JP7081005B2 - 穀物管理システム - Google Patents

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本発明は、例えば、収穫した穀物を管理する穀物管理システムに関する。
稲や麦などの穀物は、コンバイン等の農業機械で収穫されて、収穫した穀物をコンテナ等の収容器に収容した後、当該収容器をライスセンターやカントリーエレベータなどの処理設備へ運搬して、当該処理設備で穀物の処理がされる。
処理設備では、当該処理設備に運搬された収容器の穀物を処理する際に、どの収容器に収容された穀物を処理しているかを把握することが望ましい。具体的には、処理設備において乾燥機に穀物を張り込む際に、どの収容器に入っている穀物が張り込まれたかを把握することが望ましい。
さて、穀物と当該穀物を収容している収容器との関係を把握することができる技術として、特許文献1に開示されているものが知られている。特許文献1に開示された農業支援システムは、穀物を入れる収容器を識別する識別情報を設定する情報設定手段と、農業機械の作業機位置及び収容器を運搬する運搬車の運搬車位置を取得する位置取得手段と、作業機位置及び運搬車位置に基づいて穀物情報と識別情報とを対応付ける対応付け手段とを備えている。
特開2015-097478号公報
上述した農業支援システムでは、運搬車の運搬車位置と農業機械の作業機位置とが把握できる場合は、収容器の識別情報と穀物情報とを対応付けることができるため、穀物と当該穀物を収容している収容器との関係を把握することができる。しかしながら、農業支援システムでは、穀物と当該穀物を収容している収容器との関係を把握するためには、運搬車位置と作業機位置との両方の情報が必要であり、位置情報を取得できない環境では、穀物と収容器との関係を把握することができない。また、処理設備で直接、穀物の処理を行う前に収容器の識別情報を把握することが困難であった。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、穀物を収容した収容器に関する容器情報を、穀物を処理する処理設備にて簡単に把握することができる農業管理システムを提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
穀物管理システムは、穀物を収容する収容器に取付けられ、且つ当該収容器に関する容器情報を出力する第1通信装置と、前記穀物を処理する処理設備に設けられ且つ、前記第1通信装置から送信された前記容器情報を受信する受信部を有する第1受信装置と、前記穀物を処理する処理設備に設けられ且つ、前記第1受信装置が受信した前記容器情報を管理装置に送信する第3通信装置と、を備え、前記第1受信装置は、前記第1受信装置が前記容器情報を受信した第1受信時刻を計時する第1計時部と、前記容器情報及び前記第1受信時刻を前記第3通信装置に出力する第2出力部と、を含んでいる
前記第3通信装置は、前記第2出力部から出力された前記容器情報及び前記第1受信時刻を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、前記第3通信装置から出力された前記容器情報及び前記第1受信時刻を関連付けて記憶する
前記第1通信装置は、前記容器情報として前記収容器を識別する容器識別情報を送信し、前記第2出力部は、前記第1受信時刻として前記容器識別情報を受信した時刻を前記第3通信装置に送信する。
前記処理設備は、前記穀物を乾燥する乾燥機を含み、前記第3通信装置は、前記乾燥機を識別する装置識別情報を、前記容器情報及び前記第1受信時刻とともに送信する
穀物管理システムは、前記穀物を収穫する収穫機に設けられ且つ、前記第1通信装置から送信された前記容器情報を受信する第2受信装置と、前記穀物を収穫する収穫機に設けられ且つ、前記第2受信装置が受信した前記容器情報を管理装置に送信する第4通信装置と、を備え、前記第2受信装置は、前記第2受信装置が前記容器情報を受信した第2受信時刻を計時する第2計時部と、前記容器情報及び前記第2受信時刻を前記第4通信装置に出力する第3出力部と、を含んでいる
