JP6785329B2 - 鞍乗型車両のオイル排出構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両のオイル排出構造に関する。
従来から、クランクケース下端部にオイルドレン孔を備えるエンジンのオイル排出構造が知られている。例えば、特許文献1には、クランクケースの下端部にオイルドレン孔を備えるエンジンのオイル排出構造において、クランクケースの車幅方向の一方側に開口したオイルドレン孔の外部開口部の略直下に、下方に向って所定の幅を有する舌状部を突設した構造が開示されている。これにより、オイルドレン孔から排出されたオイルは、舌状部を伝って真下に落下する。
実開平2−13116号公報
しかしながら、自動二輪車等の鞍乗型車両においては、鞍乗型車両から排出されたオイルが真下に落下すると、鞍乗型車両の車幅方向の外側へオイルが飛散する虞があるため、作業スペースを大きく確保する必要が生じる。
また、従来から、自動二輪車等の鞍乗型車両は、鞍乗型車両を起立状態に支持するメインスタンドを備えている。メインスタンドは、鞍乗型車両のエンジン付近に設けられていることが多く、鞍乗型車両を起立状態に支持した状態のメインスタンドが、オイルドレン孔の真下に配置される場合がある。この場合、排出されたオイルを受けるオイル受け容器を、オイルドレン孔の真下に設置することができないため、排出されたオイルが真下に落下すると、排出されたオイルをオイル受け容器で受けることが困難となる。
したがって、自動二輪車等の鞍乗型車両においては、鞍乗型車両から排出されたオイルは、車幅方向の中央側に落下することが望ましい。
本発明は、オイルドレン孔から排出されたオイルを、車幅方向の中央側に導くことができる鞍乗型車両のオイル排出構造を提供する。
本発明は、
鞍乗型車両の車幅方向に開口する開口部を有するオイルドレン孔から前記鞍乗型車両の内部のオイルを外部に排出する鞍乗型車両のオイル排出構造であって、
前記オイルドレン孔の下方には、前記車幅方向に延びるリブが設けられ、
前記リブは、第1端部の少なくとも一部が前記オイルドレン孔の前記開口部の直下に位置し、且つ、前記鞍乗型車両の前後方向から見て、前記第1端部から前記車幅方向の中央側へ向かうにしたがって下方に凸となるように傾斜又は湾曲するオイルガイド面を有するオイルガイド部を備える。
本発明によれば、オイルドレン孔から排出されたオイルを、オイルガイド部のオイルガイド面に沿って車幅方向の中央側に導くことができる。
本発明に係る鞍乗型車両である自動二輪車の右側面図である。 図1に示す自動二輪車において、クランクケースの周辺を示す要部拡大側面図である。 図1に示す自動二輪車のクランクケースの底面を右下方から見た要部斜視図である。 図3に示すリブ及びオイルドレン孔が設けられた部分を車両前方側から見た拡大正面図である。 図4に示すA−A断面図であり、オイルの排出量が少ないときの断面図である。 図4に示すA−A断面図であり、オイルの排出量が多いときの断面図である。 図1に示す自動二輪車において、メインスタンドが自動二輪車を起立状態に支持した状態で、オイルを排出している状態を示す要部拡大正面図である。
以下、本発明の一実施形態の鞍乗型車両である自動二輪車について、図1〜図7を参照して説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、操縦者から見た方向に従い記載し、また、図面に車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。また、本明細書では、左右方向を車幅方向ともいう。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、前輪14及び後輪15と、自動二輪車1の骨格部分である車体フレーム2と、車体フレーム2に支持されるパワーユニット3及び燃料タンク16と、を備える。パワーユニット3は、後輪15を駆動する。燃料タンク16は、パワーユニット3を駆動するための燃料を貯蔵する。
<自動二輪車の骨格構造>
車体フレーム2は、後方に傾斜しながら上方へ延びる車両前部のヘッドパイプ20と、ヘッドパイプ20から下方へ延びるダウンフレーム21と、ダウンフレーム21の下端から車両後方へ延びる左右一対のメインフレーム22と、を備えている。
ヘッドパイプ20の上方には、ハンドル12が軸支されており、ヘッドパイプ20の下方には、フロントフォーク13が延びている。フロントフォーク13の下端には、前輪14が軸支されており、ハンドル12の操作によって、前輪14が回旋可能になっている。
