JP6796024B2 - ワイヤレス電力伝送システム、およびワイヤレス電力伝送システムの通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤレス電力伝送システム、およびワイヤレス電力伝送システムの通信方法に関する。
近年、金属接点やコネクタなどを介さずに電力を伝送するワイヤレス電力伝送技術を採用した機器が増えている。ワイヤレス電力伝送は、ワイヤレス給電や非接触電力伝達とも呼ばれる。
このワイヤレス電力伝送を大別すると、電力を電磁波(マイクロ波)に変換して給電する方式と、電界結合の共振現象を利用した方式と、磁界結合による方式とがある。この磁界結合による磁場の共振現象を利用するタイプには、例えば、特許文献1に記載の発明がある。
特許文献1の要約書の解決手段には、「給電コイルL2から受電コイルL3には磁気共振により電力が伝送される。VCO202は、スイッチングトランジスタQ1とスイッチングトランジスタQ2を駆動周波数foにて交互にオン・オフさせ、給電コイルL2に交流電力を供給し、給電コイルL2から受電コイルL3に交流電力を供給する。位相検出回路114は電流位相と電圧位相の位相差を検出し、VCO202はこの位相差がゼロとなるように駆動周波数foを調整する。負荷電圧が変化したときには電流位相の検出値が調整され、結果として駆動周波数foが調整される。」と記載されている。
特開2011−139621号公報
ワイヤレス電力伝送システムの整流電圧値を安定化するため、この整流電圧値情報を給電装置に無線でフィードバックすることが考えられる。このような無線通信パケットによるワイヤレス電力伝送システムは、例えば、受電装置から給電装置に周期的に無線モジュール(Bluetooth(登録商標))を介して電圧値を送信する。給電装置は、受信した電圧値に基づくフィードバック制御を行う。
このようなワイヤレス電力伝送システムでは、他の無線通信機器からの混信や干渉、電磁ノイズ等により、通信パケットの欠落による通信喪失や遅れたタイミングで通信パケットの欠落を復旧する通信遅延が発生し、フィードバック遅れが発生する。
このフィードバック遅れを考慮して、インバータ回路を制御するエラーアンプの時定数は、通信周期より長く設定されるとよい。しかし、フィードバック遅れが長くなった場合に、電圧の変動に追従できず、不適切な制御となる場合がある。不適切な制御により、受電装置の整流電圧に発散や振動が発生し、受電装置の上位システム(負荷)が安定的に動作できなくなるという問題がある。
そこで、本発明は、ワイヤレス電力伝送システムにおいて、フィードバック遅れが長くなっても、受電装置の整流電圧に発散や振動を発生させないことを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明のワイヤレス電力伝送システムは、給電装置および受電装置を備える。
前記給電装置は、ワイヤレスで電力を送信する給電コイルと、前記給電コイルを駆動するインバータと、前記受電装置と無線通信する第1の無線ユニットと、前記第1の無線ユニットと前記インバータとを制御する第1のプロセッサと、を備える。
前記受電装置は、前記給電装置の前記給電コイルからワイヤレスで電力を受信する受電コイルおよびコンデンサを含み、共鳴電圧を発生する共鳴回路と、前記共鳴電圧を整流して整流電圧を出力する整流回路と、前記給電装置が備える前記第1の無線ユニットと無線通信する第2の無線ユニットと、前記第2の無線ユニットを制御する第2のプロセッサとを備える。
前記第2のプロセッサは、前記整流電圧を元に生成した整流電圧値の情報および送信順序を示すインデックス値を含んだ通信パケットを所定周期で前記給電装置に送信する。
前記第1のプロセッサは、前回の通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔、および、前回の通信パケットと今回の通信パケットに含まれるインデックス値の差分から、今回の通信パケットの遅延を判定すると共に、前記通信パケットを遅延なく受信する毎に、当該通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックし、前記通信パケットを所定時間よりも遅延して受信したならば、当該通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックしない。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、ワイヤレス電力伝送システムにおいて、フィードバック遅れが長くなっても、受電装置の整流電圧に発散や振動を発生させないことが可能となる。
本実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムを示す概略の構成図である。 制御回路の構成図である。 ワイヤレス電力伝送システムを示すブロック図である。 受電装置の処理を示すフローチャートである。 給電装置の処理を示すフローチャート(その1)である。 給電装置の処理を示すフローチャート(その2)である。 給電装置の処理を示すフローチャート(その3)である。 通信喪失により無線出力がUPした場合を示すタイミングチャートである。 無線最大出力時に通信パケットの欠落によりアラームが発生した場合を示すタイミングチャートである。 通信欠落最大回数超過によりアラームが発生した場合を示すタイミングチャートである。 通信遅延が発生した場合を示すタイミングチャートである。 通信喪失時の整流電圧と制御信号等の関係を示すタイミングチャートである。 通信遅延時の整流電圧と制御信号等の関係を示すタイミングチャートである。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
本実施形態の無線通信データによるワイヤレス電力伝送システムは、各装置に設定される識別情報により混信を除外し、無線出力の自動調整により通信パケットの欠落を最小化する。更にワイヤレス電力伝送システムは、循環インデックス値により遅れたタイミングで通信パケットの欠落を復旧する通信遅延を除外する。これにより、ワイヤレス電力伝送システムは、本来のタイミング且つ適正な電圧値でフィードバック制御することができる。
図1は、本実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムSを示す構成図である。
ワイヤレス電力伝送システムSは、給電装置1が受電装置2に対して磁界結合により電力を伝送するシステムである。以下、給電側と受電側それぞれの構成について説明する。
給電側である給電装置1は、直流電源18、制御回路11、インバータ回路12、給電コイルL1、初期電圧制御回路13、無線モジュールM1、降圧回路Re1、操作部19、報知部10を含んで構成される。
制御回路11は、初期電圧制御回路13や無線モジュールM1が出力する信号に基づき、ゲート信号G1〜G4を生成してインバータ回路12を制御する。このゲート信号G1〜G4は、インバータ回路12を制御する駆動制御信号である。この制御回路11の電源端子VDCは、直流電源18に接続されており、直流電圧Vdcが印加されることにより制御回路11が動作する。更に制御回路11は、定電圧端子VREGから所定の定電圧Vregを初期電圧制御回路13に印加する。この制御回路11は、無線モジュールM1が受信した整流電圧情報に基づき、パルス電力のオンデューティを可変制御するようにゲート信号G1〜G4を生成し、インバータ回路12を制御する。
インバータ回路12は、例えばPMOS(Q1,Q2)とNMOS(Q3,Q4)で構成されたフルブリッジ回路であり、受電装置2側の共鳴周波数で駆動するためのパルス電力を給電コイルL1に出力する。このインバータ回路12は、直流電源18に接続されており、直流電圧Vdcが印加されて動作する。インバータ回路12は、給電コイルL1に矩形波電圧を印加して、この給電コイルL1を駆動する。給電コイルL1には三角波(鋸歯状)の電流が流れ、受電装置2にワイヤレスで電力を送信する。なお、インバータ回路12は、全てNMOSで構成してもよい。
初期電圧制御回路13は、初期電圧を設定する初期電圧設定回路14と、初期電圧の設定を解除する初期電圧設定解除回路15とを備える。具体的にいうと、初期電圧設定回路14は、分圧抵抗R1,R2を含んで構成される。初期電圧設定解除回路15は、トランジスタQ5を含んで構成され、分圧抵抗R1,R2の接続点である初期電圧のノードを、グランドの電位に落とす機能を有する。この初期電圧制御回路13は、制御回路11の定電圧端子VREGから所定の定電圧Vregが印加されて動作し、初期駆動制御信号Ssを端子FB1に出力する。制御回路11は、初期駆動制御信号Ssに基づき、ゲート信号G1〜G4のオンデューティの初期値を設定する。このとき、ワイヤレス給電はアイドル状態となり、後記する受電装置2の2次側電源部28は、無線モジュールM2が動作可能な第1の所定電圧Va1(例えば5V)を供給する。
無線モジュールM1は、例えば、Bluetooth(登録商標) Low Energyに準拠した無線ユニット16と、プロセッサ17を含んで構成される。無線ユニット16(第1の無線ユニット)は、受電装置2の無線ユニット26との間で無線通信路を介して信号を送受信する機能を有する。なお、無線ユニット16の電界強度と、後記する無線ユニット26の電界強度は、いずれも35μV/m以下である。
なお、無線ユニット16と無線ユニット26との間の通信は、電波通信に限られず、可視光通信や赤外線通信や超音波通信などの無線通信であってもよく、限定されない。
