JP6783081B2 - 磁気歯車のための磁極片構造体 - Google Patents

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Description

本開示は、一般に、磁気歯車のための磁極片構造体及びその製造方法に関する。
磁気歯車は周知であり、通常は、出力軸を入力軸とは異なる速度で回転させるように相対回転する環状部材の同心状の列を伴う。
1つのタイプの構成では、内側永久磁石が内側回転子を形成することができ、外側永久磁石が外側固定子を形成することができる。回転磁極片構造体は、内側永久磁石と外側永久磁石との間に位置して、それらの間の磁力線の集中を提供し、磁界を変調させて、それによって入力軸及び出力軸との間の連動を生じさせるようにすることができる。磁極片構造体は、あらゆる機械的接触なしに、入力軸と出力軸との間のトルク経路を形成する。磁極片が固定子でありかつ2組の永久磁石が回転するように、機構を変化させることができる。
歯車比は、低速軸に関連付けられた永久磁石上の磁極対の数と比較すると、高速軸に関連付けられた永久磁石上の磁極対の数と等しい場合がある。このことは、各々の軸に関連付けられた永久磁石が偶数であることを示唆する。
磁気歯車は、歯車組立体に軸を装着するために軸受を必要とするが、他の点では、可動部品間の連結器に摩擦がないという周知の利点を有する。
磁極片、すなわち「変調器」は、積層プレートから形成され得る。これらは通常、磁極片内の空隙を通って延伸するシャーシまたはサブキャリッジによって保持される。高速軸または低速軸への、または筐体への磁極片の装着に対する改善を提供することが望まれる。
本開示の態様によれば、例えば磁気歯車のための磁極片構造体または変調器が提供され、
複数の積層プレートであって、各々のプレートが、中空の結合部によって接合された、規則的に間隔をあけた複数の実質上の中実部を有するリング、例えば金属及び/または磁気リングであるかまたはそれを含む、積層プレートを含み、
各々のプレートが、プレートの材料から形成されるか、それを用いるか、またはその一部である結合手段によって、隣接するプレートと結合され、それによって積層プレートが、プレートの材料によってともに保持された単一構造体を形成するようにする。
本開示の最も広い態様によれば、各々のプレートは、プレートの材料から形成されるかまたはそれを用いる結合手段によって、隣接するプレートに結合される。このように、プレートをともに結合しスタッキングして磁極片構造体を形成するために、さらなる部材を必要としない。そのような余分な部材は、磁極片構造体にとって好ましくない、例えば磁気歯車の入力軸と出力軸との間でトルクを伝達するためのその能力に負の影響を及ぼすことが分かっている。プレートの材料によってともに保持された単一構造体の形状で磁極片構造体を設けることによって、そのような課題が克服される。
「単一構造体」によって、変調器が、プレート及び結合手段を用いた単一のユニットとして形成されることが意味される。単一構造体は、実質上プレートの材料のみから形成されてもよい。プレートは、同じ材料、例えばケイ素鉄から、そして任意には単一の材料片として各々形成されてもよい。積層プレートのスタックを、本明細書で定義されたような単一のユニットすなわち「単一構造体」としてともに保持するために、他の部材(プレート及び結合手段、及び/またはプレートの材料を除く)を必要としなくてもよい。
実質上の中実部は、その周囲に規則的に間隔をあけてもよい磁極片構造体内の磁極を形成し得る。
積層プレートの中実部は、磁極片構造体を形成するためにスタッキングされると、整列して変調器の磁性部及び/または磁極を形成し得る。
積層プレートの中空の結合部は、磁極片構造体を形成するためにスタッキングされると、整列して変調器の実質上の非磁性部を形成し得る。例えば、積層プレートの中空の結合部は、整列して、実質上磁極片構造体の全長に沿って延伸する複数の空隙を形成し得る。
各々のプレートは、中空の結合部によって接合された、規則的に間隔をあけた実質上の中実部を含むOリングの形状であってもよい。このように、磁極片構造体は、プレートがともにスタッキングされたときにシリンダを形成する。
磁極片構造体第1の実施形態では、結合手段は、積層プレートのスタックの外面全体にわたって延伸する1以上の溶接線またはビードを含んでもよく、それによって積層プレートが、1以上の溶接線またはビードによってともに保持された単一構造体を形成するようにしてもよい。
