JP2018085886A - 二重ロータ構造のモータ - Google Patents

二重ロータ構造のモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2018085886A
JP2018085886A JP2016228991A JP2016228991A JP2018085886A JP 2018085886 A JP2018085886 A JP 2018085886A JP 2016228991 A JP2016228991 A JP 2016228991A JP 2016228991 A JP2016228991 A JP 2016228991A JP 2018085886 A JP2018085886 A JP 2018085886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
stator
teeth
tooth member
motor case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016228991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6801396B2 (ja
Inventor
建部 勝彦
Katsuhiko Takebe
勝彦 建部
文紀 棚橋
Noritoshi Tanahashi
文紀 棚橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016228991A priority Critical patent/JP6801396B2/ja
Publication of JP2018085886A publication Critical patent/JP2018085886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6801396B2 publication Critical patent/JP6801396B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

【課題】ステータにおける鉄損を抑制してモータ効率を高くすることができる二重ロータ構造のモータを提供する。
【解決手段】二重ロータ構造のモータ10は、複数のティース部材14が回転軸12周りに円環状に配置され、ティース部材14にコイル18,20が巻回されているステータ16と、ステータ16を挟んで内周側と外周側とに設けられ、ステータ16に対し回転可能な内側ロータ22および外側ロータ24と、を備える。ティース部材14は、モータ10の軸方向の端面がモータケースに当接した状態で固定され、ティース部材14同士を周方向に連結する磁性体のヨークが存在しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステータの内周側と外周側とに内側ロータおよび外側ロータを備える二重ロータ構造のモータに関する。
従来、特許文献1には、ヨークおよび複数のティースを含むステータコアに巻線を巻回したステータと、内側ロータと外側ロータとを備えたデュアルロータモータが開示されている。このモータでは、ステータコアが、ヨークを形成するための環状のヨーク部材と、ティースを形成するための複数のティース部材とを含む。ステータコアは、ティース部材の一端が環状ヨーク部材から内周側に突出し、他端が環状ヨーク部材から外周側に突出するように、環状ヨーク部材にそれぞれのティース部材を嵌め込んで形成されている。
国際公開WO2010/047098号
特許文献1のデュアルロータモータでは、周方向に隣り合うティース部材同士が環状ヨーク部材によって連結されているため、ティース部材から環状ヨーク部材への漏れ磁束が多くなり、鉄損(ヒステリシス損失および渦電流損失)が大きくなるという問題がある。
本発明の目的は、ステータにおける鉄損を抑制してモータ効率を高くすることができる二重ロータ構造のモータを提供することである。
本発明に係る二重ロータ構造のモータは、複数のティース部材が回転軸周りに円環状に配置され、前記ティース部材にコイルが巻回されているステータと、前記ステータを挟んで内周側と外周側とに設けられ、前記ステータに対し回転可能な内側ロータおよび外側ロータと、を備える、二重ロータ構造のモータであって、前記ティース部材は、前記モータの軸方向の端面がモータケースに当接した状態で固定され、前記ティース部材同士を周方向に連結する磁性体のヨークが存在しないものである。
本発明に係る二重ロータ構造のモータのステータによれば、各ティース部材は軸方向の端面がモータケースに当接した状態で固定され、ティース部材同士を周方向に連結する磁性体のヨークが存在しない。したがって、ティース部材からヨークへの漏れ磁束が発生しないため、ステータにおける鉄損を抑制してモータ効率を高くすることができる。