前記第4通信装置は、前記第3出力部から出力された前記容器情報及び前記第2受信時刻を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、前記第4通信装置から出力された前記容器情報及び前記第2受信時刻を関連付けて記憶する
前記第1通信装置は、前記容器情報として前記収容器を識別する容器識別情報を送信し、前記第3出力部は、前記第2受信時刻として前記容器識別情報を受信した時刻を前記第4通信装置に送信する
穀物管理システムは、前記収穫機に設けられ且つ、前記収穫機で収穫した穀物の特性を測定する測定装置を備え、前記第4通信装置は、前記測定装置で測定した穀物の特性を、前記第2受信装置が受信した前記容器情報と共に外部に送信する。
穀物管理システムは、前記管理装置は、前記第4通信装置が送信した穀物の特性及び前記容器情報を関連付けて記憶する。
本発明によれば、穀物を収容した収容器に関する容器情報を、穀物を処理する処理設備にて簡単に把握することができる。
穀物管理システムの概略図である。 穀物管理システムのブロック図である。 第1通信装置をコンテナに取付けた図で、左側はコンテナの平面図、右側はコンテナの正面図を示している。 容器識別情報及び装置識別情報を表示した例を示す図である。 第2受信装置をコンバインに取付けた図である。 第2受信装置をリフレクタに取付けた図である。 処理実績の例を示す図である。 収穫実績の例を示す図である。 生産実績の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、穀物管理システムの概略図を示している。
穀物管理システムは、農作物を管理するシステムである。以下、説明の便宜上、農作物は、稲、麦などの穀物であるとして説明を進める。当然の如く、農作物は、稲、麦に限定されない。
図1に示すように、穀物管理システムは、第1通信装置10を備えている。第1通信装置10は、穀物を収容する収容器11に関する情報(容器情報)をブロードキャスト信号であるビーコンで外部に出力する。収容器11は、フレキシブルコンテナバッグ(フレコン)、コンテナ等である。容器情報は、大きさ(縦、横、容量)の情報、或いは、収容器11を識別するための識別情報(収容器11を特定するための特定情報)を含む。この実施形態では、容器情報は、収容器11を識別するための識別情報である。識別情報は、収容器11毎に個別に割り当てられたユニークな番号(管理番号)である。識別情報は、収容器11を特定できるものであれば何でもよく、上述したものに限定されない。以降、説明の便宜上、容器情報は、識別情報であるとして説明を進める。
第1通信装置10は、収容器11に設けられている。図3に示すように、第1通信装置10は、例えば、穀物を入れる開口部11aの付近に設けられている。詳しくは、収容器11が矩形状のコンテナの場合、第1通信装置10は、開口部11aを形成する周壁11bの上部(開口部11側)であって、内面に取付けられている。なお、第1通信装置10は、コンテナの周壁11bの上部の外面に取付けられていてもよいし、その他の箇所に取付けられていてもよい。
図2に示すように、第1通信装置10は、記憶部10aと、電力供給部10bと、出力部(以下、第1出力部という)10cとを有している。記憶部10aは、例えば、不揮発性のメモリ等で構成され、識別情報を記憶している。
電力供給部10bは、例えば、乾電池、ボタン電池等の一次電池、太陽電池等である。電力供給部10bは、第1出力部10c等に接続されていて、当該第1出力部10cに電力を供給する。第1出力部10cは、ビーコンを出力する通信モジュールであって、記憶部10aに記憶された識別情報を示すビーコンを所定の間隔、例えば、数秒間隔で外部に出力する。第1出力部10cが出力するビーコンの距離(出力距離)は、例えば、数cm~数十cmに設定されている。
なお、第1通信装置10は、慣性力検知部10dを有していてもよい。慣性力検知部10dは、加速度センサなどである。慣性力検知部10dと第1出力部10cとは接続されており、第1出力部10cは慣性力検知部10dの信号によって作動する。例えば、加速度センサによって、収容器11の振動を連続的に所定時間(例えば、数秒~数十秒)以上検出した場合、第1出力部10cは、収容器11に穀物が入れられたとして、ビーコンを出力する。第1出力部10cは、ビーコンの出力後、収容器11の振動が連続的に続いている間は、ビーコンの出力を続ける。