メインフレーム22は、ダウンフレーム21の下端から後方へ略水平に延び、車両フロアー部を構成するロアフレーム部22aと、ロアフレーム部22aの後端から上方へ屈曲し、上方に傾斜しながら後方に延びる傾斜部22bと、傾斜部22bの後端から後方へ略水平に延びるリアフレーム部22cと、を有している。
メインフレーム22の傾斜部22bには、パワーユニット3を上方側で支持する支持ブラケット23が後方に向かって突設されている。支持ブラケット23には、リンク部材24を介してパワーユニット3が上下揺動可能に支持されている。リアフレーム部22cには、燃料タンク16が支持されている。傾斜部22b及びリアフレーム部22cには、収納ボックス(不図示)が支持されている。該収納ボックスの上方には、乗員シート11が覆うように配置されている。
<パワーユニット>
パワーユニット3は、エンジン4と、該エンジン4の動力を後輪15に伝達する動力伝達装置5と、を備えている。エンジン4は、クランク軸41を車幅方向に回転自在に支持するクランクケース40の前方側に大きく前傾して、シリンダ42、シリンダヘッド43、ヘッドカバー44がこの順に重なるように設けられている。
パワーユニット3の動力伝達装置5の後部と、メインフレーム22のリアフレーム部22cとの間には、リアクッション(不図示)が介装されている。
<各カバー部材>
自動二輪車1の前部において、ヘッドパイプ20及びダウンフレーム21は、フロントカバー10a及びレッグシールド10bにより前後から覆われている。また、自動二輪車1の車両フロアー部において、ロアフレーム部22aは、上方がフロアーカバー10cにより覆われ、下方がアンダーカバー10eにより覆われ、左右両側がフロアサイドカバー10dにより覆われている。また、自動二輪車1の後部において、メインフレーム22の傾斜部22bとリアフレーム部22cは、ボディカバー10fによって左右および後側が覆われている。前輪14の上方にはフロントフェンダー10gが設けられ、後輪15の上方にはリアフェンダ10hが設けられている。また、エンジン4のクランクケース40の側面は、シュラウド10iにより覆われている。
<メインスタンド>
クランクケース40の下端部には、自動二輪車1を起立状態に支持可能なメインスタンド35が設けられている。
図2に示すように、メインスタンド35は、クランクケース40の下端部の左右両側に、支軸部35cを支点にして回動可能に軸支された左右一体の脚部35aを備える。脚部35aには、脚部35aを付勢する引張ばね35bが設けられている。図2では、メインスタンド35の不使用時を実線で、メインスタンド35の使用時を点線で示している。メインスタンド35の不使用時、脚部35aは、引張ばね35bの付勢力によって、図2において時計回りの方向に引っ張られ、メインスタンド35は、後上方に跳ね上げられた状態になっている。メインスタンド35の使用時、脚部35aは、引張ばね35bの付勢力によって、図2において反時計回りの方向に引っ張られ、メインスタンド35は、脚部35aが下方に延びた状態で適宜固定され、自動二輪車1を起立状態に支持する。
<オイル排出構造>
クランクケース40の下端部には、メインスタンド35の支軸部35cよりも少し前方の位置に、自動二輪車1の内部のオイルを外部に排出するオイルドレン孔18が設けられている。オイルドレン孔18は、クランクケース40の車幅方向右側に開口する開口部18hを有している。そして、この開口部18hを閉じるように、頭部に鍔部25aを有するドレンボルト25が該オイルドレン孔18に螺合されている。
オイルドレン孔18の開口部18hは、前後方向で、自動二輪車1を起立状態に支持した状態のメインスタンド35とオーバーラップする位置に配置されている。より具体的には、前後方向において、オイルドレン孔18の開口部18hの中心を通る鉛直線Xと、メインスタンド35の脚部35aとが交差するように、オイルドレン孔18の開口部18h及びメインスタンド35の脚部35aが配置されている。
また、オイルドレン孔18の開口部18hは、車幅方向で、自動二輪車1を起立状態に支持した状態のメインスタンド35とオーバーラップする位置に配置されている。より具体的には、車幅方向において、オイルドレン孔18の開口部18hの中心を通る鉛直線Yと、メインスタンド35の脚部35aとが交差するように、オイルドレン孔18の開口部18h及びメインスタンド35の脚部35aが配置されている(図7参照)。