プロセッサ17(第1のプロセッサ)は、例えば記憶部と処理装置とを備えたマイクロコンピュータであり、不図示の給電制御プログラムを実行して制御回路11や初期電圧設定解除回路15を制御する。具体的にいうと、プロセッサ17は、制御信号(第1の制御信号)S1を制御回路11の端子FB2に出力して受電側に供給する電力をフィードバック制御する。更にプロセッサ17は、制御信号(第2の制御信号)S2を初期電圧設定解除回路15のトランジスタQ5のベースに出力してトランジスタQ5をオンさせて初期駆動制御信号Ssを0Vに設定する。更にプロセッサ17は、制御信号(第3の制御信号)S3を端子SDに出力して、制御回路11をシャットダウンさせる。
プロセッサ17は、給電装置1の上位システムである操作スイッチやタッチパネル等で構成される操作部19から操作情報を取得する。プロセッサ17は、操作部19から取得した操作情報を、無線ユニット16を介して受電装置2に送信する。これによりユーザは、負荷29を操作することができる。この負荷29とは、例えばLED(light emitting diode)照明である。
更にプロセッサ17は、給電装置1の上位システムである液晶ディスプレイやスピーカ等で構成される報知部10にアラームを出力する。これにより、ワイヤレス給電に係るエラーをユーザに報知することができる。
この無線モジュールM1は、降圧回路Re1から駆動電圧V1(例えば、3.3V)の電力が供給されて動作する。降圧回路Re1は、直流電圧Vdcが印加されて駆動電圧V1の電力を供給する素子である。
受電側である受電装置2は、共鳴回路21、整流回路22、DC/DCコンバータ(直流変換回路;負荷の一例)23、分圧回路24、無線モジュールM2、降圧回路Re2を含んで構成される。
共鳴回路21は、受電コイルL2と共鳴コンデンサC1とが並列接続されたLC共鳴回路である。この共鳴回路21は、給電装置1の給電コイルL1からワイヤレスで電力を受信し、共鳴電圧を発生する。
整流回路22は、入力された交流を直流に整流するダイオードブリッジDBと、整流した電圧を平滑化する平滑コンデンサC2とを含んで構成される。これにより整流電圧Vaの電力が出力され、DC/DCコンバータ23、分圧回路24、降圧回路Re2に供給される。2次側電源部28は、共鳴回路21と整流回路22を含んで構成される。
無線モジュールM2は、例えば、Bluetooth(登録商標) Low Energyに準拠した無線ユニット26と、プロセッサ27とを含んで構成される。無線モジュールM2は、降圧回路Re2から駆動電圧V2(例えば、3.3V)の電力が供給されて動作する。
無線ユニット26(第2の無線ユニット)は、給電装置1との間で無線通信路を介して信号を送受信する機能を有する。プロセッサ27(第2のプロセッサ)は、例えば記憶部と処理装置とを備えたマイクロコンピュータであり、不図示の受電制御プログラムを実行してDC/DCコンバータ23を制御する。更にプロセッサ27は、検出電圧V3を計測して整流電圧情報を生成し、この整流電圧情報を無線ユニット26によって給電装置1に送信する。更にプロセッサ27は、制御信号S4をDC/DCコンバータ23に出力して、このDC/DCコンバータ23を起動または停止させる。
プロセッサ27は更に、給電装置1の操作部19から入力された操作情報を、無線ユニット26を介して受信し、この操作情報に基づきDC/DCコンバータ23や負荷29を制御する。
DC/DCコンバータ23は、2次側電源部28から第2の所定電圧Va2(例えば、12V)の電力が供給されると、これを別の出力電圧Voutの電力に変換する回路である。DC/DCコンバータ23の出力電圧Voutにより負荷29が駆動される。DC/DCコンバータ23は、第2の所定電圧Va2が変動しても出力電圧Voutが一定となるように動作する。よって負荷29を安定に動作させることができる。DC/DCコンバータ23と負荷29とは、この受電装置2における負荷部25に相当する。このDC/DCコンバータ23は、無線モジュールM2から出力される制御信号(第4の制御信号)S4により起動または停止する。
分圧回路24は、分圧抵抗R3,R4を含んで構成され、整流電圧Vaを分圧した検出電圧V3を、無線モジュールM2のプロセッサ27に印加する。
この無線モジュールM2は、降圧回路Re2から駆動電圧V2(例えば、3.3V)の電力が供給されて動作する。降圧回路Re2は、整流電圧Vaが印加されて駆動電圧V2の電力を供給する素子であり、ここでは無線モジュールM2に供給している。
図2は、制御回路11の構成図である。
制御回路11は、降圧回路111、オペアンプ112,113、比較器114、ロジック回路115、発振回路116を含んで構成される。この制御回路11は、電源端子VDC、グランド端子GND、定電圧Vregを出力する定電圧端子VREGと、入力側の端子FB1,FB2および端子SDと、出力側の端子G1,G2,G3,G4と、を含んでいる。
電源端子VDCには直流電圧Vdcが印加され、グランド端子GNDはグランドに接続される。
降圧回路111は、定電圧Vregを生成する回路であり、例えばレギュレータが電源端子VDCとグランド端子GNDに接続されて、直流電圧Vdcから生成した定電圧Vregを定電圧端子VREGに出力する。
オペアンプ112と抵抗R7とコンデンサC5とは、積分回路を構成する。抵抗R7の一端は、端子FB1を介してオペアンプ112の反転入力端子に接続される。コンデンサC5の一端は端子FB1を介してオペアンプ112の反転入力端子に接続され、他端はオペアンプ112の出力端子に接続される。オペアンプ112の非反転入力端子には、基準電圧Vref1が印加される。
この積分回路は、抵抗R7の他端に初期駆動制御信号Ssが入力されたとき、基準電圧Vref1と初期駆動制御信号Ssとの電位差を積分した出力信号SsCを出力する。この積分回路は、初期駆動制御信号Ssが基準電圧Vref1と等しくなるように積分時定数τsをもって制御する。初期駆動制御信号Ssは、初期電圧制御回路13の初期電圧設定回路14から入力される。
オペアンプ113と抵抗R6とコンデンサC4とは、積分回路を構成する。抵抗R6の一端は、端子FB2を介してオペアンプ113の反転入力端子に接続される。コンデンサC4の一端は端子FB2を介してオペアンプ113の反転入力端子に接続され、他端はオペアンプ113の出力端子に接続される。オペアンプ113の非反転入力端子には、基準電圧Vref2が印加される。
この積分回路は、抵抗R6の他端に制御信号S1が入力されたとき、基準電圧Vref2と制御信号S1の電位差を積分した出力信号S1Cを出力する。この積分回路は、制御信号S1が基準電圧Vref2と等しくなるように積分時定数τ1をもって制御する。制御信号S1は、無線モジュールM1のプロセッサ17から入力される。なお、これらオペアンプ112,113はコレクタ出力であり、それぞれの出力端子が接続されている。
比較器114の反転入力端子には、これらオペアンプ112,113の出力端子が接続されて出力信号SsCまたは出力信号S1Cのうち電圧の低い方が入力される。比較器114の非反転入力端子には、発振回路116の三角波信号Stが入力される。これにより、反転入力端子に印加された電圧に応じたオンデューティのパルス信号を生成することができる。
ロジック回路115は、入力側に比較器114の出力端子と、三角波信号Stと、端子SDとが接続され、出力側にゲート信号の出力端子が接続される。このロジック回路115は、三角波信号Stの上限ピーク、下限ピークと比較器114から入力されたパルス信号の立ち下がりからゲート信号G1,G2とゲート信号G3,G4とをそれぞれ生成する。ロジック回路115は、端子SDに無線モジュールM1のプロセッサ17から制御信号S3が入力されると、ゲート信号G1〜G4の出力動作を停止する。
発振回路116は、抵抗R5とコンデンサC3とに接続されて発振し、三角波を出力する。
図3は、ワイヤレス電力伝送システムSを示すブロック図である。
図3に示すワイヤレス電力伝送システムSは、図1に示した各部を模式化して示したものである。ワイヤレス電力伝送システムSは、給電装置1と受電装置2を含んで構成される。
給電装置1は、直流電源18、オペアンプ113、ロジック回路115、インバータ回路12、給電コイルL1、無線モジュールM1、降圧回路Re1、操作部19、報知部10を含んで構成される。なお、無線モジュールM1は、“BLEモジュール”と記載されている。なおプロセッサ17は、入出力回路171やD/Aコンバータ172を含んでいてもよい。また、D/Aコンバータ172は、無線モジュールM1には含まれずに、給電装置1に含んで構成されてもよい。
直流電源18は、降圧回路Re1、インバータ回路12、操作部19、報知部10に直流電圧Vdcを印加する。降圧回路Re1は、無線モジュールM1に駆動電圧V1を印加する。
無線モジュールM1は、プロセッサ17、無線ユニット16、入出力回路171、D/Aコンバータ172を備える。プロセッサ17は、この無線モジュールM1を統括制御する。入出力回路171は、操作部19から操作情報を取得し、報知部10にアラームを出力する。D/Aコンバータ172は、オペアンプ113にアナログの制御信号S1を出力する。
受電装置2は、受電コイルL2、整流回路22、分圧回路24、無線モジュールM2、降圧回路Re2、負荷部25を含んで構成される。なお、無線モジュールM2は、“BLEモジュール”と記載されている。整流回路22は、分圧回路24、降圧回路Re2、負荷部25に整流電圧Vaを供給する。降圧回路Re2は、無線モジュールM2に駆動電圧V2を供給する。
無線モジュールM2は、プロセッサ27、無線ユニット26、入出力回路271、A/Dコンバータ272を備える。分圧回路24は、整流電圧Vaを分圧する分圧抵抗である。分圧回路24は、整流電圧Vaを分圧した検出電圧V3を、無線モジュールM2のA/Dコンバータ272に出力する。なおプロセッサ27は、入出力回路271やA/Dコンバータ272を含んでいてもよい。また、A/Dコンバータ272は、無線モジュールM2には含まれずに、受電装置2に含んで構成されてもよい。
