JP6784589B2 - 帯電部材、帯電部材の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
接触帯電方式に用いられる帯電部材においては、帯電部材と感光体との当接ニップを十分に確保する観点から、導電性の弾性層を有する構成が一般的である。しかしながら、導電性の弾性層は、低分子量成分を比較的多量に含むことが多く、この低分子量成分が帯電部材の表面にブリードし、感光体に付着する場合がある。そこで、低分子量成分の帯電部材の表面へのブリードの抑制を目的として、導電性弾性層上に表面層を設けることがある。
特許文献1には、導電性ロールの基材の表面を、ゾル−ゲル法によって形成される無機酸化物膜で被覆する方法が記載されている。ゾル−ゲル法によって形成される無機酸化物膜は、金属アルコキシドあるいはアルコキシ基の一部を、β−ジケトン、β−ケトエステル、アルカノールアミン、アルキルアルカノールアミン等で置換したアルコキシド誘導体等を加水分解することにより製造できるとされている。
本発明者らは、帯電部材表面に付着したトナーやトナー外添剤を摺擦時に負に帯電させることにより、該トナーおよびトナー外添剤が静電的に帯電部材から剥がれやすくなることを利用して、帯電部材表面への汚れの付着を抑制する方法を検討した結果、本発明に至った。以下、本発明の一実施形態を詳細に説明する。
以下、本発明に係る帯電部材の一実施形態として、ローラ状の帯電部材(以下、「帯電ローラ」とも称す)を例に挙げて、本発明を詳細に説明する。帯電部材の形状は、特に限定されるものではなく、ローラ状、板状といったいずれの形状であってもよい。
図1は、支持体1上に形成された弾性層2および表面層3を有する帯電ローラの概略断面図である。帯電部材は、感光体との当接ニップを十分に確保する観点から、弾性層を有する構成であることが好ましい。弾性層を有する帯電部材の最も簡単な構成は、支持体上に弾性層および表面層の2層を設けた構成である。支持体と弾性層との間や弾性層と表面層との間に、他の層を1つまたは2つ以上設けてもよい。
表面層3は、アルミニウム、ジルコニウム、チタンおよびタンタルからなる群より選択される少なくとも一つの金属原子を含むポリメタロキサンを含有する。また、該ポリメタロキサン中の少なくとも一つの該金属原子に、下記式(1)または(2)で表される基が結合している。該結合は、後述する金属アルコキシドのアルコキシ基と、式(3)または(4)で表される化合物との置換反応により形成される。
具体的には、帯電部材の摩擦帯電量(Q/M)が、負帯電極性トナー用標準キャリア(商品名:N−01、日本画像学会製)を用いた場合に、0.1×10−3(0.1E−3)μC/g以上である場合、トナーやトナー外添剤が、静電的に帯電部材から剥がれるのに十分な帯電量となり、帯電部材の汚れ付着量がより少なくなるため好ましい。
本発明に係る表面層は、例えば、下記工程(i)および(ii)を経て形成される:
(i)表面層形成用のコーティング液を調製する工程、
(ii)コーティング液を塗布して塗膜を形成し、乾燥する工程。
以下、各工程について説明する。
コーティング液は、有機溶剤中、金属アルコキシドと、下記式(3)および(4)で表される化合物から選択される少なくとも1つの化合物とを混合することにより調製することができる。すなわち、本発明に係る帯電部材の製造方法において、表面層を形成する工程は、アルミニウム、ジルコニウム、チタンおよびタンタルからなる群より選択される少なくとも一つの金属を含む金属アルコキシドと、下記式(3)または(4)で表される化合物と反応させて、ポリメタロキサンを得る工程を有する。
テトラアルコキシシランとしては、具体的には、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ(n−プロポキシ)シラン、テトラ(イソプロポキシ)シラン、テトラ(n−ブトキシ)シラン、テトラ(2−ブトキシ)シラン、テトラ(t−ブトキシ)シラン、トリメトキシ(イソプロポキシ)シラン、トリメトキシ(n−ブトキシ)シラン、トリメトキシ(2−ブトキシ)シラン、トリメトキシ(t−ブトキシ)シラン、トリエトキシ(イソプロポキシ)シラン、トリエトキシ(n−ブトキシ)シラン、トリエトキシ(2−ブトキシ)シラン、トリエトキシ(t−ブトキシ)シランが挙げられる。
