JP6790934B2 - 電解液 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する発明である本開示は、電解液に関する。
従来、リチウム二次電池などに用いられる電解液としては、グライムとアルカリ金属塩とを有する溶媒和イオン液体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電解液は熱安定性が高く、高電位の二次電池に利用できるとしている。また、電解液としては、テトラヒドロフランやジオキソラン、ジオキサン、グライムなどのエーテル化合物とリチウム塩とを含むものにハイドロフルオロカーボン又はハイドロフルオロエーテルを添加したものが提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。この電解液では、充放電サイクルによる放電容量の低下を抑制することができるとしている。また、電解液としては、グライムとスルホニルイミド塩とを有する溶媒和イオン液体にリン系アルカリ金属塩化合物を添加したものが提案されている(特許文献4参照)。この溶媒和イオン液体では、低温でのイオン伝導度の低下を抑制することができる。
特開2010−73489号公報 特開2013−225496号公報 特開2014−112526号公報 特開2015−2153号公報
しかしながら、上述した特許文献1〜3の電解液では、例えば、−20℃など、低温ではイオン伝導度が低下する問題があった。また、−20℃の低温、常温、40℃以上の高温など温度変化した際にイオン伝導度が大きく変化してしまうヒステリシスがみられることがあった。また、特許文献4の電解液では、低温でのイオン伝導度の低下を抑制することができるものではあるが、まだ十分でなく、更なる改良が望まれていた。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、低温でのイオン伝導性をより向上させることができる電解液を提供することを主目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明者らは、グライムとイミド塩とを含む溶媒和イオン液体に所定のリン系エステル化合物を添加したところ、低温でのイオン伝導度をより向上することができることを見いだし本発明を完成するに至った。
即ち、本明細書で開示する電解液は、
アルカリ金属イオンを伝導する電解液であって、
オリゴエーテル化合物と、
アルカリ金属を含むスルホニルイミド塩と、
式(1)〜(11)に示すリン系エステル化合物と、
を含むものである。
この電解液では、低温でのイオン伝導性をより向上させることができる。このような効果が得られる理由は、例えば、以下のように推察される。グライムを含むオリゴエーテル化合物とアルカリ金属を含むスルホニルイミド塩とを含む溶媒和イオン液体としては、例えば、特許文献1〜3に示すように、トリグライム(G3)又はテトラグライム(G4)と、Liイミド塩(LiTFSI)とをモル比1:1で混合したものが挙げられる。この溶媒和イオン液体は、低温(−10〜−30℃)でイオン伝導度が大きく低下する。特許文献3では、溶媒和イオン液体にハイドロフルオロエーテル(HFE−A)で希釈する効果によってイオン伝導性が向上するとしているが、十分ではなかった。また、特許文献4では、リン系アルカリ金属塩を添加して低温でのイオン伝導性の低下を抑制しているが、過冷却で結晶化することもあり、十分ではなかった。本開示の電解液では、溶媒和イオン液体にリン系エステル化合物を含むものとすることにより、P=O結合が溶媒和化合物のLiイオンに配位するなどして、新規な溶媒和化合物が形成されると推察される。その結果、Li+/オリゴエーテル化合物の錯カチオンがイミドアニオンと解離し易くなり、低温でのイオン伝導性がより向上するものと推察される。また、ジグライム(G2)や12−クラウン−4の溶媒和化合物(Li塩+オリゴエーテル化合物)は固体であり、電解液としては従来利用できなかったが、所定のリン系エステル化合物を含むものとすると、P=O結合が溶媒和化合物のLiイオンに配位することによって液状となり、新規な電解液として利用可能となるものと推察される。