《ワイヤレス電力伝送システムSの動作》
給電装置1のインバータ回路12は、給電コイルL1を駆動する。受電装置2は、電磁誘導により受電コイルL2で電力が発生する。この電力は整流回路22で整流された整流電圧Vaとなったのち、分圧回路24で分圧されて検出電圧V3となり、定期的にA/Dコンバータ272で測定される。受電装置2のプロセッサ27は、無線ユニット26により、A/Dコンバータ272で測定した検出電圧V3を給電装置1に送信する。
給電装置1のプロセッサ17は、無線ユニット16を介して受信した通信パケットに含まれる整流電圧値をD/Aコンバータ172でアナログ電圧である制御信号S1に変換する。D/Aコンバータ172は、新しい整流電圧値を含む通信パケットを受信するまでは、直前の整流電圧値に基づくアナログ電圧を継続してオペアンプ113に出力する。オペアンプ113は、入力されるアナログ電圧を積分した出力信号S1Cを、不図示の三角波との比較部を介してロジック回路115に出力する。ロジック回路115は、出力信号S1Cに応じたデューティでインバータ回路12を駆動する。ワイヤレス電力伝送システムSは、このように制御することで、受電装置2の整流電圧Vaが12V(目標値)の電圧で安定するように制御するフィードバックシステムである。
給電装置1のプロセッサ17は、操作部19から入力された操作情報を、入出力回路171を介して取得し、無線ユニット16を介して送信する。受電装置2のプロセッサ27は、無線ユニット26により、操作情報を受信して負荷部25を制御する。
給電装置1のプロセッサ17は、受電装置2から所定期間に亘って通信パケットを受信しなくなると、保護動作のためにインバータ回路12を停止させて、かつ報知部10にアラームを出力する。プロセッサ17は、受電装置2から受信した通信パケットが所定時間よりも遅延していたならば、今回の通信パケットを無視する。更にプロセッサ17は、受電装置2から受信すべき通信パケットの欠落数の累積が所定閾値を超えたとき、受電装置2に対して無線出力を上げるように指示する。更にプロセッサ17は、受電装置2に対して無線出力の最大を指示しており、かつ受電装置2から受信すべき通信パケットの欠落が所定閾値を超えたときは保護動作を指示する。更にプロセッサ17は、所定期間に亘って通信パケットの欠落を判定しなかったならば、受電装置2に対して無線出力を下げるように指示する。
図4は、受電装置2の処理を示すフローチャートである。受電装置2のプロセッサ27が起動すると、図4に示す処理が開始する。
受電装置2には、周期的に電圧値をフィードバックするための周期タイマを、事前に設定された値で設定する(ステップS10)。受電装置2は、周期タイマが完了する毎に(ステップS11→Yes)、ステップS12〜S17の処理において、受電コイルからの整流電圧から測定した電圧値に循環インデックス値を組み合わせて送信データを作成し、通信パケットとして送信する。
プロセッサ27は、周期タイマが完了したならば(ステップS11→Yes)、ステップS12に進み、給電装置1と接続済か否かを判定する。この受電側の周期タイマは、完了毎に自動的に再起動される。プロセッサ27は、給電装置1と接続済ではないと判定したならば(No)、受電装置2に事前に設定された識別情報を取得し(ステップS13)、ステップS14の処理に進む。プロセッサ27は、給電装置1と接続済であると判定したならば、ステップS14の処理に進む。
ステップS14においてプロセッサ27は、循環インデックス値を取得し、更にA/Dコンバータ272から検出電圧V3をデジタル変換したA/D変換データを取得する。本実施形態の周期タイマは、7.5ミリ秒毎に完了する。なお、図面ではA/Dコンバータ272のことを“ADC”、A/D変換データのことを“ADCデータ”と記載している。循環インデックス値とは、送信順序を示す情報であり、例えば8ビットの情報である。
プロセッサ27は、このA/D変換データから整流電圧値の情報を生成し、整流電圧値と循環インデックス値、および給電装置1と接続済ではない場合は識別情報から送信データを作成し(ステップS15)、無線ユニット26を介して通信パケットとして送信する(ステップS16)。その後プロセッサ27は、循環インデックス値に1を加算して(ステップS17)、ステップS18の処理に進む。なお、循環インデックス値がFF(16進数)のときに1を加算すると、0に戻る。つまり、プロセッサ27は、通信パケットを給電装置1に送信する毎に、循環インデックス値に所定値である1を加算している。更にプロセッサ27は、循環インデックス値が所定範囲である00からFF(16進数)の最大値であるFFを上回ったならば、この循環インデックス値を所定範囲の最小値である00としている。以下、本明細書と図面では、循環インデックス値を2桁の16進数で記載している。
ステップS18においてプロセッサ27は、無線出力変更の指令を受信したか否かを判定する。プロセッサ27は、無線出力変更の指令を受信したならば(Yes)、無線送信出力を変更して(ステップS19)、ステップS11の処理に戻る。プロセッサ27は、無線出力変更の指令を受信しなかったならば(No)、ステップS11の処理に戻る。
本実施形態では、受電装置2から給電装置1に無線で送信される整流電圧値の通信パケットに、循環インデックス値が追加されている。この循環インデックス値は、通信順序を示す情報である。受電装置2は、通信パケットを送信する度に、循環インデックス値を1つ加算している。そのため、受電装置2は、循環インデックス値によって、その通信パケットの順序を給電装置1に示すことができる。
図5から図7は、給電装置1の処理を示すフローチャートである。給電装置1のプロセッサ17が起動すると、図5から図7に示す処理が開始する。
プロセッサ17は、変数やフラグ等を初期化する(ステップS20)。具体的にいうと、プロセッサ17は、通信欠落数と通信欠落累積カウンタと正常受信カウンタを0で初期化し、アラームフラグを0でクリアする。その後プロセッサ17は、事前に設定された値で周期タイマを起動する(ステップS21)。
《アラーム》
ステップS22において、プロセッサ17は、アラームフラグに1がセットされているか否かを判定する。プロセッサ17は、アラームフラグに1がセットされているならば(Yes)、保護動作のために給電を停止して(ステップS23)、報知部10にアラームを出力する(ステップS24)。プロセッサ17は、例えばインバータ回路12を停止させることにより、給電を停止する。
更にプロセッサ17は、周期タイマを停止して(ステップS25)、変数やフラグ等をクリアする(ステップS26)。具体的にいうと、プロセッサ17は、通信欠落数と通信欠落累積カウンタと正常受信カウンタを0で初期化する。ステップS26の処理が終了すると、プロセッサ17は、ステップS22の処理に戻る。
ステップS22においてプロセッサ17は、アラームフラグに1がセットされていなければ(No)、ステップS27の処理に進む。
《通信欠落数のカウント》
ステップS27において、プロセッサ17は、周期タイマにより通信周期が経過しているか否かを判定する。プロセッサ17は、通信周期が経過しているならば(Yes)、通信欠落数に1を加算して(ステップS28)、図6のステップS29の処理に進む。なお、プロセッサ17は、周期タイマ起動後および後述する再起動後の初回においては、所定の通信周期の7.5ミリ秒よりもやや短い周期で経過判定するとよい。例えば、初回は所定の通信周期から受信処理時間を減算した値の90%で経過判定して通信欠落数に1を加算する。これにより、通信欠落数に1を加算したのちに、通信パケットを受信することができる。
ステップS27において、プロセッサ17は、通信周期が経過していないと判定したならば(No)、図6のステップS29の処理に進む。
《通信パケットの受信》
図6のステップS29において、プロセッサ17は、通信パケットを受信したか否かを判定する。接続済でない場合、この通信パケットは、受電装置2からの接続要求と識別情報を含んでいる。プロセッサ17は、通信パケットを受信していないならば(No)、ステップS30に進み、通信欠落数が最大値を超えたか否かを判定する。ステップS30において、プロセッサ17は、通信欠落数が最大値を超えていなかったならば(No)、図5のステップS22の処理に戻る。ステップS30において、プロセッサ17は、通信欠落数が最大値(例えば4回)を超えていたならば(Yes)、アラームフラグに1をセットして(ステップS31)、図5のステップS22の処理に戻る。なお、通信欠落数の最大値は、接続済みか否かで値が異なってもよい。つまりプロセッサ17は、受電装置2から所定期間に亘って通信パケットを受信しなかった場合には、保護動作を行う。これにより、受電装置2の整流電圧が過大とならないように保護できる。
ステップS29において、プロセッサ17は、通信パケットを受信していたならば(Yes)、ステップS32に進む。
《接続》
ステップS32において、プロセッサ17は、受電装置2と接続済みであるか否かを判定する。プロセッサ17は、受電装置2と接続済みでなかったならば、ステップS33に進み、受電装置2から受信した識別情報が一致しているか否かを判定する。ステップS33において、プロセッサ17は、識別情報が一致しているならば(Yes)、受電装置2との接続処理を行い(ステップS34)、ステップS35の処理に進む。なお、この接続処理において、給電装置1が受電装置2の周期タイマや無線出力を再設定してもよい。
給電装置1と受電装置2には、それぞれユーザが自由に設定可能な識別情報が事前に設定されて紐付けられている。給電装置1は、受電装置2の初回に受信した識別情報と、給電装置1の識別情報とが一致した場合に接続処理を行い、以降は識別情報の確認を省略してフィードバック制御を行う。この方法により、給電装置が正しい受電装置と高速に通信できる。