クランクケース底面40bには、オイルドレン孔18の下方の位置にリブ28が設けられている。リブ28は、クランクケース底面40bに一体に設けられていてもよいし、クランクケース底面40bとは別体に設けられていてもよい。
図3に示すように、リブ28は、車幅方向に延びている。リブ28の第1端部28eの少なくとも一部は、車両右側のオイルドレン孔18の開口部18hの直下に位置している。リブ28は、前後方向から見て、第1端部28eから車幅方向の中央側へ向かうにしたがって下方に凸となるように傾斜又は湾曲する第1オイルガイド面31及び第2オイルガイド面32を有するオイルガイド部30を備えている。
オイルガイド部30は、前後方向に並べて配置された一対の第1オイルガイド面31と、一対の第1オイルガイド面31の間に形成された略U字状の溝形状を有する第2オイルガイド面32と、を有する。車幅方向から見たオイルガイド部30の断面は、一対の第1オイルガイド面31の間に形成された略U字状の溝形状を有する第2オイルガイド面32が、一対の第1オイルガイド面31と連続する曲面を形成する形状となっている(図5及び図6参照)。
第2オイルガイド面32は、少なくとも一部が、前後方向において、オイルドレン孔18の開口部18hの下端部18hdの直下となるように配置されている。
第2オイルガイド面32は、第1端部28eから車幅方向の中央側に向かって延び、車幅方向の中央側に向かうにしたがって、溝幅Wが広く且つ溝深さH(図4参照)が深くなるオイル導入部32iと、オイル導入部32iから連続して車幅方向の中央側に向かって延び、車幅方向の中央側に向かうにしたがって溝幅Wが狭く且つ溝深さHが浅くなるオイル導出部32uと、を有するように形成されている。第2オイルガイド面32は、車幅方向の中央側でオイル導出部32uの溝幅W及び溝深さHがゼロとなったところで、第1オイルガイド面31に連続する。
図4に示すように、第1オイルガイド面31は、前後方向から見て、第1端部28eから車幅方向の中央側へ向かうに従って下方に凸となるように傾斜又は湾曲して延びた後、車幅方向の中央側では略水平に延びている。
第2オイルガイド面32は、第1端部28eから車幅方向の中央側へ向かうに従って下方に凸となるように、第1オイルガイド面31よりも車幅方向の中央側に傾斜又は湾曲しており、第1オイルガイド面31よりも上方に配置されている。
したがって、開口部18hから下方に向って延びる仮想の鉛直線VLに対し、第1オイルガイド面31は、下方に向かうにしたがって、鉛直線VLから緩やかに離れるように形成されている。第2オイルガイド面32は、鉛直線VLに対し、下方に向かうにしたがって、第1オイルガイド面31よりも鉛直線VLから急激に離れるように形成されている。
<オイル排出時のオイルの流れ>
図4〜図7を用いて、オイル排出時のオイルの流れについて説明する。
図4の矢印で示すように、オイルドレン孔18の開口部18hから排出されたオイルOLは、重力によって下方へ流れ、リブ28の第1端部28eに到達する。リブ28の第1端部28eに到達したオイルOLは、粘性の働きによってリブ28のオイルガイド部30の表面との間に摩擦が生じる。このため、オイルOLは、オイルガイド部30の第1オイルガイド面31及び第2オイルガイド面32に付着して、第1オイルガイド面31及び第2オイルガイド面32に沿って車幅方向の中央側へと流れる。第1オイルガイド面31及び第2オイルガイド面32に沿って車幅方向の中央側へと流れるオイルOLは、流速が徐々に低下する。そして、オイルOLの流速が所定の流速以下になると、オイルOLは、第1オイルガイド面31及び第2オイルガイド面32から剥離し、重力により鉛直下方へと流れ落ちる。
このように、車幅方向の中央側へ向かうに従って下方に凸となるように傾斜又は湾曲する第1オイルガイド面31及び第2オイルガイド面32を有するオイルガイド部30によって、オイルドレン孔18の開口部18hから排出されたオイルOLを、オイルガイド部30の第1オイルガイド面31及び第2オイルガイド面32に沿って車幅方向の中央側に導くことができる。これにより、オイルドレン孔18の開口部18hからオイルOLを排出する際、自動二輪車1の車幅方向の外側へオイルOLが飛散するのを抑制でき、また、限られたスペースにおいてもオイル排出作業を行うことができる。