溶接線またはビードは、磁極片構造体の長手方向軸に対して平行または実質上平行な方向に延び得る。結合手段は、少なくとも2個、3個、4個、または5個の溶接線またはビードを含み得る。溶接線またはビードは、プレートのスタックの全長に沿って延伸する連続した溶接線またはビードを含んでもよく、またはそれであってもよい。
溶接線またはビードは、フィラー材を使用することなく、例えば電子ビーム溶接プロセスによって形成されてもよい。
磁極片構造体第2の実施形態では、結合手段は、隣接するプレートの1以上の協働する凹部内に、プレス嵌め、締り嵌めまたはスナップ留め機構で受け止められる1以上の突起を含んでもよく、それによって積層プレートが、協働する突起及び凹部のプレス嵌め、締り嵌めまたはスナップ留め機構によってともに保持された単一構造体を形成し得る。
突起は、プレート上の共通位置で、プレートに圧入され得る。突起は、所要の位置にプレートを押圧することによって形成されることができ、この押圧によって、プレートの反対側上に、突起に対応する凹部をさらに形成し得る。
突起及び凹部は、磁極片構造体の長さに沿った共通の軸を有し得る。
突起及び凹部は、各々のプレート上の、プレートの実質上の中実部において位置し得る。各々の実質上の中実部は、突起及び凹部を含み得る。各々のプレートは、少なくとも2個、4個、6個、10個または14個の突起及び凹部を含んでもよい。
本明細書に開示された態様または実施形態のいずれかにおいては、磁極片構造体は、複数の積層プレート及び結合手段から成り立ち得る。結合手段は、プレートの材料のみを用いてもよい。
プレートは、中実部が整列して、磁極片構造体において複数の磁極片を形成するようにスタッキングされてもよい。
プレートは、中実部が整列して、磁極片構造体において複数の実質上の非磁性部、例えば空隙を形成するようにスタッキングされてもよい。
プレートは、各々単一の材料片から形成されてもよい。
本開示の態様によれば、磁気歯車組立体が提供され、
上述の磁極片構造体と、
複数の内側永久磁石と、
内側永久磁石に対して同心円状に位置する複数の外側永久磁石とを含み、
磁極片構造体は、内側及び外側永久磁石の間に位置し、内側及び外側永久磁石によって発生した磁界を変調する。
磁気歯車組立体は、入力軸を含んでもよい。入力軸は、複数の内側永久磁石、複数の外側永久磁石、または磁極片構造体に結合されてもよく、及び/またはそれを収容してもよい。
磁気歯車組立体は、出力軸を含んでもよい。出力軸は、複数の内側永久磁石、複数の外側永久磁石、または磁極片構造体に結合されてもよく、及び/またはそれを収容してもよい。
磁気歯車組立体は、固定された筐体を含んでもよい。固定された筐体は、複数の内側永久磁石、複数の外側永久磁石、または磁極片構造体に結合されてもよく、及び/またはそれを収容してもよい。
入力軸または出力軸は、磁気歯車組立体の低速回転子を形成し得る。入力軸または出力軸は、磁気歯車組立体の高速回転子を形成し得る。
入力軸、出力軸、または筐体は、変調器内の空隙と協働し、及び/またはそれらの内部に延伸して、変調器を適所に保持する機能部、例えばリップまたは延伸部を含んでもよい。変調器がこのようにして入力軸または出力軸に取り付けられると、これは、変調器がリップまたは延伸部内部に滑り込み、及び、例えばボルトまたはクランプ等の必要なく、入力軸または出力軸とともに回転することができることを確実にし得る。しかし、さまざまな実施形態に従って、他の取付手段、例えばボルトまたはクランプを用いることができる。
本開示の態様によれば、磁極片構造体を形成する方法が提供され、
複数の積層プレートをともにスタッキングすることであって、各々のプレートが、中空の結合部によって接合された、規則的に間隔をあけた複数の実質上の中実部を有する金属リングであることと、
積層プレートのスタックの外面全体にわたって1以上の溶接線またはビードを溶接して、プレートを永久的に結合して、それによって積層プレートが、1以上の溶接線またはビードによってともに保持された単一構造体を形成するようにすることと、
を含む。
溶接線またはビードは、フィラー材料を使用することなく、例えば電子ビーム溶接プロセスによって形成されてもよい。
本開示の態様によれば、磁極片構造体を形成する方法が提供され、
各々のプレートが、隣接するプレートの1以上の協働する凹部内部に、プレス嵌め、締り嵌め、またはスナップ留め機構で延伸するように構成された1以上の突起を含むように、複数の積層プレートを形成することと、
突起が、協働する凹部内部で受け止められるように、プレートをともにスタッキングし、及び/または結合して、それによって積層プレートが、協働する突起及び凹部のプレス嵌め、締り嵌め、またはスナップ留め機構によってともに保持された単一構造体を形成するようにすることと、
を含む。