なお、受電装置2は、常に循環インデックス値とA/D変換データを通信パケットに付与しているので、接続処理の後、すぐさま循環インデックス値を判定している。ステップS33において、プロセッサ17は、識別情報が一致しないならば(No)、図5のステップS22の処理に戻る。
ステップS32において、プロセッサ17は、受電装置2と接続済みならば(Yes)、ステップS35の処理に進む。
《今回の通信パケットの通信遅延の判定》
ステップS35において、プロセッサ17は、通信パケットから循環インデックス値を取得する。ここでプロセッサ17は、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分を算出し、前回の通信パケットとの間に通信パケットの欠落が発生していないか否かを判定する。
ステップS36において、プロセッサ17は、今回の通信パケットが遅延しているか否かを判定する。プロセッサ17は、通信欠落数から循環インデックス値の差分を減算した値が1以上ならば、今回の通信パケットが遅延していると判定する。プロセッサ17は、受信した通信パケットが遅延していたならば(ステップS36→Yes)、通信欠落数から循環インデックス値の差分を減算して(ステップS37)、図5のステップS22の処理に戻る。
プロセッサ17は、受信した通信パケットが遅延していなければ(ステップS36→No)、ステップS38の処理に進む。
《今回の通信パケットの直前の通信喪失または通信遅延》
ステップS38において、プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの喪失や遅延があったか否かを判定する。プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの喪失や遅延がなかったならば(No)、ステップS39の処理に進む。以下、ステップS39〜S43の処理は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの喪失や遅延がなく、正常に受信したときの処理である。
《正常受信時の処理》
ステップS39において、プロセッサ17は、正常受信カウンタに1を加算する(ステップS39)。ここで正常受信カウンタとは、連続して通信パケットを正常に受信した回数をいう。すなわち、プロセッサ17は、所定期間に亘って通信パケットを正常に受信した受信回数をカウントする。
図7のステップS40において、プロセッサ17は、正常受信カウンタが閾値を超過したか否かを判定する。本実施形態の正常受信カウンタの閾値はFF(16進数)である。プロセッサ17は、正常受信カウンタが閾値を超過したならば(Yes)、ステップS41の処理に進み、正常受信カウンタが閾値を超過していないならば(No)、ステップS52の処理に進む。
ステップS41において、プロセッサ17は、受電装置2に対して無線出力を最小(例えば0)とするように指示していたか否かを判定する。プロセッサ17は、無線出力を最小とするように指示していなかったならば(No)、無線出力を下げる(Down)指示を送信し(ステップS42)、ステップS43の処理に進む。この指示を受信すると、受電装置2は、通信出力を下げる。これにより、他の電波通信機器への干渉を防ぐことができる。
ステップS41において、プロセッサ17は、無線出力を最小とするように指示していたならば(Yes)、無線出力を変更することなく、ステップS43の処理に進む。
ステップS43において、プロセッサ17は、正常受信カウンタを0でクリアし、ステップS52の処理に進む。
《非正常受信時の処理》
以下、ステップS44〜S51の処理は、通信パケットを正常に受信できなかったときの処理である。
図6のステップS38において、プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの喪失または遅延が有ったならば(Yes)、正常受信カウンタを0でクリアする(ステップS44)。
図7のステップS45において、プロセッサ17は、通信欠落数が通信欠落閾値を超過したか否かを判定する。通信欠落数は、前回に受信した通信パケットと、今回に受信した通信パケットとの間に経過した周期数であり、何回分の通信パケットを欠落したかを示す変数である。本実施形態の通信欠落閾値は2である。プロセッサ17は、通信欠落数が通信欠落閾値を超過していなかったならば(No)、ステップS52の処理に進む。
図7のステップS45において、プロセッサ17は、通信欠落数が通信欠落閾値を超過したならば(Yes)、通信欠落累積カウンタに1を加算し(ステップS46)、ステップS47の処理に進む。ここで通信欠落累積カウンタとは、通信欠落数が所定閾値を超えた場合をカウントするカウンタ変数である。
ステップS47において、プロセッサ17は、通信欠落累積カウンタが閾値を超過したならば(ステップS47→Yes)、この通信欠落累積カウンタを0でクリアする(ステップS48)。本実施形態の通信欠落累積カウンタの閾値は3である。そして、プロセッサ17は、受電装置2に対して無線最大出力(例えば7)を指示していたならば(ステップS49→Yes)、アラームフラグを1にセットして(ステップS50)、図5のステップS22に戻る。プロセッサ17は、受電装置2に対して無線最大出力を指示していなかったならば(ステップS49→No)、無線出力を上げる(Up)指示を送信し(ステップS51)、ステップS52の処理に進む。
ステップS52において、プロセッサ17は、通信パケットからA/D変換データを取得し、このA/D変換データをD/Aコンバータ172に設定し(ステップS53)、接続直後でワイヤレス給電がアイドル状態の場合は、初期電圧設定解除回路15のトランジスタQ5をエラーアンプに適切なタイミングでオンさせて、フィードバック状態に移行する。なお、図面ではA/D変換データのことを“ADCデータ”、D/Aコンバータ172のことを“DAC”と記載している。
ステップS54において、プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの遅延があったか否かを判定する。プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの遅延がなかったならば(No)、周期タイマを再起動する(ステップS55)。これにより、給電装置1と受電装置2とはほぼ同期することができる。
プロセッサ17は、今回の通信パケットの直前に通信パケットの遅延があったならば(Yes)、周期タイマを所定値だけ減算する(ステップS56)。周期タイマを減算する所定値は、今回の通信パケットと前回の正常受信時の通信パケットの循環インデックス値の差分に、周期を乗算した値である。その後、プロセッサ17は、通信欠落数を0でクリアし(ステップS57)、図5のステップS22の処理に戻る。
図8は、通信喪失により無線出力がUPした場合を示すタイミングチャートである。
図8の最上部のチャートは、受電装置2における無線出力の遷移を整数値で示している。第2番目のチャートは、受電装置2における循環インデックス値を示している。第3番目のチャートは、受電装置2が送信する通信パケットを示している。
第4番目のチャートは、給電装置1が受信した通信パケットを示している。第5番目のチャートは、給電装置1がカウントする周期タイマを示している。第6番目のチャートは、給電装置1がカウントする通信欠落数を示している。
第7番目のチャートは、給電装置1がカウントする通信欠落累積カウンタを示している。第8番目のチャートは、給電装置1がカウントする正常受信カウンタを示している。第9番目のチャートは、給電装置1が判定するアラームフラグを示している。各チャートに共通する縦の破線は、受電装置2の周期タイマの完了タイミングを示している。受電装置2は、縦破線のタイミング毎に通信パケットを送信して、循環インデックス値に1を加算する。なお、図9から図11のタイミングチャートも、各チャートが同様に配列している。
給電装置1は、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分から、通信欠落数を計算する。通信欠落数が閾値を超えた場合を、通信欠落累積カウンタでカウントする。給電装置1は、この通信欠落累積カウンタが閾値を超えたならば、受電装置2の無線出力を上げる。この方法により、低い無線出力を補正し、通信パケットの欠落を最小化できる。
時刻T81において、無線出力は最小の状態の0である。この時刻T81において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が03の通信パケットを遅延なしに受信する。循環インデックス値が01,02の通信パケットが欠落(喪失)しているので、給電側の周期タイマは3周期分をカウントしており、通信欠落数は3となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算される。
時刻T82において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が00の通信パケットを遅延なしに受信する。循環インデックス値がFE,FFの通信パケットが欠落(喪失)しているので、給電側の周期タイマは3周期分をカウントしており、通信欠落数は3となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算されて、2となる。