本発明の第1実施形態である二重ロータ構造のモータを軸方向から見た端面図である。 (a)はティース部材を構成する多数の磁性鋼板のうちの1枚を示す斜視図であり、(b)は磁性鋼板を積層して構成されるティース部材を示す斜視図である。 図2(b)のティース部材に内側コイルおよび外側コイルを組み付けた状態を示す斜視図である。 ティース部材が固定されるモータケースに設けられた固定部を示す斜視図である。 図3に示したコイル付きティース部材を図4のモータケースに組み付けた状態を示す斜視図である。 (a)は図5に示したティース部材の締結部に2本のボルトが挿入された状態を示す上面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。 図6(b)に示す状態からボルトを締め付けたときのティース部材を示すA−A断面図である。 (a)は本実施形態のモータにおける回転動作を示す概念図であり、(b)はティース部材における磁束の流れを示す図である。 リング部材を用いてティース部材をモータケースに固定する変形例を示す斜視図である。 図9に示したリング部材の挿通孔にボルトを挿通してティース部材をモータケースに締結するときの様子を示す、図6(b)と同様の断面図である。 (a)は第2実施形態である二重ロータ構造のモータにおいてティース部材を構成する多数の磁性鋼板のうちの1枚を示す斜視図であり、(b)は磁性鋼板を積層して構成されるティース部材を示す斜視図である。 図11(b)のティース部材に内側コイルおよび外側コイルを組み付けた状態を示す斜視図である。 第2実施形態におけるモータケースを示す部分平面図である。 第2実施形態におけるリング部材を示す斜視図である。 図12のコイル付きティース部材を図14のリング部材で図13のモータケースに締結するときの状態を示す斜視図である。 図15中のB−B断面図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの構成を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態である二重ロータ構造のモータ10を軸方向から見た端面図である。図1において、軸方向が矢印X、径方向が矢印R、周方向が矢印Cでそれぞれ示される。
モータ10は、回転軸12の周囲に円環状に配置された複数(本実施形態では18個)のティース部材14を含むステータ16を備える。各ティース部材14には、径方向の内側端部に内側コイル18が巻回され、外側端部に外側コイル20が巻回されている。本実施形態では、内側コイル18および外側コイル20は、ティース部材14に集中巻で巻回されている。また、本実施形態では、ティース部材14と内側コイル18および外側コイル20とで、ステータ16が構成される。各ティース部材14のモータケースに対する固定については図2以降を参照して後述する。
モータ10は、ステータ16を径方向に挟んで内周側と外周側とに設けられた内側ロータ22および外側ロータ24を備える。内側ロータ22は、円筒状をなし、回転軸12の外周面に例えば締り嵌め等によって固定されている。内側ロータ22の外周面は、ステータ16の各ティース部材14の内側端部に隙間を隔てて対向している。また、内側ロータ22には、複数(本実施形態では12個)の永久磁石26が周方向に等ピッチで設けられている。
外側ロータ24は、円筒状をなし、ステータ16の外周側に配置されている。外側ロータ24の内周面は、ステータ16の各ティース部材14の外側端部に隙間を隔てて対向している。外側ロータ24には、複数(本実施形態では12個)の永久磁石28が周方向に等ピッチで設けられている。また、外側ロータ24は、図示しない連結部材を介して回転軸12および内側ロータ22の少なくとも一方に連結されている。これにより、外側ロータ24は、回転軸12および内側ロータ22と一体に回転可能になっている。
内側ロータ22の永久磁石26と外側ロータ24の永久磁石28とは、回転軸12周りに同位相で配置されている。本実施形態では、同位相に配置された永久磁石26,28は、互いに対向する表面が異なる極性に着磁されている。また、内側ロータ22の各永久磁石26は径方向外側の表面が周方向で交互にN極、S極となるように配置され、外側ロータ24の各永久磁石28は径方向内側の表面が周方向で交互にS極、N極となるように配置されている。
図2(a)はティース部材14を構成する多数の磁性鋼板のうちの1枚を示す斜視図であり、(b)は磁性鋼板を積層して構成されるティース部材を示す斜視図である。図2(a)に示すように、磁性鋼板15は、例えば長方形状をなす本体部15aと、本体部15aの長手方向の中央部において両側縁部から突出した一対の突片15bとを有する。一対の突片15bは、本体部15aに対して所定角度で傾斜するように本体部15aに対して同じ方向に曲げられている。また、一対の突片15bには、貫通孔15cがそれぞれ形成されている。このような磁性鋼板15を多数枚積層してカシメ等によって一体にすることで、図2(b)に示すようにティース部材14が構成される。なお、磁性鋼板15の本体部15aは、一方端部が短辺で他方端部が長辺をなす台形状に形成されてもよい。