トリアルコキシシランとしては、トリメトキシヒドロシラン、トリメトキシメチルシラン、トリメトキシエチルシラン、トリメトキシ(n−プロピル)シラン、トリメトキシ(n−ヘキシル)シラン、トリメトキシ(n−オクチル)シラン、トリメトキシ(n−デシル)シラン、トリメトキシ(n−ドデシル)シラン、トリメトキシ(n−テトラデシル)シラン、トリメトキシ(n−ペンタデシル)シラン、トリメトキシ(n−ヘキサデシル)シラン、トリメトキシ(n−オクタデシル)シラン、トリメトキシシクロヘキシルシラン、トリメトキシフェニルシラン、トリメトキシ(3−グリシジルプロピル)シランの如きトリメトキシシラン類;トリエトキシヒドロシラン、トリエトキシメチルシラン、トリエトキシエチルシラン、トリエトキシ(n−プロピル)シラン、トリエトキシ(n−ヘキシル)シラン、トリエトキシ(n−オクチル)シラン、トリエトキシ(n−デシル)シラン、トリエトキシ(n−ドデシル)シラン、トリエトキシ(n−テトラデシル)シラン、トリエトキシ(n−ペンタデシル)シラン、トリエトキシ(n−ヘキサデシル)シラン、トリエトキシ(n−オクタデシル)シラン、トリエトキシシクロヘキシルシラン、トリエトキシフェニルシラン、トリエトキシ(3−グリシジルプロピル)シランの如きトリエトキシシラン類が挙げられる。
ジアルコキシシランとしては、具体的には、ジメトキシジメチルシラン、ジメトキシジエチルシラン、ジメトキシメチルフェニルシラン、ジメトキシジフェニルシラン、ジメトキシ(ビス−3−グリシジルプロピル)シランの如きジメトキシシラン類;ジエトキシジメチルシラン、ジエトキシジエチルシラン、ジエトキシメチルフェニルシラン、ジエトキシジフェニルシラン、ジエトキシ(ビス−3−グリシジルプロピル)シランの如きジエトキシシラン類が挙げられる。
コーティング液を塗布して塗膜を形成し、乾燥させて、表面層3を形成する方法は特に限定されず、一般的に用いられる公知の方法を選択して用いることができる。コーティング液を塗布する方法として、具体的には、ロールコーターを用いた塗布や浸漬塗布、リング塗布が挙げられる。コーティング液を塗布して塗膜を形成した後は、溶剤を乾燥させ、縮合を促進するために、加熱処理することも可能である。また、表面層を表面処理することにより、動摩擦や表面自由エネルギーなどの表面物性を調整することが可能である。具体的には、形成後の表面層の表面に活性エネルギー線を照射する方法が挙げられる。用いる活性エネルギー線としては、紫外線、赤外線、電子線が挙げられる。
支持体は、導電性を有し、表面層や弾性層等を支持可能であって、かつ、帯電部材としての、典型的には帯電ローラとしての強度を維持し得るものであればよく、特に限定されない。帯電部材が帯電ローラである場合、支持体は中実円柱体または中空円筒体であり、その長さは、例えば244〜354mm程度であり、外径は、例えば5〜12mm程度である。支持体は、帯電ローラが感光体と当接するために十分な剛性を有する必要があり、金属材料が好ましく用いられる。金属材料としては、具体的には、鉄、銅、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケルが挙げられる。また、フィラーで強化された樹脂製の支持体を用いることも可能である。その場合、樹脂材料自体を導電性とするか、あるいは、表面を導電化処理、例えば、金属膜を形成するなどすればよい。
弾性層は、導電剤を含むことによって所定の導電性を有するように構成される。弾性層は、1×102Ωcm以上1×109Ωcm以下の体積抵抗率を有することが好ましい。弾性層は、原料ゴムに導電剤、架橋剤等を適宜配合したゴム組成物の加硫物から構成される。原料ゴムとしては、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等が好適に用いられる。
