JP6796024B2 - ワイヤレス電力伝送システム、およびワイヤレス電力伝送システムの通信方法 - Google Patents
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Description
前記給電装置は、ワイヤレスで電力を送信する給電コイルと、前記給電コイルを駆動するインバータと、前記受電装置と無線通信する第1の無線ユニットと、前記第1の無線ユニットと前記インバータとを制御する第1のプロセッサと、を備える。
前記受電装置は、前記給電装置の前記給電コイルからワイヤレスで電力を受信する受電コイルおよびコンデンサを含み、共鳴電圧を発生する共鳴回路と、前記共鳴電圧を整流して整流電圧を出力する整流回路と、前記給電装置が備える前記第1の無線ユニットと無線通信する第2の無線ユニットと、前記第2の無線ユニットを制御する第2のプロセッサとを備える。
前記第2のプロセッサは、前記整流電圧を元に生成した整流電圧値の情報および送信順序を示すインデックス値を含んだ通信パケットを所定周期で前記給電装置に送信する。
前記第1のプロセッサは、前回の通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔、および、前回の通信パケットと今回の通信パケットに含まれるインデックス値の差分から、今回の通信パケットの遅延を判定すると共に、前記通信パケットを遅延なく受信する毎に、当該通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックし、前記通信パケットを所定時間よりも遅延して受信したならば、当該通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックしない。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本実施形態の無線通信データによるワイヤレス電力伝送システムは、各装置に設定される識別情報により混信を除外し、無線出力の自動調整により通信パケットの欠落を最小化する。更にワイヤレス電力伝送システムは、循環インデックス値により遅れたタイミングで通信パケットの欠落を復旧する通信遅延を除外する。これにより、ワイヤレス電力伝送システムは、本来のタイミング且つ適正な電圧値でフィードバック制御することができる。
ワイヤレス電力伝送システムSは、給電装置1が受電装置2に対して磁界結合により電力を伝送するシステムである。以下、給電側と受電側それぞれの構成について説明する。
なお、無線ユニット16と無線ユニット26との間の通信は、電波通信に限られず、可視光通信や赤外線通信や超音波通信などの無線通信であってもよく、限定されない。
更にプロセッサ17は、給電装置1の上位システムである液晶ディスプレイやスピーカ等で構成される報知部10にアラームを出力する。これにより、ワイヤレス給電に係るエラーをユーザに報知することができる。
プロセッサ27は更に、給電装置1の操作部19から入力された操作情報を、無線ユニット26を介して受信し、この操作情報に基づきDC/DCコンバータ23や負荷29を制御する。
分圧回路24は、分圧抵抗R3,R4を含んで構成され、整流電圧Vaを分圧した検出電圧V3を、無線モジュールM2のプロセッサ27に印加する。
制御回路11は、降圧回路111、オペアンプ112,113、比較器114、ロジック回路115、発振回路116を含んで構成される。この制御回路11は、電源端子VDC、グランド端子GND、定電圧Vregを出力する定電圧端子VREGと、入力側の端子FB1,FB2および端子SDと、出力側の端子G1,G2,G3,G4と、を含んでいる。
電源端子VDCには直流電圧Vdcが印加され、グランド端子GNDはグランドに接続される。
この積分回路は、抵抗R7の他端に初期駆動制御信号Ssが入力されたとき、基準電圧Vref1と初期駆動制御信号Ssとの電位差を積分した出力信号SsCを出力する。この積分回路は、初期駆動制御信号Ssが基準電圧Vref1と等しくなるように積分時定数τsをもって制御する。初期駆動制御信号Ssは、初期電圧制御回路13の初期電圧設定回路14から入力される。
発振回路116は、抵抗R5とコンデンサC3とに接続されて発振し、三角波を出力する。
図3に示すワイヤレス電力伝送システムSは、図1に示した各部を模式化して示したものである。ワイヤレス電力伝送システムSは、給電装置1と受電装置2を含んで構成される。
給電装置1は、直流電源18、オペアンプ113、ロジック回路115、インバータ回路12、給電コイルL1、無線モジュールM1、降圧回路Re1、操作部19、報知部10を含んで構成される。なお、無線モジュールM1は、“BLEモジュール”と記載されている。なおプロセッサ17は、入出力回路171やD/Aコンバータ172を含んでいてもよい。また、D/Aコンバータ172は、無線モジュールM1には含まれずに、給電装置1に含んで構成されてもよい。
無線モジュールM1は、プロセッサ17、無線ユニット16、入出力回路171、D/Aコンバータ172を備える。プロセッサ17は、この無線モジュールM1を統括制御する。入出力回路171は、操作部19から操作情報を取得し、報知部10にアラームを出力する。D/Aコンバータ172は、オペアンプ113にアナログの制御信号S1を出力する。