図2(b)に示すように、ティース部材14は、磁性鋼板15の本体部15aが積層されて形成されるティース本体14aと、一対の突片15bが積層されて形成される一対の締結部14bとを有する。各締結部14bは、上記貫通孔15cが積層方向Sに連なって形成されたボルト挿通孔14cを有する。ここで、ティース部材14がステータ16として組み立てられたとき、ティース本体14aの長手方向がモータ10の径方向Rに一致し、その短手方向がモータ10の周方向Cに一致し、積層方向Sがモータ10の軸方向Xに一致する。
ティース部材14の締結部14bは、先端が上面視で略三角形状をなしている。また、締結部14bは、磁性鋼板15の突片15bが積層されて形成されるため、その軸方向X
の端面はティース本体14aの端面に対して所定角度だけ傾斜して形成されている。
図3は、図2(b)のティース部材14に内側コイル18および外側コイル20を組み付けた状態を示す斜視図である。図3に示すように、ティース部材14のティース本体14aにおいて、長手方向の一方端部14dに内側コイル18が組み付けられ、長手方向の他方端部14e(図2(b)参照)に外側コイル20が組み付けられる。これにより、ティース部材14に各コイル18,20が巻回された状態になる。本実施形態では、内側コイル18の周方向幅よりも外側コイル20の周方向幅が大きく形成されている。このように大きさを異ならせることで、ステータ16の内周側に配置される内側コイル18が周方向に隣接するもの同士で干渉することなく、また、ステータ16の外周側に配置される外側コイル20がターン数増加によって磁束発生量を増加させることができる。
図4は、ティース部材14が固定されるモータケース30に設けられた固定部32を示す斜視図である。モータケース30は、例えばアルミニウム合金等の非磁性材料によって形成される。モータケース30の表面には、ティース部材14を位置決めした状態で固定するための固定部32が設けられている。固定部32は、モータケース30の表面から軸方向Xに突出して形成されている。
固定部32は、軸方向Xに突出するとともに周方向Cに延在する環状部34と、環状部34から軸方向Xにさらに突出するとともに径方向Rの外側に突出する突出部36とを含む。突出部36の端部は、軸方向視で、径方向外側に向かってテーパ状に幅狭になってから三角状に幅広となる形状に形成されている。また、突出部36は、モータケース30に固定されるティース部材14と同数だけ周方向に等ピッチで形成されている。これにより、周方向Cに隣接する2つの突出部36は、互いに対向する側面に軸方向視でV字状またはくさび状をなす周方向凹部38が形成されている。また、モータケース30には、周方向Cに隣り合う2つの突出部36の間に2つの雌ねじ孔40(図6(b)参照)が軸方向Xに沿って形成されている。
図5は、図3に示したコイル付きティース部材14をモータケース30に組み付けた状態を示す斜視図である。また、図6(a)は図5に示したティース部材の締結部に2本のボルトが挿入された状態を示す上面図であり、図6(b)は図6(a)中のA−A断面図である。
図5に示すように、内側コイル18および外側コイル20が取り付けられたティース部材14が、モータケース30の固定部32に軸方向Xから挿し込むようにして組み付ける。具体的には、図6(a)に示すように、固定部32において周方向に隣り合う2つの突出部36間に、ティース部材14の一対の締結部14bが嵌り込むようにして、ティース部材14をモータケース30に組み付ける。このとき、ティース部材14の締結部14bがティース本体14aに対して上方に傾斜して形成されていることで、締結部14bと周方向凹部38の側面との間に隙間が形成される。そのため、モータケース30の固定部32に対してティース部材14を容易に組み付けることができる。
この状態で、図6(a),(b)に示すように、締結部14bのボルト挿通孔14cにボルト42を挿通すると、ボルト42のねじ部先端がモータケース30の雌ねじ孔40に面して位置する。そして、ボルト42を締め付けると、ねじ部先端が雌ねじ孔40に螺合される。
図7は、図6(b)に示す状態からボルト42を締め付けたときのティース部材14を示すA−A断面図である。ボルト42が締め付けられるにつれて、図7に示すように、ボルト42の頭部によって押圧されることで、ティース部材14の締結部14bが曲がる。そして、ボルト42の締め付けが完了すると、締結部14bの軸方向端面がティース本体14aの軸方向端面とともにモータケース30の表面に密着した状態に締結固定される。このとき、締結部14bが曲がることで周方向の張り出し寸法が大きくなる。その結果、突出部36の周方向凹部38の側面との間の隙間がなくなって密接状態になる。これにより、ティース部材14が周方向に正確に位置決めされ、かつ、がたつきのない安定した状態で、モータケース30に締結固定される。
図8(a)は本実施形態のモータ10における回転動作を示す概念図であり、図8(b)はティース部材14における磁束の流れを示す図である。図8(a)では、内側コイル18および外側コイル20が1つのコイルとして示されている。また、図8(a),(b)において磁束の流れが矢印Fで示されている。
