77の圧縮限と伸長限との間の範囲でサブバルブ72Sがメインバルブ72Mに対して後退、突出し、サブバルブ72Sの突出側端縁72Saが吸気路72の内面70aに当接する。
上半体71Aは、メインバルブ72Mが吸気路70の内面70aに当接するとともに、サブバルブ72Sの突出側端縁72Saが吸気路70の内面70aに当接している。
サブバルブ72Sにおいて、弾性部材77は長孔74の内周と係止部材としてのカラー75との間で圧縮限に近い状態にあって、伸長限に向け伸長可能な状態にあり、サブバルブ72Sはメインバルブ72Mに対してスロットル弁軸71aの半径方向外向きに所定の範囲xで移動可能である。
長孔74には、カラー75を挟んで弾性部材77と反対側に移動区間74aが形成され、弾性部材77が伸長し、サブバルブ72Sが突出移動したとき、長孔74に対するカラー75の移動限界を規定している。すなわちサブバルブ72Sの突出限界を規定しており、上述のサブバルブ72Sの移動の所定の範囲xを規定する。
(a)部は、スロットル弁71の全閉状態であり、図6、図7と同じ状態である。
(b)部は、徐開状態を示す。スロットル弁71は徐開状態であり、図示反時計方向にやや回転した状態であり、スロットル弁71の上半体71Aは、吸気路70の流れ方向F上流側に向かって傾斜し、メインバルブ72Mは吸気路70の内面70aを離れるが、サブバルブ72sはスライド構造100によって突出し、突出側端縁72Saが吸気路70の内面70aに当接している。この状態は、サブバルブ72Sがスロットル弁軸71aの半径方向外向きの所定の範囲xで突出するまで保たれる。
したがって、この状態では吸気路70の上側は開かず、吸気通路80の主通路80Aへの吸入空気の供給は抑制される。
スロットル弁71の開度が変化するのに応じて、吸気路70の内面70aに異なる角度で移動当接する。したがって、その間の突出側端縁72Saの移動当接を滑らかにするとともに、吸気路70の内面70aとの当接閉弁状態を確実にするために、突出側端縁72Saの端部断面72Saaが曲面を描くように形成されている(図6参照)。
そのため、スリット71bの内面およびメインバルブ72Mが、サブバルブ72Sに直接圧接せず、サブバルブ72Sがスライドする際にサブバルブ72Sの動きに干渉することが防がれている。
しかし、係止部材となるカラー75′はメインバルブ72Mとスリット71bの内面の間に設けられるものであり、サブバルブ72Sの長孔74に挿通され係止部材となるカラー75′とメインバルブ72Mとをスリット71b内に挟んで、メインバルブ72Mに設けられた固定用孔73とカラー75′の中空孔75a′とに挿通した締結部材76により、スリット71b内にメインバルブ72Mとカラー75とを共締め締結することによって、メインバルブ72Mがスロットル弁軸71aに固定されるとともにサブバルブ72Sが挟持されている。
そのため、スロットル弁軸71aのスリットの内面71bおよびメインバルブ72Mが、サブバルブ72Sに直接圧接せず、サブバルブ72Sがスライドする際にサブバルブ72Sの動きに干渉することを防ぐことができる。
したがって、本実施形態のスロットル弁171について説明する他は、他の説明を省略する。
本実施形態において、図1、図2はそのまま参照される。図3、図4は図示のスロットル弁71を、本実施形態2のスロットル弁171に置き換えるだけで、他の図示はそのまま参照される。
スロットル弁171は、図10図示において反時計回りに開弁方向に回転可能となっているとともに、図示しない復帰ばねにより、下半体171Bが吸気路70の内面70aに接する全閉位置に位置するように閉弁方向に時計回りに付勢されている。
上半体171Aは、下半体171Bの上方への伸長想定位置に対し吸気路70の流れ方向Fの下流側に屈曲して形成されており、スロットル弁171の全閉時に、スロットル弁軸71a方向視で吸気路70の内面頂部70aaと垂直に位置している。
そして、スロットル弁171の全閉から開弁に向けて、下半体171Bは吸気路70の流れ方向F下流側へ回転し、上半体171Aは吸気路70の流れ方向F上流側へ回転するように構成されている。
一方、スロットル弁171の下半体171Bは、下流側に位置する閉弁位置から、徐開時にはさらに下流側に回転するので、大きい開度が得られて、吸入空気を下半体171B側に偏らせてタンブル流路となる副通路80Bに導き、タンブル渦流T(図4参照)を強化することができる。
連通孔173は、吸気通路80の副通路80Bの入口開口80Baに対向する位置に設けられている((a)部参照)。
そのように、吸気通路80の副通路80Bの入口開口80Baに対向する位置にあるスロットル弁171の下半体171Bに連通孔173が設けられたことで、スロットル弁171全閉のアイドル運転時においても、連通孔173から吸入空気をタンブル流路となる副通路80Bに導き、タンブル渦流Tを強化することができる。
例えば、図11に示されるようなシリンダ軸Cの立ち上がった内燃機関、所謂縦型の内燃機関30′を備えた車載用のパワーユニット3′においても本発明に係る内燃機関の吸気装置は全く同様な効果を奏して適用される。
それを、実施形態3として以下説明する。
パワーユニットケース50′の後部には、クランク軸51と平行なメイン軸58a′、カウンタ軸58b′を有するギヤ変速装置58′が備えられ、カウンタ軸58b′が出力軸となっている。
なお、図11においては、スロットルボディ7に実施形態1のスロットル弁71が図示されているが、実施形態3は、実施形態2のスロットル弁171に置き換えてもよい。
したがって、実施形態3においても、図11図示のように実施形態1、実施形態2と同様の本発明の内燃機関の吸気装置が備えられ、同様の作用効果を奏することができる。
なお、説明の便宜上、図示の実施形態の左右配置のものについて説明したが、左右配置の異なるものであっても、発明の要旨の範囲であれば本発明に含まれる。