実験例1−1,1−5のイオン伝導度σ−温度T曲線。 溶媒和イオン液体ILa〜dのσ−T曲線。 実験例1−8、2−2,5,9、3−4のσ−T曲線。 液体セルで測定した実験例1−7、5−2〜4のσ−T曲線。 セパレータ有で測定した実験例1−6、6−1〜4のσ−T曲線。 各電解液の全波数領域でのラマンスペクトル。 イミドアニオンのO=Sに由来する740cm-1付近の吸収スペクトル。 イミドアニオンのO=Sに由来する1250cm-1付近の吸収スペクトル。 溶媒和化合物の説明図。 カチオン錯体の−O−結合由来の850cm-1付近の吸収スペクトル。 EPnOEのO=P結合由来の700cm-1付近の吸収スペクトル。
本明細書で開示する電解液は、アルカリ金属イオンを伝導する電解液であって、オリゴエーテル化合物と、アルカリ金属を含むスルホニルイミド塩と、リン系エステル化合物と、を含むものである。この電解液は、アルカリ金属として、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンなどを伝導するが、このうちリチウムイオンであることが好ましい。
オリゴエーテル化合物としては、例えば、グライムや、トリグライムモノメチルエーテル、テトラグライムモノメチルエーテル及び12−クラウン−4などが挙げられ、このうち1以上を含むことが好ましい。グライムは、直鎖状の対称グリコールジエーテルの総称であり、例えば、R−O(CH2CH2O)n−Rで表されるものとしてもよい。式中、Rは、アルキル基又はアリール基であり、nは1以上の整数である。アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどが挙げられる。アリール基としては、フェニル、ナフチル、アントリルなどが挙げられる。nは、1以上の整数であればよいが、3又は4であることが好ましい。グライムは、ジグライム(G2)、トリグライム(G3)、テトラグライム(G4)のうち1以上であるものとしてもよい。オリゴエーテル化合物は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
スルホニルイミド塩は、例えば、イミド構造を含むアニオンを含むものとしてもよい。このアニオンとしては、例えば、窒素にカルボニル基が2つ結合したイミドアニオンのほか、窒素に2つのスルホニル基が結合したスルホニルイミドアニオンや、窒素に1つのスルホニル基と1つのカルボニル基が結合したスルホニルカルボニルイミドアニオンなどを含むものとしてもよい。イミド構造を含むアニオンとしては、スルホニルイミドアニオンやスルホニルカルボニルイミドアニオンが好ましく、スルホニルイミドアニオンがより好ましい。スルホニルイミドアニオンとしては、例えば、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン(TFSI) やビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミドアニオン(BETI)、ビス(フルオロスルホニル)イミドアニオン(FSI)、フルオロスルホニルトリフルオロメタンスルホニルイミドアニオン(FTA)、4,4,5,5,−テトラフルオロ−1,3,2−ジチアゾリン−1,1,3,3−テトラオキシドアニオン(CTFSI)等が挙げられる。スルホニルカルボニルイミドアニオンとしては、例えば、2,2,2−トリフルオロ−N−(トリフルオロメチルスルホニル)アセトアミドアニオン(TSAC)等が挙げられる。このうち、オリゴエーテル化合物に対する溶解性や、錯体形成しやすさなどの観点からは、TFSIやFSIが好ましい。このイミド構造を含むアニオンは、アルカリ金属イオンを対カチオンとしてもよい。アルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムなどが好ましく、リチウムがより好ましい。このスルホニルイミド塩としては、例えば、LiFSIやLiTFSIなどが好ましい。