1以上の突起は、所要の位置にプレートを押圧することによって形成されてもよく、この押圧によって、プレートの反対側上に、1以上の突起に対応する1以上の凹部をさらに形成し得る。
ここで、さまざまな実施形態が、例示のみを目的とし、かつ添付の図面を参照して説明される。
磁気歯車組立体を通した軸方向断面を示す。 図1に示された磁気歯車組立体を通した半径方向断面を示す。 図1の磁気歯車組立体で用いるための磁極片構造体の実施形態の斜視図を示す。 図3Aの磁極片構造体の分解立体図を示す。 図3Bの分解立体図の拡大したものを示す。 図1の磁気歯車組立体で用いるための磁極片構造体の一部の斜視図を示す。 図4の磁極片構造体の一部を通した断面を示す。 図5Aの一部を拡大したものを示す。 図4の磁極片構造体の2つの部品間の結合部の斜視図を示す。 図4の磁極片構造体の一部の斜視図を示す。
本開示は、一般に、例えば磁気歯車または磁気歯車組立体で用いるための磁極片構造体(すなわち「変調器」)、及び磁極片構造体(すなわ「変調器」)の製造方法に関する。
図1は、実施形態による磁気歯車組立体10を示す。
磁気歯車組立体10は、筐体5とともに、入力軸12及び出力軸22を含む。入力軸12は、例えばスプライン結合部13を介して、内側回転子14に結合し、内側回転子14は、内側回転子支持体15に結合する。内側回転子14及び内側回転子支持体15は、ともに回転し、内側軸受16によって支持される。内側回転子14及び内側回転子支持体15及び/または入力軸12は、単体部材であることができる。
内側回転子14は、入力軸12及び内側回転子14とともに回転する内側永久磁石30の列を支持する。
筐体5は、磁気歯車組立体10の可動部品と連携して固定され、外側永久磁石40の列を支持する。外側永久磁石40は、外側支持体6を介して、筐体5に固定される。
磁極片構造体すなわち変調器50は、外側永久磁石40と内側永久磁石30との間に位置する。変調器50は、出力軸22の延伸部24と、変調器支持体26とによって担持される。延伸部24及び変調器支持体26は、内側軸受16及び外側軸受18によって担持され、変調器50によって、出力軸22とともに回転可能である。
変調器50は、磁性材料で作られ、内側磁石及び外側永久磁石によって発生した磁界を変調させるように作用する。このようにするために、変調器50は、その周囲に規則的に間隔をあけた多数の磁極を含み、これらは、内側及び外側永久磁石上の磁極対に対応する磁束の高調波をもたらす。これによって、部材が磁気的に連動するように相互に作用する。変調器50は、あらゆる機械的接触なしに、入力軸12と出力軸22との間のトルク経路を形成し得る。そのような理論は、当技術分野において周知であり、本明細書では繰り返さない。
図示された実施形態では、外側永久磁石40は回転しないが、他の実施形態では、外側永久磁石40が回転し、磁極片構造体50が固定されることが意図されている。また、図示された実施形態では、入力軸12及び内側回転子14は、高速回転子及び変調器50として構成され、出力軸22は、低速回転子として構成される。このことは、外側永久磁石40の数と比較したときに、内側永久磁石30の数がより少ないことに起因する。しかし、外側永久磁石よりも多くの数の内側永久磁石を用いることによって、内側回転子14が低速回転子として構成される他の実施形態が意図されている。
図2は、磁気歯車組立体10を通した半径方向断面を示す。
内側回転子14は、内側永久磁石30を支持する。図示された実施形態では、8個の内側永久磁石が用いられるが、必要に応じて任意の数を用いることができる。内側永久磁石は、N極32及びS極34が交互に配置されている。同様に、外側永久磁石40は、交互のN極42及びS極44を含む。図示された実施形態では、18個の交互の極が用いられているが、必要に応じて任意の数を用いることができる。
変調器50は、規則的に間隔をあけた磁性部52及び実質上の非磁性部54の列を含み、これらは、交互のパターンで配置されている。磁性部52は、中実の磁性金属片であってもよく、実質上の非磁性部54は、空隙を含んでもよい。これらは、以下により詳細に説明される。図示されるように、磁性部品及び非磁性部品の数は、26個、すなわち内側及び外側永久磁石の合計として選択されるが、必要に応じて任意の数を用いることができる。
変調器50と、内側及び外側の永久磁石の列30、40の各々のとの間に、名目上の空隙(図示せず)が存在する。このことは、磁気歯車組立体10の回転する磁性部品間で、摩擦がないようにしてトルクが伝達されることを意味する。
磁極片構造体すなわち変調器50は、ともにスタッキングされた複数の積層プレート100から形成される。プレートは、ケイ素鉄から形成されるか、またはそれを含んでもよい。