給電装置1のインバータ回路12は、給電コイルL1を駆動する。受電装置2は、電磁誘導により受電コイルL2で電力が発生する。この電力は整流回路22で整流された整流電圧Vaとなったのち、分圧回路24で分圧されて検出電圧V3となり、定期的にA/Dコンバータ272で測定される。受電装置2のプロセッサ27は、無線ユニット26により、A/Dコンバータ272で測定した検出電圧V3を給電装置1に送信する。
給電装置1のプロセッサ17は、受電装置2から所定期間に亘って通信パケットを受信しなくなると、保護動作のためにインバータ回路12を停止させて、かつ報知部10にアラームを出力する。プロセッサ17は、受電装置2から受信した通信パケットが所定時間よりも遅延していたならば、今回の通信パケットを無視する。更にプロセッサ17は、受電装置2から受信すべき通信パケットの欠落数の累積が所定閾値を超えたとき、受電装置2に対して無線出力を上げるように指示する。更にプロセッサ17は、受電装置2に対して無線出力の最大を指示しており、かつ受電装置2から受信すべき通信パケットの欠落が所定閾値を超えたときは保護動作を指示する。更にプロセッサ17は、所定期間に亘って通信パケットの欠落を判定しなかったならば、受電装置2に対して無線出力を下げるように指示する。
受電装置2には、周期的に電圧値をフィードバックするための周期タイマを、事前に設定された値で設定する(ステップS10)。受電装置2は、周期タイマが完了する毎に(ステップS11→Yes)、ステップS12〜S17の処理において、受電コイルからの整流電圧から測定した電圧値に循環インデックス値を組み合わせて送信データを作成し、通信パケットとして送信する。
プロセッサ17は、変数やフラグ等を初期化する(ステップS20)。具体的にいうと、プロセッサ17は、通信欠落数と通信欠落累積カウンタと正常受信カウンタを0で初期化し、アラームフラグを0でクリアする。その後プロセッサ17は、事前に設定された値で周期タイマを起動する(ステップS21)。
ステップS22において、プロセッサ17は、アラームフラグに1がセットされているか否かを判定する。プロセッサ17は、アラームフラグに1がセットされているならば(Yes)、保護動作のために給電を停止して(ステップS23)、報知部10にアラームを出力する(ステップS24)。プロセッサ17は、例えばインバータ回路12を停止させることにより、給電を停止する。
更にプロセッサ17は、周期タイマを停止して(ステップS25)、変数やフラグ等をクリアする(ステップS26)。具体的にいうと、プロセッサ17は、通信欠落数と通信欠落累積カウンタと正常受信カウンタを0で初期化する。ステップS26の処理が終了すると、プロセッサ17は、ステップS22の処理に戻る。
ステップS22においてプロセッサ17は、アラームフラグに1がセットされていなければ(No)、ステップS27の処理に進む。
ステップS27において、プロセッサ17は、周期タイマにより通信周期が経過しているか否かを判定する。プロセッサ17は、通信周期が経過しているならば(Yes)、通信欠落数に1を加算して(ステップS28)、図6のステップS29の処理に進む。なお、プロセッサ17は、周期タイマ起動後および後述する再起動後の初回においては、所定の通信周期の7.5ミリ秒よりもやや短い周期で経過判定するとよい。例えば、初回は所定の通信周期から受信処理時間を減算した値の90%で経過判定して通信欠落数に1を加算する。これにより、通信欠落数に1を加算したのちに、通信パケットを受信することができる。
ステップS27において、プロセッサ17は、通信周期が経過していないと判定したならば(No)、図6のステップS29の処理に進む。
図6のステップS29において、プロセッサ17は、通信パケットを受信したか否かを判定する。接続済でない場合、この通信パケットは、受電装置2からの接続要求と識別情報を含んでいる。プロセッサ17は、通信パケットを受信していないならば(No)、ステップS30に進み、通信欠落数が最大値を超えたか否かを判定する。ステップS30において、プロセッサ17は、通信欠落数が最大値を超えていなかったならば(No)、図5のステップS22の処理に戻る。ステップS30において、プロセッサ17は、通信欠落数が最大値(例えば4回)を超えていたならば(Yes)、アラームフラグに1をセットして(ステップS31)、図5のステップS22の処理に戻る。なお、通信欠落数の最大値は、接続済みか否かで値が異なってもよい。つまりプロセッサ17は、受電装置2から所定期間に亘って通信パケットを受信しなかった場合には、保護動作を行う。これにより、受電装置2の整流電圧が過大とならないように保護できる。
ステップS29において、プロセッサ17は、通信パケットを受信していたならば(Yes)、ステップS32に進む。
ステップS32において、プロセッサ17は、受電装置2と接続済みであるか否かを判定する。プロセッサ17は、受電装置2と接続済みでなかったならば、ステップS33に進み、受電装置2から受信した識別情報が一致しているか否かを判定する。ステップS33において、プロセッサ17は、識別情報が一致しているならば(Yes)、受電装置2との接続処理を行い(ステップS34)、ステップS35の処理に進む。なお、この接続処理において、給電装置1が受電装置2の周期タイマや無線出力を再設定してもよい。
ステップS32において、プロセッサ17は、受電装置2と接続済みならば(Yes)、ステップS35の処理に進む。
ステップS35において、プロセッサ17は、通信パケットから循環インデックス値を取得する。ここでプロセッサ17は、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分を算出し、前回の通信パケットとの間に通信パケットの欠落が発生していないか否かを判定する。