リン系エステル化合物としては、式(1)〜(11)に示す化合物が挙げられる。具体的には、エチルホスホン酸ジエチル(EPnOE)、メチルホスホン酸ジメチル(MPnOM)、フェニルホスホン酸ジエチル(PhPnOE)、メチルホスホン酸ビス(トリフルオロエチル)(MPnOEF)、エチルホスホン酸ビス(トリフルオロエチル)(EPnOEF)、ホスホン酸ビス(トリフルオロエチル)(HPnOEF)、リン酸トリス(トリフルオロエチル)(TFEPa)、リン酸トリフェニル(TPPa)、リン酸トリエチル(TEPa)、亜リン酸トリス(トリフルオロエチル)(TFEPi)、リン酸ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)ジメチルアミド(PF−39;Pam)などが挙げられる。リン系エステル化合物としては、リン酸トリエチル(TEPa)と、ホスホン酸ビス(トリフルオロエチル)(HPnOEF)と、メチルホスホン酸ジメチル(MPnOM)と、エチルホスホン酸ジエチル(EPnOE)とのうち2以上が電解液に含まれていることが好ましい。特に、リン系エステル化合物としては、エチルホスホン酸ジエチル(EPnOE)を含むものとすることが好ましい。このリン系エステル化合物は、オリゴエーテル化合物とスルホニルイミド塩との全体に対して20質量%以上300質量%以下の範囲で含まれていることが好ましい。この範囲では、−10℃以下など低温領域でのイオン伝導性をより向上でき好ましい。このリン系エステル化合物の含有量は、250質量%以下であることがより好ましく、200質量%以下であることが更に好ましい。また、この含有量は、30質量%以上であることがより好ましく、50質量%以上であることが更に好ましい。
この電解液において、オリゴエーテル化合物は、トリグライム、テトラグライム、トリグライムモノメチルエーテル及びテトラグライムモノメチルエーテルのうち1以上であり、このオリゴエーテル化合物は、スルホニルイミド塩に対してモル比で0.8以上1.2以下の範囲で含まれていることが好ましい。これらのオリゴエーテル化合物とスルホニルイミド塩とがモル比で1:1近傍で含まれると、溶媒和イオン液体となりやすい。あるいは、この電解液において、オリゴエーテル化合物は、ジグライム及び12−クラウン−4のうち1以上であり、このオリゴエーテル化合物は、スルホニルイミド塩に対してモル比で1.8以上2.2以下の範囲で含まれていることが好ましい。これらのオリゴエーテル化合物とスルホニルイミド塩とがモル比で2:1近傍で含まれると、溶媒和化合物となりやすい。オリゴエーテル化合物は、ジグライム及び12−クラウン−4である場合は、そのままでは固体で有り電解液として利用できないが、この固体に上述したリン系エステル化合物を添加すると、液状になり、電解液として利用できるようになる。
この電解液の用途としては、例えば、リチウムイオン電池等のアルカリ金属イオン電池や、コンデンサー、燃料電池、太陽電池などの構成材料などが挙げられる。
以上説明した電解液では、低温でのイオン伝導性をより向上することができる。このような効果が得られる理由は、例えば、以下のように推察される。グライムを含むオリゴエーテル化合物とアルカリ金属を含むスルホニルイミド塩とを含む溶媒和イオン液体としては、例えば、トリグライム(G3)又はテトラグライム(G4)と、Liイミド塩(LiTFSI)とをモル比1:1で混合したものが挙げられる。この溶媒和イオン液体は、低温(−10℃〜−30℃)でイオン伝導度が大きく低下する。この電解液では、溶媒和イオン液体にリン系エステル化合物を含むものとすることにより、P=O結合が溶媒和化合物のLiイオンに配位するなどして、新規な溶媒和化合物が形成されると推察される。その結果、Li+/オリゴエーテル化合物の錯カチオンがイミドアニオンと解離し易くなり、低温でのイオン伝導性がより向上するものと推察される。また、ジグライム(G2)や12−クラウン−4の溶媒和化合物(Li塩+オリゴエーテル化合物)は固体であり、電解液としては従来利用できなかったが、上述したリン系エステル化合物を含むものとすると、P=O結合が溶媒和化合物のLiイオンに配位することによって液状となり、新規な電解液として利用可能となるものと推察される。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
以下では上述した電解液を具体的に作製した例について説明する。なお、実験例1−1〜8、6−1〜5が参考例に相当し、それ以外が実施例に相当する。