時刻T83において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が03の通信パケットを遅延なしに受信する。循環インデックス値が01,02の通信パケットが欠落(喪失)しているので、給電側の周期タイマは3周期分をカウントしており、通信欠落数は3となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算されて、3となる。
時刻T84において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が02の通信パケットを遅延なしに受信する。循環インデックス値が00,01の通信パケットが欠落(喪失)しているので、給電側の周期タイマは3周期分をカウントしており、通信欠落数は3となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算されて4となり、通信欠落累積カウンタの閾値を超える。そのため、通信欠落累積カウンタは0でクリアされ、給電装置1から受電装置2に、無線出力をUpする指示が送信される。受電装置2は、無線出力を1段階上げる。
時刻T85において、受電装置2の無線出力は1となり、1段階上げられている。これ以降、給電装置1は、通信パケットを欠落させてしまう確率を下げることができる。
時刻T86において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値がFEの通信パケットを送信する。しかし給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値がFEの通信パケットを受信できず、この通信パケットを欠落(喪失)させてしまう。
時刻T87において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値がFFの通信パケットを遅延なしに受信する。循環インデックス値がFEの通信パケットが欠落(喪失)しているので、給電側の周期タイマは2周期分をカウントしており、通信欠落数は2となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立しないので、通信欠落累積カウンタは変化しない。
図9は、無線最大出力時に通信パケットの欠落によりアラームが発生した場合を示すタイミングチャートである。
時刻T91において、受電装置2の無線出力は最大の状態の7である。この時刻T91において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が03の通信パケットを遅延なしに受信する。循環インデックス値が01,02の通信パケットが欠落(喪失)しているので、給電側の周期タイマは3周期分をカウントしており、通信欠落数は3となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算され、1となる。
時刻T92において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値がFFの通信パケットを遅延なしに受信する。循環インデックス値がFD,FEの通信パケットが欠落(喪失)しているので、給電側の周期タイマは3周期分をカウントしており、通信欠落数は3となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算されて2となる。
時刻T93において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が02の通信パケットを遅延なしに受信する。循環インデックス値が00,01の通信パケットが欠落(喪失)しているので、給電側の周期タイマは3周期分をカウントしており、通信欠落数は3となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算されて3となる。
時刻T94において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が01の通信パケットを遅延なしに受信する。循環インデックス値がFF,00の通信パケットが欠落(喪失)しているので、給電側の周期タイマは3周期分をカウントしており、通信欠落数は3となる。
このとき、図6のステップS38の判定が成立するので、正常受信カウンタは0でクリアされる。図7のステップS45の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタに1が加算されて4となり、通信欠落累積カウンタの閾値を超える。そのため、図7のステップS47の判定が成立するので、通信欠落累積カウンタは0でクリアされる。このとき既に、給電装置1は無線出力を最大とする指示が送信されている。そのため、図7のステップS49の判定が成立するので、プロセッサ17は、アラームフラグに1をセットする(図7のステップS50)。これにより、保護動作のためにワイヤレス給電が停止し(図5のステップS23)、アラームが出力される(図5のステップS24)、受電装置2は動作を停止する。
図10は、通信欠落最大回数超過によりアラームが発生した場合を示すタイミングチャートである。
時刻T101において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値がFFの通信パケットを送信する。しかし給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信できずに欠落させてしまう。これにより、通信欠落数は1となる。
時刻T102において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値が00の通信パケットを送信する。しかし給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信できずに欠落させてしまう。通信パケットは、2周期に亘って給電装置1に受信されていない。これにより、通信欠落数は2となる。
時刻T103において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値が01の通信パケットを送信する。しかし給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信できずに欠落させてしまう。通信パケットは、3周期に亘って給電装置1に受信されていない。これにより、通信欠落数は3となる。
時刻T104において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値が02の通信パケットを送信する。しかし給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信できずに欠落させてしまう。通信パケットは、4周期に亘って給電装置1に受信されていない。これにより、通信欠落数は4となる。
時刻T105において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値が03の通信パケットを送信する。しかし給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信できずに欠落させてしまう。通信パケットは、5周期に亘って給電装置1に受信されていない。これにより、通信欠落数は5となって通信欠落最大回数の4を超える。そのため、図6のステップS30の判定が成立するので、プロセッサ17は、アラームフラグに1をセットする(図6のステップS31)。これにより、保護動作のためにワイヤレス給電が停止し(図5のステップS23)、アラームが出力され(図5のステップS24)、受電装置2は、動作を停止する。
図11は、通信遅延が発生した場合と、無線出力のDownが発生した場合を示すタイミングチャートである。
時刻T111において、受電装置2の無線出力は2である。この時刻T111において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値が01の通信パケットを送信する。しかし給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信できない。時刻T112において、通信パケットの欠落を復旧するため、受電装置2は循環インデックス値が01の通信パケットを再送する。給電装置1のプロセッサ27は、この通信パケットを時刻T112に受信する。通信欠落数は2であり、かつ循環インデックス値の差分は1なので、プロセッサ17は、図6のステップS36において通信パケットが欠落(遅延)したと判定する。プロセッサ17は、図6のステップS37において通信欠落数から循環インデックス値の差分を減算して、図5のステップS22に戻り、この通信パケットに含まれるA/D変換データを無視する。循環インデックス値の差分とは、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分であり、ここでは1である。
時刻T113において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値が02の通信パケットを送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを本来の時刻T112よりやや遅れた時刻T113において受信する。このとき、通信欠落数は1であり、かつ循環インデックス値の差分は1なので、プロセッサ17は、図6のステップS36において、受信した通信パケットが欠落(遅延)していないと判定する。前回の通信パケット(T112の通信パケット)が遅延しているので、図6のステップS38の判定が成立し、正常受信カウンタは0にクリアされる。
時刻T113において、プロセッサ17は、前回の通信パケットが遅延していたので、図7のステップS54の判定が成立し、給電側の周期タイマから2周期分を減算する。これにより、周期タイマは、時刻T112において再起動した場合と、ほぼ同じ値となり、周期の始まりからの時間(T112からT113の間の時間)をキャンセルすることができる。