プロセッサ17は、受信した通信パケットが遅延していなければ(ステップS36→No)、ステップS38の処理に進む。
ステップS38において、プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの喪失や遅延があったか否かを判定する。プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの喪失や遅延がなかったならば(No)、ステップS39の処理に進む。以下、ステップS39〜S43の処理は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの喪失や遅延がなく、正常に受信したときの処理である。
ステップS39において、プロセッサ17は、正常受信カウンタに1を加算する(ステップS39)。ここで正常受信カウンタとは、連続して通信パケットを正常に受信した回数をいう。すなわち、プロセッサ17は、所定期間に亘って通信パケットを正常に受信した受信回数をカウントする。
ステップS43において、プロセッサ17は、正常受信カウンタを0でクリアし、ステップS52の処理に進む。
以下、ステップS44〜S51の処理は、通信パケットを正常に受信できなかったときの処理である。
図6のステップS38において、プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの喪失または遅延が有ったならば(Yes)、正常受信カウンタを0でクリアする(ステップS44)。
図7のステップS45において、プロセッサ17は、通信欠落数が通信欠落閾値を超過したか否かを判定する。通信欠落数は、前回に受信した通信パケットと、今回に受信した通信パケットとの間に経過した周期数であり、何回分の通信パケットを欠落したかを示す変数である。本実施形態の通信欠落閾値は2である。プロセッサ17は、通信欠落数が通信欠落閾値を超過していなかったならば(No)、ステップS52の処理に進む。
ステップS54において、プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの遅延があったか否かを判定する。プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの遅延がなかったならば(No)、周期タイマを再起動する(ステップS55)。これにより、給電装置1と受電装置2とはほぼ同期することができる。
プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの遅延があったならば(Yes)、周期タイマを所定値だけ減算する(ステップS56)。周期タイマを減算する所定値は、今回の通信パケットと前回の正常受信時の通信パケットの循環インデックス値の差分に、周期を乗算した値である。その後、プロセッサ17は、通信欠落数を0でクリアし(ステップS57)、図5のステップS22の処理に戻る。
図8の最上部のチャートは、受電装置2における無線出力の遷移を整数値で示している。第2番目のチャートは、受電装置2における循環インデックス値を示している。第3番目のチャートは、受電装置2が送信する通信パケットを示している。
第4番目のチャートは、給電装置1が受信した通信パケットを示している。第5番目のチャートは、給電装置1がカウントする周期タイマを示している。第6番目のチャートは、給電装置1がカウントする通信欠落数を示している。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算される。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算されて、2となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算されて、3となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立しないので、通信欠落累積カウンタは変化しない。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算され、1となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算されて2となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算されて3となる。
時刻T101において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値がFFの通信パケットを送信する。しかし給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信できずに欠落させてしまう。これにより、通信欠落数は1となる。
時刻T113において、プロセッサ17は、前回の通信パケットが遅延していたので、図7のステップS54の判定が成立し、給電側の周期タイマから2周期分を減算する。これにより、周期タイマは、時刻T112において再起動した場合と、ほぼ同じ値となり、周期の始まりからの時間(T112からT113の間の時間)をキャンセルすることができる。
図12の最上部のチャートは、受電装置2における整流電圧Vaを実線で示し、そのA/D変換データを破線で示している。第2番目のチャートは、受電装置2が送信する通信パケットを示し、その下側には循環インデックス値が示されている。