周方向に隣り合う2つのティース部材14について、コイル21に電流を逆方向に流すことにより、一方のティース部材14と他方のティース部材14とが反対の極性に磁化される。具体的には、一方のティース部材14では内側ロータ22に対向する内周側端部がS極に磁化され、外側ロータ24に対向する外周側端部がN極に磁化される。これとは反対に、他方のティース部材14では、内周側端部がN極に磁化され、外側ロータ24に対向する外周側端部がS極に磁化される。このように各ティース部材14が磁化されることで、内側ロータ22の永久磁石26との吸引力および反発力と、外側ロータ24の永久磁石28との吸引力および反発力とによって、内側ロータ22および外側ロータ24が回転軸12と共に矢印方向に回転する。
本実施形態のモータ10では、ティース部材14は、軸方向の一方端面がモータケース30に接触して締結固定されているだけで、軸方向の両端面間においてティース部材14同士を磁気的に連結する磁性体のヨークが存在しない。そのため、磁束Fは、図8(b)に示すように、ティース部材14のティース本体14aを長手方向(すなわち径方向R)に沿って流れる。よって、漏れ磁束の発生を抑制できる。また、ボルト42はティース本体14aから突出した締結部14bを貫通するため、磁束Fが通る経路(磁路)から外れている。したがって、ボルト42に渦電流損失が発生することも抑制できる。これらのことから、本実施形態のモータ10によれば、鉄損の低減によってモータ10の効率を向上させることができる。
図9は、リング部材50を用いてティース部材14をモータケース30に固定する変形例を示す斜視図である。また、図10は、図9に示したリング部材50の挿通孔にボルト42を挿通してティース部材14をモータケース30に締結するときの様子を示す、図6(b)と同様の断面図である。
図9および図10に示すように、リング部材50を介してボルト42により各ティース部材14をモータケース30に固定してもよい。リング部材50は、例えばアルミニウム合金、ステンレス鋼等の非磁性の金属材料で形成されるのが好ましい。リング部材50には、各ティース部材14に対応して貫通孔52が1つずつ形成されている。そして、この貫通孔52に1本のボルト42を挿通してモータケース30の雌ねじ孔40に締め付ける。このとき、リング部材50は、内側コイル18と外側コイル20との間に嵌まり込んで、傾斜した締結部14bを押さえて曲げる。これにより、図7を参照して説明したように、ティース部材14を正確に位置決めした状態で、かつ、がたつきなく安定して締結固定することができる。また、この場合には、各ティース部材14をそれぞれ1本のボルト42で固定するため、ステータ16の組立性が向上する。
<第2実施形態>
図11(a)は第2実施形態である二重ロータ構造のモータ10Aにおいてティース部材19を構成する多数の磁性鋼板のうちの1枚を示す斜視図であり、図11(b)は磁性鋼板を積層して構成されるティース部材19を示す斜視図である。
図11(a)に示すように、本実施形態においてティース部材19を構成する磁性鋼板17は、例えば貯法形状をなす本体部17aと、本体部17aの長手方向の中央部において両側縁部に突出した一対の突片17bとを有する。本実施形態では、一対の突片17bは、曲げ加工されることなく、本体部17aと面一になっている。また、一対の突片17bには、貫通孔17cがそれぞれ形成されている。この貫通孔17cは、突片17bを撓み易くするためのものである。このような磁性鋼板17を多数枚積層してカシメ等によって一体にすることで、図11(b)に示すようにティース部材19が構成される。
図11(b)に示すように、ティース部材19は、磁性鋼板17の本体部17aが積層されて形成されるティース本体19aと、一対の突片17bが積層されて形成される一対の嵌合部19bとを有する。各嵌合部19bは、上記貫通孔17cが積層方向Sに連なって形成された撓み吸収孔19cを有する。また、嵌合部19bは、積層方向Sから見たとき、先端が側面視で略三角形状をなしている。ここで、ティース部材19がステータ16として組み立てられたとき、ティース本体19aの長手方向がモータ10の径方向Rに一致し、その短手方向がモータ10の軸方向Xに一致し、積層方向Sがモータ10の周方向Cに一致する。
図12は、図11(b)のティース部材19に内側コイル18および外側コイル20を組み付けた状態を示す斜視図である。図12に示すように、ティース部材19のティース本体19aにおいて、長手方向の一方端部19dに内側コイル18が組み付けられ、長手方向の他方端部19e(図11(b)参照)に外側コイル20が組み付けられる。これにより、ティース部材19に各コイル18,20が巻回された状態になる。外側コイル20の周方向幅が内側コイル18の周方向幅よりも大きく形成されている点は、第1実施形態の場合と同様である。
図13は、第2実施形態におけるモータケース30Aを示す部分平面図である。モータケース30Aの表面には、複数の嵌合凹部31が周方向に等ピッチで形成されている。嵌合凹部31は、ティース部材19の嵌合部19bの先端が嵌まり込むのに対応した形状、具体的には略V字状に凹んだ底面を有する。また、モータケース30Aの表面には、雌ねじ孔40が形成されている。雌ねじ孔40は、周方向に間隔をおいて複数形成されている。