給電装置1は、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分から、通信欠落(喪失および遅延)数を計算する。給電装置1は、通信パケットの欠落なしに受信できた通信パケットの数を正常受信カウンタでカウントする。給電装置1は、この正常受信カウンタが閾値を超えたならば、受電装置2の無線出力を下げるように指示する。この指示を受信すると、受電装置2は、無線出力を下げる。これにより、他の電波通信機器への干渉を防ぐことができる。
時刻T114において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値が03の通信パケットを送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信する。このとき、通信欠落数は1であり、かつ循環インデックス値の差分は1なので、プロセッサ17は、図6のステップS36において通信パケットが遅延していないと判定する。前回の通信パケットが欠落していないので、正常受信カウンタはFF(16進数)から100(16進数)に増加する。これにより、給電装置1のプロセッサ17は、無線出力を下げる(Down)指示を受電装置2に送信する。この指示を受信すると、受電装置2の無線出力は1となり、1段階下げられている。これにより、他の電波通信機器への干渉を防ぐことができる。
時刻T115において、受電装置2のプロセッサ27は、無線出力を下げた状態で、循環インデックス値が04の通信パケットを送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信する。
時刻T116において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値が03の通信パケットを送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信する。このとき、通信欠落数は1であり、かつ循環インデックス値の差分は1なので、プロセッサ17は、図6のステップS36において通信パケットが遅延していないと判定すると共に図6のステップS38において通信喪失がないと判定する。前回の通信パケットが欠落していないので、正常受信カウンタはFF(16進数)から100(16進数)に増加する。これにより、給電装置1のプロセッサ17は、無線出力を下げる(Down)指示を受電装置2に送信する。この指示を受信すると、受電装置2の無線出力は最小の0となり、1段階下げられている。これにより、他の電波通信機器への干渉を防ぐことができる。
時刻T117において、受電装置2のプロセッサ27は、無線出力を最小の0に下げた状態で、循環インデックス値が04の通信パケットを送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信する。以降、給電装置1は、正常受信カウンタが閾値を超過しても、図7のステップS41が成立するので、受電装置2に無線出力を下げる指示を送信しない。
図12は、通信喪失時の整流電圧Vaと制御信号S1等の関係を示すタイミングチャートである。音声のようにリアルタイム性を有する代わりに通信の信頼性がない通信方法では、図12に示すような通信パケットの欠落による通信喪失が発生する場合がある。
図12の最上部のチャートは、受電装置2における整流電圧Vaを実線で示し、そのA/D変換データを破線で示している。第2番目のチャートは、受電装置2が送信する通信パケットを示し、その下側には循環インデックス値が示されている。
第3番目のチャートは、給電装置1が受信した通信パケットを示し、その下側には循環インデックス値が示されている。第4番目のチャートは、給電装置1が受信した今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分を示している。第5番目のチャートは、給電装置1がカウントする周期タイマを示している。
第6番目のチャートは、給電装置1がカウントする通信欠落数を示している。第7番目のチャートは、給電装置1がフィードバックした制御信号S1を実線で示し、破線で整流電圧Vaを示している。各チャートに共通する縦の破線は、受電装置2の周期タイマの完了タイミングを示している。受電装置2は、縦破線のタイミング毎に通信パケットを送信して、循環インデックス値に1を加算する。なお、図13のタイミングチャートも、各チャートが同様に配列している。
なお、図12の時刻T121において、給電装置1は、正常に通信パケットを受信している。よって、時刻T121において、給電装置1が受信した通信パケットの循環インデックス値の前回との差分は1である。
時刻T121において、整流電圧VaのA/D変換データは、電圧V02である。受電装置2は、電圧V02と循環インデックス値の02から送信データを作成し、通信パケットとして送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信する。このとき、通信欠落数は1であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は1である。通信欠落数から循環インデックス値の差分を減算すると0になるので、プロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信したことを判定し、A/D変換データをD/Aコンバータ172に出力する。これにより制御信号S1には、電圧V02がフィードバックされる。更にプロセッサ17は、周期タイマを再起動するとともに通信欠落数を0にクリアする。なお、遅延時間は、給電装置1が通信パケットを欠落なしに受信する通信周期の1周期分の時間から、給電側の周期タイマを再起動する直前の受信処理時間を除いた時間である。
時刻T121から時刻T122までの間、通信パケットは2周期に亘って給電装置1に受信されていない。時刻T122において、給電側の周期タイマは2周期分をカウントしており、プロセッサ17は、通信欠落数を2とする。なお、プロセッサ17は、通信欠落数を0から1に加算する際には、1から2に加算する場合よりも、やや短い周期としている。このとき、給電装置1において、1周期分の通信パケットが欠落している。
時刻T122において、整流電圧VaのA/D変換データは、電圧V04である。受電装置2は、電圧V04と循環インデックス値の04から、送信データを作成し、通信パケットとして送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信する。このとき、通信欠落数は2であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は2である。通信欠落数から循環インデックス値の差分を減算すると0になるので、プロセッサ17は、この通信パケットの受信までに通信パケットの欠落が1周期分発生して、通信パケットを喪失したが、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信したことを判定し、A/D変換データをD/Aコンバータ172に出力する。これにより制御信号S1には、電圧V04がフィードバックされる。更にプロセッサ17は、周期タイマを再起動すると共に通信欠落数を0にクリアする。
時刻T122から時刻T123までの間、通信パケットは3周期に亘って給電装置1に受信されていない。時刻T123において、給電側の周期タイマは3周期分をカウントしており、プロセッサ17は、通信欠落数を3とする。このとき、給電装置1において、2周期分の通信パケットが欠落している。
時刻T123において、整流電圧VaのA/D変換データは、電圧V07である。受電装置2は、電圧V07と循環インデックス値の07から、送信データを作成し、通信パケットとして送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信する。このとき、通信欠落数は3であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は3である。通信欠落数から循環インデックス値の差分を減算すると0になるので、プロセッサ17は、この通信パケットの受信までに通信パケットの欠落が2周期分発生して、通信パケットを喪失したが、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信したことを判定し、A/D変換データをD/Aコンバータ172に出力する。これにより制御信号S1には、電圧V07がフィードバックされる。更にプロセッサ17は、周期タイマを再起動すると共に通信欠落数を0にクリアする。
時刻T124において、整流電圧VaのA/D変換データは、電圧V08である。受電装置2は、電圧V08と循環インデックス値の08とから、送信データを作成し、通信パケットとして送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信する。このとき、通信欠落数は1であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は1である。通信欠落数から循環インデックス値の差分を減算すると0になるので、プロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信したことを判定し、A/D変換データをD/Aコンバータ172に出力する。これにより制御信号S1には、電圧V08がフィードバックされる。更にプロセッサ17は、周期タイマを再起動すると共に通信欠落数を0にクリアする。