なお、図12の時刻T121において、給電装置1は、正常に通信パケットを受信している。よって、時刻T121において、給電装置1が受信した通信パケットの循環インデックス値の前回との差分は1である。
なお、図13の時刻T131において、給電装置1は、正常に通信パケットを受信している。よって、時刻T131において、給電装置1が受信した通信パケットの循環インデックス値の前回との差分は1である。
T135において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値が05の通信パケットを再送する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信できない。プロセッサ27は、循環インデックス値が05の通信パケットの受信確認ができないので、循環インデックス値が06の通信パケットを送信しない。
時刻T133から時刻T136までの間、通信パケットが3周期分に亘って給電装置1に受信されていない。時刻T136において、給電側の周期タイマは3周期分をカウントしており、プロセッサ17は、通信欠落数を3にする。このとき、給電装置1において、2周期分の通信パケットが欠落している。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(i)のようなものがある。
(b) 給電装置1の上位システムから制御する対象は、DC/DCコンバータ23に限られず、例えば負荷29を直接に制御してもよい。
(c) 給電装置1と受電装置2との間の無線通信プロトコルは、Bluetooth(登録商標) Low Energyに限定されず、Wi-Fi(登録商標)やZIGBEE(登録商標)などであってもよい。
(d) 給電装置1と受電装置2との間の無線通信は、電波通信に限定されず、適切な無線通信路を確立できれば、例えば赤外線通信、可視光通信、超音波通信などの無線方式であってもよく、限定されない。
(e) フィードバック制御は、上記実施形態に示した比例制御(古典制御)に限定されず、PI制御やPID制御などの古典制御、または現代制御であってもよく、限定されない。
(f) 制御回路11が備える積分回路の代わりに、デジタルシグナルプロセッサを用いて積分処理を行ってもよい。
(g) 保護動作は、給電装置1のインバータ回路12の停止に限定されず、初期電圧設定解除回路15のトランジスタQ5をオフさせて、ワイヤレス給電をアイドル状態に移行してもよい。
(h) 図5のステップS23において給電装置1がワイヤレス給電を停止する前に、受電装置2にアラーム情報を無線送信し、受電装置2がDC/DCコンバータ23をオフすると共に、入出力回路271から受電装置2の上位システムにアラームを出力してもよい。
(i) 循環インデックス値の遷移は、更新毎に所定値である1を加算するとともにFF(最大値)のときに1を加算すると、0(最小値)に戻ることに限定されず、0(最小値)の時に−1を加算すると、FF(最大値)に戻ることであってもよく、限定されない。つまり、プロセッサ27は、通信パケットを給電装置1に送信する毎に、循環インデックス値から所定値である1を減算し、この循環インデックス値が所定範囲である00からFF(16進数)の最小値である00を下回ったならば、この循環インデックス値を所定範囲の最大値であるFFとしてもよい。また、循環インデックス値は8ビットに限定されない。
1 給電装置
10 報知部
11 制御回路
111 降圧回路
112,113 オペアンプ
114 比較器
115 ロジック回路
116 発振回路
R5〜R7 抵抗
C3〜C5 コンデンサ
12 インバータ回路 (インバータの一例)
13 初期電圧制御回路
14 初期電圧設定回路
15 初期電圧設定解除回路
M1 無線モジュール
16 無線ユニット (第1の無線ユニットの一例)
17 プロセッサ (第1のプロセッサの一例)
171 入出力回路
172 D/Aコンバータ
18 直流電源
19 操作部
L1 給電コイル
Re1,Re2 降圧回路
2 受電装置
21 共鳴回路
L2 受電コイル
C1 共鳴コンデンサ
22 整流回路
DB ダイオードブリッジ
C2 平滑コンデンサ
23 DC/DCコンバータ(直流変換回路)
24 分圧回路
25 負荷部
M2 無線モジュール
26 無線ユニット (第2の無線ユニットの一例)
27 プロセッサ (第2のプロセッサの一例)
271 入出力回路
272 A/Dコンバータ
28 2次側電源部
29 負荷
Va 整流電圧
Claims (9)
- 給電装置および受電装置を備えるワイヤレス電力伝送システムであって、
前記給電装置は、
ワイヤレスで電力を送信する給電コイルと、
前記給電コイルを駆動するインバータと、
前記受電装置と無線通信する第1の無線ユニットと、
前記第1の無線ユニットと前記インバータとを制御する第1のプロセッサと、
を備え、
前記受電装置は、
前記給電装置の前記給電コイルからワイヤレスで電力を受信する受電コイルおよびコンデンサを含み、共鳴電圧を発生する共鳴回路と、
前記共鳴電圧を整流して整流電圧を出力する整流回路と、
前記給電装置が備える前記第1の無線ユニットと無線通信する第2の無線ユニットと、
前記第2の無線ユニットを制御する第2のプロセッサと、
を備え、
前記第2のプロセッサは、前記整流電圧を元に生成した整流電圧値の情報および送信順序を示すインデックス値を含んだ通信パケットを所定周期で前記給電装置に送信し、