イオン導電機構のゴム組成物は、クロロプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴムに代表される極性ゴムと、イオン導電剤からなるものが一般的である。このイオン導電剤は、前記極性ゴム中で電離し、かつその電離したイオンの移動度が高いイオン導電剤である。
電子導電機構のゴム組成物は、ゴム中に導電性粒子として、カーボンブラック、カーボンファイバー、グラファイト、金属微粉末、金属酸化物等を分散したものが一般的である。電子導電機構のゴム組成物は、イオン導電機構のゴム組成物に比べて、電気抵抗値の温湿度依存性が小さい、ブリードやブルームが少ない、安価であるなどの長所がある。そのため、電子導電機構のゴム組成物を用いることが好ましい。
これらの導電性粒子の使用量は、原料ゴム、導電性粒子、およびその他配合剤の種類によって、ゴム組成物が所望の電気抵抗値となるように、適宜選択することができる。例えば、原料ゴム100質量部に対して、導電性粒子を0.5質量部以上、120質量部以下、好ましくは2質量部以上、100質量部以下とすることができる。
また、ゴム組成物中には、他の導電剤、充填剤、加工助剤、老化防止剤、架橋助剤、架橋促進剤、架橋促進助剤、架橋遅延剤、分散剤等を含有させることができる。
図2に、本発明の帯電部材を有する電子写真装置の一例を示す。また、図3に、本発明の帯電部材を有するプロセスカートリッジの一例を示す。
感光体4は、回転ドラム型の像担持体である。感光体4は、図2中の矢印が示す時計回りに所定の周速度で回転駆動する。
帯電部材である帯電ローラ5と、該帯電ローラ5に帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加電源19とから、帯電手段が構成されている。帯電ローラ5は、感光体4の表面に所定の押圧力で当接され、感光体4の回転に対して順方向に回転駆動する。この帯電ローラ5に対して、帯電バイアス印加電源19から所定の直流電圧(後述の実施例では−1050Vとした)が印加される(DC帯電方式)ことで、感光体4の表面が、所定の極性電位(後述の実施例では暗部電位−500Vとした)に一様に帯電処理される。
次いで、感光体4の帯電処理面に、露光手段11により、目的の画像情報に対応した像露光が形成される。感光体帯電面の露光明部の電位(後述の実施例では明部電位−150Vとした)が選択的に低下(減衰)して、感光体4に静電潜像が形成される。露光手段11としては公知の手段を利用することができ、例えばレーザビームスキャナーを好適に例示することができる。
表4に示した材料を、6L加圧ニーダー(商品名:TD6−15MDX、(株)トーシン製)を用いて、充填率:70体積%、ブレード回転数:30rpmの条件で24分間混合して、未加硫ゴム組成物を得た。この未加硫ゴム組成物174部に対して、加硫促進剤としてのテトラベンジルチウラムジスルフィド(商品名:サンセラーTBzTD、三新化学工業(株)製)4.5部、および加硫剤としての硫黄1.2部を加えた。そして、ロール径12インチのオープンロールで、前ロール回転数:8rpm、後ロール回転数:10rpm、ロール間隙:2mmで、左右の切り返しを合計20回実施した。その後、ロール間隙を0.5mmとして薄通し10回を行い、導電性弾性層用の混練物Aを得た。
先に調製した混練物Aを、クロスヘッドを用いた押出成形によって、上記接着層を備えた芯金を中心として、同軸状に外径8.75〜8.90mmの円筒形に同時に押出し、端部を切断して、芯金の外周に未加硫の導電性弾性層を積層した。押出機としては、シリンダー径70mm、L/D=20の押出機を使用し、押出時の温調は、ヘッド、シリンダーおよびスクリューの温度を90℃とした。
次に、得られたローラを、異なる温度設定にした2つのゾーンを備える連続加熱炉を用いて加硫した。第1ゾーンを温度80℃に設定し、30分で通過させた後、第2ゾーンを温度160℃に設定し、こちらも30分で通過させて、導電性弾性ローラを得た。
(コーティング液E−1の調製)
フラスコに、フタルイミド0.49g、ジメトキシエタン35.09g、および2−ブタノール15.04gを量り取った後、加熱しながら撹拌し完全に溶解させ、フタルイミド溶液を調製した。