[原料の略称等]
G4 Tetraethylene glycol dimethyl ether:東京化成製
G3 Triethylene glycol dimethyl ether:東京化成製
G3OH Triethylene glycol monomethyl ether:東京化成製
G2 Diethylene glycol dimethyl ether:東京化成製
12−C−4 12-Crown-4 (1,4,7,10-Tetraoxacyclodecane):東京化成製
LiTFSI Lithium Bis(trifluoromethanesulfonyl)imide:キシダ化学製
LiFSI Lithium Bis(fluorosulfonyl)imide:キシダ化学製
EPnOE Diethyl ethlphosphonate:Aldrich製
MPnOM Dimethyl methlphosphonate:Aldrich製
PhPnOE Diethyl Phenylphosphonate:東京化成製
TMPa Trimethyl phosphate:東京化成製
TEPa Triethyl phosphate:東京化成製
TPPa Triphenyl phosphate:東京化成製
MPnOEF Bis(2,2,2-trifluoroethyl)methylphosphonate:Aldrich製
HPnOEF Bis(2,2,2-trifluoroethyl)phosphonate:Aldrich製
TFEPa Tris(2,2,2-trifluoroethyl)phosphate:東京化成製
TFEPi Tris(2,2,2-trifluoroethyl)phosphite:Aldrich製
PF−39(Pam) O,O-Bis(2,2,2-trifluoroethyl)N,N-dimethylphosphoramodate:東ソーエフテック製
HFE−A 1,1,2,2-Tetrafluoroethyl 2,2,3,3-tetrafluoropropyl ether:東京化成製
(リン系エステル化合物の略号)
Pa:phosphate(リン酸エステル),Pn:phosphonate(ホスホン酸エステル),
Pi:phosphite(亜リン酸エステル),Pam:phosphoramide(リン酸アミドエステル)
(比較試料:4種の溶媒和イオン液体(ILa,ILb,ILc,ILd)の作製)
Arガスを充填したグローブボックス内で、20mLサンプル瓶に等モル量(50.0mmol)のG4(11.11g)又はG3(8.91g)とLiTFSI(14.36g) 又はLiFSI(9.36g)をとり、サンプル瓶を密封して取り出し、加熱により均一溶液として4種の溶媒和イオン液体(IL)を得た。それぞれ、a:G3+LiFSI、b:G3+LiTFSI、c:G4+LiFSI、d:G4+LiTFSIと略称する。なお、溶媒和ILaを調製後に、冬季(気温10℃以下)2ヵ月間放置したところ、凍結・固化したが、結晶化であることがXRD測定で判った。
(各種リン系エステル化合物、HFE−Aを添加した溶媒和イオン液体の作製)
Arガスを充填したグローブボックス内で、撹拌子を入れたサンプル瓶中に、溶媒和イオン液体ILa:(G3+LiFSI)又はILd:(G4+LiTFSI)に対して、所定量の各種リン系エステル化合物又はHFE−Aを加えて、撹拌により均一に混合して電解液を調製した。
(イオン伝導度の測定)
Arガスを充填したグローブボックス内で、測定セル(ポリマーセルと称する)の内部(直径10mm)に電解液を入れてステンレス製電極で挟み、気泡を抜き密封した。このときに電解液中にセパレータ(直径10mm;ポリエチレンPE製気孔率82%)を配置しないものとするものとで別個に測定した。測定セルを恒温槽内に置いて、25℃、10℃、−10℃、−30℃、−10℃、10℃、25℃、45℃、60℃、70℃、80℃、80℃、70℃、60℃、45℃、25℃となるようにしてインピーダンス測定した。その測定は、振幅電圧を100mVにして、0.1Mhz−1Hzの間で0.5pts/secで行った。得られたCole−ColeプロットのZ’の実軸切片の値もしくはBode線図でθが最小になる|Z|を抵抗値(R)として求めた。この値(R)と膜厚t(cm)及び電極面積S(cm2)から次式に従いイオン伝導度σ(S/cm)を算出した。