図3A〜3Cに示されるように、各々のプレート100は、中空の結合部104によって隔てられた、規則的に間隔をあけた複数の中実部102を有するリングを含み得る。結合部104は、中実部102をともに結合するための1以上のコネクタ105(図3C)を含む。図示された実施形態では、各々の中空部104に対して、2つの細いコネクタ105が設けられているが、単一のコネクタ、または2つより多いコネクタが適宜用いられてもよい。任意には、各々のプレート100は、単一の磁性金属片である。
積層プレート100の中実部102は、スタッキングされると、整列して変調器50の磁性部52を形成する。同様に、積層プレート100の中空の結合部104は、スタッキングされると、整列して変調器50の実質上の非磁性部54を形成する。用語「実質上」は、中空部が依然として金属(例えば磁気)コネクタ105を含むが、主として、非磁性の空隙を提供するようなコネクタ105間の間隙であってもよいことを示すために用いられる。
本開示によれば、各々のプレート100は、プレート100の材料から形成されるかまたはそれを用いた結合手段によって、隣接するプレートと結合される。このように、プレート100をともに結合しスタッキングして変調器50を形成するために、さらなる部材を必要としない。そのような余分な部材は、変調器50の磁性部52あるいは非磁性部54に影響を及ぼすことが分かっている。
例えば、いくつかの従来の機構は、シャーシまたはサブキャリッジを用いて、変調器を担持する。そのような機構は、変調器を通して延伸してそれをともに保持するボルトか、またはグルー等の接着材料を含んでいることがある。このタイプの設計は、中実の磁性部及び空隙の両方に支障を来し、性能及び効率の低下につながる可能性があることがわかっている。本開示の最も広い態様は、プレートの材料から形成されるか、それを用いるか、またはその一部である結合手段を用いることによって、このことを克服する。
図3A〜3Cの実施形態では、各々のプレート100上に、隣接するプレート間のプレス嵌め結合を提供するように協働する複数の機能部110を設ける。すなわち、各々のプレート100の中実部102の一部は、各々のプレート100の一側に凸部112が形成され、各々のプレート100の反対側に凹部114が形成されるように、機械加工されるかあるいは処理される。このように、所与のプレート上に位置する各々の凸部112は、隣接するプレート上に位置する凹部114と協働する。
突起は、所要の位置にプレートを押圧することによって形成されることができ、この押圧によって、プレートの反対側上に、突起に対応する凹部をさらに形成し得る。
図示された実施形態では、凸部112及び凹部114は、実質上ほぼ同じ直径を有し、これによって、プレートがともにスタッキングされたときに凸部112と凹部114との間でプレス嵌めを形成するようにされる。他の実施形態では、協働する機能部は、スナップ留めまたは締り嵌めを提供する。
理解されるように、プレート100をともにスタック状に保持して変調器50を形成するために必要な機能部は、プレート100の材料から形成されるか、またはそれのみを用いる。変調器50は、協働する機能部によってともに適切に保持され、プレート100をスタック状にともに保持するためのさらなる部材の必要なく、強固な単一構造体を形成することができる。
「単一構造体」によって、変調器50が、プレート及び結合手段を用いた単一のユニットとして形成されることが意味される。単一構造体は、実質上プレート100の材料のみから形成されてもよい。これは、プレート100が同じ材料、例えばケイ素鉄から、そして任意には単一の材料片として各々形成されるケースであるかもしれない。積層プレートのスタックをともに保持するために、他の部材を必要としなくてもよい。
図4には、さらなる実施形態が示され、磁極片構造体すなわち変調器150が、ともにスタッキングされた複数の積層プレート200から形成される。プレート200をともに結合するための手段を除き、図4の変調器150は、図3A〜3Cの変調器50のものと同じ機能部を有し、磁気歯車組立体10で同じように用いられることができる。このように、同様の特徴には、同様の参照番号が付与されているが、「100」が付け加えられている。プレート200は、ケイ素鉄から形成されるか、またはそれを含み得る。
各々のプレート200は、中空の結合部204によって隔てられた、規則的に間隔をあけた複数の中実部202を有するリングを含み得る。結合部204は、中実部202をともに結合するための1以上のコネクタ205を含む。図示された実施形態では、各々の中空部204に対して、2つの細いコネクタ205が設けられているが、単一のコネクタ、または2つより多いコネクタが適宜用いられてもよい。任意には、各々のプレート200は、単一の磁性金属片である。