Claims (7)
- 燃焼室(36)を有する内燃機関(30,30′)が、シリンダブロック(31)とシリンダヘッド(32)を備え、同シリンダヘッド(32)に吸気ポート(42)と排気ポート(43)が設けられ、
前記吸気ポート(42)にインレットパイプ(6)が接続されて連続した吸気通路(80)が構成され、
前記吸気通路(80)は、通った吸気が前記燃焼室(36)内でタンブル過流(T)を発生するように構成された副通路(80B)と同副通路(80B)を除く主通路(80A)とに仕切板部(81)で吸気流れ方向に沿って分割して仕切られ、
前記インレットパイプ(6)の上流側に、前記吸気通路(80)に連続する吸気路(70)を有しスロットル弁(71,171)が設けられたスロットルボディ(7)が接続された内燃機関の吸気装置において、
前記スロットル弁(71,171)は、前記吸気路(70)の流れ方向(F)と垂直に配向するスロットル弁軸(71a)により前記吸気路(70)内で回転自在に軸支され一体的に回転する第1弁(71A,171A)と第2弁(71B,171B)を有し、
前記第1弁(71A,171A)は、前記スロットル弁(71,171)の全閉と徐開の間、前記主通路(80A)への吸気の流入を抑制するように構成されるとともに、
前記第2弁(71B,171B)は、前記副通路(80B)側に配置され、
前記スロットル弁(71)の前記第2弁(71B)はメインバルブ(72M)で構成され、前記第1弁(71A)は同メインバルブ(72M)とサブバルブ(72S)で構成され、同サブバルブ(72S)は前記メインバルブ(72M)と重なるように配置され同メインバルブ(72M)に対してスロットル弁軸(71a)半径方向外向きに所定の範囲で移動可能なスライド構造(100)を備えたことを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 前記メインバルブ(72M)は前記スロットル弁軸(71a)に固定され、前記メインバルブ(72M)と前記サブバルブ(72S)は、互いの相対する面が重なるように配置されるとともに、前記サブバルブ(72S)に形成された長孔(74)内に、前記メインバルブ(72M)側に設けられた係止部材(75,75′)が配置され、前記長孔(74)の内周と前記係止部材(75,75′)との間に弾性部材(77)が縮設され、同弾性部材(77)の圧縮限と伸長限との間の範囲で前記サブバルブ(72S)が後退、突出し、同サブバルブ(72S)の突出側端縁(72Sa)が前記吸気路(70)の内面に当接するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
- 前記スロットル弁軸(71a)には、軸芯(S)を横断し軸芯(S)方向に延設されて前記メインバルブ(72M)と前記サブバルブ(72S)を重ねた状態で挿通するスリット(71b)が形成され、前記メインバルブ(72M)に設けられた固定用孔(73)に嵌入固定され前記サブバルブ(72S)の長孔(74)に挿通され前記係止部材(75)となるカラー(75)を前記スリット(71b)内に挟んで 、同カラー(75)の中空孔(75a)に挿通した締結部材(76)により、前記スリット(71b)内に前記カラー(75)を締結することにより前記メインバルブ(72M)がスロットル弁軸(71a)に固定されるとともに前記サブバルブ(72S)が挟持されたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
- 前記カラー(75)の軸方向の長さ(a)は、前記メインバルブ(72M)と前記サブバルブ(72S)の厚さの合計(b)より長く形成され、前記スリット(71b)の内面および前記メインバルブ(72M)と前記サブバルブ(72S)との間にクリアランス(78)が設けられたことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の吸気装置。
- 前記スロットル弁軸(71a)には、軸芯(S)を横断し軸芯(S)方向に延設されて前記メインバルブ(72M)と前記サブバルブ(72S)を重ねた状態で挿通するスリット(71b)が形成され、前記サブバルブ(72S)の長孔(74)に挿通され前記係止部材(75′)となるカラー(75′)と前記メインバルブ(72M)とを前記スリット(71b)内に挟んで 、前記メインバルブ(72M)に設けられた固定用孔(73)と前記カラー(75′)の中空孔(75a′)とに挿通した締結部材(76)により、前記スリット(71b)内に前記メインバルブ(72M)と前記カラー(75′)とを共締め締結することにより前記メインバルブ(72M)がスロットル弁軸(71b)に固定されるとともに前記サブバルブ(72S)が挟持されたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
- 前記カラー(75′)の軸方向の長さ(c)は、前記サブバルブ(72S)の厚さ(d)より長く形成され、前記スリット(71b)の内面および前記メインバルブ(72M)と、前記サブバルブ(72S)との間にクリアランス(79)が設けられたことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の吸気装置。
- 前記スロットル弁(171)の前記第2弁(171B)に前記吸気通路(80)に連通する連通孔(173)が設けられ、同連通孔(173)は、前記吸気通路(80)の副通路(80B)の入口開口(80Ba)に対向する位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
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