イオン伝導度σ(S/cm)=1/R×t/S
また、別種の測定セル(液体セルと称する)を用いて、同様にイオン伝導度の温度依存性を測定した。このセルは直径2mm、長さ6.5mmの円筒状空隙に液状電解質を入れて白金電極で上下を挟む構造である。上記2種類の測定セルを用いて測定したσ−T値を表記する際に、その頭に下記略号を付して測定セルを区別した。25℃〜−30℃〜80℃〜25℃の1サイクル測定で得られるσ値(mS/cm)について、25℃のσ値3つ;−30℃のσ値1つ;80℃のσ値1つを表1〜10中に記載した。なお、25℃のσ値3つの中で特に低下が大きい値がある場合、このσ−T曲線はヒステリシスを示す。
(n) :ポリマーセルでセパレータ無し
(sp):ポリマーセルでセパレータ有り
(L) :液体セルでセパレータ無し
(ラマン分光測定)
Arガスを充填したグローブボックス内で、1mLサンプル瓶に試料を1/3体積以上の量を入れて、レーザー・ラマン分光測定を実施した。測定装置は、日本分光社製NRS−3300を用いた。
(実験例1−1〜5)
上述した2種類のイオン伝導度測定セル(ポリマーセルと液体セル)を3個ずつ用いて、標準電解液のイオン伝導度の温度依存性(25℃→−30℃→80℃→25℃)を評価した。標準電解液は、エチレンカーボネート(EC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)を体積比で3:4:3で混合した混合溶媒にLiPF6を1M溶解したものを用いた。測定結果を表1に示した。図1は、実験例1−1,1−5のイオン伝導度σ−温度T曲線である。25℃でのイオン伝導度は、ポリマーセルで4〜8mS/cmであり、液体セルでは8〜10mS/cmであった。なお、液体セル測定では昇温過程60℃から先のステップの測定値が乱れたので、ここでは除外した。この原因は電解質の粘性が低い場合にセルから漏れが生じる為と推定した。なお、表中の「e(−n)」は、10-nを表す。
(実験例1−6〜8)
溶媒和イオン液体は、グライム(G3、G4)とLiイミド塩塩(LiFSI、LiTFSI)とを1:1モル比で混合したものであり、室温付近で液状であり、150℃以下の雰囲気で不揮発性であることが知られている。図2は、グライム(G3、G4)とLiイミド塩塩(LiFSI、LiTFSI)から得られる4種類の溶媒和イオン液体について、ポリマーセル(セパレータ)で測定したσ−T曲線である。また、実験例1−6、7(G3+LiFSI)と実験例1−8(G4+LiTFSI)について、ポリマーセル(セパレータ有・無)及び液体セルで測定したイオン伝導度σを表1に示した。図2において、G3+LiFSI、G3+LiTFSI及びG4+LiFSIのσ−T曲線は降温過程と昇温過程でσ値が乖離するヒステリシスを示した。なお、これらの溶媒和イオン液体では、冬場に10℃以下の雰囲気に放置すると結晶化した。したがって調製時や降温時の液状(室温)は過冷却状態と考えられる。一方、G4+LiTFSIのσ−T曲線は、ヒステリシスを示さずに冬場でも固化しない安定な液状であった。
(実験例2−1〜9、3−1〜4)
安定な液状を示す溶媒和イオン液体(G4+LiTFSI)のオリゴエーテル化合物(グライム)とスルホニルイミド塩との全体に対して各種のリン系エステル化合物を20質量%又は30質量%添加したものについて、ポリマーセル(セパレータ有・無)及び液体セルで測定したσ−Tの値を表2、3にまとめて示した。表2、3に示すように、ポリマーセル(セパレータsp無)で測定した−30℃のσ値は、いずれのリン系エステル化合物を添加した場合も、無添加の溶媒和イオン液体(n)の値(0.003mS/cm)を上回った。この結果から、溶媒和イオン液体(G4+LiTFSI)にリン系エステル化合物を添加することで、低温域でのイオン伝導性が向上することがわかった。特に、リン系エステル化合物(TEPa、EPnOE、TFEPi、HPnOEF)は顕著な添加効果を示した。図3は、実験例1−8、2−2,5,9、3−4のσ−T曲線である。