図14は、第2実施形態におけるリング部材50Aを示す斜視図である。本実施形態のモータ10Aでは、図9を参照して説明した第1実施形態の変形例と同様に、リング部材50Aを用いてティース部材19がモータケース30Aに締結固定される。図14に示すように、円環状をなすリング部材50Aの一方表面には、複数の嵌合凹部51が周方向に等ピッチで形成されている。嵌合凹部51は、ティース部材19の嵌合部19bの先端が嵌まり込むのに対応した形状、具体的には略V字状に凹んだ底面を有する。また、リング部材50Aには、周方向に間隔をおいて複数の貫通孔52が形成されている。
図15は、図12のコイル18,20が組み付けられたティース部材19をリング部材50Aでモータケース30Aに締結するときの状態を示す斜視図である。また、図16は、図15中のB−B断面図である。図15および図16に示すように、内側コイル18および外側コイル20が組み付けられたティース部材19をモータケース30A上に置く。このとき、ティース部材19の一方(下側)の嵌合部19bをモータケース30Aの嵌合凹部31に嵌合させた状態にする。このようにして、ステータ16Aを構成する全てのティース部材19を円環状に配置する。
それから、リング部材50Aを組み付ける。リング部材50Aは、その嵌合凹部51にティース部材19の他方(上側)の嵌合部19bが嵌合した状態に配置される。そして、リング部材50Aの貫通孔52にボルト42を挿通して、ねじ部先端をモータケース30Aの雌ねじ孔40に締め込む。これにより、ティース部材19がリング部材50Aによって押さえられてモータケース30Aに締結固定される。なお、本実施形態では、ティース部材19においてモータケース30Aの嵌合凹部31に嵌合した嵌合部19bの端面が、本発明におけるティース部材の軸方向の一方端面に相当する。
本実施形態のモータ10Aによれば、ティース部材19は、軸方向の端面である一方の嵌合部19bの端面がモータケース30Aに当接して締結固定されているだけで、軸方向の両端面間においてティース部材19同士を磁気的に連結する磁性体のヨークが存在しない。そのため、モータ10として動作したときに、ティース部材19からの漏れ磁束の発生を抑制できる。また、ボルト42はティース本体19aから離れて位置するため、ボルト42に渦電流損失が発生することを効果的に抑制できる。これらのことから、本実施形態のモータ10Aによれば、鉄損の低減によってモータ効率を向上させることができる。
また、一対の嵌合部19bがモータケース30Aの嵌合凹部31およびリング部材50Aの嵌合凹部51に嵌合して固定されることで、ティース部材19を周方向に正確に位置決めされる。さらに、リング部材50Aによってティース部材19の嵌合部19bが押圧されることによって、嵌合部19bに撓みが生じる。この撓みによる弾性反発力が作用することで、ティース部材19をがたつきのない安定した状態でモータケース30Aに締結固定することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において、種々の変更や改良が可能であることはいうまでもない。
10,10A 二重ロータ構造のモータ、12 回転軸、14,19 ティース部材、14a,19a ティース本体、14b 締結部、14c ボルト挿通孔、14d,19d 一方端部、14e,19e 他方端部、15,17 磁性鋼板、15a,17a 本体部、15b,17b 突片、15c,17c 貫通孔、16,16A ステータ、18 内側コイル、19b 嵌合部,19c 撓み吸収孔、20 外側コイル、21 コイル、22 内側ロータ、24 外側ロータ、26,28 永久磁石、30,30A モータケース、31,51 嵌合凹部、32 固定部、34 環状部、36 突出部、38 周方向凹部、40 雌ねじ孔、42 ボルト、50,50A リング部材、52 貫通孔、C 周方向、F 磁束、R 径方向、S 積層方向、X 軸方向。

Claims (1)

  1. 複数のティース部材が回転軸周りに円環状に配置され、前記ティース部材にコイルが巻回されているステータと、
    前記ステータを挟んで内周側と外周側とに設けられ、前記ステータに対し回転可能な内側ロータおよび外側ロータと、を備える、二重ロータ構造のモータであって、
    前記ティース部材は、前記モータの軸方向の端面がモータケースに当接した状態で固定され、前記ティース部材同士を周方向に連結する磁性体のヨークが存在しない、二重ロータ構造のモータ。
JP2016228991A 2016-11-25 2016-11-25 二重ロータ構造のモータ Active JP6801396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016228991A JP6801396B2 (ja) 2016-11-25 2016-11-25 二重ロータ構造のモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016228991A JP6801396B2 (ja) 2016-11-25 2016-11-25 二重ロータ構造のモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018085886A true JP2018085886A (ja) 2018-05-31