オイルドレン孔18の開口部18hから排出されたオイルOLの流量が小さい場合、オイルドレン孔18の開口部18hから排出され、リブ28の第1端部28eに到達したオイルOLは、オイルドレン孔18の開口部18hの下端部18hdの直下に配置された第2オイルガイド面32に導かれる。第2オイルガイド面32は、鉛直線VLに対し、下方に向かうにしたがって、第1オイルガイド面31よりも鉛直線VLから急激に離れるように形成されているので、第2オイルガイド面32に導かれたオイルOLは、第2オイルガイド面32に付着して、第2オイルガイド面32に沿って流れ、より車幅方向の中央側へと導かれる。そして、オイルOLの流速が所定の流速以下になると、オイルOLは、第2オイルガイド面32から剥離し、重力により鉛直下方へと流れ落ちる。
このように、オイルOLの流量が小さい場合、第1オイルガイド面31よりも車幅方向の中央側に傾斜した第2オイルガイド面32に沿って、オイルOLを車幅方向のより中央側に導くことができる。
さらに、図5に示すように、第2オイルガイド面32は、前後一対の第1オイルガイド面31の間に形成された略U字状の溝形状を有する。したがって、第2オイルガイド面32に導かれたオイルOLは、略U字状の溝形状によって第2オイルガイド面32との接触面が大きくなるので、第2オイルガイド面32から剥離しにくくなり、より車幅方向のより中央側に導かれる。また、第2オイルガイド面32の略U字状の溝形状によって、オイルOLの表面張力が大きくなるので、より多くのオイルを第2オイルガイド面32に保持することができ、より多くのオイルOLを第2オイルガイド面32に導くことができる。
また、第2オイルガイド面32は、第1端部28eから車幅方向の中央側に向かって延びるオイル導入部32iの車幅方向の中央側にオイル導出部32uが形成されており、オイル導出部32uは、車幅方向の中央側に向かうにしたがって溝幅Wが狭く且つ溝深さHが浅くなっている。これにより、オイル導入部32iからオイル導出部32uに導かれたオイルOLは、車幅方向の中央側に向かうにしたがって流速が低下しても、第2オイルガイド面32から剥離することが抑制されるので、オイルOLをより車幅方向の中央側へと導くことができる。
図6に示すように、オイルドレン孔18の開口部18hから排出されたオイルOLの流量が大きい場合、オイルドレン孔18の開口部18hから排出され、リブ28の第1端部28eに到達したオイルOLは、オイルガイド部30の第1オイルガイド面31及び第2オイルガイド面32の双方に付着して、第1オイルガイド面31及び第2オイルガイド面32に沿って車幅方向の中央側へと流れる。
第1オイルガイド面31は、鉛直線VLに対し、下方に向かうにしたがって、第2オイルガイド面32よりも鉛直線VLから緩やかに離れるように形成されているので、オイルOLは、流量が大きい場合であっても、第1オイルガイド面31から剥離しにくい。したがって、第1オイルガイド面31に導かれたオイルOLは、流量が大きい場合であっても、第1オイルガイド面31に付着して、第1オイルガイド面31に沿って流れ、確実に車幅方向の中央側へと導かれる。
図7に示すように、オイルドレン孔18の開口部18hは、自動二輪車1を起立状態に支持した状態のメインスタンド35と、車幅方向及び前後方向でオーバーラップする位置に配置されているので、オイルドレン孔18の開口部18hの真下には、メインスタンド35が存在する。このため、メインスタンド35が自動二輪車1を起立状態に支持した状態においては、排出したオイルOLを受けるオイル受け容器50を、オイルドレン孔18の開口部18hの真下に設置することができない。しかし、オイルドレン孔18の開口部18hから排出されるオイルOLは、リブ28のオイルガイド部30によって車幅方向の中央側に導かれるので、オイル受け容器50をメインスタンド35の車幅方向の中央側に配置しても、オイルOLは、オイル受け容器50に導かれる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、本実施形態においては、自動二輪車について説明したが、バギー等の他の鞍乗型車両でもよい。
また、例えば、本実施形態では、オイルガイド部30は、第1オイルガイド面31及び第2オイルガイド面32を有するものとしたが、1つのオイルガイド面を有するものとしてもよいし、3つ以上のオイルガイド面を有していてもよい。
また、例えば、本実施形態では、第1オイルガイド面31は、前後方向から見て、車幅方向の中央側で略水平に延びるものとしたが、車幅方向の中央側で、車幅方向の中央側に向かうにしたがって徐々に下方に傾斜する面としてもよい。
また、例えば、本実施形態では、第1オイルガイド面31は、第2オイルガイド面32を前後方向において挟むように一対設けられるものとしたが、必ずしも一対設けられる必要はなく、1つでもよい。