(実験例4−1〜4)
優れた添加効果を示したリン系エステル化合物の中で、EPnOE(エチルホスホン酸ジエチルエステル)は、ポリマーセル(セパレータ無)だけでなく液体セルで測定したσ値も最大となった(表2)。そこで、安定な液状を示す溶媒和イオン液体(G4+LiTFSI)にEPnOEを添加する際に、その添加量効果を20質量%〜200質量%としてσ−T測定を行った。ポリマーセル(セパレータ有・無)又は液体セルで測定したσ値を表4にまとめて示した。これらの値を一定条件で比較することは難しいが、表4に示したように、EPnOEを200質量%添加しても良好なイオン伝導度を示すことがわかった。
(実験例5−1〜5)
溶媒和イオン液体(G3+LiFSI)は、最も高温の60℃未満までσ−T曲線がヒステリシス形状を示しており(図2)、最も不安定な液状の溶媒和イオン液体といえる。一方、構成物のG3やLiFSIは電気化学的に安定性が高いと報告されているので、この溶媒和イオン液体を安定な液状とすることを検討した。溶媒和イオン液体(G3+LiFSI)にEPnOEを添加する際に、その添加量を20質量%〜400質量%としてσ−Tを測定した。ポリマーセル(セパレータ有)及び液体セルで測定したσ値を表5にまとめて示した。図4は、液体セルで測定した実験例1−7、5−2〜4のσ−T曲線である。溶媒和イオン液体(G3+LiFSI)にEPnOEを添加すると、20質量%から200質量%の間でイオン伝導度が順次増大し、しかもσ−T曲線でヒステリシスが消失して安定な液状となることが、ポリマーセル(セパレータ有)及び液体セルによるσ−T測定の両方で認められた。なお、実験例5−1(L)の−30℃でσ値が急激に低下する事象や、実験例5−3(sp)でσ値が小さい事象は、他の測定法によるこれらの結果と比べると、イレギュラーな測定エラーかもしれない。一方、EPnOEを400質量%添加した実験例5−5では、両セルの測定方法で非常に小さいσ値が得られたことから、EPnOE添加量は200質量%付近でσ最大値を与えることがわかった。そのポリマーセル(セパレータ有)での測定値は、約3.5mS/cm(25℃)であり、液体セル測定値は、約5mS/cm(25℃)であった。表1に示したEPnOE無添加の溶媒和イオン液体(G3+LiFSI)のσ値と比較すると、それぞれ約2倍強と約4倍弱に増大していた。また表1に示した標準電解液のσ値に比較すると、おおよそ0.5倍の大きさに相当する。図4に示すように、実験例5−2〜4では、ヒステリシスが消失し、EPnOE添加による低温域でのイオン伝導性向上が明瞭であった。
(実験例6−1〜5)
次に、溶媒和イオン液体(G3+LiFSI)にハイドロフルオロエーテル(HFE−A)を添加したものについて検討した。HFE−Aは、添加溶媒和化合物に対して反応することなく、単なる希釈する効果によって、添加量に応じてイオン伝導性が向上すると考えられる(特許文献3など参照)。そこで、より不安定な液状を示した溶媒和イオン液体(G3+LiFSI)を用いて、HFE−Aの添加量を22質量%から490質量%まで変化させて、ポリマーセル(セパレータ有)でσ−Tを測定した。表6に測定結果をまとめた。また、図5は、実験例1−6、6−1〜4(セパレータ有)のσ−T曲線である。溶媒和イオン液体(G3+LiFSI)へのHFE−A添加においては、添加量22質量%から490質量%まで、σ値は増大せずに一定であった。また添加量22質量%から100質量%まで、σ−T曲線上にヒステリシスが残留していた。即ち、HFE−Aを添加した溶媒和イオン液体において、セパレータを挟んだセルを用いると、HFE−A量の増加に対しイオン伝導度は一定値であり、温度変化によるσ−T曲線のヒステリシスは消失しないことがわかった。これらの結果より、HFE−Aの添加効果が溶媒和イオン液体の液状の安定性向上に対し効果が小さいことと同時に、イオン伝導性の向上に対しても効果が小さいことが示唆された。これは、リン系エステル化合物の添加効果とは対照的な結果であった。この違いは、リン系エステル化合物が溶媒和イオン液体と相互作用するためではないかと推定する。これについては、後述のラマン分光分析で検討した。
