JP6797668B2 - 収穫物排出装置 - Google Patents
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Description
特許文献1の農業管理システムでは、収容器に当該収容器を識別するQRコード(登録商標)を取付け、排出作業の時にQRコード(登録商標)を携帯端末で読み込むことによって、穀物の排出先を把握している。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、収穫物の排出先(収容先)を簡単に把握することができる収穫物排出装置を提供することを目的とする。
収穫物排出装置は、機体と、前記機体に設けられた走行装置と、前記収穫物を外部に配置された複数の収容器のうち、所定の収容器に排出する排出部と、前記複数の収容器に設けられたパッシブ型RFIDタグの情報を読み取るRFIDリーダと、を備え、前記RFIDリーダは、前記排出部が所定の収容器に収穫物を排出する際に、前記複数の収容器に設けれたパッシブ型RFIDタグの情報を読み取る。
前記排出部は、前記収穫した収穫物を縦送りする縦送り部と、揺動自在に支持され且つ前記縦送り部から送られた収穫物を横送りする横送り部とを有し、前記RFIDリーダは、前記横送り部に設けられている。
[第1実施形態]
図1は、収穫物の管理システムの概略図を示している。
収穫物の管理システムは、野菜類、穀物類、いも類、種類等の農作物を収穫した収穫物を管理するシステムである。以下、説明の便宜上、収穫物は、稲、麦などの穀物類であるとして説明を進める。当然の如く、収穫物(農作物)は限定されない。
まず、収容器11について説明する。
収容器11は、フレキシブルコンテナバッグ(以降、フレコンという)、コンテナ等である。フレキシブルコンテナバッグは、変形自在な材料であって化学繊維等で構成されている。また、コンテナは、金属等で構成されている。この実施形態では、収容器11はコンテナである。図3に示すように、収容器11は、穀物等の収穫物を収容する収容部12を有している。収容部12は、底部13と、周部14とを有している。底部13は、例えば、平面視で矩形状の板材で構成されている。周部14は、底部13を取り囲んでいて、当該底部13の縁部から起立している。周部14で囲まれた部分が、収穫物を挿入する開口部15である。
。
第1縦タグ10a1と、第2縦タグ10a2とは、第1横壁14b1の中央部と第2横壁14b2の中央部を結ぶ中央線L1に対して対称に配置されている。第1横タグ10b1と、第2縦タグ10b2とは、第1縦壁14a1の中央部と第2縦壁14a2の中央部を結ぶ中央線L2に対して対称に配置されている。
RFIDリーダ20は、RFIDタグ10等の外部に電波(信号)を出力して、当該RFIDタグ10から送信された様々な情報(識別情報、容量情報、取付情報等)を受信可能な装置である。RFIDリーダ20は、識別情報、容量情報、取付情報等の容器情報、RFIDリーダ20が受信した情報(電波)の強度(電波強度)等を外部に出力可能である。
11に近づくことによって、排出先の情報(収容器11の情報)、即ち、RFIDタグ10の情報をRFIDリーダ20によって簡単に取得することができる。
また、コンバイン40は、穀物を収穫する収穫部46と、収穫した穀物を排出する排出部49とを備え、RFIDリーダ20は、穀物を外部に配置された収容器11に排出する排出部49に設けられている。したがって、コンバイン40によって穀物を収穫後、排出部49を収容器11に近づけるだけで、当該排出部49から排出される穀物の排出先を特定することができる。詳しくは、排出部49は、収穫した穀物を縦送りする縦送り部49aと、揺動自在に支持され且つ縦送り部49aから送られた穀物を横送りする横送り部49bとを有し、RFIDリーダ20は、横送り部20bに設けられている。したがって、横送り部49bを収容器11の上方に位置させる排出作業を行うだけで、穀物の排出先を自動的に把握することができる。