また、本明細書には、少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 鞍乗型車両(自動二輪車1)の車幅方向に開口する開口部(開口部18h)を有するオイルドレン孔(オイルドレン孔18)から前記鞍乗型車両の内部のオイル(オイルOL)を外部に排出する鞍乗型車両のオイル排出構造であって、
前記オイルドレン孔の下方には、前記車幅方向に延びるリブ(リブ28)が設けられ、
前記リブは、第1端部(第1端部28e)の少なくとも一部が前記オイルドレン孔の前記開口部の直下に位置し、且つ、前記鞍乗型車両の前後方向から見て、前記第1端部から前記車幅方向の中央側へ向かうにしたがって下方に凸となるように傾斜又は湾曲するオイルガイド面(第1オイルガイド面31、第2オイルガイド面32)を有するオイルガイド部(オイルガイド部30)を備える、鞍乗型車両のオイル排出構造。
(1)によれば、オイルドレン孔の下方に設けられたリブは、前後方向から見て、オイルドレン孔の開口部の直下に位置する第1端部から、車幅方向の中央側へ向かうに従って下方に凸となるように傾斜又は湾曲するオイルガイド面を有するオイルガイド部を備えるので、オイルドレン孔の開口部から排出されたオイルを、オイルガイド面に沿って車幅方向の中央側に導くことができる。これにより、限られたスペースにおいてもオイル排出作業を行うことができる。
(2) (1)に記載の鞍乗型車両のオイル排出構造であって、
前記オイルガイド部は、前記前後方向から見て、
前記第1端部から前記車幅方向の中央側へ向かうに従って下方に凸となるように傾斜又は湾曲する第1オイルガイド面(第1オイルガイド面31)と、
前記第1端部から前記車幅方向の中央側へ向かうに従って下方に凸となるように、前記第1オイルガイド面よりも前記車幅方向の中央側に傾斜又は湾曲し、前記第1オイルガイド面よりも上方に配置される第2オイルガイド面(第2オイルガイド面32)と、を有し、
前記第2オイルガイド面の少なくとも一部は、前記オイルドレン孔の前記開口部の下端部(下端部18hd)の直下に配置される、鞍乗型車両のオイル排出構造。
(2)によれば、オイルガイド部は、前後方向から見て、第1端部から車幅方向の中央側へ向かうに従って下方に凸となるように傾斜又は湾曲する第1オイルガイド面と、第1オイルガイド面よりも車幅方向の中央側に傾斜又は湾曲し、第1オイルガイド面よりも上方に配置される第2オイルガイド面と、を有するので、オイルドレン孔の開口部から排出されたオイルの流量が大きい場合は、車幅方向の中央側への傾斜が緩やかな第1オイルガイド面に沿ってオイルを確実に車幅方向の中央側に導くことができ、オイルの流量が小さい場合は、第1オイルガイド面よりも車幅方向の中央側に傾斜した第2オイルガイド面に沿って、オイルを車幅方向のより中央側に導くことができる。
また、第2オイルガイド面は、前後方向において、オイルドレン孔の開口部の下端部の直下に配置されるので、オイルドレン孔の開口部から排出されたオイルの流量が小さい場合に、オイルを第2オイルガイド面に導くことができる。
(3) (2)に記載の鞍乗型車両のオイル排出構造であって、
前記オイルガイド部は、前記前後方向に並べて配置された一対の前記第1オイルガイド面と、前記一対の第1オイルガイド面の間に形成された溝形状を有する前記第2オイルガイド面と、を有し、
前記第2オイルガイド面は、前記第1端部から前記車幅方向の中央側に向かって延び、前記車幅方向の中央側に向かうにしたがって、溝幅(溝幅W)が広く且つ溝深さ(溝深さH)が深くなるオイル導入部(オイル導入部32i)と、前記オイル導入部から連続して前記車幅方向の中央側に向かって延び、前記車幅方向の中央側に向かうにしたがって前記溝幅が狭く且つ前記溝深さが浅くなるオイル導出部(オイル導出部32u)と、を有する、鞍乗型車両のオイル排出構造。
(3)によれば、第2オイルガイド面は、前後一対の第1オイルガイド面の間に形成された溝形状を有するので、第2オイルガイド面に導かれたオイルは、溝形状によって表面張力が大きくなり、より多くのオイルを第2オイルガイド面に導くことができる。
また、第2オイルガイド面は、オイル導出部が車幅方向の中央側に向かうにしたがって溝幅が狭く且つ溝深さが浅くなっているので、第2オイルガイド面に導かれたオイルが、車幅方向の中央側に向かうにしたがって流速が低下しても、第2オイルガイド面から剥離することを抑制でき、オイルをより車幅方向の中央側へと導くことができる。