(実験例7−1〜3、8−1〜4、9−1〜4)
グライムG3、G4に代るオリゴエーテル化合物を用いてLiFSIと溶媒和化合物を形成させ、EPnOEの添加効果を検討した。トリグライムモノメチルエーテル(G3OH)、ジグライム(G2)、及び12−クラウン−4(12−C−4)をオリゴエーテル化合物として用いた。(G3OH+LiFSI)にEPnOEを20質量%、200質量%添加した場合のσ−T測定結果を表7にまとめて示した。表7に示すように、200質量%添加のσ値(3mS/cm)が最も大きく、添加効果を確認できた。G2や12−C−4では、LiFSIに対して2:1(モル比)で混合すると、溶媒和化合物が形成されることが報告されている。そこで、その溶媒和化合物に対してEPnOEを20質量%、30質量%、50質量%添加した場合のσ−T測定結果を表8、9にまとめた。(2×G2+LiFSI)と(2×12−C−4+LiFSI)の溶媒和化合物は共に固体であったが、EPnOEを添加すると溶解して液状物となり、イオン伝導性が増大した。後述のラマン分光分析の結果では、これらの場合にも添加効果が発揮されてσ増大したことが示唆された。(2×G2+LiFSI)+EPnOE(30%)では、1.5mS/cmの値を示し、また(2×12−C−4+LiFSI)+EPnOE(30−50%)では、0.4mS/cmの値を示した。
(実験例10−1〜4)
溶媒和イオン液体(G3+LiFSI)へのリン系エステル化合物の添加においては、これまでEPnOEを中心に用いてきたが、2種類のリン系エステル化合物の添加について検討する。(G3+LiFSI)+EPnOE(200%)を基準とし、EPnOEの含有量中の150質量%を、優れた添加効果を示したリン系エステル化合物(TEPa、TFEPi、HPnOEf)、及びMPnOM(メチルホスホン酸ジメチル)に代替する検討を行った。測定結果を表10にまとめて示した。表5の実験例5−2((G3+LiFSI)+EPnOE(50%))の値2.1mS/cmに比べると、表10に示すリン系エステル化合物(150質量%)の追加によってσ値が増大したのは、EPnOE、TEFa、MPnOMであった。更に実験例5−4((G3+LiFSI)+EPnOE(200%))の値3.5mS/cmに比べると、TEPaで同程度で、MPnOMで上回る。これらの結果は、有効な2種類のリン系エステル化合物の添加効果があることが示唆された。
(添加効果の考察)
溶媒和イオン液体(G4+LiTFSI)に関して溶媒和化合物の構造検討をラマン分光分析で実施した。Li+−グライムのカチオン錯体に対してTFSIアニオンがLi+←O=Sによって配位すると、O=S結合に由来する特性吸収(1250cm-1付近と760cm-1付近)が高波数側にシフトすると考えられる。ここでは、(G4+LiTFSI)、(G3+LiFSI)、(2×G2+LiTFSI)、(2×12−C−4+LiTFSI)の溶媒和化合物、及び(G4+LiTFSI)、(G3+LiFSI)へのEPnOE添加物(20質量%、50質量%、200質量%)に関して、ラマン分光分析を実施した。なお、比較試料として各構成成分化合物及びG4+EPnOE(20質量%、50質量%、200質量%)についても測定した。図6は、各電解液の全波数領域でのラマンスペクトルである。LiFSIを含む系では蛍光が生じる場合があり、分析できない場合が3件あった。図7は、イミドアニオンのO=Sに由来する740cm-1付近の吸収スペクトルである。図8は、イミドアニオンのO=Sに由来する1250cm-1付近の吸収スペクトルである。LiTFSIとG4、及びG3とLiFSIを1:1モル比で混合すると、O=S由来の760cm-1付近の吸収は大きく低波数側にシフトした。またO=S由来の1250cm-1付近の吸収も少ないが低波数側にシフトした。そして、その溶媒和イオン液体にEPnOEを添加すると、その添加量に応じて更に低波数側へのシフトが、O=S由来の760cm-1付近の吸収でのみ見られた。この結果は、(Li+−グライム)のカチオン錯体の形成と、イミドアニオンがそこからよりフリーな状態へ変化する様子を反映すると考えられた。即ち、溶媒和化合物が会合型(AGG)から接触イオン対型(CIP)を経て溶媒分離イオン対型(SSIP)になることが示唆された。図9は、溶媒和化合物の説明図であり、図9(a)がカチオン錯体、図9(b)がCIP溶媒和化合物、図9(c)がSSIP溶媒和化合物、図9(d)が溶媒和化合物の種別の説明図である。