得可能である。例えば、携帯端末30は、RFIDリーダ20が受信した情報(識別情報、
容量情報、取付情報、電波強度)、穀物特性情報、収穫情報等を受信することが可能である。携帯端末30は、記憶部31と、推定部32と、表示部33とを有している。
上述した実施形態では、推定部32は、第1取付個数及び第2取付個数を記憶部31を参照することによって求めていたが、これに代え、複数の第1RFIDタグ10A及び複数の第2RFIDタグ10Bから送信された取付情報に含まれる取付個数に基づいて、第1取付個数及び第2取付個数を求めてもよい。
推定部32は、第1取付個数と第2取付個数とが異なる場合は、第1受信個数及び第2受信個数と、記憶部31に記憶された取付個数に基づいて排出先を推定する。具体的には、推定部32は、第1取付個数に対する第1受信個数の割合(第1受信個数/第1取付個数)を求め、且つ、第2取付個数に対する第2受信個数の割合(第2受信個数/第2取付個数)を求める。そして、推定部32は、第1取付個数に対する第1受信個数の割合と、第2取付個数に対する第2受信個数の割合とを比較して、割合が高い取付個数に対応する収容器11を排出先とする。例えば、第1取付個数が5個、第2取付個数が3個である場合において、第1受信個数が3個、第2取付個数が3個である。この場合、推定部32は、排出先は「コンテナB(第2収容器11B」であると判定する。
々な位置でRFIDタグ10からの情報を受信(取得)することができる。
また、複数のRFIDタグ10は、周部14であって開口部15が形成された部位の近傍に設けられている。複数のRFIDタグ10において、比較的弱い電波であっても当該RFIDタグ10の情報を外部のRFIDタグ10に到達させ易く、収穫物自体で電波の送信が阻害してしまうことを抑制することができる。
携帯端末30は、RFIDリーダ20が受信した複数の第1RFIDタグ10Aの電波強度及び複数の第2RFIDタグ10Bの電波強度に基づいて、穀物の排出先を推定する。第1収容器11Aに設けた複数の第1RFIDタグ10Aの電波強度と、第2収容器11Bに設けた複数の第2RFIDタグ10Bの電波強度との比較を行うだけで、穀物の排出先を判定することができる。例えば、第1RFIDタグ10A又は第2RFIDタグの電波強度が強い方を穀物の排出先として判定することができる。
携帯端末30は、キャリブレーションを行うための設定部35を有している。設定部3
5は、携帯端末30に格納されたプログラム等で構成されている。携帯端末30のプログラムを起動すると、設定部35は携帯端末30の表示部33にキャリブレーションモードであることを示す表示をする。また、設定部35は、表示部33にキャリブレーションを開始する開始ボタン等を表示する。キャリブレーションを行うには、横送り部49bの先端部(排出口49b1)を、所定の収容器11の中央部の上方に配置する。そして、横送り部49bの先端部(排出口49b1)を停止した状態で、携帯端末30の表示部33に表示された開始ボタンが選択されると、キャリブレーションが開始される。キャリブレーションが開始されると、RFIDリーダ20は、電波を出力すると共にRFIDタグ10の電波強度を測定する。また、RFIDリーダ20の変更部20aは、キャリブレーションが開始されたことを受けて、受信感度を最大値から徐々に小さくしていく。携帯端末30の設定部35は、所定の受信感度において、所定の収容器11に取付けた全てのRFIDタグ10の電波強度が所定値以上である場合(少なくとも識別情報が受信できた場合)、例えば、表示部33に「識別できました」と表示する。一方で、携帯端末30の設定部35は、所定の受信感度において、所定の収容器11に取付けた全てのRFIDタグ10の電波強度が所定値未満である場合(識別情報が受信できなかった場合)、例えば、表示部33に「識別できませんでした」と表示する。そして、RFIDリーダ20は、RFIDタグ10の電波強度が所定値以上である場合の受信感度を記憶すると共に、当該受信感度を保持する。