一方、例えば、収容器11の振動が連続的に所定時間(例えば、数秒~数十秒)停止した場合、第1出力部10cは、収容器11の稼働が停止したとして、ビーコンの出力を停止する。したがって、第1通信装置10に慣性力検知部10dを設けた場合は、収容器11に穀物が入れられている状態のみ、ビーコンを外部に出力することができるため、電力供給部10bにおける電力の消費を抑えることができる。
図1及び図2に示すように、穀物管理システムは、第1受信装置12を備えている。第1受信装置12は、穀物を処理するライスセンター等の処理設備18に設けられている。具体的には、第1受信装置12は、処理設備18に設置された乾燥機20に設けられている。
まず、乾燥機20について説明する。
乾燥機20は、穀物(籾)を投入する投入部20Aと、穀物を一時的に貯留する貯留部20Bと、貯留部20Bで貯留された穀物が供給されて当該供給された穀物を乾燥する乾燥部20Cと、循環部20Dとを有している。循環部20Dは、投入部20Aに投入された穀物を貯留部20Bに運搬したり、乾燥部20Cで乾燥した穀物を再び貯留部20Bに戻す機構である。乾燥機20は、当該乾燥機20の制御を行う制御装置20Eを有している。制御装置20Eは、乾燥終了後の穀物の水分量等が予め設定された目標値となるように、乾燥部20Cの乾燥温度や循環部20Dの循環速度等を制御する。制御装置20Eは、液晶パネル等の表示部20e1を有していて、様々な情報を表示部に表示することが可能である。
第1受信装置12は、例えば、投入部20Aに取付けられている。投入部20Aがホッパーである場合、第1受信装置12は、ホッパー20Aの上部に設けられた開口部20A1の近傍、即ち、ホッパー20Aの内面又は外面に取付けられている。第1受信装置12は、ホッパー20Aの以外の箇所に取付けられていてもよいし、乾燥機20の他の箇所に取付けられていてもよい。
図2に示すように、第1受信装置12は、受信部12aと、出力部(以降、第2出力部という)12bとを有している。受信部12aは、ビーコンを受信する通信モジュールであって、ビーコンが受信可能である場合には、当該ビーコンを所定の間隔で受信する。第2出力部12bは、受信部12aが受信したビーコンに含まれる情報(識別情報)を出力するモジュールである。第2出力部12bは、受信部12aが受信した識別情報を、制御装置20E、又は、処理設備18のネットワークN1等に出力する。処理設備18のネットワークN1には、パーソナルコンピュータ等の第2管理装置21が接続されている。第2管理装置21は、液晶パネル等の表示部21aを有していて、様々な情報を表示部21aに表示することが可能である。
なお、第1受信装置12に、当該第1受信装置12が取り付けられた装置(例えば、乾燥機20)を識別する識別情報を予め記憶しておくことが望ましい。そして、第2出力部12bは、収容器11を識別する識別情報及び乾燥機20を識別する識別情報を、制御装置20E、又は、第2管理装置21に出力する。以下、説明の便宜上、収容器11を識別する識別情報のことを「容器識別情報」、乾燥機20等の装置を識別する識別情報のことを、「装置識別情報」ということがある。
また、第1受信装置12は、時刻等の時間を計時する計時部12cを有していてもよい。この場合は、第2出力部12bは、例えば、受信部12aがビーコンを受信した時刻などの時間情報を、受信部12aが受信した容器識別情報と共に出力する。さらに、第1受信装置12が装置識別情報を記憶している場合は、第2出力部12bは、時間情報、識別情報(容器識別情報、装置識別情報)を出力する。
さて、収穫された穀物は、収容器11に入れられ、トラック等の運搬車21によって、処理設備18に運ばれる。収容器11が処理設備18に到着すると、当該収容器11は運搬車21から降ろされ、所定の乾燥機20へと運ばれる。収容器11が乾燥機20に近づくと、当該収容器11に取付けられた第1通信装置10のビーコンを、所定の乾燥機20に設けられた第1受信装置12が受信することができる。そして、第1受信装置12は、