図10は、(Li+−グライム)のカチオン錯体の−O−結合由来の850cm-1付近の吸収スペクトルである。4種の溶媒和化合物において、混合前後で−O−結合由来の高波数側へのシフトが見られた。この結果も、(Li+−グライム)のカチオン錯体の形成を示唆するものであった。図11は、EPnOEのO=P結合由来の700cm-1付近の吸収スペクトルである。ここでは、逆にEPnOEに(G4+LiTFSI)を添加していくと見做すと、シフト量は僅かであるが、(G4+LiTFSI)+EPnOE(0質量%、20質量%、50質量%、200質量%)で(G4+LiTFSI)の添加量に応じた高波数側へのシフトが見られた。一方、G4を含まないLiTFSI+EPnOE(20質量%、50質量%、200質量%)ではシフトは全く観測されなかった。したがって、EPnOEがLi+←O=Pによって、(Li+−グライム)のカチオン錯体に配位することが示唆された。(G3+LiFSI)+EPnOE(0質量%、20質量%、50質量%、200質量%)においても、明瞭ではないが、この傾向が見られることから、EPnOEの溶媒和化合物への関与が示唆された。
本明細書で開示する電解液は、例えばアルカリ金属イオン二次電池、コンデンサ、燃料電池、太陽電池などの構成材料として利用可能である。

Claims (8)

  1. アルカリ金属イオンを伝導する電解液であって、
    オリゴエーテル化合物と、
    アルカリ金属を含むスルホニルイミド塩と、
    式(1)〜(11)に示すリン系エステル化合物と、
    を含む電解液。
  2. 前記リン系エステル化合物は、前記オリゴエーテル化合物と前記スルホニルイミド塩との全体に対して20質量%以上200質量%以下の範囲で含まれている、請求項1に記載の電解液。
  3. 前記オリゴエーテル化合物は、ジグライム、トリグライム、テトラグライム、トリグライムモノメチルエーテル、テトラグライムモノメチルエーテル及び12−クラウン−4のうち1以上を含む、請求項1又は2に記載の電解液。
  4. 前記リン系エステル化合物は、リン酸トリエチル(TEPa)と、ホスホン酸ビス(トリフルオロエチル)(HPnOEF)と、メチルホスホン酸ジメチル(MPnOM)と、エチルホスホン酸ジエチル(EPnOE)とのうち2以上が含まれている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電解液。
  5. 前記オリゴエーテル化合物は、トリグライム、テトラグライム、トリグライムモノメチルエーテル及びテトラグライムモノメチルエーテルのうち1以上であり、該オリゴエーテル化合物は、前記スルホニルイミド塩に対してモル比で0.8以上1.2以下の範囲で含まれている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解液。
  6. 前記オリゴエーテル化合物は、ジグライム及び12−クラウン−4のうち1以上であり、該オリゴエーテル化合物は、前記スルホニルイミド塩に対してモル比で1.8以上2.2以下の範囲で含まれている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解液。
  7. 前記リン系エステル化合物は、エチルホスホン酸ジエチル(EPnOE)である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電解液。
  8. 前記スルホニルイミド塩は、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン(TFSI)及びビス(フルオロスルホニル)イミドアニオン(FSI)のうち1以上を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電解液。
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