別の容器に、2−ブタノール18.53gおよびアルミニウム sec−ブトキサイド1.05gを量り取り、撹拌して、アルミニウム sec−ブトキサイド/2−ブタノール溶液を調製した。
先に調製したフタルイミド溶液を少し冷却した後、アルミニウム sec−ブトキサイド/2−ブタノール溶液を加え、約2時間還流して、コーティング液E−1を調製した。
フラスコに、フタルイミド0.48g、ジメトキシエタン35.09g、および2−ブタノール15.08gを量り取った後、加熱しながら撹拌し完全に溶解させ、フタルイミド溶液を調製した。
別の容器に、2−ブタノール18.53gおよびアルミニウム sec−ブトキサイド1.08gを量り取り、撹拌して、アルミニウム sec−ブトキサイド/2−ブタノール溶液を調製した。
先に調製したフタルイミド溶液を少し冷却した後、アルミニウム sec−ブトキサイド/2−ブタノール溶液を加え、約1時間還流した。得られた溶液を少し冷却した後、p−トルエンスルホン酸・1水和物0.084gを加え、再び約1時間還流して、コーティング液E−2を調製した。
金属アルコキシド、前記式(3)、(4)で表される化合物(表中、「有機成分」と表記した)、触媒および有機溶剤の種類ならびに使用量を、それぞれ表5に記載のとおりに変更した以外は、コーティング液E−2と同様の方法により、コーティング液E−3〜E−6を調製した。
フラスコに、アセチルアセトン0.50gおよびジメトキシエタン35.08g、2−ブタノール15.25gを量り取り、撹拌して、アセチルアセトン溶液を調製した。
別の容器に、2−ブタノール12.55gおよびアルミニウム sec−ブトキサイド1.22gを量り取り、撹拌して、アルミニウム sec−ブトキサイド/2−ブタノール溶液を調製した。
先に調製したアセチルアセトン溶液に、アルミニウム sec−ブトキサイド/2−ブタノール溶液を加えて、撹拌した。ここに、10質量%イオン交換水/ジメトキシエタン溶液6.33gを加え、撹拌して、コーティング液C−1を調製した。
金属アルコキシドの種類および配合量、ならびに有機成分、触媒および有機溶剤の配合量を表5に示すとおりに変更した以外は、コーティング液C−1と同様の方法により、コーティング液C−2を調製した。
得られたコーティング液E−1をアルミカップに入れ、120℃で1.5時間焼成して、構造解析サンプルE−1を得た。
比較サンプルとして、以下の方法で構造解析サンプルC−1を作製した。フラスコに、2−ブタノール11.69gおよびアルミニウム sec−ブトキサイド3.35gを量り取り、撹拌して、アルミニウム sec−ブトキサイド/2−ブタノール溶液を調製した。別の容器に、イオン交換水5.54gおよびジメトキシエタン50.38gを量り取り、撹拌して、イオン交換水/ジメトキシエタン溶液を調製した。先に調製したアルミニウム sec−ブトキサイド/2−ブタノール溶液に、イオン交換水/ジメトキシエタン溶液を加えて加熱し、30分間還流した。得られたサスペンジョンを、アルミカップに入れ、120℃で1.5時間焼成して、構造解析サンプルC−1を得た。
測定条件;
X線源:Al Kα線
X線出力:15KV、25W
ビーム径:φ100μm
測定領域:300μm×300μm
チャージアップ補正:C1s=284.8eV
[実施例1:帯電部材E−1の作製]
導電性弾性ローラA上にコーティング液E−1を、リング塗工ヘッドを用いて塗布した。なお、導電性弾性ローラAとリング塗工ヘッドとの相対移動速度は、100mm/sとし、リング塗工ヘッドからのコーティング液の総吐出量は、0.07mL、リング塗工ヘッドからのコーティング液からの吐出速度は0.023mL/sとした。次いで、コーティング液が塗工された導電性弾性ローラAを、温度80℃のオーブン中で30分間焼成し、導電性弾性層上に表面層を有する帯電部材E−1を作製した。
表6に示すコーティング液をそれぞれ用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、帯電部材E−2〜E−6を作製した。