第1通信装置10のビーコンから得られた収容器11の容器識別情報等を、制御装置20E又は第2管理装置21に送信する。
即ち、収容器11に収容した穀物を乾燥機20に張り込む際に、乾燥機20の第1受信装置12が第1通信装置10からの容器識別情報をビーコンによって受信できる。そのため、張り込み中の穀物が入った収容器11の容器識別情報や装置識別情報を、図4に示すように、制御装置20Eの表示部20e1又は第2管理装置21の表示部21aによって、確認することができる。
このように、乾燥機20は、張り込みされた穀物を収容していた収容器11をビーコンによって特定することができるため、どの収容器11の穀物が、どの乾燥機20に張り込みされたかを確実に把握することができる。
上述した実施形態では、第1受信装置12が受信した容器識別情報等を、処理設備18の機器(制御装置20E、第2管理装置21)に出力していたが、当該処理設備18の機器とは異なる外部機器に出力してもよい。外部機器は、処理設備18の外部に設置されたコンピュータ[サーバ、携帯端末(スマートフォン、タブレット、PDA等)]である。
図1、2に示すように、穀物管理システムは、第3通信装置14を備えている。第3通信装置14は、第1受信装置12、制御装置20E、第2管理装置21、処理設備18のネットワークN1のいずれかに接続されている。第3通信装置14は、近距離、又は、長距離の通信を行う装置で構成され、外部機器と接続可能である。例えば、第3通信装置14は、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)等により無線通信を行う通信モジュール、携帯電話通信網により無線通信を行う通信モジュール、データ通信網により無線通信を行う通信モジュールのいずれかである。
第3通信装置14は、第1受信装置12が受信した容器識別情報を取得すると、当該容器識別情報を一時的に保持し、外部機器から識別情報の要求がある場合、又は、予め決められた時間になった場合に、保持した容器識別情報を外部機器に送信する。また、第1受信装置12が計時部12cを有している場合は、第3通信装置14は、受信装置12から送信された容器識別情報及び時間情報を一時的に保持し、外部機器から容器識別情報の要求がある場合、又は、予め決められた時間になった場合に、保持した容器識別情報を外部機器に送信する。なお、第3通信装置14は、容器識別情報と共に装置識別情報を送信してもよい。
したがって、第3通信装置14が外部機器に対して少なくとも容器識別情報を送信しているため、外部機器においてもどの収容器11の穀物がどの乾燥機20に張り込みされたかを確実に把握することができる。
さて、穀物を収穫する収穫機40に第2受信装置13を設けてもよい。この実施形態では、収穫機40はコンバインである。まず、コンバイン40について説明する。
図1、図2に示すように、コンバイン40は、機体41と、走行装置42と、運転席43と、原動機44と、グレンタンク45と、刈取装置46と、測定装置47と、制御装置48と、脱穀装置(図示省略)と、穀物排出部(アンローダ)49とを有している。走行装置42は機体の下部に設けられている。運転席43、原動機44、脱穀装置及びグレンタンク45は機体41に設けられている。刈取装置46は、機体41の前部に設けられている。刈取装置46は、穀物を刈り取る装置である。脱穀装置は、刈り取った穀物を脱穀する装置である。グレンタンク45は、脱穀された穀物を貯留するタンクである。制御装置48は、原動機44を制御したり、脱穀装置を制御したり、刈取装置46を制御する装置である。
測定装置47は、穀物の特性を測定可能な装置であって、穀物の水分量、タンパク量などを測定する装置である。具体的には、測定装置47は、穀物に含まれる水分量を測定する水分測定部47aと、穀物のタンパク量を測定する食味測定部47bとを有している。水分測定部47a及び食味測定部47bは、グレンタンク45の内部、又は、グレンタンク45の周囲に設けられている。