積層プレート200の中実部202は、スタッキングされると、整列して変調器150の磁性部152を形成する。同様に、積層プレートの中空の結合部204は、スタッキングされると、整列して変調器150の実質上の非磁性部154を形成する。用語「実質上」は、中空部が依然として金属(例えば磁気)コネクタ205を含むが、主として、非磁性の空隙を提供するようなコネクタ205間の間隙であってもよいことを示すために用いられる。
本開示によれば、各々のプレート100は、プレート100の材料から形成されるかまたはそれを用いた結合手段によって、隣接するプレートと結合される。本実施形態では、結合手段は、積層プレート100のスタックの外面全体にわたって延伸する1以上の溶接線またはビード210、212を含む。このように、積層プレート100は、1以上の溶接線またはビード210、212によってともに保持された単一構造体を形成する。
任意には、溶接方法は電子ビーム溶接である。この溶接方法は、通常は溶接フィラーを必要とせず、有利には、溶接プロセスで用いられる材料のみが、プレートの材料となる。しかし、他のタイプの溶接が可能であり、また、結合部にフィラーもまた存在したとしても、各々のプレート200が依然としてプレート200の材料を用いて隣接するプレートと結合されるため、フィラーの使用は本開示の最も広い態様から逸脱しない。
図示された実施形態では、プレート200のスタックの長手方向全長に沿って、複数の連続した溶接線210が作成される。プレートのスタック内部に部分的に延伸するさらなる溶接線212が作成される。任意の数の溶接線が設けられてもよい。溶接線は、任意の構成または方向に設けられて、それによって各々のプレートが、隣接するプレートに溶接個所によって結合されるようにされ、またそれによってプレートの全てが溶接線によってともに保持され得るようにしてもよい。このように、変調器600は、上述で定義されたように、単一構造体を形成する。溶接フィラーが存在したとしても、変調器600は、依然として実質上1つの材料、すなわちプレート200の材料から形成され得る。
図5Aは、磁極片構造体10の図4の実施形態における、出力軸22、延伸部24、変調器支持体26、及び変調器50を通した断面を示す。分かりやすくするために、磁極片構造体10の他の部材は示されていない。図5Bは、図5Aの一部を拡大して示す。
図5A及び5Bからわかるように、変調器50は、変調器の各中空部204内部に延伸する複数のリップ60を用いて、出力軸22に結合される。延伸部24及び変調器支持体26は、変調器50の内面を支持する、各環状プラットフォーム62をさらに含む。
図6は、図5に示された部材の、それらが組み立てられる前の斜視図を示す。理解されるように、変調器50及び延伸部24は、互いに向かって矢印600の方向に動かされ、リップ60は、変調器50の各中空部204に入り込んで、変調器50を出力軸22に固着させる。プラットフォーム62は、変調器50の真下に接触を維持しながら摺動し、用いられている変調器50を支持するその機能を提供する。同じ手順を用いて、変調器支持体26を変調器50内部に挿入する。
図7は、出力軸22、延伸部24、及び変調器支持体26に結合され、それらとともに組み立てられた変調器50を示す。リップ60は、上述したように変調器50の各中空部内部に延伸することが理解できる。
リップ及び環状プラットフォームの同じ取付手段を、図3A〜3Cの実施形態、及び本開示の任意の他の態様または実施形態とともに用いることができる。変調器を取り付ける他の手段、例えばクランプを用いることができる。
好ましい実施形態を参照して本開示を説明してきたが、当業者においては、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、形状及び詳細において各種の変更がなされてもよいことが理解できよう。
5 筐体
6 外側支持体
10 磁気歯車組立体
12 入力軸
13 スプライン結合部
14 内側回転子
15 内側回転子支持体
16 内側軸受
18 外側軸受
22 出力軸
24 延伸部
26 変調器支持体
30 内側永久磁石
32 N極
34 S極
40 外側永久磁石
42 N極
44 S極
50 変調器
52 磁性部
54 非磁性部
60 リップ
62 環状プラットフォーム
100 積層プレート
102 中実部
104 中空部
105 コネクタ
110 結合手段