表6に示すコーティング液をそれぞれ用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、帯電部材C−1およびC−2を作製した。
得られた帯電部材E−1〜E−6および帯電部材C−1、C−2について、以下の評価を行った。評価結果を表6にまとめて示す。
作製した各帯電部材を用いて摩擦帯電量を測定した。摩擦帯電量は、N/N(22℃、55%RH)環境下、図5に示す摩擦帯電量測定装置(京セラケミカル株式会社製TS100−ASH)を使用して行った。図5において、20は基準粉体投入口、21は測定サンプルの帯電部材、22は基準粉体、23は受け皿、24は絶縁板、25はメーター接続端子、26はエレクトロメーター、27は帯電部材の支持部材である。
まず、受け皿23の質量を量り、W1〔g〕とした。測定サンプルの帯電部材21に、基準粉体投入口20から、基準粉体22(負帯電極性トナー用標準キャリア)として、日本画像学会製、負帯電極性トナー用標準キャリアN−01(商品名)を15秒間落下させた。基準粉体落下後、帯電部材21の総帯電量をエレクトロメーター26で測定し、Q〔μC〕とした。また、基準粉体落下後の受け皿23全体の質量を量り、W2〔g〕とした。摩擦帯電量Q/Mは、次式によって計算した。
摩擦帯電量Q/M〔μC/g〕=Q/(W2−W1)
帯電部材の汚れ付着性を評価するために、作製した各帯電部材を用いて粉体付着性評価を行った。図6に示す装置を用いて、N/N(22℃、55%RH)環境下で評価を実施した。図6において、28は帯電部材、30は金属ドラム、31は帯電部材の当接部材である。帯電部材28の表面の黒点は、粉体付着性評価に用いる粉体29を示している。
まず、帯電部材の質量を量り、W3〔g〕とした。回転可能な金属ドラム30(φ30)に、片側500gの荷重でローラを上から押し当て、粉体29として、大日精化(株)製、ダイミックビーズUCN−5090Dクリヤー(商品名)を約0.1g(w〔g〕)秤量し、帯電部材28上にまんべんなくのせた。その後、上記金属ドラム30を30rpmで1分間回転させて、帯電部材に粉体を付着させた。該粉体を付着させた帯電部材28を装置から取り外し、質量を量り、W4〔g〕とした。粉体付着率(%)は、次式によって計算した。
粉体付着率(%)={(W4−W3)/w}×100
HP社製プリンターHPColorLaserJetCP4525(商品名)用のシアンカートリッジを用意し、カートリッジにセットされている帯電部材を取り出して、先に作製した各帯電部材に置き換えた。そして、上記HP社製プリンターに上記のカートリッジをセットし、ハーフトーン画像を12000枚出力した後、帯電部材上の汚れ付着量を評価した。評価基準は以下のとおりである。
A:付着量少
B:付着あり
C:付着量多
3 表面層
5 帯電ローラ
21 帯電部材
Claims (8)
- 前記帯電部材の、負帯電極性トナー用標準キャリアを用いて測定される摩擦帯電量(Q/M)が、0.1×10−3(0.1E−3)μC/g以上である、請求項1に記載の帯電部材。
- 前記式(3)または(4)で表される化合物の添加量は、前記金属アルコキシド1モルに対して、0.2モル以上3モル以下である、請求項4に記載の帯電部材の製造方法。
- 電子写真感光体と、該電子写真感光体の表面を帯電可能に配置された帯電部材とを備え、かつ、電子写真装置の本体に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジであって、該帯電部材が、請求項1〜3のいずれか一項に記載の帯電部材であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 電子写真感光体と、該電子写真感光体の表面を帯電可能に配置された帯電部材とを備えている電子写真装置であって、該帯電部材が、請求項1〜3のいずれか一項に記載の帯電部材であることを特徴とする電子写真装置。
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