食味測定部47bは、グレンタンク45に入る穀物に対して近赤外線(近赤外線光)を照射して、透過光の分光分析に基づいて吸収スペクトルを解析し、その解析結果により、穀物に含まれるタンパク質等の成分量(タンパク質含有率)、即ち、タンパク量を求める。水分測定部47aは、穀物の誘電率を用いて当該穀物の水分量を測定したり、或いは、穀物の電気抵抗を用いて当該穀物の水分量(水分含有率)を測定したり、穀物に赤外線或いはマイクロ波等を照射することで水分量を測定するセンサ等である。水分検出装置13は、水分を検出するものであればどのような装置であってもよい。
なお、測定装置47は、穀物の収穫量を測定する収穫量測定部47cを含んでいてもよい。収穫量測定部47cは、グレンタンク45の下部に設けられている。収穫量測定部47cは、グレンタンク45の重量を測定して当該グレンタンク45の重量を収穫量に換算するロードセル等で構成されている。以下、説明の便宜上、穀物の水分量及びタンパク量とのことを「穀物特性情報」といい、当該穀物特性情報及び穀物の収穫量のことを「収穫情報」という。
穀物排出部(アンローダ)49は、グレンタンク45に貯留された穀物を外部に排出するもので、例えば、縦送り部49aと、横送り部49bとを有している。縦送り部49aは機体41の幅方向及び上下方向に揺動自在に支持されていて、所定の位置で停止させて、横送り部49bの先端部に設けられた排出口49b1から穀物を排出する。
第2受信装置13は、第1受信装置12と同様に、第1通信装置10から出力されたビーコン(容器識別情報)を受信する装置である。
第2受信装置13は、横送り部49bの先端部、即ち、排出口49b1の近傍に設けられている。図5Aに示すように、横送り部49bの先端部には下向きに開放された筒体49b2が設けられ、筒体49b2の内面により排出口49b1が形成されている。第2受信装置13は、筒体49b2の外面に取付けられている。
なお、図5Bに示すように、筒体49b2に金属製のリフレクタ50を設け、リフレクタ50の内部に第2受信装置13を設けてもよい。リフレクタ50は、リフレクタ50は四角錐の形状であって、横送り部49bに装着された第1壁50aと、第1壁50bと離間して設けられた第2壁50bと、第1壁50aの幅方向一端と第2壁50bの幅方向一端とを連結する第3壁部50cと、第1壁50aの幅方向一端と第2壁50bの幅方向一端とを連結する第4壁部50dと、を有している。第3壁部50c及び第4壁部50dは下方にいくにしたがって幅方向に広がる傾斜面を含んでいる。第2受信装置13は、第3壁部50c及び第4壁部50dが連結する頂部の近傍に設けられている。
図2に示すように、第2受信装置13は、受信部13aと、出力部(以降、第3出力部という)13bとを有している。受信部13aは、ビーコンを受信する通信モジュールであって、ビーコンを所定の間隔で受信する。第3出力部13bは、ビーコンを出力するモジュールである。第3出力部13bは、受信部13aが受信したビーコン、即ち、受信部13aが受信した容器識別情報を、コンバイン40に設けた第4通信装置15に出力可能である。
なお、第2受信装置13は、時刻等の時間を計時する計時部13cを有していてもよい
。この場合、第3出力部13bは、例えば、受信部13aがビーコンを受信した時刻などの時間情報を第2受信装置13が受信した容器識別情報と共に出力する。
第4通信装置15は、第2受信装置13に接続されている。また、第4通信装置15は、少なくとも測定装置47(食味測定部47b、水分測定部47a及び収穫量測定部47c)に接続されている。第4通信装置15は、近距離、又は、長距離の通信を行う装置で構成され、外部機器と接続可能である。例えば、第4通信装置15は、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)等により無線通信を行う通信モジュール、携帯電話通信網により無線通信を行う通信モジュール、データ通信網により無線通信を行う通信モジュールのいずれかである。