112 凸部
114 凹部
210,212 溶接線またはビード

Claims (12)

  1. 磁気歯車組立体であって、
    複数の内側永久磁石と、
    前記内側永久磁石に対して同心円状に位置する複数の外側永久磁石と、
    前記内側及び外側永久磁石の間に位置し、前記内側及び外側永久磁石によって発生した磁界を変調するように構成された磁極片構造体と、
    入力軸および出力軸と、
    を備え、前記磁極片構造体が、
    複数の積層プレートであって、各々のプレートが、中空の結合部によって接合された、規則的に間隔をあけた複数の実質上の中実部を有するリングを含む、積層プレートを含み、
    各々のプレートが、前記プレートの材料から形成されるかまたはそれを用いる結合手段によって、隣接するプレートと結合され、それによって前記積層プレートが、前記プレートの前記材料によってともに保持された単一構造体を形成し、
    前記中実部が整列して、前記磁極片構造体において複数の磁極片を形成するようにスタッキングされ、前記中空の結合部が、前記中実部を互いに連結する1以上のコネクタを備えており、
    前記入力軸および出力軸の一方は、前記積層プレートの前記中空の結合部によって提供される空隙と協働し、かつそれらの内部に延伸するリップまたは延伸部を備え、それにより、使用時に前記磁極片構造体が前記入力軸または出力軸とともに回転し、前記中空の結合部は、前記空隙を提供するコネクタ間の間隙である、磁気歯車組立体。
  2. 前記結合手段が、前記積層プレートのスタックの外面全体にわたって延伸する1以上の溶接線またはビードを含み、それによって前記積層プレートが、前記1以上の溶接線またはビードによってともに保持された単一構造体を形成するようにする、請求項1に記載の磁気歯車組立体
  3. 前記溶接線またはビードが、前記磁極片構造体の長手方向軸に対して平行または実質上平行な方向に延びる、請求項2に記載の磁気歯車組立体
  4. 前記溶接線またはビードが、フィラー材を使用することなく、例えば電子ビーム溶接プロセスによって形成される、請求項2または3に記載の磁気歯車組立体
  5. 前記結合手段が、隣接するプレートの1以上の協働する凹部内に、プレス嵌め、締り嵌めまたはスナップ留め機構で受け止められる1以上の突起を含み、それによって前記積層プレートが、前記協働する突起及び凹部の前記プレス嵌め、締り嵌めまたはスナップ留め機構によってともに保持された単一構造体を形成するようにする、請求項1に記載の磁気歯車組立体
  6. 前記突起が、前記プレート上の共通位置で、前記プレートに圧入される、請求項5に記載の磁気歯車組立体
  7. 前記突起及び凹部が、前記磁極片構造体の長さに沿った共通の軸を有する、請求項5または6に記載の磁気歯車組立体
  8. 前記突起及び凹部が、各々のプレート上の、前記プレートの前記実質上の中実部において位置する、請求項5、6または7に記載の磁気歯車組立体
  9. 前記磁極片構造体が、前記複数の積層プレート及び前記結合手段で構成される、請求項1乃至8のいずれかに記載の磁気歯車組立体
  10. 前記プレートが、各々単一の材料片から形成される、請求項1乃至のいずれかに記載の磁気歯車組立体
  11. 請求項1〜4,9,10のいずれかに記載の磁気歯車組立体を形成する方法であって、
    複数の積層プレートをともにスタッキングすることと
    積層プレートの前記スタックの外面全体にわたって1以上の溶接線またはビードを溶接して、前記プレートを永久的に結合することと、
    磁極片構造体を入力軸または出力軸に固定するように、前記入力軸または出力軸のリップまたは延伸部を、それぞれ、前記積層プレートの前記中空の結合部によって提供される空隙に差し込むことと、
    を含む、方法。
  12. 請求項1,5〜10のいずれかに記載の磁気歯車組立体を形成する方法であって、
    各々のプレートが、隣接するプレートの1以上の協働する凹部内部に、プレス嵌め、締り嵌め、またはスナップ留め機構で延伸するように構成された1以上の突起を含むように、複数の積層プレートを形成することと、
    前記突起が、前記協働する凹部内部で受け止められるように、前記プレートをともにスタッキングし、及び/または結合することと、
    磁極片構造体を入力軸または出力軸に固定するように、前記入力軸または出力軸のリップまたは延伸部を、それぞれ、前記積層プレートの前記中空の結合部によって提供される空隙に差し込むことと、
    を含む、方法。
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