以下、受信感度を変更できるようにした状態で、穀物の排出先を推定してもよい。図8は、受信感度が変更でき且つ穀物の排出先を表示可能な推定表示画面Q1を示している。図8では、推定部32は、電波強度に基づいて穀物の排出先を推定することを例にとり説明するが、排出先の推定は電波強度に限定されず、上述した全ての方法を採用することができる。
して、受信感度を調整することで、適正に穀物の排出先を把握することができる。例えば、第1収容器11A及び第2収容器11Bが非常に小さく、第1RFIDタグ10Aと第2RFIDタグ10Bとが隣接している場合には受信感度を下げることで、両者の受信状態を変化させることができ、例えば、電波強度の差を大きくすることができる。
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態における収穫物の管理システムを示している。第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第2機器80Bは、第1収容器11Aに関する情報(容器情報)を送信する。容器情報は、少なくとも第1収容器11Aを識別するための識別情報である。識別情報は、第1収容器11Aに割り当てられた番号等である。識別情報は、第1収容器11Aを識別できるものであれば何でもよい。なお、容器情報は、第1収容器11Aの大きさ(縦、横、容量)の容量情報であったり、第2機器80Bの取付情報であってもよい。取付情報とは、第1収容器11Aの1個に対して、第2機器80Bの取付位置や取付個数を示す情報である。第2機器80Bの取付構造は、第1実施形態における第2RFIDタグ10Bと同様であるため説明を省略する。なお、第2実施形態において、第2収容器12Aに設ける第2機器80Bは1個でもよく、第1実施形態の第2RFIDタグ10Bのように第2機器80Bは複数でなくてもよい。
2は、穀物の排出時における第1機器80Aの電波と第2機器80Bの電波とに基づいて、穀物の排出先を推定する装置である。
受信装置81は、第1機器80Aの電波及び第2機器80Bの電波を受信可能な装置である。受信装置81は、コンバイン等の収穫物排出装置40に設けられている。なお、受信装置81の取付け構造は、第1実施形態におけるRFIDリーダ20と同様であるため説明を省略する。
に穀物を排出する排出部49を位置させて第1収容器11Aに穀物を排出し、電波を出力する第2機器を設けた第2収容器11B上に排出部49を位置させて第2収容器11Bに穀物を排出する収穫物排出装置40と、穀物の排出時における第1機器80Aの電波と第2機器80Bの電波とに基づいて、穀物の排出先を推定する演算装置(携帯端末82)とを備えている。
11 収容器
20 RFIDリーダ
40 収穫物排出装置(コンバイン)
41 機体
42 走行装置
46 刈取装置(収穫部)
49 排出部
49a 縦送り部
49b 横送り部
49b1 排出口
Claims (4)
- 機体と、
前記機体に設けられた走行装置と、
前記収穫物を外部に配置された複数の収容器のうち、所定の収容器に排出する排出部と、
前記複数の収容器に設けられたパッシブ型RFIDタグの情報を読み取るRFIDリーダと、
を備え、
前記RFIDリーダは、前記排出部が所定の収容器に収穫物を排出する際に、前記複数の収容器に設けれたパッシブ型RFIDタグの情報を読み取る収穫物排出装置。 - 前記機体に設けられ且つ、収穫物を収穫する収穫部を備え、
前記排出部は、前記収穫部で収穫した収穫物を前記収容器に排出するものであり、
前記RFIDリーダは、前記排出部に設けられている請求項1に記載の収穫物排出装置。 - 前記排出部は、前記収穫した収穫物を縦送りする縦送り部と、揺動自在に支持され且つ前記縦送り部から送られた収穫物を横送りする横送り部とを有し、
前記RFIDリーダは、前記横送り部に設けられている請求項1に記載の収穫物排出装置。 - 前記RFIDリーダは、前記横送り部であって前記収穫物を排出する排出口の近傍に設けられている請求項3に記載の収穫物排出装置。
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