時刻T125において、整流電圧VaのA/D変換データは、電圧V09である。受電装置2は、電圧V09と循環インデックス値の09とから、送信データを作成し、通信パケットとして送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信する。このとき、通信欠落数は1であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は1である。通信欠落数から循環インデックス値の差分を減算すると0になるので、プロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信したことを判定し、A/D変換データをD/Aコンバータ172に出力する。これにより制御信号S1には、電圧V09がフィードバックされる。更にプロセッサ17は、周期タイマを再起動すると共に通信欠落数を0にクリアする。
図13は、通信遅延時の整流電圧Vaと制御信号S1等の関係を示すタイミングチャートである。通信の信頼性がある通信手段を利用した場合、図13に示したように、通信パケットの欠落後に、この通信パケットの欠落を復旧する通信遅延が発生する場合がある。なお、通信欠落数が最大値を超過すると保護動作することになる。
なお、図13の時刻T131において、給電装置1は、正常に通信パケットを受信している。よって、時刻T131において、給電装置1が受信した通信パケットの循環インデックス値の前回との差分は1である。
時刻T131において、整流電圧VaのA/D変換データは、電圧V02である。受電装置2は、電圧V02と循環インデックス値の02から送信データを作成し、通信パケットとして送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信する。このとき、通信欠落数は1であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は1である。通信欠落数から循環インデックス値の差分を減算すると0になるので、プロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信したことを判定し、A/D変換データをD/Aコンバータ172に出力する。これにより制御信号S1には、電圧V02がフィードバックされる。更にプロセッサ17は、周期タイマを再起動すると共に通信欠落数を0にクリアする。
時刻T131から時刻T132までの間、通信パケットが2周期に亘って給電装置1に受信されていない。時刻T132において、給電側の周期タイマは2周期分をカウントしており、プロセッサ17は、通信欠落数を2とする。このとき、給電装置1において、1周期分の通信パケットが欠落している。
時刻T132において、通信パケットの欠落を復旧するため受電装置2は、循環インデックス値が03の通信パケットを再送する。給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が03の通信パケットを本来の時刻より遅れて受信する。このとき、通信欠落数は2であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は1である。通信欠落数から循環インデックス値の差分を減算すると1になるので、プロセッサ17は、この通信パケットの受信までに通信パケットの欠落が1周期分発生して、この通信パケットが遅延したと判定して、この通信パケットに含まれる電圧V03を無視する。
時刻T133において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が04の通信パケットを本来の時刻T132よりやや遅れて受信する。このとき、通信欠落数は1であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は1である。通信欠落数から循環インデックス値の差分を減算すると0になるので、よって、プロセッサ17は、この通信パケットが遅延していないと判定する。プロセッサ17は、この通信パケットに含まれる電圧V04を取得して、D/Aコンバータ172に出力する。これにより制御信号S1には、電圧V04がフィードバックされる。更にプロセッサ17は、周期タイマ時間をやや短い周期とするとともに通信欠落数を0にクリアする。
T134において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値が05の通信パケットを送信する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信できない。
T135において、受電装置2のプロセッサ27は、循環インデックス値が05の通信パケットを再送する。給電装置1のプロセッサ17は、この通信パケットを受信できない。プロセッサ27は、循環インデックス値が05の通信パケットの受信確認ができないので、循環インデックス値が06の通信パケットを送信しない。
時刻T133から時刻T136までの間、通信パケットが3周期分に亘って給電装置1に受信されていない。時刻T136において、給電側の周期タイマは3周期分をカウントしており、プロセッサ17は、通信欠落数を3にする。このとき、給電装置1において、2周期分の通信パケットが欠落している。
時刻T136において、通信パケットの欠落を復旧するため受電装置2は、循環インデックス値が05の通信パケットを再送する。給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が05の通信パケットを本来の時刻T134より遅れて受信する。このとき、通信欠落数は3であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は1である。よって、プロセッサ17は、この通信パケットの受信までに通信パケットの欠落が2周期分発生して、通信パケットが遅延したと判定して、この通信パケットに含まれる電圧V05を無視する。
時刻T137において、受電装置2は、循環インデックス値が06の通信パケットを送信する。給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が06の通信パケットを本来の時刻T135より遅れて受信する。このとき、通信欠落数は2であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は1である。よって、プロセッサ17は、この通信パケットの受信までに通信パケットの欠落が1周期分発生して、通信パケットが遅延したと判定して、この通信パケットに含まれる電圧V06を無視する。
時刻T138において、受電装置2は、循環インデックス値が07の通信パケットを送信する。給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が07の通信パケットを本来の時刻T136よりやや遅れて受信する。このとき、通信欠落数は1であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は1である。よって、プロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信したこと、つまり遅延なく受信したことを判定する。プロセッサ17は、この通信パケットに含まれる電圧V07を取得して、D/Aコンバータ172に出力する。これにより制御信号S1には、電圧V07がフィードバックされる。更にプロセッサ17は、周期タイマから3周期分のカウント値を減算し、通信欠落数を0にクリアする。
時刻T139において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が08の通信パケットを受信する。このとき、通信欠落数は1であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は1である。よって、プロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信したこと、つまり遅延なく受信したことを判定する。プロセッサ17は、この通信パケットに含まれる電圧V08を取得して、D/Aコンバータ172に出力する。これにより制御信号S1には、電圧V08がフィードバックされる。更にプロセッサ17は、周期タイマを再起動すると共に通信欠落数を0にクリアする。
時刻T140において、給電装置1のプロセッサ17は、循環インデックス値が09の通信パケットを受信する。このとき、通信欠落数は1であり、今回の通信パケットと前回の通信パケットに含まれる循環インデックス値の差分は1である。よって、プロセッサ17は、この通信パケットを所定の遅延時間内に受信したこと、つまり遅延なく受信したことを判定する。プロセッサ17はこの通信パケットに含まれる電圧V09を取得して、D/Aコンバータ172に出力する。これにより制御信号S1には、電圧V09がフィードバックされる。更にプロセッサ17は、周期タイマを再起動すると共に通信欠落数を0にクリアする。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(i)のようなものがある。
(a) 受電装置2にDC/DCコンバータ23は必須ではなく、負荷29が直接に接続されていてもよい。
(b) 給電装置1の上位システムから制御する対象は、DC/DCコンバータ23に限られず、例えば負荷29を直接に制御してもよい。
(c) 給電装置1と受電装置2との間の無線通信プロトコルは、Bluetooth(登録商標) Low Energyに限定されず、Wi-Fi(登録商標)やZIGBEE(登録商標)などであってもよい。