第4通信装置15は、第2受信装置13が受信した容器識別情報と、穀物の収穫時の穀物特性情報を、外部機器から識別情報の要求がある場合、又は、予め決められた時間になった場合に、外部に送信する。また、第2受信装置13が計時部13cを有している場合は、第4通信装置15は、第2受信装置13が受信した容器識別情報及び時間情報、穀物特性情報を、所定の間隔で外部に送信する。なお、第4通信装置は、穀物特性情報(穀物の水分量、穀物のタンパク量)に、穀物の収穫量も加えた収穫情報を外部に送信してもよい。
したがって、第2受信装置13及び第4通信装置15によって、少なくとも容器識別情報と穀物特性情報とを関連付けることができる。そのため、コンバイン40でグレンタンク45内の穀物を収容器11に移し替えた場合、穀物を入れた収容器11と、当該穀物の水分量及びタンパク量とを簡単に把握することができる。
穀物管理システムは、管理装置60を備えている。管理装置60は、ネットワークを介して様々な機器に接続することが可能なサーバである。管理装置60は、第1受信装置12が受信した容器識別情報(以降、第1情報)を取得可能である。
管理装置60は、第3通信装置14を介して少なくとも第1情報を取得する。例えば、第3通信装置14は管理装置60に所定時間毎に接続する。第3通信装置14は、当該第3通信装置14が取得した第1情報及び当該第1情報に対応する識別情報を管理装置60に送信する。管理装置14は、第3通信装置14が送信した第1情報及び識別情報を取得する。なお、第3通信装置14が第1情報及び識別情報の他に時間情報を管理装置60に送信した場合は、管理装置60は、第1情報、識別情報及び時間情報を取得することができる。
図6Aに示すように、管理装置60は、第3通信装置14から受信した情報[第1情報(容器識別情報)、装置識別情報、時間情報]を、第1記憶部60aに処理設備18の実績(処理実績)として記憶する。管理装置60の第1記憶部60aに記憶した処理実績は、外部機器が当該管理装置60にログインすることによって表示することが可能である。
また、管理装置60は、第2受信装置13が受信した容器識別情報(以降、第2情報)を取得する。管理装置60は、第4通信装置15を介して少なくとも第2情報を取得する。例えば、第4通信装置15は管理装置60に所定時間毎に接続する。第4通信装置15は、当該第4通信装置15が取得した第2情報及び当該第2情報に対応する穀物特性情報(穀物の水分量、穀物のタンパク量)を管理装置60に送信する。管理装置14は、第4通信装置15が送信した第2情報及び穀物特性情報を取得する。なお、第4通信装置15が穀物特性情報の代わりに収穫情報(穀物の水分量、穀物のタンパク量、穀物の収穫量)を管理装置60に送信した場合は、管理装置60は、第2情報、収穫情報を取得することができる。
図6Bに示すように、管理装置60は、第4通信装置15から受信した情報(第2情報及び穀物特性情報、又は、第2情報及び収穫情報)を、第2記憶部60bに収穫実績の実績(収穫実績)として記憶する。管理装置60の第2記憶部60bに記憶した収穫実績は、外部機器が当該管理装置60にログインすることによって表示することが可能である。
管理装置60は情報処理部60cを有している。情報処理部60cは、管理装置60に格
納されたプログラム等で構成されている。情報処理部60cは、第1記憶部60aに記憶された処理実績と第2記憶部60bに記憶された収穫実績とに基づいて、生産実績を求める。生産実績とは、処理設備で行った処理実績と、コンバイン40で行った収穫実績とを合わせた情報である。情報処理部60cは、処理実績及び収穫実績を読み込み、両者の実績で共通する容器識別情報(第1情報及び第2情報)をキーとして、処理実績と収穫実績とを合わせて、生産実績とする。例えば、図6A及び図6Bに示すように、情報処理部60cは、処理実績の第1情報で示された「F-1250」と、収穫実績の第2情報で示された「F-1250」とは共通であるため、共通の情報である「F-1250」を用いて、図6Cに示すように、処理実績と収穫実績とを合わせて、生産実績とする。
以上によれば、第1受信装置12が受信した第1情報(容器識別情報)と、第2受信装置13が受信した第2情報(容器識別情報)とを共通のキーとして、処理実績と収穫実績とを合わせた生産実績を求めることができる。即ち、収容器11に第1通信装置10を設けたことによって、処理設備18で行った処理と、コンバイン40で行った収穫とを結び付けて管理することができる。