(4) (1)〜(3)のいずれか1つに記載の鞍乗型車両のオイル排出構造であって、
前記鞍乗型車両は、前記鞍乗型車両を起立状態に支持するメインスタンド(メインスタンド35)を備え、
前記オイルドレン孔の前記開口部は、前記車幅方向及び前記前後方向で、前記鞍乗型車両を起立状態に支持した状態の前記メインスタンドとオーバーラップする位置に配置される、鞍乗型車両のオイル排出構造。
(4)によれば、オイルドレン孔の開口部は、車幅方向及び前後方向で、鞍乗型車両を起立状態に支持した状態のスタンドとオーバーラップする位置に配置されており、オイル受け容器をオイルドレン孔の開口部の真下に配置することが困難な場合でも、オイルドレン孔の開口部から排出されるオイルを、リブのオイルガイド部によって車幅方向の中央側に導くことで、車幅方向の中央側に配置したオイル受け容器に導くことができる。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
18 オイルドレン孔
18h 開口部
18hd 下端部
28 リブ
28e 第1端部
30 オイルガイド部
31 第1オイルガイド面(オイルガイド面)
32 第2オイルガイド面(オイルガイド面)
32i オイル導入部
32u オイル導出部
35 メインスタンド
OL オイル
W 溝幅
H 溝深さ

Claims (4)

  1. 鞍乗型車両(1)の車幅方向に開口する開口部(18h)を有するオイルドレン孔(18)から前記鞍乗型車両(1)の内部のオイル(OL)を外部に排出する鞍乗型車両のオイル排出構造であって、
    前記オイルドレン孔(18)の下方には、前記車幅方向に延びるリブ(28)が設けられ、
    前記リブ(28)は、第1端部(28e)の少なくとも一部が前記オイルドレン孔(18)の前記開口部(18h)の直下に位置し、且つ、前記鞍乗型車両(1)の前後方向から見て、前記第1端部(28e)から前記車幅方向の中央側へ向かうにしたがって下方に凸となるように傾斜又は湾曲するオイルガイド面(31、32)を有するオイルガイド部(30)を備える、鞍乗型車両のオイル排出構造。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両のオイル排出構造であって、
    前記オイルガイド部(30)は、前記前後方向から見て、
    前記第1端部(28e)から前記車幅方向の中央側へ向かうに従って下方に凸となるように傾斜又は湾曲する第1オイルガイド面(31)と、
    前記第1端部(28e)から前記車幅方向の中央側へ向かうに従って下方に凸となるように、前記第1オイルガイド面(31)よりも前記車幅方向の中央側に傾斜又は湾曲し、前記第1オイルガイド面(31)よりも上方に配置される第2オイルガイド面(32)と、を有し、
    前記第2オイルガイド面(32)の少なくとも一部は、前記オイルドレン孔(18)の前記開口部(18h)の下端部(18hd)の直下に配置される、鞍乗型車両のオイル排出構造。
  3. 請求項2に記載の鞍乗型車両のオイル排出構造であって、
    前記オイルガイド部(30)は、前記前後方向に並べて配置された一対の前記第1オイルガイド面(31)と、前記一対の第1オイルガイド面(31)の間に形成された溝形状を有する前記第2オイルガイド面(32)と、を有し、
    前記第2オイルガイド面(32)は、前記第1端部(28e)から前記車幅方向の中央側に向かって延び、前記車幅方向の中央側に向かうにしたがって、溝幅(W)が広く且つ溝深さ(H)が深くなるオイル導入部(32i)と、前記オイル導入部(32i)から連続して前記車幅方向の中央側に向かって延び、前記車幅方向の中央側に向かうにしたがって前記溝幅が狭く且つ前記溝深さが浅くなるオイル導出部(32u)と、を有する、鞍乗型車両のオイル排出構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両のオイル排出構造であって、
    前記鞍乗型車両(1)は、前記鞍乗型車両(1)を起立状態に支持するメインスタンド(35)を備え、
    前記オイルドレン孔(18)の前記開口部(18h)は、前記車幅方向及び前記前後方向で、前記鞍乗型車両を起立状態に支持した状態の前記メインスタンド(35)とオーバーラップする位置に配置される、鞍乗型車両のオイル排出構造。
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