前記第1のプロセッサは、前回の通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔、および、前回の通信パケットと今回の通信パケットに含まれるインデックス値の差分から、今回の通信パケットの遅延を判定すると共に、前記通信パケットを遅延なく受信する毎に、当該通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックし、前記通信パケットを所定時間よりも遅延して受信したならば、当該通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックしない、
ことを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。 - 前記第2のプロセッサは、前記通信パケットを前記給電装置に送信する毎に、前記インデックス値に対して所定値を加算する、
ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス電力伝送システム。 - 前記第2のプロセッサは、前記通信パケットを前記給電装置に送信する毎に、前記インデックス値に所定値を加算し、前記インデックス値が所定範囲の最大値を上回ったならば前記インデックス値を所定範囲の最小値とするか、又は前記インデックス値が所定範囲の最小値を下回ったならば前記インデックス値を所定範囲の最大値とする、
ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤレス電力伝送システム。 - 前記第1のプロセッサは、所定期間に亘って前記受電装置から通信パケットを受信しなかった場合には給電を停止、又はアイドル状態に移行させる、
ことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のワイヤレス電力伝送システム。 - 前記第1のプロセッサは、前回の通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔、および、前回の通信パケットと今回の通信パケットに含まれるインデックス値の差分から通信パケットの欠落数を判定し、通信パケットの欠落数の累積が所定閾値を超えたならば、前記受電装置に対して無線出力を上げるように指示する、
ことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載のワイヤレス電力伝送システム。 - 前記第1のプロセッサは更に、前記受電装置に対して無線出力の最大を指示しており、かつ通信パケットの欠落数の累積が所定閾値を超えた場合には保護動作する、
ことを特徴とする請求項5に記載のワイヤレス電力伝送システム。 - 前記第1のプロセッサは、所定期間に亘って通信パケットの欠落を判定しなかったならば、前記受電装置に対して無線出力を下げるように指示する、
ことを特徴とする請求項5に記載のワイヤレス電力伝送システム。 - 前記第1のプロセッサは、受信した今回の通信パケットが所定時間よりも遅延していなかったならば周期タイマを再起動し、当該周期タイマに基づいて、新たに受信する通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔を取得して、通信パケットの欠落から通信喪失および通信遅延を判定する、
ことを特徴とする請求項1ないし7のうちいずれか1項に記載のワイヤレス電力伝送システム。 - 給電装置および受電装置を備えるワイヤレス電力伝送システムの通信方法であって、
前記給電装置は、
ワイヤレスで電力を送信する給電コイルと、
前記給電コイルを駆動するインバータと、
前記受電装置と無線通信する第1の無線ユニットと、
前記第1の無線ユニットと前記インバータとを制御する第1のプロセッサと、
を備え、
前記受電装置は、
前記給電装置の前記給電コイルからワイヤレスで電力を受信する受電コイルおよびコンデンサを含み、共鳴電圧を発生する共鳴回路と、
前記共鳴電圧を整流して整流電圧を出力する整流回路と、
前記給電装置が備える前記第1の無線ユニットと無線通信する第2の無線ユニットと、
前記第2の無線ユニットを制御する第2のプロセッサと、
を備え、
前記第2のプロセッサが、前記整流電圧を元に生成した整流電圧値の情報および送信順序を示すインデックス値を含んだ通信パケットを所定周期で前記給電装置に送信するステップを実行し、
前記第1のプロセッサが、前回の通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔を算出するステップと、
前回の通信パケットと今回の通信パケットに含まれるインデックス値の差分、および前記受信間隔から、今回の通信パケットの遅延を判定するステップと、
前回の通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔、および、前回の通信パケットと今回の通信パケットに含まれるインデックス値の差分から、今回の通信パケットの遅延を判定すると共に、今回の通信パケットが遅延なく受信されていたならば、当該通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックし、今回の通信パケットが所定時間よりも遅延していたならば、今回の通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックしないステップと、
を実行することを特徴とするワイヤレス電力伝送システムの通信方法。
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