JP6801396B2 JP6801396B2 (ja) 2020-12-16

Family

ID=62237462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016228991A Active JP6801396B2 (ja) 2016-11-25 2016-11-25 二重ロータ構造のモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6801396B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113162350A (zh) * 2021-04-15 2021-07-23 深圳绿食宝科技有限公司 高扭矩电动机
DE112021003038T5 (de) 2020-05-29 2023-03-16 Mitsubishi Electric Corporation Rotierende elektrische maschine und luftfahrzeug, das die rotierende elektrische maschine verwendet
DE112021003015T5 (de) 2020-05-29 2023-03-23 Mitsubishi Electric Corporation Elektromagnetische einrichtung und luftfahrzeug, in dem die elektromagnetische einrichtung verwendet wird

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112021003038T5 (de) 2020-05-29 2023-03-16 Mitsubishi Electric Corporation Rotierende elektrische maschine und luftfahrzeug, das die rotierende elektrische maschine verwendet
DE112021003015T5 (de) 2020-05-29 2023-03-23 Mitsubishi Electric Corporation Elektromagnetische einrichtung und luftfahrzeug, in dem die elektromagnetische einrichtung verwendet wird
CN113162350A (zh) * 2021-04-15 2021-07-23 深圳绿食宝科技有限公司 高扭矩电动机

Also Published As

Publication number Publication date
JP6801396B2 (ja) 2020-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5739651B2 (ja) ロータ及びモータ
JP5074350B2 (ja) 磁気軸受
WO2012105656A1 (ja) 車両用永久磁石埋込型回転電機
JP2008271640A (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP2012157143A (ja) モータ
JP2007060800A (ja) 電機子コア及びモータ
JP6380310B2 (ja) 回転電機のステータ
US9455602B2 (en) Motor
JP2006254681A (ja) コア及び回転子並びにモータ及び圧縮機
JP6196864B2 (ja) 永久磁石回転電機
JP6627082B2 (ja) 電動機
JP2018085886A (ja) 二重ロータ構造のモータ
JP4640373B2 (ja) 回転電機
JP2014090574A (ja) 永久磁石を位置決めするための突起を有する回転子及びそのような回転子を備える電動機
JP5491762B2 (ja) 永久磁石回転電機
JP2011109778A (ja) 燃料ポンプ
US9748805B2 (en) Generator
JP5702118B2 (ja) ロータの構造及びモータ
KR20150030040A (ko) 스테이터 코어 및 이를 포함하는 모터
JP2008131742A (ja) モータ
JP6641601B2 (ja) 回転電機用回転子
JP2018023218A (ja) アウターロータ型多極発電機におけるロータ構造
JP5731055B1 (ja) アウターロータ型発電機
JP2011045198A (ja) アキシャルギャップ型モータのステータ
JP6337549B2 (ja) 磁石埋込型ロータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201109

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6801396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151