(d) 給電装置1と受電装置2との間の無線通信は、電波通信に限定されず、適切な無線通信路を確立できれば、例えば赤外線通信、可視光通信、超音波通信などの無線方式であってもよく、限定されない。
(e) フィードバック制御は、上記実施形態に示した比例制御(古典制御)に限定されず、PI制御やPID制御などの古典制御、または現代制御であってもよく、限定されない。
(f) 制御回路11が備える積分回路の代わりに、デジタルシグナルプロセッサを用いて積分処理を行ってもよい。
(g) 保護動作は、給電装置1のインバータ回路12の停止に限定されず、初期電圧設定解除回路15のトランジスタQ5をオフさせて、ワイヤレス給電をアイドル状態に移行してもよい。
(h) 図5のステップS23において給電装置1がワイヤレス給電を停止する前に、受電装置2にアラーム情報を無線送信し、受電装置2がDC/DCコンバータ23をオフすると共に、入出力回路271から受電装置2の上位システムにアラームを出力してもよい。
(i) 循環インデックス値の遷移は、更新毎に所定値である1を加算するとともにFF(最大値)のときに1を加算すると、0(最小値)に戻ることに限定されず、0(最小値)の時に−1を加算すると、FF(最大値)に戻ることであってもよく、限定されない。つまり、プロセッサ27は、通信パケットを給電装置1に送信する毎に、循環インデックス値から所定値である1を減算し、この循環インデックス値が所定範囲である00からFF(16進数)の最小値である00を下回ったならば、この循環インデックス値を所定範囲の最大値であるFFとしてもよい。また、循環インデックス値は8ビットに限定されない。
S ワイヤレス電力伝送システム
1 給電装置
10 報知部
11 制御回路
111 降圧回路
112,113 オペアンプ
114 比較器
115 ロジック回路
116 発振回路
R5〜R7 抵抗
C3〜C5 コンデンサ
12 インバータ回路 (インバータの一例)
13 初期電圧制御回路
14 初期電圧設定回路
15 初期電圧設定解除回路
M1 無線モジュール
16 無線ユニット (第1の無線ユニットの一例)
17 プロセッサ (第1のプロセッサの一例)
171 入出力回路
172 D/Aコンバータ
18 直流電源
19 操作部
L1 給電コイル
Re1,Re2 降圧回路
2 受電装置
21 共鳴回路
L2 受電コイル
C1 共鳴コンデンサ
22 整流回路
DB ダイオードブリッジ
C2 平滑コンデンサ
23 DC/DCコンバータ(直流変換回路)
24 分圧回路
25 負荷部
M2 無線モジュール
26 無線ユニット (第2の無線ユニットの一例)
27 プロセッサ (第2のプロセッサの一例)
271 入出力回路
272 A/Dコンバータ
28 2次側電源部
29 負荷
Va 整流電圧

Claims (9)

  1. 給電装置および受電装置を備えるワイヤレス電力伝送システムであって、
    前記給電装置は、
    ワイヤレスで電力を送信する給電コイルと、
    前記給電コイルを駆動するインバータと、
    前記受電装置と無線通信する第1の無線ユニットと、
    前記第1の無線ユニットと前記インバータとを制御する第1のプロセッサと、
    を備え、
    前記受電装置は、
    前記給電装置の前記給電コイルからワイヤレスで電力を受信する受電コイルおよびコンデンサを含み、共鳴電圧を発生する共鳴回路と、
    前記共鳴電圧を整流して整流電圧を出力する整流回路と、
    前記給電装置が備える前記第1の無線ユニットと無線通信する第2の無線ユニットと、
    前記第2の無線ユニットを制御する第2のプロセッサと、
    を備え、
    前記第2のプロセッサは、前記整流電圧を元に生成した整流電圧値の情報および送信順序を示すインデックス値を含んだ通信パケットを所定周期で前記給電装置に送信し、
    前記第1のプロセッサは、前回の通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔、および、前回の通信パケットと今回の通信パケットに含まれるインデックス値の差分から、今回の通信パケットの遅延を判定すると共に、前記通信パケットを遅延なく受信する毎に、当該通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックし、前記通信パケットを所定時間よりも遅延して受信したならば、当該通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックしない、
    ことを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
  2. 前記第2のプロセッサは、前記通信パケットを前記給電装置に送信する毎に、前記インデックス値に対して所定値を加算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  3. 前記第2のプロセッサは、前記通信パケットを前記給電装置に送信する毎に、前記インデックス値に所定値を加算し、前記インデックス値が所定範囲の最大値を上回ったならば前記インデックス値を所定範囲の最小値とするか、又は前記インデックス値が所定範囲の最小値を下回ったならば前記インデックス値を所定範囲の最大値とする、
    ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  4. 前記第1のプロセッサは、所定期間に亘って前記受電装置から通信パケットを受信しなかった場合には給電を停止、又はアイドル状態に移行させる、
    ことを特徴とする請求項1ないしのうちいずれか1項に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  5. 前記第1のプロセッサは、前回の通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔、および、前回の通信パケットと今回の通信パケットに含まれるインデックス値の差分から通信パケットの欠落数を判定し、通信パケットの欠落数の累積が所定閾値を超えたならば、前記受電装置に対して無線出力を上げるように指示する、
    ことを特徴とする請求項1ないしのうちいずれか1項に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  6. 前記第1のプロセッサは更に、前記受電装置に対して無線出力の最大を指示しており、かつ通信パケットの欠落数の累積が所定閾値を超えた場合には保護動作する、
    ことを特徴とする請求項に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  7. 前記第1のプロセッサは、所定期間に亘って通信パケットの欠落を判定しなかったならば、前記受電装置に対して無線出力を下げるように指示する、
    ことを特徴とする請求項に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  8. 前記第1のプロセッサは、受信した今回の通信パケットが所定時間よりも遅延していなかったならば周期タイマを再起動し、当該周期タイマに基づいて、新たに受信する通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔を取得して、通信パケットの欠落から通信喪失および通信遅延を判定する、
    ことを特徴とする請求項ないしのうちいずれか1項に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  9. 給電装置および受電装置を備えるワイヤレス電力伝送システムの通信方法であって、
    前記給電装置は、
    ワイヤレスで電力を送信する給電コイルと、
    前記給電コイルを駆動するインバータと、
    前記受電装置と無線通信する第1の無線ユニットと、
    前記第1の無線ユニットと前記インバータとを制御する第1のプロセッサと、
    を備え、
    前記受電装置は、
    前記給電装置の前記給電コイルからワイヤレスで電力を受信する受電コイルおよびコンデンサを含み、共鳴電圧を発生する共鳴回路と、
    前記共鳴電圧を整流して整流電圧を出力する整流回路と、
    前記給電装置が備える前記第1の無線ユニットと無線通信する第2の無線ユニットと、
    前記第2の無線ユニットを制御する第2のプロセッサと、
    を備え、
    前記第2のプロセッサが、前記整流電圧を元に生成した整流電圧値の情報および送信順序を示すインデックス値を含んだ通信パケットを所定周期で前記給電装置に送信するステップを実行し、
    前記第1のプロセッサが、前回の通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔を算出するステップと、
    前回の通信パケットと今回の通信パケットに含まれるインデックス値の差分、および前記受信間隔から、今回の通信パケットの遅延を判定するステップと、
    前回の通信パケットと今回の通信パケットとの受信間隔、および、前回の通信パケットと今回の通信パケットに含まれるインデックス値の差分から、今回の通信パケットの遅延を判定すると共に、今回の通信パケットが遅延なく受信されていたならば、当該通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックし、今回の通信パケットが所定時間よりも遅延していたならば、今回の通信パケットに含まれる整流電圧値に応じた信号を前記インバータの制御にフィードバックしないステップと、
    を実行することを特徴とするワイヤレス電力伝送システムの通信方法。
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