なお、上述した実施形態は、乾燥機20に第1受信装置12を設けていたが、処理設備18の他の装置に第1受信装置12を設けてもよい。例えば、処理設備18が放冷タンク、籾摺機、調製機、計量器を有している場合、放冷タンク、籾摺機、調製機、計量器のいずれかに第1受信装置12を設けてもよい。或いは、処理設備18において、収容器11の受け入れを初めに行う装置、例えば、穀物の乾燥前に水分量等を測定する測定装置、収容器11の穀物を処理する前に一時的に保管する保管装置に、第1受信装置12を設けてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 第1通信装置
11 収容器
12 第1受信装置
13 第2受信装置
14 第3通信装置
15 第4通信装置
18 処理設備
60 管理装置
60a 第1記憶部
60b 第2記憶部

Claims (9)

  1. 穀物を収容する収容器に取付けられ、且つ当該収容器に関する容器情報を出力する第1通信装置と、
    前記穀物を処理する処理設備に設けられ且つ、前記第1通信装置から送信された前記容器情報を受信する受信部を有する第1受信装置と、
    前記穀物を処理する処理設備に設けられ且つ、前記第1受信装置が受信した前記容器情報を管理装置に送信する第3通信装置と、
    を備え、
    前記第1受信装置は、前記第1受信装置が前記容器情報を受信した第1受信時刻を計時する第1計時部と、前記容器情報及び前記第1受信時刻を前記第3通信装置に出力する第2出力部と、を含んでいる穀物管理システム。
  2. 前記第3通信装置は、前記第2出力部から出力された前記容器情報及び前記第1受信時刻を前記管理装置に送信し、
    前記管理装置は、前記第3通信装置から出力された前記容器情報及び前記第1受信時刻を関連付けて記憶する請求項1に記載の穀物管理システム。
  3. 前記第1通信装置は、前記容器情報として前記収容器を識別する容器識別情報を送信し、前記第2出力部は、前記第1受信時刻として前記容器識別情報を受信した時刻を前記第3通信装置に送信する請求項2に記載の穀物管理システム。
  4. 前記処理設備は、前記穀物を乾燥する乾燥機を含み、
    前記第3通信装置は、前記乾燥機を識別する装置識別情報を、前記容器情報及び前記第1受信時刻とともに送信する請求項1~3のいずれかに記載の穀物管理システム。
  5. 前記穀物を収穫する収穫機に設けられ且つ、前記第1通信装置から送信された前記容器情報を受信する第2受信装置と、
    前記穀物を収穫する収穫機に設けられ且つ、前記第2受信装置が受信した前記容器情報を管理装置に送信する第4通信装置と、
    を備え、
    前記第2受信装置は、前記第2受信装置が前記容器情報を受信した第2受信時刻を計時する第2計時部と、前記容器情報及び前記第2受信時刻を前記第4通信装置に出力する第3出力部と、を含んでいる請求項1又は2に記載の穀物管理システム。
  6. 前記第4通信装置は、前記第3出力部から出力された前記容器情報及び前記第2受信時刻を前記管理装置に送信し、
    前記管理装置は、前記第4通信装置から出力された前記容器情報及び前記第2受信時刻を関連付けて記憶する請求項5に記載の穀物管理システム。
  7. 前記第1通信装置は、前記容器情報として前記収容器を識別する容器識別情報を送信し、前記第3出力部は、前記第2受信時刻として前記容器識別情報を受信した時刻を前記第4通信装置に送信する請求項6に記載の穀物管理システム。
  8. 前記収穫機に設けられ且つ、前記収穫機で収穫した穀物の特性を測定する測定装置を備え、
    前記第4通信装置は、前記測定装置で測定した穀物の特性を、前記第2受信装置が受信した前記容器情報と共に外部に送信する請求項5~7のいずれかに記載の穀物管理システム。
  9. 前記管理装置は、前記第4通信装置が送信した穀物の特性及び前記容器情報を関連付けて記憶する請求項8に記載の穀物管理システム。
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